JPH0791402B2 - 高分子組成物の製造方法 - Google Patents
高分子組成物の製造方法Info
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- JPH0791402B2 JPH0791402B2 JP3008321A JP832191A JPH0791402B2 JP H0791402 B2 JPH0791402 B2 JP H0791402B2 JP 3008321 A JP3008321 A JP 3008321A JP 832191 A JP832191 A JP 832191A JP H0791402 B2 JPH0791402 B2 JP H0791402B2
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Description
成物の製造方法に関する。
例えば撥水性・撥油性を付与するために例えば含フッ素
シランカップリング剤等をコーティングする方法、潤滑
性を付与するためにはワックスをコーティングする方
法、親水性を付与するためにはポリビニルアルコールを
コーティングする方法、防汚性を付与するためにフロロ
カーボン系ポリマーの懸濁液をコーティングする方法な
どコーティング方法が一般によく知られている。
法で得られるコーティング膜は、高分子を含む基体との
結合力が弱く、布で表面を拭いたり、水での洗浄を繰り
返すと、コーティング膜が基体から剥離して表面処理効
果がなくなってしまうという課題があった。また、従来
のコーティング膜は分子がランダムな方向を向いている
ため、コーティング膜にピンホールが多く、十分な特性
が発揮されないという課題があった。また例えば透明性
が強く要求される透明プラスチック光学材料等には、フ
ロロカーボン系ポリマーのコーティング膜では透明性に
欠如するため使用できないという課題があった。
で、例えば繰り返し洗浄に対する耐久性が優れ、高特性
の撥水・撥油・防汚性高分子組成物、もしくは超親水性
高分子組成物等の高機能性高分子組成物の製造方法を提
供することを目的としている。
めに、本発明の高分子組成物の製造方法は、高分子を含
む基材表面を酸化処理する酸化工程と、アルキル基の末
端に−CF 3 基が存在し、他の末端にクロロシリル基を
有する化学吸着分子を含む非水溶液を前記高分子組成物
表面に接触させて吸着反応させ、次いで非水溶液で洗浄
することにより、シロキサン結合を介してアルキル基の
末端に−CF 3 を配列させた単分子膜からなる化学吸着
膜を形成する工程とからなる方法とするものである。ま
た、第2の目的を達成するために、高分子を含む基体表
面を酸化処理した後、非水系の有機溶媒にこの基体を浸
漬して、表面にクロロシラン系界面活性剤を化学吸着さ
せ、シロキサン結合を有する化学吸着膜を形成して高分
子組成物を製造する。
表面に化学吸着膜がシロキサン結合を介して化学結合し
て形成されている。そのため、表面を例えば繰り返し洗
浄しても、化学吸着膜は高分子を含む基体表面から剥離
せず、化学吸着膜に設けられた例えば撥水・撥油・防汚
性、もしくは超親水性等の機能が保持される。
分子を含む基体表面を酸化処理して例えば水酸基等の親
水性基を形成した後、この基体表面にクロロシラン系界
面活性剤を化学吸着させ、シロキサン結合を有する化学
吸着膜を形成するので、繰り返し単位として例えば水酸
基等の親水性の活性水素を持たない高分子であっても、
化学吸着膜を容易に形成することができる。また、高分
子を含む基体をクロロシラン系界面活性剤を含有する非
水系溶媒に浸漬するだけで、自動的に最密充填された化
学吸着膜が形成できる。その結果、形成された化学吸着
膜は、クロロシラン系界面活性剤の機能に応じて例えば
高特性の撥水・撥油・防汚性、又は超親水性の機能を発
揮する。
すように、高分子を含む基体1の表面にシロキサン結合
2を介して、化学吸着膜3を形成したものである。
は、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂,アクリルブタジエ
ンスチレン共重合体(ABS)樹脂、アセタール樹脂、
メチルペンテン樹脂等の熱可塑性樹脂、例えばエポキシ
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アル
キド樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル硬化樹
脂、エボナイト等の熱硬化性樹脂、もしくは例えばブタ
ジエンースチレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ク
ロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴ
ムが挙げられ、一般の汎用プラスティック材料の何れで
もよい。また、上記のような高分子材料に例えば二酸化
珪素、炭酸カルシウム、酸化チタン等の所謂充填剤が混
入されていてもよく、フタル酸ジブチル等の所謂可塑剤
が混入されていてもよく、さらに染料又は顔料で染着し
ていてもよく、高分子材料を含有する基体に適応され
る。
しくは滑性を付与する場合には、化学吸着膜を構成する
材料としてはフッ化アルキル基を有するクロロシラン系
界面活性剤が用いられる。また、本発明の高分子組成物
に超親水性を付与する場合には、末端ビニル基を持つア
ルキル基を有するクロロシラン系界面活性剤を用い化学
吸着膜形成後、例えば酸素雰囲気中で例えば電子線、X
線、γ線、紫外線等の放射線照射により末端を水酸基に
変えるか、あるいはテトラクロロシランを用い化学吸着
膜を形成した後、水と反応させクロロシリル結合をシラ
ノール結合に変える。
界面活性剤としては、例えばCF3(CF 2)7(CH2)2SiCl3,CF
3CH2O(CH2)15SiCl3,CF3(CH2)2Si(CH3)2(CH2)15SiCl3,
F(CF 2)4(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiCl3,F(CF2)8(CH2)2Si
(CH3)2(CH2)9SiCl3,CF3COO(CH2)15SiCl3,CF3(CF2)5(C
H2)2SiCl3等のようなトリクロロシラン系界面活性剤を
始め、例えばCF3(CF2)7(CH2)2SiCln(CH3)3-n,CF3(CF2)
7(CH2)2SiCln(C2H5)3-n,CF3CH2O(CH2)15SiCln(C
H3)3-n,CF3CH2O(CH2)15SiCln(C2H5)3-n,CF3(CH2)2Si
(CH3)2(CH2)15SiCln(CH3)3-n,F(CF2)4(CH2)2Si(CH3)
2(CH2)9SiCln(C2H5)3-n,F(CF2)8(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9
SiCln(CH3)3-n,CF3COO(CH2)15SiCln(CH3)3-n,CF3(C
F2)5(CH2)2SiCln(CH3)3-n(但し式中のnは何れも1又
は2)等のような低級アルキル基置換のモノクロロシラ
ン系あるいはジクロロシラン系界面活性剤が挙げられ
る。これらの中でも特にトリクロロシラン系界面活性剤
の親水性基と結合したクロロシリル結合以外のクロロシ
リル結合が、隣合うクロロシラン基とシロキサン結合で
分子間結合を形成するため、より強固な化学吸着膜とな
り好ましい。また、CF3(CF2)nCH2CH2SiC
l3(但し式中のnは整数であり、3〜25程度が最も
扱いやすい)が、溶剤溶解性、化学吸着性と溌水溌油性
又は防汚性等の機能性との釣合が取れているため好まし
い。さらにまた、アルキル鎖又はフッ化アルキル鎖部分
にC=CやC≡C基を組み込んで置けば、化学吸着膜形
成後5メガラド程度の電子線照射で架橋できるのでさら
に化学吸着膜自体の硬度を向上させることも可能であ
る。
性剤としては、例えば、CH3(CH2)18SiCl3,CH3(CH2)15S
iCl3,CH3(CH2)10SiCl3,CH3(CH2)25SiCl3等のようなト
リクロルシラン系界面活性剤を始め、例えばCH3(CH2)18
SiCln(CH3)3-n,CH3(CH2)18SiCln(C2H5)3-n,CH3(CH2)
15SiCln(CH3)3-n,CH3(CH2)10SiCln(CH3)3-n,CH3(CH2)
25SiCln(C2H5)3-n等のような低級アルキル基置換のモノ
クロルシラン系あるいはジクロルシラン系界面活性剤が
挙げられる。この中でもCH3(CH2)nSiCl3(但
し式中のnは整数であり、3〜25程度が最も扱いやす
い)が、溶剤溶解性の点で好ましい。また、例えばCH
2=CH(CH2)nSiCl3(但し式中のnは整数であ
り、3〜25程度が最も扱いやすい)等のように、クロ
ロシラン系界面活性剤のアルキル基の末端にビニル基を
有していてもよい。このような炭化水素基を含むクロロ
シラン系界面活性剤は、前述したように例えば酸素雰囲
気中で例えば電子線、X線、γ線、紫外線等の放射線照
射により末端を水酸基に変えることができ、高分子組成
物を親水性化することができる。本発明に供されるクロ
ロシラン系界面活性剤は、上述に例示したように直鎖状
だけではなく、フッ化アルキル基又は炭化水素基が分岐
