JPH0790415B2 - 手動式ケ−ブルカツタ− - Google Patents
手動式ケ−ブルカツタ−Info
- Publication number
- JPH0790415B2 JPH0790415B2 JP61187560A JP18756086A JPH0790415B2 JP H0790415 B2 JPH0790415 B2 JP H0790415B2 JP 61187560 A JP61187560 A JP 61187560A JP 18756086 A JP18756086 A JP 18756086A JP H0790415 B2 JPH0790415 B2 JP H0790415B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- cutting blade
- fixed
- grip
- cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D29/00—Hand-held metal-shearing or metal-cutting devices
- B23D29/02—Hand-operated metal-shearing devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Shearing Machines (AREA)
- Scissors And Nippers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えばワイヤロープ・電線・通信線・鉄筋バ
ー等の各種金属ケーブルを容易に切断することのできる
手動式ケーブルカッターの改良に関するものである。
ー等の各種金属ケーブルを容易に切断することのできる
手動式ケーブルカッターの改良に関するものである。
「従来の技術」 従来のこの種ケーブルカッターとして、特公昭58-第280
49号公報に示すものが存する。
49号公報に示すものが存する。
該従来カッターの基本構造は、具体的には図示しない
が、上部が相互に連結され且つばね作用により拡開方向
に付勢された一対の握り部を備え、該両握り部の一方を
固定握り部と他方を揺動握り部となし、固定握り部の上
部に固定切断刃の基部を固設すると共に、該固定切断刃
の先端部に円弧状外側面に歯部を連続形成した旋回切断
刃の基端部を軸着して、該旋回切断刃を軸着部を中心と
して旋回できる構成となし、且つ揺動握り部の上部に上
記旋回切断刃の外側歯部と咬合する係合爪を有する作動
レバーを回動可能に軸着して、揺動握り部の開閉操作に
伴う該作動レバーの押動作用で、咬合状態にある旋回切
断刃を閉じ方向、即ちケーブルの切断方向に旋回移動さ
せる構成となっている。
が、上部が相互に連結され且つばね作用により拡開方向
に付勢された一対の握り部を備え、該両握り部の一方を
固定握り部と他方を揺動握り部となし、固定握り部の上
部に固定切断刃の基部を固設すると共に、該固定切断刃
の先端部に円弧状外側面に歯部を連続形成した旋回切断
刃の基端部を軸着して、該旋回切断刃を軸着部を中心と
して旋回できる構成となし、且つ揺動握り部の上部に上
記旋回切断刃の外側歯部と咬合する係合爪を有する作動
レバーを回動可能に軸着して、揺動握り部の開閉操作に
伴う該作動レバーの押動作用で、咬合状態にある旋回切
断刃を閉じ方向、即ちケーブルの切断方向に旋回移動さ
せる構成となっている。
そして、実際の使用に際しては、旋回切断刃を開放し
て、該旋回切断刃と固定切断刃間に画成される空所内に
工作物たるケーブルを挿通し、次いで旋回切断刃の自由
端部を軸着部を支点として閉じ方向に案内して、該旋回
切断刃と固定切断刃でケーブルの外周域を完全に包囲し
た後、一対の握り部を把持して、揺動握り部を連続して
開閉操作すると、該揺動握り部の開閉の都度、旋回切断
刃の外側歯部に自身の係合爪を咬合している作動レバー
の空滑りと押動作用で、旋回切断刃を上記空所を零にす
るため自動的に旋回移動させることにより、該旋回切断
刃と固定切断刃の対向側縁に形成された刃部で、各種金
属ケーブルを切断するものである。
て、該旋回切断刃と固定切断刃間に画成される空所内に
工作物たるケーブルを挿通し、次いで旋回切断刃の自由
端部を軸着部を支点として閉じ方向に案内して、該旋回
切断刃と固定切断刃でケーブルの外周域を完全に包囲し
た後、一対の握り部を把持して、揺動握り部を連続して
開閉操作すると、該揺動握り部の開閉の都度、旋回切断
刃の外側歯部に自身の係合爪を咬合している作動レバー
の空滑りと押動作用で、旋回切断刃を上記空所を零にす
るため自動的に旋回移動させることにより、該旋回切断
刃と固定切断刃の対向側縁に形成された刃部で、各種金
属ケーブルを切断するものである。
又、斯る従来カッターにおける、固定切断刃の先端部に
旋回切断刃の基端部を軸着して、両切断刃の軸着個所を
カッターの最上部に設定する構成は、ケーブルを固定切
断刃と旋回切断刃で完全に包囲した状態で、切断するこ
とを可能とするものであるから、比較的径の太いケーブ
ル類も頗る確実に且つ安全に切断できるものである。
旋回切断刃の基端部を軸着して、両切断刃の軸着個所を
カッターの最上部に設定する構成は、ケーブルを固定切
断刃と旋回切断刃で完全に包囲した状態で、切断するこ
とを可能とするものであるから、比較的径の太いケーブ
ル類も頗る確実に且つ安全に切断できるものである。
