JPH0791126A - 容器開閉用ダイヤル式錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器のカバーの便利な開閉を可能にするダイ
ヤル式錠を提供することである。 【構成】 本体（１）の内部に回転可能に装着された複
数のダイヤル（３）とスリーブ（４）を有し、本体
（１）の内部にスライディング可能に支持され前記ダイ
ヤルと前記スリーブにより作動される制御手段（５）を
有し、容器の一側に開閉可能に設けられたカバーに装着
される錠本体（１）と、前記本体（１）に対応する前記
容器の所定位置に突出固定され、前記本体内の制御手段
（５）に連動可能な締結手段（２）とを備えることによ
り、前記締結手段（２）から前記制御手段（５）を解錠
させるために前記制御手段（５）を作動すると前記容器
カバーに固定された本体（１）が容器に固定された締結
手段（２）から分離されるので容器からカバーを便利に
開放し得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は容器開閉用ダイヤル式錠
に関するもので、詳しく言えば多数のダイヤルを用いて
ハンドバック、ケースまたはカバン等（以下、容器とい
う）のカバーを便利に開閉するようにしたダイヤル式錠
に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１に示すように、容器（Ｂ）の一側に
固定される従来のダイヤル式錠は、回転可能なダイヤル
（Ｄ）を有し容器に固定される本体と、容器（Ｂ）のカ
バー（Ｒ）の先端部に付着されて容器（Ｂ）を開閉する
ために前記本体に結合される掛け金（Ｈ）とを備える。
より詳しくは、前記本体は掛け金（Ｈ）が掛けられるよ
うに内部に溝が形成されたソケット（Ｓ）と、容器
（Ｂ）からカバー（Ｒ）を矢印（Ｏ）の方向に開放して
掛け金を解錠するプッシュボタン（Ｐ）とを備える。し
たがって、容器（Ｂ）からカバー（Ｒ）を開閉するため
には、先ずダイヤル（Ｄ）を回転させて開放可能な状態
とし、容器（Ｂ）に付着された錠本体から掛け金（Ｈ）
を解くために使用者が図１の矢印方向（Ｅ）にプッシュ
ボタン（Ｐ）を押す。その後、容器（Ｂ）を開放するた
めにはカバー（Ｒ）を上方に捲くることにより容器を開
放する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダイヤル式錠は、容器を開閉するために数回
の操作過程を経るべきであるので、容器を開閉すること
が面倒であった。したがって、本発明は前述した従来の
問題点に鑑みてなされたもので、容器のカバーの開閉を
便利にしたダイヤル式錠を提供することをその目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるダイヤル式錠は、本体の内部に回転可能
に装着された多数のダイヤルとスリーブを有し、本体の
内部にスライディング可能に支持され前記ダイヤルと前
記スリーブにより作動される制御手段を有し、容器の一
側に開閉可能に設けられたカバーに装着される錠本体
と、前記本体に対応する前記容器の所定位置に突出固定
され、前記本体内の制御手段に連動可能な締結手段とを
備えることにより、前記制御手段を作動すると前記容器
カバーに固定された本体が容器に固定された締結手段か
ら分離されるので容器からカバーを便利に開放すること
ができる。

【０００５】

【実施例】以下、本発明を一実施例として図示する添付
図面に基づいてより詳細に説明すると次のようである。
本発明は、図２〜図７に示すように、錠本体１、締結手
段２、本体１内に回転可能に設置された複数のダイヤル
３およびスリーブ４、本体１に摺動可能に支持される制
御手段５を備える。前記本体１は品物をその中に貯蔵す
るための容器のカバー１０またはカバーの先端部に固定
される。一方、締結手段２はカバーに固定された本体１
に向かって突出するように固定される締結バー２１を備
えている。本体１は通常のねじまたはワッシャーのよう
な締結具を使用してカバー固定部材１ａを通じてカバー
１０上に固定される。

