JPH0599177A - 縦形回転圧縮機 - Google Patents

縦形回転圧縮機

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JPH0599177A
JPH0599177A JP26189291A JP26189291A JPH0599177A JP H0599177 A JPH0599177 A JP H0599177A JP 26189291 A JP26189291 A JP 26189291A JP 26189291 A JP26189291 A JP 26189291A JP H0599177 A JPH0599177 A JP H0599177A
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JP
Japan
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oil
casing
blade
cylinder
compression element
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JP26189291A
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Inventor
Hitoshi Shibata
仁 柴田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】圧縮要素をスポット溶接により固定しても、該
圧縮要素内のシリンダ室が歪んだり、ブレードの摺動溝
が歪んだりすることなく、前記ケーシングに固定するこ
とができ、しかも、ブレードへの給油も確実に行えるよ
うにする。 【構成】リヤヘッド33の径方向外方側端部にケーシン
グ1内壁に沿って軸方向上方に立ち上がる立ち上がり部
33aを形成して、この立ち上がり部33aとケーシン
グ1とをスポット溶接6して圧縮要素3を固定する。ま
た、立ち上がり部33aの内方に油溜り部37を形成
し、かつ、リヤヘッド33に油溜り部37をケーシング
1内底部に形成する油溜1aに連通する油戻し穴33b
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉ケーシングにフロ
ントヘッド、リヤヘッド、及びローラとブレードとを内
装するシリンダから成る圧縮要素をスポット溶接により
固定した縦形回転圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の縦形回転圧縮機において
単一のシリンダをもつ圧縮機では、例えば図4に示すよ
うに、密閉ケーシングC内にフロントヘッドF、リヤヘ
ッドR及びシリンダSから成る圧縮要素CFを内装し、
前記シリンダSの径方向外側端部を前記ケーシングCに
スポット溶接Gすることにより前記圧縮要素CFを前記
ケーシングCに固定するようにしていた。
【0003】また、複数のシリンダを有する圧縮機にお
いては、例えば特開昭60−135687号公報に記載
され、また、図5に示すように、密閉ケーシングC内に
フロントヘッドF、リヤヘッドR、及び複数のシリンダ
SをミドルプレートMを介して積層して成る圧縮要素C
Fを内装し、前記ミドルプレートMの径方向外側端部を
前記ケーシングCにスポット溶接Gして前記圧縮要素C
Fを前記ケーシングCに固定するようにしていた。
【0004】さらに、以上のように構成する各タイプの
圧縮機において、前記シリンダS内には、ローラAと該
ローラAに先端部が当接して摺動溝(図示せず)を摺動
するブレード(図示せず)とを内装しており、前記ブレ
ードの背面側を前記ケーシングC内に開放して、前記ブ
レードの背面側を油溜Oに浸漬させると共に、ケーシン
グC上部で分離されて前記油溜Oに戻る油を前記ブレー
ドに付着させるなどして、前記背面側から前記ケーシン
グC内の油をブレード先端部及び摺動面に給油するよう
にしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
縦形回転圧縮機において単一シリンダの圧縮機では、図
4に示すように前記シリンダSを、また、複数のシリン
ダの圧縮機では、図5に示すように前記ミドルプレート
Mを、前記ケーシングCにスポット溶接して、圧縮要素
CFを前記ケーシングCに固定するようにしていたた
め、該スポット溶接による応力で前記ブレードが摺動す