「発明が解決しようとする問題点」 然し乍ら、従来のカッターにあっては、旋回切断刃を閉
じ方向に移動させる手段に、揺動握り部に回動可能に軸
着された作動レバーを用いているので、揺動握り部の開
閉操作と連動して、旋回切断刃を閉じ方向に移動させて
ケーブルを切断する点だけを見ると、該作動レバー自体
が切断刃同士の軸着個所や揺動握り部の連結個所と共働
して、所謂トグル機構を構成するので、小さな力で旋回
切断刃に大きな剪断力を提供できる利点を有するが、斯
るトグル機構の採用は、反面ケーブルの切断途中で、旋
回切断刃を開き方向に強制的に逆戻りさせることができ
ないという構造上の欠点を有している。
じ方向に移動させる手段に、揺動握り部に回動可能に軸
着された作動レバーを用いているので、揺動握り部の開
閉操作と連動して、旋回切断刃を閉じ方向に移動させて
ケーブルを切断する点だけを見ると、該作動レバー自体
が切断刃同士の軸着個所や揺動握り部の連結個所と共働
して、所謂トグル機構を構成するので、小さな力で旋回
切断刃に大きな剪断力を提供できる利点を有するが、斯
るトグル機構の採用は、反面ケーブルの切断途中で、旋
回切断刃を開き方向に強制的に逆戻りさせることができ
ないという構造上の欠点を有している。
即ち、各種金属ケーブルの切断作業にあっては、カッタ
ーの切断能力やケーブルの硬度や径等の関係で、いくら
揺動握り部を開閉しても、切断途中で旋回切断刃が閉じ
方向に旋回移動できなくなる不測のトラブルが屡々発生
する。
ーの切断能力やケーブルの硬度や径等の関係で、いくら
揺動握り部を開閉しても、切断途中で旋回切断刃が閉じ
方向に旋回移動できなくなる不測のトラブルが屡々発生
する。
従って、この種ケーブルカッターには、このようなトラ
ブルに容易に対処できる構造、換言すれば旋回切断刃を
強制的に開き方向に逆戻りさせて、トラブルケーブルを
容易に取り除ける構造が要求されることとなるが、従来
カッターは構造上、既述した如く、トラブルに際して
は、旋回切断刃を強制的に逆戻りさせることができない
ので、この点が使用上の最大の問題点とされていた。
ブルに容易に対処できる構造、換言すれば旋回切断刃を
強制的に開き方向に逆戻りさせて、トラブルケーブルを
容易に取り除ける構造が要求されることとなるが、従来
カッターは構造上、既述した如く、トラブルに際して
は、旋回切断刃を強制的に逆戻りさせることができない
ので、この点が使用上の最大の問題点とされていた。
尚、従来のカッターは、旋回切断刃の外側歯部に対する
作動レバーの係合爪の咬合を解除できる機構を一応は備
えてはいるが、これはあくまでも切断終了後或いは切断
開始前に、旋回切断刃を手で把持して旋回移動させるも
のであるから、一旦トラブルが生じて、旋回切断刃がケ
ーブル内に強固に食い込んでいるような場合には、例え
作動レバーの係合爪の咬合を解除して、旋回切断刃を自
由旋回可能状態においたとしても、手のみで逆戻りさせ
ることは到底不可能であると共に、極めて危険な作業が
要求されることとなる。
作動レバーの係合爪の咬合を解除できる機構を一応は備
えてはいるが、これはあくまでも切断終了後或いは切断
開始前に、旋回切断刃を手で把持して旋回移動させるも
のであるから、一旦トラブルが生じて、旋回切断刃がケ
ーブル内に強固に食い込んでいるような場合には、例え
作動レバーの係合爪の咬合を解除して、旋回切断刃を自
由旋回可能状態においたとしても、手のみで逆戻りさせ
ることは到底不可能であると共に、極めて危険な作業が
要求されることとなる。
「問題点を解決するための手段」 而して、本発明は上記従来カッターの問題点を有効に解
決するために開発されたもので、上部が相互に連結され
且つばね作用により拡開方向に付勢された一対の握り部
を備え、該両握り部の一方を固定握り部と他方を揺動握
り部となし、固定握り部の上部に固定切断刃の基部を固
設すると共に、該固定切断刃の先端部に自身の円弧状外
側面に歯部を連続形成した旋回切断刃の基端部を旋回可
能に軸着して、ケーブルを該旋回切断刃と固定切断刃と
で完全に包囲した状態で切断することのできるケーブル
カッターを前提として、固定握り部側に上記旋回切断刃
の外側歯部と咬合する第一歯車と、該第一歯車と同軸に
軸着された第二歯車を夫々設けると共に、該第二歯車に
対し咬合状態とニュートラル状態に切り替えできる係止
部材を設ける一方、揺動握り部側に上記第二歯車と咬合
する爪歯車を設けると共に、該爪歯車に対し咬合状態と
ニュートラル状態に切り替えできるラチェット爪部材を
設けて、揺動握り部の開閉操作に伴いラチェット爪部材
で爪歯車を回転させて、該爪歯車の回転力を第二歯車か
ら同軸の第一歯車を経て、旋回切断刃に伝達する構成と
なし、且つ上記第一歯車と第二歯車を軸着する軸に、強
制旋回用ハンドルを一体に設ける構成を採用した。
決するために開発されたもので、上部が相互に連結され
且つばね作用により拡開方向に付勢された一対の握り部
を備え、該両握り部の一方を固定握り部と他方を揺動握
り部となし、固定握り部の上部に固定切断刃の基部を固
設すると共に、該固定切断刃の先端部に自身の円弧状外
側面に歯部を連続形成した旋回切断刃の基端部を旋回可
能に軸着して、ケーブルを該旋回切断刃と固定切断刃と
で完全に包囲した状態で切断することのできるケーブル
カッターを前提として、固定握り部側に上記旋回切断刃
の外側歯部と咬合する第一歯車と、該第一歯車と同軸に
軸着された第二歯車を夫々設けると共に、該第二歯車に
対し咬合状態とニュートラル状態に切り替えできる係止
