JP2559430B2 - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉形スクロール圧縮機

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JP2559430B2
JP2559430B2 JP62272964A JP27296487A JP2559430B2 JP 2559430 B2 JP2559430 B2 JP 2559430B2 JP 62272964 A JP62272964 A JP 62272964A JP 27296487 A JP27296487 A JP 27296487A JP 2559430 B2 JP2559430 B2 JP 2559430B2
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closed container
scroll
frame
compressor
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和夫 桜井
貴寛 田村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は密閉形スクロール圧縮機に係り、特にフレー
ムを密閉容器に取付ける構造に関する。
〔従来の技術〕 従来の装置は、特開昭61-112790号に記載のようにフ
レームは密閉容器に圧入されて保持されていた。しかし
圧入した場合ベアリング部の変形について配慮されてお
らず、圧入した場合ベアリング部の真円度が出ないため
コロ軸受の寿命が低下する欠点を有した。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、フレームに設けた軸受部の変形を抑
えて軸受部の寿命を向上すると共に、油上がり量を低減
することのできる密閉形スクロール圧縮機を得ることに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明の特徴は、固定スク
ロール及び旋回スクロール、該旋回スクロールの自転を
防止するオルダム機構、前記固定スクロールと固定され
前記旋回スクロール及びオルダム機構を収納するフレー
ムを備える圧縮機部と、前記圧縮機部を収納する密閉容
器と、前記密閉容器内の圧縮機部下方に設けられた電動
機部と、前記圧縮機部の旋回スクロールと電動機部を連
結し、前記フレームに軸受部を介して支持されるクラン
ク軸とを備え、前記固定スクロールの台板中央に形成さ
れた吐出穴から前記密閉容器上方に吐出されその後密閉
容器内の前記フレーム下部に導かれた圧縮ガスを密閉容
器外に供給するための吐出管と、前記圧縮ガスから分離
された潤滑油を前記密閉容器内の下部に溜める構成とし
たスクロール圧縮機において、前記フレームを前記密閉
容器にとまりばめで保持すると共に栓溶接で固定し、か
つ前記固定スクロールの上部空間とフレーム下部空間と
を連通する通路を前記吐出管を取り付けた位置とは反対
側の密閉容器内面側に形成し、さらに前記栓溶接の部分
は前記密閉容器の前記軸受部径方向位置を避けた部分と
したことにある。
〔作用〕
本発明によれば以下の作用がある。
(イ) フレームを密閉容器にとまりばめで保持すると
共に栓溶接で固定しているので、圧入した場合に比較フ
レームや密閉容器の変形を小さく抑えることができ、さ
らに栓溶接の部分は密閉容器の軸受部径方向位置を避け
た部分としているので、フレームに設けた軸受部の変形
を抑えて軸受部の寿命を大幅に向上することができる。
(ロ) フレームを密閉容器にとまりばめで保持すると
共に栓溶接で固定し、かつ固定スクロールの上部空間と
フレーム下部空間とを連通する通路を吐出管を取り付け
た位置とは反対側の密閉容器内面側に形成しているの
で、フレームと密閉容器の間には、吐出管から離れた位
置に設けられた前記通路以外は完全に塞がれるから、潤
滑油を含んだ圧縮ガスや潤滑油それ自体が流れる間隙は
前記通路以外形成されず、この結果密閉容器内の潤滑油
は吐出管から吐き出されにくくなり、油上がり量を大幅
に低減することができる。
〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
密閉容器1内には圧縮機部2と電動機部3及び両者を
連結するクランク軸8からなり、密閉容器1の下部には
潤滑油4が溜められている。圧縮機部2は、台板上に直
立状に設けられた渦巻状のラップを互いに噛み合わせた
固定スクロール5と旋回スクロール6、該旋回スクロー
ル6の自転を防止するオルダム機構10、前記固定スクロ
ール5と固定され前記旋回スクロール6及びオルダム機
構10を収納するフレーム7を備えている。8は圧縮機部
2の旋回スクロール6と電動機部3とを連結し、前記フ
レーム7に軸受部13,14を介して支持されているクラン
ク軸である。旋回スクロール6には、その台板背面にク
ランク軸8のクランク9が挿入される旋回軸受部9aが設
けられている。前記固定スクロール5の台板中央には吐
出穴12が形成され、圧縮ガスはここから密閉容器1の上
方空間に吐出され、その後密閉容器内のフレーム7下部
に導かれ、吐出管18から密閉容器外に供給される。15は
旋回スクロール6の台板背面に位置して設けられたオル
ダム機構10を支持する支持部で、フレーム7内に設けら
れている。
前記圧縮機部2は、密閉容器1にとまりばめの状態で
該密閉容器に数箇所、16で示すように栓溶接されてい
る。栓溶接16はまず密閉容器に穴を設けておいてこの穴
を溶接で塞ぐと共にフレーム7と密閉容器1を溶着させ
ることにより行なう。
また栓溶接16の軸方向の位置はフレーム7に配設した
クランク軸8を支承する軸受部13,14の径方向位置を避
けたところに有している。
電動機3のステー3aはフレーム7に圧入締結してあ
る。
また圧縮機部2と密閉容器1の間には通路17が設けら
れている。また、密閉容器1の圧縮機部2と電動機部3
との間には吐出管18が突出開口している。而して電動機
部3の回転によりクランク軸8が回転すると旋回スクロ
ール6はクランクによる回転と旋回機構により、固定ス
クロール5に対して旋回運動を行い、吸入管11から吸入
した冷媒ガスを圧縮し吐出穴12から密閉容器1の上部へ
吐出し、冷媒ガス中の油は分離され固定スクロール5の
上面と密閉容器1内に溜まる。一方吐出された冷媒ガス
は、圧縮機部2と密閉容器で形成される通路17より圧縮
機部2の下部へ流れる。
また分離された油も上記通路17より圧縮機部2の下部
へ流れる。圧縮機部2と密閉容器1とは上述の如く、と
まりばめの状態に形成されているので上記通路17以外は
流れない構造となっている。
また通路17は吐出配管18に流れにくい場所に数ケ所設
けられている。
〔発明の効果〕
本発明は上記の如く構成したから、軸受部は変形が小
さく、軸受の信頼性が向上する。またフレームは密閉容
器に確実に止められる。また油上り量を低減することが
できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例の密閉形スクロール圧縮機の断
面図である。 1……密閉容器、2……圧縮機部、3……電動機、5…
…固定スクロール、6……旋回スクロール、7……フレ
ーム、8……クランク軸、9……クランク、10……オル
ダム機構、13,14……軸受部、15……オルダム機構支持
部、16……栓溶接、17……通路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定スクロール及び旋回スクロール、該旋
    回スクロールの自転を防止するオルダム機構、前記固定
    スクロールと固定され前記旋回スクロール及びオルダム
    機構を収納するフレームを備える圧縮機部と、 前記圧縮機部を収納する密閉容器と、 前記密閉容器内の圧縮機部下方に設けられた電動機部
    と、 前記圧縮機部の旋回スクロールと電動機部を連結し、前
    記フレームに軸受部を介して支持されるクランク軸とを
    備え、 前記固定スクロールの台板中央に形成された吐出穴から
    前記密閉容器上方に吐出されその後密閉容器内の前記フ
    レーム下部に導かれた圧縮ガスを密閉容器外に供給する
    ための吐出管と、 前記圧縮ガスから分離された潤滑油を前記密閉容器内の
    下部に溜める構成としたスクロール圧縮機において、 前記フレームを前記密閉容器にとまりばめで保持すると
    共に栓溶接で固定し、かつ 前記固定スクロールの上部空間とフレーム下部空間とを
    連通する通路を前記吐出管を取り付けた位置とは反対側
    の密閉容器内面側に形成し、さらに 前記栓溶接の部分は前記密閉容器の前記軸受部径方向位
    置を避けた部分とした ことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
JP62272964A 1987-10-30 1987-10-30 密閉形スクロール圧縮機 Expired - Lifetime JP2559430B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5910791A (ja) * 1982-07-08 1984-01-20 Toshiba Corp 密閉形圧縮機の製造方法

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