JPH0789043A - サーマルスクリーン版 - Google Patents
サーマルスクリーン版Info
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- JPH0789043A JPH0789043A JP23947593A JP23947593A JPH0789043A JP H0789043 A JPH0789043 A JP H0789043A JP 23947593 A JP23947593 A JP 23947593A JP 23947593 A JP23947593 A JP 23947593A JP H0789043 A JPH0789043 A JP H0789043A
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- screen
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の複雑な製版工程を簡素化し、多数枚の
印刷や多色印刷が可能であり、安価で精度の良いスクリ
ーン印刷用原版およびその製造方法を提供する。 【構成】 スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィル
ムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを
作成し、熱エネルギーで製版した後、前記紗の前記フィ
ルムを設けた面と反対側の面から樹脂溶液または着色液
をコーティングし、未製版部分のみに樹脂溶液または着
色液を残した後、乾燥してなることを特徴とする。
印刷や多色印刷が可能であり、安価で精度の良いスクリ
ーン印刷用原版およびその製造方法を提供する。 【構成】 スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィル
ムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを
作成し、熱エネルギーで製版した後、前記紗の前記フィ
ルムを設けた面と反対側の面から樹脂溶液または着色液
をコーティングし、未製版部分のみに樹脂溶液または着
色液を残した後、乾燥してなることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスクリーン印刷用の原版
およびその製造方法に関し、詳しくはスクリーン印刷用
紗および熱溶融穿孔性のフィルムを有するサーマルスク
リーンシートを熱エネルギーで製版してなるスクリーン
印刷用の原版およびその製造方法に関する。
およびその製造方法に関し、詳しくはスクリーン印刷用
紗および熱溶融穿孔性のフィルムを有するサーマルスク
リーンシートを熱エネルギーで製版してなるスクリーン
印刷用の原版およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、感光性樹脂を用いたスクリーン印
刷用の原版は、ポリエステル紗等をスクリーン枠に張り
付け、感光性樹脂を紗にコーティングした後乾燥したも
のを使用するか、または感光性樹脂フィルムを紗に張り
付けたものを使用して、印刷パターンのポジフィルムに
て感光して硬化させた後、未露光部分の感光性樹脂を水
洗して原版を製造していた。しかしながら、この方法で
は複雑な製版工程を経なければ原版を得られないといっ
た問題がある。また、感光性樹脂は高価であるため、原
版のコストが高くつくという問題もある。
刷用の原版は、ポリエステル紗等をスクリーン枠に張り
付け、感光性樹脂を紗にコーティングした後乾燥したも
のを使用するか、または感光性樹脂フィルムを紗に張り
付けたものを使用して、印刷パターンのポジフィルムに
て感光して硬化させた後、未露光部分の感光性樹脂を水
洗して原版を製造していた。しかしながら、この方法で
は複雑な製版工程を経なければ原版を得られないといっ
た問題がある。また、感光性樹脂は高価であるため、原
版のコストが高くつくという問題もある。
【０００３】一方、上記方法よりも簡素化された方法と
してサーマルスクリーンシートを使用する方法がある。
これは、スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィルム
を接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを作
成した後、熱エネルギーによって製版を行うというもの
である。しかしながら、この製法では感光性樹脂を用い
た原版よりも耐刷枚数が劣るという問題がある。
してサーマルスクリーンシートを使用する方法がある。
これは、スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィルム
を接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを作
成した後、熱エネルギーによって製版を行うというもの
である。しかしながら、この製法では感光性樹脂を用い
た原版よりも耐刷枚数が劣るという問題がある。
【０００４】また、製版部分の見分けが難しく、位置合
わせが困難であるといった問題がある。
わせが困難であるといった問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の複雑
な製版工程を簡素化し、多数枚の印刷が可能であり、安
価で精度の良いスクリーン印刷用原版およびその製造方
法を提供することを目的とする。さらに本発明は、印刷
パターンを明瞭にし、多色印刷する場合にも位置合わせ
が容易であり、安価で精度の良いスクリーン印刷用原版
およびその製造方法を提供することを目的とする。
な製版工程を簡素化し、多数枚の印刷が可能であり、安
価で精度の良いスクリーン印刷用原版およびその製造方
法を提供することを目的とする。さらに本発明は、印刷
パターンを明瞭にし、多色印刷する場合にも位置合わせ
が容易であり、安価で精度の良いスクリーン印刷用原版
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のスクリーン印刷
用原版は、スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィル
ムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを
熱エネルギーで製版してなるスクリーン印刷用原版にお
いて、前記紗の前記フィルムを設けた面と反対側の面か
ら樹脂溶液または着色液をコーティングし、未製版部分
のみに樹脂溶液または着色液を残した後、乾燥してなる
ことを特徴とする。
用原版は、スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィル
ムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを
熱エネルギーで製版してなるスクリーン印刷用原版にお
いて、前記紗の前記フィルムを設けた面と反対側の面か
ら樹脂溶液または着色液をコーティングし、未製版部分
のみに樹脂溶液または着色液を残した後、乾燥してなる
ことを特徴とする。
【０００７】本発明のスクリーン印刷用原版の製造方法
は、スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィルムを接
着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを熱エネ
ルギーで製版するスクリーン印刷用原版の製造方法にお
いて、前記紗の前記フィルムを設けた面と反対側の面か
ら樹脂溶液または着色液をコーティングし、未製版部分
のみに樹脂溶液または着色液を残した後、乾燥すること
を特徴とする。
は、スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフィルムを接
着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシートを熱エネ
ルギーで製版するスクリーン印刷用原版の製造方法にお
いて、前記紗の前記フィルムを設けた面と反対側の面か
ら樹脂溶液または着色液をコーティングし、未製版部分
のみに樹脂溶液または着色液を残した後、乾燥すること
を特徴とする。
【０００８】本発明に用いられる紗としては、加熱時に
は実質的に穿孔性を有せず、印刷時にインクが通過する
ものであればよく、例えば、ポリエステル、絹、綿、ナ
イロン、レーヨン、ステンレス等の紗を使用することが
できる。
は実質的に穿孔性を有せず、印刷時にインクが通過する
ものであればよく、例えば、ポリエステル、絹、綿、ナ
イロン、レーヨン、ステンレス等の紗を使用することが
できる。
【０００９】本発明に用いられる熱溶融穿孔性フィルム
としては、ポリエステルフィルム、ポリエステル共重合
フィルム、塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、塩化ビニル・ビニリデン共重合フィルム等を使用す
ることができる。また、フィルムは１．０μｍ〜７．０
μｍ程度の厚さのものが好ましい。
としては、ポリエステルフィルム、ポリエステル共重合
フィルム、塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、塩化ビニル・ビニリデン共重合フィルム等を使用す
ることができる。また、フィルムは１．０μｍ〜７．０
μｍ程度の厚さのものが好ましい。
【００１０】本発明に用いられる接着剤としては、熱溶
融穿孔性のフィルムとスクリーン紗が接着可能であれば
よく、例えば、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル
共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、
スチレン樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂等の樹脂が挙げられるが、使用するスクリ
ーン印刷の溶剤に溶解しない樹脂を選択して使用すれば
よい。また、これらに必要に応じて他の添加剤、例え
ば、帯電防止剤や潤滑剤等を添加してもよい。
融穿孔性のフィルムとスクリーン紗が接着可能であれば
よく、例えば、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル
共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、
スチレン樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂等の樹脂が挙げられるが、使用するスクリ
ーン印刷の溶剤に溶解しない樹脂を選択して使用すれば
よい。また、これらに必要に応じて他の添加剤、例え
ば、帯電防止剤や潤滑剤等を添加してもよい。
【００１１】接着剤の塗布量は、熱溶融穿孔性のフィル
ムとスクリーン印刷用紗とを接着した後に実用上問題の
ない強度が得られる範囲であればよいが、好ましくは２
ｇ／ｍ2 以下、より好ましくは０．３ｇ／ｍ2 〜１．６
ｇ／ｍとするのが望ましい。
ムとスクリーン印刷用紗とを接着した後に実用上問題の
ない強度が得られる範囲であればよいが、好ましくは２
ｇ／ｍ2 以下、より好ましくは０．３ｇ／ｍ2 〜１．６
ｇ／ｍとするのが望ましい。
【００１２】なお本発明においては、サーマルスクリー
ンシートの融着防止のため、スティック防止層を熱溶融
穿孔性フィルムの上面に設けてもよい。この場合に用い
るスティック防止剤としては、界面活性剤、シリコン
系、フッ素系等の離型性能のあるものを使用することが
できる。また、必要に応じてこれらに他の添加剤、例え
ば、帯電防止剤や滑剤等を添加してもよい。
ンシートの融着防止のため、スティック防止層を熱溶融
穿孔性フィルムの上面に設けてもよい。この場合に用い
るスティック防止剤としては、界面活性剤、シリコン
系、フッ素系等の離型性能のあるものを使用することが
できる。また、必要に応じてこれらに他の添加剤、例え
ば、帯電防止剤や滑剤等を添加してもよい。
【００１３】サーマルスクリーンシートを製版するため
に用いる熱エネルギーとしては、赤外線、感熱素子およ
びレーザー光線等によるものが挙げられる。
に用いる熱エネルギーとしては、赤外線、感熱素子およ
びレーザー光線等によるものが挙げられる。
【００１４】本発明における樹脂溶液としては、例え
ば、ポリビニルアルコール系樹脂、カルボキシルメチル
セルロース樹脂、デンプン、ウレタン、アクリル、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル、エポキ
シ、ポリエステル、ポリアミド、紫外線硬化樹脂等が挙
げられるが、紗とフィルムとの接着に用いた接着剤を溶
解せず、使用する印刷用インクの溶剤に溶解しない樹脂
を選択すればよく、上記の樹脂に限定されない。
ば、ポリビニルアルコール系樹脂、カルボキシルメチル
セルロース樹脂、デンプン、ウレタン、アクリル、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル、エポキ
シ、ポリエステル、ポリアミド、紫外線硬化樹脂等が挙
げられるが、紗とフィルムとの接着に用いた接着剤を溶
解せず、使用する印刷用インクの溶剤に溶解しない樹脂
を選択すればよく、上記の樹脂に限定されない。
【００１５】本発明には、多くの印刷枚数を必要としな
い場合には印刷パターンを明瞭にするため、また多色印
刷をする場合には位置合わせをしやすくするため、顔料
や染料等を含む着色液で着色する態様も含まれる。顔料
としては、チタン白、亜鉛華、レーキレッドＣ、フタロ
シアニンブルー、群青、ハンザイエロー、フタロシアニ
ングリーン等が挙げられる。また、染料としては、分散
染料、例えば、１−ヒドロキシ−４−アミノアントラキ
ノン、１−ヒドロキシ−４−メチルアミノアントラキノ
ン、４’−ニトロ−４−Ｎ，Ｎ−ジ（β−ヒドロキシエ
チル）アミノアゾベンゼン、３’−ヒドロキシキノフタ
ロン、５−ベンゾオキサゾリルキノフタロン、５−（５
−メチルベンゾオキサゾリル）−３’−ヒドロキシキノ
フタロン、５−（５−クロロベンゾオキサゾリル）−
３’−ヒドロキシキノフタロン、１１−メチルベンゾイ
ミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９−ｄ
ｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−フルオロベンゾ
イミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９−
ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−メトキシベン
ゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９
−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−クロロベン
ゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９
−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−ニトロベン
ゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９
−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−メトキシカ
ルボニルベンゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ
［２，１，９−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オンおよび
１１−トリフルオロメチルベンゾイミダゾ［１，２−
ｂ］チオキサンテノ［２，１，９−ｄｅｆ］イソキノリ
ン−７−オン等が挙げられる。
い場合には印刷パターンを明瞭にするため、また多色印
刷をする場合には位置合わせをしやすくするため、顔料
や染料等を含む着色液で着色する態様も含まれる。顔料
としては、チタン白、亜鉛華、レーキレッドＣ、フタロ
シアニンブルー、群青、ハンザイエロー、フタロシアニ
ングリーン等が挙げられる。また、染料としては、分散
染料、例えば、１−ヒドロキシ−４−アミノアントラキ
ノン、１−ヒドロキシ−４−メチルアミノアントラキノ
ン、４’−ニトロ−４−Ｎ，Ｎ−ジ（β−ヒドロキシエ
チル）アミノアゾベンゼン、３’−ヒドロキシキノフタ
ロン、５−ベンゾオキサゾリルキノフタロン、５−（５
−メチルベンゾオキサゾリル）−３’−ヒドロキシキノ
フタロン、５−（５−クロロベンゾオキサゾリル）−
３’−ヒドロキシキノフタロン、１１−メチルベンゾイ
ミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９−ｄ
ｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−フルオロベンゾ
イミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９−
ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−メトキシベン
ゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９
−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−クロロベン
ゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９
−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−ニトロベン
ゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ［２，１，９
−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オン、１１−メトキシカ
ルボニルベンゾイミダゾ［１，２−ｂ］チオキサンテノ
［２，１，９−ｄｅｆ］イソキノリン−７−オンおよび
１１−トリフルオロメチルベンゾイミダゾ［１，２−
ｂ］チオキサンテノ［２，１，９−ｄｅｆ］イソキノリ
ン−７−オン等が挙げられる。
【００１６】上記の構成において、本発明のスクリーン
印刷用原版は以下のように作成することができる。ま
ず、スクリーン印刷用紗と熱溶融穿孔性のフィルムとを
接着剤で貼り合わせ、サーマルスクリーンシートを作成
する。なお、必要に応じてさらにフィルム面上にスティ
ック防止剤を塗布してもよい。このシートを赤外線、感
熱素子やレーザー光線等、例えば、サーマルヘッド等で
熱溶融穿孔性のフィルムに穿孔して製版後、スクリーン
枠に張り付けるか、またはシートを枠に一定張力で張り
付けた後、サーマルヘッド等で熱溶融穿孔性のフィルム
に穿孔して製版し、吸収性シートの上に上記サーマルス
クリーンシートを置く。樹脂溶液または着色液を紗の表
面にコーティングし、穿孔された部分は樹脂溶液または
着色液が乾燥するまでに印刷の要領で樹脂溶液または着
色液を紙等にて取り去り、穿孔状態を維持する。その後
コーティングした樹脂または着色液を乾燥することによ
り、本発明のスクリーン印刷用原版を作成することがで
きる。
印刷用原版は以下のように作成することができる。ま
ず、スクリーン印刷用紗と熱溶融穿孔性のフィルムとを
接着剤で貼り合わせ、サーマルスクリーンシートを作成
する。なお、必要に応じてさらにフィルム面上にスティ
ック防止剤を塗布してもよい。このシートを赤外線、感
熱素子やレーザー光線等、例えば、サーマルヘッド等で
熱溶融穿孔性のフィルムに穿孔して製版後、スクリーン
枠に張り付けるか、またはシートを枠に一定張力で張り
付けた後、サーマルヘッド等で熱溶融穿孔性のフィルム
に穿孔して製版し、吸収性シートの上に上記サーマルス
クリーンシートを置く。樹脂溶液または着色液を紗の表
面にコーティングし、穿孔された部分は樹脂溶液または
着色液が乾燥するまでに印刷の要領で樹脂溶液または着
色液を紙等にて取り去り、穿孔状態を維持する。その後
コーティングした樹脂または着色液を乾燥することによ
り、本発明のスクリーン印刷用原版を作成することがで
きる。
【００１７】
【作用】本発明のスクリーン印刷用原版は、未製版部分
が樹脂により補強されているため、印刷の際にスキージ
で版内面を加圧してこすられること等による原版の耐久
性の低下を抑えることができる。また、原版を着色する
ことにより、製版部分の見分けが容易であるため、印刷
時の位置あわせが容易になる。
が樹脂により補強されているため、印刷の際にスキージ
で版内面を加圧してこすられること等による原版の耐久
性の低下を抑えることができる。また、原版を着色する
ことにより、製版部分の見分けが容易であるため、印刷
時の位置あわせが容易になる。
【００１８】
【実施例１】厚さ２．０μｍの熱収縮性ポリエステルフ
ィルムとポリエステル製の２３デニール、１５０メッシ
ュのスクリーン印刷用の紗とを、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の接着剤を不揮発分として０．５ｇ／ｍ2
使用して接着した。さらに、熱収縮性ポリエステルフィ
ルムの上にシリコンアクリルグラフト共重合樹脂を、
０．０５ｇ／ｍ2 の付着量となるように塗工してサーマ
ルスクリーンシートを得た。このサーマルスクリーンシ
ートを適当な張力をかけてスクリーン枠に接着した。サ
ーマルヘッドで製版後、フィルム面に吸収性シートを置
き、ウレタンエマルジョン（ＩＣＩ製、ＮｅｏＴａｃ
Ｒ−９６１９）をスキージで紗の面からコーティング
（スクリーン印刷の要領でコーティングする。）した
後、乾燥してスクリーン印刷用原版を得た。
ィルムとポリエステル製の２３デニール、１５０メッシ
ュのスクリーン印刷用の紗とを、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の接着剤を不揮発分として０．５ｇ／ｍ2
使用して接着した。さらに、熱収縮性ポリエステルフィ
ルムの上にシリコンアクリルグラフト共重合樹脂を、
０．０５ｇ／ｍ2 の付着量となるように塗工してサーマ
ルスクリーンシートを得た。このサーマルスクリーンシ
ートを適当な張力をかけてスクリーン枠に接着した。サ
ーマルヘッドで製版後、フィルム面に吸収性シートを置
き、ウレタンエマルジョン（ＩＣＩ製、ＮｅｏＴａｃ
Ｒ−９６１９）をスキージで紗の面からコーティング
（スクリーン印刷の要領でコーティングする。）した
後、乾燥してスクリーン印刷用原版を得た。
【００１９】
【実施例２】厚さ２．０μｍの熱収縮性ポリエステルフ
ィルムとポリエステル製の２３デニール、１５０メッシ
ュのスクリーン印刷用の紗とを、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の接着剤を不揮発分として０．５ｇ／ｍ2
使用して接着した。さらに、熱収縮性ポリエステルフィ
ルムの上にシリコンアクリルグラフト共重合樹脂を、
０．０５ｇ／ｍ2 の付着量となるように塗工してサーマ
ルスクリーンシートを得た。このサーマルスクリーンシ
ートを適当な張力をかけてスクリーン枠に接着した。サ
ーマルヘッドで製版後、フィルム面に吸収性シートを置
き、着色したウレタンエマルジョン（ＩＣＩ製、Ｎｅｏ
Ｔａｃ Ｒ−９６１９ ９５部に日本化薬株式会社製
Ｋａｙａｃｅｌｏｎ Ｒｅａｃｔ Ｒｅｄ ＣＮ−７Ｂ
５部を撹拌溶解した赤着色液）をスキージで紗の面か
らコーティング（スクリーン印刷の要領でコーティング
する。）した後、乾燥してスクリーン印刷用原版を得
た。
ィルムとポリエステル製の２３デニール、１５０メッシ
ュのスクリーン印刷用の紗とを、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の接着剤を不揮発分として０．５ｇ／ｍ2
使用して接着した。さらに、熱収縮性ポリエステルフィ
ルムの上にシリコンアクリルグラフト共重合樹脂を、
０．０５ｇ／ｍ2 の付着量となるように塗工してサーマ
ルスクリーンシートを得た。このサーマルスクリーンシ
ートを適当な張力をかけてスクリーン枠に接着した。サ
ーマルヘッドで製版後、フィルム面に吸収性シートを置
き、着色したウレタンエマルジョン（ＩＣＩ製、Ｎｅｏ
Ｔａｃ Ｒ−９６１９ ９５部に日本化薬株式会社製
Ｋａｙａｃｅｌｏｎ Ｒｅａｃｔ Ｒｅｄ ＣＮ−７Ｂ
５部を撹拌溶解した赤着色液）をスキージで紗の面か
らコーティング（スクリーン印刷の要領でコーティング
する。）した後、乾燥してスクリーン印刷用原版を得
た。
【００２０】
【比較例１】厚さ２．０μｍの熱収縮性ポリエステルフ
ィルムとポリエステル製の２３デニール、１５０メッシ
ュのスクリーン印刷用の紗とを、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の接着剤を不揮発分として０．５ｇ／ｍ2
使用して接着した。さらに、熱収縮性ポリエステルフィ
ルムの上にシリコンアクリルグラフト共重合樹脂を、
０．０５ｇ／ｍ2 の付着量となるように塗工してサーマ
ルスクリーンシートを得た。このサーマルスクリーンシ
ートを適当な張力をかけてスクリーン枠に接着し、サー
マルヘッドで製版して印刷用原版を得た。
ィルムとポリエステル製の２３デニール、１５０メッシ
ュのスクリーン印刷用の紗とを、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の接着剤を不揮発分として０．５ｇ／ｍ2
使用して接着した。さらに、熱収縮性ポリエステルフィ
ルムの上にシリコンアクリルグラフト共重合樹脂を、
０．０５ｇ／ｍ2 の付着量となるように塗工してサーマ
ルスクリーンシートを得た。このサーマルスクリーンシ
ートを適当な張力をかけてスクリーン枠に接着し、サー
マルヘッドで製版して印刷用原版を得た。
【００２１】上記実施例１、２および比較例１で作成し
たスクリーン印刷用原版を簡易スクリーン台に取り付
け、水系のスクリーン印刷用インクで、塩化ビニルプラ
スチックシートにスキージで圧力をかけて印刷および版
の洗浄を行った。その結果を下記に示す。 耐刷枚数 印刷鮮明性 スクリーン版 スクリーン版の位置 の耐洗浄性 合わせ作業性 実施例１ ５０００枚以上 ○ ○ △ 実施例２ ５０００枚以上 ○ ○ ○ 比較例１ ５００枚 ○ Ｘ △ （注） ○：良好 △：実用上問題なし Ｘ：実用上問題あり
たスクリーン印刷用原版を簡易スクリーン台に取り付
け、水系のスクリーン印刷用インクで、塩化ビニルプラ
スチックシートにスキージで圧力をかけて印刷および版
の洗浄を行った。その結果を下記に示す。 耐刷枚数 印刷鮮明性 スクリーン版 スクリーン版の位置 の耐洗浄性 合わせ作業性 実施例１ ５０００枚以上 ○ ○ △ 実施例２ ５０００枚以上 ○ ○ ○ 比較例１ ５００枚 ○ Ｘ △ （注） ○：良好 △：実用上問題なし Ｘ：実用上問題あり
【００２２】
【発明の効果】本発明のスクリーン印刷用原版によれ
ば、以下の効果が得られる。 １．印刷用原版の耐洗浄性が向上するため、原版の耐久
性が増す。 ２．製版工程が簡素化でき、印刷用原版を安価で得るこ
とができる。 ３．印刷鮮明性を低下させることなく、版の寸法や位置
の精度を向上させることができ、また印刷中の寸法や位
置の変化が少なくなる。 ４．従来のサーマルスクリーンシートの問題点であった
耐刷枚数も，従来のスクリーンシートと同等となり、大
量印刷が可能となる。 ５．着色することにより、印刷時の位置合わせが簡単に
できる。
ば、以下の効果が得られる。 １．印刷用原版の耐洗浄性が向上するため、原版の耐久
性が増す。 ２．製版工程が簡素化でき、印刷用原版を安価で得るこ
とができる。 ３．印刷鮮明性を低下させることなく、版の寸法や位置
の精度を向上させることができ、また印刷中の寸法や位
置の変化が少なくなる。 ４．従来のサーマルスクリーンシートの問題点であった
耐刷枚数も，従来のスクリーンシートと同等となり、大
量印刷が可能となる。 ５．着色することにより、印刷時の位置合わせが簡単に
できる。
Claims (8)
- 【請求項１】 スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフ
ィルムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシー
トを熱エネルギーで製版してなるスクリーン印刷用原版
において、前記紗の前記フィルムを設けた面と反対側の
面から樹脂溶液をコーティングし、未製版部分のみに樹
脂溶液を残した後乾燥してなることを特徴とするスクリ
ーン印刷用原版。 - 【請求項２】 樹脂溶液が着色されている請求項１記載
のスクリーン印刷用原版。 - 【請求項３】 スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフ
ィルムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシー
トを熱エネルギーで製版してなるスクリーン印刷用原版
において、前記紗の前記フィルムを設けた面と反対側の
面から着色液をコーティングし、未製版部分のみに着色
液を残した後乾燥してなることを特徴とするスクリーン
印刷用原版。 - 【請求項４】 着色液に樹脂を含有する請求項３記載の
スクリーン印刷用原版。 - 【請求項５】 スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフ
ィルムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシー
トを熱エネルギーで製版するスクリーン印刷用原版の製
造方法において、前記紗の前記フィルムを設けた面と反
対側の面から樹脂溶液をコーティングし、未製版部分の
みに樹脂溶液を残した後乾燥することを特徴とするスク
リーン印刷用原版の製造方法。 - 【請求項６】 樹脂溶液が着色されている請求項５記載
のスクリーン印刷用原版の製造方法。 - 【請求項７】 スクリーン印刷用紗に熱溶融穿孔性のフ
ィルムを接着剤で貼り合わせたサーマルスクリーンシー
トを熱エネルギーで製版するスクリーン印刷用原版の製
造方法において、前記紗の前記フィルムを設けた面と反
対側の面から着色液をコーティングし、未製版部分のみ
に着色液を残した後乾燥することを特徴とするスクリー
ン印刷用原版の製造方法。 - 【請求項８】 着色液に樹脂を含有する請求項７記載の
スクリーン印刷用原版の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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| CN106364139A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-02-01 | 青岛伟健金属饰品有限公司 | 一种3mpc标识制作方法 |
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1993
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN106364139A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-02-01 | 青岛伟健金属饰品有限公司 | 一种3mpc标识制作方法 |
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| US11739229B2 (en) | 2020-05-27 | 2023-08-29 | Riso Kagaku Corporation | Treatment liquid for screen printing plate and method for treating screen printing plate |
| CN113736351B (zh) * | 2020-05-27 | 2024-01-16 | 理想科学工业株式会社 | 丝网印刷版用的处理液和丝网印刷版的处理方法 |
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