JPH078872Y2 - 密閉形圧縮機 - Google Patents

密閉形圧縮機

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JPH078872Y2
JPH078872Y2 JP8871088U JP8871088U JPH078872Y2 JP H078872 Y2 JPH078872 Y2 JP H078872Y2 JP 8871088 U JP8871088 U JP 8871088U JP 8871088 U JP8871088 U JP 8871088U JP H078872 Y2 JPH078872 Y2 JP H078872Y2
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清雄 内記
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Daikin Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、密閉形圧縮機ににおける油戻し構造の改良に
関する。
(従来の技術) 従来、密閉形圧縮機として、例えば実開昭63-54882号公
報に記載されたものが知られており、この公報記載のも
のは、第2図に示したごとく、底部に油溜をもった密閉
ケーシング(C)の内方上部側に、ステータ(S)とロ
ータ(R)とから成るモータ(M)を配設すると共に、
このモータ(M)の下部側に、該モータ(M)と駆動軸
(K)を介して連結される圧縮要素(CP)を配設して、
この圧縮要素(CP)のモータ(M)と対向する上部側
に、圧縮ガスの吐出口(A)を形成する一方、前記モー
タ(M)におけるステータ(S)の外周面にコアカット
部(CC)を形成して、このコアカット部(CC)と前記ケ
ーシング(C)の内壁との間に、前記モータ(M)の上
下部位に形成される一次空間(S1)と二次空間(S2)と
を相互に連通させる通路(T)を設けている。
斯くして、前記圧縮要素(CP)で圧縮したガスを、その
吐出口(A)から前記モータ(M)の下部側一次空間
(S1)に吐出させ、この吐出ガスの大部分を前記モータ
(M)のステータ(S)とロータ(R)との間に形成さ
れたエアギャップ(G)を経て、前記モータ(M)の上
部側二次空間(S2)へと吐出させることにより、該モー
タ(M)の冷却を行い、また、前記ガスと共に前記二次
空間(S2)側に吹上げられ、この二次空間(S2)でガス
と分離された潤滑油や、前記駆動軸(K)の軸受箇所な
どを給油した残りの油は、前記通路(T)を介して前記
一次空間(S1)から前記ケーシング(C)の底部油溜へ
と戻すようにしている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、以上のような密閉形圧縮機においては、前記
圧縮要素(CP)の吐出口(A)から前記一次空間(S1)
に流速大のガスが吐出されるため、この流速大のガスが
前記ケーシング(C)内における油溜の油面(O)を撹
拌して、該油面(O)から油を前記二次空間(S2)側に
持ち上げたり、また前記ケーシング(C)の内壁と前記
ステータ(S)のコアカット部(CC)との間に設ける通
路(T)には、前記二次空間(S2)から前記一次空間
(S1)側へと戻る戻り油だけではなく、前記圧縮要素
(CP)から前記一次空間(S1)に吐出されたガスの一部
も通過されるために、このガスにより前記通路(T)の
戻り油が、再度前記二次空間(S2)側に吹上げられて、
前記モータ(M)の上部側に貯溜滞積し、特にインバー
タ運転を行うような場合で、前記圧縮要素(CP)の高速
運転を行うとき、前記通路(T)を通る吹上げガス量も
大となって、該通路(T)の戻り油に対する吹上げ力も
大となることから、該戻り油が前記モータ(M)の上部
側に多量に滞留し、換言すれば前記油溜に戻されるべき
油が前記モータ(M)の上部側に多量に滞留し、前記油
溜の油量が少なくなって、所謂油上がりを招く問題があ
った。
本考案は以上のような問題に鑑みてなしたものであり、
その目的は、吐出ガスの油面に対する撹拌作用をなくし
て、油のガスによる持ち上げ量を軽減でき、しかも二次
空間側に持ち上げられた油を油溜側に速やかに戻すこと
ができて、油上がりを確実に防止することができる密閉
形圧縮機を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案では、密閉ケーシン
