JPH0531275Y2 - - Google Patents

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JPH0531275Y2
JPH0531275Y2 JP1990093892U JP9389290U JPH0531275Y2 JP H0531275 Y2 JPH0531275 Y2 JP H0531275Y2 JP 1990093892 U JP1990093892 U JP 1990093892U JP 9389290 U JP9389290 U JP 9389290U JP H0531275 Y2 JPH0531275 Y2 JP H0531275Y2
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oil
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は密閉容器内に駆動主軸を有する圧縮機
構部を上部に該主軸と一体のロータおよびステー
タからなる電動機部を下部に配設して収納し、上
記主軸の下端を上記密閉容器下部の潤滑油油溜室
内油面下に没入させ、該主軸に設けた油孔を介し
て上記圧縮機構部の各摺動部に給油する構造を有
する冷凍・空調用の全密閉形圧縮機に関するもの
である。
従来この種の圧縮機では、密閉容器の底部を潤
滑油油溜室として潤滑油を溜め、電動機のロータ
に直結した主軸の内部に設けられた給油孔を介し
て、上部の圧縮機構部の各摺動部に給油するよう
にしているが、圧縮機の組立時あるいは冷凍サイ
クル運転時等に生じた鉄粉、銅粉、微細な塵埃な
どの異物が、潤滑油に混入し、上記主軸の給油路
を介して、圧縮機部に送られる。このため、圧縮
機構部において、軸受などの摺動面に異物が介在
することにより、摺動部の損傷、焼付、摩耗など
の減少を生じ、圧縮機の性能および信頼性を著し
く低下させる恐れがあつた。この問題を解決する
ために、主軸下端の潤滑油吸込み口を覆うように
網状部材からなるフイルタを設けたものが、例え
ば実開昭53−43305号公報に開示されているよう
に既に公知となつている。
しかしながら、この種の圧縮機においては、潤
滑油中に冷凍・空調用の冷媒ガスが溶けこみ潤滑
油油溜室内油面も運転条件等により上下に変動す
ることが多く、電動機のエンドリングを有するロ
ータにより油面部分が直接的にもしくは間接的に
撹拌されて多量の気泡が発生し、特に、密閉容器
内の圧力が急減した際には、潤滑油中に発生した
気泡が直接給油孔に吸込まれ、摺動部の油切れの
原因となり信頼性が低下する等の問題点があり、
単にフイルタを設けただけの上記公知の技術では
問題の解決にならない。
本考案は上記の問題点に鑑みて考案されたもの
で、潤滑油中に発生する気泡が直接給油孔に流入
することを抑え、高性能で信頼性の高い密閉形電
動圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本考案は、密閉容器
内に、駆動主軸を有する圧縮機構部を上部に該主
軸と一体のエンドリングを有するロータおよびス
テータからなる電動機部を下部に配設して収納
し、上記主軸の下端を上記密閉容器下部の潤滑油
油溜室内油面下に没入させ、該主軸に設けた油孔
を介して上記圧縮機構部諸要素の各摺動部に給油
するようにした密閉形電動圧縮機において、前記
主軸を包囲する大きさの筒体と、外周部に前記密
閉容器内壁との間で上下連通路を形成するための
間隙を有し前記筒体の中腹外周に一体的に固定し
た円板状の支持板とからなる気泡流入抑止部材を
備え、該気泡流入抑止部材の筒体は、上端が前記
ロータのエンドリング下端よりも上部に位置し、
また下端が前記主軸の下端よりもさらに深く前記
潤滑油油溜室内油面下に没入してそれぞれ開口
し、前記気泡流入抑止部材の支持板は、前記電動
機部の下端と前記主軸の下端との間の前記油溜室
内油面の近くに位置して前記密閉容器内壁に固定
されていることを特徴とするものである。
以下本考案の一実施例を密閉形のスクロール圧
縮機に適用した例として第1図、第2図に基づき
説明する。
スクロール圧縮機の円筒状の密閉容器は、三つ
の部分6a,6b,6cからなり、この密閉容器
6内には、上部に圧縮機構部が、下部には電動機
部が配設され、密閉容器6内底部は潤滑油油溜室
になつていて該油溜室内に潤滑油17が溜められ
ている。
また圧縮機構部を形成する固定スクロール部材
1は鏡板1aとこの鏡板1aに直立した渦巻状の
ラツプ1bからなり外周部に吸込口1cを、中心
部に吐出口1dを有する。吸込口1cには吸入管
10が連結され、吐出口1dは、密閉容器6内に
開口している。旋回スクロール部材2は、鏡板2
a、この鏡板に直立した渦巻状ラツプ2bからな
り反ラツプ側の面にボス部2cを、鏡板2aに2
個の小孔2dを備えている。
