JPH0789973A - (ジメトキシホスフイニル)[[1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]酢酸(4−ニトロフエニル)メチルエステルの改良された合成方法 - Google Patents

(ジメトキシホスフイニル)[[1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]酢酸(4−ニトロフエニル)メチルエステルの改良された合成方法

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JPH0789973A
JPH0789973A JP6106333A JP10633394A JPH0789973A JP H0789973 A JPH0789973 A JP H0789973A JP 6106333 A JP6106333 A JP 6106333A JP 10633394 A JP10633394 A JP 10633394A JP H0789973 A JPH0789973 A JP H0789973A
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nitrophenyl
acid
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JP6106333A
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Kenneth E Green
ケネス・イー・グリーン
Edward R Ruso
エドワード・アール・ルソ
Mellard N Jennings
メラード・エヌ・ジエニングス
Alex R Jurgens
アレツクス・アール・ジヤーゲンス
David M Blum
デイビツド・エム・ブラム
Gregg B Feigelson
グレツグ・ビー・フエイジエルソン
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American Cyanamid Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (ジメトキシホスフィニル)[[1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]酢酸(4−ニ
トロフェニル)メチルエステルの改良された大規模製造
方法に関する。改良された点は、各反応段階の生成物が
固体となるよう反応系が構成されていることにある。 【効果】 大規模製造に適する。なお、目的とする化合
物はカルボキシル基の保護に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の概要】本発明は次の構造式
【0002】
【化7】
【0003】を有する(ジメトキシホスフィニル)
[[1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ]酢酸(4−ニトロフェニル)メチルエステルの改良
された大規模製造方法を提供するものである。
【0004】
【発明の背景】該(ジメトキシホスフィニル)[[1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]酢酸
(4−ニトロフェニル)メチルエステルはアルデヒド
2−アゼチジンアセトアルデヒド,3−[1−[[−ジ
メチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]エチル]−4
−オキソ−1−(トリエチルシリル)−,[2R−[2
a,3b(R*)]]と反応させ、1991年3月20
日に米国特許商標庁に出願された出願番号672,49
6号の同時係属出願明細書に記載されている、新規な2
−置換−3−カルボキシカルバペネム系抗生物質を製造
するための重要な中間体である。
【0005】アルデヒドからa−ケトエステル類を合成
する方法は、D.Horne,J.Gaudino及びW.J.Thompsonらに
よりTetrahedron Letters,25,3529-3532(1984)で開示さ
れている。種々のa-アルコキシホスホノアセテート類の
合成についてはE.NakamuraによりTetrahedron Letters,
22,663-666(1981)で開示されている。また1-ヒドロキシ-
アルカンホスホニックエステル類の合成についてはF.Te
xier-Boullet及びA.FoucaudによりSynthesis,916(1982)
で開示されている。 これらの方法は実験室規模での合成方法としては十分で
あるが 、本発明者らはスケールアップがしやすく、理想
的には各段階の生成物が結晶である方法を必要としてい
る。
【0006】本発明者らは(ジメトキシホスフィニル)
[[1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ]酢酸(4−ニトロフェニル)メチルエステルを、L-
酒石酸を出発原料とした4段階の反応で、高い全収率と
満足すべき純度で有利に合成する方法を見いだした。 こ
の化合物は新規な置換-3-カルボキシが保護されたカル
バペネム系抗生物質の製造に用いられ、該保護基は触媒
を用いた還元反応で容易に外すことができカルボキシル
基にすることができる。 アルデヒド 2−アゼチジンアセトアルデヒド,3−
[1−[[−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ]エチル]−4−オキソ−1−(トリエチルシリル)
−,[2R−[2a,3b(R*)]]と反応させる際、
(ジメトキシホスフィニル)[[1,1−ジメチルエチ
ル)ジメチルシリル]オキシ]酢酸(4−ニトロフェニ
ル)メチルエステルを用いることで、生成物である該化
合物の4-ニトロフェニルエステルを触媒活性を落とす事
なく触媒を用いて有利に保護基を外すことができる。 該製造法はL−酒石酸をp−ニトロベンジルブロマイド
とトリエチルアミンの存在下、N,N−ジメチルホルム
アミド中で0〜5℃で反応させることを含んでなり、固
体の2,3−ジヒドロキシ−ブタンジオイックアシッド
ビス−(4−ニトロフェニル)エステルを得ることがで
きる。該2,3−ジヒドロキシ−ブタンジオイックアシ
ッドビス−(4−ニトロフェニル)エステルをテトラヒ
ドロフラン中、室温にて過ヨウ素酸で酸化することによ
り、生成物として固体のジヒドロキシ酢酸4−ニトロフ
ェニルエステルを回収することができる。該ジヒドロキ
シ酢酸4−ニトロフェニルエステルはジメチルホスファ
イトとエチルアセテート中、還流温度下で反応させるこ
とにより、(ジメトキシホスフィニル)ヒドロキシ酢酸
(4−ニトロフェニル)メチルエステルを生成物として
固体で単離することができる。
【0007】該(ジメトキシホスフィニル)ヒドロキシ
酢酸(4−ニトロフェニル)メチルエステルをt−ブチ
ルジメチルシリルクロライドとN,N−ジメチルホルム
アミド中でイミダゾールの存在下室温で反応させると、
所望の(ジメトキシホスフィニィル)[[1,1−ジメ
チルエチル]オキシ]酢酸(4−ニトロフェニル)メチ
ルエステルを固体として得ることができる。
【0008】本発明に関わる方法と化合物類を図式Iの
次の反応で示した。:
【0009】
【化8】
【0010】上記反応図式によれば、L−酒石酸
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中トリエチル
アミン(TEA)の存在下p−ニトロベンジルブロマイ
と室温で5時間反応させることによりジエステル化
される。高収率を達成するためにはトリエチルアミン及
びN,N−ジメチルホルムアミドに溶解したp−ニトロ
ベンジルブロマイドを連続的にゆっくり加えて行くこと
並びに温度を注意深く制御することが重要である。該反
応混合物を氷水中で急冷してから、該固形物を濾過分離
することで2,3−ジヒドロキシ−ブタンジィオイック
アシッドビス−(4−ニトロフェニル)エステルを少
なくとも85%の収率で得ることができる。
【0011】該2,3−ジヒドロキシ−ブタンジィオイ
ックアシッドビス−(4−ニトロフェニル)エステル
をテトラヒドロフラン(THF)中室温で30分以上過
ヨウ素酸と反応させることで酸化させる。G.J.F.Chitte
nden,Carbohydrate Res. 84,350(1980)に記載されてい
る4酢酸鉛やM.E.Jung,K.Shishido及びL.H.Davis,J.Or
g.Chem.47,891(1982)に記載されているオゾンのような
他の酸化剤は大規模生産の際には実用上の理由及び取り
扱いの難しさから採用することが難しい。 過ヨウ素酸を用いることはR.S.Schmid,J.D.Bryant,M.Do
wlatzedah,J.I.Phillips,D.E.Prather,R.E.Schantz,N.
L.Sear及びC.S.ViancoらによりJ.Org.Chem. 56,4056(19
91)に記載されている。過ヨウ素酸はテトラヒドロフラン
には非常に溶解しにくいものであるのでこの反応をどの
程度まで濃縮して行うことができるか予測するのは困難
である。しかしながら、本発明者らは好ましい原料量レベ
ル(テトラヒドロフランに対して18% W/Wの酒石酸)に相
当する濃度で操作すると、驚くべきことに、反応が円滑に
進むことを見いだした。 該反応混合物を濾過し無機化合物類を除去してから、水
で希釈し、種晶を加えてから固形のグリオキサレートを
集めた。該ケーキ状物をヘプタンで洗浄し、乾燥して所望
のジヒドロキシ酢酸4-ニトロフェニルエステルを得
た。
【0012】アルデヒド残基に対する可逆的な付加を完
全に進める最も一般的なプロトコルには何らかの形態の
水除去及び/または酸触媒が含まれている。事実、D.Ho
rne,J.Gaudino,およびW.J.ThompsonらのTetrahedron Le
tters,25,3529(1984)での引用文またE.NakamuraのTetra
hedron Letters 22,663(1981)での引用文ではこれら両
方のアプローチが使用されている。 しかしながらと縮合させる時、p−トルエンスル
ホン酸触媒を使用しベンゼンの共沸で水を除去するこれ
らの方法を利用する試みは副反応を起こしてしまう問題
がある。化合物は満足いく収率では決して得られず、
また純粋でかつ結晶形態で得ることは全く不可能であ
る。
【0013】本発明者等は驚くべきことに酸触媒及び水
除去が不必要であること、エチルアセテート中でとと
もにを還流させることで再現性よくを得ることがで
きる事を見いだした。
【0014】該ジヒドロキシ酢酸4−ニトロフェニルエ
ステルはジメチルホスファイトとエチルアセテート
を溶媒として還流温度で5時間反応させるのが最も良
い。反応後 該反応溶液を蒸発させ、残留物をエチルア
セテートに溶解し、しかる後ヘキサンで希釈してから種
晶を加える。
【0015】冷却し、次に濾過により固形分を集め、該
ケーキ状物を2:1のエチルアセテート−ヘキサンで洗
浄し、乾燥することにより所望の(ジメトキシホスフィ
ニル)−ヒドロキシ酢酸(4−ニトロフェニル)メチル
エステルを得ることができる。
【0016】(ジメトキシホスフィニル)−ヒドロキシ
酢酸(4−ニトロフェニル)メチルエステルを、E.J.
Corey及びA.Venkateswarlu,J.Amer.Chem.Soc.94,6190(1
972)の方法を用いて、t−ブチルジメチルシリルクロラ
イドとN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で
イミダゾールの共存下室温で5時間以上反応させる。エ
チルアセテート−水の2:1混合溶液を反応混合溶液に
加えてから、有機溶媒層を分離し、飽和炭酸ナトリウム
溶液で洗浄し、乾燥させた後溶媒を真空下除去する。
【0017】得られた物質を1:3のエチルアセテート
−ヘプタン混合液に懸濁させ、濾過すると淡黄色の結晶
状固体が得られる。最終的な精製は該生成物を50℃の
エチルアセテート/ヘプタン(1:1)に溶解し、含水
マグネシウムシリケートを通過させて濾過を行う。溶媒
を蒸発除去していくと目的とする(ジメトキシホスフィ
ニル)[[1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]
オキシ]酢酸(4−ニトロフェニル)メチルエステル
が結晶性固体として得られる。
【0018】本発明による方法並びに新規な化合物類の
製法について以下の非制限的実施例で説明する。
【0019】
【実施例】実施例1 2,3−ジヒドロキシブタンジオイックアシッドビス−
(4−ニトロフェニル)エステル 750.5gのL−酒石酸を2.8LのN,N−ジメチ
ルホルムアミドに溶解し、撹拌下0〜5℃に冷却した。
これに温度を0〜5℃に保った状態で1062gのトリ
エチルアミンを2時間にわたって滴下した。
【0020】これに2160gのp−ニトロベンジルブ
ロマイドを4.68LのN,N−ジメチルホルムアミド
に溶解した溶液を温度を0〜15℃に保って5時間にわ
たって滴下した。該反応混合液を9Lの氷水で急冷し、
さらに2時間撹拌を継続した。
【0021】生成物を濾過により集め、風乾ししかる後
エタノール中に撹拌分散させた。該固形分を濾過により
集めたところ1.79kg(85%)の目的生成物が得
られた。融点は163−164℃であった。
【0022】1H NMR(300MHz,DMSO−
6)d 8.23 (d,4H,J=8.76 Hz),7.68(d,4H,J=8.6 Hz),
5.86(d,2H,J=8.1Hz),5.34(s,4H),4.68(d,2H,J=9.0 Hz);13 C NMR(75.5MHz,DMSO−d6)d 17
1.10,147.05,143.84,128.30,123.49,72.64,64.78; MS(CI,NH3):m/z 438 (M+NH4)+.実施例2 ジヒドロキシ酢酸4−ニトロフェニルエステル 630.5gの2,3−ジヒドロキシブタンジオイック
アシッドビス−(4−ニトロフェニル)エステルを3.
8Lのテトラヒドロフランに溶解し、20分間撹拌し
た。撹拌をしたまま、410.3gの過ヨウ素酸を分割
して30分かけてこれに加えた。該反応溶液を濾過し
て、濾液に13.3Lの水を加えた。該反応混合液を5
℃まで冷却し、ジヒドロキシ酢酸4−ニトロフェニルエ
ステルの種晶を加え、5℃で24時間放置した。生成物
を濾過により集め、ケーキ状物を3Lの水で洗浄し、次
に3Lのヘプタンで洗浄した。目的とする生成物の収量
は554g(81%)であり、融点は100〜102℃
であった;1 H NMR(300 MHz,DMSO−d6)d 8.25
(d,2H,J=8.9Hz),7.66(d,2H,J=8.9Hz),6.82(d,2H,J=7.5H
z),5.30(s,2H),5.13(t,1H,J=7.6Hz);13 C NMR(75.5 MHz,DMSO−d6)d 1
70.16,147.08,143.75,128.39,123.53,86.84,64.27; MS(CI,NH3):m/z 210(M-H2O+H)+.実施例3 (ジメトキシホスフィニル)ヒドロキシ酢酸(4−ニト
ロフェニル)メチルエステル 454.3gのジヒドロキシ酢酸4−ニトロフェニルエ
ステルと330.2gのジメチルホスファイトを2.3
Lのエチルアセテートに溶解して還流させ、5時間撹拌
した。揮発成分類を真空下除去し、残渣を1800ml
のエチルアセテートに溶解した。該溶液を400mlの
ヘキサンで希釈し、(ジメトキシホスフィニル)ヒドロ
キシ酢酸(4−ニトロフェニル)メチルエステルの種晶
を加えた。5℃に冷却し24時間放置することにより固
形物が得られ、それを濾過し、2:1のエチルアセテー
ト−ヘキサン混合溶液で洗浄することで、目的とする生
成物が492g(77%)得られた。融点は83.5〜
84.5℃であった。
【0023】1H NMR(300 MHz,CDC
3) d 8.25(d,2H,J=8.8 Hz),7.59(d,2H,J=8.8 Hz),5.
41(dd,2H,J=13.3 Hz),4.70(d,1H,JP-C-H=16.52 Hz),3.8
6(d,3H,JP-O-CH=10.6 Hz),3.83(d,3H,JP-O-CH=10.8 H
z),3.61(br s,1H);13 C NMR(75.5 MHz,CDCl3)d 16
8.59,147.74,141.88,128.33,123.59,68.52(d,JP-C=155.
4 Hz),66.31,54.50(d,JP-O-C=7.1 Hz),54.17(d,JP-O-C=
6.8 Hz); MS(CI,NH3):m/z 320(M+H)+.実施例4 (ジメトキシホスフィニル)[[1,1−ジメチルエチ
ル)−ジメチルシリル]オキシ]酢酸(4−ニトロフェ
ニル)メチルエステル 5.83LのN,N−ジメチルホルムアミドに143
6.4gの(ジメトキシホスフィニル)ヒドロキシ酢酸
(4−ニトロフェニル)メチルエステルを加え、次に8
47.85gのt−ブチルジメチルシリルクロライドと
842.5gのイミダゾールを加えた。
【0024】該反応混合物を2時間撹拌してから、10
Lのエチルアセテートと5Lの水を加えた。それの有機
層を分離し5Lの水、5Lの飽和炭酸ナトリウム溶液及
び5Lの食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウム(Na2S
O4)で該有機層を乾燥した後、溶媒を真空下で除去したと
ころ2275gの粗物質が得られた。それを2Lのエチ
ルアセテートと6Lのヘプタンに懸濁させ、濾過したと
ころ1407gの目的生成物が淡黄色の結晶固体として
得られた。該固体を10Lの1:1のエチルアセテート
−ヘプタン混合液に溶解し、50℃に加熱し1440g
の含水マグネシウムシリケートを通して濾過して、最終
的な精製を行った。濾過ケーキ状物を2Lの1:1エチ
ルアセテート−ヘプタン混合液で3回洗浄した。該溶媒
を真空下除去したところ1321g(68%)の目的生
成物が結晶固体として得られ、融点は93.5〜94.
5℃であった。
【0025】1H NMR(300 MHz,CDC
3)d 8.24(d,2H,J=6.9 Hz),7.60(d,2H,J=8.8 Hz),5.3
5(dd,2H,J=13.3 Hz),4.72(d,1H,JP-C-H=18.7 Hz),3.84
(d,3H,JP-O-CH=10.9 Hz),3.81(d,3H,JP-O-CH=10.8 Hz),
0.92(S,9H),0.11(S,3H),0.10(S,3H);13 C NMR(75.5 MHz,CDCl3)d 167.7
1,147.36,142.17,128.14,123.31,70.11(d,JP-C=161.8 H
z),53.82(d,JP-O-C=7.1 Hz),53.67(d,JP-O-C=6.7Hz),2
5.12,17.92 MS(CI,NH3):m/z 451 (M+NH4
+. 本発明の特徴と、実施態様は次の通りである。
【0026】1.(a)次式
【0027】
【化9】
【0028】で示されるL−酒石酸をp−ニトロベンジ
ルブロマイドとアミン存在下で溶媒を用いて反応させ、
次式
【0029】
【化10】
【0030】で示される相応するビス−(4−ニトロフ
ェニル)−エステルを生成させ、(b)溶媒中で該ビス
−(4−ニトロフェニル)エステルを酸化剤で酸化して
次式
【0031】
【化11】
【0032】で示されるジヒドロキシ酢酸4−ニトロフ
ェニルエステルを生成させ、(c)該ジヒドロキシ酢酸
4−ニトロフェニルエステルを溶媒中でジメチルホスフ
ァイトと反応させ次式
【0033】
【化12】
【0034】で示されるジメトキシホスフィニル化合物
を生成させ、(d)該ジメトキシホスフィニル化合物を
溶媒中で塩基の存在下t−ブチルジメチルシリルクロラ
イドと反応させ次式
【0035】
【化13】
【0036】で示される目的化合物を得る4つの反応段
階を含んでなる次式
【0037】
【化14】
【0038】で示される化合物の製造方法。
【0039】2.段階(a)で使用する溶媒がN,N−
ジメチルホルムアミドであることを特徴とする上記1.
記載の方法。
【0040】3.段階(a)で使用するアミンがトリエ
チルアミンであることを特徴とする上記2.記載の方
法。
【0041】4.段階(b)で使用する酸化剤が過ヨウ
素酸であることを特徴とする上記3.記載の方法。
【0042】5.段階(b)で使用する溶媒がテトラヒ
ドロフランであることを特徴とする上記4.記載の方
法。
【0043】6.段階(c)で使用する溶媒がエチルア
セテートであることを特徴とする上記5.記載の方法。
【0044】7.段階(d)で使用する溶媒がN,N−
ジメチルホルムアミドであることを特徴とする上記6.
記載の方法。
【0045】8.段階(d)で使用する塩基がイミダゾ
ールであることを特徴とする上記7.記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード・アール・ルソ アメリカ合衆国ニユーヨーク州10954ナヌ エツト・キヤリーレイン10 (72)発明者 メラード・エヌ・ジエニングス アメリカ合衆国ニユーヨーク州10928ハイ ランドフオールズ・オニールコート5 (72)発明者 アレツクス・アール・ジヤーゲンス アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07090 ウエストフイールド・ウイローグローブロ ード732 (72)発明者 デイビツド・エム・ブラム アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07458 アツパーサドルリバー・サドルホーンドラ イブ3 (72)発明者 グレツグ・ビー・フエイジエルソン アメリカ合衆国ニユーヨーク州10977スプ リングバレイ・ヘイトマンドライブ70アイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)次式 【化1】 で示されるL−酒石酸をp−ニトロベンジルブロマイド
    とアミン存在下で溶媒を用いて反応させ、次式 【化2】 で示される相応するビス−(4−ニトロフェニル)−エ
    ステルを生成させ、(b)溶媒中で該ビス−(4−ニト
    ロフェニル)エステルを酸化剤で酸化して次式 【化3】 で示されるジヒドロキシ酢酸4−ニトロフェニルエステ
    ルを生成させ、(c)該ジヒドロキシ酢酸4−ニトロフ
    ェニルエステルを溶媒中でジメチルホスファイトと反応
    させ次式 【化4】 で示されるジメトキシホスフィニル化合物を生成させ、
    (d)該ジメトキシホスフィニル化合物を溶媒中で塩基
    の存在下t−ブチルジメチルシリルクロライドと反応さ
    せ次式 【化5】 で示される目的化合物を得る4つの反応段階を含んでな
    る次式 【化6】 で示される化合物の製造方法。
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