JP6555997B2 - コンロバーナ - Google Patents

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Description

本発明は、バーナボディにバーナヘッドが載置された状態で、外周面に複数の炎口が開口したコンロバーナに関する。
コンロバーナは、燃料ガスと一次空気との混合ガスが供給される略円環形状の混合室を有するバーナボディと、混合室の上部開口を覆うようにバーナボディに載置されるバーナヘッドとを備えている。バーナヘッドの下面には、バーナヘッドの中心に対して放射状に複数の炎口溝が形成されており、バーナボディにバーナヘッドを載置すると、バーナボディの上面と複数の炎口溝とでバーナヘッドの外周面に開口する複数の炎口が形成される。混合室に供給された混合ガスは炎口から噴出し、点火プラグで点火すると炎口の外側に炎が形成されて、コンロバーナの上方に置かれた鍋などの調理容器を加熱する。
こうしたコンロバーナでは、外径を大きくせずに最大火力(混合ガスの噴出量)の増大を図ろうとして、混合ガスの噴出速度が過度に大きくなると、炎が炎口からコンロバーナの径方向に遠く離れて燃焼が不安定になるとともに、調理容器の加熱効率が悪くなってしまう。そこで、混合ガスの噴出速度を適度に抑えるために、炎口を縦方向に長くしたり、炎口の数を増やしたりすることで炎口の総開口面積を拡大することが提案されている(例えば、特許文献1)。また、開口する位置および開口する向きを上下方向に異ならせて複数段の炎口を予めバーナヘッドに穿貫しておくことが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2000−171009号公報 特開平8−152113号公報
しかし、特許文献1のコンロバーナでは、炎口が縦方向に長くなることで、炎口の上下から二次空気を得るだけでは不足する傾向にあり、しかも炎口の数を増やして炎口と炎口との間隔が狭くなることで、隣り合う炎が干渉して横(周方向)から二次空気を得にくくなるので、不完全燃焼が生じ易いという問題があった。また、特許文献2のコンロバーナでは、炎口を複数段に形成するためにコンロバーナの高さを高くする必要があることから、高さ寸法に制限があると適用できないとともに、上向きに形成された炎口に上方の調理容器からの煮こぼれ汁が入り易いことから、炎口が詰まる虞があるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、コンロバーナの外径を大きくしたり高さを高くしたりすることなく最大火力を増大するために炎口の数を増やしても、二次空気を確保することができ、しかも調理容器からの煮こぼれ汁が炎口に入ることを抑制することが可能なコンロバーナの提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のコンロバーナは次の構成を採用した。すなわち、
燃料ガスと一次空気との混合ガスが供給される略円環形状の混合室を有するバーナボディと、前記混合室の上部開口を覆うように前記バーナボディに載置されるバーナヘッドとを備え、前記バーナヘッドの下面または前記バーナボディの上面には複数の溝が中心から放射状に形成されており、前記バーナヘッドを前記バーナボディに載置することで、前記混合室と連通して前記バーナヘッドまたは前記バーナボディの外周面に略水平方向へ向けて開口する複数の炎口を形成し、前記炎口から噴出する前記混合ガスに点火すると該炎口の外側に炎が形成されるコンロバーナにおいて、
前記複数の炎口は、
上下方向の開口位置および開口面積について等しく、所定の間隔で形成されていると共に、
隣り合う炎口同士炎が形成される位置が、前記バーナヘッドの径方向および上下方向の少なくとも一方で交互に異なっている
ことを特徴とする。