部材を設ける一方、揺動握り部側に上記第二歯車と咬合
する爪歯車を設けると共に、該爪歯車に対し咬合状態と
ニュートラル状態に切り替えできるラチェット爪部材を
設けて、揺動握り部の開閉操作に伴いラチェット爪部材
で爪歯車を回転させて、該爪歯車の回転力を第二歯車か
ら同軸の第一歯車を経て、旋回切断刃に伝達する構成と
なし、且つ上記第一歯車と第二歯車を軸着する軸に、強
制旋回用ハンドルを一体に設ける構成を採用した。
「作用」 依って、本発明にあっては、予め係止部材とラチェット
爪部材を夫々、対応する歯車との咬合状態に切り替えセ
ットした後、旋回切断刃を開放して、該旋回切断刃と固
定切断刃間に画成される空所内にケーブルを挿通し、ケ
ーブルの外周域を旋回切断刃と固定切断刃で完全に包囲
し、その後一対の握り部を把持して、揺動握り部を連続
して開閉操作すると、ラチェット爪部材が爪歯車を所定
方向に回転すると同時に、第二歯車を回転させて、該第
二歯車と同軸の第一歯車をも回転させるので、該第一歯
車に自身の外側歯部を咬合する旋回切断刃は、自動的に
閉じ方向に旋回移動して、該旋回切断刃と固定切断刃
で、ケーブルを容易に切断することが可能となる。
爪部材を夫々、対応する歯車との咬合状態に切り替えセ
ットした後、旋回切断刃を開放して、該旋回切断刃と固
定切断刃間に画成される空所内にケーブルを挿通し、ケ
ーブルの外周域を旋回切断刃と固定切断刃で完全に包囲
し、その後一対の握り部を把持して、揺動握り部を連続
して開閉操作すると、ラチェット爪部材が爪歯車を所定
方向に回転すると同時に、第二歯車を回転させて、該第
二歯車と同軸の第一歯車をも回転させるので、該第一歯
車に自身の外側歯部を咬合する旋回切断刃は、自動的に
閉じ方向に旋回移動して、該旋回切断刃と固定切断刃
で、ケーブルを容易に切断することが可能となる。
又、ケーブルの切断過程で、トラブルが発生して、以後
の切断続行が不能となったような場合には、ラチェット
爪部材をニュートラル状態に切り替えすると同時に、係
止部材をもニュートラル状態に切り替えて、各歯車の自
由回転を保障した後、強制旋回用ハンドルを所定方向に
回転すると、該ハンドルの回動操作で、第一歯車が同方
向へ回転して、旋回切断刃を強制的に逆戻り方向に旋回
移動させるので、これにより両切断刃間からケーブルを
取り除くことが可能となって、トラブルを容易に解消で
きることとなる。
の切断続行が不能となったような場合には、ラチェット
爪部材をニュートラル状態に切り替えすると同時に、係
止部材をもニュートラル状態に切り替えて、各歯車の自
由回転を保障した後、強制旋回用ハンドルを所定方向に
回転すると、該ハンドルの回動操作で、第一歯車が同方
向へ回転して、旋回切断刃を強制的に逆戻り方向に旋回
移動させるので、これにより両切断刃間からケーブルを
取り除くことが可能となって、トラブルを容易に解消で
きることとなる。
「実施例」 以下、本発明を図示する実施例に基づいて詳述すれば、
該実施例に係るケーブルカッターも、第1図乃至第5図
に示す如く、ばね作用により拡開方向に付勢される一対
の握り部1・2を備え、該両握り部の一方を固定握り部
1と他方を揺動握り部2となし、且つ固定握り部1の上
部に固定切断刃3を固設すると共に、該固定切断刃3の
上端部に、自身の円弧状外側面に歯部4aを連続形成した
旋回切断刃4の基端部を軸7を介して旋回可能に軸着し
て、ケーブルを該旋回切断刃4と上記固定切断刃3とで
完全に包囲した状態で切断できる構成を前提としたもの
であるが、特徴とするところは、以下の構成に存する。
該実施例に係るケーブルカッターも、第1図乃至第5図
に示す如く、ばね作用により拡開方向に付勢される一対
の握り部1・2を備え、該両握り部の一方を固定握り部
1と他方を揺動握り部2となし、且つ固定握り部1の上
部に固定切断刃3を固設すると共に、該固定切断刃3の
上端部に、自身の円弧状外側面に歯部4aを連続形成した
旋回切断刃4の基端部を軸7を介して旋回可能に軸着し
て、ケーブルを該旋回切断刃4と上記固定切断刃3とで
完全に包囲した状態で切断できる構成を前提としたもの
であるが、特徴とするところは、以下の構成に存する。
即ち、図示する如く、固定握り部1と揺動握り部2の上
部正面側を、連結板8を介して連結するものとし、該連
結板8と固定握り部1の関係は、螺子部材9で両者1・
8を固定し、揺動握り部2との関係では、軸10を介して
揺動可能に連結する一方、各握り部1・2の上部背面側
は、上記固定切断刃3の巾広基部3aで連結するものと
し、該巾広基部3aとの関係も、固定握り部1は螺子部材
9で同様に固定し、揺動握り部2は上記軸10を介して揺
動可能に連結して、揺動握り部2を固定握り部1に対し
て開閉操作できる構成となす。
部正面側を、連結板8を介して連結するものとし、該連
結板8と固定握り部1の関係は、螺子部材9で両者1・
8を固定し、揺動握り部2との関係では、軸10を介して
揺動可能に連結する一方、各握り部1・2の上部背面側
は、上記固定切断刃3の巾広基部3aで連結するものと
し、該巾広基部3aとの関係も、固定握り部1は螺子部材
9で同様に固定し、揺動握り部2は上記軸10を介して揺
動可能に連結して、揺動握り部2を固定握り部1に対し
て開閉操作できる構成となす。
そして、斯る固定切断刃3の巾広基部3aと連結板8間の
固定握り部1側近傍に、上記旋回切断刃4の外側歯部4a
と咬合する第一小歯車11と、該第一小歯車11と同軸13で
