JPH0789080A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH0789080A
JPH0789080A JP18757193A JP18757193A JPH0789080A JP H0789080 A JPH0789080 A JP H0789080A JP 18757193 A JP18757193 A JP 18757193A JP 18757193 A JP18757193 A JP 18757193A JP H0789080 A JPH0789080 A JP H0789080A
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JP
Japan
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wiping
ink
carriage
blade
recording head
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Pending
Application number
JP18757193A
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English (en)
Inventor
Atsushi Arai
篤 新井
Yuji Akiyama
勇治 秋山
Hiroharu Terasawa
弘治 寺沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置におけるワイピング
時の欠点(ワイピング時のインク物性は考慮していない
ため常に良好な除去性能を得ることはできなこと、およ
びワイピング直後にブレードが湾曲状態から弾性復帰す
るときに、ブレードに付着したインクが飛散すること)
を解消する。 【構成】 インクジェット記録装置に、ワイピング部材
の動作時にワイピング動作の開始を遅延するワイピング
動作遅延手段を設ける。また記録ヘッドのノズルフェイ
ス面をワイピングするワイピング部材が記録ヘッドまた
は記録ヘッドを搭載したキャリッジの一部に接した状態
でブレードが直線状になるように記録ヘッドまたはキャ
リッジの形状を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、特にインクジェット記録装置に用いるクリー
ニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録液としてインク液を吐出するインク
ジェット記録ヘッドにより記録を行うインクジェット記
録装置では、記録時、インクミストや記録紙から跳ね返
るインク等が記録ヘッドのインク液吐出部分、即ちオリ
フィス部に付着して吐出口をふさいだり、紙粉、ゴミ等
の異物がその濡れたインクを介して付着し吐出口をふさ
いだりするため、インク液の吐出方向が変化して吐出不
良(ヨレ)となったり、吐出が不可能(不吐)になった
りして、正常な記録ができなくなることがある。そこ
で、従来のインクジェット記録装置では、これらを払い
落とすワイピング部材(ブレード)を設け、キャリッジ
の移動を介してオリフィス部分を前記ワイピング部材に
こすりつける構成が採用されており、このワイピングは
インクジェットプリンタの信頼性を高めるための重要な
技術となっている。また、ワイピング動作では除去しき
れない紙粉、ゴミ等の異物は、吸引用キャップ、吸引用
ポンプから構成した回復装置を設け、ポンプの負圧の力
でオリフィスからインクを吸引させ、吸い出されるイン
クの流れによるオリフィス部分から取り除く構成が採用
されている。
【0003】図5は、そのようなワイピング部材と回復
装置を有する従来のインクジェット記録装置の斜視図で
ある。図5において、1は記録ヘッドを示し、2はキャ
リッジを示し、4は記録時に記録材を支持するプラテン
を示し、31はキャリッジ2を支持するキャリッジガイ
ドパイプを示し、32はキャリッジ2の底面と接触して
キャリッジ2とプラテン4の間の距離を決めているキャ
リッジガイドレールを示す。キャリッジガイドパイプ3
1とキャリッジガイドレール32によって、キャリッジ
2の位置が決められている。
【0004】記録ヘッド1は、一例として、カラー用の
場合を示し、キャリッジ2にはインク色の異なる4個の
