JPH07233794A - 横形回転圧縮機 - Google Patents
横形回転圧縮機Info
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- JPH07233794A JPH07233794A JP2780094A JP2780094A JPH07233794A JP H07233794 A JPH07233794 A JP H07233794A JP 2780094 A JP2780094 A JP 2780094A JP 2780094 A JP2780094 A JP 2780094A JP H07233794 A JPH07233794 A JP H07233794A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】モータの回転速度を制御して高ヘルツ運転を行
うときの油の汲上げ量を抑制してモータ負荷を少なくす
ることにより動力損失を軽減しながら、高ヘルツ運転時
の油汲上げ量の抑制により油汲上げ側の油溜に常に一定
油量を確保する。さらに、低ヘルツ運転時の給油も確実
に行えるようにする。 【構成】モータ2における回転子21の反圧縮要素側
に、駆動軸3における給油通路31の開口部30に対向
するポンププレート51と、開口部30の周部に配設さ
れ、径方向に延びるフィン53とを備えた遠心ポンプ要
素5を設けると共に、フィン53を、軸方向一端側を自
由端とし、かつ、モータ2の回転速度の増加に応じて弾
性変形可能として、高ヘルツ運転時の油吐出通路54の
通路面積を増大させて、油の流速を低下させ、吐出量を
軽減する。
うときの油の汲上げ量を抑制してモータ負荷を少なくす
ることにより動力損失を軽減しながら、高ヘルツ運転時
の油汲上げ量の抑制により油汲上げ側の油溜に常に一定
油量を確保する。さらに、低ヘルツ運転時の給油も確実
に行えるようにする。 【構成】モータ2における回転子21の反圧縮要素側
に、駆動軸3における給油通路31の開口部30に対向
するポンププレート51と、開口部30の周部に配設さ
れ、径方向に延びるフィン53とを備えた遠心ポンプ要
素5を設けると共に、フィン53を、軸方向一端側を自
由端とし、かつ、モータ2の回転速度の増加に応じて弾
性変形可能として、高ヘルツ運転時の油吐出通路54の
通路面積を増大させて、油の流速を低下させ、吐出量を
軽減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍装置に使
用されるインバータ制御等によりモータの回転速度を制
御可能とした横形回転圧縮機に関する。
用されるインバータ制御等によりモータの回転速度を制
御可能とした横形回転圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−280485号
公報に示されているように、横長の密閉ケーシング内
に、回転子と固定子とから成るモータと圧縮要素とを内
装し、前記モータの駆動軸に一端が前記ケーシング内の
油溜に連通し、他端が前記ケーシング内におけるモータ
の反圧縮要素側空間に開口する給油通路を形成すると共
に、前記回転子の反圧縮要素側端面にポンププレートを
配設して、遠心ポンプ要素を構成した横形回転圧縮機が
知られている。
公報に示されているように、横長の密閉ケーシング内
に、回転子と固定子とから成るモータと圧縮要素とを内
装し、前記モータの駆動軸に一端が前記ケーシング内の
油溜に連通し、他端が前記ケーシング内におけるモータ
の反圧縮要素側空間に開口する給油通路を形成すると共
に、前記回転子の反圧縮要素側端面にポンププレートを
配設して、遠心ポンプ要素を構成した横形回転圧縮機が
知られている。
【0003】この横形回転圧縮機は、図5で示したよう
に、横形密閉ケーシングAの長さ方向一側に設けるモー
タBをインバータ制御等により速度制御可能とし、ま
た、前記ケーシングAの長さ方向他側に、圧縮要素Dを
内装して、この圧縮要素Dの反モータ側に圧縮要素側空
間S1を、前記ケーシングA内における前記モータBの
反圧縮要素側に反圧縮要素側空間S2をそれぞれ形成す
ると共に、前記モータBの駆動軸Cに、その圧縮要素側
端部が前記圧縮要素側空間S1と連通し、モータ側端部
が前記反圧縮要素側空間S2に開口する給油通路C1を
形成して、この給油通路C1の圧縮要素側端部に、前記
圧縮要素側空間S1に形成される第1油溜O1に臨む油
汲上管C2を取付ける一方、前記モータBにおける回転
子B1の反圧縮要素側端面には、前記反圧縮要素側空間
S2に形成される第2油溜O2に開口するポンププレー
トE1を取付けて遠心ポンプ要素Eを構成している。
尚、前記第1及び第2油溜O1,O2は、前記モータB
の固定子B2に設けられるコアカット部(図示せず)
や、前記圧縮要素DのシリンダD1の脚部に設けられる
油通路(図示せず)により、互いに連通されている。
に、横形密閉ケーシングAの長さ方向一側に設けるモー
タBをインバータ制御等により速度制御可能とし、ま
た、前記ケーシングAの長さ方向他側に、圧縮要素Dを
内装して、この圧縮要素Dの反モータ側に圧縮要素側空