軸着された第二大歯車12を夫々設けると共に、第二大歯
車12に対し咬合状態とニュートラル状態に切り替えでき
る係止部材14を設け、且つ第一小歯車11と第二大歯車12
を軸着する軸13に、揺動握り部2の開閉操作によらず
に、手動で旋回切断刃4を機械的に旋回させることので
きる強制旋回用ハンドル15を一体に設ける構成となす。
固定握り部1側近傍に、上記旋回切断刃4の外側歯部4a
と咬合する第一小歯車11と、該第一小歯車11と同軸13で
軸着された第二大歯車12を夫々設けると共に、第二大歯
車12に対し咬合状態とニュートラル状態に切り替えでき
る係止部材14を設け、且つ第一小歯車11と第二大歯車12
を軸着する軸13に、揺動握り部2の開閉操作によらず
に、手動で旋回切断刃4を機械的に旋回させることので
きる強制旋回用ハンドル15を一体に設ける構成となす。
又、上記係止部材14は、特に第4図・第5図に示す如
く、固定握り部1の上部に設けられているガイド孔16に
スライド可能に挿通され、且つスプリング17を介して自
身の先端爪部14aが、常時第二大歯車12と咬合する方向
に付勢されており、自身の上部に設けられているノブ18
下面の凸部18aを、上記ガイド孔16の孔縁に形成されて
いるテーパー溝16a内に係入すると、先端爪部14aが第二
大歯車12の歯に咬合して、係止部材14は第二大歯車12に
対する咬合状態に置かれ、逆にノブ18を回転して、凸部
18aをテーパー溝16aからスプリング17に抗して引き上げ
て、該凸部18aをテーパー溝16a以外の孔縁に係止する
と、先端爪部14aが第二大歯車12の歯から外ずれて、第
二大歯車12に対するニュートラル状態に切り替えできる
構成となっている。尚、斯る係止部材14の先端爪部14a
には、第二大歯車12が所定方向に対して回転するとき
は、該第二大歯車12の回転を空滑り状態で許容し、逆方
向に回転しようとするときは、該逆回転を確実に阻止で
きる形状が施されていることは言うまでもない。
く、固定握り部1の上部に設けられているガイド孔16に
スライド可能に挿通され、且つスプリング17を介して自
身の先端爪部14aが、常時第二大歯車12と咬合する方向
に付勢されており、自身の上部に設けられているノブ18
下面の凸部18aを、上記ガイド孔16の孔縁に形成されて
いるテーパー溝16a内に係入すると、先端爪部14aが第二
大歯車12の歯に咬合して、係止部材14は第二大歯車12に
対する咬合状態に置かれ、逆にノブ18を回転して、凸部
18aをテーパー溝16aからスプリング17に抗して引き上げ
て、該凸部18aをテーパー溝16a以外の孔縁に係止する
と、先端爪部14aが第二大歯車12の歯から外ずれて、第
二大歯車12に対するニュートラル状態に切り替えできる
構成となっている。尚、斯る係止部材14の先端爪部14a
には、第二大歯車12が所定方向に対して回転するとき
は、該第二大歯車12の回転を空滑り状態で許容し、逆方
向に回転しようとするときは、該逆回転を確実に阻止で
きる形状が施されていることは言うまでもない。
更に、上記固定切断刃3の巾広基部3aと連結板8間に延
在する揺動握り部2の上部に、軸10を介して第二大歯車
12と咬合する爪歯車19を回動可能に設けると共に、該爪
歯車19に対して咬合状態とニュートラル状態に切り替え
できるラチェット爪部材20を設けるものとする。
在する揺動握り部2の上部に、軸10を介して第二大歯車
12と咬合する爪歯車19を回動可能に設けると共に、該爪
歯車19に対して咬合状態とニュートラル状態に切り替え
できるラチェット爪部材20を設けるものとする。
該ラチェット爪部材20は、特に第4図・第5図に示す如
く、平板状に成形されて、操作レバー21を連結した軸22
により回動可能に軸支されて、前面側に上記爪歯車19と
咬合する1個の咬合爪部20aを形成すると共に、後面側
に突起部20bを形成し、自身の後面側を揺動握り部2内
に設けられたベアリング23とスプリング24により押圧さ
れて、上記レバー21の操作でラチェット爪部材20を回動
して、ベアリング23を突起部20bの一側に係合ロックす
ると、咬合爪部20aが爪歯車19の歯に咬合して、ラチェ
ット爪部材20が爪歯車19に対する咬合状態に置かれ、逆
にベアリング23を突起部20bの他側に係合ロックする
と、咬合爪部20aの爪歯車19に対する咬合が解除され
て、ラチェット爪部材20をニュートラル状態に切り替え
できる構成となっている。
く、平板状に成形されて、操作レバー21を連結した軸22
により回動可能に軸支されて、前面側に上記爪歯車19と
咬合する1個の咬合爪部20aを形成すると共に、後面側
に突起部20bを形成し、自身の後面側を揺動握り部2内
に設けられたベアリング23とスプリング24により押圧さ
れて、上記レバー21の操作でラチェット爪部材20を回動
して、ベアリング23を突起部20bの一側に係合ロックす
ると、咬合爪部20aが爪歯車19の歯に咬合して、ラチェ
ット爪部材20が爪歯車19に対する咬合状態に置かれ、逆
にベアリング23を突起部20bの他側に係合ロックする
と、咬合爪部20aの爪歯車19に対する咬合が解除され
て、ラチェット爪部材20をニュートラル状態に切り替え
できる構成となっている。
従って、斯るラチェット爪部材20をニュートラル状態に
切り替えると同時に、既述の係止部材14をもニュートラ
ル状態に切り替えると、各歯車11・12・19の正逆自由回
転が保障されるので、斯る状態において、上記強制旋回
用ハンドル15を所定方向に回転して、第一小歯車11を同
方向に回転させると、ハンドル手動操作ではあるが、旋
回切断刃4を強制的に正逆方向に旋回することが可能と
なる。
切り替えると同時に、既述の係止部材14をもニュートラ
ル状態に切り替えると、各歯車11・12・19の正逆自由回
転が保障されるので、斯る状態において、上記強制旋回
用ハンドル15を所定方向に回転して、第一小歯車11を同
方向に回転させると、ハンドル手動操作ではあるが、旋
回切断刃4を強制的に正逆方向に旋回することが可能と
なる。
又、上記固定切断刃3と旋回切断刃4の対向する内側縁
には、受刃部5と押刃部6が夫々形成されている訳であ
るが、本実施例にあっては、図示する如く、いずれの刃
部5・6も、両切断刃3・4を軸着する軸7を中心とす
る円弧L上に位置する略V字状に形成し、該V字形状の
中心部位5a・6aの刃先角度を比較的鈍角となし、両側部
位5b・5b・6b・6bの刃先角度を比較的鋭角となして、ケ
ーブルの切断初期には、各刃部5・6の鋭角な両側部位
5bと6bで、ケーブルの外周部を徐々に切断して、最終的
には、各刃部5・6の鈍角な中心部位5a・6aで、剪断力
を集中してケーブルの芯部を切断できる構成となってい
る。
には、受刃部5と押刃部6が夫々形成されている訳であ
るが、本実施例にあっては、図示する如く、いずれの刃
部5・6も、両切断刃3・4を軸着する軸7を中心とす
る円弧L上に位置する略V字状に形成し、該V字形状の
中心部位5a・6aの刃先角度を比較的鈍角となし、両側部
位5b・5b・6b・6bの刃先角度を比較的鋭角となして、ケ
ーブルの切断初期には、各刃部5・6の鋭角な両側部位
5bと6bで、ケーブルの外周部を徐々に切断して、最終的
には、各刃部5・6の鈍角な中心部位5a・6aで、剪断力
を集中してケーブルの芯部を切断できる構成となってい
る。
尚、図中25は一対の握り部1・2を拡開方向に付勢する
太鼓状を呈するコイルばね、26は不使用時に一対の握り
部1・2を閉じた状態にロックするロック部材で、固定
握り部1に設けられた該ロック部材26を、上記コイルば
ね25に抗して揺動握り部2のロック溝27内に係入するこ
とにより、一対の握り部1・2の閉じた不使用状態を維
持するものである。
太鼓状を呈するコイルばね、26は不使用時に一対の握り
部1・2を閉じた状態にロックするロック部材で、固定
握り部1に設けられた該ロック部材26を、上記コイルば
ね25に抗して揺動握り部2のロック溝27内に係入するこ
とにより、一対の握り部1・2の閉じた不使用状態を維
持するものである。
更に、本実施例にあっては、図示する如く、固定握り部
1と揺動握り部2に、把持を至便ならしめる鍔部1a・2a
を一体に形成すると共に、固定握り部1の外側面には、
把持時に特に手の平がフィットし易いようなテーパーカ
ット形状1bを施し、揺動握り部2の外側面には、特に指
がフィットし易いような波形形状2bを施すものとする。
1と揺動握り部2に、把持を至便ならしめる鍔部1a・2a
を一体に形成すると共に、固定握り部1の外側面には、
把持時に特に手の平がフィットし易いようなテーパーカ
ット形状1bを施し、揺動握り部2の外側面には、特に指
がフィットし易いような波形形状2bを施すものとする。
依って、斯る構成の手動式ケーブルカッターを用いて、
各種金属ケーブルCを切断する場合には、第4図に示す
如く、予め係止部材14とラチェット爪部材20を夫々、対
応する歯車12・19に対する咬合状態に切り替えセットし
た後、旋回切断刃4を開放して、該旋回切断刃4と固定
切断刃3間に画成される空所S内にケーブルCを挿通
し、次いで旋回切断刃4の自由端部を連結板8と固定切
断刃3の巾広基部3a間内に案内して、該旋回切断刃4と
固定切断刃3でケーブルCの外周域を完全に包囲した
後、一対の握り部1・2を把持して、揺動握り部2を連
続して開閉操作すると、該揺動握り部2の開閉の都度、
ラチェット爪部材20の咬合爪部20aで爪歯車19を所定方
向に回転させることとなる。
各種金属ケーブルCを切断する場合には、第4図に示す
如く、予め係止部材14とラチェット爪部材20を夫々、対
応する歯車12・19に対する咬合状態に切り替えセットし
た後、旋回切断刃4を開放して、該旋回切断刃4と固定
切断刃3間に画成される空所S内にケーブルCを挿通
し、次いで旋回切断刃4の自由端部を連結板8と固定切
断刃3の巾広基部3a間内に案内して、該旋回切断刃4と
固定切断刃3でケーブルCの外周域を完全に包囲した
後、一対の握り部1・2を把持して、揺動握り部2を連
続して開閉操作すると、該揺動握り部2の開閉の都度、
ラチェット爪部材20の咬合爪部20aで爪歯車19を所定方
向に回転させることとなる。
すると、該爪歯車19の回転により、第二大歯車12が回転
すると同時に、該第二大歯車12と同軸13の第一小歯車11
も回転して、該小歯車11に自身の外側歯部4aを咬合する
旋回切断刃4を、上記菱形状空所Sを零とする閉じ方向
に自動的に旋回移動させるので、これにより旋回切断刃
4の押刃部6と固定切断刃3の受刃部5で、ケーブルC
が容易に切断されることとなる。
すると同時に、該第二大歯車12と同軸13の第一小歯車11
も回転して、該小歯車11に自身の外側歯部4aを咬合する
旋回切断刃4を、上記菱形状空所Sを零とする閉じ方向
に自動的に旋回移動させるので、これにより旋回切断刃
4の押刃部6と固定切断刃3の受刃部5で、ケーブルC
が容易に切断されることとなる。