このような本発明のコンロバーナでは、炎の位置をバーナヘッドの径方向や上下方向に交互にずらすことで隣り合う炎が干渉しにくく、バーナヘッドの周方向における炎と二次空気との接触面積が増えることから、炎の位置が径方向や上下方向に一様である(重なっている)場合に比べて、周方向から二次空気を得やすくなる。このため、炎口の数を増やして炎口と炎口との間隔が狭くなっても、二次空気を確保して不完全燃焼の発生を抑制することができる。また、複数の炎口は、バーナヘッドをバーナボディに載置することで形成され、上下方向の開口位置や開口面積が何れも同等である。その結果、コンロバーナの外径を大きくしたり高さを高くしたりすることなく、最大火力の増大を図ることが可能となる。さらに、複数の炎口が何れも略水平方向へ向けて開口していることから、上向きに形成された炎口を有する場合に比べて、上方の調理容器からの煮こぼれ汁が炎口に入ることを抑制することができる。

上述した本発明のコンロバーナでは、複数の炎口の中の隣り合う炎口同士で、混合ガスを噴出する向きを上下方向に異ならせてもよい。
このようにすれば、混合ガスの噴出方向が水平方向に近付くほど、バーナヘッドの径方向に長い炎が形成され、混合ガスの噴出方向が上方に向くほど、バーナヘッドの径方向に短く斜め上向きの炎が形成されるので、隣り合う炎の位置に径方向や上下方向の変化を付けることができる。その結果、上述のようにバーナヘッドの周方向から二次空気を確保して不完全燃焼の発生を抑制することが可能となる。
また、上述した本発明のコンロバーナにおけるバーナボディの上面とバーナヘッドの下面の溝とで囲まれた連通路の天井面は、混合室から炎口に向かう傾斜角度を、隣り合う炎口同士で異ならせてもよい。
混合室から流出する混合ガスは、連通路の天井面に沿って流れることから、例えば、天井面を水平にすることで、炎口から水平方向に混合ガスを噴出させ、天井面を混合室から炎口に向けて上方に傾斜させることで、炎口から水平方向に対して斜め上向きに混合ガスを噴出させることが可能である。このように天井面の傾斜角度に応じて混合ガスの噴出方向が変わるので、天井面の傾斜角度を異ならせることによって、隣り合う炎の位置にバーナヘッドの径方向や上下方向の変化を付けることができる。
また、前述した本発明のコンロバーナにおけるバーナボディの上面の溝とバーナヘッドの下面とで囲まれた連通路の底面は、混合室から炎口に向かう傾斜角度を、隣り合う炎口同士で異ならせてもよい。
混合ガスが通過する連通路の底面の傾斜角度を変えることによって、炎口の開口面積が同等であっても、連通路を混合室側から炎口側に向けて狭くして混合ガスの噴出速度を速くしたり、連通路を混合室側から炎口側に向けて広くして混合ガスの噴出速度を遅くしたりすることができる。そして、隣り合う炎口で、混合ガスの噴出速度を異ならせれば、炎が形成される位置にバーナヘッドの径方向や上下方向の変化を付けることができる。
また、こうした本発明のコンロバーナでは、複数の炎口の中の隣り合う炎口同士で、開口する位置をバーナヘッドの径方向に異ならせてもよい。
このようにすれば、炎口の開口位置に応じて炎口の外側に形成される炎の位置も変わるので、隣り合う炎の位置をバーナヘッドの径方向にずらすことができる。その結果、バーナヘッドの周方向から二次空気を確保して不完全燃焼の発生を抑制することが可能となる。
ガスコンロ1から突出した本実施例のコンロバーナ10の上部外観を示す斜視図である。 本実施例のコンロバーナ10の内部構造を示した断面図である。 本実施例の複数の炎口溝13dが形成されたバーナヘッド13の外周壁13aの下面を拡大して示した説明図である。 本実施例のバーナヘッド13で隣り合う主炎口14用の炎口溝13dの形状を比較した拡大断面図である。 本実施例のバーナヘッド13の周囲に形成される炎を示した斜視図である。 第1変形例のバーナヘッド13で隣り合う主炎口14用の炎口溝13dの形状を比較した拡大断面図である。 第2変形例のバーナヘッド13の外周壁13aの下面を拡大して示した説明図である。 第2変形例のバーナヘッド13の周囲に形成される炎を示した斜視図である。
図1は、ガスコンロ1から突出した本実施例のコンロバーナ10の上部外観を示す斜視図である。ガスコンロ1は、図示しないコンロ本体の上面が天板2で覆われており、その天板2に形成された貫通孔3から上部を突出させてコンロバーナ10がコンロ本体内に設置されている。また、天板2の上面には、コンロバーナ10の上方に鍋などの調理容器を置くための五徳4が設置されている。
コンロバーナ10は、土台となるバーナボディ11と、バーナボディ11の上に載置されたバーナヘッド13と、バーナヘッド13の上方に取り付けられたバーナカバー16と、バーナカバー16の中央から突出した状態で設けられた温度センサ17などを備えている。
バーナヘッド13の外周面には、縦長の主炎口14が所定の間隔で複数開口している。この主炎口14から燃料ガスと一次空気との混合ガスが噴出し、図示しない点火プラグで混合ガスに点火すると、主炎口14の外側に炎が形成されて混合ガスの燃焼が開始される。また、主炎口14と主炎口14との間には、主炎口14よりも縦方向に短い保炎口15が開口している。この保炎口15からも混合ガスが噴出し、保炎口15の外側に形成される小さな炎によって、主炎口14の外側に形成される大きな炎の火移り性や保炎性が確保されている。
バーナカバー16は、五徳4上に置かれた調理容器から煮こぼれた場合に、その煮こぼれ汁がバーナヘッド13にかかるのを抑制する。また、温度センサ17は、上端面が調理容器の下面に当接して、調理容器の温度を計測する。
図2は、本実施例のコンロバーナ10の内部構造を示した断面図である。本実施例のバーナボディ11は、ステンレス鋼薄板をプレス加工して成形された2枚の板金(外面板11aおよび内面板11b)を向い合せて気密に接合することで、略円環形状の混合室11cが内部に形成されている。また、外面板11aの上端側は、内向きに折り曲げて上面が形成されており、この上面にバーナヘッド13が載置される。
さらに、バーナボディ11からは、混合室11cと連通する混合管12が延設されている。混合管12の開口端12aに向けて燃料ガスが噴射されると、一次空気を吸い込みながら混合管12に流入する。そして、混合管12を通過する燃料ガスと一次空気とが混合されて、混合室11cに混合ガスが供給される。
バーナヘッド13は、アルミニウム合金や真鍮などの金属材料を用いて、鍛造あるいはダイカストなどによって略円環形状に形成されている。バーナヘッド13の外縁部分からは下方に向けて略円筒形状の外周壁13aが延設されており、内縁部分からは外周壁13aよりも長い略円筒形状の嵌合筒13bが下方に向けて延設されている。バーナヘッド13をバーナボディ11に載置する際には、嵌合筒13bをバーナボディ11の内面板11bに嵌め合わせた状態で、外周壁13aの下面をバーナボディ11の上面に当接させる。
バーナヘッド13の嵌合筒13bの内側は、混合ガスの燃焼に必要な二次空気をバーナヘッド13の上方に供給する供給通路13cとなっており、この供給通路13cには、上端に温度センサ17が取り付けられた支持ポール18が挿通されている。バーナヘッド13の上方には、略円環形状のバーナカバー16が取付金具(図示省略)で固定されており、バーナカバー16の中央開口16aから温度センサ17の上部が突出している。温度センサ17は、図示しないコイルバネで上方に付勢されており、五徳4上に置かれた調理容器の下面に上端が当接する。
また、バーナヘッド13の外周壁13aの下面(バーナボディ11に載置される面)には、複数の溝(炎口溝)13dが径方向に貫通して形成されており、バーナヘッド13をバーナボディ11に載置すると、複数の炎口溝13dとバーナボディ11の上面とによって、混合室11cに連通する複数の炎口(主炎口14および保炎口15)が形成される。
図3は、本実施例の複数の炎口溝13dが形成されたバーナヘッド13の外周壁13aの下面を拡大して示した説明図である。図では、外周壁13aの下面にハッチングを付して表している。複数の炎口溝13dは、バーナヘッド13の中心に対して放射状に形成されており、主炎口14用の炎口溝13dと保炎口15用の炎口溝13dとが交互に形成されている。尚、本実施例では、主炎口14が本発明の「炎口」に相当しており、主炎口14用の炎口溝13dが本発明の「溝」に相当している。
前述したように主炎口14に比べて保炎口15は縦方向に短くなっており(図1参照)、このことと対応して、保炎口15用の炎口溝13dは、主炎口14用の炎口溝13dよりも浅く(図3では奥行方向に短く)形成されている。また、本実施例の複数の主炎口14は、何れも略水平方向へ向けて開口しており、上下方向の開口位置や開口面積が全て同じに設定されているため、外観上は同等である(図1参照)。ただし、主炎口14用の複数の炎口溝13dは一様ではなく、隣り合う主炎口14用の炎口溝13d同士で形状が異なっている。
図4は、本実施例のバーナヘッド13で隣り合う主炎口14用の炎口溝13dの形状を比較した拡大断面図である。図4(a)には、図3中のA−Aの位置で切断した断面図が示されており、図4(b)には、図3中のB−Bの位置で切断した断面図が示されている。まず、図4(a)に示した主炎口14用の炎口溝13dでは、溝上面(バーナボディ11の上面と炎口溝13dとで囲まれた連通路の天井面)が略水平に形成されている。混合室11cから流出する混合ガスは、炎口溝13dの溝上面に沿って流れることから、図中に二点鎖線の矢印で示すように主炎口14から混合ガスが略水平方向に噴出する。そのため、主炎口14の外側には、図中に破線で示したように径方向に長い炎が形成される。
これに対して、図4(b)に示した主炎口14用の炎口溝13dでは、溝上面がバーナヘッド13の内側(混合室11c側)から外側(主炎口14側)に向けて上方に傾斜しており、この溝上面に沿って混合ガスが二点鎖線の矢印で示すように、主炎口14から水平方向に対して斜め上向きに噴出する。その結果、主炎口14の外側には、図4(a)の炎に比べて上方で径方向に短い炎が形成される。
また、このような炎口溝13dの形状の違いは、主炎口14から混合ガスが噴出する向き(角度)だけでなく、混合ガスの噴出速度にも影響する。本実施例のコンロバーナ10では、バーナボディ11の上面が内側から外側に向けて上方に傾斜しており、溝上面が略水平な図4(a)の炎口溝13dでは、バーナボディ11の上面の傾斜との関係で、混合ガスが通過する連通路が内側(混合室11c側)から外側(主炎口14側)に向けて狭くなっている。一方、図4(b)の炎口溝13dでは、溝上面の傾斜がバーナボディ11の上面の傾斜よりも急であることから、連通路が内側から外側に向けて広くなっている。このため、主炎口14の開口面積が同じであっても、混合ガスの噴出速度は、図4(a)の主炎口14からよりも図4(b)の主炎口14からの方が遅くなる。こうした混合ガスの噴出速度の違いからも、図4(a)の炎と図4(b)の炎とを比較すると、混合ガスの噴出速度が遅い図4(b)の方が、主炎口14から近い位置に上向きの炎が形成される傾向にある。
図5は、本実施例のバーナヘッド13の周囲に形成される炎を示した斜視図である。尚、図示が煩雑になるのを避けるため、バーナヘッド13の外周面に開口する複数の主炎口14のうち一部についてのみ炎を示している。前述したように本実施例のバーナヘッド13では、隣り合う主炎口14用の炎口溝13d同士で溝上面の傾斜角度を異ならせることにより、バーナヘッド13の径方向に長く延びた炎と、主炎口14の近くで斜め上方に向いた炎とが交互に形成される。
このように隣り合う主炎口14で、炎が形成される位置をバーナヘッド13の径方向や上下方向に異ならせれば、バーナヘッド13の周方向における炎と二次空気との接触面積が増加することから、主炎口14に対して炎が形成される位置が径方向および上下方向に一様である(重なっている)場合に比べて、バーナヘッド13の周方向から二次空気を得やすくなる。このため、主炎口14の数を増やして主炎口14と主炎口14との間隔が狭くなっても、二次空気を確保して不完全燃焼の発生を抑制することができる。また、本実施例の複数の主炎口14は、バーナヘッド13をバーナボディ11に載置することで形成され、上下方向の開口位置が何れも同等である。その結果、コンロバーナ10の外径を大きくしたり、天板2から突出する高さを高くしたりすることなく、最大火力(混合ガスの噴出量)の増大を図ることが可能となる。さらに、本実施例のコンロバーナ10では、複数の主炎口14が何れも略水位方向へ向けて開口していることから、斜め上向きの主炎口14が設けられている場合に比べて、上方の調理容器からの煮こぼれ汁が主炎口14に入ることを抑制することができる。
上述した本実施例のコンロバーナ10には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
前述した実施例では、炎口溝13dの溝上面の傾斜角度を異ならせることによって、主炎口14から混合ガスが噴出する向き(噴出角度)を異ならせていた。しかし、混合ガスの噴出角度を異ならせる態様はこれに限られない。例えば、炎口溝13dの溝上面における主炎口14側を略水平に形成することとして、その水平部分の径方向の長さを異ならせてもよい。
図6は、第1変形例のバーナヘッド13で隣り合う主炎口14用の炎口溝13dの形状を比較した拡大断面図である。図6(a)に示した主炎口14用の炎口溝13dでは、溝上面が略水平に形成されており、その水平部分がバーナヘッド13の内側(混合室11c側)にも続いている。このため、図中に二点鎖線の矢印で示すように、混合室11cから上方に向けて供給される混合ガスは、水平部分に沿って流れの向きが変わり、主炎口14から略水平方向に噴出する。
これに対して、図6(b)に示した主炎口14用の炎口溝13dでは、溝上面が主炎口14側で略水平に形成されているものの、バーナヘッド13の内側は水平部分が続いておらず、図6(a)よりも大きい曲率半径で下方に湾曲した形状になっている。このように図6(b)の水平部分の径方向の長さは図6(a)に比べて短く、混合室11cから上方に向けて供給される混合ガスの流れの向きを水平方向に変えるのに十分ではない。このため、二点鎖線の矢印で示すように混合ガスの流れの向きが水平方向に変わりきらず、主炎口14から水平方向に対して斜め上向きに混合ガスが噴出する。
このように炎口溝13dの溝上面における主炎口14側の傾斜角度(第1変形例では略水平)が同じであっても、その傾斜角度が同じ部分の径方向の長さを異ならせることで、主炎口14から噴出する混合ガスの噴出角度を変えることが可能である。そして、第1変形例のコンロバーナ10では、隣り合う主炎口14で、炎口溝13dの溝上面に形成された水平部分の径方向の長さを異ならせて、混合ガスの噴出角度を変えることにより、前述した実施例と同様に、炎が形成される位置をバーナヘッド13の径方向や上下方向に異ならせることができる。その結果、バーナヘッド13の周方向から二次空気を確保して不完全燃焼の発生を抑制することが可能となる。
また、前述した実施例や上述した第1変形例では、主炎口14から噴出する混合ガスの噴出角度を異ならせることによって、炎が形成される位置をバーナヘッド13の径方向や上下方向に異ならせていた。しかし、炎が形成される位置を異ならせる態様はこれに限られず、主炎口14が開口する位置をバーナヘッド13の径方向に異ならせてもよい。
図7は、第2変形例のバーナヘッド13の外周壁13aの下面を拡大して示した説明図である。図では、外周壁13aの下面にハッチングを付して表している。図示されるように第2変形例のバーナヘッド13の外周面には、径方向の内側に凹んだ凹部13eが所定の間隔で複数形成されている。そして、この凹部13eに開口する主炎口14(以下、凹主炎口14a)と、2つの凹部13eの間に開口する主炎口14(以下、凸主炎口14b)とが交互に配置されている。尚、第2変形例のバーナヘッド13では、凹主炎口14a用の炎口溝13dと、凸主炎口14b用の炎口溝13dとで、溝上面の傾斜角度は同じになっており、凹主炎口14a用の炎口溝13dは、凸主炎口14b用の炎口溝13dよりもバーナヘッド13の径方向の長さが短くなっている。
図8は、第2変形例のバーナヘッド13の周囲に形成される炎を示した斜視図である。尚、図示が煩雑になるのを避けるため、バーナヘッド13の外周面に開口する複数の主炎口14(凹主炎口14aおよび凸主炎口14b)のうち一部についてのみ炎を示している。第2変形例のコンロバーナ10では、バーナヘッド13の外周面に凹部13eを設けて、バーナヘッド13の径方向に開口位置が異なる凹主炎口14aおよび凸主炎口14bを交互に配置することにより、隣り合う炎が形成される位置をバーナヘッド13の径方向にずらす(異ならせる)ことができる。その結果、前述した実施例と同様に、バーナヘッド13の周方向から二次空気を確保して不完全燃焼の発生を抑制することが可能となる。
以上、本実施例および変形例のコンロバーナ10について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例や変形例では、炎が形成される位置がバーナヘッド13の径方向や上下方向に異なる2種類の炎が複数の主炎口14で交互に形成され、1つ置きに同種の炎が形成されていた。しかし、隣り合う主炎口14同士で、炎が形成される位置(形成される炎の種類)が異なっていれば、必ずしも1つ置きに同種である必要はなく、炎が形成される位置に3種類以上の違いを設けてもよい。
また、前述した実施例や第1変形例では、主炎口14から噴出する混合ガスの噴出角度や噴出速度を異ならせ、前述した第2変形例では、主炎口14が開口する位置をバーナヘッド13の径方向に異ならせることによって、炎が形成される位置をバーナヘッド13の径方向や上下方向に異ならせていた。しかし、主炎口14から噴出する混合ガスの噴出角度や噴出速度を異ならせるとともに、主炎口14が開口する位置をバーナヘッド13の径方向に異ならせてもよい。こうすることにより、隣り合う主炎口14同士で、炎が形成される位置の隔たりが更に大きくなるので、バーナヘッド13の周方向からの二次空気の供給を増やすことができる。
また、前述した実施例や変形例では、バーナボディ11の上面が均一であって、バーナヘッド13の下面に複数の炎口溝13dが形成されていた。しかし、これとは逆に、バーナヘッド13の下面を均一として、バーナボディ11の上面に複数の炎口溝を形成しておき、バーナヘッド13をバーナボディ11に載置することで、バーナボディ11の外周面に複数の主炎口14を形成してもよい。この場合、バーナボディ11の炎口溝の溝底面(バーナボディ11の炎口溝とバーナヘッド13の下面で囲まれた連通路の底面)の傾斜角度を変えることによって、混合ガスが通過する連通路を内側(混合室11c側)から外側(主炎口14側)に向けて狭くして混合ガスの噴出速度を速くしたり、連通路を内側から外側に向けて広くして混合ガスの噴出速度を遅くしたりすることができる。そして、隣り合う主炎口14で、混合ガスの噴出速度を異ならせれば、炎が形成される位置にバーナヘッド13の径方向や上下方向の変化を付けることができる。
1…ガスコンロ、 2…天板、 3…貫通孔、
4…五徳、 10…コンロバーナ、 11…バーナボディ、
11a…外面板、 11b…内面板、 11c…混合室、
12…混合管、 13…バーナヘッド、 13a…外周壁、
13b…嵌合筒、 13c…供給通路、 13d…炎口溝、
13e…凹部、 14…主炎口、 15…保炎口、
16…バーナカバー、 17…温度センサ、 18…支持ポール。

Claims (5)

  1. 燃料ガスと一次空気との混合ガスが供給される略円環形状の混合室を有するバーナボディと、前記混合室の上部開口を覆うように前記バーナボディに載置されるバーナヘッドとを備え、前記バーナヘッドの下面または前記バーナボディの上面には複数の溝が中心から放射状に形成されており、前記バーナヘッドを前記バーナボディに載置することで、前記混合室と連通して前記バーナヘッドまたは前記バーナボディの外周面に略水平方向へ向けて開口する複数の炎口を形成し、前記炎口から噴出する前記混合ガスに点火すると該炎口の外側に炎が形成されるコンロバーナにおいて、
    前記複数の炎口は、
    上下方向の開口位置および開口面積について等しく、所定の間隔で形成されていると共に、
    隣り合う炎口同士炎が形成される位置が、前記バーナヘッドの径方向および上下方向の少なくとも一方で交互に異なっている
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  2. 請求項1に記載のコンロバーナにおいて、
    前記複数の炎口の中で隣り合う炎口同士は、前記混合ガスを噴出する向きが上下方向に異なっている
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  3. 請求項2に記載のコンロバーナにおいて、
    前記バーナボディの上面と前記バーナヘッドの下面の前記溝とで囲まれた連通路の天井面は、前記混合室から前記炎口に向かう傾斜角度が、前記隣り合う炎口同士で異なっている
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  4. 請求項1に記載のコンロバーナにおいて、
    前記バーナボディの上面の前記溝と前記バーナヘッドの下面とで囲まれた連通路の底面は、前記混合室から前記炎口に向かう傾斜角度が、前記隣り合う炎口同士で異なっている
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のコンロバーナにおいて、
    前記複数の炎口の中で隣り合う炎口同士は、開口する位置が前記バーナヘッドの径方向に異なっている
    ことを特徴とするコンロバーナ。
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