した形状でも、又は末端の珪素にフッ化アルキル基もし
くは炭化水素基が置換した形状(即ちR、R1、R2、R
3をフッ化アルキル基又は炭化水素基として一般式R2S
iCl2、R3SiCl、R1R2SiCl2もしくはR1R
2R3SiCl等)であってもよいが、吸着密度を高める
ためには一般には直鎖状が好ましい。さらに、例えば、
SiCl4、SiHCl3、SiH2Cl2、Cl−(Si
Cl2O)n−SiCl3(但し式中nは自然数)、Si
Clm(CH3)4-m、SiClm(C2H5)4-m(但し式
中mは1〜3の整数)、HSiCll(CH3)3-l、H
SiCll(C2H5)3-l(但し式中lは1又は2)等の
ようなクロロシリル結合を複数個含む物質を化学吸着さ
せた後水と反応すると、表面のクロロシリル結合が親水
性のシラノール結合に変わり、高分子組成物が親水性と
なる。なお、このクロロシリル基を複数個含む物質の中
でも、テトラクロロシラン(SiCl4)は反応性が高
く分子量も小さいためより高密度にシラノール結合を付
与できるため好ましい。このようにして親水性化する
と、高分子を含む基体の酸化処理よりも親水性をより高
くすることができる。このように超親水性にした高分子
組成物はそのままだけでも使用できるが、この上に例え
ばフッ化アルキル基を含むクロロシラン系界面活性剤を
化学吸着でき、このようにして得た化学吸着膜はより高
密度化されるため、溌水性、溌油性及び防汚性等の機能
がより高められる。
子を含む基材表面を酸化処理する酸化工程と、アルキル
基の末端に−CF 3 基が存在し、他の末端にクロロシリ
ル基を有する化学吸着分子を含む非水溶液を前記高分子
組成物表面に接触させて吸着反応させ、次いで非水溶液
で洗浄することにより、シロキサン結合を介してアルキ
ル基の末端に−CF 3 を配列させた単分子膜からなる化
学吸着膜を形成する工程とを含む。
ては、例えば酸素プラズマ処理、コロナ処理、もしくは
濃硫酸と重クロム酸カリウムの混合溶液に浸漬する方法
(クロム混酸液処理)等通常の手法が適用される。
非水系溶媒は、化学吸着膜を形成する基体に含まれる高
分子を溶解せず、かつクロロシラン系界面活性剤と反応
する活性水素を持たない有機溶媒であればよい。その例
として例えば1,1−ジクロロ,1−フルオロエタン、
1,1−ジクロロ,2、2、2−トリフルオロエタン、
1,1−ジクロロ,2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン、1,3−ジクロロ,1,1,2,2,3−
ヘプタフルオロプロパン等のフッ素系溶媒、例えばヘキ
サン、オクタン、ヘキサデカン、シクロヘキサン等の炭
化水素系溶媒、例えばジブチルエーテル、ジベンジルエ
ーテル等のエーテル系溶媒、例えば酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル、酢酸アミル等エステル系溶媒
の何れかが好ましい。
おいて、単分子膜からなる化学吸着膜を形成するには、
クロロシラン系界面活性剤又はクロロシリル基を複数個
含む物質を化学吸着した後、水分に接触させないで非水
系の溶剤で洗浄するだけでよく、特別な工程を要しなく
簡便に行える。また、化学吸着膜は単分子膜が累積して
いても良いこと勿論である。このように、化学吸着膜が
単分子膜を形成すると、付与された機能性を示す基が配
向し、密度も向上するためより高機能を発揮できる。
る。実施例1 高分子を含む基体として縦横各5cmで厚み0.3cmのポ
リカーボネート基板を用い、UVドライ・ストリッパー
(UV−1、サムコインターナショナル製)中で酸素流
量1l/minの条件で酸素プラズマ処理を10分間施
して表面を酸化処理した後、フッ化アルキル基を含むク
ロロシラン系界面活性剤としてヘプタデカフルオロデシ
ルトリクロロシランを用い、濃度10-2mol/lのシク
ロヘキサン溶液に窒素雰囲気下室温で60分間浸漬し、
引き続いて未反応のヘプタデカフルオロデシルトリクロ
ロシランをシクロヘキサンで洗浄して、しかる後純水で
洗浄し、フッ化アルキル基を含むシロキサン結合を介し
た化学吸着単分子膜をポリカーボネート基板表面に形成
した。
に、ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランをトリ
デカフルオロオクチルトリクロルシランに、シクロヘキ
サンを1,1−ジクロロ,2,2,3,3,3−ペンタ
フルオロプロパンに変えて、実施例1と同様に実験をし
た。
に、ヘプタデカフルオロオクチルトリクロロシランをパ
ーフルオロドデシルトリクロルシランに変えて、実施例
1と同様の実験をした。
えて、実施例1と同様の実験をした。