記録ヘッドが搭載されている。4つのインク色として
は、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
インク色が使用される。
【0005】なお、以下の説明では、記録手段を構成す
る4個の記録ヘッドの全てまたは任意の1つを記録手段
1または記録ヘッド1で示すことにする。
【0005】図5において、6は各記録ヘッド1の吐出
口面に摺接して異物を拭き取るワイピング手段(ブレー
ド)を示し、51は吸引回復時に記録ヘッド1を密閉す
るためのキャッピング手段(キャップ)を示し、これら
は、キャリッジ2に対して接近離反方向に移動可能に回
復台53に保持されている。また、回復台53に保持さ
れた各キャッピング手段51は、吸引用チューブ27を
通して吸引回復用ポンプ26に接続されている。
【0006】このような構成のインクジェット記録装置
においては、キャリッジ2は印字(記録)終了または中
断後、印字領域からキャップ51と記録ヘッド1が対向
する位置(以後この位置をホームポジションと呼ぶ)へ
移動して停止すると、キャップ51がキャリッジ2との
近接方向に移動し、キャッピングが行われ、キャッピン
グ後、吸引用ポンプ26により吸引回復動作が行われ
る。
【0007】また、キャリッジ2がホームポジションに
移動する際、記録ヘッド1のインク吐出口を含む面(以
下ヘッドフェイス面という)方向にプレード6が吐出
し、ヘッドフェイス面がこのブレード6に摺接してワイ
ピング動作が行われる。
【0008】通常、このようなインクジェット記録装置
においては、以下に記載する時期にワイピング動作が行
われる。即ち、 (1)吸引動作後(吸引残インク除去のため)、 (2)印字中(印字中濡れインクを除去するため) このうち、印字中のワイピング動作は印字品位を良好に
保つために特に重要である。
【0009】また、ワイピング動作によってヘッドフェ
イス面上のインク/ゴミを確実に除去するためには、ワ
イピング条件を精密に制御する必要がある。ワイピング
条件としては、以下に記載するものが挙げられる。即
ち、(1)ワイピング部材(ブレード)の記録ヘッド摺
接部形状、(2)ワイピング部材の記録ヘッド摺接部の
撥水性、(3)ワイピング時における記録ヘッドに対す
るワイピング部材の当接面積、(4)ワイピング時にお
ける記録ヘッドに対するワイピング部材の当接圧、
(5)ワイピング時における記録ヘッドに対するワイピ
ング部材の当接角、(6)ワイピング時における記録ヘ
ッドに対するワイピング部材の相対移動速度等である。
【0010】例えば、他の条件を一定にし、記録ヘッド
に対するワイピング部材の相対移動速度(以下ワイピン
グ速度を呼ぶ)を変化させた時の、ワイピング動作後の
ヘッドフェイス面の様子を図4a、図4b、図4cに示
す。図4aは、ワイピング速度が速過ぎた場合であり、
図4bは適正の場合であり、図4cはワイピング速度が
遅過ぎた場合である。
【0011】図4bのような除去性能が発揮されるよう
なワイピング条件が決定されても、実際には、異なった
ワイピング動作時期におけるヘッドフェイス面上の濡れ
インクの量/物性が色々であるため、常に同様なワイピ
ング能力を発揮する訳ではない。そこで、従来のインク
ジェット記録装置では、良好なワイピング能力を維持す
るために、なるべく一定の濡れインク量の状態でワイピ
ングが行われるように、印字時間および印字桁数、印字
密度等によってワイピングのタイミングを制御してい
た。そのようなワイピングのタイミング制御時のデータ
フローを模式的に示した例を図6に示し、制御のフロー
チャートを図7に示す。
【0012】図6中、11は印字命令によって所望の画
像を記録媒体に印字するように記録手段によって記録す
るように記録手段1、キャリッジ2、記録媒体搬送手段
を駆動する印字制御手段を示し、121は印字桁数をカ
ウントする印字桁数カウンタを示し、122は印字桁数
カウンタ値と設定値を比較してワイピングタイミングを
決定するワイピング動作命令手段を示す。カウンタ12
1と命令手段122によってワイピングタイミング決定
手段が構成されている。また、13はワイピング動作命
令手段122からのワイピング命令を受けて、ワイピン
グ動作を行うように、キャリッジ、ワイピング部材の駆
動を制御するワイピング動作制御手段を示す。このと
き、前述の印字制御手段11はワイピング命令を受けて
印字を中断するように構成されている。
