JPH079025A - 金属板のブラシチャタマーク発生防止方法 - Google Patents
金属板のブラシチャタマーク発生防止方法Info
- Publication number
- JPH079025A JPH079025A JP5155902A JP15590293A JPH079025A JP H079025 A JPH079025 A JP H079025A JP 5155902 A JP5155902 A JP 5155902A JP 15590293 A JP15590293 A JP 15590293A JP H079025 A JPH079025 A JP H079025A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- brush roll
- metal plate
- resonance
- roll
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 複数の共振する系をもつブラシロール(1)
を回転駆動する場合、ブラシロール(1)の回転数を、
ブラシ研掃能力を満たす回転数以上の範囲において、所
定の振幅かつ共振の振幅が大きくなるまでの時間を考慮
した周期で変動させて金属板のブラシチャタマークの発
生を防止する。 【効果】 ブラシロールの固有振動数を含む領域でブラ
シロールを回転させても、共振の振幅に到る前に回転数
が変化するので、共振に到らず、有効にブラシチャタマ
ークの発生を回避でき、金属板の品質を向上させること
ができる。
を回転駆動する場合、ブラシロール(1)の回転数を、
ブラシ研掃能力を満たす回転数以上の範囲において、所
定の振幅かつ共振の振幅が大きくなるまでの時間を考慮
した周期で変動させて金属板のブラシチャタマークの発
生を防止する。 【効果】 ブラシロールの固有振動数を含む領域でブラ
シロールを回転させても、共振の振幅に到る前に回転数
が変化するので、共振に到らず、有効にブラシチャタマ
ークの発生を回避でき、金属板の品質を向上させること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板の表面を研掃す
るためのブラシロールが共振することによって金属板表
面に付けられるチャタマークの防止方法に関する。
るためのブラシロールが共振することによって金属板表
面に付けられるチャタマークの防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の金属板の表面の研掃仕上を行う
ための設備の一つに、ブラシロールがある。ブラシロー
ルは通常、バックアップロールと一対になり、金属板と
接触している。このバックアップロールとブラシロール
の間に金属板を通し、ブラシロールを回転させて鋼線製
のブラシで金属板の表面を研掃する。
ための設備の一つに、ブラシロールがある。ブラシロー
ルは通常、バックアップロールと一対になり、金属板と
接触している。このバックアップロールとブラシロール
の間に金属板を通し、ブラシロールを回転させて鋼線製
のブラシで金属板の表面を研掃する。
【0003】このブラシロールを用いた研掃方法におい
て、研掃むらの原因として、ブラシの偏摩耗によるもの
と、ブラシロールの共振により生じる板搬送方向と直角
方向の筋状の疵、いわゆるチャタマークがある。
て、研掃むらの原因として、ブラシの偏摩耗によるもの
と、ブラシロールの共振により生じる板搬送方向と直角
方向の筋状の疵、いわゆるチャタマークがある。
【0004】前者の要因に対しては、研磨作業中、ブラ
シ面の両端部分を研磨体にて絶えず削り、ブラシ面を均
等にすることにより、幅の異なる金属板を研摩する際、
研摩むらや筋の発生をなくし、仕上がりが良好になるよ
うにする方法(特開昭59−115156号公報)や、
ブラシロールを金属板の搬送方向を横断する方向に沿っ
て移動させる方法(特開昭62−34618号公報)、
あるいは金属板の左右のエッジ部にブラシロールを傾斜
配置して偏摩耗を防止する方法(特開平2−12171
3号公報)等が提案されている。
シ面の両端部分を研磨体にて絶えず削り、ブラシ面を均
等にすることにより、幅の異なる金属板を研摩する際、
研摩むらや筋の発生をなくし、仕上がりが良好になるよ
うにする方法(特開昭59−115156号公報)や、
ブラシロールを金属板の搬送方向を横断する方向に沿っ
て移動させる方法(特開昭62−34618号公報)、
あるいは金属板の左右のエッジ部にブラシロールを傾斜
配置して偏摩耗を防止する方法(特開平2−12171
3号公報)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラシ
ロールの共振により生じるチャタマークの防止方法につ
いては、有効な対策は提案されていない。
ロールの共振により生じるチャタマークの防止方法につ
いては、有効な対策は提案されていない。
【0006】図3に示すように、ブラシロール1は通
常、バックアップロール2と一対になり板3と接触して
いる。ブラシロール1とバックアップロール2は、図4
に示すように、それぞれに固有振動数を持っている。チ
ャタマーク発生の原因として、自励振動と他励振動があ
り、前者はブラシロール1とバックアップロール2間の
共振で、両ロール1,2の固有振動数がほぼ等しい場合
の振動である。他励振動は、ブラシロール1とブラシ駆
動回転数の共振であり、ブラシロール固有振動数とブラ
シロール回転数がほぼ等しい場合に発生する。通常は、
ブラシロール固有振動数とブラシロール回転数がほぼ等
しくならないように、それをかわすような回転数域で使
用するが、ブラシ本来の機能が発揮できる回転数域とラ
ップしない場合がある。
常、バックアップロール2と一対になり板3と接触して
いる。ブラシロール1とバックアップロール2は、図4
に示すように、それぞれに固有振動数を持っている。チ
ャタマーク発生の原因として、自励振動と他励振動があ
り、前者はブラシロール1とバックアップロール2間の
共振で、両ロール1,2の固有振動数がほぼ等しい場合
の振動である。他励振動は、ブラシロール1とブラシ駆
動回転数の共振であり、ブラシロール固有振動数とブラ
シロール回転数がほぼ等しい場合に発生する。通常は、
ブラシロール固有振動数とブラシロール回転数がほぼ等
しくならないように、それをかわすような回転数域で使
用するが、ブラシ本来の機能が発揮できる回転数域とラ
ップしない場合がある。
【0007】本発明が解決すべき課題は、ブラシロール
の共振により生じるチャタマークを有効に防止すること
にある。
の共振により生じるチャタマークを有効に防止すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の金属板のブラシチャタマーク発生防止方法
は、複数の共振する系をもつブラシロールを回転駆動す
る場合、ブラシロールの回転数を、ブラシ研掃能力を満
たす回転数以上の範囲において、所定の振幅かつ共振の
振幅が大きくなるまでの時間を考慮した周期で変動させ
るようにしたものである。
め、本発明の金属板のブラシチャタマーク発生防止方法
は、複数の共振する系をもつブラシロールを回転駆動す
る場合、ブラシロールの回転数を、ブラシ研掃能力を満
たす回転数以上の範囲において、所定の振幅かつ共振の
振幅が大きくなるまでの時間を考慮した周期で変動させ
るようにしたものである。
【0009】
【作用】ブラシロール回転数がブラシロールの固有振動
域に入ると共振の振幅が大きくなるが、それより短い周
期で共振点を避けるようにブラシロールを回転させるこ
とにより、共振する振幅を抑え、チャタマークを発生さ
せない。
域に入ると共振の振幅が大きくなるが、それより短い周
期で共振点を避けるようにブラシロールを回転させるこ
とにより、共振する振幅を抑え、チャタマークを発生さ
せない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例を参照しながら具体的
に説明する。図1は本発明に係る方法を実施するための
装置の概略構成を示すブロック図であり、1はブラシロ
ール、2はバックアップロール、3は金属板、4はブラ
シロール駆動モータ、5はVVVF(可変電圧可変周波
数駆動装置)、6は発振器である。この発振器6によ
り、三角波あるいは正弦波等の周期関数を発生し、これ
によりVVVF5を駆動し、ブラシロール1の回転数を
変動させる。
に説明する。図1は本発明に係る方法を実施するための
装置の概略構成を示すブロック図であり、1はブラシロ
ール、2はバックアップロール、3は金属板、4はブラ
シロール駆動モータ、5はVVVF(可変電圧可変周波
数駆動装置)、6は発振器である。この発振器6によ
り、三角波あるいは正弦波等の周期関数を発生し、これ
によりVVVF5を駆動し、ブラシロール1の回転数を
変動させる。
【0011】図2は本発明によるブラシロールの回転数
変化を示すもので、回転数をaとbの間で、周期Tで駆
動する。回転数aはスマット落ち不良域(ブラシ本来の
機能である板表面のスマット除去が回転数を落とすこと
により不良になり、板表面が黒くなる領域)以上に設定
し、回転数bは第2共振点以下に設定する。周期Tは、
回転数aとbの間に第1共振点が存在するため、共振の
振幅が大きくならないように選ぶ。
変化を示すもので、回転数をaとbの間で、周期Tで駆
動する。回転数aはスマット落ち不良域(ブラシ本来の
機能である板表面のスマット除去が回転数を落とすこと
により不良になり、板表面が黒くなる領域)以上に設定
し、回転数bは第2共振点以下に設定する。周期Tは、
回転数aとbの間に第1共振点が存在するため、共振の
振幅が大きくならないように選ぶ。
【0012】第1共振点が800rpmのブラシロール
の場合、回転数aを750rpm、回転数bを850r
pmとし、T=8秒に設定したところ、チャタマークの
ない良好なブラシ研掃を行うことができた。
の場合、回転数aを750rpm、回転数bを850r
pmとし、T=8秒に設定したところ、チャタマークの
ない良好なブラシ研掃を行うことができた。
【0013】なお、ブラシ回転数の変動パターンは、三
角波に限らず、正弦波でもよい。
角波に限らず、正弦波でもよい。
【0014】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、ブラ
シロールの固有振動数を含む領域でブラシロールを回転
させても、共振の振幅に到る前に回転数が変化するの
で、共振に到らず、有効にブラシチャタマークの発生を
回避でき、金属板の品質を向上させることができる。
シロールの固有振動数を含む領域でブラシロールを回転
させても、共振の振幅に到る前に回転数が変化するの
で、共振に到らず、有効にブラシチャタマークの発生を
回避でき、金属板の品質を向上させることができる。
