JPH0791513B2 - ジルコニア系コ−テイング用組成物 - Google Patents

ジルコニア系コ−テイング用組成物

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JPH0791513B2
JPH0791513B2 JP62039084A JP3908487A JPH0791513B2 JP H0791513 B2 JPH0791513 B2 JP H0791513B2 JP 62039084 A JP62039084 A JP 62039084A JP 3908487 A JP3908487 A JP 3908487A JP H0791513 B2 JPH0791513 B2 JP H0791513B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジルコニア系コーティング用組成物に関し、
さらに詳細にはステンレス、アルミニウムなどの非鉄金
属、コンクリート、スレートなどの無機質建材またはプ
ラスチックの表面に透明な硬度の高い塗膜を形成し、厚
膜および重ね塗りが可能で、密着性、耐蝕性、耐絶縁
性、耐摩耗性、耐熱性、耐湿性、耐候性、耐燃性、耐水
性、耐有機薬品性、耐酸性、特に耐アルカリ性に優れた
塗膜を提供するためのジルコニア系コーティング用組成
物に関する。
〔従来の技術〕
近年、厚膜化および重ね塗りが可能で、密着性、耐蝕
性、耐絶縁性、耐摩耗性、耐熱性、耐湿性、耐候性、耐
燃性、耐水性、耐透水性、耐海水性、耐有機薬品性、耐
酸性、耐アルカリ性などに優れ、硬度の高い透明な塗膜
を形成させることのできるコーティング用組成物が求め
られている。
このような要求の一部を満たすコーティング用組成物と
して、シラノールの部分的縮合物にコロイド状シリカを
配合した酸性の水性組成物(特公昭52-39691号公報)や
ジルコニウムのアルコキシドなどにアルコキシ基を1〜
4個有するシリコン化合物を配合した組成物(特開昭57
-100943号公報)が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記特公昭52-39691号公報に記載された
透明塗膜を形成するコーティング用組成物は、一般的に
透明性、耐アルカリ性、保存安定性、密着性に劣り、膜
厚が20μm前後の薄膜ではピンホールが生じ、調合して
からも使用が可能となるまでの熟成時間もかかり、塗装
条件が狭く、作業性が悪く、有機性の塗膜、プラスチッ
クなどに対する濡れ性が悪く、さらに重ね塗りも困難で
ある、などの問題点を有している。
また、前記特開昭57-100943号公報に記載されたコーテ
ィング用組成物は、厚膜化が達成されず、また組成物の
保存安定性に劣り、沈澱が生成し易く、均一なコーティ
ング用組成物の調製が困難であるという問題を有してい
る。
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、組成物の保存安定性が良好であり、厚膜化および重
ね塗りが可能で、密着性、耐蝕性、耐絶縁性、耐摩耗
性、耐熱性、耐湿性、耐候性、耐燃性、耐水性、耐有機
薬品性、耐酸性などに優れ、特に耐アルカリ性に優れた
硬度の高い透明な塗膜を形成させることができるコーテ
ィング用組成物を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、(a) 一般式Zr(OR)4またはZ
r(OR)4・ROH(式中、Rは炭素数2〜5のアルキル基
を示す)で表されるジルコニウム化合物、該ジルコニウ
ム化合物の部分加水分解物および/またはその部分縮合
物を該ジルコニウム化合物換算で1モル、 (b) 一般式R1COCH2COR2(式中、R1は炭素数1〜5
のアルキル基、R2は炭素数1〜5のアルキル基または炭
素数1〜4のアルコキシ基を示す)で表されるβ−ジケ
トン類またはβ−ケトエステル類(以下、単に「β−ジ
ケトン類またはβ−ケトエステル類」という)0.8〜3
モル、 (c) 水0.8〜3モル、および (d) 親水性有機溶媒5〜150モル を混合することを特徴とするジルコニア系コーティング
用組成物を提供するものである。
次に、本発明の組成物を構成要件別に詳述する。
(a) ジルコニウム化合物 本発明に使用されるジルコニウム化合物は、水の存在に
より加水分解して部分加水分解物となり、また該加水分
解物が重縮合して部分縮合物を生じ、さらに高分子量化
して塗膜となる場合に加熱により硬化するものである。
かかるジルコニウム化合物中のRは、炭素数2〜5のア
ルキル基、具体的にはエチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基などである。
これらのジルコニウム化合物の具体例としては、ジルコ
ニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラ−n−プ
ロポキシド、ジルコニウムテトラ−i−プロポキシド、
ジルコニウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテ
トラ−sec−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−t−ブ
トキシドなどを挙げることができる。
これらの(a)成分のうち、特にジルコニウムテトラ−
n−ブトキシドが好ましい。
また、(a)成分は、1種単独でまたは2種以上を混合
して使用することもできる。
(b) β−ジケトン類またはβ−ケトエステル類 本発明に使用されるβ−ジケトン類またはβ−ケトエス
テル類は、ジルコニウム化合物と錯体を形成し、本発明
の組成物中において該ジルコニウム化合物の加水分解を
抑制する作用をなすものと考えられる。
この一般式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基、例えば
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基など
であり、R2は前記と同様の炭素数1〜5のアルキル基の
ほか、炭素数1〜4のアルコキシ基、例えばメトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ
基などである。
このβ−ジケトン類またはβ−ケトエステル類の具体例
としては、アセチルアセトン、アセト酢酸メチル、アセ
ト酢酸エチル、アセト酢酸−n−プロピル、アセト酢酸
−i−プロピル、アセト酢酸−n−ブチル、アセト酢酸
−sec−ブチル、アセト酢酸−t−ブチル、ヘキサン−
2,4−ジオン、ヘプタン−2,4−ジオン、ヘプタン−3,5
−ジオン、オクタン−2,4−ジオン、ノナン−2,4−ジオ
ン、5−メチルヘキサン−2,4−ジオンなどを挙げるこ
とができる。
これらの(b)成分のうち、特にアセト酢酸エチルおよ
びアセチルアセトンが好ましい。
(b)成分は、1種単独でまたは2種以上を混合して使
用することもできる。
かかる(b)成分は、前記(a)成分をジルコニウム化
合物換算で1モルに対して0.8〜3モル、好ましくは1
〜2モル、特に好ましくは1〜1.5モルの割合で使用さ
れ、0.8モル未満では(a)成分の加水分解が早すぎて
得られる組成物の保存安定性が悪化し、造膜性が悪くな
り、一方3モルを超えると(a)成分の加水分解速度が
遅くなるため造膜性が悪く、さらに耐アルカリ性が悪化
し、いずれも好ましくない。
(c) 水 水は、(a)成分の加水分解を生起し、高分子量化さ
せ、塗膜を硬化させるためのものである。
かかる水としては、一般水道水、蒸留水、イオン交換水
などを用いることができる。特に、組成物を高純度にす
る場合には、蒸留水またイオン交換水が好ましく、電気
伝導度が2μS/cm以下のイオン交換水が特に好ましい。
なお、(c)成分は、(a)成分の急激な加水分解を防
ぐために、後記(d)親水性有機溶媒に溶解し、水を30
重量%以下含む溶液として(a)成分と混合することが
好ましい。
この(c)成分は、前記(a)成分をジルコニウム化合
物換算で1モルに対して0.8〜3モル、好ましくは1〜
2モルの割合で使用され、0.8モル未満では(a)成分
の加水分解速度が遅くなるため造膜性が悪く、また耐ア
ルカリ性が悪化し、一方3モルを超えると(a)成分の
加水分解が早すぎて組成物の保存安定性が悪化し、造膜
性が悪くなり、いずれも好ましくない。
