JPH0429114Y2 - - Google Patents

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JPH0429114Y2
JPH0429114Y2 JP1986137620U JP13762086U JPH0429114Y2 JP H0429114 Y2 JPH0429114 Y2 JP H0429114Y2 JP 1986137620 U JP1986137620 U JP 1986137620U JP 13762086 U JP13762086 U JP 13762086U JP H0429114 Y2 JPH0429114 Y2 JP H0429114Y2
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gas
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oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、密閉ケーシングの下方側に、シリン
ダをもち、該シリンダの上方に吐出口を設けた圧
縮要素を内装すると共に、該圧縮要素の上方にモ
ータを内装し、前記吐出口からの吐出ガスを、前
記モータを介して外部に吐出する如くした圧縮機
に関する。
(従来の技術) 一般にこの種圧縮機にあつては、圧縮要素にお
ける摺動部分などの潤滑特性を維持するために、
所定の給油を行なう如くしている。
一方、前記圧縮要素の摺動部分における摺動
や、モータの回転子における回転などに伴ない、
潤滑油が攪乱されてミスト状となり、外部吐出管
への油上りや、油溜の油面低下を招く等の問題が
指摘されている。
そこで、上記潤滑油のミストを低減するため
に、例えば、実開昭56−39877号公報に開示され、
また、第8図に示す如く、圧縮要素X3における
吐出口X10を、直接圧縮機ケーシングX1の空
間内に吐出させずに、一旦、該ケーシングX1の
外側にバイパス管Bを用いてバイパスし、再び、
前記ケーシングX1の内部に戻す如くしたものが
知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記のようにケーシング1の外部に
バイパス管Bを設けると、該バイパス管Bを取付
ける際に工数がかゝり、また、完成圧縮機におい
て、該バイパス管Bに損傷を与えないようにする
ために特別な取扱いが必要となり、しかも、圧縮
機外部にバイパス管Bが突出するために、製品搭
載時にスペース的に制約を受ける等の問題点があ
つた。
本考案は、上記問題点に鑑みなされたものであ
つて、油上り防止構造を圧縮機内部で解決するこ
とができ、このため、従来の外部バイパス管構造
に比較して圧縮機の取扱いが容易にでき、かつ、
製品搭載時の制約を受けることがなく、しかも、
油上り防止構造を利用して、モータの焼きばめ時
の押し込みによる位置決めを兼ね備えた密閉形回
転圧縮機を提供することを主な目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、密閉ケ
ーシング1の下方側に、シリンダ6をもち、該シ
リンダ6の上方に吐出口10を設けた圧縮要素3
を内装すると共に、該圧縮要素3の上方にモータ
2を内装し、前記吐出口10からの吐出ガスを、
前記モータ2を介して外部に吐出する如くした圧
縮機において、前記シリンダ6と前記モータ2の
固定子2aとの間に、前記吐出口10を内包する
と共に前記固定子2aと密閉ケーシング1との間
のガス通路11位置より小さい外径とした筒状隔
壁9を介装する一方、この隔壁9の上部で、前記
固定子2aに設けるコイルエンド21に対向する
位置に吐出ガスの流通孔9aを設けたのである。
(作用) 前記吐出口10から吐出された吐出ガスは、前
記筒状隔壁9の内周面に衝突してガスの流速が落
とされながら一部の油が分離され、さらに吐出ガ
スは該隔壁9の上方へと導びかれて通路抵抗の大
きい前記コイルエンド21と前記隔壁9との間の
狭い空間を通過させられてさらに流速を落としな
がら油が分離され、最終的に、前記流通孔9aを
通過する際に油の殆どが分離されるのであつて、
