JP2555575B2 - スクロ−ル形流体機械 - Google Patents
スクロ−ル形流体機械Info
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- JP2555575B2 JP2555575B2 JP61281568A JP28156886A JP2555575B2 JP 2555575 B2 JP2555575 B2 JP 2555575B2 JP 61281568 A JP61281568 A JP 61281568A JP 28156886 A JP28156886 A JP 28156886A JP 2555575 B2 JP2555575 B2 JP 2555575B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- frame
- scroll
- fixed scroll
- fluid machine
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ケーシングに固定スクロール及び公転スク
ロールを内装し、これらスクロールの各渦巻体の最外周
部に形成される開口部からガスを吸入する如くしたスク
ロール形流体機械に関する。
ロールを内装し、これらスクロールの各渦巻体の最外周
部に形成される開口部からガスを吸入する如くしたスク
ロール形流体機械に関する。
(従来の技術) 従来、一般に、この種スクロール形流体機械は、第4
図に示すように密閉ケーシング(1)に架構(4)を圧
入固定し、該架構(4)の上端部取付面(40)(40)
に、固定スクロール(2)を取付けると共に、該架構
(4)に設けるスラスト軸受(15)を介して公転スクロ
ール(5)を支持している。
図に示すように密閉ケーシング(1)に架構(4)を圧
入固定し、該架構(4)の上端部取付面(40)(40)
に、固定スクロール(2)を取付けると共に、該架構
(4)に設けるスラスト軸受(15)を介して公転スクロ
ール(5)を支持している。
そして、前記固定スクロール(2)の吐出ポートには
外部吐出管を設け、内部空間には吸入管を開口させて、
前記内部空間を低圧ドームとして、前記各スクロール
(2)(5)の各渦巻体(2a)(5a)の最外周部に形成
される各開口部(2b)(5b)から、前記架構(4)の外
周部近傍に設ける通孔(41)(41)を介して上昇する吸
入ガスを取入れて、前記各渦巻体(2a)(5a)間におい
て吸入ガスを圧縮する如くしている。
外部吐出管を設け、内部空間には吸入管を開口させて、
前記内部空間を低圧ドームとして、前記各スクロール
(2)(5)の各渦巻体(2a)(5a)の最外周部に形成
される各開口部(2b)(5b)から、前記架構(4)の外
周部近傍に設ける通孔(41)(41)を介して上昇する吸
入ガスを取入れて、前記各渦巻体(2a)(5a)間におい
て吸入ガスを圧縮する如くしている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来は上記のように、密閉ケーシング
(1)に架構(4)を圧入固定していた。このため、前
記架構(4)に設けられたオルダムリング(13)のガイ
ド溝と公転スクロールに設けられた前記オルダムリング
(13)のガイド溝との位置関係が狂う問題が生ずる上
に、 また、このため、前記架構(4)の外壁面を、全周に
亘ってその圧入代として残す必要があり、このため、前
記各渦巻体(2a)(5a)の各開口部(2b)(5b)へ導入
する吸入ガスの通路としては、上記通孔(41)(41)の
如く通し孔状としなればならず、吸入ガスの通路面積が
十分に確保できなかった。
(1)に架構(4)を圧入固定していた。このため、前
記架構(4)に設けられたオルダムリング(13)のガイ
ド溝と公転スクロールに設けられた前記オルダムリング
(13)のガイド溝との位置関係が狂う問題が生ずる上
に、 また、このため、前記架構(4)の外壁面を、全周に
亘ってその圧入代として残す必要があり、このため、前
記各渦巻体(2a)(5a)の各開口部(2b)(5b)へ導入
する吸入ガスの通路としては、上記通孔(41)(41)の
如く通し孔状としなればならず、吸入ガスの通路面積が
十分に確保できなかった。
このため、圧縮効率の悪化を招いたり、また、吸入ガ
スの通路面積が小さいために、逆に、該吸入ガスの流速
が大きくなって、油上り量が増うてしまう問題も起こる
のであった。
スの通路面積が小さいために、逆に、該吸入ガスの流速
が大きくなって、油上り量が増うてしまう問題も起こる
のであった。
さらに、上記した問題とは別に、ケーシング(1)の
内部空間(16)から吐出室(17)を区画せずに、固定ス
クロール(2)の吐出ポートに外部吐出管を設けて、前
記内部空間(16)を低圧ドームとしていた。このため、
吸入ガス過熱による容積効率の低下の問題が生ずるし、
吐出脈動の問題も生ずる。
内部空間(16)から吐出室(17)を区画せずに、固定ス
クロール(2)の吐出ポートに外部吐出管を設けて、前
記内部空間(16)を低圧ドームとしていた。このため、
吸入ガス過熱による容積効率の低下の問題が生ずるし、
吐出脈動の問題も生ずる。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、
架構に設けられたオルダムリング(13)のガイド溝と公
転スクロール(5)に設けられた前記オルダムリング
(13)のガイド溝との位置関係の狂いを防止し、容積効
率の低下と吐出脈動とを防止し、圧縮効率の悪化の防止
をすることが可能なスクロール形流体機械を提供するこ
とを主な目的とするものである。
架構に設けられたオルダムリング(13)のガイド溝と公
転スクロール(5)に設けられた前記オルダムリング
