JPH078875B2 - 含フッ素界面活性剤の製造方法 - Google Patents

含フッ素界面活性剤の製造方法

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JPH078875B2
JPH078875B2 JP2215623A JP21562390A JPH078875B2 JP H078875 B2 JPH078875 B2 JP H078875B2 JP 2215623 A JP2215623 A JP 2215623A JP 21562390 A JP21562390 A JP 21562390A JP H078875 B2 JPH078875 B2 JP H078875B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は含フッ素界面活性剤の製造方法に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、含フッ素界面活性剤としては、電解フッ素化によ
り得られるパーフルオロアルキルスルホニルフルオライ
ド(C8F17SO3F)及びパーフルオロアルキルカルボニル
フルオライド(C7F15COF)などを出発原料とし、これら
にアミド基やエステル基を介してポリエーテル基を結合
させたものが知られている。しかし、このような反応で
は、界面活性剤として有用な炭素原子数が6以上のパー
フルオロアルキル誘導体の収率が非常に低いという問題
がある。更に、パーフルオロアルキル基を有するカルボ
ン酸のエステル(C7F15COOR)は加水分解されやすく、
不安定であるという問題もある。
一方、パーフルオロアルキルカルビノールにエチレンオ
キシドを反応させて得られるポリエーテル系の界面活性
剤もよく知られているが、この反応では、エチレンオキ
シドの重合度の制御が困難であるため、満足すべき製造
方法であるとは言い難い。
そこで、最近、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)の2
〜4量体オリゴマーとポリエーテルの末端水酸基とを塩
基の存在下で反応させる方法(特公昭59-1319号公報参
照)が開発されている。
しかし、HFPオリゴマーには、数種の異性体が混在して
おり、この異性体の構造によってはポリエーテルの水酸
基の付加が進行しない場合があるため、反応効率が低い
という問題がある。
さらには、含フッ素有機基を有するエポキシド と末端に水酸基を有するポリエーテルとを反応させる界
面活性剤の製造方法が提案されている(特開昭61-13324
4号公報参照)が、この場合、出発原料が高価であるこ
とに加えて、エポキシドのエポキシ環が不安定であり、
反応効率の点からみても有利であるとは言い難い。
従って本発明の目的は、安定性に優れた出発原料を使用
し且つ高い反応効率で含フッ素界面活性剤を製造する方
法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明によれば、 (A)一般式〔I〕: (式中、Meはメチル基、Rfは炭素原子数4〜10のパーフ
ルオロアルキル基または炭素原子数5〜14のパーフルオ
ロポリエーテル基を表わし、l及びmはそれぞれ0また
は1であり、nは1,2または3である) で示される有機ケイ素化合物と、 (B)一般式〔II〕: CH2=CH-CH2-Q-OH 〔II〕 (式中、Qはポリエチレンオキシド鎖およびポリプロピ
レンオキシド鎖から選ばれる少なくとも1種を含有する
ポリエーテル基を表わす) で示されるポリエーテル化合物とを、白金系触媒の存在
下において、pHが5〜7の条件下で酸素を供給しながら
反応させることから成る下記式〔III〕: (式中、Me,Rf,Q,l,m及びnは、前記の通り) で表される含フッ素界面活性剤の製造方法が提供され
る。
本発明の含フッ素界面活性剤の製造方法は、出発原料と
して、含フッ素有機基を有する有機ケイ素化合物(A)
と末端にアリル基を有するポリエーテル化合物(B)と
を組み合せて使用したことに特徴を有し、白金系触媒の
存在下で、有機ケイ素化合物(A)の活性なSi-H基とポ
リエーテル化合物(B)のアリル基との間でヒドロシリ
ル化反応を行わせることにより、疎水性の含フッ素有機
基と親水性のポリエーテル基とがケイ素原子を介して結
合した含フッ素界面活性剤を製造するものである。かか
る製造方法においては、使用する出発原料は化学的安定
性が高く、またこれら出発原料を用いて行われる合成反
応の反応効率は極めて高いという利点を有している。
(A)有機ケイ素化合物 本発明の製造方法において、出発原料の一つとして使用
される有機ケイ素化合物(A)は、前記一般式〔I〕、
即ち、 (式中、Me,Rf,l及びnは前記の通り)で表わされる。
ここで含フッ素有機基Rfは、界面活性剤に疎水性を発揮
させるために疎水性基として導入するためのものであ
り、炭素原子数4〜10のパーフルオロアルキル基また
は、炭素原子数5〜14のパーフルオロポリエーテル基で
ある。
かかるパーフルオロアルキル基は、下記一般式、 CkF2k+1− (式中、kは4〜10の整数である) で表わされ、具体的には、ノナフルオロブチル基,ウン
デカフルオロペンチル基,トリデカフルオロヘキシル
基,ペンタデカフルオロヘプチル基,ヘプタデカフルオ
ロオクチル基,ノナデカフルオロノニル基,ヘンエイコ
サフルオロデシル基,7−トリフルオロメチルヘキサデカ
フルオロオクチル基,5−トリフルオロメチルドデカフル
オロヘキシル基等を例示することができる。これらのパ
ーフルオロアルキル基のうちで代表的なものは炭素数4,
6及び8のものである。尚、含フッ素含有基Rfが上述し
たパーフルオロアルキル基である場合には、一般式
〔I〕において数lは0であることが好適であり、この
場合の有機ケイ素化合物(A)は、下記一般式〔Ia〕で
表わされる。
(式中、Me,k,m及びnは前記の通りである。) また炭素原子数5〜14のパーフルオロエーテル基として
は、例えば下記一般式、 (式中、yは1〜4の整数である) で表わされる基を例示することができる。また含フッ素
有機基Rfがこの様なパーフルオロエーテル基である場合
には、前記一般式〔I〕において、数lは1であること
が好適であり、この場合の有機ケイ素化合物(A)は、
下記一般式〔Ib〕で表わされる。
(式中、Me,y,m及びnは前記の通り。) この様なパーフルオロアルキルエーテル基としては、Rf
CH2OCH2−として、即ち、下記式、 (式中、yは前記の通り1〜4の整数である) で表わされる形で、具体的には、6−トリフルオロメチ
ル−6,8,8,9,9,10,10,10−オクタフルオロ−4,7−ジオ
キサデシル基、6,9−ビス(トリフルオロメチル)−6,
8,8,9,11,11,12,12,13,13,13−ウンデカフルオロ−4,7,
10−トリオキサトリデシル基、6,9,12−トリス(トリフ
ルオロメチル)−6,8,8,9,11,11,12,14,14,15,15,16,1
6,16−テトラデカフルオロ−4,7,10,13−テトラオキサ
デシル基等を例示することができる。
上述した一般式〔I〕で表される有機ケイ素化合物
(A)は、例えば次の方法によって製造することができ
る。
即ち、前記一般式〔III〕において、m=0である有機
ケイ素化合物は、例えばn=1の場合について説明する
と、これに対応するモノクロロシランを下記反応式
(i)に示す様に金属水素化物によって還元することに
よって製造される(W.H.Hebergall,O.H.Johnson,J.Am.C
hem.Soc.,71,4022(1949)参照)。
一般式〔I〕においてn=2又は3である化合物の場合
も、前記モノクロロシランの代りに対応するジクロロシ
ラン又はトリクロロシランを使用することで、上記と同
様に製造できる。
また前記一般式〔I〕において、m=1である有機ケイ
素化合物の製造を、例えばn=1の場合、即ちジシロキ
サンである場合について説明すると、例えば下記反応式
(ii)によって示される通り、1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサンとパーフルオロ基を置換基として有するオ
レフィンとの部分付加反応によって製造される。
また下記反応式(iii)によって示される様に、2種の
ジシロキサンの平衡化反応によっても製造することがで
きる。
一般式〔I〕において、n=2又は3である化合物を、
前記ジシロキサンの代りに対応するトリシロキサン又は
テトラシロキサンを使用することにより、同様に製造す
ることができる。
(B)ポリエーテル化合物 本発明の製造方法において使用されるもう一方の出発原
料は、前記一般式〔II〕、即ち、 CH2=CH-CH2-Q-OH 〔II〕 (式中、Q及びRは前記の通り) で表わされるポリエーテル化合物である。
該一般式〔II〕において、ポリエーテル基Qは、エチレ
ンオキシド及びプロピレンオキシドのうちの1種または
2種以上を構成単量体単位とする重合体鎖である。即
ち、ポリエーテル基Qはエチレンオキシドの単独重合
鎖、プロピレンオキシドの単独重合鎖及びこれら両者の
共重合鎖の何れであってもよい。そして、両者の共重合
鎖とする場合は、ブロック重合鎖、ランダム重合鎖の何
れの形態でもよい。但し、このポリエーテル基Qは界面
活性剤に親水性を付与する目的で導入されるものである
ため、その重合度は前述の疎水基である含フッ素有機基
Rfを有する有機ケイ素化合物(A)との均衡を考慮して
決定する必要がある。例えば、プロピレングオキシド単
位は、エチレンオキシド単位に比べて親水性が相対的に
低いのでポリエーテル基Qとして、プロピレンオキシド
の単独重合鎖を用いる場合は、相対的に高重合度の重合
鎖を用いることが望ましい。また、エチレンオキシドと
プロピレンオキシドの共重合鎖を用いる場合は、全体に
占めるプロピレンオキシド単位の含有量は、2〜10モル
%の範囲にあることが好適である。
反 応 本発明の製造方法によれば、白金系触媒の存在下、前記
有機ケイ素化合物(A)とポリエーテル化合物(B)と
の間においてヒドロシリル化反応を行ない、該化合物
(A)のSiH基を化合物(B)のアリル基に付加させる
ことによって目的とする含フッ素界面活性剤が得られ
る。
然しながら、本発明において使用するポリエーテル化合
物(B)は分子末端に水酸基を有しているために、前記
有機ケイ素化合物(A)とポリエーテル化合物(B)と
の間のヒドロシリル化反応は通常の方法では実施困難で
ある。即ち、通常の条件でヒドロキシル化反応を行う
と、下記式、 ≡SiH+CH2=CHCH2-Q-OH →CH2=CHCH2-Q-OSi+H2 で表される副反応が生じ、生成物はゲル化してしまうの
である。このことは、反応に際して原料を希釈する溶媒
として、アルコールの如き活性水素を有する溶媒を使用
し得ないことも意味する。
本発明においては、この副反応を抑制するために、上記
ヒドロシリル化反応をpH5〜7の条件下で行う。かかる
条件下で反応を行えば、アルコール、水等の溶媒の存在
下においても、有機ケイ素化合物(A)とポリエーテル
化合物(B)との付加反応は有効に進行する。このよう
に反応系のpHを5〜7に維持するためには、例えば緩衝
物質としてフタル酸水素カリウムとアルカリ金属水酸化
物との混合物、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸
二水素カリウムと水酸化ナトリウムとの混合物、フタル
酸水素カリウムとリン酸水素二ナトリウム等を用いた緩
衝液が好適に使用される。
また反応時には原料を溶媒で希釈して行うことが一般的
である。使用する溶媒としては、白金系触媒と共存した
際にSiH基やアリル基と反応することのないものであれ
ば特に限定されるものではないが、ポリエーテル化合物
(B)との相溶性を考慮すればジイソプロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル等のエーテル類、n-ブチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類が好適
である。尚、原料及び反応生成物の粘度が充分に低く、
撹拌に支障が生じない場合には特に溶媒を使用しなくと
もよい。
この反応において使用される白金系触媒としては、特に
限定されるものでないが、例えば、塩化白金酸、アルコ
ール変性塩化白金酸、白金ビニルシロキサン、塩化白金
酸とオレフィンもしくはアルデヒドとの錯体が好適であ
り、特に塩化白金酸及びアルコール変性塩化白金酸、白
金ビニルシロキサンが高活性である点で好ましい。この
白金系触媒の使用量は、通常、反応液全体に対して白金
の重量に換算して1〜100ppm程度である。
また本発明において、上述した有機ケイ素化合物(A)
とポリエーテル化合物(B)との間のヒドロシリル化反
応に際しては、反応系に酸素を供給することが必要であ
る。一般に白金系触媒の触媒活性は反応時間の経過とと
もに低下し、反応の途中でヒドロシリル化が進行しづら
くなる。これは、白金系触媒が還元されて白金黒等にな
り、不活性化するためである。本発明によれば、酸素を
供給しながら反応を行うことにより、白金系触媒の不活
性化が有効に防止され、目的とする含フッ素界面活性剤
を高収率で得ることが可能となる。このような酸素の供
給は、例えば反応中に空気をバブリングすることによっ
て容易に行うことができる。この場合、バブリング速度
は、反応液1あたり0.2〜0.7/hrの範囲とすること
が好適である。
上述したヒドロシリル化の反応温度は、溶媒の使用の有
無、溶媒の種類等によっても異なるが、一般に60〜140
℃、好ましくは70〜100℃である。
含フッ素界面活性剤 かくして得られる含フッ素界面活性剤は、前記一般式
〔I〕、即ち、 (式中、Me,Rf,Q,l,m及びnは、前記の通り) で表される。かかる含フッ素界面活性剤の代表例を以下
に示す。
(ここでMeはメチル基を表わす。以下同様。) このようにして得られた新規な含フッ素界面活性剤は、
湿潤性、浸透性、展着性、泡安定性、流動性、乳化性、
分散性、撥水撥油性を付与または向上させる性質を有し
ているため、種々の分野での応用が期待できる。具体的
には、プラスチック及びゴム工業分野における重合用乳
化剤、ラテックスの安定剤、粉末フルオロカーボンポリ
マーの凝集物の調製助剤、展着、塗装むらをコントロー
ルするための発泡添加剤、グリースに撥水撥油性を付与
するための添加剤、ポリオレフィンの内部帯電防止剤及
び粘着防止剤;石油工業分野における油貯蔵装置からの
重質油回収に際しての流動性の改善用添加剤、潤滑油の
耐摩耗性向上のための添加剤、ガソリンの気化器中での
氷結防止用添加剤、フィルム形成によるガソリン、ジェ
ット燃料の蒸発抑制剤;繊維工業分野における溶融防止
工程の改善のための流動性向上用添加剤、羊毛の炭化助
剤、紡糸サイジング工程での合成糊剤PVA水溶液の表面
張力低下用添加剤、マーセル化助剤、染色仕上げ助剤;
染料及び顔料工業分野における顔料の着色性及び分散性
向上用助剤、塗料欠陥是正のための流展性及びへこみ防
止性付与剤、塗料中の溶剤の蒸発速度の調整剤;金属及
び機械工業分野における光沢処理浴の添加剤、金属エッ
チング用添加剤、はんだフラックス用添加剤、腐食抑制
剤、めっきのミスト防止剤、製薬及び農薬分野における
殺菌剤の浸透性改良剤、除草剤及び殺虫剤の湿潤性改良
剤、乳化、分散及び展着性改良剤;家庭用品分野におけ
るクリーナ品への添加剤、艶出剤へのレベリング向上
剤、化粧品用添加剤、帯電防止剤;写真及び印刷分野に
おけるインクの流動性及び流展性付与のための添加剤、
写真乳剤のレベル剤、フィルムの帯電防止剤、フィルム
乾燥助長剤等である。
(実施例) 実施例1 分子各末端にアリル基及び水酸基を有する平均重合度10
のポリエチレンオキシド 50.7g イソプロピルアルコール 100ml 酢酸カリウム0.05gを含有するエタノール溶液 0.5g を、500mlの四つ口フラスコ中に仕込み、これに、 塩化白金酸0.02gを含有するイソプロピルアルコール溶
液 1.0g を加えた。このとき、内容物のpHをpHメーターで測定し
たところ、pH=5.9であった。
このフラスコ内容物に空気を0.2/hrの速度でバブリン
グさせ、撹拌しながら80℃に加熱した後、 2-(ヘプタデカフルオロオクチルエチル)ジメチルシラ
ン 53.1g を滴下した。滴下後、80〜86℃において約6時間反応を
行わせ、ガスクロマトグラフィーにより、シランの消費
量を確認した後、反応液のpHを測定したところ、pH=5.
6であった。この反応液を110〜115℃/3mmHgにおいて、
反応混合物からイソプロピルアルコール及び低沸点留分
を除去した。
得られた液体に活性炭約3gを加え、50℃にて約5時間撹
拌した後、ポアサイズ0.2μmのフィルターでろ過し
た。この結果、無色透明の液体90.2g(収率89%)を得
た。
この生成物の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
2250cm-1のSiH基の吸収及び1630cm-1のアリル基の吸収
が消失しており、反応の進行が確認された。
さらに、原料のポリエーテルと含フッ素シランは相溶し
ないが、反応混合物は均一な液体であることから、得ら
れた化合物は、下記式、 で表される化合物であることを確認した。
実施例2〜7 原料のポリエーテル化合物及び含フッ素有機ケイ素化合
物を第1表に示す通りに変えた以外は、上記実施例1と
同様の方法で反応を行い、各種の界面活性剤を得た。各
反応における原料、生成物並びに収率を第1表に示し
た。
比較例1(空気をバブリングしない場合) 分子鎖のそれぞれの末端にアリル基及び水酸基を有する
平均重合度10のポリエチレンオキシド50.7g、イソプロ
ピルアルコール100ml、酢酸カリウム0.05gを含有するエ
タノール溶液0.5gを500mlの4つ口フラスコ中に仕込
み、これに塩化白金酸0.02gを含有するイソプロピル溶
液1.0gを加えて80℃に加熱した。このフラスコ内容物を
撹拌しながら、空気をバブリングせずに、2-(ヘプタデ
カフルオロオクチルエチル)ジメチルシラン53.1gを滴
下しはじめたが、32.2gを滴下したところで反応液が黒
く変色すると共に濁りが生じ、付加反応が進行しなくな
った。
比較例2(緩衝物質を添加しない場合) 分子鎖のそれぞれの末端にアリル基及び水酸基を有する
平均重合度3のポリエチレンオキシド69.1g、イソプロ
ピルアルコール90mlを500mlの4つ口フラスコ中に仕込
み、これに塩化白金酸0.03gを含有するイソプロピル溶
液1.5gを加えた。このフラスコ内容物に、空気を0.3L/h
rの速度でバブリングさせ、撹拌しながら80℃に加熱し
た後、下記式に示される含フッ素シロキサン 70.8gを滴下したところ、徐々に増粘し、52.6gを滴下し
たところで、撹拌不能となり、内容物がゲル化した。
(発明の効果) 本発明の製造方法においては、使用する出発原料の安定
性は極めて高く、高い反応効率で含フッ素界面活性剤を
製造することが可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式〔I〕: (式中、Meはメチル基、Rfは炭素原子数4〜10のパーフ
    ルオロアルキル基または炭素原子数5〜14のパーフルオ
    ロポリエーテル基を表わし、l及びmはそれぞれ0また
    は1であり、nは1,2または3である) で示される有機ケイ素化合物と、 (B)一般式〔II〕: CH2=CH-CH2-Q-OH 〔II〕 (式中、Qはポリエチレンオキシド鎖およびポリプロピ
    レンオキシド鎖から選ばれる少なくとも1種を含有する
    ポリエーテル基を表わす)で示されるポリエーテル化合
    物とを、白金系触媒の存在下において、pHが5〜7の条
    件下で酸素を供給しながら反応させることから成る、下
    記式〔III〕: (式中、Me,Rf,Q,l,m及びnは、前記の通り) で表される含フッ素界面活性剤の製造方法。
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