【０００６】そして、前記本体１は、内部に形成された
内部空間１１に複数のダイヤル３とスリーブ４を回転可
能に装着するためにベース部１１ａから容器２０に固定
された締結手段２に向かって突出するように形成された
複数のステム１２と、制御手段５のプッシュボタン部５
１を往復可能に支持するために開放側部（Ｂ）に形成さ
れたボタン孔１３と、各ダイヤル３の底部に環状に形成
された多数のダイヤル凹部３３と対応して結合するよう
に本体１のベース部１１ａの内面に環状に形成された多
数の結合突起１４と、制御手段５の長いスライディング
板５０を摺動可能に支持するために本体１の縦方向に所
定距離後退されるように形成されたガイド溝１５と、制
御手段５の復帰スプリング５７をその内部に内装するた
めにガイド溝１５に並列配置されたスプリングソケット
１６と、開放側部（Ｂ）に対向する閉鎖側部（Ａ）の外
方に突出するように形成された固定ハンドル１７と、プ
ッシュボタン孔１３に隣接する位置の本体１内に形成さ
れ、制御手段５のプッシュボタン部５１の外向移動を制
限して制御手段５が本体１から離脱されることを防止す
るための停止ステム１８と、カバー１０上に重ねられて
固定されて本体の内部空間１１を密閉するシール板１１
ｂを貫通するように形成され、締結バー２１と結合され
る締結孔１９とを備える。

【０００７】締結手段２は、図２および図３に示すよう
に、制御手段５の舌状締結部材５５と結合されるように
上部を貫通して形成された横方向スロット２２と、最上
端に形成された弓状または円弧部２３とを有する締結バ
ー２１を備える。締結バー２１は通常のねじまたはワッ
シャーのような締結具を使用して容器固定部材２ａを通
じて容器２０上に固定されたベース部２１ａから本体の
制御手段５に向かって突出する。各ダイヤル３は錠を識
別するためにダイヤル３の上面に環状に形成された０、
１、２、３、〜９のような多数の数字３１と、各ダイヤ
ルを各ステム１２に回転可能に支持するためにダイヤル
の中心部に形成されたステム孔３２と、本体１に環状に
形成された多数の結合突起１４と回転可能に結合される
ようにダイヤル３の上面に環状に形成されたダイヤル凹
部３３と、本体１に内装された引張スプリング４５によ
り弾性力が伝達されるように各ダイヤル底面上に形成さ
れた多数のダイヤル突起３４とを備える。各スリーブ４
は、ステム１２と結合される中心孔４１と、多数のダイ
ヤル突起３４と結合されるようにスリーブ４の上面に環
状に形成された多数のスリーブ凹部４２と、制御手段５
のスライディング板５０に形成された突出部５３と結合
されるようにダイヤルに半径方向に切取られたノッチ４
４と、各スリーブ４と各ダイヤル３とを弾性的に回転さ
せるように中心孔４１の周囲に環状に配置されたスプリ
ングシート４３とを備える。本発明は、一実施例として
図示した添付図面に示すよう、ダイヤル３とスリーブ４
がそれぞれ二つずつ設けられているが、ダイヤル３とス
リーブ４の数、配列および組立は本発明の一実施例とし
て図示した方式に限定されない。