分離されたガスのみが前記ガス通路11を通過し
てケーシング1外に吐出され、分離された油は、
前記筒状隔壁9内周面を伝つて、前記ケーシング
1底部に落下させられるのであり、油上りが阻止
されるのである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は密閉形回転圧縮機の全体構造を示し、
密閉ケーシング1の内方上部にモータ2を配置す
ると共に、該モータ2の下部位置に圧縮要素3を
配置する一方、該圧縮要素3と前記モータ2と
を、軸方向中間部位に偏心軸部8aをもつ駆動軸
8を介して連動連結している。
前記モータ2は、固定子2aと回転子2bとか
ら成り、該固定子2aは、第1,2図に示すよう
に固定子2a外周側に前記ケーシング1と非接触
のコアカツト面Cを形成すると共に、該固定子2
aの軸方向両側にコイルエンド21を形成してい
る。また、前記回転子2bの上下方向に形成する
エンドリングE,Eに、バランスウエイトW,W
を取付けている。
前記圧縮要素3は、フロントヘツド4とリヤヘ
ツド5と、これら両ヘツド4,5間に挟在される
シリンダ室6aをもつシリンダ6とから成り、該
シリンダ6のシリンダ室6aにローラ7を内装す
ると共に、このシリンダ6に前記ローラ7に接触
するブレード20を往復動自由に設ける一方、前
記モータ2から延びる前記駆動軸8の偏心軸部8
aを前記ローラ7に嵌合させている。
そして、吸入管13を介して前記シリンダ室6
aに低圧ガスを導入し、前記偏心軸部8aの回転
と前記ブレード20の往復動により、前記低圧ガ
スを圧縮し、前記シリンダ6の上方に位置する前
記フロントヘツド4に設ける吐出口10から前記
ケーシング1内へ高圧の吐出ガスを吐出する如く
している。
また、前記吐出口10から吐出されるガスは、
マフラー14を介して前記圧縮要素3と前記モー
タ2との間の空間に吐出され、この空間に吐出さ
れたガスは、前記モータ2の固定子2a外周面に
設ける前記コアカツト面Cと前記ケーシング1と
の間に形成されるガス通路11を介して上方へ案
内され、吐出管12を介して外部へ吐出されるの
である。
しかして、前記の如きロータリー圧縮機におい
て、前記シリンダ6と前記モータ2の固定子2a
との間に、前記吐出口10を内包すると共に前記
固定子2aと密閉ケーシング1との間のガス通路
11位置より小さい外径とした筒状隔壁9を介装
する一方、この隔壁9の上部で、前記固定子2a
に設けるコイルエンド21に対向する位置に吐出
ガスの流通孔9aを設けたのである。
具体的には、前記筒状隔壁9は、第3図及び第
4図に示す如く、その上部で、前記固定子2aに
設けるコイルエンド21外周側に対向する位置
に、多数の小孔から成る前記流通孔9aを形成す
ると共に、該筒状隔壁9の直径を、第2図に示す
如く、前記固定子2aのコアカツト面Cとケーシ
ング1との間で形成される4つのガス通路11か
ら食み出せない寸法と成し、前記吐出口10から
吐出されるガスがそのまま直接前記ガス通路11
へ連通してしまうこととならないようにしている
のである。つまり、前記圧縮要素3とモータ2と
の間の空間を前記筒状隔壁9を区画し、前記吐出
口10から吐出した吐出ガスの流れを前記筒状隔
壁9で遮り、前記流通孔9aを通過させて前記ガ
ス通路11へ流出させるように成すのである。
また、前記筒状隔壁9は、第1,2図に示す如
く、その下端を、前記シリンダ6のケーシング1
への固定用腕61,62の上面に設ける溝mに圧
入又は焼く嵌め等によつて嵌込むと共に、その上
端を、前記固定子2aの下面に当接させているの
である。
尚、前記筒状隔壁9の下端は、前記溝mに必ず
しも圧入等により固定する必要はなく、単に位置
ずれがないように嵌め込むだけでもよい。また、
前記溝mのかわりに、第5図の如く段部Dを設け
て嵌め込んでもよいし、又、第6図の如くシリン
ダ6側には加工は行なわずに筒状隔壁9とケーシ
ング1との間に円環状のスペーサSを介装して該
筒状隔壁9を取付けてもよい。
上記構成により、前記吐出口10より吐出され
た吐出ガスは、前記モータ2の回転により遠心作
用を受けて前記筒状隔壁9の内周面に衝突し、該
内周面に沿つて上方に導かれ、通路抵抗の大きい
該隔壁9と前記コイルエンド21との間の狭い空
