JPH0732094Y2 - ドラフティングフィルム - Google Patents

ドラフティングフィルム

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Publication number
JPH0732094Y2
JPH0732094Y2 JP7093192U JP7093192U JPH0732094Y2 JP H0732094 Y2 JPH0732094 Y2 JP H0732094Y2 JP 7093192 U JP7093192 U JP 7093192U JP 7093192 U JP7093192 U JP 7093192U JP H0732094 Y2 JPH0732094 Y2 JP H0732094Y2
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JP
Japan
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grid
film
drafting
writable
resin
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JP7093192U
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English (en)
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JPH0585673U (ja
Inventor
靖夫 栗山
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耐久性のある方眼を有
するドラフティングフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に使用されているドラフティ
ングフィルムは、透明なプラスチックフィルムの片面あ
るいは両面に、筆記性を有するマット層を形成し該マッ
ト層の上に方眼を印刷したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドラフティングフィルムは、修正する際、画線あるいは
パターンを消しゴム、修正液等によって消去すると、方
眼そのものも画線あるいはパターンと共に消失してしま
い、修正するために加筆するときに方眼が存在せず、修
正がたいへん困難であった。
【0004】また、製図作業中にトレースを行う場合、
トレースする図面等にドラフティングフィルムを重ねそ
の四隅を粘着テープで止めて作業を行う場合が多いが、
作業が終了して、止めておいた粘着テープを剥がす際、
印刷されている方眼も粘着テープと一緒に消失してしま
うという欠陥があった。或いは、インクによって墨入れ
するとき、インクの種類によって印刷された方眼の罫線
上ではじかれてしまい、満足な墨入れができない欠点が
あった。
【0005】更にまた、有機酸や塩化物系の修正液を使
用すると、方眼が変色したり薄くなることもあった。本
考案等は、前記した問題点を解消すべく鋭意研究を重ね
た結果、プラスチックフィルムの上に紫外線硬化性イン
クを用いて印刷あるいは写真法により任意の間隔及び任
意の線幅にて方眼を形成せしめ、更にその上にコーテイ
ングによって筆記性マット層を設けることにより、筆記
性に優れ、且つ、耐久性があり製造が容易である方眼を
具備したドラフティングフィルムが得られることを知見
して本考案に到達したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、光
源からの光を透過させて使用する透過原稿用のドラフテ
ィングフィルムであって、プラスチックフィルム1の片
面に、前記光源の波長を透過する着色料を含む紫外線硬
化性インクにより方眼2を設け、その上に筆記性マット
層3をコーティングにより設けて成ることを特徴とする
ドラフティングフィルムに関する。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を基に詳細
に説明する。第1図は本考案のドラフティングフィルム
の拡大部分断面図である。図面に於いて、1は透明また
は半透明のポリエステルフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、ポリアミドフィルム、ポリブチレンフィルム、
ポリオレフィンフィルムおよびトリアセチルセルロース
フィルム等である。
【0008】前記のプラスチックフィルム1の片面に
は、方眼2が設けられている。方眼2は紫外線硬化性イ
ンクにより、印刷あるいは写真法により形成されてい
る。本考案で使用される紫外線硬化性インクはそのバイ
ンダ成分に耐溶剤性樹脂を使用しているため、方眼作成
後その上に設ける筆記性マット層のコーティング材料と
して水性タイプ、油性タイプいずれも使用することがで
きるため、目的とする性能を有する筆記性マット層表面
を容易に得ることができる。
【0009】また、紫外線硬化性インクの着色剤として
方眼の使用目的に応じて任意の染料、顔料を採択使用す
ることができる。例えば、ドラフティングフィルムを透
過原図として使用する場合であって、且つ、焼き付け後
方眼が必要でない場合は、透明プラスチックフィルムを
使用し、紫外線硬化性インクの着色剤として光源の波長
を透過する染料、顔料を使用するとよい。例えば、光源
が紫外線の場合は、青、緑系の染料が使用される。
【0010】前記の方眼2をブラスチックフィルム1の
表面に作成するには、公知のグラビアコータ、ロータリ
ースクリーン、校正機等の印刷方法てるいは方眼の精度
が必要とされる場合には、写真法を用いることもでき
る。本考案では、前記の方眼印刷を平滑なフィルム面に
行うため、マット状の面に方眼を印刷するよりも遥かに
精度の良い印刷を行うことが可能である。従って半導体
の設計製図のように正確な細線を必要とするような場合
には特に有用である。
【0011】本考案に於いて、前記方眼2の上に設ける
筆記性マット層3は、無水珪酸微粉末、沈降性炭酸カル
シウム、カオリンクレー、アルミナ微粉末等のマット
剤、メラミン樹脂、マレイン酸樹脂、キシレン樹脂、フ
ェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル―酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、線状ポリエステル樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸繊維素樹脂
およびポリスチレン樹脂等の結合樹脂、メチルエチルケ
トン、アセトン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、テト
ラヒドロフラン、トルオール、キシロール、エタノー
ル、メタノール、イソプロパノール等の有機溶媒又は水
から成る塗布液を塗布、乾燥することによって形成する
ことができる。
【0012】実施例−1 ポリエステルフィルム(厚さ100μ)の片面に紫外線
硬化性インク(FDSマゼンタ:東洋インキ製造(株)
製品)の原液を使用し、グラビア印刷にて乾燥膜厚が
1.5μになるように1mm方眼を印刷した。これを10
0℃で30秒乾燥した後、紫外線照射機(120W/c
m)で硬化させ方眼を得た。
【0013】該方眼の印刷面に下記の塗布液を使用し、
ロールコーターにて乾燥膜厚が8μになるように塗布し
130℃で3分間乾燥し、筆記性マット層を設け、ドラ
フティングフィルムを作成した。 ポリエステル樹脂 (パイロン200 東洋紡社製品) 14重量部 メラミン樹脂 (サイメル303 三井東圧社製品) 6重量部 無水微粉末シリカ (サイロイド65 富士デビソン社製品) 10重量部 メチルエチルケトン 25重量部 トリオール 25重量部 シクロヘキサノン 20重量部 上記組成の配合物をボールミルによって24時間分散混
合し、塗布液とした。
【0014】得られたドラフティングフィルムに鉛筆を
用いて図面を製図した後、消しゴムを用いて記録した図
面の一部を消去した結果、方眼は全く消失することなく
鮮明に残っていた。 実施例−2 トリアセチルセルロースフィルム(厚さ75μ)に紫外
線硬化性インク(FDSブラック 東洋インキ製造
(株)製品)の原液を使用して校正機にて、1mm方眼を
印刷し、これを100℃で30秒間乾燥後、紫外線照射
機(120W/cm)で硬化させ方眼を得た。
【0015】該方眼の印刷面に下記の塗布液を使用し、
メイヤーバーにて乾燥膜厚が7μになるように塗布し、
140℃で1分間乾燥し、筆記性マット層を設け、ドラ
フティングフィルムを作成した。 酢酸ビニール/アクリル系共重合エマルジョン (ニカゾール30 日本カーバイド社製品) 15重量部 メチロールメラミン樹脂 (スミテックスM3 住友化学社製品) 5重量部 無水微粉末シリカ (サイロイド65 富士デビソン社製品) 10重量部 水 70重量部 上記組成の配合物をボールミルによって24時間分散混
合し、塗布液とした。
【0016】得られたドラフティングフィルムにインク
(カイメイ社製 ゾルA)を用いて墨入れを行って図面
を記入した。この図面の一部を修正液を用いて修正を行
った結果、方眼はそのまま残り画線およびパターンのみ
がきれいに消去できた。
【0017】
【考案の効果】本考案のドラフティングフィルムは、紫
外線硬化性インクによって方眼がフィルムの平滑な面に
設けてあるため、方眼の罫線の線幅がシャープである。
また、方眼は紫外線硬化性インクによって形成されてい
るため、有機酸、塩化物を使用した修正液等に十分に耐
えることができる。また、筆記性マット層のコーティン
グ材料として水性タイプ、油性タイプのいずれも使用で
き、目的とする性能を有する筆記性マット層表面を容易
に得ることができる。そしてまた、トレース作業時に使
用する粘着テープを剥がす際に、作業上必要な方眼が消
滅することがなく、再度、加筆する場合に非常に効率の
良いドラフティングフィルムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のドラフティングフィルムの拡
大部分断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・プラスチックフィルム 2・・・・・・方眼 3・・・・・・筆記性マット層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光を透過させて使用する透過原
    稿用のドラフティングフィルムであって、プラスチック
    フィルム1の片面に、前記光源の波長を透過する着色料
    を含む紫外線硬化性インクにより方眼2を設け、その上
    に筆記性マット層3をコーティングにより設けて成るこ
    とを特徴とするドラフティングフィルム。
JP7093192U 1992-10-12 1992-10-12 ドラフティングフィルム Expired - Lifetime JPH0732094Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7093192U JPH0732094Y2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 ドラフティングフィルム

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JP7093192U JPH0732094Y2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 ドラフティングフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0585673U JPH0585673U (ja) 1993-11-19
JPH0732094Y2 true JPH0732094Y2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=13445758

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