る前記摺動溝や、シリンダ室S1が歪み、圧縮の性能や
信頼性が低下する問題が生じていた。
【0006】また、前記ブレードへの給油は、該ブレー
ドの背面側から、ブレード表面に油を付着させて給油さ
れるので、油溜Oにおける油面の低下などによりこのブ
レードへの油の付着量が少なくなれば、それだけこのブ
レードの先端部及び摺動面への給油量が少なくなり、油
切れが生じて該ブレードが焼き付けを起こす問題も生じ
ていた。特に、複数のシリンダを有する圧縮機におい
て、上部側のシリンダSは、下部側のシリンダSに比較
し、油溜Oに対し遠い位置にあるため、クランク軸Kの
給油通路から上部シリンダS内のローラAへ給油する場
合、前記クランク軸Kの回転数によっては給油不足が生
じ易く、しかもこの上部シリンダSにおけるブレード背
面側は、油面に浸漬されないときが多いので、該背面側
から先端部への給油も不足し易く、前記ブレード先端部
及び摺動面における焼き付けがさらにひどくなる問題が
あったのである。
【0007】本発明は、以上の問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、圧縮要素をスポット溶接により固定し
ても、該圧縮要素内のシリンダ室が歪んだり、ブレード
の摺動溝が歪んだりすることなく、前記ケーシングに固
定することができ、しかも、ブレードへの給油も確実に
行える縦形回転圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、密閉ケーシング1にフロントヘッド3
2、リヤヘッド33、及びローラ34とブレード36と
を内装するシリンダ31から成る圧縮要素3をスポット
溶接6により固定した縦形回転圧縮機において、前記リ
ヤヘッド33の径方向外方側端部に前記ケーシング1内
壁に沿って軸方向上方に立ち上がる立ち上がり部33a
を形成して、該立ち上がり部33aを前記ケーシング1
にスポット溶接6して前記圧縮要素3を固定すると共
に、前記立ち上がり部33aの内方に油溜り部37を形
成し、かつ、前記リヤヘッド33に前記油溜り部37を
前記ケーシング1内底部に形成する油溜1aに連通する
油戻し穴33bを形成したのである。
【0009】また、密閉ケーシング1にフロントヘッド
32、リヤヘッド33、及びローラ34とブレード36
とを内装する複数のシリンダ31,31をミドルプレー
ト38を介して積層して成る圧縮要素3をスポット溶接
6により固定した縦形回転圧縮機においては、前記ミド
ルプレート38の径方向外方側端部に前記ケーシング1
内壁に沿って軸方向上方に立ち上がる立ち上がり部38
aを形成して、該立ち上がり部38aを前記ケーシング
1にスポット溶接6して前記圧縮要素3を固定すると共
に、前記立ち上がり部38aの内方に油溜り部37を形
成し、かつ、前記ミドルプレート38に前記油溜り部3
7を前記ケーシング1内底部に形成する油溜1aに連通
する油戻し穴38bを形成したのである。
【0010】さらに、前記した複数のシリンダをもつ縦
形回転圧縮機においては、油戻し穴38bを、ミドルプ
レート38におけるブレード収納室31bが開口する部
位に形成するのが好ましい。
【0011】
【作用】単一シリンダから成る縦形回転圧縮機において
は、前記圧縮要素3を前記ケーシング1にスポット溶接
6により固定するとき、前記リヤヘッド33の前記立ち
上がり部33bでスポット溶接6を行うのであるから、
前記立ち上がり部33aが前記スポット溶接6により径
方向内方に歪んでも、前記立ち上がり部33aと前記シ
リンダ31との間には、前記油溜り部37を形成する所
定隙間があるので、前記シリンダ31への前記立ち上が
り部33aの歪みは影響がなく、従って、前記スポット
溶接6により前記シリンダ31のシリンダ室が歪んだ
り、前記ブレード収納室31bが歪んで前記ブレード3
6が摺動しなくなったりすることを確実に防止できるの
である。
【0012】しかも前記立ち上がり部33aにより前記
油溜り部37を形成することができるから、前記ケーシ
ング1上部で分離された油を一旦前記油溜り部37に溜
めることができ、しかも前記ブレード36の背面側を、
前記油溜り部37に開放しているので、前記ブレード3
6への給油をこの油溜り部37に溜る油により確実に給
油できるし、また、前記油溜り部37には油戻し穴33
bを設けているから、油溜り部37に油が溜り過ぎるこ
とはなく、油溜1aに回収できるのである。
【0013】また、多数のシリンダを有する縦形回転圧