間を通過して、前記流通孔9aを通過するのであ
り、この流通孔9aを通過するまでに、前記ブレ
ード20の往復動や前記モータ2のバランスウエ
イトWの回転に伴ない発生するミスト状油を分離
できるのである。即ち、前記吐出口10から吐出
した吐出ガスを、油が混入したまま前記ガス通路
11を通過するのではなく、一旦前記筒状隔壁9
の内周面に衝突させてガスの流速を落としながら
一部の油を分離し、吐出ガスを該隔壁9の上方へ
と導いて通路抵抗の大きい前記コイルエンド21
と前記隔壁9との間の狭い空間を通過させてさら
に流速を落としながら油を分離し、最終的に、前
記流通孔9aを通過する際に油の殆どを分離でき
るのである。従つて、前記固定子2aと密閉ケー
シング1との間に形成される前記ガス通路11を
油の混入しない吐出ガスのみを通過させることが
できるのであるから、前記ケーシング1外へは油
の混入しない吐出ガスを吐出させることができ、
油上りが阻止できるのである。また、分離された
油は前記筒状隔壁9の内周面を伝つて前記ケーシ
ング1の底部へと落下させることができるのであ
る。尚、前記筒状隔離9の内周面に衝突して、油
が分離されたガスの一部は、前記固定子2aと回
転子2bとの間のエアギヤツプを通過してケーシ
ング上部へと至るのである。
また、この筒状隔壁9をシリンダ6とモータ2
の固定子2aとの間に介装することにより、モー
タ2の固定子2aと回転子2bとの高さ位置の位
置決めが精度よく、かつ、容易にできるのであ
る。即ち、一般に、前記圧縮要素3と、該圧縮要
素3に駆動軸8で結合されるモータ2の回転子2
bとは、一体のサブアセンブリを構成し、このサ
ブアセンブリと、モータ2の固定子2aとの2つ
の物をケーシング1内の所定位置に位置決めして
焼き嵌め等により組付けるものであるが、この組
付けに際し、前記筒状隔壁9により、前記サブア
センブリを構成するシリンダ6の上面と、前記固
定子2aの下面との間の高さ位置が設定できるこ
とゝなるため、前記サブアセンブリと前記固定子
2aとの間の高さ管理が行なえることゝなり、結
局サブアセンブリにおけるモータ2の回転子2b
と、前記固定子2aとの高さを精度よく設定でき
ることゝなるのである。
従つて、例えばゲージを入れて治具によりモー
タ2の固定子2aと回転子2bとの高さ位置の位
置決めを行なうといつた面倒な作業も必要でなく
なるのである。
第7図に示すのは、別例の筒状隔壁9′であつ
て、図のように、該隔壁9′の上端周縁に複数の
切欠凹部9a′を設けて、モータ2の固定子2aに
上端周縁を当接して該固定子2aの下面と切欠凹
部9a′で吐出ガスの流通孔が形成されるのであ
る。
(考案の効果) 本考案は、以上述べたように、シリンダ6とモ
ータ2の固定子2aとの間に、前記吐出口10を
内包すると共に前記固定子2aと密閉ケーシング
1との間のガス通路11位置より小さい外径とし
た筒状隔壁9を介装する一方、この隔壁9の上部
で、前記固定子2aに設けるコイルエンド21に
対向する位置に吐出ガスの流通孔9aを設けたか
ら、前記吐出口10より吐出された吐出ガスを、
前記筒状隔壁9の内周面に衝突させ、該内周面に
沿つて上方に導き、通路抵抗の大きい該隔壁9と
前記コイルエンド21との間の狭い空間を通過さ
せて、前記流通孔9aを通過させることができる
から、この流通孔9aを通過するまでに、前記ブ
レード20の往復動や前記モータ2のバランスウ
エイトWの回転に伴ない発生するミスト状油を分
離できるのである。即ち、前記吐出口10から吐
出した吐出ガスを、油が混入したままで前記ガス
通路11を通過するのではなく、一旦前記筒状隔
壁9の内周面に衝突させてガスの流速を落としな
がら一部の油を分離し、吐出ガスを該隔壁9の上
方へと導いて通路抵抗の大きい前記コイルエンド
21と前記隔壁9との間の狭い空間を通過させて
さらに流速を落としながら油を分離し、最終的
に、前記流通孔9aを通過する際に油の殆どを分
離できるのである。従つて、前記流通孔9aから
は、油が殆ど混入しない吐出ガスのみを排出で
き、前記固定子2aと密閉ケーシング1との間に
形成される前記ガス通路11を油の混入しない吐
出ガスのみを通過させることができるし、また、