【0013】図7のフローチャートを参照して各部の動
作の説明を行う。印字制御手段11が印字命令を受け印
字開始すると共に、印字桁数カウンタがスタートされ、
印字桁数カウントを開始する(ステップS1)。印字継
続中、ワイピング動作命令手段は印字桁数カウンタ値N
を予め設定されたワイピング印字桁数N WIPと比較し、
N>N WIPとなったとき、ワイピング動作命令を印字制
御手段とワイピング動作制御手段に送る(ステップS
2)。ワイピング動作命令を受けた印字制御手段は印字
を中断してワイピング動作に備え、ワイピング動作制御
手段がキャリッジ、ワイピング部材を駆動してワイピン
グ動作が行われる(ステップS3)。ワイピング動作終
了後、印字終了か否かが判断され(ステップS4)、印
字が継続する場合には、ステップS1に戻り、印字桁数
カウンタがリセット後再スタートされ印字制御手段によ
って印字が再開される。また、印字終了時の場合には、
キャリッジがホームポジションに移動して停止し、キャ
ッピング動作に備える。
【0014】また、従来例を別の観点から見ると、従来
例では、インクジェット記録ヘッドのノズルフェイス面
をゴムブレードでワイピングする場合、キャリッジの走
行方向に突出したブレードが記録ヘッドを搭載したキャ
リッジが走行状態のときに記録ヘッドのノズルフェイス
面をワイピングしたり、またはブレードを前進、後退さ
せるタイプでは、ノズルフェイス面をワイピングした直
後にブレードが記録ヘッドに接して変形した状態でブレ
ードを後退させるように構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
ワイピングタイミングを濡れインク量によって制御する
従来のインクジェット記録装置では、ワイピング時のイ
ンク物性は考慮していないため常に良好な除去性能を得
ることはできなかった。
【0016】また、後者の観点から従来例を見ると、従
来例では、突出したブレードにキャリッジが走行した状
態で当接すると、ワイピング直後にブレードが湾曲状態
から弾性復帰するときに、ブレードに付着したインクが
飛散する欠点があった。
【0017】また、ブレードを前進、後退させるタイプ
の構成でもブレードが湾曲した状態のままでブレードを
後退させると、ブレードの後退時にブレードが弾性復帰
するときやはりインクの飛散が生じ、インクジェット記
録装置内または紙面を汚す欠点があった。
【0018】図16a、図16bは前述の従来例の欠点
を説明するための斜視図である。これらの図において、
ブレード6が記録ヘッド1に当接して記録ヘッド1のノ
ズルフェイス面1aに付着したインク20をワイピング
した後(図16aはワイピング状態を示す)、図16b
に示すように、ブレードが当接状態から離れるとき、ブ
レード6の先端は矢印Aで示す方向に急激に弾性復帰
し、このため、インク20は矢印Bの方向に飛散するこ
とになる。なお、符号1bはノズルフェイス面1aのワ
イピング時に同様にワイピングされるノズルオリフィス
を示す。
【0019】本発明は、前者の課題を解決するために、
ワイピング時のインク物性を考慮することで常に良好な
除去性能を達成するワイピング効果を発揮するワイピン
グ手段を構成し、それによって、長期間にわたり吐出不
良/不吐のない安定した画像を記録するインクジェット
記録装置を提供することにある。
【0020】本発明は、また、後者の課題を解決するた
めに、記録ヘッドまたは該記録ヘッドを搭載するキャリ
ッジの一部に、ブレードによるワイピング直後のブレー
ド形状が緩やかにほぼ直線状態になり、急激な弾性復帰
を解消するような形状のブレード当接面を形成すること
により、インクの飛散を防止するインクジェット記録装
置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、記録ヘッ
ドのインク吐出部付近のインク温度を検出し、この検出
した温度を基づいてワイピングタイミングを制御するこ
とで、常に良好な除去性能を達成するワイピング手段が
得られることを見いだした。
【0022】本発明においては、記録ヘッドのインク吐
出部分に摺接してインク吐出部分に付着したインクおよ
び/または異物を除去するためのワイピング部材を有す
るインクジェット記録装置において、ワイピング動作時
にワイピング動作の開始を遅延させるワイピング動作遅
延手段を有し、記録ヘッドのインク吐出部付近のインク