【図1】 本発明に係る方法を実施するための装置の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明によるブラシロールの回転数変化を示
すグラフである。
すグラフである。
【図3】 一般的なブラシロールの構成を示す側面図で
ある。
ある。
【図4】 ブラシロールとバックアップロールの固有振
動数の例を示すグラフである。
動数の例を示すグラフである。
1 ブラシロール、2 バックアップロール、3 金属
板、4 ブラシロール駆動モータ、5 VVVF、6
発振器
板、4 ブラシロール駆動モータ、5 VVVF、6
発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 格 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の共振する系をもつブラシロールを
回転駆動する場合、ブラシロールの回転数を、ブラシ研
掃能力を満たす回転数以上の範囲において、所定の振幅
かつ共振の振幅が大きくなるまでの時間を考慮した周期
で変動させることを特徴とする、金属板のブラシチャタ
マーク発生防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5155902A JPH079025A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 金属板のブラシチャタマーク発生防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5155902A JPH079025A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 金属板のブラシチャタマーク発生防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079025A true JPH079025A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15616017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5155902A Withdrawn JPH079025A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 金属板のブラシチャタマーク発生防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079025A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016083784A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 |
US20180237873A1 (en) * | 2013-09-02 | 2018-08-23 | Blanco Gmbh + Co Kg | Method for hardening sheet metal material and hardened metal sheet material |
CN108655868A (zh) * | 2018-07-02 | 2018-10-16 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金车轮刷毛刺设备 |
CN115338760A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-11-15 | 西南交通大学 | 气囊抛光振动抑制方法及气囊抛光设备 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5155902A patent/JPH079025A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180237873A1 (en) * | 2013-09-02 | 2018-08-23 | Blanco Gmbh + Co Kg | Method for hardening sheet metal material and hardened metal sheet material |
JP2016083784A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 |
CN108655868A (zh) * | 2018-07-02 | 2018-10-16 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金车轮刷毛刺设备 |
CN108655868B (zh) * | 2018-07-02 | 2023-09-05 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种铝合金车轮刷毛刺设备 |
CN115338760A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-11-15 | 西南交通大学 | 气囊抛光振动抑制方法及气囊抛光设备 |
CN115338760B (zh) * | 2022-09-05 | 2024-01-23 | 西南交通大学 | 气囊抛光振动抑制方法及气囊抛光设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |