JPH0790563B2 - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品の製造方法

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JPH0790563B2
JPH0790563B2 JP7183991A JP7183991A JPH0790563B2 JP H0790563 B2 JPH0790563 B2 JP H0790563B2 JP 7183991 A JP7183991 A JP 7183991A JP 7183991 A JP7183991 A JP 7183991A JP H0790563 B2 JPH0790563 B2 JP H0790563B2
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JP
Japan
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adhesive medium
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woven fabric
manufacturing
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JP7183991A
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則良 鈴木
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿式抄造によるセルロ
ース系低密度マットの成形体を基材として使用する自動
車用内装部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体パネルに内装される内装部
品の一般的な構成は、保形性と適度な剛性を備えた基材
の表面に装飾性、表面感触の優れた表皮材を、所望によ
りウレタンフォーム等のパッド材を介して積層一体化す
る積層構成のものが一般に使用されている。
【0003】そして、基材としては、剛性のほかに、内
装部品が量産品であることから、かつ軽量で廉価である
ことが好ましい。
【0004】これらの要求を満たすものとして、再生紙
と熱可塑性樹脂とを素材として湿式抄造によりシート状
に形成したセルロース系低密度マットが挙げられる。こ
のマットは、加熱した後、所要形状を備えたコールドプ
レス用金型により、製品形状に即した成形が行なわれ
る。
【0005】また、内装部品を車体パネルに取付けるに
は、クリップを車体パネルの取付孔に圧入嵌合して行な
うが、最近の高品質化に伴い、クリップの頭部を製品表
面に露出させないように、内装部品裏面にクリップ取付
座を一体化し、このクリップ取付座にクリップを装着し
て車体パネルに圧入嵌合する構成が最近では多く採用さ
れている。
【0006】そして、基材とクリップ取付座との接着強
度を確保するために、通常は基材裏面にポリエステル不
織布等の接着媒体用不織布が貼着されている。
【0007】このように構成された自動車用内装部品の
製造工程を図6のチャート図、図7ないし図9の図面に
基づいて説明すると、まず、湿式抄造によりシート状に
形成したセルロース系低密度マットの原反1を熱板2間
で圧縮加熱する。このとき、熱板の温度は200〜22
0℃前後に加熱されている。
【0008】その後、図8に示すように、表皮材3をコ
ールドプレス下型4上にセットして、その上側から前記
工程で加熱軟化させた原反1をセットする。
【0009】このとき、表皮材3は、その周縁が下型4
の外周に沿って設けられた固定用ピン5に保持され、適
度のテンションが加わっている。
【0010】次いで、原反1の上から接着媒体用不織布
6をその周縁を固定用ピン5に突き刺すことにより、テ
ンションをかけてセットした後、コールドプレス上型7
を下降させて、表皮材3、基材1、接着媒体用不織布6
の三者を一体化するとともに、所要形状に成形して内装
部品の製作を完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の内
装部品の製造方法においては、基材1の原反の加熱工
程、及び、コールドプレス下型4への基材1、表皮材
3、接着媒体用不織布6それぞれのセット工程が必要で
あり、工程数が多く、製品コストの高騰化を招くという
不具合があった。
【0012】さらに、基材1の加熱工程終了後からプレ
ス工程まで十数秒以内でセットならびにプレス加工を完
了させなければ、基材1が冷却し、基材1と不織布3、
6との間に層間剥離が生じたり、また基材1に亀裂が生
じやすくなり製品不良の大きな要因となっている。
【0013】したがって十数秒以内でセットするため、
ひとり作業ではなく、複数の作業者によりセットを行な