に、シクロヘキサンをジブチルエーテルに変えて、実施
例1と同様の実験をした。
板に、シクロヘキサンを酢酸エチルに変えて、実施例1
と同様の実験をした。
ンゴム基板に、シクロヘキサンを1,1−ジクロロ,
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパンに変え
て、実施例1と同様に実験をした。
シクロヘキサンを1,1−ジクロロ,2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロパンに変えて、実施例1と同様
に実験をした。
に、シクロヘキサンを1,1−ジクロロ,2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロパンに変えて、実施例1と
同様に実験をした。
ンを18−ノナデセニルトリクロルシランに変え、化学
吸着単分子膜形成後、酸素雰囲気下で300keV、
0.02Mrads-1の電子線を1分間照射した。
ンをテトラクロロシランに変え、実施例1と同様に実験
をした。
クロム酸カリを含有する濃硫酸に5分浸漬する方法に変
えて、実施例1と同様に実験をした。
(ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン)の2
wt%メタノール溶液をスピンコートした後、120℃
で1時間乾燥した。
プタデカフルオロデシルトリクロロシランの化学吸着単
分子膜を形成した。
ルオロエチレンの懸濁液をスプレーコートし、120℃
で1時間加熱乾燥した。
の超純水および油(日清サラダ油)に対する接触角を調
べた。接触角の測定は化学吸着膜あるいはコーティング
膜を形成した直後と、および水でぬらした布で表面を1
0000回摩擦した後とで行った。その結果を表1に示
す。
分子組成物では表面を水を含んだ布で繰り返し擦って洗
浄した後でも、撥水・撥油性あるいは親水性を保持して
いたが、比較例1では撥水・撥油性がなくなっていた。
また、高分子組成物の表面を酸化処理しなかった比較例
2の試料では、シロキサン結合を有する化学吸着膜を形
成することができなかった。
ルキル基を含有する化学吸着単分子膜を形成したものは
防汚性が優れていた。摩擦試験後、実施例1の試料をサ
ラダ油に浸漬し、ティッシュペーパーで拭き取ると、油
分がきれいにふきとれたが、比較例の1の試料では、テ
ィッシュペーパーで数回拭き取った後でも、表面に油膜
ができべとついていた。
ても利用できる。実施例1のポリカーボネート基板の可
視光に対する透過率は92%で、化学吸着単分子膜を形
成する前と変化なかったが、比較例3のポリテトラフル
オロエチレンをコーティングした試料では、透過率が5
0%以下に低下しかつ、すり硝子のように透明度が悪く
なっていた。
れも単分子膜一層だけの場合であるが、化学吸着単分子
膜を累積した高分子組成物でも、未反応のクロロシラン
系界面活性剤を洗浄せずに形成した化学吸着膜でも、そ
の機能は何等変わるところがなかった。さらに、上記実
施例では何れも高分子を含む基体として高分子単独基板
を用いた例を示したが、例えば充填剤、可塑剤又は着色
剤等を含有した高分子であっても、高分子組成物に付与
された機能には何等変化がなかった。
表面にシロキサン結合を有する化学吸着膜が設けられて
いるので、従来のものに比べて、繰り返し洗浄に対する
耐久性が優れ、単分子膜からなる化学吸着膜がフッ化ア
ルキル基を含む場合には高特性の撥水・撥油・防汚性を
しめす。
は、高分子組成物の表面をあらかじめ酸化処理すること
により、簡単に前記高分子組成物表面にクロロシラン系
界面活性剤を化学吸着させ、シロキサン結合を有する単
分子膜からなる化学吸着膜を形成することができる。こ
のように本発明は工業的価値の大なるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】高分子を含む基材表面を酸化処理する酸化
工程と、アルキル基の末端に−CH 3 基もしくは−CF 3
基が存在し、他の末端にクロロシリル基を有する化学吸
着分子を含む非水溶液を前記高分子組成物表面に接触さ
せて吸着反応させ、次いで非水溶液で洗浄することによ
り、シロキサン結合を介してアルキル基の末端に−CH
3 基もしくは−CF 3 基を配列させた単分子膜からなる化
学吸着膜を形成する工程とを特徴とする高分子組成物の
製造方法。 - 【請求項2】高分子組成物の製造方法であって、クロロ
基複数個有するシラン化合物を高分子組成物表面に接触
させて吸着反応させて内層膜を形成し、次いでアルキル
基の末端に−CH 3 基もしくは−CF 3 基が存在し、他の
末端にクロロシリル基を有する化学吸着分子を含む非水