(13)のガイド溝との位置関係の狂いを防止し、容積効
率の低下と吐出脈動とを防止し、圧縮効率の悪化の防止
をすることが可能なスクロール形流体機械を提供するこ
とを主な目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、ケーシング
(1)に、固定スクロール(2)及び公転スクロール
(5)を内装し、これらスクロール(2)(5)の各渦
巻体(2a)(5a)の最外周部に形成される開口部(2b)
(5b)からガスを吸入する如くしたスクロール形流体機
械であって、前記ケーシング(1)に、前記固定スクロ
ール(2)を圧入固定して、固定スクロール(2)の背
面側に、前記ケーシング(1)の内部空間(16)と区画
された吐出室(17)を形成すると共に、該固定スクロー
ル(2)に、前記公転スクロール(5)を回動自在に支
持する架構(4)を取付け、該架構(4)の前記各開口
部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケーシン
グ(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)(4b)
を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面(1a)
との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連通し、
他端側が前記ケーシング(1)の内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したものである。
(1)に、固定スクロール(2)及び公転スクロール
(5)を内装し、これらスクロール(2)(5)の各渦
巻体(2a)(5a)の最外周部に形成される開口部(2b)
(5b)からガスを吸入する如くしたスクロール形流体機
械であって、前記ケーシング(1)に、前記固定スクロ
ール(2)を圧入固定して、固定スクロール(2)の背
面側に、前記ケーシング(1)の内部空間(16)と区画
された吐出室(17)を形成すると共に、該固定スクロー
ル(2)に、前記公転スクロール(5)を回動自在に支
持する架構(4)を取付け、該架構(4)の前記各開口
部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケーシン
グ(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)(4b)
を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面(1a)
との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連通し、
他端側が前記ケーシング(1)の内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したものである。
(作用) しかして、ケーシング(1)に、固定スクロール
(2)を圧入固定することにより、架構(4)に設けら
れたオルダムリング(13)のガイド溝と公転スクロール
に設けられた前記オルダムリング(13)のガイド溝との
位置関係の狂いを防止できる。
(2)を圧入固定することにより、架構(4)に設けら
れたオルダムリング(13)のガイド溝と公転スクロール
に設けられた前記オルダムリング(13)のガイド溝との
位置関係の狂いを防止できる。
また、前記ケーシング(1)に圧入固定する固定スク
ロール(2)の背面側に、ケーシングの内部空間(16)
と区画されて吐出室(17)を形成したことにより、高温
の吐出ガスにより、ケーシング内部に取入れられる低圧
の吸入ガスが加熱される、所謂吸入ガス加熱の防止がで
きる上に、吐出脈動も防止できる。
ロール(2)の背面側に、ケーシングの内部空間(16)
と区画されて吐出室(17)を形成したことにより、高温
の吐出ガスにより、ケーシング内部に取入れられる低圧
の吸入ガスが加熱される、所謂吸入ガス加熱の防止がで
きる上に、吐出脈動も防止できる。
また、ケーシング(1)に圧入固定した固定スクロー
ル(2)に前記架構(4)を取付け、該架構(4)の各
開口部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケー
シング(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)
(4b)を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面
(1a)との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連
通し、他端側が前記ケーシングの内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したことにより、 前記架構(4)の外壁面は全周にわたって残す必要はな
く、従って、欠損部(4b)(4b)を大きくできるのであ
るから、吸入通路(6)(6)も大きくでき、また、吸
入ガスの流速を抑えることができる上に、前記欠損部
(4b)(4b)から前記各開口部(2b)(5b)に効率的に
吸入される吸入ガスの吸入抵抗を少なくできるのであ
る。
ル(2)に前記架構(4)を取付け、該架構(4)の各
開口部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケー
シング(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)
(4b)を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面
(1a)との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連
通し、他端側が前記ケーシングの内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したことにより、 前記架構(4)の外壁面は全周にわたって残す必要はな
く、従って、欠損部(4b)(4b)を大きくできるのであ
るから、吸入通路(6)(6)も大きくでき、また、吸
入ガスの流速を抑えることができる上に、前記欠損部
(4b)(4b)から前記各開口部(2b)(5b)に効率的に
吸入される吸入ガスの吸入抵抗を少なくできるのであ
る。
(実施例) 以下本発明にかゝるスクロール形流体機械を図面の実
施例によって説明する。
施例によって説明する。
第1図に示すように、本発明にかゝるスクロール形流
体機械では、密閉ケーシング(1)の内壁面(1a)の上
部位置を圧入部(P)とし、該圧入部(P)に、固定ス
クロール(2)を圧入固定して、固定スクロール(2)
の背面側に、前記ケーシング(1)の内部空間(16)と
区画された吐出室(17)を形成すると共に、該固定スク
ロール(2)に取付ボルト(3)により架構(4)を取
付け、該架構(4)の凹部(4a)に円環状の支持体(1
4)を介装して、該支持体(14)に備えるスラスト軸受
(15)を介して、公転スクロール(5)を回動自由に支
持するのである。
体機械では、密閉ケーシング(1)の内壁面(1a)の上
部位置を圧入部(P)とし、該圧入部(P)に、固定ス
クロール(2)を圧入固定して、固定スクロール(2)
の背面側に、前記ケーシング(1)の内部空間(16)と
区画された吐出室(17)を形成すると共に、該固定スク
ロール(2)に取付ボルト(3)により架構(4)を取
付け、該架構(4)の凹部(4a)に円環状の支持体(1
4)を介装して、該支持体(14)に備えるスラスト軸受
(15)を介して、公転スクロール(5)を回動自由に支
持するのである。
また、第2,3図にも示す如く、前記架構(4)におけ
る前記各スクロール(2)(5)の各渦巻体(2a)(5
a)の最外周部に形成される各開口部(2b)(5b)と近
接する部分に、一側を前記ケーシング(1)の内壁面
(1a)に開放する欠損部(4b)(4b)を形成して、該欠
損部(4b)(4b)と前記内壁面(1a)との間に、一端側
が前記開口部(2b)(5b)に連通し、他端側が前記ケー
シング(1)の内部空間(16)に開口する吸入通路
(6)(6)を形成するのである。
る前記各スクロール(2)(5)の各渦巻体(2a)(5
a)の最外周部に形成される各開口部(2b)(5b)と近
接する部分に、一側を前記ケーシング(1)の内壁面
(1a)に開放する欠損部(4b)(4b)を形成して、該欠
損部(4b)(4b)と前記内壁面(1a)との間に、一端側
が前記開口部(2b)(5b)に連通し、他端側が前記ケー
シング(1)の内部空間(16)に開口する吸入通路
(6)(6)を形成するのである。
そして、前記ケーシング(1)の下部位置にモータ
(M)を配置して、該モータ(M)の駆動軸(7)を、
前記架構(4)に設ける軸受(8)を介して回転自由に
支持する一方、該駆動軸(7)の上端に一体形成するカ
ウンタウェイト(9)、該カウンタウェイト(9)に突
設するドライブピン(10)を介して従動するスイングリ
ンク(11)、及び、自動防止機構を構成するオルダムリ
ング(13)を介して、前記公転スクロール(5)を固定
スクロール(2)に対して公転駆動させ、前記吸入通路
(6)(6)を上昇する吸入ガスを、前記各開口部(2
b)(5b)から前記各渦巻体(2a)(5a)に吸入し、該
各渦巻体(2a)(5a)間において吸入ガスを圧縮する如
くしている。
(M)を配置して、該モータ(M)の駆動軸(7)を、
前記架構(4)に設ける軸受(8)を介して回転自由に
支持する一方、該駆動軸(7)の上端に一体形成するカ
ウンタウェイト(9)、該カウンタウェイト(9)に突
設するドライブピン(10)を介して従動するスイングリ
ンク(11)、及び、自動防止機構を構成するオルダムリ
ング(13)を介して、前記公転スクロール(5)を固定
スクロール(2)に対して公転駆動させ、前記吸入通路
(6)(6)を上昇する吸入ガスを、前記各開口部(2
b)(5b)から前記各渦巻体(2a)(5a)に吸入し、該
各渦巻体(2a)(5a)間において吸入ガスを圧縮する如
くしている。
尚、前記公転スクロール(5)は、そのボス部(50)
を、前記スイングリンク(11)に介装するラジアル軸受
(12)に回転自由に支持している。
を、前記スイングリンク(11)に介装するラジアル軸受
(12)に回転自由に支持している。
かくして、上記したように、ケーシング(1)に固定
スクロール(2)を圧入固定することにより、架構
(4)に設けられたオルダムリング(13)のガイド溝と
公転スクロールに設けられた前記オルダムリング(13)
のガイド溝との位置関係の狂いを防止することができ
る。
スクロール(2)を圧入固定することにより、架構
(4)に設けられたオルダムリング(13)のガイド溝と
公転スクロールに設けられた前記オルダムリング(13)
のガイド溝との位置関係の狂いを防止することができ
る。
また、前記ケーシング(1)に圧入固定する固定スク
ロール(2)の背面側に、ケーシングの内部空間(16)
と区画されて吐出室(17)を形成したことにより、 高温の吐出ガスにより、ケーシング内部に取入れられ
る低圧の吸入ガスが加熱されて、スクロール形流体機械
の容積効率が低下する問題を解消できる上に、吐出脈動
も防止できる。
ロール(2)の背面側に、ケーシングの内部空間(16)
と区画されて吐出室(17)を形成したことにより、 高温の吐出ガスにより、ケーシング内部に取入れられ
る低圧の吸入ガスが加熱されて、スクロール形流体機械
の容積効率が低下する問題を解消できる上に、吐出脈動
も防止できる。
また、ケーシング(1)に圧入固定した固定スクロー
ル(2)に前記架構(4)を取付け、該架構(4)の各
開口部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケー
シング(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)
(4b)を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面
(1a)との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連
通し、他端側が前記ケーシングの内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したことにより、 前記架構(4)の外壁面は全周にわたって残す必要は
なく、従って、欠損部(4b)(4b)を大きくできるので
あるから、吸入通路(6)(6)も大きくできることに
より、吸入効率を向上できるし、また、吸入ガスの流速
を抑えることができるから油上り量も少なくできる上
に、前記欠損部(4b)(4b)から前記各開口部(2b)
(5b)に効率的に吸入される吸入ガスの吸入抵抗を少な
くでき、従って、前記欠損部(4b)(4b)の大きさと相
まって吸入効率を向上でき、圧縮効率を向上できるので
ある。
ル(2)に前記架構(4)を取付け、該架構(4)の各
開口部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケー
シング(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)
(4b)を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面
(1a)との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連
通し、他端側が前記ケーシングの内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したことにより、 前記架構(4)の外壁面は全周にわたって残す必要は
なく、従って、欠損部(4b)(4b)を大きくできるので
あるから、吸入通路(6)(6)も大きくできることに
より、吸入効率を向上できるし、また、吸入ガスの流速
を抑えることができるから油上り量も少なくできる上
に、前記欠損部(4b)(4b)から前記各開口部(2b)
(5b)に効率的に吸入される吸入ガスの吸入抵抗を少な
くでき、従って、前記欠損部(4b)(4b)の大きさと相
まって吸入効率を向上でき、圧縮効率を向上できるので
ある。
(発明の効果) 本発明は、以上述べた如く、ケーシング(1)に固定
スクロール(2)を圧入固定することにより、架構
(4)に設けられたオルダムリング(13)のガイド溝と
公転スクロールに設けられた前記オルダムリング(13)
のガイド溝との位置関係の狂いを防止できて、 また、前記ケーシング(1)に圧入固定する固定スク
ロール(2)の背面側に、ケーシングの内部空間(16)
と区画されて吐出室(17)を形成したことにより、 高温の吐出ガスにより、ケーシング内部に取入れられ
る低圧の吸入ガスが加熱されて、スクロール形流体機械
の容積効率が低下する問題を解消することができる上
に、吐出脈動も防止できて、 また、ケーシング(1)に圧入固定した固定スクロー
ル(2)に前記架構(4)を取付け、該架構(4)の各
開口部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケー
シング(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)
(4b)を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面
(1a)との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連
通し、他端側が前記ケーシングの内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したことにより、 前記架構(4)の外壁面は全周にわたって残す必要は
なく、従って、欠損部(4b)(4b)を大きくできるので
あるから、吸入通路(6)(6)も大きくできることに
より、吸入効率を向上できるし、また、吸入ガスの流速
を抑えることができるから油上り量も少なくできる上
に、前記欠損部(4b)(4b)から前記各開口部(2b)
(5b)に効率的に吸入される吸入ガスの吸入抵抗を少な
くでき、従って、前記欠損部(4b)(4b)の大きさと相
まって吸入効率を向上でき、圧縮効率を向上できるスク
ロール形流体機械の提供が可能となるものである。
スクロール(2)を圧入固定することにより、架構
(4)に設けられたオルダムリング(13)のガイド溝と
公転スクロールに設けられた前記オルダムリング(13)
のガイド溝との位置関係の狂いを防止できて、 また、前記ケーシング(1)に圧入固定する固定スク
ロール(2)の背面側に、ケーシングの内部空間(16)
と区画されて吐出室(17)を形成したことにより、 高温の吐出ガスにより、ケーシング内部に取入れられ
る低圧の吸入ガスが加熱されて、スクロール形流体機械
の容積効率が低下する問題を解消することができる上
に、吐出脈動も防止できて、 また、ケーシング(1)に圧入固定した固定スクロー
ル(2)に前記架構(4)を取付け、該架構(4)の各