【０００８】前記制御手段５は、本体１の内部空間に形
成されたガイド溝１５に摺動可能に支持された長いスラ
イディング板５０と、前記スライディング板５０に固定
され、開放側部（Ｂ）のボタン孔１３を通じて外方に突
出し、容器２０の開放時に容器カバー１０が便利に持ち
上げられるように本体１の閉鎖側部（Ａ）に形成された
固定ハンドル１７とともに稼働ハンドルとして作用する
プッシュボタン５１と、各スリーブ４の直径より大きい
楕円形を有し、開放時、プッシュボタン５１を閉鎖側部
の方向に押す場合に各スリーブ４のノッチ４４と連動す
るように閉鎖側部（Ａ）に向かって円弧の中央部から長
軸方向に突出する突出部５３を有する多数のスリーブス
ロット５２と、容器２０にカバー１０を閉鎖するとき、
本体１の開放側部（Ｂ）に向かって締結手段２の締結バ
ー２１を摺動可能に貫通挿入させるための舌状のスロッ
ト５４と、スプリングソケット１６とスライディング板
５０に突出形成されたスプリングリテーナー５６との間
に支持され、容器２０からカバー１０を開放するときに
プッシュボタン５１に強制力を付与する復帰スプリング
５７と、プッシュボタン５１に隣接したスライディング
板５０の、停止ステム１８に接触する位置に形成され、
本体１からのスライディング板５０の離脱を防止する肩
部５８とを備える。制御手段５の舌状締結部材５５に
は、締結バー２１の円弧端部による衝撃を緩和して舌状
締結部材５５の円滑な推力を与えるように本体１の閉鎖
側部（Ａ）に向かって下方に傾いた傾斜面５５１が形成
される。

【０００９】このように構成された本発明によるダイヤ
ル式状の開閉動作を添付図面に基づいて説明する。本発
明のダイヤル式錠を開閉する場合、図４に示すように、
ダイヤルを回転させてスリーブ４を回転させることによ
り制御手段５の各突出部５３とスリーブ４の各ノッチ４
４とが結合される。この状態で、制御手段５のプッシュ
ボタン５１を押すにつれて、各突出部５３は各スリーブ
４４内に徐々に挿入され、締結手段２の締結バー２１か
らの舌錠締結部材５５の後退が可能になる。すなわち、
締結手段２から本体１が開放し得る状態になる。一方、
スリーブノッチ４４が制御手段５の突出部５３と結合さ
れなかった場合、スライディング板に固定されたプッシ
ュボタン５１を押すと、突出部５３が各スリーブ４の外
周面上に後退されて動作し得ないようになるので締結手
段２が本体１と締結された状態になる。すなわち、容器
２０にカバー１０が締結されて閉鎖される。そして、本
発明のダイヤル式錠の番号組合せを変更するためには、
図４に示すように、開放状態でプッシュボタン５１を強
く押して各突出部５３を各スリーブ４４にロックさせる
と、スリーブ４の自在な回転が遮断され、ダイヤル３を
新しい数字に回して錠の番号組合を再び合わせることが
できる。本発明によるハンドル部１７、５１の締結機構
は本発明の範囲から逸脱することなく当業者により多様
に変更しうるものである。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるダイ
ヤル式錠は、容器からカバーを開放するときに固定ハン
ドル部とともに稼働ハンドルであるプッシュボタン５１
を同時に支持しながらプッシュボタンを押してダイヤル
式錠を開放するので、カバーの開放動作が便利で、人間
工学的に有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のハンドバックに用いられたダイヤル式錠
を示す斜視図である。

【図２】本発明のダイヤル式錠のロック状態を示す断面
図である。

【図３】図２の線Ａ−Ａについて切断して示した本発明
によるダイヤル式錠の断面図である。

【図４】カバーを除去した状態の錠本体の内部構造を示
す平面図である。

【図５】本発明による制御手段の概略図である。

【図６】本発明による錠本体の断面図である。

【図７】本発明による錠本体の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 錠本体 ２ 締結手段 ３ ダイヤル ４ スリーブ ５ 制御手段 １０ カバー ２０ 容器

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体の内部に回転可能に装着された多数の
   ダイヤルとスリーブを有し、本体の内部にスライディン
   グ可能に支持され前記ダイヤルと前記スリーブにより作
   動される制御手段を有し、容器の一側に開閉可能に設け
   られたカバーに装着される錠本体と、 前記本体に対応する前記容器の所定位置に突出固定さ
   れ、前記本体内の制御手段に連動可能な締結手段とを備
   えることにより、前記締結手段から前記制御手段を解錠
   させるために前記制御手段を作動すると前記容器カバー
   に固定された本体が容器に固定された締結手段から分離
   されるので容器からカバーを便利に開放し得ることを特
   徴とする容器開閉用ダイヤル式錠。
2. 【請求項２】前記制御手段は、容器からカバーを開放す
   るための容器カバーと、 前記錠本体を支持するように前記本体の外方に突出する
   稼働ハンドルと、 前記錠本体から側方に突出する固定ハンドルとを備える
   ことを特徴とする請求項１記載の容器開閉用ダイヤル式
   錠。
3. 【請求項３】前記錠本体は、内部空間に多数のダイヤル
   とスリーブを回転可能に装着するために本体のベース部
   から容器に固定された締結手段２に向かって突出する多
   数のステムと、 制御手段のプッシュボタン部を往復可能に支持するため
   に開放側部に形成されたボタン孔と、 各ダイヤルの底部に環状に形成された多数のダイヤル凹
   部に対応結合するように本体のベース部の内面に環状に
   形成された多数の結合突起と、 制御手段の長いスライディング板を摺動可能に支持する
   ために本体の縦方向に所定距離後退されるように形成さ
   れたガイド溝と、 制御手段の復帰スプリングをその内部に内装するために
   ガイド溝に並列配置されたスプリングソケットと、 開放側部に対向する閉鎖側部の外方に突出するように形
   成された固定ハンドルと、 プッシュボタン孔に隣接する位置の本体内に形成され、
   制御手段が本体１から離脱することを防止するための停
   止ステムと、 カバー上に重ねられて固定されて本体の内部空間を密閉
   するシール板を貫通するように形成された締結孔とを備
   えることを特徴とする請求項１記載の容器開閉用ダイヤ
   ル式錠。
4. 【請求項４】前記締結手段は、制御手段の舌状締結部材
   と結合するように締結バーを貫通して形成された横方向
   スロットと最上端部に形成された弓状または円弧部とを
   有し容器上に固定されるベース部から前記制御手段に向
   かって外方に突出する締結バーを備えることを特徴とす
   る請求項３記載の容器開閉用ダイヤル式錠。
5. 【請求項５】前記制御手段は、本体の内部空間に形成さ
   れたガイド溝に摺動可能に支持された長いスライディン
   グ板と、 前記スライディング板に固定され、開放側部のボタン孔
   を通じて外方に突出し、容器の開放時に容器カバ−が便
   利に持ち上げられるように本体の閉鎖側部に形成された
   固定ハンドルとともに稼働ハンドルとして作用するプッ
   シュボタンと、 各スリーブの直径より大きい楕円形を有し、開放時、プ
   ッシュボタンを閉鎖側部の方向に押す場合に各スリーブ
   のノッチに連動するように閉鎖側部に向かって円弧の中
   央部から長軸方向に突出する突出部を有する多数のスリ
   ーブスロットと、容器にカバーを閉鎖するとき、本体の
   開放側部に向かって締結手段の締結バーを摺動可能に貫
   通挿入させるための舌状のスロットと、スプリングソケ
   ットとスライディング板に突出形成されたスプリングリ
   テーナーとの間に支持され、容器からカバーを開放する
   ときにプッシュボタンに強制力を付与する復帰スプリン
   グと、 プッシュボタンに隣接したスライディング板の、停止ス
   テムに接触する位置に形成され、本体からのスライディ
   ングの離脱を防止する肩部とを備えることを特徴とする
   請求項４記載の容器開閉用ダイヤル式錠。
6. 【請求項６】前記制御手段の舌状締結部には締結バーの
   円弧端部による衝撃を緩和するために本体の閉鎖側部に
   向かって下方に傾いた傾斜面が形成されることを特徴と
   する請求項５記載の容器開閉用ダイヤル式錠。