然し、斯る切断過程にあっては、既述した如く、各切断
刃3・4の刃部5・6がV字状に形成され、且ついずれ
の刃部5・6も、中心部位5a・6aが鈍角で、両側部位5b
・6bが鋭角となっているので、切断初期は第6図Aに示
す如く、ケーブルCは各両側刃部5bと6bの四辺により、
外周部から徐々に切断される一方、該ケーブルCの芯部
Caは漸次V字状の各刃部5・6の中心位置に確実に導か
れて、最終的には同図Bに示す如く、該芯部Caが剪断能
力が高い鈍角な中心部位5a・6aにより、剪断力を集中し
て切断されることとなるので、特に当該分野において課
題とされている鋼の芯線を有するアルミ撚線(ACSR)を
も容易に切断することが可能となる。
刃3・4の刃部5・6がV字状に形成され、且ついずれ
の刃部5・6も、中心部位5a・6aが鈍角で、両側部位5b
・6bが鋭角となっているので、切断初期は第6図Aに示
す如く、ケーブルCは各両側刃部5bと6bの四辺により、
外周部から徐々に切断される一方、該ケーブルCの芯部
Caは漸次V字状の各刃部5・6の中心位置に確実に導か
れて、最終的には同図Bに示す如く、該芯部Caが剪断能
力が高い鈍角な中心部位5a・6aにより、剪断力を集中し
て切断されることとなるので、特に当該分野において課
題とされている鋼の芯線を有するアルミ撚線(ACSR)を
も容易に切断することが可能となる。
又、ケーブルCの切断過程で、トラブルが発生して、以
後の切断続行が不能となったような場合には、今後は第
5図に示す如く、ラチェット爪部材20をニュートラル状
態に切り替えると同時に、係止部材14をもニュートラル
状態に切り替えて、各歯車11・12・19の自由回転を保障
した後、既述の強制旋回用ハンドル15を所定方向に回転
すると、該ハンドル15の回転操作で、第一小歯車11が同
方向に回転して、該第一小歯車11に自身の外側歯車4aを
咬合している旋回切断刃4を、強制的に逆戻り方向(開
き方向)に旋回できるので、これにより該旋回切断刃4
を開放すれば、両切断刃3・4間からケーブルCを簡単
に取り出して、トラブルを容易に解消することが可能と
なる。
後の切断続行が不能となったような場合には、今後は第
5図に示す如く、ラチェット爪部材20をニュートラル状
態に切り替えると同時に、係止部材14をもニュートラル
状態に切り替えて、各歯車11・12・19の自由回転を保障
した後、既述の強制旋回用ハンドル15を所定方向に回転
すると、該ハンドル15の回転操作で、第一小歯車11が同
方向に回転して、該第一小歯車11に自身の外側歯車4aを
咬合している旋回切断刃4を、強制的に逆戻り方向(開
き方向)に旋回できるので、これにより該旋回切断刃4
を開放すれば、両切断刃3・4間からケーブルCを簡単
に取り出して、トラブルを容易に解消することが可能と
なる。
しかも、本実施例にあっては、ハンドル15の回転操作
で、旋回切断刃4を機械的に逆戻りさせるものであるか
ら、作業が極めて簡単且つ安全に行なえることとなる。
で、旋回切断刃4を機械的に逆戻りさせるものであるか
ら、作業が極めて簡単且つ安全に行なえることとなる。
尚、上記実施例は、揺動握り部2の開閉操作と連動して
爪歯車19を回転する手段に、平板状のラチェット爪部材
20を用いたものであるが、第7図に示す如く、該ラチェ
ット爪部材20をピン状となし、該ピン状爪部材20の前面
部に爪歯車19と咬合しないニュートラル部20cを形成す
ると共に、該ニュートラル部位20cの側部に1個の咬合
爪部20aを形成する一方、後面側に突起部20bを形成し
て、同図Aに示す如く、該ラチェット爪部材20を揺動握
り部2のガイド孔28から引き出して、ベアリング23を突
起部20bの一側に係合ロックさせることにより、咬合爪
部20aを爪歯車19に咬合させて、ピン状ラチェット爪部
材20を咬合状態に置き、逆に同図Bに示す如く、爪部材
20をガイド孔28内に押し込んで、ベアリング23を突起部
20bの他側に係合ロックさせることにより、ニュートラ
ル状態に切り替えできるように構成することも、実施に
応じ任意である。尚、この場合には、上記実施例におけ
る操作レバー21や、該レバー21と平板状爪部材20を連結
する軸22が不要となることは言うまでもない。
爪歯車19を回転する手段に、平板状のラチェット爪部材
20を用いたものであるが、第7図に示す如く、該ラチェ
ット爪部材20をピン状となし、該ピン状爪部材20の前面
部に爪歯車19と咬合しないニュートラル部20cを形成す
ると共に、該ニュートラル部位20cの側部に1個の咬合
爪部20aを形成する一方、後面側に突起部20bを形成し
て、同図Aに示す如く、該ラチェット爪部材20を揺動握
り部2のガイド孔28から引き出して、ベアリング23を突
起部20bの一側に係合ロックさせることにより、咬合爪
部20aを爪歯車19に咬合させて、ピン状ラチェット爪部
材20を咬合状態に置き、逆に同図Bに示す如く、爪部材
20をガイド孔28内に押し込んで、ベアリング23を突起部
20bの他側に係合ロックさせることにより、ニュートラ
ル状態に切り替えできるように構成することも、実施に
応じ任意である。尚、この場合には、上記実施例におけ
る操作レバー21や、該レバー21と平板状爪部材20を連結
する軸22が不要となることは言うまでもない。
「発明の効果」 以上の如く、本発明は、固定握り部側に旋回切断刃の外
側歯部と咬合する第一歯車と、該第一歯車と同軸に軸着
された第二歯車を設けると共に、該第二歯車に対し咬合