両スクロール部材1,2のラツプ1b,2bは
互いに内側に向けられてかみ合つている。フレー
ム3は、固定スクロール1と数本のボルト(図示
せず)により結合され、背圧室16を備えてい
る。クランクシヤフト4は、フレーム3に取付け
た軸受13に回転自在に支持されている。このク
ランクシヤフト4は、その端部にピン部4aを備
え、ピン部4aの中心はクランクシヤフトの軸心
から旋回半径εだけ離れたところに位置してい
る。また、このピン部4aは、旋回スクロールの
ボス部2cにはめ込まれている。
自転阻止部材9は、平らなリングの両面に互い
に直交する溝を備えたもので、旋回スクロール部
材2の背面とフレーム3との間に設けられてい
る。この自転阻止部材9の一方の溝には、フレー
ム3に固定されたキー8がはめ込まれ、他方の溝
みには旋回スクロール部材2の背面に固定されキ
ー(図示せず)がはめ込まれている。ロータ7
b、ステータ7aは密閉容器6の内壁面に取付け
られ、ロータ7bは、クランクシヤフト4に取付
けられている。密閉容器6は内壁にフレーム3お
よびステータ7aが圧入、溶接などの方法で固定
され、上部の吐出室21と下部の電動機室22に
区画されており、これらを結ぶ連絡通路15が設
けられている。
ロータ7bの回転により旋回スクロール部材2
が、固定スクロール部材1に対し時計方向の旋回
運動すると、両鏡板1a,2aおよび両ラツプ1
b,2b間に形成される密閉空間は、両スクロー
ルの中心に向かつて移動しながら体積が徐々に縮
小して行き、圧縮室5a,5bが吐出口1dと連
絡して、圧縮ガスは吐出される。吐出口1dより
密閉容器6上部の吐出口21に吐出された圧縮ガ
スは、連絡通路15を通つて下部の電動機室22
へ送られ、モータ巻線の冷却を行なつた後、密閉
容器6に取付けられた吐出管11により外部へ送
出される。
このような構成および動作のスクロール流体装
置では、固定スクロール部材1と旋回スクロール
部材2を軸方向に引き離そうとする力が、圧縮室
5a,5bに存在する圧縮ガスの圧力によつて両
部材に作用する。このため、このままでは両スク
ロール部材1,2は離れてしまい、正常な圧縮、
膨張などの作用を果たせなくなる。
このため、旋回スクロール背面に背圧室16を
設け、旋回スクロール部材2の背面にガス圧を作
用させて、旋回スクロール部材2を引き離そうと
する力よりも大きな軸方向力を加えている。背圧
室16は、フレーム3に設けられた軸受13とク
ランクシヤフト4により、密閉容器6内の圧力
と、また固定スクロール外縁部と旋回スクロール
鏡板2a外縁部とにより、吸入室の圧力と圧力的
に遮断された状態にあるとともに、旋回スクロー
ル鏡板2aに設けられた小孔2dにより圧縮室5
a,5bの圧縮途中の部屋と連絡しているため、
圧縮室5内の圧力に応じて、中間圧力に維持され
る。
上記中間圧力は、旋回スクロール部材2を固定
スクロール部材1から引き離そうとする力よりも
若干大きな軸方向押付力を付与するよう、小孔2
dの位置により適宜設定されている。また密閉容
器6の底部には潤滑油17が溜められており主軸
4の内部に設けられた油孔4bを介して、密閉容
器6内の圧力(吐出圧)と背圧室16の圧力の差
圧および、油孔4bの偏心による遠心ポンプ作用
などにより、主軸4の下端部から上部の圧縮機構
部のうち、主軸受部13,14、旋回軸受部12
へ、さらには旋回スクロール鏡板内部に設けられ
た放射状の通路(図示せず)を介して、旋回スク
ロール鏡板外縁部等の摺動部に送られ、潤滑に供
される。
以上に説明したスクロール圧縮機に本考案を適
用した第1図に示す一実施例において、21は気
泡流入抑止部材で、これは筒体21bとこれを支
持するための円板状の支持板23とからなり、筒
体21bは、電動機のロータ7bから下方に延び
て潤滑油油溜室内油面下に延びる主軸4の側面部
をほぼ全長にわたつて覆い、その上端は電動機の
ロータ7bのエンドリング7cの下端よりも上部
に位置し、また、その下端は主軸4の下端よりも
さらに深く潤滑油17中に没入して開口してい
る。支持板23は筒板21bから円板状に突出さ
れ、その外周には複数個の足片24が突設されて
いる。
上記構造の気泡流入抑制部材21の支持板23
は、主軸4の外周側から密閉容器6の内周部の範
囲であつて、かつ電動機部の下端と主軸4の下端
との管の潤滑油油溜室内油面の近くに配設され、
複数個の足片24によつて密閉容器6の胴部6b
に溶接などで固定されている。支持板23の外周
部と密閉容器胴部6bの内壁との間には間隙25
を有し、潤滑油17の油面は支持板23の下面側
にくることもあれば、上面側にくることもある。
第1図に示すように潤滑油の油面が支持板23
の下にきている場合には、支持板23が配設され
ているため、高速回転しているエンドリング7c
による撹拌作用の影響は油面に及ばないが、油面