温度が予め決められた設定温度の範囲になるまでワイピ
ング部材の動作開始を遅延させることを特徴とし、更
に、記録ヘッドの周囲環境に応じて設定温度範囲を変化
させることにより、長期間にわたり吐出不良/不吐のな
い安定した画像処理を記録するインクジェット記録装置
を提供するものである。
【0023】また、本発明においては、ブレードによる
ワイピング直後に、ブレードが当接する記録ヘッドまた
はキャリッジの部分を凹状または円弧状に形成すること
により、ブレードの急激な弾性復帰をなくしてインクの
飛散しないインクジェット記録そうち提供するものであ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図3は、インク温度とヘッドフェイス面
のワイピング性の関係を示すグラフである。グラフの縦
軸は各温度におけるインク粘度を表す。図3中、インク
温度がTL (下限温度)以下の場合、全体に拭き残りが
多く、前述の図4aのような状態となり、一方TH(上
限温度)以上の場合、吐出口付近に大きなインク残りを
生じ、前述の図4cのような状態となり、良好なワイピ
ング性が得られなかった。それに対してインク温度がT
L とTH の間(以下最適ワイピング温度という)におい
ては、インク残りは少なく、図4bのような良好なワイ
ピング効果が得られただけでなく、前述した他のワイピ
ング条件に関しても設定の許容度が大きくなった。イン
クの組成は種々のものがあるが、実験に使用した水性イ
ンクは、いずれも図3のような特性を示した。
【0025】(実施例1):タイマ制御 以下に本発明のモノクロプリンタに最適な実施例を、デ
ータフローを表す模式図である図1、制御フローチャー
トを示す図2に基づいて説明する。
【0026】図1中、11は、印字命令によって所望の
画像を記録媒体に印字するように、記録手段1、キャリ
ッジ2、記録材搬送手段を駆動する印字制御手段を示
し、121は、印字桁数をカウントする印字桁数カウン
タを示し、122は、印字桁数カウンタ値と設定値を比
較してワイピングタイミングを決定するワイピング動作
命令手段を示す。これらの印字桁数カウンタ121およ
びワイピング動作命令手段122はワイピングタイミン
グ決定手段を構成している。また、141は、ワイピン
グ動作命令を受けた後、ワイピングの待ち時間(ウエイ
トタイム)をカウントするワイピングウエイトタイマを
示し、142はウエイトタイムと設定値を比較してワイ
ピング動作開始を命令するワイピング動作開始命令手段
を示しており、これらのワイピングウエイトタイマ14
1およびワイピング動作開始命令手段142はワイピン
グ動作遅延手段を構成している。また、13は、ワイピ
ング動作開始命令手段142からのワイピング命令を受
けてワイピング動作を行うように、キャリッジ2、ワイ
ピング部材の駆動を制御するワイピング動作制御手段を
示す。このとき、前述の印字制御手段11はワイピング
動作命令手段122からの命令を受けて印字を中断する
ように構成されている。
【0027】次に、図2のフローチャートを参照して各
部の動作の説明を行う。印字制御手段11が印字命令を
受け、印字を開始する。印字桁数カウンタがリセットさ
れ、印字桁数カウントを開始する(ステップS11)。
印字継続中、ワイピング動作命令手段122は印字桁数
カウンタの値Nと予め設定したワイピング印字桁数N
WIPとを比較し(ステップS12)、N>N WIPとなっ
たとき 、ワイピング動作命令を印字制御手段11とワ
イピング動作制御手段13に送る(ステップS13)。
ワイピング動作命令を受けた印字制御手段11は中断し
てワイピング動作に備える。同時に、ワイピングウエイ
トタイマ141にタイマカウント開始命令が送られリセ
ットされてカウントが開始される(ステップS14)。
ワイピング動作命令手段122はワイピングウエイトタ
イマ値Tと予め設定したワイピングウエイト値T WIP
を比較し(ステップS15)、T>T WIPとなったと
き、ワイピング動作開始命令をワイピング動作制御手段
13に送る。開始命令を受けたワイピング動作制御手段
13はキャリッジ2、ワイピング部材を駆動してワイピ
ング動作を行う(ステップS16)。ワイピング動作終
了後、印字終了であるか否かが判断され(ステップS1
7)、印字が継続する場合には、ステップS11に戻
り、再び印字桁数カウンタがリセットされてスタートさ
れ、印字制御手段によって印字が再開され、以下ステッ
プS12〜S17の動作が繰り返される。また、印字終
了の場合には、キャリッジがホームポジションに移動し
て停止し、キャッピング動作に備える。
【0028】前述のような制御を行う場合、記録ヘッド
全体の保温温度を最適ワイピング温度範囲内に設定して
おき、また非印字時にインクの到達最高温度T MAXから
Hになるまでの時間をワイピングウエイト値T WIP
予め設定しておくことで常にワイピング時にはインク温
度は最適ワイピング温度範囲になり、良好なワイピング
性能が得られる。
【0029】(実施例2):記録ヘッド温度制御 以下に、本発明をカラープリンタに適用した場合の実施
例を、データフローを表す模式図である図8および制御
のフローチャートを示す図9に基づいて説明する。
【0030】図8中、11、121、122、13は、
前述の実施例1と同様な手段または部品を示す。また、
151はワイピング命令を受けた記録ヘッドの温度を検
出する記録ヘッド温度検出手段を示し、152は記録ヘ
ッド温度検出値と設定値を比較してワイピング動作開始
を命令するワイピング動作開始命令手段を示す。これら
の記録ヘッド温度検出手段151とワイピング動作開始
命令手段152はワイピング動作遅延手段を構成してい
る。
【0031】図9のフローチャートを参照して各部の動
作の説明を行う。前述の実施例1と同様な方法で、印字
制御手段11が印字命令を受け、印字を開始する。印字
桁数カウンタがリセットされ、印字桁数カウントを開始
する(ステップS21)。印字継続中、ワイピング動作
命令手段122は印字桁数カウンタの値Nと予め設定し
たワイピング印字桁数N WIPとを比較し(ステップS2
2)、N>N WIPとなったとき 、ワイピング動作命令
を印字制御手段11とワイピング動作制御手段13に送
る(ステップS23)。ワイピング動作命令を受けた印
字制御手段11は中断してワイピング動作に備える。同
時に、記録ヘッド温度検出手段151に温度検出開始命
令が送られ温度検出が開始される(ステップS24)。
ワイピング動作命令手段122は記録ヘッド温度検出値
Dと予め設定したワイピング開始温度値D WIPとを比較
し(ステップS25)、D>D WIPとなったとき、ワイ
ピング動作開始命令をワイピング動作制御手段13に送
る。開始命令を受けたワイピング動作制御手段13はキ
ャリッジ2、ワイピング部材を駆動してワイピング動作
を行う(ステップS26)。ワイピング動作終了後、印
字終了であるか否かが判断され(ステップS27)、印
字が継続する場合には、ステップS21に戻り、再び印
字桁数カウンタがリセットされてスタートされ、印字制
御手段によって印字が再開され、以下ステップS22〜
S27の動作が繰り返される。また、印字終了の場合に
は、キャリッジがホームポジションに移動して停止し、
キャッピング動作に備える。
【0032】前述のような制御を行う場合、記録ヘッド
温度検出手段としては、記録ヘッド吐出口近傍に配置さ
れた温度センサ(抵抗センサ、サーミスタ、ダイオード
センサ等)とその駆動/検出回路が使用でき、インク温
度はこの温度センサの出力値により推定可能である。そ
こで、記録ヘッド温度Dによって推定されるインク温度
が最適ワイピング温度範囲になるようにワイピング開始
温度D WIPを設定することによって、常に良好なワイピ
ング性能が得られる。
【0033】また、記録ヘッド温度検出手段は各ヘッド
毎に設けることができるため、インク温度がそれぞれ異
なるような使用状況においても最も高い記録ヘッド温度
のヘッドに合わせてワイピング開始時期を制御すること
によって全てのヘッドに対して良好なクリーニング効果
が達成され、信頼性の高いインクジェットカラー画像記
録装置が得られる。
【0034】(実施例3):周囲温度制御 以下に本発明を環境変化が激しい環境において使用され
るカラープリンタに適用した場合の実施例を述べる。実
験によれば、記録ヘッドの周囲環境が大きく変化する場
合、前述した最適ワイピング温度範囲も変化することが
判明している。図10aに同一相対湿度において記録ヘ
ッドの周囲温度が変化した場合、図10bに同一温度に
おいて周囲の相対湿度が変化した場合の最適ワイピング
温度上限値TH の変化を示す。グラフにより上限値TH
はヘッド周囲温度の上昇に伴い上昇して行き、ヘッド周
囲湿度の上昇に伴い緩やかに下降して行くことが分か
る。したがって、記録ヘッド周囲の環境(この実施例で
は温度)の変化が激しい場合、最適ワイピング温度範囲
が変化することを考慮して周囲環境に応じてワイピング
動作開始温度を変更する必要があることが分かる。
【0035】そのような制御の例として、プリンタ本体
温度(記録ヘッドの周囲温度と等価)に応じてワイピン
グ動作開始温度を変更するインクジェット記録装置につ
いて、データフローを表す模式図である図11および制
御フローチャートを示す図12に基づいて説明する。
【0036】図11中、11、121、122、13、
151は前述の実施例2の手段または部品と同様であ
る。162はワイピング動作命令を受け本体温度を検出
する本体温度検出手段を示し、163は本体温度検出手
段162によって検出された本体温度に応じてワイピン
グ動作開始温度の設定値を変更するワイピング温度設定
変更手段を示し、164は記録ヘッド温度検出手段15
1による記録ヘッド温度検出値とワイピング温度設定変
更手段163により決められた設定値とを比較してワイ
ピング動作開始を命令するワイピング動作開始命令手段
を示す。これらの部品ヘッド温度検出手段151、本体
温度検出手段162、ワイピング温度設定変更手段16
3および動作開始命令手段164はワイピング動作遅延
手段を構成している。
【0037】図12のフローチャートを参照して各部の
動作の説明を行う。前述の実施例1と同様な方法で、印
字制御手段11が印字命令を受け、印字を開始する。印
字桁数カウンタがリセットされ、印字桁数カウントを開
始する(ステップS31)。印字継続中、ワイピング動
作命令手段122は印字桁数カウンタの値Nと予め設定
したワイピング印字桁数N WIPとを比較し(ステップS
32)、N>N WIPとなったとき 、ワイピング動作命
令を印字制御手段11とワイピング動作制御手段13に
送る(ステップS33)。ワイピング動作命令を受けた
印字制御手段11は中断してワイピング動作に備える。
次に、本体温度検出手段162に温度検出命令が送られ
本体温度の検出が行われ(ステップS34)、ワイピン
グ温度設定変更手段163で検出された本体温度に応じ
てワイピング動作開始温度が選択されて設定される(ス
テップS35)。次に、記録ヘッド温度検出手段151
に温度検出開始命令が送られ温度検出が開始される(ス
テップS36)。ワイピング動作命令手段122は記録
ヘッド温度検出値Dとワイピング温度設定変更手段16
3で決定されたワイピング開始温度値D WIPとを比較し
(ステップS37)、D>D WIPとなったとき、ワイピ
ング動作開始命令をワイピング動作制御手段13に送
る。開始命令を受けたワイピング動作制御手段13はキ
ャリッジ2、ワイピング部材を駆動してワイピング動作
を行う(ステップS38)。ワイピング動作終了後、印
字終了であるか否かが判断され(ステップS39)、印
字が継続する場合には、ステップS31に戻り、再び印
字桁数カウンタがリセットされてスタートされ、印字制
御手段によって印字が再開され、以下ステップS32〜
S39の動作が繰り返される。また、印字終了の場合に
は、キャリッジがホームポジションに移動して停止し、
キャッピング動作に備える。
【0038】前述のような構成をとる場合、本体温度検
出手段としては、電気基板上、キャリッジ上等のヘッド
の吐出口から離れた部分に装着された温度センサ(抵抗
センサ、サーミスタ、ダイオードセンサ等)とその駆動
検出回路が使用できる。また、記録温度検出手段として
は、前述の温度センサだけでなく、本体温度と記録ヘッ
ドへの投入エネルギー、散逸エネルギーからヘッド温度
の推移を演算推定するような手段であってもよい。
【0039】以上のような構成をとることによって、従
来例のインクジェット記録装置、特にカラー画像記録装
置において、問題であった環境変動による画像不良発生
頻度の増加を防ぎ、環境安定性が高く高信頼性のインク
ジェットカラー画像記録装置が得られる。
【0040】前述の実施例においては、印字中のワイピ
ング動作のみの説明であったが、それに限られず、他の
時期のワイピング動作においても本発明は有効である。
また、前述の実施例においては、記録ヘッドの保温温度
の設定が固定であることを前提に説明したが、保温温度
が変更されるような制御を行う場合、それに応じて本発
明のワイピング動作遅延制御を変化させることで良好な
ワイピング性能が得られる。また、実施例3において、
周囲環境として温度をパラメータとして制御を行う例を
示したが、温度だけでなく、湿度もパラメータとして制
御を行うことでさらに良好なワイピング性能が得られ
る。
【0041】(実施例4)次に、ブレードが急激に弾性
復帰することによって生じるインクの飛散を防止するこ
とに関する実施例を説明する。図13、図14は本発明
の実施例4および5を示す斜視図である。これらの図に
おいて、キャリッジ2には記録ヘッド1が搭載されてお
り、記録ヘッド1をワイピングするブレード6は前進、
後退する構成になっている。このブレード6の前進後退
動作は吐出回復装置29によって行われる。このような
動作を行う構成は従来例と同様であるので、その説明は
省略する。今、図13に示すように、ブレード6を点線
のように突出した状態にあるとき、キャリッジ2がキャ
リッジガイドパイプ31上を左右に移動すると、ノズル
オリフィスをワイピングすることになる。図14はノズ
ルオリフィス1bをワイピングする直前を示す斜視図で
ある。このように、ブレード6は湾曲した状態のままで
キャリッジが通り抜けると、ブレード6が弾性復帰する
ときワイピングによりブレードに付着したインクを飛散
させることになる。これを防止するために、キャリッジ
の一部を凹状部2aとし、ブレード6がキャリッジ2に
当接しながら直線状になるように構成したものである。
【0042】(実施例5)また、図14に示すように記
録ヘッド1の一部を凹状部1cに形成し、ブレード6が
キャリッジの走行中ブレードの湾曲形状を徐々に解消す
るようにしともよい。
【0043】(実施例6)図15は、カラー記録の場合
の実施例を示す斜視図である。図15において、複数の
記録ヘッド1をキャリッジ2に搭載したものであるが、
キャリッジ2はブ点線位置に突出した状態のブレード6
でワイピングされた後、キャリッジの凹状部2aでキャ
リッジ2を停止させた後、ブレード6を後退させる。こ
のとき、キャリッジの凹状部2aに、点線で示すように
吸収体2bを設けてブレード6に付着したインクを吸収
して除去するように構成してもよい。
【0044】他の実施例としては、キャリッジの左右に
ブレードが直線状になるように凹状部を設けてもよく、
また、キャリッジの移動速度を制御することによっても
インクの飛散を防止できる。例えば、ワイピング動作直
後にキャリッジの移動速度を遅くすることによって急激
な弾性復帰を防止してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたが、本発明によれば、
記録ヘッドのインク吐出部分に摺接して上記インク吐出
部分に付着したインク及び/又は異物を除去するための
ワイピング部材を有するインクジェット記録装置におい
て、ワイピングの部材の動作時にワイピング動作の開始
を遅延するワイピング動作遅延手段を有し、記録ヘッド
のインク吐出部付近のインク温度が予め決められた設定
温度範囲になるまでワイピング部材の動作を遅延させる
ことができ、さらに記録ヘッドの周囲環境に応じて設定
温度範囲を変化させることにより、長期間にわたり吐出
不良/不吐のない安定した画像を記録するインクジェッ
ト記録装置が得られる。
【0046】また、本発明によれば、ブレードによるワ
イピング直後に、ブレードが当接する記録ヘッドまたは
キャリッジの部分を凹状または円弧状に形成したので、
ブレードの急激な弾性復帰をなくしてインクの飛散させ
ないインクジェット記録装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1のワイピング動作制
御手段のデータフローを示す模式図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1のワイピング動作制
御のフローチャートである。
【図3】図3は、インク温度とワイピング性の関係を示
したグラフである。
【図4】図4は、ワイピング後の吐出口付近のインク残
り状態を示した図である。
【図5】図は、従来のインクジェット記録装置の斜視図
である。
【図6】図6は、従来のワイピング動作制御手段のデー
タフローを示す模式図である。
【図7】図7は、従来のワイピング動作制御のフローチ
ャートである。
【図8】図8は、本発明の実施例2のワイピング動作制
御手段のデータフローを示す模式図である。
【図9】図9は、本発明の実施例2のワイピング動作制
御のフローチャートである。
【図10】図10は、記録ヘッド周囲環境とワイピング
最適温度上限値の関係を示すグラフである。
【図11】図11は、本発明の実施例3のワイピング動
作制御手段のデータフローを示す模式図である。
【図12】図12は、本発明の実施例2のワイピング動
作制御のフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の実施例4を示す斜視図で
ある。
【図14】図14は、本発明の実施例5を示す斜視図で
ある。
【図15】図15は、本発明の実施例5を示す斜視図で
ある。
【図16】図16は、本発明の実施例5を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 11 印字制御手段 13 ワイピング動作制御手段 121 印字桁数カウンタ 122 ワイピング動作命令手段 141 ワイピングウエイトタイマ 142 動作開始命令手段 1c 凹状部 2a 凹状部 2b 吸収体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドのインク吐出部分に摺接して
    インク吐出部分に付着したインク及び/又は異物を除去
    するためのワイピング部材を有するインクジェット記録
    装置において、ワイピング部材の動作時にワイピング動
    作の開始を遅延するワイピング動作遅延手段を有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、前記ワイピング動作遅延手段は前記記録ヘッ
    ドのインク吐出部付近のインク温度が予め決められた設
    定温度範囲になるまでワイピング部材の動作開始を遅延
    するように構成されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録装置において、前記ワイピング動作遅延手段は記
    録ヘッドの周囲環境に応じて前記設定温度範囲を変化さ
    せる手段を有することを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドのノズルフェイス面をワイピ
    ングするワイピング部材が前記記録ヘッドまたは該記録
    ヘッドを搭載したキャリッジの一部に接した状態でブレ
    ードが直線状になるように前記記録ヘッドまたはキャリ
    ッジの形状を構成することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のインクジェット記録装置
    において、前記ブレードによるワイピング後に前記ブレ
    ードが前記記録ヘッドまたは前記キャリッジに接する部
    分を凹状にしてブレードを直線状にすることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のインクジェット記録装置
    において、前記ブレードが前記記録ヘッドまたは前記キ
    ャリッジに接して直線状になった後に、前記ブレードが
    後退することを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のインクジェット記録装置
    において、前記ブレードが直線状になったときに前記キ
    ャリッジに接する部分に吸収体が設けられていることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
JP18757193A 1993-06-30 1993-06-30 インクジェット記録装置 Pending JPH0789080A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100457461C (zh) * 2005-04-26 2009-02-04 精工爱普生株式会社 擦拭装置以及液体喷射装置
US9168754B2 (en) 2013-08-08 2015-10-27 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus
JP2018111285A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置及びインクジェット記録装置

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