状態とニュートラル状態に切り替えできる係止部材を設
ける一方、揺動握り部側に第二歯車と咬合する爪歯車を
設けると共に、該爪歯車に対し咬合状態とニュートラル
状態に切り替えできるラチェット爪部材を設け、且つ上
記第一歯車と第二歯車を軸着する軸に、強制旋回用ハン
ドルを一体に設けたことを特徴とするものであるから、
予め係止部材とラチェット爪部材を夫々、対応する歯車
に対する咬合状態に切り替えセットした後、ケーブルの
外周域を旋回切断刃と固定切断刃で完全に包囲し、一対
の握り部を把持して、揺動握り部を連続して開閉操作す
れば、旋回切断刃と固定切断刃で、如何なる種類の金属
ケーブルをも容易に切断することが可能となる。
側歯部と咬合する第一歯車と、該第一歯車と同軸に軸着
された第二歯車を設けると共に、該第二歯車に対し咬合
状態とニュートラル状態に切り替えできる係止部材を設
ける一方、揺動握り部側に第二歯車と咬合する爪歯車を
設けると共に、該爪歯車に対し咬合状態とニュートラル
状態に切り替えできるラチェット爪部材を設け、且つ上
記第一歯車と第二歯車を軸着する軸に、強制旋回用ハン
ドルを一体に設けたことを特徴とするものであるから、
予め係止部材とラチェット爪部材を夫々、対応する歯車
に対する咬合状態に切り替えセットした後、ケーブルの
外周域を旋回切断刃と固定切断刃で完全に包囲し、一対
の握り部を把持して、揺動握り部を連続して開閉操作す
れば、旋回切断刃と固定切断刃で、如何なる種類の金属
ケーブルをも容易に切断することが可能となる。
又、ケーブルの切断過程で、トラブルが発生して、以後
の切断続行が不能となったような場合には、ラチェット
爪部材をニュートラル状態に切り替えると同時に、係止
部材をもニュートラル状態に切り替えて、各歯車の自由
回転を保障した後、強制旋回用ハンドルを所定方向に回
転すると、該ハンドルの回動操作で、第一歯車を介して
旋回切断刃を強制的に逆戻り方向に旋回移動できるの
で、これにより両切断刃間からケーブルを取り除けば、
トラブルが容易に解消されることとなる。
の切断続行が不能となったような場合には、ラチェット
爪部材をニュートラル状態に切り替えると同時に、係止
部材をもニュートラル状態に切り替えて、各歯車の自由
回転を保障した後、強制旋回用ハンドルを所定方向に回
転すると、該ハンドルの回動操作で、第一歯車を介して
旋回切断刃を強制的に逆戻り方向に旋回移動できるの
で、これにより両切断刃間からケーブルを取り除けば、
トラブルが容易に解消されることとなる。
従って、本発明は、斯る旋回切断刃の強制逆戻りによ
り、従来カッターの最大の問題点を解決して、極めて使
用便利な手動式ケーブルカッターを提供することが可能
となった。
り、従来カッターの最大の問題点を解決して、極めて使
用便利な手動式ケーブルカッターを提供することが可能
となった。
又、本発明は、従来の如きトグル機構を一切採用せず
に、基本的には歯車運動機構を採用しているので、既述
の旋回切断刃の強制逆戻りが初めて可能となったことは
言うまでもないが、各歯車の径比・歯数等を適宜選択す
ることにより、切断ケーブルに応じた剪断力を自由に設
定することが可能となるばかりか、同時に爪歯車の間欠
回転送り量を調整すれば、一回の揺動握り部の開閉操作
における各歯車の回転量、換言すればケーブルの切断量
を自由に設定できる利点をも併せて有することとなる。
に、基本的には歯車運動機構を採用しているので、既述
の旋回切断刃の強制逆戻りが初めて可能となったことは
言うまでもないが、各歯車の径比・歯数等を適宜選択す
ることにより、切断ケーブルに応じた剪断力を自由に設
定することが可能となるばかりか、同時に爪歯車の間欠
回転送り量を調整すれば、一回の揺動握り部の開閉操作
における各歯車の回転量、換言すればケーブルの切断量
を自由に設定できる利点をも併せて有することとなる。
第1図は本発明の実施例に係る手動式ケーブルカッター
を示す正面図、第2図は同背面図、第3図は同側面図、
第4図は特に係止部材とラチェット爪部材の咬合状態と
その関連部分を示す要部拡大説明図、第5図は同ニュー
トラル状態とその関連部分を示す要部拡大説明図、第6
図A・Bはケーブルの切断状態を示す要部拡大説明図、
第7図Aはラチェット爪部材の他例を爪歯車に対する咬
合状態をもって示す要部拡大説明図、同図Bは同他例を
爪歯車に対するニュートラル状態をもって示す要部拡大
説明図である。 1……固定握り部、2……揺動握り部、3……固定切断
刃、4……旋回切断刃、4a……外側歯部、7……切断刃
同士を軸着する軸、8……連結板、11……第一小歯車
(第一歯車)、12……第二大歯車(第二歯車)、13……
同軸、14……係止部材、14a……先端爪部、15……強制
旋回用ハンドル、19……爪歯車、20……ラチェット爪部
材、20a……咬合爪部、C……ケーブル。
を示す正面図、第2図は同背面図、第3図は同側面図、
第4図は特に係止部材とラチェット爪部材の咬合状態と
その関連部分を示す要部拡大説明図、第5図は同ニュー
トラル状態とその関連部分を示す要部拡大説明図、第6
図A・Bはケーブルの切断状態を示す要部拡大説明図、
第7図Aはラチェット爪部材の他例を爪歯車に対する咬
合状態をもって示す要部拡大説明図、同図Bは同他例を
爪歯車に対するニュートラル状態をもって示す要部拡大
説明図である。 1……固定握り部、2……揺動握り部、3……固定切断
刃、4……旋回切断刃、4a……外側歯部、7……切断刃