グ(1)に、コアカット部(24)をもつステータ(21)
及びロータ(22)を備えたモータ(2)と、圧縮要素
(3)とを内装し、前記圧縮要素(3)におけるモータ
(2)への対向側頂部に、圧縮ガスを吐出する吐出口
(35)を備えた密閉形圧縮機において、前記モータ
(2)と圧縮要素(3)との間に、前記吐出口(35)か
ら吐出される圧縮ガスを前記ステータ(21)とロータ
(22)との間に形成されるエアギャップ(23)に導入
し、前記コアカット部(24)を前記圧縮ガスの流れに対
して遮断するカバー体(8)を介装したことを特徴とす
るものである。
(作用) 前記モータ(2)のエアギャップ(23)とコアカット部
(24)側とが、それぞれ前記カバー体(8)により画成
されることから、前記圧縮要素(3)の吐出口(35)か
ら吐出されるガスは、前記エアギャップ(23)側に積極
的に誘導案内されて、前記コアカット部(24)側の戻り
油に対して干渉したりすることがなく、この戻り油が油
溜に速やかに戻されるのであり、また前記吐出口(35)
からの吐出ガスが、前記ケーシング(1)内における油
溜の油面を撹拌して油を持ち上げたりすることもなくな
り、従って前記油溜の油上がりが確実に防止されるので
ある。
(実施例) 実施例について、図面を参照して説明する。
第1図に示した密閉形圧縮機は、内方底部に油溜(1a)
をもった密閉ケーシング(1)の内方上部側に、モータ
(2)を配設すると共に、このモータ(2)の下部側に
圧縮要素(3)を配設している。
前記モータ(2)は、前記ケーシング(1)の内壁に一
体状に固定されたステータ(21)と、このステータ(2
1)の内部に所定のエアギャップ(23)を介して回転自
由に配設されたロータ(22)とから成り、前記ステータ
(21)の前記ケーシング(1)と対向する外周複数箇所
に、それぞれコアカット部(24)を形成し、該各コアカ
ット部(24)と前記ケーシング(1)の内壁との間に、
油戻し用の通路(25)をそれぞれ形成している。
又、前記圧縮要素(3)は、シリンダ(31)と、該シリ
ンダ(31)の上下部位に取付けられたフロント及びリヤ
ヘッド(32)(33)と、前記シリンダ(31)に回転自由
に内装されたローラ(34)と、前記フロントヘッド(3
2)の上部側に取付けられた吐出口(35)をもつマフラ
ー(36)とから成り、前記モータ(2)のロータ(22)
に一体状に結合された駆動軸(4)を、前記ローラ(3
4)に挿嵌させた状態で前記各ヘッド(32)(33)に軸
受支持して、前記モータ(2)に伴う前記駆動軸(4)
の回転駆動により、前記シリンダ(31)内に吸入した冷
媒ガスを前記ローラ(34)で圧縮して、前記フロントヘ
ッド(32)に形成した吐出孔(32a)から、前記マフラ
ー(36)の吐出口(35)を経て、前記モータ(2)の下
部側に形成された一次空間(5)へと吐出させ、この吐
出ガスの大部分を前記モータ(2)のエアギャップ(2
3)を経て、該モータ(2)の上部側に形成した二次空
間(6)へと案内し、この二次空間(6)から吐出ガス
管(7)を介して外部へと吐出させるようにしている。
しかして以上のような密閉形圧縮機において、前記モー
タ(2)と前記圧縮要素(3)との上下方向中間部位
で、前記吐出口(35)に対して径方向外周位置に、前記
一次空間(5)を内外に画成すべくカバー体(8)を配
設して、該カバー体(8)により、前記吐出口(35)か
ら前記一次空間(5)に吐出された圧縮ガスを、前記モ
ータ(2)のエアギャップ(23)側に積極的に誘導案内
させ、前記圧縮ガスが前記ステータ(21)のコアカット
部(24)側に形成された前記油戻し用通路(25)に至る
のを阻止するようにしたのである。
更に詳しくは、上部側が径大で、下部側が径小とされた
筒形椀状のカバー体(8)を形成して、このカバー体
(8)の径大上部側を前記ステータ(21)における下部
側コイルエンド(21a)の外周囲に套嵌させ、かつ径小
下部側を前記マフラー(36)の上面で前記吐出口(35)
の径方向外周部位に載置させ、斯かるカバー体(8)で
もって、前記吐出口(35)から吐出される圧縮ガスが前
記通路(25)に至るのを阻止し、前記圧縮ガスを前記エ
アギャップ(23)側に積極的に誘導案内させるようにし
たのである。
斯くするときには、前記マフラー(36)の吐出口(35)
から前記一次空間(5)に吐出された圧縮ガスが、前記
カバー体(8)でもって、前記エアギャツプ(23)から
前記二次空間(6)へと誘導案内され、前記通路(25)
側に至るのが阻止されるために、該通路(25)を戻る戻
り油に対し前記ガスが干渉して、再度前記二次空間
(6)側に吹上げたりすることがなく、前記通路(25)
の戻り油は前記油溜(1a)側に速やかに戻されるのであ
り、また前記吐出口(35)からの圧縮ガスでもって、前
記ケーシング(1)における油溜(1a)の油面(O)が
撹拌されたりすることもなくなり、つまり前記ガスによ
る前記油面(O)からの油持ち上げが阻止されるのであ
り、従って前記油溜(1a)の油上がりが確実に防止され
る。
前記カバー体(8)は、必ずしも以上のように椀形状と
する必要はなく、例えば上下部位が同一径とされた筒形
状に形成して、斯く形成したカバー体(8)を、前記ス
テータ(21)におけるコイルエンド(21a)の内周側
で、かつ前記マフラー(36)における吐出口(35)の外
周部位に介装させるようにしてもよい。
また、以上のカバー体(8)は、前記マフラー(36)と
別体に形成したが、一体形成することも可能である。
尚、前記カバー体(8)を別体で形成する場合には、該
カバー体(8)を前記マフラー(36)の上部側に溶接等
により固定してもよいし、又、溶接等を用いることな
く、前記コイルエンド(21a)の弾性力を利用して保持
することもできる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の密閉形圧縮機では、モー
タ(2)と圧縮要素(3)との間に、その吐出口(35)
から吐出される圧縮ガスを、前記モータ(2)のステー
タ(21)とロータ(22)との間に形成されるエアギャッ
プ(23)側に積極的に誘導案内し、前記ステータ(21)
のコアカット部(24)側を前記圧縮ガスの流れに対し遮
断するカバー体(8)を介装させたから、前記吐出口
(35)から吐出される圧縮ガスが油溜(1a)の油面
(O)を撹拌したりすることがなくなって、前記圧縮ガ
スによる油の持ち上げ量を軽減できるのであり、しかも
前記コアカット部(24)側を前記油溜(1a)へと戻る油
に対し前記圧縮ガスが干渉したりするのを阻止できて、
油を油溜側に速やかに戻すことが可能となり、従って油
上がりを確実に防止できるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる密閉形圧縮機の縦断面図、第2
図は従来例を示す断面図である。 (1)……密閉ケーシング (2)……モータ (21)……ステータ (22)……ロータ (23)……エアギャップ (24)……コアカット部 (3)……圧縮要素 (35)……吐出口 (8)……カバー体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉ケーシング(1)に、コアカット部
    (24)をもつステータ(21)及びロータ(22)を備えた
    モータ(2)と、圧縮要素(3)とを内装し、前記圧縮
    要素(3)におけるモータ(2)への対向側頂部に、圧
    縮ガスを吐出する吐出口(35)を備えた密閉形圧縮機で
    あって、前記圧縮要素(3)とモータ(2)との間に、
    前記吐出口(35)から吐出される圧縮ガスを、前記ステ
    ータ(21)とロータ(22)との間に形成されるエアギャ
    ップ(23)に導入し、前記コアカット部(24)を前記圧
    縮ガスの流れに対し遮断するカバー体(8)を介装した
    ことを特徴とする密閉形圧縮機。
JP8871088U 1988-07-04 1988-07-04 密閉形圧縮機 Expired - Lifetime JPH078872Y2 (ja)

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JP8871088U JPH078872Y2 (ja) 1988-07-04 1988-07-04 密閉形圧縮機

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JPH0212091U JPH0212091U (ja) 1990-01-25
JPH078872Y2 true JPH078872Y2 (ja) 1995-03-06

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