縮機においても、前記圧縮要素3を前記ケーシング1に
スポット溶接6により固定するとき、前記ミドルプレー
ト38の前記立ち上がり部38bでスポット溶接6を行
うのであるから、前記した単一シリンダの圧縮機と同様
前記立ち上がり部38aが前記スポット溶接6により径
方向内方に歪んでも、前記立ち上がり部38aと前記上
部側シリンダ31との間には、前記油溜り部37を形成
する所定隙間があるので、前記各シリンダ31,31へ
の前記立ち上がり部38aの歪みは影響がなく、従っ
て、前記スポット溶接6により前記各シリンダ31,3
1のシリンダ室が歪んだり、前記ブレード収納室31
b,31bが歪んで前記ブレード36,36が摺動しな
くなったりすることを確実に防止できるのである。
【0014】しかも前記油溜り部37により、前記ケー
シング1上部で分離された油を一旦前記油溜り部37に
溜めることができ、しかも前記上部側ブレード36の背
面側を、前記油溜り部37に開放しているので、上部側
の前記ブレード36への給油をこの油溜り部37に溜る
油により確実に給油できるのである。
【0015】さらに、前記油溜り部37の油戻し穴38
bを、前記各ブレード収納室31b,31bが開口する
部位に設けることにより、まず、前記上部側ブレード3
6の背面側は、前記油溜り部37に溜る油が前記油戻し
穴33bに向かって流れるので、前記ブレード36の背
面側は、この油溜り部37の油で常に満たされ、前記上
部側ブレード36への給油をこの油溜り部37に溜る油
により確実に給油できるし、下部側のブレード36も前
記油戻し穴38bから落下する油によって確実に給油で
きるのである。
【0016】
【実施例】以下本発明にかかる縦形回転圧縮機の一実施
例について図面に基づいて説明する。図1に示す縦形回
転圧縮機は、単一シリンダをもつ回転圧縮機で、密閉ケ
ーシング1内の上部にステータ21と駆動軸4を結合し
たロータ22とから成るモータ2を配設すると共に、前
記ケーシング1の下部位置に、前記駆動軸4を介して回
転駆動される圧縮要素3を配設したものである。
【0017】前記圧縮要素3は、シリンダ31と、該シ
リンダ31の上下部位に取付けられた、フロント及びリ
ヤヘッド32,33と、前記シリンダ31に内装され、
前記駆動軸4で偏心回転されるローラ34と、前記フロ
ントヘッド32の上部側に設けたマフラー35とから成
り、前記駆動軸4の偏心部41を、前記ローラ34に挿
嵌させている。そして、前記シリンダ31には、後部に
おいて上下部が開口するブレード収納室31bを形成
し、該ブレード収納室31bに前記ローラ34に先端部
が当接し、シリンダ室31aを区画して、該ローラ34
の偏心回転に伴い前記収納室31b内を摺動するブレー
ド36を配設している。
【0018】斯くして、前記モータ2に伴う前記駆動軸
4の回転駆動により、前記シリンダ31内に吸入した冷
媒ガスを前記ローラ34で圧縮し、前記マフラー35を
介して前記モータ2と圧縮要素3との間に形成した一次
空間5へと吐出させ、この吐出ガスを前記モータ2のエ
アギャップ7を経て、該モータ2の上部側に形成した二
次空間(図示せず)へと案内し、この二次空間から前記
ケーシング1に設けた吐出管(図示せず)を介して外部
へと吐出させるようにしている。
【0019】また、前記駆動軸4の軸心内部には、該駆
動軸4の下端から上下方向中間高さまで延びる給油通路
42を形成し、この給油通路42の下部側に前記油溜1
aに連通するポンプ要素43を取付けて、該ポンプ要素
43で前記油溜1aから汲上げた潤滑油を前記フロント
及びリヤヘッド32,33の軸受部や前記駆動軸4と前
記ローラ34との摺接箇所等に給油するようにしてい
る。
【0020】図1に示した実施例は、前記した縦形回転
圧縮機において、前記リヤヘッド33の径方向外方側端
部に前記ケーシング1内壁に沿って軸方向上方に立ち上
がる立ち上がり部33aを形成して、該立ち上がり部3
3aと前記ケーシング1とをスポット溶接6して前記圧
縮要素3を固定すると共に、前記立ち上がり部33aの
内方に油溜り部37を形成し、かつ、前記リヤヘッド3
3に前記油溜り部37を前記ケーシング1内底部に形成
する前記油溜1aに連通する油戻し穴33bを形成した
のである。
【0021】即ち、前記リヤヘッド33は、その外壁を
前記ケーシング1の内壁に沿う円形に形成して、該リヤ
ヘッド33の径方向外方側端部を前記内壁に沿って軸方
向上方に立ち上げて、円筒状の前記立ち上がり部33a
を形成するのである。この立ち上がり部33aは、図2
に示すように、前記ケーシング1を貫通して前記圧縮要
素3の前記シリンダ31に接続する吸入管11の挿通用
切欠きを設けている。
【0022】一方、前記シリンダ31は、その外壁を、
前記立ち上がり部33aの内面との間に所定隙間を形成
するごとく前記内面の径より小径とした円形に形成する
と共に前記フロントヘッド32の外周より大径に形成
し、また、前記シリンダ31の底面における径方向外方
側と該外方側底面と対向する前記リヤヘッド33の上面
との間に所定隙間を形成するのであって、前記シリンダ
31内に内装する前記ブレード36の背面側が前記シリ
ンダ上下面においてケーシング1内に開放するごとく成
すのである。そして、前記リヤヘッド33の径方向外方
側上面と前記立ち上がり部33a及び前記シリンダ31
の外壁との間に前記油溜り部37を形成すると共に、前
記シリンダ31を前記フロントヘッド32と前記リヤヘ
ッド33とにより挟持して固定し、前記圧縮要素3を形
成するのである。そして、前記立ち上がり部33aと前
記ケーシング1とをスポット溶接6して前記圧縮要素3
を前記ケーシング1に固定するのである。
【0023】また、前記リヤヘッド33には、前記油溜
り部37を前記ケーシング1内の油溜1aに連通する前
記油戻し穴33bを形成するのであるが、この油戻し穴
33bは、前記シリンダ31の前記ブレード収納室31
bの後部開口部位の近くに設けるのが好ましい。斯くす
ることにより、前記油溜り部37に溜る油は前記油戻し
穴33bから前記油溜1aに流れていくので、この油戻
し穴33b近くには常に油が満たされることになり、従
って、前記ブレード36への給油がより確実にできるこ
とになる。
【0024】しかして、以上の構成により、前記圧縮要
素3を前記ケーシング1にスポット溶接6により固定す
るときには、前記リヤヘッド33の前記立ち上がり部3
3bでスポット溶接6を行うのであるから、前記立ち上
がり部33aが前記スポット溶接6により径方向内方に
歪んでも、前記立ち上がり部33aと前記シリンダ31
との間には、前記油溜り部37を形成する所定隙間があ
るので、前記シリンダ31への影響はなく、従って、前
記スポット溶接6により前記シリンダ31のシリンダ室
31aが歪んだり、前記ブレード収納室31bが歪んで
前記ブレード36が摺動しなくなったりすることを確実
に防止できるのである。
【0025】しかも前記油溜り部37を形成することに
より、前記ケーシング1上部で分離された油を一旦前記
油溜り部37に溜めるようにし、しかも前記ブレード3
6の背面側を、前記油溜り部37に開放しているので、
前記ブレード36への給油をこの油溜り部37に溜る油
により確実に給油できるのである。尚、前記油溜り部3
7には油戻し穴33bを設けているから、油が溜り過ぎ
ることはなく、油溜1aに回収でき、油溜1aでの貯油
量が少なくなることはないのであって、前記給油通路4
2からの給油も確実に行えるし、また、前記油戻し穴3
3bを前記ブレード収納室31b後部開口部近くに設け
ているので、前記油溜り部37に溜る油は前記油戻し穴
33bに向かって流れ、この油戻し穴33bの周辺は、
常に油で満たされるのであって、前記ブレード36への
給油は確実に行えるのである。
【0026】次に第2実施例として2シリンダの縦形回
転圧縮機を図面に基づいて説明する。図3に示す2シリ
ンダの縦形回転圧縮機は、前記圧縮要素3を、ミドルプ
レート38を介して積層した複数のシリンダ31,31
と、該各シリンダ31,31の上下部位に取付けられ
た、フロント及びリヤヘッド32,33と、前記シリン
ダ31,31に内装され、前記駆動軸4で偏心回転され
るローラ34,34と、前記フロントヘッド32の上部
側に設けたマフラー35とから構成すると共に、前記駆
動軸4の偏心部41,41を、前記ローラ34,34に
挿嵌させ、そして、前記各シリンダ31,31には、ブ
レード収納室31b,31bを形成し、該ブレード収納
室31b,31bに前記ローラ34に先端部が当接し、
シリンダ室31aを区画して、該ローラ34の偏心回転
に伴い前記収納室31b内を摺動するブレード36をそ
れぞれ配設したものである。
【0027】しかして、以上説明した2シリンダの縦形
回転圧縮機においては、前記ミドルプレート38の径方
向外方側端部に前記ケーシング1内壁に沿って軸方向上
方に立ち上がる立ち上がり部38aを形成して、該立ち
上がり部38aと前記ケーシング1とをスポット溶接6
して前記圧縮要素3を固定すると共に、前記立ち上がり
部38aの内方に油溜り部37を形成し、かつ、前記ミ
ドルプレート38に前記油溜り部37を前記ケーシング
1内底部に形成する油溜1aに連通する油戻し穴38b
を形成するのである。
【0028】即ち、前記ミドルプレート38は、前記し
た第1実施例のシリンダのように、その外壁を前記ケー
シング1の内壁に沿う円形に形成して、該ミドルプレー
ト38の径方向外方側端部を前記内壁に沿って軸方向上
方に円筒状に立ち上げて、前記立ち上がり部38aを形
成するのである。この立ち上がり部38aは、前記した
第1実施例と同様に吸入管11を前記ケーシング1から
前記圧縮要素3の上部側シリンダ31に挿嵌するため一
部を切り欠いている。
【0029】一方、前記各シリンダ31,31のうち、
上部側のシリンダ31の外壁を、前記立ち上がり部38
aの内面との間に所定隙間を形成するごとく前記内面の
径より小径とした円形に形成すると共に前記フロントヘ
ッド32の外周より大径に形成し、また、前記上部側シ
リンダ31の底面における径方向外方側と該外方側底面
と対向する前記ミドルプレート38の上面との間に所定
隙間を形成するのであって、前記シリンダ31内に内装
する前記ブレード36の背面側が前記シリンダ上下面に
おいてケーシング1内に開放するごとく成すのまであ
る。そして、前記ミドルプレート38の径方向外方側と
前記立ち上がり部38a及び前記シリンダ31の外壁と
の間に前記油溜り部37を形成すると共に、前記各シリ
ンダ31,31と前記ミドルプレート38を前記フロン
トヘッド32と前記リヤヘッド33とにより挟持して固
定し、前記圧縮要素3を形成するのである。そして、前
記立ち上がり部38aと前記ケーシング1とをスポット
溶接6して前記圧縮要素3を前記ケーシング1に固定す
るのである。
【0030】また、前記ミドルプレート38には、前記
油溜り部37を前記ケーシング1内の油溜1aに連通す
る前記油戻し穴38bを形成するのであるが、この油戻
し穴38bは、前記各シリンダ31,31の前記ブレー
ド収納室31b,31bの後部が開口する部位に設ける
のが好ましい。斯くすることにより、前記油溜り部37
に溜る油は上部側シリンダ31における前記ブレード収
納室31bに集められて前記油戻し穴38bから、下部
シリンダ31における前記ブレード収納室31bのブレ
ード36へと流れていくので、前記上部側ブレード36
への給油を確実にできながら、前記油戻し穴38bから
落下する油を、下部側の前記ブレード36上部に落下さ
せることができ、従って、この下部側ブレード36への
給油も確実にできることになる。
【0031】しかして、以上の構成により、前記圧縮要
素3を前記ケーシング1にスポット溶接6により固定す
るときには、前記ミドルプレート38の前記立ち上がり
部38bでスポット溶接6を行うのであるから、前記立
ち上がり部38aが前記スポット溶接6により径方向内
方に歪んでも、前記立ち上がり部38aと前記上部側シ
リンダ31との間には、前記油溜り部37を形成する所
定隙間があるので、前記各シリンダ31,31への影響
がなく、従って、前記スポット溶接6により前記各シリ
ンダ31,31のシリンダ室31a,31aが歪んだ
り、前記ブレード収納室31b,31bが歪んで前記ブ
レード36,36が摺動しなくなったりすることを確実
に防止できるのである。
【0032】しかも前記油溜り部37を形成することに
より、前記ケーシング1上部で分離された油を一旦前記
油溜り部37に溜めるようにし、しかも前記上部側ブレ
ード36の背面側を、前記油溜り部37に開放し、さら
に、前記油溜り部37の油戻し穴38bを、前記各ブレ
ード収納室31b,31b後部近くに設けているので、
前記上部側ブレード36には油溜り部37に溜る油によ
り確実に給油できるし、下部側のブレード36には前記
油戻し穴38bから落下する油によって確実に給油でき
るのである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、前記圧縮要素3を
前記ケーシング1にスポット溶接6により固定すると
き、単一シリンダの縦形回転圧縮機においては、前記リ
ヤヘッド33に、また、多数のシリンダを有する縦形回
転圧縮機においては、ミドルプレート38に前記立ち上
がり部33a,38a形成し、これら立ち上がり部33
a,38aで、前記ケーシング1にスポット溶接6を行
うのであるから、前記立ち上がり部33a,38aが前
記スポット溶接6により径方向内方に歪んでも、前記立
ち上がり部33a,38aと前記シリンダ31との間に
は、前記油溜り部37を形成する所定隙間があるので、
前記シリンダ31への影響はなく、従って、前記スポッ
ト溶接6により前記シリンダ31のシリンダ室31aが
歪んだり、前記ブレード収納室31bが歪んで前記ブレ
ード36が摺動しなくなったりすることを確実に防止で
きるのである。
【0034】しかも前記油溜り部37を形成することに
より、前記ケーシング1上部で分離された油を一旦前記
油溜り部37に溜められ、しかも前記ブレード36の背
面側を、前記油溜り部37に開放しているので、前記ブ
レード36への給油をこの油溜り部37に溜る油により
確実に給油できるのである。
【0035】さらに、前記ミドルプレート38に油溜り
部37の油戻し穴38bを形成する場合、前記油戻し穴
38bを前記各ブレード収納室31b,31bが開口す
る部位に設けることにより、前記油溜り部37に溜る油
が前記油戻し穴33bに流れるので、前記ブレード36
の背面側を、この油溜り部37の油で満たすことがで
き、従って、前記上部側ブレード36への給油はこの油
溜り部37に溜る油により確実に給油できるし、下部側
のブレード36も前記油戻し穴38bから落下する油に
よって確実に給油できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、縦形回転圧縮機の
一部切欠断面図。
【図2】図1の縦形回転圧縮機の横断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す、縦形回転圧縮機の
一部切欠断面図。
【図4】従来例を示す、単一シリンダの縦形回転圧縮機
の断面図。
【図5】従来例を示す、2シリンダの縦形回転圧縮機の
断面図。
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 1a 油溜 3 圧縮要素 31 シリンダ 32 フロントヘッド 33 リヤヘッド 34 ローラ 36 ブレード 37 油溜り部 38 ミドルプレート 33a,38a 立ち上がり部 33b,38b 油戻し穴 31b ブレード収納室 6 スポット溶接

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉ケーシング1にフロントヘッド32、
    リヤヘッド33、及びローラ34とブレード36とを内
    装するシリンダ31から成る圧縮要素3をスポット溶接
    6により固定した縦形回転圧縮機において、前記リヤヘ
    ッド33の径方向外方側端部に前記ケーシング1内壁に
    沿って軸方向上方に立ち上がる立ち上がり部33aを形
    成して、該立ち上がり部33aを前記ケーシング1にス
    ポット溶接6して前記圧縮要素3を固定すると共に、前
    記立ち上がり部33aの内方に油溜り部37を形成し、
    かつ、前記リヤヘッド33に前記油溜り部37を前記ケ
    ーシング1内底部に形成する油溜1aに連通する油戻し
    穴33bを形成したことを特徴とする縦形回転圧縮機。
  2. 【請求項2】密閉ケーシング1にフロントヘッド32、
    リヤヘッド33、及びローラ34とブレード36とを内
    装する複数のシリンダ31,31をミドルプレート38
    を介して積層して成る圧縮要素3をスポット溶接6によ
    り固定した縦形回転圧縮機において、前記ミドルプレー
    ト38の径方向外方側端部に前記ケーシング1内壁に沿
    って軸方向上方に立ち上がる立ち上がり部38aを形成
    して、該立ち上がり部38aを前記ケーシング1にスポ
    ット溶接6して前記圧縮要素3を固定すると共に、前記
    立ち上がり部38aの内方に油溜り部37を形成し、か
    つ、前記ミドルプレート38に前記油溜り部37を前記
    ケーシング1内底部に形成する油溜1aに連通する油戻
    し穴38bを形成したことを特徴とする密閉形圧縮機。
  3. 【請求項3】油戻し穴38bを、ミドルプレート38に
    おけるブレード収納室31bが開口する部位に形成して
    いる請求項2記載の多気筒縦形回転圧縮機。
JP26189291A 1991-10-09 1991-10-09 縦形回転圧縮機 Withdrawn JPH0599177A (ja)

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