分離された油は前記筒状隔壁9の内周面を伝つて
前記ケーシング1の底部へと落下させることがで
きるのであつて、分離された油が前記ガス通路1
1で吐出ガスに再混入することもないのである。
このため、前記ケーシング1外に吐出される吐出
ガスと共に油が吐出されるのを最小にでき、油上
がりを有効に阻止できるのである。
従つて、油上り防止構造を圧縮機内部で対応さ
せることができ、このため、従来の外部バイパス
構造に比較して、圧縮機の取扱いが容易にでき、
かつ、製品搭載時の制約を受けることがなく、し
かも、モータの固定子と回転子との位置決めを簡
単、かつ精度よく行なうことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかゝる密閉形回転圧縮機の全
体構造を示す縦断面図、第2図は圧縮要素を上側
から見た平面図、第3図は要部である筒状隔壁の
横断面図、第4図は同正面図、第5図及び第6図
は筒状隔壁の下部取付構造の別例を示す概略図、
第7図は筒状隔壁の別例を示す正面図、第8図は
従来例を説明する一部省略縦断面図である。 1……ケーシング、2……モータ、2a……固
定子、3……圧縮要素、6……シリンダ、9……
筒状隔壁、9a……流通孔、10……吐出口、1
1……ガス通路、21……コイルエンド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密閉ケーシング1の下方側に、シリンダ6をも
    ち、該シリンダ6の上方に吐出口10を設けた圧
    縮要素3を内装すると共に、該圧縮要素3の上方
    にモータ2を内装し、前記吐出口10からの吐出
    ガスを、前記モータ2を介して外部に吐出する如
    くした圧縮機において、前記シリンダ6と前記モ
    ータ2の固定子2aとの間に、前記吐出口10を
    内包すると共に前記固定子2aと密閉ケーシング
    1との間のガス通路11位置より小さい外径とし
    た筒状隔壁9を介装する一方、この隔壁9の上部
    で、前記固定子2aに設けるコイルエンド21に
    対向する位置に吐出ガスの流通孔9aを設けたこ
    とを特徴とする密閉形回転圧縮機。
JP1986137620U 1986-09-08 1986-09-08 Expired JPH0429114Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986137620U JPH0429114Y2 (ja) 1986-09-08 1986-09-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986137620U JPH0429114Y2 (ja) 1986-09-08 1986-09-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6342888U JPS6342888U (ja) 1988-03-22
JPH0429114Y2 true JPH0429114Y2 (ja) 1992-07-15

Family

ID=31041845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986137620U Expired JPH0429114Y2 (ja) 1986-09-08 1986-09-08

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030044253A (ko) * 2001-11-29 2003-06-09 주식회사 롤텍 스크롤 압축기의 소음 차단 구조

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58180392U (ja) * 1982-05-27 1983-12-02 株式会社東芝 密閉形圧縮機

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JPS6342888U (ja) 1988-03-22

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