JPH04134194A - 密閉形圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、密閉形圧縮機に関する。

（従来の技術） 従来、密閉形圧縮機は、例えば実開昭６４−６３８９号
公報に記載され、かつ、第６図に示したように、密閉ケ
ーシングＣＣ’）の内方上部側に、ステータ（ＳＴ）と
ロータ（ＲＴ）とから成るモータ（Ｍ）を配設し、また
、下部側に、シリンダ（ＣＬ）とフロントヘッド（ＦＨ
）を備え、前記ロータ（ＲＴ）から延びるクランク軸（
Ｋ）で駆動される圧縮要素（ＣＦ）を配設すると共に、
前記フロントヘッド（ＦＨ）に吐出チャンバーを形成す
るマフラー（ＭＦ）を取付けて、前記圧縮要素（ＣＦ）
で圧縮され、前記フロントヘッド（ＦＨ）に設けた吐出
口（Ａ）から吐出される圧縮ガスを、前記マフラー（Ｍ
Ｆ）から、前記圧縮要素（ＣＦ）とモータ（Ｍ）との間
の一次空間（Ｓｌ）に吐出し、該−次空間（Ｓｌ）から
前記ステータ（ＳＴ）とロータ（ＲＴ）との間のエアギ
ャップ（Ｇ）や、前記ロータ（ＲＴ）の上下方向に貫通
形成した複数の貫通孔（Ｂ）を経て前記モータ（Ｍ）の
上部側の二次空間（Ｓ２）側に案内し、該二次空間（Ｓ
２）に開口させた吐出管から外部に吐出するようにして
いる。また、前記ステータ（ＳＴ）の外壁複数箇所にコ
アカットを設けて、該コアカットと前記ケーシング（Ｃ
）の内壁とで油戻し用通路（Ｄ）を形成し、この油戻し
用通路（Ｄ）を介して前記二次空間（Ｓ２）側に圧縮ガ
スと共に持上げられた油を、前記ケーシング（Ｃ）の底
部油溜（０）に戻すようにしている。

更に、以上の圧縮機においては、前記−夕空間（Ｓｌ）
に吐出された圧縮ガスが前記油戻し用通路（Ｄ）の戻り
油に干渉したりすると、前記油溜（０）での油面低下を
招いたりすることから、マフラー（ＭＦ）の中央部位に
、前記ロータ（ＲＴ）の下部側に設けたバランスウェイ
ト（ＢＷ）の内方側に向け、かつ、前記フロントヘッド
（ＦＨ）の軸受部（ＦＨａ）外周に対向して延びる筒状
の案内部（Ｅ）を一体に設け、この案内部（Ｅ）で前記
吐出口（Ａ）から吐出される圧縮ガスを整流化して、前
記貫通孔（Ｂ）などに案内させるようにしている。

（発明が解決しようとする課題） 所が、以上のように、前記マフラー（ＭＦ）に案内部（
Ｅ）を一体形成するときには、このマフラー（ＭＦ）の
成形が複雑となり、また、前記案内部（Ｅ）は前記フロ
ントヘッド（ＦＨ）の軸受部（ＦＨａ）と前記バランス
ウェイト（ＢＷ）との間に配設するための精度が要求さ
れ、ややもすると該案内部（Ｅ）が前記バランスウェイ
ト（ＢＷ）に干渉したりする問題があった。

本発明は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その
目的は、前記マフラーの製作を複雑化したり、該マフラ
ーとバランスウェイトとの干渉などを招いたりすること
なく、構成部品を利用した簡単な構成でもって、前記−
夕空間に吐出された圧縮ガスを整流化し、この圧縮ガス
の戻り油に対する干渉をなくして、油面低下を確実に防
止できる密閉形圧縮機を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本発明では、密閉ケーシング
（１）に、ステータ（２１）及びロータ（２２）を備え
たモータ（２）と、シリンダ（３１）と、該シリンダ（
３１）の上下に配設するフロントヘッド（３２）及びリ
ヤヘッド（３３）とを備えた圧縮要素（３）とを内装し
、前記圧縮要素（３）の前記フロントヘッド（３２）に
、圧縮ガスを吐出する吐出口（３５）を備えた密閉形圧
縮機において、前記フロントヘッド（３２）に前記吐出
口（３５）を覆い、密閉状の吐出チャンバー（３６）を
形成するマフラー（３７）を取付けると共に、前記フロ
ントヘラＦ（３２）の軸受部（３２ａ）に、該軸受部（
３２ａ）の頂部に開口部（７１）をもつ少なくとも一つ
の吐出通路（７）を形成して、該吐出通路（７）を前記
吐出チャンバー（３６）内に開口させたことを特徴とす
るものである。

（作用） 前記圧縮要素（３）で圧縮され、前記フロントヘッド（
３２）の吐出口（３５）から前記マフラー（３７）の吐
出チャンバー（３６）に吐出された圧縮ガスは、前記フ
ロントヘッド（３２）の軸受部（３２ａ）に設けた前記
吐出通路（７）により、前記モータ（２）の下部側に設
ける一次空間における前記ロータ（２２）の直下位置に
整流化されて吐出され、さらに、このモータ（２）の直
下位置に吐出された圧縮ガスは、速やかにモータ上部側
の二次空間へと案内されるのであり、従って、前記圧縮
ガスが戻り油に干渉したり、ケーシング（１）内の油溜
の油面を掻き乱したりするのを確実に阻止され、前記油
面の低下が確実に阻止される。また、前記圧縮ガスを整
流化する前記吐出通路（７）は、前記フロントヘッド（
３２）の軸受部（３２ａ）を利用して形成されるため、
前記マフラー（３７）などの製作が複雑化したり、該マ
フラー（３７）の他部材との干渉を招いたりすることも
ないのである。

（実施例） 第５図に示した密閉形圧縮機は、密閉ケーシング（１）
の内方上部側に、ステータ（２１）とロータ（２２）と
から成るモータ（２）を配設すると共に、このモータ（
２）の下部側に、シリンダ室（３１ａ）をもつシリンダ
（３１）と、該シリンダ（３１）の上下部位に対設され
るフロント及びリヤヘッド（３２）（３３）と、前記シ
リンダ（３１）に内装するローラ（３４）とを備えた圧
縮要素（３）を配設する一方、前記モータ（２）のロー
タ（２２）から延びる駆動軸（４）を、前記各ヘッド（
３２）（３３）に一体に設けた軸受部（３２ａ）（３３
ａ）で支持して、前記駆動軸（４）の偏心軸部（４１）
を前記ローラ（３４）に挿嵌させている。そして、前記
モータ（２）の駆動に伴う前記駆動軸（４）の回転によ
り、前記ローラ（３４）を前記シリンダ（３１）内で偏
心回転させ、該シリンダ（３１）内において吸入管（１
１）から吸入されるガスを圧縮し、この圧縮ガスを前記
フロントヘッド（３２）に設けた吐出口（３５）から前
記モータ（２）の下部側に形成される一次空間（５）へ
と吐出させ、この−夕空間（５）から前記モータ（２）
のステータ（２１）とロータ（２２）との間に形成した
エアギャップ（２３）や、前記ロータ（２２）に上下貫
通状に設けた複数の貫通孔（２４）を経て、前記モータ
（２）の上部側に形成される二次空間（６）へと案内し
、該空間（６）に開口させた吐出管（１２）から外部側
に吐出させるようにしている。また、前記モータ（２）
におけるステータ（２１）の外周部には、複数のコアカ
ット部を設け、この各コアカット部と前記ケーシング（
１）の内壁面との間に油戻し通路（２５）を形成して、
前記二次空間（６）側に圧縮ガスと共に持上げられた油
を、前記各油戻し通路（２５）を介して前記−夕空間（
５）から前記ケーシング（１）の底部に設けた油溜（１
ａ）へと戻すようにしている。更に、前記モータ（２）
におけるロータ（２２）の上下部位には、エンドリング
（２２ａ）　　（２２ｂ）を設けて、この下部側エンド
リング（２２ｂ）にバランスウェイト（２６）を取付け
ている。

しかして以上の密閉形圧縮機において、第１図及び第２
図で明らかにしたように、前記圧縮要素（３）を構成す
るフロントヘッド（３２）の上部側に、前記吐出口（３
５）の外部側を覆って密閉吠の吐出チャンバー（３６）
を画成するマフラー（３７）を取付けると共に、前記フ
ロントヘッド（３２）の軸受部（３２ａ）に、上下方向
に延びる合計４箇の吐出通路（７）をそれぞれ相対向状
に形成して、該各吐出通路（７）における前記軸受部（
３２ａ）の頂部側で、前記ロータ（２２）に設けた各貫
通孔（２４）との対向部位に、前記−夕空間（５）に開
口される開口部（７１）を設け、かつ、前記各吐出通路
（７）の下部側に前記チャンバー（３６）内に開口され
る横孔（７２）を形成して、前記吐出口（３５）から前
記チャンバー（３６）内に吐出された圧縮ガスを、前記
横孔（７２）から前記吐出通路（７）内に導入し、前記
開口部（７１）から前記−夕空間（５）へと吐出させる
ようになすのである。前記各吐出通路（７）は、必ずし
も４個に限らず、少なくとも１個以上形成するものとす
る。

以上の各吐出通路（７）を形成するにあたっては、通常
前記フロントヘッド（３２）は焼結成形手段で形成され
ることから、この焼結成形時に、前記各吐出通路（７）
の形成部位にビンなどを介入しておき、該ピンを焼結成
形後に抜き取って、その下部側に前記横孔（７２）をド
リル加工などで形成することにより、前記開口部（７１
）と横孔（７２）とをもつ吐出通路（７）が簡単に形成
できるのである。