間S1を、前記ケーシングA内における前記モータBの
反圧縮要素側に反圧縮要素側空間S2をそれぞれ形成す
ると共に、前記モータBの駆動軸Cに、その圧縮要素側
端部が前記圧縮要素側空間S1と連通し、モータ側端部
が前記反圧縮要素側空間S2に開口する給油通路C1を
形成して、この給油通路C1の圧縮要素側端部に、前記
圧縮要素側空間S1に形成される第1油溜O1に臨む油
汲上管C2を取付ける一方、前記モータBにおける回転
子B1の反圧縮要素側端面には、前記反圧縮要素側空間
S2に形成される第2油溜O2に開口するポンププレー
トE1を取付けて遠心ポンプ要素Eを構成している。
尚、前記第1及び第2油溜O1,O2は、前記モータB
の固定子B2に設けられるコアカット部(図示せず)
や、前記圧縮要素DのシリンダD1の脚部に設けられる
油通路(図示せず)により、互いに連通されている。
【0004】さらに、前記ポンプ要素Eは、インバータ
制御による低ヘルツ運転時の油汲上性能を改善すること
を目的として、次のような構成とされている。つまり、
図6に示すように、前記回転子B1における反圧縮要素
側のエンドリングB4の端部に設けた半円形状をなすバ
ランスウエイトB5に、円形状のポンププレートE1を
取付け、このポンププレートE1と前記エンドリングB
4、バランスウエイトB5とにより油汲上チャンバーE
2を形成すると共に、前記ポンププレートE1とエンド
リングB4との間に形成される開放部に、前記ポンププ
レートE1とエンドリングB4との両者間を連結するよ
うに、放射方向に延びる複数のフィンE3を架設して、
これら各フィンE3により前記反圧縮要素側空間S2に
開口する複数の油吐出通路E4をそれぞれ独立状に画成
している。
制御による低ヘルツ運転時の油汲上性能を改善すること
を目的として、次のような構成とされている。つまり、
図6に示すように、前記回転子B1における反圧縮要素
側のエンドリングB4の端部に設けた半円形状をなすバ
ランスウエイトB5に、円形状のポンププレートE1を
取付け、このポンププレートE1と前記エンドリングB
4、バランスウエイトB5とにより油汲上チャンバーE
2を形成すると共に、前記ポンププレートE1とエンド
リングB4との間に形成される開放部に、前記ポンププ
レートE1とエンドリングB4との両者間を連結するよ
うに、放射方向に延びる複数のフィンE3を架設して、
これら各フィンE3により前記反圧縮要素側空間S2に
開口する複数の油吐出通路E4をそれぞれ独立状に画成
している。
【0005】そして、前記圧縮要素Dから、前記モータ
Bと圧縮要素Dとの間に形成した吐出空間S3に圧縮ガ
スを吐出して、この吐出ガスが前記モータBのエアギャ
ップB3や前記固定子B2の上部コアカット部(図示せ
ず)を経て前記反圧縮要素側空間S2に案内されて、こ
の空間S2に開口した吐出管Gから外部に排出される。
Bと圧縮要素Dとの間に形成した吐出空間S3に圧縮ガ
スを吐出して、この吐出ガスが前記モータBのエアギャ
ップB3や前記固定子B2の上部コアカット部(図示せ
ず)を経て前記反圧縮要素側空間S2に案内されて、こ
の空間S2に開口した吐出管Gから外部に排出される。
【0006】また、前記モータBの回転子B1に追従す
る前記ポンププレートE1の回転により、図5の矢印で
示すように、前記第1油溜O1内の油が前記油汲上管C
2から前記駆動軸Cの給油通路C1に汲上げられ、この
給油通路C1から各潤滑箇所に給油された後に、該給油
通路C1の前記開口部C0から前記ポンプ要素Eの各油
吐出通路E4を経て前記第2油溜O2に排出されるので
ある。以上の遠心ポンプ要素Eによる遠心ポンプ作用
は、前記モータBの回転子B1の回転により前記油汲上
チャンバーE2内の油が遠心作用で前記各油吐出通路E
4から径方向外方に向けて吐出されることにより、前記
チャンバーE2内が負圧となり、このチャンバーE2の
内部が負圧となることによって前記第1油溜O1内の油
が前記駆動軸Cの給油通路C1に汲上げられるのであ
る。
る前記ポンププレートE1の回転により、図5の矢印で
示すように、前記第1油溜O1内の油が前記油汲上管C
2から前記駆動軸Cの給油通路C1に汲上げられ、この
給油通路C1から各潤滑箇所に給油された後に、該給油
通路C1の前記開口部C0から前記ポンプ要素Eの各油
吐出通路E4を経て前記第2油溜O2に排出されるので
ある。以上の遠心ポンプ要素Eによる遠心ポンプ作用
は、前記モータBの回転子B1の回転により前記油汲上
チャンバーE2内の油が遠心作用で前記各油吐出通路E
4から径方向外方に向けて吐出されることにより、前記
チャンバーE2内が負圧となり、このチャンバーE2の
内部が負圧となることによって前記第1油溜O1内の油
が前記駆動軸Cの給油通路C1に汲上げられるのであ
る。
【0007】そして、インバータ制御により低ヘルツ運
転を行う場合、前記ポンプ要素Eの遠心力が小さくなっ
ても、前記各フィンE3で各々独立した複数の小さな油
吐出通路E4を形成したことにより、これら各油吐出通
路E4から前記チャンバーE2内の油が径方向外方に向
けて吐出されるとき、前記各油吐出通路E4内を通過す