っているのが実情である。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、本発明の目的とするところは、湿式抄造によ
るセルロース系低密度マットの成形体を基材として使用
し、基材の表裏面に不織布を一体貼着してなる自動車用
内装部品の製造方法において、工程を短縮することがで
き、かつ作業者がひとりでも短時間でセット作業が完了
し、基材と不織布との間の層間剥離がない高品質な自動
車用内装部品が製作できる自動車用内装部品の製造方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、湿式抄造によりシート状に形成したセル
ロース系低密度マットを熱成形することにより所要形状
に成形される基材と、この基材の表面側に貼着される表
皮材と、基材の裏面側に貼着される接着媒体用不織布と
を積層一体化してなる自動車用内装部品の製造方法にお
いて、前記基材の原反を接着媒体用不織布と重ね、熱板
により加熱一体化する工程と、前記工程で一体化された
接着媒体用不織布付き基材の原反と、表皮材とをコール
ドプレス用金型により所要形状に積層一体化する工程
と、からなることを特徴とする。
【0016】
【作用】以上の構成から明らかなように、基材の原反を
加熱する際、接着媒体用不織布を基材の裏面に加熱一体
化するため、プレス用金型への材料のセットは、表皮材
と基材だけで済み、従来のように接着媒体用不織布をプ
レス用金型にセットする作業を廃止できる。
【0017】さらに、加熱された基材の一面は接着媒体
用不織布により貼着されているため、この接着媒体用不
織布の断熱効果により、基材の冷却速度を遅らせること
ができ、成形性ならびに不織布に対する接着性が増す。
【0018】さらに、基材と基材裏面に貼着される不織
布とは加熱工程、プレス工程の2工程で圧着加工がなさ
れるため、基材と裏面側不織布との接合はさらに強化さ
れる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用内装部品の製造
方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0020】図1は本発明方法を適用して製作したトラ
ンクリッドトリムを示す全体斜視図、図2はトランクリ
ッドトリムをトランクリッドパネルに取付けた状態を示
す断面図、図3ないし図5は本発明方法の各工程を示す
断面図である。
【0021】図1,図2において、本発明方法を適用し
て製作したトランクリッドトリム10の構成について説
明する。
【0022】このトランクリッドトリム10は、軽量で
かつ廉価でしかも適度の剛性を備えた基材11と、この
基材11の表面側に貼着され、装飾性を付与する不織布
12と、基材11の裏面に貼着され、クリップ取付座1
4の取付強度を確保する接着媒体用不織布13の3層構
造体から構成されている。
【0023】さらに詳しくは、基材11は、省資源の観
点から、再生紙を利用し、再生紙とポリプロピレン樹
脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂を含浸させたも
のを湿式抄造によりシート状に形成したセルロース系低
密度マットを熱成形することにより、所望の形状ならび
に所望の剛性を備えるように成形されており、表皮材1
2は、基材11との接着性を考慮して、基材11に使用
するベース樹脂と相溶性をもつポリプロピレンあるいは
ポリエチレン等の合成繊維からなる不織布を使用してい
る。
【0024】次に、接着媒体用不織布13は、高融点で
あることが望ましく、高融点ポリエステル繊維不織布が
本実施例では使用されている。
【0025】なお、トランクリッドトリム10を車体側
に取付けるには、トランクリッドトリム10の裏面に取
付けられたクリップ取付座14に装着された樹脂クリッ
プ15の弾性嵌合片15aをトランクリッドパネル16
の取付孔17内に圧入嵌合することにより、取付具を製
品表面に露出させない形で、確実に取付けることが可能
である。
【0026】次いで、図3ないし図5に基づいて、トラ
ンクリッドトリム10の製造方法について詳細に説明す
る。
【0027】まず、図3に示すように、熱板20,21
間に基材11の原反Mと接着媒体用不織布13とをセッ
トして、熱板20,21間で加熱圧縮して、原反Mを加
熱軟化させるとともに、原反Mの一面側に接着媒体用不
織布13を一体化する。このとき、熱板20,21の温
度は200〜220℃に調整されている。
【0028】その後、図4に示すように、表皮材12を
コールドプレス用下型30にセットした後、その上側に
前記工程で加熱圧縮した不織布13付き原反Mをセット
する。このとき、表皮材12はその周縁が固定ピン31
により表皮材12に適度のテンションを加えた状態で保
持されている。
【0029】その後、図5に示すように、コールドプレ
ス用上型32を下降させて、コールドプレス用上下型3
0,32により表皮材12、基材11、接着媒体用不織
布13の三者を一体化するとともに、所要形状に成形す
る。
【0030】本発明方法は以上の工程からなっており、
接着媒体用不織布13を基材11の原反M加熱時に一体
化するというものであるから、接着媒体用不織布13を
プレス用下型30にテンションを加えつつ適正位置にセ
ットする作業が廃止でき、工程短縮による生産歩留りの
向上が期待できる。
【0031】そして、この工程数短縮により、基材11
の原反加熱終了からプレス加工までの時間を早めること
ができ、かつ基材11の原反Mの裏面に接着媒体用不織
布13が貼着されていて、原反Mが冷却しづらいことも
あり、コールドプレス成形時、原反Mにかなりの余熱が
残っており、良好な成形性が得られるとともに、に表皮
材12に対する強固な接着が期待できる。
【0032】さらに、本発明方法においては、接着媒体
用不織布13は基材11の原反Mに加熱工程でプレス一
体化され、かつコールドプレス成形工程でもまたプレス
され、2回の圧着加工が施されているため、従来のもの
に比べ、表1に示すように、基材11と接着媒体用不織
布13の接合強度が強化されている。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明方法によれ
ば、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0035】(1)基材裏面に貼着する接着媒体用不織
布を基材の原反の加熱工程時に一体化するため、プレス
下型に接着媒体用不織布をテンションを加えつつセット
するという煩わしい作業が廃止でき、ひとり作業でも短
時間に実施できることから工程数短縮により生産能率を
向上させるという効果を有する。
【0036】(2)接着媒体用不織布をプレス下型にセ
ットする作業が廃止でき、基材の加熱終了からプレス加
工までを早めることができ、かつ基材原反の裏面に接着
媒体用不織布が貼着されて、基材の冷却を遅らせること
ができるため、基材と表皮材とのプレス一体化工程で
は、基材にかなりの余熱があり、成形時亀裂が生じるこ
とがなく、優れた成形性が得られるとともに、基材と表
皮材との強固な接合強度が得られるという効果を有す
る。
【0037】(3)基材と接着媒体用不織布との接合
は、加熱工程時とプレス工程時の2工程で行なわれるた
め、基材と接着媒体用不織布との接合強度が従来のもの
に比べ強化されることにより、内装部品裏面に取付けら
れるクリップ取付座等の取付強度が強化されるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製作したトランクリッドトリ
ムを示す全体斜視図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明方法の一工程を示すもので、基材原反と
接着媒体用不織布との加熱圧着工程を示す断面図。
【図4】本発明方法の一工程を示すもので、プレス型へ
の表皮材ならびに基材原反のセット工程を示す断面図。
【図5】本発明方法の一工程を示すもので、基材と表皮
材との一体プレス工程を示す断面図。
【図6】従来の内装部品の製造工程を説明するチャート
図。
【図7】従来の内装部品の製造方法を示すもので、基材
の加熱工程を示す断面図。
【図8】従来の内装部品の製造方法を示すもので、プレ
ス型への材料セット工程を示す断面図。
【図9】従来の内装部品の製造方法を示すもので、一体
プレス工程を示す断面図。
【符号の説明】
10 トランクリッドトリム 11 基材 12 表皮材 13 接着媒体用不織布 14 クリップ取付座 20,21 熱板 30 コールドプレス用下型 31 固定用ピン 32 コールドプレス用上型 M 原反
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿式抄造によりシート状に形成したセルロ
    ース系低密度マットを熱成形することにより所要形状に
    成形される基材(11)と、この基材(11)の表面側
    に貼着される表皮材(12)と、基材(11)の裏面側
    に貼着される接着媒体用不織布(13)とを積層一体化
    してなる自動車用内装部品の製造方法において、前記基
    材(11)の原反を接着媒体用不織布(13)と重ね、
    熱板(20,21)により加熱一体化する工程と、前記
    工程で一体化された接着媒体用不織布(13)付き基材
    (11)の原反と、表皮材(12)とをコールドプレス
    用金型(30,32)により所要形状に積層一体化する
    工程と、からなることを特徴とする自動車用内装部品の
    製造方法。
JP7183991A 1991-04-04 1991-04-04 自動車用内装部品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0790563B2 (ja)

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