開口部(2b)(5b)と近接する部分に、一側を前記ケー
シング(1)の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)
(4b)を形成して、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面
(1a)との間に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連
通し、他端側が前記ケーシングの内部空間(16)に開口
する吸入通路(6)(6)を形成したことにより、 前記架構(4)の外壁面は全周にわたって残す必要は
なく、従って、欠損部(4b)(4b)を大きくできるので
あるから、吸入通路(6)(6)も大きくできることに
より、吸入効率を向上できるし、また、吸入ガスの流速
を抑えることができるから油上り量も少なくできる上
に、前記欠損部(4b)(4b)から前記各開口部(2b)
(5b)に効率的に吸入される吸入ガスの吸入抵抗を少な
くでき、従って、前記欠損部(4b)(4b)の大きさと相
まって吸入効率を向上でき、圧縮効率を向上できるスク
ロール形流体機械の提供が可能となるものである。
第1図は本発明にかゝるスクロール形流体機械の要部の
構造を示す断面図、第2図は架構の平面図、第3図は架
構の底面図、第4図は従来例にかゝる架構の平面図であ
る。 (1)……ケーシング (2)……固定スクロール (4)……架構 (4b)……欠損部 (5)……公転スクロール (6)……吸入通路 (2a)(5a)……渦巻体 (2b)(5b)……開口部
構造を示す断面図、第2図は架構の平面図、第3図は架
構の底面図、第4図は従来例にかゝる架構の平面図であ
る。 (1)……ケーシング (2)……固定スクロール (4)……架構 (4b)……欠損部 (5)……公転スクロール (6)……吸入通路 (2a)(5a)……渦巻体 (2b)(5b)……開口部
Claims (1)
- 【請求項1】ケーシング(1)に、固定スクロール
(2)及び公転スクロール(5)を内装し、これらスク
ロール(2)(5)の各渦巻体(2a)(5a)の最外周部
に形成される開口部(2b)(5b)からガスを吸入する如
くしたスクロール形流体機械であって、 前記ケーシング(1)に、前記固定スクロール(2)を
圧入固定して該固定スクロール(2)の背面側に、前記
ケーシング(1)の内部空間(16)と区画された吐出室
(17)を形成すると共に、該固定スクロール(2)に、
前記公転スクロール(5)を回動自由に支持する架構
(4)を取付け、該架構(4)の前記各開口部(2b)
(5b)と近接する部分に、一側を前記ケーシング(1)
の内壁面(1a)に開放する欠損部(4b)(4b)を形成し
て、該欠損部(4b)(4b)と前記内壁面(1a)との間
に、一端側が前記開口部(2b)(5b)に連通し、他端側
が前記ケーシング(1)の内部空間(16)に開口する吸
入通路(6)(6)を形成したことを特徴とするスクロ
ール形流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61281568A JP2555575B2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 | スクロ−ル形流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61281568A JP2555575B2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 | スクロ−ル形流体機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63134884A JPS63134884A (ja) | 1988-06-07 |
JP2555575B2 true JP2555575B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=17640996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61281568A Expired - Lifetime JP2555575B2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 | スクロ−ル形流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2555575B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59224494A (ja) * | 1983-06-03 | 1984-12-17 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
JPH0231239B2 (ja) * | 1985-04-10 | 1990-07-12 | Daikin Ind Ltd | Sukuroorugataryutaikikainokyuyukozo |
JPS61261690A (ja) * | 1985-05-15 | 1986-11-19 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
-
1986
- 1986-11-25 JP JP61281568A patent/JP2555575B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63134884A (ja) | 1988-06-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |