JPH0791576A - 硬質プラスチック管用管継手 - Google Patents

硬質プラスチック管用管継手

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JPH0791576A
JPH0791576A JP25919993A JP25919993A JPH0791576A JP H0791576 A JPH0791576 A JP H0791576A JP 25919993 A JP25919993 A JP 25919993A JP 25919993 A JP25919993 A JP 25919993A JP H0791576 A JPH0791576 A JP H0791576A
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JP
Japan
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peripheral surface
pipe
hard plastic
inner peripheral
plastic pipe
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JP25919993A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurihara
政幸 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURIHARA SANGYO KK
Original Assignee
KURIHARA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外筒をプラスチックで成形できるようにし、
コストダウンを図る。また、硬質プラスチック管を、ワ
ンタッチで接続でき、取外したいときには簡単に取外せ
るようにする。 【構成】 管継手1の外筒3はプラスチックで半円筒状
に成形された二つの分割筒3aを結合してなる。外筒3
の環状内奥部溝7にはプラスチックで円筒状に成形され
た内筒9が嵌合され、内筒9には環状凹所10が凹設さ
れ、環状凹所10にはシールリング12が嵌合されてい
る。外筒3の環状端部溝8にはポリエチレン管2より硬
いポリアセタール樹脂で形成された抜止めリング13が
遊嵌され、その内周面にはポリエチレン管2の外周面に
食込む食込突起15が設けられている。外筒3には切れ
目14に面する透孔17が形成され、切れ目14にはテ
ーパ状の拡径部材18が係合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体、粘性体、気体等
の流体が流動する硬質プラスチック管を接続するために
使用する管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ポリエチレン樹脂等よりなる硬質プラスチック管を接続
するための管継手としては、次のようなものが知られて
いる。
【0003】(1)特公昭63−61556号等に示さ
れているように、開口部側ほど内径の小さいテーパ状内
周面を有する継手本体と、このテーパ状内周面に挿入さ
れたシールリング及びウェッジリングとを備えた管継
手。このウェッジリングは、一箇所が切れ目で分断さ
れ、外周面が継手本体のテーパ状内周面に対応するテー
パ状外周面とされ、内周面に鋸歯状突起が設けられてい
る。従って、継手本体に硬質プラスチック管を挿入すれ
ば、ウェッジリングの鋸歯状突起が硬質プラスチック管
の外周面に食込み、ワンタッチで接続できる。また、そ
の後に硬質プラスチック管が引張られたとしても、継手
本体のテーパ状内周面によってウェッジリングが縮径
し、鋸歯状突起がさらに強く食込むので、硬質プラスチ
ック管の抜けを防止できる。
【0004】しかし、継手本体は金属材料で鋳造されて
いたため、高価であった。もし、継手本体をプラスチッ
ク材料で成形できれば安価になるが、テーパ状内周面が
アンダーカットに該当するため成形は困難で、切削加工
によらざるを得ず、結局高価になってしまう。また、前
記の通り硬質プラスチック管の抜けを防止できる反面、
必要により硬質プラスチック管を取外したいときに、特
別な工具と面倒な作業が必要になるという問題もあっ
た。つまり、継手本体の開口部からウェッジリングと硬
質プラスチック管との間に薄い湾曲板を差込んで、ウェ
ッジリングを拡径させてから、硬質プラスチック管を引
抜く必要があった。この湾曲板は硬質プラスチック管の
外径に応じた種々の寸法のものを用意する必要があっ
た。
【0005】(2)実公平3−13028号等に示され
ているように、長手方向に一ケ所のスプリット部を有し
且つこのスプリット部から半径方向外方に延びる締め片
を有した継手本体をもつ管継手。継手本体の中央内周面
には幅広の溝が設けられ、この溝には筒状のシール材が
配されている。また、継手本体の端部内周面には環状の
止め片が形成されている。
【0006】しかし、この継手本体も金属材料で鋳造さ
れていたため、前記従来例(1)と同様の問題があっ
た。また、硬質プラスチック管を接続するときには、継
手本体に硬質プラスチック管を挿入した後、継手本体の
締め片をボルト止めする必要があり、ワンタッチ接続は
できなかった。この管継手は高価であり、溝がアンダー
カットのため、プラスチック成形は困難であった。
【0007】(3)特公平3−56348号等に示され
ているように、半径方向外方に延びる締め片を有した半
円筒状の二つのシェルをボルトで結合し、これを継手本
体とする管継手。継手本体の中央内周面には幅広の溝が
機械加工され、この溝には筒状のシール材が配されてい
る。また、継手本体の端部内周面にも溝が機械加工さ
れ、この溝には環状かつ断面山形のクランプ部材が配さ
れている。このクランプ部材は継手本体に螺合された複
数のネジによって内周側へ押圧され、内周の歯部が硬質
プラスチック管の外周面に食込むようになっている。
【0008】しかし、この管継手によって硬質プラスチ
ック管を接続するときには、継手本体に硬質プラスチッ
ク管を挿入した後、クランプ部材を複数のネジによって
内周側へ押圧しなければならないため、非常に面倒であ
り、ワンタッチ接続はできなかった。
【0009】そこで、本発明の第一の課題は、外筒をプ
ラスチックで成形でき、もってコストダウンを図れると
ともに、硬質プラスチック管をワンタッチで接続できる
管継手を提供することにある。また、第二の課題は、硬
質プラスチック管を取外したいときには簡単に取外せる
管継手を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の硬質プラスチック管用管継手は、半円筒状
に成形された二つの分割筒を結合してなり、内周面の内
奥部に環状内奥部溝が凹設され、内周面の端部に環状端
部溝が凹設され、接続する硬質プラスチック管が少なく
とも一つの端部から挿入される外筒と、円筒状に成形さ
れ、内周面の端縁部に環状凹所が凹設され、前記外筒の
環状内奥部溝に嵌合された内筒と、前記内筒の環状凹所
に嵌合されたシールリングと、前記硬質プラスチック管
より硬い材料でリング状に形成され、弾性的に拡径及び
縮径し得るよう一箇所が切れ目で分断され、内周面に前
記硬質プラスチック管の外周面に食込む食込突起が設け
られ、前記外筒の環状端部溝に遊嵌された抜止めリング
とを備えている。
【0011】ここで、外筒には切れ目に面する透孔が形
成されていることが好ましく、その場合、さらに次のよ
うな構造をとることができる。
【0012】 切れ目は外周側が拡がるテーパ状をな
し、透孔より内側において切れ目にテーパ状の拡径部材
が係合されている構造。
【0013】 外筒に切れ目に係合する回転止め突起
が設けられた構造。
【0014】次に、内筒の環状凹所の内周面は内筒の内
側へ向かうほど内径の小さいテーパ状をなしていること
が好ましい。
【0015】また、継手本体における二つの分割筒の結
合手段としては、両分割筒から半径方向外方へ延設した
締め片とその締め片同志を締めるネジと組合せや、両分
割筒の外周面を締める線状又は帯状のリング等を例示で
きる。
【0016】抜止めリングの食込突起としては、先端の
尖った断面鋸歯状の環状凸条群や、この環状凸条群を軸
線方向に延びる複数の切欠により分断してなる突起群
や、その他の分散した突起群等を例示できる。
【0017】シールリングの材質としては、ソリッドゴ
ム、発泡ゴム、ゴム状のソリッドプラスチック、発泡プ
ラスチック等を例示できる。
【0018】
【作用】本発明の硬質プラスチック管用管継手によれ
ば、まず、外筒を、半円筒状に成形された二つの分割筒
を結合して構成したので、各分割筒を、その内周面に凹
設する半周状の環状内奥部溝及び環状端部溝と共に、プ
ラスチックで成形することができる。これらの半周状の
溝はアンダーカットに該当しないからである。
【0019】次に、内筒を円筒状に成形し、その内周面
の環状凹所にシールリングを嵌合したので、この内筒及
びシールリングが、挿入される硬質プラスチック管の端
部を隙間なく包囲しシール性を確保する。なお、仮に、
この内筒を無くして外筒に直接シールリングを嵌合する
と、外筒を構成する二つの分割筒の結合間から液体、粘
性体、気体等の流体が洩れるおそれがある。
【0020】そして、硬質プラスチック管を接続すると
きには、硬質プラスチック管を外筒の少なくとも一つの
端部から挿入し、抜止めリング及びシールリングに挿通
するだけでよい。この挿通により、抜止めリングはその
切れ目を拡げるようにして弾性的に拡径し、硬質プラス
チック管を弾性的に締付けるので、食込突起が硬質プラ
スチック管の外周面に食込み、ワンタッチで接続でき
る。
【0021】また、外筒に切れ目に面する透孔を形成し
た場合には、必要により硬質プラスチック管を取外した
いときに、外筒の外部からその透孔を通して切れ目に細
い工具(これはドライバ等のありふれた棒状工具でよ
い。)を差込み、その切れ目を拡げることによって、抜
止めリングを弾性的に拡径させることができる。これに
より、食込突起の食込みが解除されるので、硬質プラス
チック管を簡単に引抜くことができる。
【0022】さらに、切れ目を外周側が拡がるテーパ状
とし、透孔より内側において切れ目にテーパ状の拡径部
材を係合した場合には、この拡径部材を前記工具によっ
て内側へ押圧するだけで、切れ目を簡単に拡げることが
できる。
【0023】また、外筒に切れ目に係合する回転止め突
起を設けた場合には、その係合によって抜止めリングの
回転を防止でき、常に、切れ目を透孔に面するように位
置させることができる。
【0024】次に、内筒の環状凹所の内周面を内筒の内
側へ向かうほど内径の小さいテーパ状とした場合には、
硬質プラスチック管をシールリングに挿通するときに、
当初、シールリングは内径の大きい環状凹所の端縁部に
あってあまり内周側へ圧縮されていないので、硬質プラ
スチック管を楽に挿通することができる。そして、その
挿通に伴い、シールリングは内径の小さい環状凹所の内
側へ押し込まれて内周側へ圧縮される(縮径する)の
で、シールリングによるシール性が高まる。また、硬質
プラスチック管をシールリングから引抜くときには、シ
ールリングの回転よじれを防止でき、引抜き抵抗力を低
下させることもできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を具体化した硬質プラスチック
管用管継手の実施例につき、図面に基づいて説明をす
る。
【0026】図1〜図4に示す第一実施例の管継手1
は、硬質プラスチック管としての左右両方のポリエチレ
ン管2(例えばJIS K6769規格品)を左右両端
から挿入して接続する直線形状のものであり、その外筒
3はプラスチックで半円筒状に成形された二つの分割筒
3aを結合してなる。その結合手段としては、両分割筒
3aから半径方向外方へ延設した締め片4とその締め片
4同志を締めるボルト5及びナット6との組合せが用い
られている。外筒3の内周面の内奥部には幅広の環状内
奥部溝7が凹設され、内周面の両端部には幅狭の環状端
部溝8が凹設されている。このように、外筒3が二つの
分割筒3aの結合によって構成されたことにより、各分
割筒3aを、その内周面に凹設する半周状の環状内奥部
溝7及び環状端部溝8と共に、プラスチックで成形する
ことができるようになっている。これらの半周状の溝
7,8はアンダーカットに該当しないからである。
【0027】外筒3の環状内奥部溝7にはプラスチック
で円筒状に成形された内筒9が嵌合されている。内筒9
の内周面の両端縁部には環状凹所10が凹設され、この
環状凹所10の内周面は本実施例ではストレート状をな
している。また、内筒9の内周面の中央部には環状のフ
ランジ部11が一体に突設されている。
【0028】内筒9の環状凹所10にはソリッドゴム製
のOリングを用いたシールリング12が嵌合され、この
シールリング12は、環状内奥部溝8の内側面と環状凹
所10の内側面とによって、管継手1の軸線方向への移
動が規制されている。シールリング12の内径は、外筒
3及び内筒9の内径よりやや小さく且つポリエチレン管
2の外径よりやや大きく設定され、挿入されるポリエチ
レン管2の外周面に優先的に当接するようになってい
る。
【0029】上記のように、内筒9を円筒状に成形し、
その内周面の環状凹所10にシールリング12を嵌合し
たので、この内筒9及びシールリング12が、挿入され
るポリエチレン管2の端部を隙間なく包囲しシール性を
確保する。なお、仮に、この内筒9を無くして外筒3に
直接シールリング12を嵌合すると、外筒3を構成する
二つの分割筒3aの結合間から液体、粘性体、気体等の
流体が洩れるおそれがある。
【0030】外筒3の環状端部溝8にはポリエチレン管
2より硬いポリアセタール樹脂でリング状に形成された
抜止めリング13が遊嵌されている。抜止めリング13
は、弾性的に拡径及び縮径し得るよう一箇所が切れ目1
4で分断され、本実施例の切れ目14は外周側が拡がる
テーパ状をなしている。縮径した抜止めリング13の内
径は、外筒3及び内筒9の内径よりやや小さく且つポリ
エチレン管2の外径よりやや大きく設定されている。抜
止めリング13の内周面にはポリエチレン管2の外周面
に食込む食込突起15が設けられている。図4に示すよ
うに、本実施例の食込突起15は先端の尖った断面鋸歯
状の環状凸条群であり、各凸条はポリエチレン管2の挿
入方向に傾斜しているため、ポリエチレン管2の挿入時
には挿入抵抗となりにくく、ポリエチレン管2の引抜き
時にはポリエチレン管2の外周面に食込みやすくなって
いる。
【0031】外筒3の環状端部溝8の溝底の一箇所には
凹所16が形成され、さらに凹所16の底には切れ目1
4に面する透孔17が形成されている。透孔17より内
側において、抜止めリング13の切れ目14にはテーパ
状の拡径部材18が係合され、この拡径部材18は凹所
16に収納されている。
【0032】次に、以上のように構成された管継手1に
よるポリエチレン管2の接続方法について説明する。ま
ず、二つの分割筒3aの内部に内筒9及び抜止めリング
13を嵌合するとともに、内筒9にシールリング12を
嵌合してから、二つの分割筒3aをボルト5及びナット
6によって結合し、管継手1を完成させておく。すなわ
ち、本実施例の管継手1においては、ポリエチレン管2
の接続中にボルト5及びナット6を締めたり緩めたりす
るようなことはしない。図2の(a)はこのときの状態
を示し、抜止めリング13は縮径している。
【0033】そして、ポリエチレン管2を接続するとき
には、ポリエチレン管2を外筒3にその端部から内筒9
のフランジ部11に当たるまで挿入し、抜止めリング1
3及びシールリング12に挿通するだけでよい。この挿
通により、図2の(b)に示すように、抜止めリング1
3はその切れ目14を拡げるようにして弾性的に拡径
し、ポリエチレン管2を弾性的に締付けるので、食込突
起15がポリエチレン管2の外周面に食込み、ワンタッ
チで接続できる。
【0034】この接続したポリエチレン管1に引張力が
作用したとしても、抜止めリング13による弾性的な締
付けと、食込突起15による食込みとによって、ポリエ
チレン管2は簡単には抜けない。これを確認するため
に、外径20mmのポリエチレン管2とその管継手1と
によってJIS B 2354(架橋ポリエチレン管用
クランプ式管継手)に準じた引抜荷重試験を行ったとこ
ろ、330kg以上の軸荷重を加えても、ポリエチレン
管2は抜けなかった。これは、同JIS規格の軸荷重に
対して50%以上高い安全率を有することを示してい
る。
【0035】次に、管交換等の必要により、ポリエチレ
ン管1を取外したいときには、図2の(c)に示すよう
に、外筒3の外部から透孔17を通して切れ目14にド
ライバ等の細い工具19を差込み、この工具19で拡径
部材18を内側へ押圧し、テーパ状の切れ目14に押し
込む。すると、切れ目14は簡単に拡がり、抜止めリン
グ13は弾性的に拡径する。これにより、食込突起15
の食込みが解除されるので、ポリエチレン管2を簡単に
引抜くことができる。
【0036】次に、図5は第一実施例の別例一を示し、
拡径部材18に、透孔17を通って外筒3の外部へ突出
する押圧片20が一体に形成されている。この別例一に
よれば、ポリエチレン管を取外すときに、前記のような
工具を使わなくても、押圧片20を押圧するだけで拡径
部材18を内側へ押圧し、抜止めリング13を拡径させ
ることができる。
【0037】図6及び図7は第一実施例の別例二を示
し、拡径部材が省略された代わりに、外筒3の内周面
に、抜止めリング13の切れ目14に係合する回転止め
突起21が一体に形成されている。この別例二において
は、ポリエチレン管を取外すときに、前記工具を透孔1
7から切れ目14に差込み、その切れ目14をこじ拡げ
ることになる。但し、回転止め突起21が切れ目14に
係合することによって抜止めリング13の回転を防止で
き、常に、切れ目14を透孔17に面するように位置さ
せることができる。
【0038】図8は第一実施例の別例三を示し、抜止め
リング13の食込突起15が、第一実施例と同じ環状凸
条群を軸線方向に延びる複数の切欠22によって分断し
てなるものである。また、図9は第一実施例の別例四を
示し、食込突起15が、先端の尖った断面三角形状の一
条の凸条を軸線方向に延びる複数の切欠23によって分
断してなるものである。この別例三又は別例四によれ
ば、第一実施例の食込突起15より先端面積が小さくな
るので、ポリエチレン管2の挿入時には挿入抵抗となり
にくく、ポリエチレン管2の引抜き時にはポリエチレン
管2の外周面にさらに食込みやすくなっている。
【0039】図10は第一実施例の別例五を示し、内筒
9の環状凹所10の内周面が、内筒9の内側へ向かうほ
ど内径の小さいテーパ状をなしている。この別例五によ
れば、ポリエチレン管2をシールリング12に挿通する
ときに、当初、シールリング12は内径の大きい環状凹
所10の端縁部にあってあまり内周側へ圧縮されていな
いので(図10の実線参照)、ポリエチレン管2を楽に
挿通することができる。そして、その挿通に伴い、シー
ルリング12は内径の小さい環状凹所10の内側へ押し
込まれて内周側へ圧縮される(図10の二点鎖線参照)
ので、シールリング12によるシール性が高まる。ま
た、ポリエチレン管2をシールリング12から引抜くと
きには、シールリング12の回転よじれを防止でき、引
抜き抵抗力を低下させることもできる。
【0040】次に、図11に示す第二実施例の管継手2
00は、左方及び下方のポリエチレン管2を左端及び下
端から挿入して接続するL字形状のものである点におい
てのみ、第一実施例と相違するものである。また、図1
2に示す第三実施例の管継手300は、左右両方及び下
方のポリエチレン管2を左右両端及び下端から挿入して
接続するT字形状のものである点においてのみ、第一実
施例と相違するものである。従って、これらの実施例に
おいて、第一実施例と共通する部材については、第一実
施例と同一の符号を付して説明を省略する。これらの実
施例によっても、接続するポリエチレン管の数や方向が
異なるだけで、第一実施例と同様の作用・効果を奏す
る。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更
して具体化することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1記載の発明
に係る管継手によれば、外筒をプラスチックで成形で
き、もってコストダウンを図れるとともに、硬質プラス
チック管をワンタッチで接続できる。
【0043】上記効果に加え、請求項2乃至4記載の発
明に係る管継手によれば、硬質プラスチック管を取外し
たいときには簡単に取外せる。
【0044】また、請求項5記載の発明に係る管継手に
よれば、硬質プラスチック管を接続時に楽に挿通するこ
とができ、シール性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の管継手とそれにより接続
したポリエチレン管とを示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の要部拡大断面図である。
【図5】第一実施例の別例一の断面図である。
【図6】第一実施例の別例二の部分断面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】第一実施例の別例三における抜止めリングを示
し(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図9】第一実施例の別例四における抜止めリングを示
し(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図10】第一実施例の別例五の要部拡大断面図であ
る。
【図11】本発明の第二実施例の管継手とそれにより接
続したポリエチレン管とを示す断面図である。
【図12】本発明の第三実施例の管継手とそれにより接
続したポリエチレン管とを示す断面図である。
【符号の説明】
1 管継手 2 ポリエチレン管 3 外筒 3a 分割筒 7 環状内奥部溝 8 環状端部溝 9 内筒 10 環状凹所 12 シールリング 13 抜止めリング 14 切れ目 15 食込突起 16 凹所 17 透孔 18 拡径部材 21 回転止め突起 200 管継手 300 管継手

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円筒状に成形された二つの分割筒を結
    合してなり、内周面の内奥部に環状内奥部溝が凹設さ
    れ、内周面の端部に環状端部溝が凹設され、接続する硬
    質プラスチック管が少なくとも一つの端部から挿入され
    る外筒と、 円筒状に成形され、内周面の端縁部に環状凹所が凹設さ
    れ、前記外筒の環状内奥部溝に嵌合された内筒と、 前記内筒の環状凹所に嵌合されたシールリングと、 前記硬質プラスチック管より硬い材料でリング状に形成
    され、弾性的に拡径及び縮径し得るよう一箇所が切れ目
    で分断され、内周面に前記硬質プラスチック管の外周面
    に食込む食込突起が設けられ、前記外筒の環状端部溝に
    遊嵌された抜止めリングとを備えた硬質プラスチック管
    用管継手。
  2. 【請求項2】 前記外筒に前記切れ目に面する透孔が形
    成された請求項1記載の硬質プラスチック管用管継手。
  3. 【請求項3】 前記切れ目は外周側が拡がるテーパ状を
    なし、前記透孔より内側において前記切れ目にテーパ状
    の拡径部材が係合された請求項2記載の硬質プラスチッ
    ク管用管継手。
  4. 【請求項4】 前記外筒に前記切れ目に係合する回転止
    め突起が設けられた請求項2記載の硬質プラスチック管
    用管継手。
  5. 【請求項5】 前記環状凹所の内周面は前記内筒の内側
    へ向かうほど内径の小さいテーパ状をなす請求項1記載
    の硬質プラスチック管用管継手。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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