同士を軸着する軸、8……連結板、11……第一小歯車
(第一歯車)、12……第二大歯車(第二歯車)、13……
同軸、14……係止部材、14a……先端爪部、15……強制
旋回用ハンドル、19……爪歯車、20……ラチェット爪部
材、20a……咬合爪部、C……ケーブル。
Claims (1)
- 【請求項1】上部が相互に連結され且つばね作用により
拡開方向に付勢された一対の握り部を備え、該両握り部
の一方を固定握り部と他方を揺動握り部となし、固定握
り部の上部に固定切断刃の基部を固設すると共に、該固
定切断刃の先端部に自身の円弧状外側面に歯部を連続形
成した旋回切断刃の基端部を旋回可能に軸着して、ケー
ブルを該旋回切断刃と固定切断刃とで完全に包囲した状
態で切断することのできるケーブルカッターにおいて、
固定握り部側に上記旋回切断刃の外側歯部と咬合する第
一歯車と、該第一小歯車と同軸に軸着された第二歯車を
夫々設けると共に、該第二歯車に対し咬合状態とニュー
トラル状態に切り替えできる係止部材を設ける一方、揺
動握り部側に上記第二歯車と咬合する爪歯車を設けると
共に、該爪歯車に対し咬合状態とニュートラル状態に切
り替えできるラチェット爪部材を設けて、揺動握り部の
開閉操作に伴いラチェット爪部材で爪歯車を回転させ
て、該爪歯車の回転力を第二歯車から同軸の第一歯車を
経て、旋回切断刃に伝達する構成となし、且つ上記第一
歯車と第二歯車を軸着する軸に、強制旋回用ハンドルを
一体に設けたことを特徴とする手動式ケーブルカッタ
ー。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61187560A JPH0790415B2 (ja) | 1986-08-09 | 1986-08-09 | 手動式ケ−ブルカツタ− |
KR1019870004159A KR920010942B1 (ko) | 1986-08-09 | 1987-04-29 | 수동식 케이블 컷터 |
DE3724999A DE3724999C2 (de) | 1986-08-09 | 1987-07-28 | Von Hand betätigbarer Kabelschneider |
DE8710354U DE8710354U1 (de) | 1986-08-09 | 1987-07-28 | Von Hand betätigbarer Kabeltrenner oder Kabelschneider |
US07/079,504 US4779342A (en) | 1986-08-09 | 1987-07-30 | Hand-operated cable cutter with gear drive |
FR878711330A FR2602442B1 (fr) | 1986-08-09 | 1987-08-07 | Coupe-cable a main |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61187560A JPH0790415B2 (ja) | 1986-08-09 | 1986-08-09 | 手動式ケ−ブルカツタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6347010A JPS6347010A (ja) | 1988-02-27 |
JPH0790415B2 true JPH0790415B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=16208218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61187560A Expired - Fee Related JPH0790415B2 (ja) | 1986-08-09 | 1986-08-09 | 手動式ケ−ブルカツタ− |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0790415B2 (ja) |
KR (1) | KR920010942B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106624121A (zh) * | 2015-11-03 | 2017-05-10 | 杭州巨星科技股份有限公司 | 管子割刀 |
-
1986
- 1986-08-09 JP JP61187560A patent/JPH0790415B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-04-29 KR KR1019870004159A patent/KR920010942B1/ko active IP Right Grant
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106624121A (zh) * | 2015-11-03 | 2017-05-10 | 杭州巨星科技股份有限公司 | 管子割刀 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6347010A (ja) | 1988-02-27 |
KR880002602A (ko) | 1988-05-10 |
KR920010942B1 (ko) | 1992-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |