JPH078917Y2 - スリップクラッチのスリップトルク調節機構 - Google Patents

スリップクラッチのスリップトルク調節機構

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JPH078917Y2
JPH078917Y2 JP9475890U JP9475890U JPH078917Y2 JP H078917 Y2 JPH078917 Y2 JP H078917Y2 JP 9475890 U JP9475890 U JP 9475890U JP 9475890 U JP9475890 U JP 9475890U JP H078917 Y2 JPH078917 Y2 JP H078917Y2
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JP
Japan
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adjusting nut
slip
flange
hub
torque
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Application number
JP9475890U
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JPH0452621U (ja
Inventor
勇 中野
Original Assignee
株式会社椿本エマソン
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、トルク伝達機構において回転速度差のある部
分に設けて、駆動部と従属部を常時スリップさせて一定
の伝達トルク、いわゆるスリップトルクを得るためのス
リップクラッチに関し、特に、スリップトルクを調節す
るためのスリップトルク調節機構に関する。
従来技術及びその課題 従来、例えば、複写機、タイプライター等の給紙機構部
の紙送り部分のロールブレーキ、撚糸機等の繊維機械の
スピンドル部の定常ブレーキ、及び、写真フィルム現像
機やプラスチックフィルム成形機の巻取機の定常ブレー
キ等として使用されるスリップクラッチには、ハブ上の
一対の摩擦板の間に介在するフランジをばねにより挟圧
して、前記ハブの一端に螺合する調節ナットを締め込む
ことにより前記ばね力を調節するようになっているもの
がある。
ところが、上記のようなスリップクラッチにおけるスリ
ップトルクの設定は、インジケータが示す調節ナットの
回転量を目視することにより行われていた。従って、調
節機構の部品点数が多くなり、小型のスリップクラッチ
では、目盛が小さくなって見辛いという問題があった。
課題を解決するための手段 本考案は、ハブ上の一対の摩擦板の間に介在するフラン
ジを該フランジと前記ハブの一端に螺合する調節ナット
との間に配置されたばねにより挟圧し、前記調節ナット
を締め込むことにより前記ばね力を調節するようになっ
ているスリップクラッチにおいて、前記調節ナットが前
記フランジの半径方向内側で重なり合うように前記調節
ナット及び前記フランジを形成し、前記調節ナットの外
周に長さの異なる軸方向目盛線を複数刻設したスリップ
トルク調節機構により前記課題を解決したものである。
作用 ばね力の調節、すなわちスリップトルクの調節は、調節
ナットをハブ上で締め込んだり戻したりすることによっ
て行われる。この場合、調節ナットは軸方向に移動す
る。
調節ナットの外周には長さの異なる軸方向の目盛線が複
数刻まれているので、調節ナットの軸方向移動によっ
て、各目盛線の露出度が異なる。以上のようにして、ス
リップトルクは、目盛線の露出度によって視覚化され
る。
実施例 第1図は、本考案のスリップトルク調節機構を具備した
スリップクラッチ10の軸方向断面図である。スリップク
ラッチ10は、駆動部材及び被動部材の一方に連結される
ハブ12と、駆動部材及び被動部材の他方に連結されるフ
ランジ13とを有してなる。以下、便宜的に、ハブ12を駆
動側、フランジ13を被動側として説明する。
ハブ12は、第4図のように、軸を挿入しうる円筒部20
と、この円筒部20の一端に形成された拡径部21と、円筒
部20の他端に形成されたねじ部22とを有する。拡径部21
には、第2図に示されるように、駆動側のピン(図示せ
ず)が嵌合する溝23が形成されており、この嵌合により
駆動側の部材とハブ12が連結される。
第1図及び第2図に戻り、フランジ13は、円盤部30と、
この円盤部30から軸方向の両側へ伸張する円筒部31から
なる。円盤部30の内径は、ハブ12の円筒部20の外径に対
してわずかな隙間を有した嵌め合いとなっている。円筒
部31の一端には、180°間隔で軸方向の突起32が形成さ
れている。突起32は被動側の部材と嵌合してトルクの伝
達を任う。
フランジ13の円盤部30は、ハブ12上に設けられた一対の
摩擦板14,15の間に介在させられている。一方の摩擦板1
4はハブ12の拡径部21に固着されている(固着されない
ものもある)。他方の摩擦板15は内周に半径方向の突起
16を有する。突起15は、ハブ12の円筒部上に形成された
軸方向溝24に嵌り合う。ばね17は、ハブ12の円筒部20上
で、摩擦板15と調節ナット18との間に配置され、一対の
摩擦板14,15の間のフランジ13を挟圧する。
調節ナット18は、第1図及び第3図に示されるように、
軸方向に伸張する円筒部19を有する。円筒部19はフラン
ジ13の円筒部31の内側に進入するような外径である。ば
ね17はフランジ13の円筒部31及び調節ナット18の円筒部
19により保護される。
調節ナット18の外周には、第3図のように、軸方向の複
数の目盛線35,36、37が刻まれている。本実施例では、
目盛線は3本であるが、4本以上又は2本以下にするこ
とも可能である。これらの目盛線35,36,37は、スリップ
トルクを大きくするために調節ナット18を前進させたと
きにフランジ13の円筒部31によって見えなくなり、スリ
ップトルクを小さくするために調節ナット18を後退させ
たときにフランジ13の円筒部31から露出する。
各々の目盛線の長さは、次のように設定される。第1の
最短の目盛線35がフランジ13の内側で隠れた状態になっ
たときスリップクラッチの最小トルク、第2の目盛線36
がフランジ13の内側で隠れた状態になったときスリップ
クラッチの最大トルクの50%、第3の最長の目盛線37が
フランジ13の内側で隠れた状態になったときスリップク
ラッチが最大トルクの100%となるように設定する。第
5図は、最大トルクの50%となるように調節ナット18を
締め込んだ状態、第6図は最大トルクの100%となるよ
うに調節ナット18を締め込んだ状態を示している。ま
た、目盛線は、互いに異なる色彩で表示することもでき
る。この場合、何色の目盛線がフランジ13から露出して
いるかで、その時のスリップトルクを知ることができ
る。
考案の効果 本考案は、以上の構成であるから、どの目盛線が露出し
ているか、或いは隠れているかによって、現在のスリッ
プトルクを視覚的に且つ容易に読み取ることができる。
特に、小型のスリップクラッチにおいても容易にスリッ
プトルクを設定することができる。なぜなら、従来のよ
うに、調節ナットの回転角度を読み取るものではなく、
調節ナットの軸方向移動量を目盛線を介して読み取るよ
うにしたためである。
そして、請求項2記載のスリップトルク設定機構では、
目盛線を色分けしたことにより、さらに容易にスリップ
トルクを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスリップクラッチの軸方向断面図であり第2図
の1−1線断面図、第2図は第1図の左側面図、第3図
は調節ナットの上面図、第4図はハブ及び摩擦板の斜視
図、第5図は最大トルク50%時のスリップクラッチの上
面図、第6図は最大トルク100%時のスリップクラッチ
の上面図である。 10…スリップクラッチ 12…ハブ、13…フランジ 14,15…摩擦板、17…ばね 18…調節ナット 20…円筒部、21…拡径部 22…ねじ部 30…円盤部、31…円筒部 35,36,37…目盛線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ上の一対の摩擦板の間に介在するフラ
    ンジを該フランジと前記ハブの一端に螺合する調節ナッ
    トとの間に配置されたばねにより挟圧し、前記調節ナッ
    トを締め込むことにより前記ばね力を調節するようにな
    っているスリップクラッチにおいて、 前記調節ナットが前記フランジの半径方向内側で重なり
    合うように前記調節ナット及び前記フランジを形成し、
    前記調節ナットの外周に長さの異なる軸方向目盛線を複
    数刻設したことを特徴とする、 スリップトルク調節機構。
  2. 【請求項2】前記目盛線に互いに異なる色彩を付した請
    求項1記載のスリップトルク調節機構。
JP9475890U 1990-09-11 1990-09-11 スリップクラッチのスリップトルク調節機構 Expired - Lifetime JPH078917Y2 (ja)

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JP9475890U JPH078917Y2 (ja) 1990-09-11 1990-09-11 スリップクラッチのスリップトルク調節機構

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JPH0452621U JPH0452621U (ja) 1992-05-06
JPH078917Y2 true JPH078917Y2 (ja) 1995-03-06

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ID=31832959

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JP9475890U Expired - Lifetime JPH078917Y2 (ja) 1990-09-11 1990-09-11 スリップクラッチのスリップトルク調節機構

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JPH0842587A (ja) * 1994-08-04 1996-02-13 Nifco Inc トルクリミッタ

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JPH0452621U (ja) 1992-05-06

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