が支持板23の上にきている場合には直接的にも
しくは間接的に撹拌作用の影響は油面に及び、特
に電動機のロータエンドリング7cが油中に浸る
場合には直接的な撹拌作用で多量の発泡を生ず
る。この場合においても支持板23は油面下にあ
るため、ロータの撹拌により生ずる発泡や、密閉
容器6内の圧力が急激に低下した際などに生じる
発泡に対し、気泡が直接主軸端より給油路内に流
入することを抑えることができるため、気泡が給
油に混入せず摺動部での油切れは防止され、信頼
性の高い圧縮機を得ることができる。
第3図は、下端開口部に網状部材21aを取付
けた筒体21bとこれを支持する円板状の支持板
23からなる実施例を示す。
この実施例の構成は第4図に示す如く、網状部
材21aと底部に外網状部材を取付けた段付筒体
21bよりなる。この筒体の大径部には該筒体を
支持する円板状の支持板23が突出され、この支
持板23外周には複数個の足片24が突設されて
いる。
上記構造の気泡流入抑制部材は、筒体21b部
に主軸4の下端を挿入し、足片24が密閉容器の
胴部6bあるいは底部6cに圧入、溶接などの方
法で固定されている。支持板23の外周部と密閉
容器内壁との間には間隙25を有し、該間隙25
は吐出された冷媒ガス中に含まれた油が分離され
たのち、密閉容器底部6cに流下する通路を形成
している。
この実施例においては第1図に示す実施例と同
様に前述の如き潤滑油17中に気泡が生成しやす
い条件でも、円板状の支持板23により該支持板
の下面にはロータ7bによる撹拌等の影響が伝わ
らず、気泡の発生は抑制され、確実に気泡が給油
路内に流入することを防止することのほかに筒体
21bの下端開口部に取り付けの網状部材21a
により主軸4内に設けられた給油路への塵埃など
の異物の流入を防ぎ、異物などによる摺動部の損
傷を避け、気泡の流入防止による油切り回避と相
俟つて電動圧縮機の信頼性を一層高めることにな
る。
以上説明したように本考案によれば、種々の条
件下で生ずる潤滑油中の気泡が直接給油路に混入
することを抑えることができるので、より信頼性
を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すスクロール圧
縮機の縦断面図、第2図は第1図の−線矢視
断面図、第3図は他の実施例を示す部分的断面
図、第4図は第3図に示す実施例における気泡流
入抑止部材の平面図である。 4……主軸、6……密閉容器、21……気泡流
入抑止部材、21a……網状部材、21b……筒
体、23……支持板、24……足片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 密閉容器内に、駆動主軸を有する圧縮機構部
    を上部に該主軸と一体のエンドリンクを有する
    ロータおよびステータからなる電動機部を下部
    に配設して収納し、上記主軸の下端を上記密閉
    容器下部の潤滑油油溜室内油面下に没入させ、
    該主軸に設けた油孔を介して上記圧縮機構部諸
    要素の各摺動部に給油するようにした密閉形電
    動圧縮機において、 前記主軸を包囲する大きさの筒体と、外周部
    に前記密閉容器内壁との間で上下連通路を形成
    するための間隙を有し前記筒体の中腹外周に一
    体的に固定した円板状の支持板とからなる気泡
    流入抑止部材を備え、該気泡流入抑止部材の筒
    体は、上端が前記ロータのエンドリング下端よ
    りも上部に位置し、また下端が前記主軸の下端
    よりもさらに深く前記潤滑油油溜室内油面下に
    没入してそれぞれ開口し、前記気泡流入抑止部
    材の支持板は、前記電動機部の下端と前記主軸
    の下端との間の前記油溜室内油面の近くに位置
    して前記密閉容器内壁に固定されていることを
    特徴とする密閉形電動圧縮機。 2 前記気泡流入抑止部材の筒体下端開口部に、
    塵埃などの異物流入防止用網状部材を取り付け
    てなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の密
    閉形電動圧縮機。
JP1990093892U 1990-09-06 1990-09-06 Expired - Lifetime JPH0531275Y2 (ja)

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JPH0382884U JPH0382884U (ja) 1991-08-23
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JPS4221671Y1 (ja) * 1964-11-27 1967-12-12
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