るときの油の通路抵抗を大きくできるので、それだけ前
記油吐出通路E4から吐出する際の油の流速を速くし
て、この油の外部への吐出を円滑に行えるのであり、し
かも、前記各フィンE3を設けたことによって前記各吐
出通路E4を通過するときの油の通路壁への接触量も多
くでき、その粘性で前記各油吐出通路E4を伝わって外
部吐出される油量も多くできるのであり、従って、これ
らの作用効果が相俟って低ヘルツ運転を行うときの前記
第1油溜O1から前記給油通路C1への油汲上性能を改
善できて、各潤滑部位への給油を確実かつ良好に行うこ
とが可能となるのである。
転を行う場合、前記ポンプ要素Eの遠心力が小さくなっ
ても、前記各フィンE3で各々独立した複数の小さな油
吐出通路E4を形成したことにより、これら各油吐出通
路E4から前記チャンバーE2内の油が径方向外方に向
けて吐出されるとき、前記各油吐出通路E4内を通過す
るときの油の通路抵抗を大きくできるので、それだけ前
記油吐出通路E4から吐出する際の油の流速を速くし
て、この油の外部への吐出を円滑に行えるのであり、し
かも、前記各フィンE3を設けたことによって前記各吐
出通路E4を通過するときの油の通路壁への接触量も多
くでき、その粘性で前記各油吐出通路E4を伝わって外
部吐出される油量も多くできるのであり、従って、これ
らの作用効果が相俟って低ヘルツ運転を行うときの前記
第1油溜O1から前記給油通路C1への油汲上性能を改
善できて、各潤滑部位への給油を確実かつ良好に行うこ
とが可能となるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の横形
回転圧縮機では、インバータ制御により低ヘルツ運転を
行う場合の油汲上性能は改善できるが、高ヘルツ運転を
行う場合には、前記モータB及び圧縮要素Dが高速で回
転駆動され、これに伴い前記ポンププレートE1も高速
回転されるので、このとき、前記ポンププレートE1と
エンドリングB4との間に設けられる前記各フィンE3
によって形成される複数の油吐出通路E4は、その通路
抵抗が大きく、しかも、通路壁への油の接触量も過剰と
なることから、該吐出通路E4からの油吐出量が過剰と
なって、前記各フィンE3に付与される油による抵抗も
大となるのであり、従って、図4のモータの回転数(H
z)と動力損失(W)との関係を示すグラフの線(ロ)
で示すように、従来は回転数が高くなるに従って圧縮機
の動力損失が直線的に上昇し、特に高ヘルツ運転時に、
前記モータBの負荷が著しく増大して動力損失が大きく
なる問題があった。
回転圧縮機では、インバータ制御により低ヘルツ運転を
行う場合の油汲上性能は改善できるが、高ヘルツ運転を
行う場合には、前記モータB及び圧縮要素Dが高速で回
転駆動され、これに伴い前記ポンププレートE1も高速
回転されるので、このとき、前記ポンププレートE1と
エンドリングB4との間に設けられる前記各フィンE3
によって形成される複数の油吐出通路E4は、その通路
抵抗が大きく、しかも、通路壁への油の接触量も過剰と
なることから、該吐出通路E4からの油吐出量が過剰と
なって、前記各フィンE3に付与される油による抵抗も
大となるのであり、従って、図4のモータの回転数(H
z)と動力損失(W)との関係を示すグラフの線(ロ)
で示すように、従来は回転数が高くなるに従って圧縮機
の動力損失が直線的に上昇し、特に高ヘルツ運転時に、
前記モータBの負荷が著しく増大して動力損失が大きく
なる問題があった。
【0009】また、以上のような高ヘルツ運転時には、
前記モータBの高速回転に伴い、前記遠心ポンプ要素E
による油汲上量が過剰となることから、つまり、前記ポ
ンプ要素Eの油汲上げ量増大により、前記第1油溜O1
の油が多量に汲上げられ、この多量の油が前記第2油溜
O2に排出され、しかも、前記各油溜O1,O2が互い
に連通されてはいるものの、この連通は、前記固定子B
2に設けられたコアカット部と、前記シリンダD1の脚
部に形成した油通路を介して行われ、これらは何れも通
路面積が小さいので、前記第2油溜O2から第1油溜O
1への油戻しが充分に行えないことから、高ヘルツ運転
時には、前記ポンプ要素Eから排出される油が前記第2
油溜O2に多量に溜り、前記第1油溜O1では油面が低
下して、前記油汲上管C2から給油通路C1への油汲上
げ不足が生じ、各潤滑箇所への給油ができなくなる問題
も発生したのである。
前記モータBの高速回転に伴い、前記遠心ポンプ要素E
による油汲上量が過剰となることから、つまり、前記ポ
ンプ要素Eの油汲上げ量増大により、前記第1油溜O1
の油が多量に汲上げられ、この多量の油が前記第2油溜
O2に排出され、しかも、前記各油溜O1,O2が互い
に連通されてはいるものの、この連通は、前記固定子B
2に設けられたコアカット部と、前記シリンダD1の脚
部に形成した油通路を介して行われ、これらは何れも通
路面積が小さいので、前記第2油溜O2から第1油溜O
1への油戻しが充分に行えないことから、高ヘルツ運転
時には、前記ポンプ要素Eから排出される油が前記第2
油溜O2に多量に溜り、前記第1油溜O1では油面が低
下して、前記油汲上管C2から給油通路C1への油汲上
げ不足が生じ、各潤滑箇所への給油ができなくなる問題
も発生したのである。
【0010】本発明の目的は、モータの回転速度を制御
して高ヘルツ運転を行うときには、油の汲上げ量を抑制
してモータ負荷を少なくすることにより動力損失を軽減
でき、しかも、高ヘルツ運転時の油汲上げ量の抑制によ
り油汲上げ側の油溜に常に一定油量を確保でき、さら
に、低ヘルツ運転時の給油も確実に行えるようにして、
動力損失を軽減できながら各潤滑箇所への給油を確実か
つ良好に行うことができる横形回転圧縮機を提供するこ
とにある。
して高ヘルツ運転を行うときには、油の汲上げ量を抑制
してモータ負荷を少なくすることにより動力損失を軽減
でき、しかも、高ヘルツ運転時の油汲上げ量の抑制によ
り油汲上げ側の油溜に常に一定油量を確保でき、さら
に、低ヘルツ運転時の給油も確実に行えるようにして、
動力損失を軽減できながら各潤滑箇所への給油を確実か
つ良好に行うことができる横形回転圧縮機を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、密閉ケーシング1の長さ方
向一側に、駆動軸3をもった回転子21と固定子22と
から成る速度制御可能なモータ2を内装し、長さ方向他
側に前記駆動軸3と連結する圧縮要素4を内装して、前
記駆動軸3に、一端が前記ケーシング1内の油溜Oと連
通し、他端が前記ケーシング1内における前記モータ2
の反圧縮要素側空間S2に開口する給油通路32を設け
た横形回転圧縮機において、前記回転子21の反圧縮要
素側に、前記給油通路32の開口部30に対向するポン
ププレート51と、前記開口部30の周部に配設され、
径方向に延びるフィン53とを備えた遠心ポンプ要素5
を設けると共に、前記フィン53の軸方向一端側を自由
端とし、かつ、前記モータ2の回転速度の増加に応じて
弾性変形可能としたのである。
め、請求項1記載の発明は、密閉ケーシング1の長さ方
向一側に、駆動軸3をもった回転子21と固定子22と
から成る速度制御可能なモータ2を内装し、長さ方向他
側に前記駆動軸3と連結する圧縮要素4を内装して、前
記駆動軸3に、一端が前記ケーシング1内の油溜Oと連
通し、他端が前記ケーシング1内における前記モータ2
の反圧縮要素側空間S2に開口する給油通路32を設け
た横形回転圧縮機において、前記回転子21の反圧縮要
素側に、前記給油通路32の開口部30に対向するポン
ププレート51と、前記開口部30の周部に配設され、
径方向に延びるフィン53とを備えた遠心ポンプ要素5
を設けると共に、前記フィン53の軸方向一端側を自由
端とし、かつ、前記モータ2の回転速度の増加に応じて
弾性変形可能としたのである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、前記遠心ポ
ンプ要素5のフィン53を、前記モータ2の所定回転速
度以上で撓む弾性材料により形成している。
ンプ要素5のフィン53を、前記モータ2の所定回転速
度以上で撓む弾性材料により形成している。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、前記各フィン53
を、その軸方向一端側を自由端とし、かつ、前記モータ
2の回転速度の増加に応じて弾性変形可能としたから、
モータ2の回転速度を制御して高ヘルツ運転を行う時、
前記モータ2に追従して前記ポンププレート51が高速
回転されると、このモータ2の高速回転に伴う油の遠心
作用による粘性抵抗で前記フィン53の自由端側が弾性
変形されて撓み、該各フィン53により形成された各油
吐出通路が連通されて、該油吐出通路の通路面積を増大
させられるのであって、この通路面積の増大により、通
路抵抗を小さくして、油の流速を遅くし、かつ、油の前
記フィン53への接触量を少なくして粘性による油の排
出量も抑えることができるできるから、ポンプ能力が抑
制され、従って、高ヘルツ運転を行う場合の前記モータ
2の負荷を少なくして動力損失を低減できるし、さら
に、前記フィン53の自由端側の弾性変形により油吐出
通路の通路面積を大きくしてポンプ能力を抑制できるか
ら、前記油吐出通路からの油吐出量、つまり、前記油溜
Oから前記給油通路32への油汲上量が過剰となるのを
防止して、該油溜Oからの油汲上量を適正量にでき、こ
の結果、油汲上げ側の油溜Oに常に一定油量を確保で
き、高ヘルツ運転時における油不足も防止できて各潤滑
箇所への給油を確実かつ良好に行うことができる。しか
も、低ヘルツ運転時には、前記モータ2が低速回転され
ることから、前記フィン53は弾性変形されることな
く、軸方向に直立状態に保持されて、複数の油吐出通路
が形成されるのであり、従って、前記油吐出通路での通
路面積を小さくして通路抵抗を増大させて、ポンプ能力
を高め、低ヘルツ運転でありながら各潤滑箇所への給油
を確実かつ良好に行うことができるのである。
を、その軸方向一端側を自由端とし、かつ、前記モータ
2の回転速度の増加に応じて弾性変形可能としたから、
モータ2の回転速度を制御して高ヘルツ運転を行う時、
前記モータ2に追従して前記ポンププレート51が高速
回転されると、このモータ2の高速回転に伴う油の遠心
作用による粘性抵抗で前記フィン53の自由端側が弾性
変形されて撓み、該各フィン53により形成された各油
吐出通路が連通されて、該油吐出通路の通路面積を増大
させられるのであって、この通路面積の増大により、通
路抵抗を小さくして、油の流速を遅くし、かつ、油の前
記フィン53への接触量を少なくして粘性による油の排
出量も抑えることができるできるから、ポンプ能力が抑
制され、従って、高ヘルツ運転を行う場合の前記モータ
2の負荷を少なくして動力損失を低減できるし、さら
に、前記フィン53の自由端側の弾性変形により油吐出
通路の通路面積を大きくしてポンプ能力を抑制できるか
ら、前記油吐出通路からの油吐出量、つまり、前記油溜
Oから前記給油通路32への油汲上量が過剰となるのを
防止して、該油溜Oからの油汲上量を適正量にでき、こ
の結果、油汲上げ側の油溜Oに常に一定油量を確保で
き、高ヘルツ運転時における油不足も防止できて各潤滑
箇所への給油を確実かつ良好に行うことができる。しか
も、低ヘルツ運転時には、前記モータ2が低速回転され
ることから、前記フィン53は弾性変形されることな
く、軸方向に直立状態に保持されて、複数の油吐出通路
が形成されるのであり、従って、前記油吐出通路での通
路面積を小さくして通路抵抗を増大させて、ポンプ能力
を高め、低ヘルツ運転でありながら各潤滑箇所への給油
を確実かつ良好に行うことができるのである。
【0014】また、請求項2記載の発明では、前記遠心
ポンプ要素5のフィン53を、前記モータ2の所定回転
速度以上で撓む弾性材料により形成したから、高ヘルツ
運転を行う場合に、撓むばね定数を選択するだけの簡単
な構造で構成でき、コスト高になることなく、高ヘルツ
運転時における動力損失の軽減を行うことができて、低
ヘルツ運転時の油量確保が可能となるのである。
ポンプ要素5のフィン53を、前記モータ2の所定回転
速度以上で撓む弾性材料により形成したから、高ヘルツ
運転を行う場合に、撓むばね定数を選択するだけの簡単
な構造で構成でき、コスト高になることなく、高ヘルツ
運転時における動力損失の軽減を行うことができて、低
ヘルツ運転時の油量確保が可能となるのである。
【0015】
【実施例】図3に示す実施例は、インバータ制御運転可
能とした高圧ドーム形の横形ロータリー圧縮機を示して
おり、この圧縮機は、底部に油溜Oをもった横形密閉ケ
ーシング1の内部で長手方向一側に、回転子21と固定
子22とから成るインバータ制御により速度制御可能と
したモータ2を配設すると共に、前記ケーシング1の内
方他側には、前記回転子21から延びる駆動軸3で駆動
される圧縮要素4を配設している。この圧縮要素4は、
シリンダ41と、前記駆動軸3を軸受支持する軸受部4
2a,43aを備えたフロント及びリヤヘッド42,4
3と、前記シリンダ41内に配設され、前記駆動軸3の
偏心軸部31に挿嵌されるローラ44とから構成されて
おり、また、前記フロントヘッド42には前記シリンダ
41内で圧縮された圧縮ガスを吐出させる吐出口45を
設け、かつ、前記フロントヘッド42の周りには吐出マ
フラー46を被嵌させている。
能とした高圧ドーム形の横形ロータリー圧縮機を示して
おり、この圧縮機は、底部に油溜Oをもった横形密閉ケ
ーシング1の内部で長手方向一側に、回転子21と固定
子22とから成るインバータ制御により速度制御可能と
したモータ2を配設すると共に、前記ケーシング1の内
方他側には、前記回転子21から延びる駆動軸3で駆動
される圧縮要素4を配設している。この圧縮要素4は、
シリンダ41と、前記駆動軸3を軸受支持する軸受部4
2a,43aを備えたフロント及びリヤヘッド42,4
3と、前記シリンダ41内に配設され、前記駆動軸3の
偏心軸部31に挿嵌されるローラ44とから構成されて
おり、また、前記フロントヘッド42には前記シリンダ
41内で圧縮された圧縮ガスを吐出させる吐出口45を
設け、かつ、前記フロントヘッド42の周りには吐出マ
フラー46を被嵌させている。
【0016】また、前記ケーシング1内における前記圧
縮要素4の反モータ側には、この圧縮要素4で画成され
る圧縮要素側空間S1を、前記ケーシング1内における
前記モータ2の反圧縮要素側には、該モータ2で画成さ
れる反圧縮要素側空間S2をそれぞれ形成すると共に、
前記駆動軸3の軸心内部には、軸方向に貫通する給油通
路32を形成して、この給油通路32における前記リヤ
ヘッド43側端部に、前記圧縮要素側空間S1の底部側
に形成される第1油溜O1に臨む油汲上管33を取付け
る一方、前記給油通路32の反圧縮要素側端部には、前
記反圧縮要素側空間S2に開口する開口部30を形成し
て、該開口部30から前記反圧縮要素側空間S2の底部
側に形成される第2油溜O2に油を排出するようにして
いる。さらに、前記第1及び第2油溜O1,O2は、前
記固定子22に設けられるコアカット部(図示せず)
と、前記モータ2と圧縮要素4との間に形成される吐出
空間S3の油溜と、前記シリンダ41の脚部に設けられ
る油通路(図示せず)により互いに連通されている。
縮要素4の反モータ側には、この圧縮要素4で画成され
る圧縮要素側空間S1を、前記ケーシング1内における
前記モータ2の反圧縮要素側には、該モータ2で画成さ
れる反圧縮要素側空間S2をそれぞれ形成すると共に、
前記駆動軸3の軸心内部には、軸方向に貫通する給油通
路32を形成して、この給油通路32における前記リヤ
ヘッド43側端部に、前記圧縮要素側空間S1の底部側
に形成される第1油溜O1に臨む油汲上管33を取付け
る一方、前記給油通路32の反圧縮要素側端部には、前
記反圧縮要素側空間S2に開口する開口部30を形成し
て、該開口部30から前記反圧縮要素側空間S2の底部
側に形成される第2油溜O2に油を排出するようにして
いる。さらに、前記第1及び第2油溜O1,O2は、前
記固定子22に設けられるコアカット部(図示せず)
と、前記モータ2と圧縮要素4との間に形成される吐出
空間S3の油溜と、前記シリンダ41の脚部に設けられ
る油通路(図示せず)により互いに連通されている。
【0017】しかして、以上の横形回転圧縮機におい
て、前記回転子21の反圧縮要素側に遠心ポンプ要素5
を設けるのであって、この遠心ポンプ要素5は、図1及
び図2に示すように、前記回転子21における反圧縮要
素側エンドリング24の端面に取付けられた半円形状を
なすバランスウエイト25の外端面に、前記給油通路3
2の開口部30と対向させて円板状のポンププレート5
1を固定具51aにより固定することにより、このポン
ププレート51と前記回転子21の外端面と前記エンド
リング24と前記バランスウエイト25とによって油汲
上チャンバー52を形成すると共に、前記ポンププレー
ト51とエンドリング24との間に前記反圧縮要素側空
間S2に開放する開放部を形成して、該開放部に放射状
に延びる複数のフィン53を周方向に配設して、これら
各フィン53により複数の油吐出通路54を形成するの
である。
て、前記回転子21の反圧縮要素側に遠心ポンプ要素5
を設けるのであって、この遠心ポンプ要素5は、図1及
び図2に示すように、前記回転子21における反圧縮要
素側エンドリング24の端面に取付けられた半円形状を
なすバランスウエイト25の外端面に、前記給油通路3
2の開口部30と対向させて円板状のポンププレート5
1を固定具51aにより固定することにより、このポン
ププレート51と前記回転子21の外端面と前記エンド
リング24と前記バランスウエイト25とによって油汲
上チャンバー52を形成すると共に、前記ポンププレー
ト51とエンドリング24との間に前記反圧縮要素側空
間S2に開放する開放部を形成して、該開放部に放射状
に延びる複数のフィン53を周方向に配設して、これら
各フィン53により複数の油吐出通路54を形成するの
である。
【0018】そして、前記各フィン53は、軸方向一端
側を自由端とし、かつ、前記モータ2の回転速度の増加
に応じて弾性変形可能とするのである。即ち、前記各フ
ィン53は、図2に示すように、前記エンドリング24
に固定具53aを介して取付けられる取付片53bと、
該取付片53bから垂直方向に立上がる立上片53cと
から成り、前記取付片53bを前記エンドリング24へ
取付けた後、前記ポンププレート51を前記バランスウ
エイト25に取付けるのであって、このとき、前記立上
片53cの先端側と前記ポンププレート51との間に小
さな隙間T0を形成しておくのである。この隙間T0を
設けることで前記立上片53cの先端側に前記ポンププ
レート51に非接触な状態の自由端部53dを形成する
のであって、高ヘルツ運転時に、前記立上片53cに油
が接触し、その粘性抵抗で該立上片53cを前記回転子
21の反回転方向側に前記ポンププレート51に接触す
ることなく弾性変形させて撓ますことができるのであ
る。
側を自由端とし、かつ、前記モータ2の回転速度の増加
に応じて弾性変形可能とするのである。即ち、前記各フ
ィン53は、図2に示すように、前記エンドリング24
に固定具53aを介して取付けられる取付片53bと、
該取付片53bから垂直方向に立上がる立上片53cと
から成り、前記取付片53bを前記エンドリング24へ
取付けた後、前記ポンププレート51を前記バランスウ
エイト25に取付けるのであって、このとき、前記立上
片53cの先端側と前記ポンププレート51との間に小
さな隙間T0を形成しておくのである。この隙間T0を
設けることで前記立上片53cの先端側に前記ポンププ
レート51に非接触な状態の自由端部53dを形成する
のであって、高ヘルツ運転時に、前記立上片53cに油
が接触し、その粘性抵抗で該立上片53cを前記回転子
21の反回転方向側に前記ポンププレート51に接触す
ることなく弾性変形させて撓ますことができるのであ
る。
【0019】また、前記立上片53cの自由端部53d
は先端を円弧形状とするのが好ましく、斯くするときに
は、前記隙間T0を、前記立上片53cが高ヘルツ運転
により弾性変形する際に、前記自由端部53dが前記ポ
ンププレート51の下面に接触せずに前記立上片53c
の弾性変形を確実に行うことができる最小の隙間にする
ことができる。
は先端を円弧形状とするのが好ましく、斯くするときに
は、前記隙間T0を、前記立上片53cが高ヘルツ運転
により弾性変形する際に、前記自由端部53dが前記ポ
ンププレート51の下面に接触せずに前記立上片53c
の弾性変形を確実に行うことができる最小の隙間にする
ことができる。
【0020】さらに、前記遠心ポンプ要素5の各フィン
53は、前記モータ2の所定回転速度以上で撓む弾性材
料により形成するのであって、本実施例では、60Hz
以上の運転で前記各フィン53が撓むように、その材質
と厚みを設定しており、主に鉄が用いられ、この他に耐
熱性樹脂や耐熱性ゴムなどの使用も可能であり、更に、
前記モータ2の性能に悪影響を与える恐れがない、非磁
性体から成る銅やステンレスなどの使用も可能である。
53は、前記モータ2の所定回転速度以上で撓む弾性材
料により形成するのであって、本実施例では、60Hz
以上の運転で前記各フィン53が撓むように、その材質
と厚みを設定しており、主に鉄が用いられ、この他に耐
熱性樹脂や耐熱性ゴムなどの使用も可能であり、更に、
前記モータ2の性能に悪影響を与える恐れがない、非磁
性体から成る銅やステンレスなどの使用も可能である。
【0021】次に、以上の構成による作用について説明
する。先ず、前記圧縮要素4のシリンダ41に接続され
た吸入管1aから前記シリンダ41の内部に吸入ガスを
導入して圧縮し、この圧縮ガスが前記フロントヘッド4
2の吐出ポート45から吐出マフラー46を経て前記吐
出空間S3へと吐出され、この吐出ガスが前記モータ2
のエアギャップ23や前記固定子22のコアカット部を
経て前記圧縮要素側空間S1に案内され、該空間S1に
開口させた吐出管1bから外部に吐出される。
する。先ず、前記圧縮要素4のシリンダ41に接続され
た吸入管1aから前記シリンダ41の内部に吸入ガスを
導入して圧縮し、この圧縮ガスが前記フロントヘッド4
2の吐出ポート45から吐出マフラー46を経て前記吐
出空間S3へと吐出され、この吐出ガスが前記モータ2
のエアギャップ23や前記固定子22のコアカット部を
経て前記圧縮要素側空間S1に案内され、該空間S1に
開口させた吐出管1bから外部に吐出される。
【0022】また、以上のような圧縮要素4の駆動時に
は、前記モータ2の回転子21に追従して前記ポンププ
レート51が回転され、これに伴い前記油汲上チャンバ
ー52内の油が遠心作用で前記各フィン53間に形成さ
れる油吐出通路54から径方向外方に向けて吐出される
ことにより、前記チャンバー52の内部が負圧となっ
て、前記汲上管33から前記第1油溜O1の油が汲上げ
られるのである。
は、前記モータ2の回転子21に追従して前記ポンププ
レート51が回転され、これに伴い前記油汲上チャンバ
ー52内の油が遠心作用で前記各フィン53間に形成さ
れる油吐出通路54から径方向外方に向けて吐出される
ことにより、前記チャンバー52の内部が負圧となっ
て、前記汲上管33から前記第1油溜O1の油が汲上げ
られるのである。
【0023】しかも、低ヘルツ運転時(60Hzより低
い低速運転時)には、前記各フィン53の立上片53c
が弾性変形されることなく、これら各立上片53cは、
図2の実線で示すように、前記ポンププレート51に対
し直立状に保持されるので、複数の前記各油吐出通路5
4を形成できるのであって、通路面積を小さくして油が
吐出する際の流速を速くでき、しかも、前記油吐出通路
54を通過するときの通路壁への油の接触量を多くでき
るから、その粘性で前記各油吐出通路54を伝わって外
部へ吐出される油量を多くできることから、図3の矢印
で示すように、前記第1油溜O1内の油が前記油汲上管
33から駆動軸3の給油通路32へと汲上げられ、この
汲上油が前記各ヘッド42,43の軸受部42a,43
aや前記駆動軸3の偏心軸部31と前記ローラ44との
摺接部位などの各潤滑箇所に十分給油でき、この後前記
給油通路32の開口部30から前記油吐出通路54を経
て前記第2油溜O2へと排出されるのである。
い低速運転時)には、前記各フィン53の立上片53c
が弾性変形されることなく、これら各立上片53cは、
図2の実線で示すように、前記ポンププレート51に対
し直立状に保持されるので、複数の前記各油吐出通路5
4を形成できるのであって、通路面積を小さくして油が
吐出する際の流速を速くでき、しかも、前記油吐出通路
54を通過するときの通路壁への油の接触量を多くでき
るから、その粘性で前記各油吐出通路54を伝わって外
部へ吐出される油量を多くできることから、図3の矢印
で示すように、前記第1油溜O1内の油が前記油汲上管
33から駆動軸3の給油通路32へと汲上げられ、この
汲上油が前記各ヘッド42,43の軸受部42a,43
aや前記駆動軸3の偏心軸部31と前記ローラ44との
摺接部位などの各潤滑箇所に十分給油でき、この後前記
給油通路32の開口部30から前記油吐出通路54を経
て前記第2油溜O2へと排出されるのである。
【0024】さらに、高ヘルツ運転(60Hz以上の高
速運転)をする場合には、前記モータ2の高速回転に伴
い前記ポンププレート51も高速回転されるのである
が、このとき、前記各フィン53における立上片53c
の先端側に自由端部53dが形成されて、この立上片5