(d) 親水性有機溶媒 親水性有機溶媒は、主として(a)〜(c)成分を均一
に混合させ、さらに前記(a)成分の濃度調整剤である
とともに、基材にコーティングした際の(a)成分の硬
化時の加水分解速度を調整するためのものである。
かかる親水性有機溶媒としては、アルコール類または沸
点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤が好適である。
アルコール類としては、例えば1価アルコールまたはア
ルコール誘導体を挙げることができる。
これらのアルコール類の例としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコ
ール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコー
ル、n−ペンチルアルコール、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエ
ーテルなどを挙げることができる。
また、沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤として
は、例えばアセトン、メチルエチルケトン、テトラヒド
ロフランなどを挙げることができる。
これらの親水性有機溶媒のうち、好ましくはi−プロピ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、n−プロピル
アルコール、n−ブチルアルコール、酢酸エチレングリ
コールモノエチルエーテルなどのアルコール類であり、
特に好ましくはi−プロピルアルコールおよび酢酸エチ
レングリコールモノエチルエーテルである。
これらの親水性有機溶媒は、1種単独でまたは2種以上
を混合して使用することもできる。
この(d)成分は、前記(a)成分をジルコニウム化合
物換算で1モルに対して5〜150モル、好ましくは20〜5
0モルの割合で使用され、5モル未満では組成物の保存
安定性が悪化し、一方150モルを超えると組成物自体の
保存安定性は良好化するが、組成物中の固形分が少なく
なり、コーティング時に塗膜の厚膜化を達成することが
できず、また(a)成分の加水分解速度が低下して塗膜
の硬化も不充分となる。
なお、本発明の組成物には、必要に応じて(e)一般式
Ti(OR3)p(R1COCHCOR2)4-p(式中、R3は炭素数1〜5の
アルキル基、pは2〜4の整数、R1およびR2は前記に同
じ)で表されるチタニウム化合物、該チタニウム化合物
の部分加水分解物およびまたはその部分縮合物(以下、
単に「チタニウム化合物」という)、および/または
(f)一般式Al(OR3)q(R1COCHCOR2)3-q(式中、qは2
〜3の整数、R1、R2およびR3は前記に同じ)で表される
アルミニウム化合物、該アルミニウム化合物の部分加水
分解物および/またはその部分縮合物(以下、単に「ア
ルミニウム化合物」という)を配合することも可能であ
る。
(e)成分または(f)成分を配合する場合には、
(e)成分または(f)成分の反応進行のために、両成
分中のOR3基1当量に対して、さらに(c)成分を0.4〜
1モル加えることが好ましい。
かかる(e)チタニウム化合物中のR3は、炭素数1〜5
のアルキル基、具体的にはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、t−ブチル基などである。また、R1およびR2は、
前記(b)成分の場合と同一である。
かかる(e)チタニウム化合物の具体例としては、チタ
ニウムジメトキシドビス(アセチルアセトナート)、チ
タニウムジエトキシドビス(アセチルアセトナート)、
チタニウムジ−i−プロポキシドビス(アセチルアセト
ナート)、チタニウムテトラ−i−プロポキシド、チタ
ニウムテトラ−n−プロポキシド、チタニウムテトラ−
n−ブトキシド、チタニウムテトラ−sec−ブトキシ
ド、チタニウムテトラ−n−ペントキシドなどを挙げる
ことができる。
また、チタニウム化合物の部分縮合物は、該化合物を加
水分解および重縮合することによって得られ、前記
(d)成分に可溶のものである。
これらの(e)チタニウム化合物のうち、特にチタニウ
