JP3107623B2 - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP3107623B2
JP3107623B2 JP03352090A JP35209091A JP3107623B2 JP 3107623 B2 JP3107623 B2 JP 3107623B2 JP 03352090 A JP03352090 A JP 03352090A JP 35209091 A JP35209091 A JP 35209091A JP 3107623 B2 JP3107623 B2 JP 3107623B2
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vane pump
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passage
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真澄 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベーンポンプに関す
る。さらに詳しくは、ベーンポンプの高圧化の対応構造
に係る改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベーンポンプとしては、例えば、
図5〜図8に示すものが知られている。
【0003】この従来のベーンポンプは、カムリング1
が内装されたボデイ2のボア3を閉塞するカバー4に設
けられた吸込通路5とボデイ2に設けられた吐出通路6
とをフローコントロールバルブ7を介して連通するバイ
パス通路8を備えている。そして、このバイパス通路8
は、ボデイ2のボア3に沿ってカムリング1に近接して
配設されている。なお、この従来のベーンポンプのカム
リング1は、図7,図8に示すように、内周面1aがロ
ータ9に取付けられたベーン10の摺動面となる楕円形
に近い形状のカム面に形成され、外周面1bが小型軽量
化の要請で外側への突出部分を可能な限り除去した異形
形状に形成されている。
【0004】このような従来のベーンポンプでは、高圧
化すると、カムリング1の内周面1aと外周面1bとの
間隔(肉厚)が薄くなっている流体の圧縮部付近A(図
8参照)に亀裂損傷等が起こるおそれがある。これを回
避するためには、カムリング1の肉厚を厚くして外周面
1bの外径形状を大きくすることにより、カムリング1
の強度を高めるという高圧化の対応構造をとることが考
えられる。しかし、このような高圧化の対応構造では、
カムリング1の製造コストが安価であるものの、カムリ
ング1の中心とフローコントロールバルブ7の中心との
間隔L(図5,図7参照)が大きくなり、小型軽量化に
反しさらに各部材の互換性も喪失してしまうという不具
合が生ずることになる。このため、現状としては高圧化
の対応構造としてカムリング1を高強度材で形成するこ
とが広く行なわれているが、カムリング1の製造コスト
が高価になるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
点を考慮してなされたもので、カムリングの製造コスト
を高価にすることなく高圧化に対応することのできるベ
ーンポンプを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため、本発明に係るベーンポンプは、カムリングが内装
されたボデイのボアを閉塞するカバーに設けられた吸込
通路とボデイに設けられた吐出通路とをフローコントロ
ールバルブを介して連通するバイパス通路を備え、バイ
パス通路がボデイのボアに沿ってカムリングに近接して
配設されてなるベーンポンプにおいて、上記カムリング
の外周に凹部を形成するとともに、この凹部がバイパス
通路の少なくとも一部を代替することを特徴とする手段
を採用する。
【0007】
【作用】 前述の手段によると、カムリングの外周に凹
部を形成し、この凹部がバイパス通路を代替すること
は、バイパス通路とカムリングとの間に形成したボデイ
の一部を除去し、その除去分に対応する分だけカムリン
グの肉厚を厚くして外周面の外径形状を大きくすること
が可能になるということになる。すなわち、カムリング
の中心とフローコントロールバルブの中心との間隔を変
更することなく、カムリングの肉厚を厚くして外周面の
外径形状を大きくし、高強度材を用いずにカムリングの
強度を高めることができる。このため、カムリングの製
造コストを高価にすることなく高圧化に対応することの
できるベーンポンプを提供するという課題が解決され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るベーンポンプの実施例を
図1〜図4に基いて説明する。
【0009】この実施例では、図面から明らかなよう
に、前述の従来例と主要部が略同一の構造のものを示し
てある。
【0010】この実施例のカムリング1は、内周面1a
と外周面1bとの間隔である肉厚が比較的厚く形成さ
れ、外周面1bのバイパス通路8側に凹部1cが設けら
れている。この凹部1cは、カムリング1の軸方向へ沿
って樋形に形成され(図2参照)、カムリング1の径方
向の断面形状がバイパス通路8の内周面に対応した円弧
形に形成されている(図4参照)。
【0011】このようなカムリング1に対応して、前述
の従来例においてバイパス通路8とカムリング1とに挟
まれていたボデイ2の一部が除去されている。そして、
この除去されたボデイ2の部分にカムリング1の凹部1
cが位置して代替し、カムリング1の凹部1cがバイパ
ス通路8の一部を構成している。
【0012】このような実施例によると、カムリング1
の肉厚が厚く形成されていることから、カムリング1に
高圧化に対応できる強度が具備されることになる。そし
て、この高圧化の対応構造によると、カムリング1を高
強度材で形成するよりもはるかにカムリング1の製造コ
ストが安価となる。
【0013】さらに、この高圧化の対応構造によってカ
ムリング1の外周面1bの外径形状が拡大した部分は、
前述したボデイ2の除去された部分で相殺吸収されるこ
とになる。このため、カムリング1の中心とフローコン
トロールバルブ7の中心との間隔Lが従来と変更されな
いことになり、間隔Lが大きくなって小型軽量化の要請
に反したり各部材の互換性が喪失することもない。な
お、高圧化の対応構造によってカムリング1の外周面1
bの外径形状が拡大しても前記間隔Lに変更がないとい
うことは、換言すると、高圧化の対応構造を具備しない
ならばカムリング1に同等の強度を保持して前記間隔L
を小さくすることが可能になり、さらなる小型軽量化が
可能になるということでもある。
【0014】さらに、この実施例では、バイパス通路8
からカムリング1の外側に沿ってボデイ2にも吸込通路
11を設けてある。この吸込通路11を設けることは、
カバー4の吸込通路5との連係でカムリング1,ロータ
9,ベーン10で囲まれるポンプ室12に対して軸方向
の両側から流体を吸込ませることが可能となり、流体の
吸込み特性を良好にすることができる。
【0015】以上、図示した実施例の外に、カムリング
1の凹部1cを貫通孔形状とする実施例も可能である。
【0016】
【発明の効果】 以上のように本発明に係るベーンポン
プは、カムリングの外周に形成した凹部がバイパス通路
を代替し、カムリングの中心とフローコントロールバル
ブの中心との間隔を変更することなく、カムリングの肉
厚を厚くして高強度材を用いずにカムリングの強度を高
めることができるため、カムリングの製造コストを高価
にすることなく高圧化に対応することができる効果があ
る。
【0017】さらに、前記間隔が変更されないため、小
型軽量化の要請に反したり各部材の互換性が喪失するの
を防止することができる効果がある。
【0018】さらに、前記間隔が変更されないことか
ら、カムリングの肉厚を厚くする高圧化の対応構造を具
備しなければ、カムリングの強度を保持して前記間隔を
小さくし、さらに小型化軽量化することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベーンポンプの実施例を示す断面
図である。
【図2】図1の要部B拡大断面図である。
【図3】図1の一部の部材を取外した状態の側面図であ
る。
【図4】図1,図2に示した要部(カムリング)の正面
図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【図6】図5の要部C拡大断面図である。
【図7】図5の一部の部材を取外した状態の側面図であ
る。
【図8】図5,図7に示した要部(カムリング)の正面
図である。
【符号の説明】
1 カムリング 2 ボデイ 3 ボア 4 カバー 5 吸込通路 6 吐出通路 7 フローコントロールバルブ 8 バイパス通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 15/04 311 F04C 2/344 331

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムリングが内装されたボデイのボアを
    閉塞するカバーに設けられた吸込通路とボデイに設けら
    れた吐出通路とをフローコントロールバルブを介して連
    通するバイパス通路を備え、バイパス通路がボデイのボ
    アに沿ってカムリングに近接して配設されてなるベーン
    ポンプにおいて、上記カムリングの外周に凹部を形成す
    るとともに、この凹部がバイパス通路の少なくとも一部
    を代替することを特徴とするベーンポンプ。
JP03352090A 1991-12-13 1991-12-13 ベーンポンプ Expired - Fee Related JP3107623B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7261944B1 (ja) 2021-12-02 2023-04-20 ヤマハ発動機株式会社 ストラドルドビークル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7261944B1 (ja) 2021-12-02 2023-04-20 ヤマハ発動機株式会社 ストラドルドビークル

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JPH05164063A (ja) 1993-06-29

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