また、前記フロントヘッド（３２）に設けた軸受部（３
２ａ）には、前記駆動軸（４）を軸受メタル（８）を介
して支持させることも多く行われているが、斯かる場合
には、第３図及び第４図に示したように、前記フロント
ヘッド（３２）の焼結成形時に、前記軸受メタル（８）
が挿通される挿通孔（３２ｂ）の内周側一部に、半円形
部材などを介入させておき、この部材を焼結成形後に抜
き取って半円形状をなす縦溝を形成し、前記挿通孔（３
２ｂ）に前記軸受メタル（９）を挿通させることにより
、該メタル（９）と前記縦溝との間に前記吐出通路（７
）を形成するようにしてもよく、この場合にも、該吐出
通路（７）の下部にはドリル加工などで前記横孔（７２
）を設けるのである。

そして、以上の構成とすることにより、前記圧縮要素（
３）で圧縮された圧縮ガスが、前記フロントヘッド（３
２）の吐出口（３５）から前記マフラー（３７）の吐出
チャンバー（３６）へと吐出され、該チャンバー（３６
）内に開口された前記横孔（７２）から前記吐出通路（
７）内に導入されて、その上方開口部（７１）から前記
−夕空間（５）における前記ロータ（２２）の直下位置
へと吐出され、この−夕空間（５）側で圧縮ガスの乱れ
を発生させたりすることなく、該圧縮ガスが整流化され
ながら前記ロータ（２２）の貫通孔（２４）などを経て
前記二次空間（６）側に速やかに案内されるのであり、
従って、前記圧縮ガスが前記油戻し通路（２５）からの
戻り油に干渉したり、また、前記油溜（１ａ）の油面を
掻き乱したりすることなく、前記油溜（１ａ）での油面
低下が確実に防止される。しかも、圧縮ガスの整流化を
行う前記吐出通路（７）は、前記フロントヘッド（３２
）の軸受部（３２ａ）を利用して形成しているため、従
来のように、前記マフラー（３７）の製作が複雑化した
り、また、該マフラー（３７）が前記バランスウェイト
（２６）と干渉したりすることもなくなる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の圧縮機では、圧縮要素（
３）を構成するフロントヘッド（３２）に、その吐出口
（３５）を覆って密閉状の吐出チャンバー（３６）を形
成するマフラー（３７）を取付けると共に、前記フロン
トヘッド（３２）の軸受部（３２ａ）に、該軸受部（３
２ａ）の頂部側に開口部（７１）をもち、かつ、前記吐
出チャンバー（３６）内に開口される少なくとも一つの
吐出通路（７）を形成したから、従来のように、前記マ
フラー（３７）を複雑化したり、該マフラー（３７）の
他部材との干渉を招いたりすることなく、前記フロント
ヘッド（３２）を利用した簡単な構成でもって、圧縮ガ
スを整流化して一次空間から二次空間へと速やかに案内
することができるから、戻り油に対する干渉、及びケー
シング内の油溜の油面の掻き乱しを防止でき、ケーシン
グ内の油面低下を確実に防止できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる密閉形圧縮機の要部であるフロ
ントヘッド部分の断面図、第２図は同フロントヘッドの
平面図、第３図及び第４図は他の実施例を示す図面、第
５図は密閉形圧縮機の全体構造を示す縦断面図、第６図
は従来例を示す一部省略断面図である。 （１）・・Ｏ・・密閉ケーシング （２）・・・・・モータ （２１）・・・・ステータ （２２）・・・・ロータ （３）・・・・・圧縮要素 （３１）・・・・シリンダ （３２）　・ （３２ａ） （３３）　・ （３５）　・ （３６）　・ （３７）　・ （７）　・　・ （７１）　・ ・フロントヘッド ・軸受部 ・リヤヘッド ・吐出口 ・吐出チャンバー ・マフラー ・吐出通路 ・開口部 第１図 第２図 Ｉ ｌα ３ａ 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）密閉ケーシング（１）に、ステータ（２１）及びロ
   ータ（２２）を備えたモータ（２）と、シリンダ（３１
   ）と、該シリンダ（３１）の上下に配設するフロントヘ
   ッド（３２）及びリヤヘッド（３３）とを備えた圧縮要
   素（３）とを内装し、前記圧縮要素（３）の前記フロン
   トヘッド（３２）に、圧縮ガスを吐出する吐出口（３５
   ）を備えた密閉形圧縮機であって、前記フロントヘッド
   （３２）に前記吐出口（３５）を覆い、密閉状の吐出チ
   ャンバー（３６）を形成するマフラー（３７）を取付け
   ると共に、前記フロントヘッド（３２）の軸受部（３２
   ａ）に、該軸受部（３２ａ）の頂部に開口部（７１）を
   もつ少なくとも一つの吐出通路（７）を形成して、該吐
   出通路（７）を前記吐出チャンバー（３６）内に開口さ
   せていることを特徴とする密閉形圧縮機。