JPH0789030A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0789030A JPH0789030A JP5234776A JP23477693A JPH0789030A JP H0789030 A JPH0789030 A JP H0789030A JP 5234776 A JP5234776 A JP 5234776A JP 23477693 A JP23477693 A JP 23477693A JP H0789030 A JPH0789030 A JP H0789030A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- ionizing radiation
- decorative
- curable adhesive
- reinforced
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電離放射線硬化型接着剤を用いる化粧板の製造
方法で、化粧紙の電離放射線による劣化を避け、層間の
接着力を増し、紙間を強化させることを目的をする。 【構成】化粧板用化粧紙の紙間強化紙が、電離放射線に
より硬化する樹脂を内添したパルプスラリーを抄造して
なるものであることを特徴とする。
方法で、化粧紙の電離放射線による劣化を避け、層間の
接着力を増し、紙間を強化させることを目的をする。 【構成】化粧板用化粧紙の紙間強化紙が、電離放射線に
より硬化する樹脂を内添したパルプスラリーを抄造して
なるものであることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、住宅機器等に使
用される化粧板の製造方法に関し、さらに詳しくは、化
粧板基材に化粧紙を電離放射線硬化型接着剤により接着
する化粧板の製造方法に関する。
用される化粧板の製造方法に関し、さらに詳しくは、化
粧板基材に化粧紙を電離放射線硬化型接着剤により接着
する化粧板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、前記目的に用いる化粧板に用いる
化粧紙の紙間強化紙の紙間を強化する方法としてはポリ
アクリルアミド樹脂等をパルプスラリーに内添してから
抄造する方法が知られている。しかし、充分な紙間強度
を得るために樹脂量を増やすと、板貼り時の接着性が阻
害されるという問題点があった。この現象は特に電子線
硬化型接着剤を使用して基材に接着する場合に顕著であ
った。これは、接着剤とポリアクリルアミド樹脂の親和
性が弱いためである。また、電子線を照射するとポリア
クリルアミドが劣化して紙間強度が弱くなるという問題
もあった。
化粧紙の紙間強化紙の紙間を強化する方法としてはポリ
アクリルアミド樹脂等をパルプスラリーに内添してから
抄造する方法が知られている。しかし、充分な紙間強度
を得るために樹脂量を増やすと、板貼り時の接着性が阻
害されるという問題点があった。この現象は特に電子線
硬化型接着剤を使用して基材に接着する場合に顕著であ
った。これは、接着剤とポリアクリルアミド樹脂の親和
性が弱いためである。また、電子線を照射するとポリア
クリルアミドが劣化して紙間強度が弱くなるという問題
もあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアクリ
ルアミド樹脂を内添した紙間強化紙と電子線硬化型接着
剤との親和性が弱く、かつ、ポリアクリルアミド樹脂は
電子線を照射すると劣化するという問題点に着目してな
れたもので、その課題とするところは、電離放射線硬化
型接着剤を用いる化粧板の製造方法で、化粧紙の電離放
射線による劣化を避け、層間の接着力を増し、紙間を強
化させる化粧板の製造方法を提供することにある。
ルアミド樹脂を内添した紙間強化紙と電子線硬化型接着
剤との親和性が弱く、かつ、ポリアクリルアミド樹脂は
電子線を照射すると劣化するという問題点に着目してな
れたもので、その課題とするところは、電離放射線硬化
型接着剤を用いる化粧板の製造方法で、化粧紙の電離放
射線による劣化を避け、層間の接着力を増し、紙間を強
化させる化粧板の製造方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、化粧板基材に化粧板用化粧紙を電離放射線
硬化型接着剤により接着する化粧板の製造方法におい
て、前記化粧板用化粧紙の紙間強化紙が、電離放射線に
より硬化する樹脂を内添したパルプスラリーを抄造して
なるものであることを特徴とする化粧板の製造方法を提
供する。
決するため、化粧板基材に化粧板用化粧紙を電離放射線
硬化型接着剤により接着する化粧板の製造方法におい
て、前記化粧板用化粧紙の紙間強化紙が、電離放射線に
より硬化する樹脂を内添したパルプスラリーを抄造して
なるものであることを特徴とする化粧板の製造方法を提
供する。
【０００５】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る紙間強化紙を得るためのパルプとしては、ブナ、シ
ナ、カバ、ナラ等のＬ−ＢＫＰ（広葉樹晒硫酸塩パル
プ）が使用可能である。
係る紙間強化紙を得るためのパルプとしては、ブナ、シ
ナ、カバ、ナラ等のＬ−ＢＫＰ（広葉樹晒硫酸塩パル
プ）が使用可能である。
【０００６】本発明の特徴として、前記パルプを抄造す
る際に、電離放射線により硬化する樹脂を含有させる。
前記樹脂としては、例えば１価、２価、３価のアクリレ
ートと水に分散させたエマルジョンや不飽和ポリエステ
ル等が使用可能である。含有量としては１〜１０％が好
適である。前記樹脂の他、公知のサイズ剤、バンド剤
（硫酸アルミニウム水溶液）等１〜５％程度添加しても
よい。
る際に、電離放射線により硬化する樹脂を含有させる。
前記樹脂としては、例えば１価、２価、３価のアクリレ
ートと水に分散させたエマルジョンや不飽和ポリエステ
ル等が使用可能である。含有量としては１〜１０％が好
適である。前記樹脂の他、公知のサイズ剤、バンド剤
（硫酸アルミニウム水溶液）等１〜５％程度添加しても
よい。
【０００７】これらを攪拌してパルプスラリーとし、７
０〜１５０Meshの長網の上に流し込む。これを３〜１０
kgf/cm2 の圧力でプレスし、さらに１００〜２００℃の
温度で乾燥して、紙間強化紙とする。
０〜１５０Meshの長網の上に流し込む。これを３〜１０
kgf/cm2 の圧力でプレスし、さらに１００〜２００℃の
温度で乾燥して、紙間強化紙とする。
【０００８】前記紙間強化紙に公知の油性、水性グラビ
アインキ等で任意の絵柄を施して化粧紙とする。これを
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等の
電離放射線硬化型接着剤によりパーティクルボード等の
化粧板に貼り合わせ、化粧紙用強化紙側から２〜１０Ｍ
rad の電離放射線を照射し、硬化、接着させる。
アインキ等で任意の絵柄を施して化粧紙とする。これを
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等の
電離放射線硬化型接着剤によりパーティクルボード等の
化粧板に貼り合わせ、化粧紙用強化紙側から２〜１０Ｍ
rad の電離放射線を照射し、硬化、接着させる。
【０００９】さらに化粧板とした後、油性、水性、電離
放射線硬化型トップコートを施してもよい。
放射線硬化型トップコートを施してもよい。
【００１０】
【作用】以上に示したように本発明は、使用する紙間強
化紙中に電離放射線により硬化する樹脂を内添している
ため、電子線硬化型接着剤との濡れが良くなり親和性が
増すことで、化粧板との接着力が増す。かつ、紙間強化
紙中の電離放射線により硬化する樹脂が電子線硬化接着
時に紙中で硬化し、紙間が強化される。
化紙中に電離放射線により硬化する樹脂を内添している
ため、電子線硬化型接着剤との濡れが良くなり親和性が
増すことで、化粧板との接着力が増す。かつ、紙間強化
紙中の電離放射線により硬化する樹脂が電子線硬化接着
時に紙中で硬化し、紙間が強化される。
【００１１】
【実施例】５％濃度の広葉樹パルプ（Ｌ−ＢＫＰ）を、
充分に叩解してＣＳＦ（カナディアン・スタンダード・
フリーネステスター）３００mlにした。この中にサイズ
剤を１％、バンド剤（硫酸アルミニウム水溶液 固形分
５０％）を３％内添し攪拌し、さらにこれに水性ＥＢ硬
化光沢ワニス「ＴＰ−１１９９」（マテリアルサイエン
ス（株）製）を５％内添して攪拌し、パルプスラリーと
した。これを１００Meshの金網の上に流し込み、３kgf/
cm2 の圧力で５分常温プレスし、１２０℃の温度で乾燥
して紙間強化紙を得た。
充分に叩解してＣＳＦ（カナディアン・スタンダード・
フリーネステスター）３００mlにした。この中にサイズ
剤を１％、バンド剤（硫酸アルミニウム水溶液 固形分
５０％）を３％内添し攪拌し、さらにこれに水性ＥＢ硬
化光沢ワニス「ＴＰ−１１９９」（マテリアルサイエン
ス（株）製）を５％内添して攪拌し、パルプスラリーと
した。これを１００Meshの金網の上に流し込み、３kgf/
cm2 の圧力で５分常温プレスし、１２０℃の温度で乾燥
して紙間強化紙を得た。
【００１２】この紙間強化紙にポリエステルアクリレー
トからなる電子線硬化型接着を２０ｇ／ｍ2 塗布し、パ
ーティクルボードと貼り合わせた後、電子線を紙間強化
紙側から５Ｍrad 照射して化粧板を得た。
トからなる電子線硬化型接着を２０ｇ／ｍ2 塗布し、パ
ーティクルボードと貼り合わせた後、電子線を紙間強化
紙側から５Ｍrad 照射して化粧板を得た。
【００１３】得られた化粧板は化粧紙の紙間強度が強
く、耐セロテープ性が良かった。さらに、電子線硬化型
接着剤との接着も良かった。
く、耐セロテープ性が良かった。さらに、電子線硬化型
接着剤との接着も良かった。
【００１４】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の化粧板の
製造方法により、電離放射線硬化型接着剤を使用した化
粧板の製造方法においても、電離放射線により化粧紙が
劣化することなく、化粧紙と化粧板との接着力が増し、
かつ、紙間が強化された化粧板を得ることが可能となっ
た。
製造方法により、電離放射線硬化型接着剤を使用した化
粧板の製造方法においても、電離放射線により化粧紙が
劣化することなく、化粧紙と化粧板との接着力が増し、
かつ、紙間が強化された化粧板を得ることが可能となっ
た。
Claims (1)
- 【請求項１】化粧板基材に化粧紙を電離放射線硬化型接
着剤により接着する化粧板の製造方法において、前記化
粧紙となる紙間強化紙が、電離放射線により硬化する樹
脂を内添したパルプスラリーを抄造してなるものである
ことを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5234776A JPH0789030A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5234776A JPH0789030A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0789030A true JPH0789030A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16976196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5234776A Pending JPH0789030A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0789030A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007224688A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材 |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP5234776A patent/JPH0789030A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007224688A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0789030A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| WO2005025862A1 (ja) | ポストフォーム加工適性を付与したパール調の化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板 | |
| Gardner et al. | Surface activation treatment of wood and its effect on the gel time of phenol-formaldehyde resin | |
| ATE213291T1 (de) | Verfahren zum herstellen von papier | |
| JP3162865B2 (ja) | 電離性放射線硬化型樹脂による再塗装用のプレコート化粧シート | |
| JP2873778B2 (ja) | 剥離紙 | |
| JPS6321695B2 (ja) | ||
| JP4762184B2 (ja) | 化粧板原紙 | |
| EP1798053B1 (de) | Substrat für den Tintenstrahl-Druck | |
| JP2734879B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPS59230748A (ja) | 化粧シ−ト | |
| JPH09105099A (ja) | 紙およびその製造方法 | |
| JP2010065341A (ja) | 化粧紙 | |
| JPH0978489A (ja) | 化粧板用含浸紙及び化粧板の製造方法 | |
| JPH06218897A (ja) | 化粧紙 | |
| JPH0890744A (ja) | 化粧紙の製造方法 | |
| JPH09207248A (ja) | 紙容器の製造方法 | |
| JPS58163797A (ja) | 化粧紙 | |
| JPH06255041A (ja) | 化粧紙の製造方法 | |
| DE1282959B (de) | Verfahren zum Herstellen von Schichtpressstoffen aus vorbehandelten Papieren | |
| JPS6021243A (ja) | 金属箔張積層板の製法 | |
| RU2347683C2 (ru) | Пленочная основа фольги для тиснения | |
| JPH0647873A (ja) | 化粧紙の製造方法 | |
| JPS59156749A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JP2006281713A (ja) | 熱硬化性樹脂化粧積層シートと化粧板の製造方法 |