溶液を高分子組成物表面に接触させて吸着反応させ、次
いで非水溶液で洗浄することにより、シロキサン結合を
介してアルキル基の末端に−CH 3 基もしくは−CF 3 基
を配列させた単分子膜からなる化学吸着膜を形成するこ
とを特徴とする高分子組成物の製造方法。 - 【請求項3】非水系有機溶媒が、含フッ素系溶媒、炭化
水素系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒の何れか
であることを特徴とする請求項1記載の高分子組成物の
製造方法。
Priority Applications (7)
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CA 2054094 CA2054094C (en) | 1990-10-25 | 1991-10-23 | Chemically adsorbed monomolecular lamination film |
DE69122212T DE69122212T2 (de) | 1990-10-25 | 1991-10-23 | Durch chemische Adsorption laminierter monomolekularer Film und Verfahren zu seiner Herstellung |
KR1019910018799A KR950004153B1 (ko) | 1990-10-25 | 1991-10-25 | 화학흡착 단분자 누적막 및 그의 제조방법 |
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US08/316,105 US5466486A (en) | 1990-10-25 | 1994-09-30 | Chemically adsorbed monomolecular lamination film |
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JP3008321A JPH0791402B2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 高分子組成物の製造方法 |
Publications (2)
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JPH04252235A JPH04252235A (ja) | 1992-09-08 |
JPH0791402B2 true JPH0791402B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=11689901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3008321A Expired - Lifetime JPH0791402B2 (ja) | 1990-10-25 | 1991-01-28 | 高分子組成物の製造方法 |
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Families Citing this family (6)
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JP2006109556A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 絶縁フィルムの製造方法および当該フィルムを用いた回転電機固定子と密閉型圧縮機 |
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Family Cites Families (2)
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JPH0781024B2 (ja) * | 1989-03-22 | 1995-08-30 | 旭硝子株式会社 | 撥水性.防汚性を有する透明基材およびそれを装着した構造物 |
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1991
- 1991-01-28 JP JP3008321A patent/JPH0791402B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH04252235A (ja) | 1992-09-08 |
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