ムジ−i−プロポキシドビス(アセチルアセトナー
ト)、チタニウムテトラ−i−プロポキシドまたはこれ
らの化合物の部分加水分解物もしくは部分縮合物が好ま
しい。
これらのチタニウム化合物は、1種単独でまたは2種以
上を混合して使用することもできる。
この(e)成分は、前記(a)成分をジルコニウム化合
物換算で1モルに対して好ましくは3モル以下の割合で
使用され、3モルを超えると低温硬化での耐アルカリ性
が悪化する傾向がある。
また、(f)アルミニウム化合物は、水の存在により
(a)成分とともに、加水分解して部分加水分解物とな
り、またこの加水分解物が重縮合して部分縮合物を生
じ、さらに高分子量化し、塗膜となる場合に60℃程度の
加熱または常温での放置により硬化するものである。
また、(f)アルミニウム化合物中のR1、R2およびR
3は、前記(e)チタニウム化合物の場合と同一であ
る。
かかる(f)アルミニウム化合物の具体例としては、ア
ルミニウムジメトキシドアセチルアセトナート、アルミ
ニウムジエトキシドアセチルアセトナート、アルミニウ
ム−ジ−n−プロポキシドアセチルアセトナート、アル
ミニウム−ジ−i−プロポキシドアセチルアセトナー
ト、アルミニウム−ジ−i−プロポキシドエチルアセト
ナート、アルミニウム−ジ−n−ブトキシドアセチルア
セトナート、アルミニウム−ジ−sec−ブトキシドアセ
チルアセトナート、アルミニウム−ジ−t−ブトキシド
アセチルアセトナート、アルミニウム−ジ−n−ペント
キシドアセチルアセトナート、アルミニウム(n−ブト
キシド)エチルアセトアセテート、アルミニウム−トリ
−i−プロポキシド、アルミニウム−トリ−n−プロポ
キシド、アルミニウム−トリ−sec−プロポキシド、ア
ルミニウム−トリ−n−ブトキシド、アルミニウム−ト
リ−i−ブトキシド、アルミニウム−トリ−sec−ブト
キシド、アルミニウム−トリ−n−ペントキシドなどを
挙げることができる。
また、アルミニウム化合物の部分縮合物は、該化合物を
加水分解および重縮合することによって得られ、前記
(d)成分に可溶のものである。
これらの(f)成分のうち、特にアルミニウム−ジ−i
−プロポキシドアセチルアセトナート、アルミニウム−
ジ−i−プロポキシドエチルアセトナート、アルミニウ
ムトリ−n−プロポキシド、アルミニウム−トリ−sec
−プロポキシドまたはこれらの化合物の部分加水分解物
もしくは部分縮合物が好ましい。
これらのアルミニウム化合物は、1種単独でまたは2種
以上を混合して使用することもできる。
この(f)成分は、前記(a)成分をジルコニウム化合
物換算で1モルに対して好ましくは3モル以下の割合で
使用され、3モルを超えると低温硬化での耐アルカリ性
が悪化する傾向がある。
なお、本発明の組成物は、コーティング後の塗膜の硬化
を促進させるために、さらに各種の酸を組成物中に別途
添加することも可能である。
かかる酸としては、例えば硝酸、塩酸などの無機酸、ま
たは酢酸、蟻酸、プロピオン酸、マレイン酸、クロロ酢
酸、クエン酸、安息香酸、ジメチルマロン酸、グルタル
酸、グリコール酸、マロン酸、トルエンスルホン酸、シ
ュウ酸などの有機酸を挙げることができるが、特に酢酸
が好ましい。
これらの酸の組成物における割合は、通常、0.01〜5重
量部程度である。
さらに、本発明の組成物には、各種界面活性剤、シラン
カップリング剤、またナフテン酸、オクチル酸、亜硝
酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属塩、
染料などのその他の添加剤を添加することもできる。
本発明のコーティング用組成物を調製するに際しては、
例えば(a)成分、(b)成分および(d)成分を混合
し、好ましくは常温で15分以上経過後、(c)成分を
(d)成分で30重量%以下に希釈し、前記混合液に添加
することが望ましい。すなわち、(a)成分を(c)成
分と直接混合すると、(a)成分であるジルコニウム化
合物が急激に加水分解し、沈澱が生起して造膜性が悪化
する。なお、(a)成分と(b)成分とを混合後、
(c)成分を(d)成分に溶解して添加するまでの時間
が15分未満であると、(a)成分と(b)成分との反応
が不充分なため沈澱が生じる場合があり、造膜性が悪化
し好ましくない。
また、(a)〜(d)成分を混合後、60〜80℃で1〜10
時間加熱攪拌して熟成させてもよい。
なお、本発明の組成物中に、さらに必要に応じて前記
(e)成分あるいは(f)成分を配合する場合には、
(a)成分と(b)成分との混合液に(e)成分または
(f)成分を添加し、常温で15分以上経過後、(c)成
分を(d)成分に溶解し、前記混合液に添加することが
望ましい。
本発明のコーティング用組成物は、対象物である基材の
表面に刷毛、スプレー、ディッピングなどの塗装手段に
より、ステンレス、アルミニウム、セメント、ガラス、
プラスチック、コンクリート、紙、有機塗膜、無機塗膜
などの基材に、1回塗りで厚さ0.1〜2μm程度の塗膜
を形成することができ、これを直ちにまたは自然乾燥
後、例えば80〜300℃程度の温度で10〜60分程度加熱お
よび乾燥することにより硬化する。さらに、該塗膜上に
重ね塗りすることもできる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明する
が、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量
基準である。
また、実施例中における各種の測定は、下記のとおりで
ある。
コーティング用組成物の保存安定性は、常温で1ケ月間
放置後、組成物の状態を観察した。
塗膜外観は、目視および実体顕微鏡(倍率100倍)によ
り観察した。
硬度は、JIS K5400による鉛筆硬度に拠った。
密着性は、JIS K5400による1mm角碁盤目テスト後、セロ
テープ剥離テストに拠った。
耐熱性は、電気炉で400℃×100時間保持し、自然放冷
し、塗膜の状態を観察した。
耐酸性は、濃度20%の塩酸を塗膜上に1ml滴下し、蓋
付きシャーレ中で1日静置後、水洗し、塗膜の状態を観
察した。
耐酸性は、濃度20%の硫酸を塗膜上に1ml滴下し、蓋
付きシャーレ中で1日静置後、水洗し、塗膜の状態を観
察した。
耐アルカリ性は、濃度1%の水酸化ナトリウム水溶液
を塗膜上に1ml滴下し、蓋付きシャーレ中で1日静置
後、水洗して塗膜の状態を観察した。
耐アルカリ性は、濃度10%の水酸化ナトリウム水溶液
を塗膜上に1ml滴下し、蓋付きシャーレ中で1日静置
後、水洗して塗膜の状態を観察した。
耐水性は、蓋付きシャーレに、水道水を浸し、この中に
コーティングした基板を60日間漬けたのち、塗膜の状態
を観察した。
耐有機薬品性は、シャーレにトルエンを浸し、この中に
コーティングした基板を常温で60日間浸漬したのち、塗
膜の状態を観察した。
耐湿性は、温度50℃、湿度95%下に、連続1,000時間保
持したのち、取り出して塗膜の状態を観察した。
耐候性は、JIS K5400により、ウェザーメーターで5,000
時間照射試験を実施し、塗膜の状態を観察した。
実施例1〜3および比較例1〜7 本発明の組成物の性状および得られる塗膜の物性を調べ
るために、第1表に示す組成物A〜C(実施例1〜3)
の3種類の組成物を調製した。
なお、組成物の調製にあたっては、ポリエチレン製の蓋
付き瓶中で(a)成分、(b)成分および(d)成分を
室温で30分間攪拌し、混合液を調製し、この混合液に
(c)成分と(d)成分の混合液〔(c)成分/
〔(c)成分+(d)成分〕(重量比)=5/100〕を添
加し、さらに室温で1時間攪拌した。
また、本発明の効果を比較するために、組成物D〜J
(比較例1〜7)を、第1表に示す組成で前記組成物A
〜Cと同様にして調製した。
次いで、寸法が50×50×1mmのソーダガラス板を、組成
物A〜Jにそれぞれディッピングし、150℃で20分間加
熱乾燥した。この操作をさらに繰り返し行い総計2回塗
装した。このようにして得られた試験片を用い、各種の
テストを行った結果を第1表に示す。
次に、寸法が100×100×2mmのアルミニウム製プレート
(以下、単に「アルミプレート」という、JIS H4000、A
2024Pに、前記組成物A〜Jをそれぞれスプレーし、150
℃で30分間加熱乾燥した。このようにして得られた試験
片を用い、各種のテストを行った結果を第1表に示す。
実施例4〜9および比較例8〜11 本発明の組成物の性状および得られる塗膜の物性を調べ
るために、第2表に示す組成物A′〜F′(実施例4〜
9)の6種類の組成物を調製した。なお、組成物の調製
にあたっては、ポリエチレン製の蓋付き瓶中で(a)成
分、(b)成分、(d)成分および(e)成分を室温で
30分間攪拌し、混合液を調製し、この混合液に(c)成
分と(d)成分の混合液〔(c)成分/〔(c)成分+
(d)成分〕(重量比)=25/75〕を添加し、さらに室
温で1時間攪拌した。
また、本発明の効果を比較するために、組成物G′〜
J′(比較例8〜11)を、第2表に示す組成で前記組成
物A′〜F′と同様にして調製した。
次いで、寸法が50×50×1mmの鋼板(JIS G3141、SPCC−
B)を、組成物A′〜J′にそれぞれディッピングし、
60℃で30分間加熱乾燥したものと、150℃で30分間加熱
乾燥したものとを調製した。この操作をさらに繰り返し
行い、総計2回塗装した。このようにして得られた試験
片を用い、各種のテストを行った結果を第2表に示す。
実施例10〜12および比較例12〜16 本発明の組成物の性状および得られる塗膜の物性を調べ
るために、第3表に示す組成物A″〜C″(実施例10〜
12)の3種類の組成物を調製した。
なお、組成物の調製にあたっては、ポリエチレン製の蓋
付き瓶中で(a)成分、(b)成分、(d)成分および
(f)成分を室温で30分間攪拌し、混合液を調製し、こ
の混合液に(c)成分と(d)成分の混合液〔(c)成
分/〔(c)成分+(d)成分〕(重量比)=25/75〕
を添加し、さらに室温で1時間攪拌した。
また、本発明の効果を比較するために、組成物D″〜
H″(比較例12〜16)を、第3表に示す組成で前記組成
物A″〜C″と同様にして調製した。
次いで、寸法が50×50×1mmの鋼板(JIS G3141、SPCC−
B)を、組成物A″〜H″にそれぞれディッピングし、
60℃で30分間加熱乾燥したものを調製した。
このようにして得られた試験片を用い、各種のテストを
行った結果を第3表に示す。
次に、前記アルミプレート(JIS H4000、A1030P)に、
前記組成物A″〜H″をそれぞれスプレーし、60℃で30
分間加熱乾燥したものを調製した。このようにして得ら
れた試験片を用い、各種のテストを行った結果を第3表
に示す。
〔発明の効果〕 本発明の組成物は、保存安定性が良好であり、厚膜化お
よび重ね塗りが可能で、密着性、耐蝕性、耐絶縁性、耐
摩耗性、耐熱性、耐湿性、耐候性、耐燃性、耐水性、耐
透水性、耐海水性、耐有機薬品性、耐酸性などを大幅に
改善することができ、特に耐アルカリ性に著しく優れた
透明で硬度の高い塗膜を形成することができるコーティ
ング用組成物を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 須山 伸一 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−25487(JP,A) 特開 昭61−130382(JP,A) 特開 昭63−165435(JP,A) 特開 昭55−13745(JP,A) 特開 昭62−270628(JP,A) 特開 昭60−190473(JP,A) 特開 昭63−135462(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 一般式Zr(OR)4またはZr(OR)4
    ・ROH(式中、Rは炭素数2〜5のアルキル基を示す)
    で表されるジルコニウム化合物、該ジルコニウム化合物
    の部分加水分解物および/またはその部分縮合物を該ジ
    ルコニウム化合物換算で1モル、 (b) 一般式R1COCH2COR2(式中、R1は炭素数1〜5
    のアルキル基、R2は炭素数1〜5のアルキル基または炭
    素数1〜4のアルコキシ基を示す)で表されるβ−ジケ
    トン類またはβ−ケトエステル類0.8〜3モル、 (c) 水0.8〜3モル、および (d) 親水性有機溶媒5〜150モル を混合することを特徴とするジルコニア系コーティング
    用組成物。
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