3cが前記モータ2の回転速度に応じて変化する油の遠
心作用で弾性変形可能とされているため、前記回転子2
1の高速回転に伴い前記立上片53cが、図2の仮想線
で示すように、回転方向と逆方向に弾性変形されて撓
み、前記立上片53cの自由端部53dと前記ポンププ
レート51との間に前記隙間T0より大きな隙間T1が
形成されて、各油吐出通路54が連通状態となって、前
記ポンププレート51とエンドリング24との間に形成
される吐出通路の通路面積を増大させることができるの
であり、従って、通路面積が大きくなっただけ、油の流
速が低下し、通路壁への油の接触量も低下することか
ら、油の吐出通路からの吐出量を軽減できるのであっ
て、前記油汲上チャンバー52内での負圧が小となり、
前記ポンプ要素5によるポンプ能力が必要以上に高くな
るのを防止できるので、前記フィン53にかかる油の抵
抗を小さくできるのであり、高ヘルツ運転を行う場合の
前記モータ2での負荷を少なくして動力損失を低減でき
るのである。
速運転)をする場合には、前記モータ2の高速回転に伴
い前記ポンププレート51も高速回転されるのである
が、このとき、前記各フィン53における立上片53c
の先端側に自由端部53dが形成されて、この立上片5
3cが前記モータ2の回転速度に応じて変化する油の遠
心作用で弾性変形可能とされているため、前記回転子2
1の高速回転に伴い前記立上片53cが、図2の仮想線
で示すように、回転方向と逆方向に弾性変形されて撓
み、前記立上片53cの自由端部53dと前記ポンププ
レート51との間に前記隙間T0より大きな隙間T1が
形成されて、各油吐出通路54が連通状態となって、前
記ポンププレート51とエンドリング24との間に形成
される吐出通路の通路面積を増大させることができるの
であり、従って、通路面積が大きくなっただけ、油の流
速が低下し、通路壁への油の接触量も低下することか
ら、油の吐出通路からの吐出量を軽減できるのであっ
て、前記油汲上チャンバー52内での負圧が小となり、
前記ポンプ要素5によるポンプ能力が必要以上に高くな
るのを防止できるので、前記フィン53にかかる油の抵
抗を小さくできるのであり、高ヘルツ運転を行う場合の
前記モータ2での負荷を少なくして動力損失を低減でき
るのである。
【0025】即ち、図4のモータの回転数(Hz)と前
記モータ2の動力損失(W)との関係を示すグラフに示
すように、前記圧縮機が、15〜130Hzの範囲でイ
ンバータ制御運転されるとき、従来では、前記した線
(ロ)で示すように、モータの回転数が高くなるのに伴
い動力損失が直線的に上昇し、特に約60Hzを越えた
領域での運転時に、前記モータ2の負荷が著しく増大し
て大きな動力損失となるのに対し、本発明のものでは、
線(イ)で示すように、約60Hzを越えた領域での運
転時に、前記モータ2の負荷を従来に対し低減できて動
力損失を軽減できるのである。
記モータ2の動力損失(W)との関係を示すグラフに示
すように、前記圧縮機が、15〜130Hzの範囲でイ
ンバータ制御運転されるとき、従来では、前記した線
(ロ)で示すように、モータの回転数が高くなるのに伴
い動力損失が直線的に上昇し、特に約60Hzを越えた
領域での運転時に、前記モータ2の負荷が著しく増大し
て大きな動力損失となるのに対し、本発明のものでは、
線(イ)で示すように、約60Hzを越えた領域での運
転時に、前記モータ2の負荷を従来に対し低減できて動
力損失を軽減できるのである。
【0026】また、以上の高ヘルツ運転時には、前記各
フィン53の立上片53cを弾性変形させて、ポンプ能
力を抑制できるため、前記各油吐出通路54からの前記
第2油溜O2への油吐出量、つまり、前記第1油溜O1
から給油通路32への油汲上量が過剰となるのを防止で
き、該油溜O1からの油汲上量を適正量とすることがで
きるから、この油溜O1に常に一定油量を確保できて、
たとえ高ヘルツ運転時においても油不足を招いたりする
ことなく、各潤滑箇所への給油を確実かつ良好に行うこ
とができるのである。
フィン53の立上片53cを弾性変形させて、ポンプ能
力を抑制できるため、前記各油吐出通路54からの前記
第2油溜O2への油吐出量、つまり、前記第1油溜O1
から給油通路32への油汲上量が過剰となるのを防止で
き、該油溜O1からの油汲上量を適正量とすることがで
きるから、この油溜O1に常に一定油量を確保できて、
たとえ高ヘルツ運転時においても油不足を招いたりする
ことなく、各潤滑箇所への給油を確実かつ良好に行うこ
とができるのである。
【0027】以上のように、高ヘルツ運転を行う場合に
は、前記各フィン53における立上片53cを弾性変形
させて、高ヘルツ運転時における動力損失の軽減を確実
に行い、しかも、前記油溜Oに常に一定油量を確保でき
ながら、低ヘルツ運転時には、各潤滑箇所への給油を確
実かつ良好に行うことができるのである。
は、前記各フィン53における立上片53cを弾性変形
させて、高ヘルツ運転時における動力損失の軽減を確実
に行い、しかも、前記油溜Oに常に一定油量を確保でき
ながら、低ヘルツ運転時には、各潤滑箇所への給油を確
実かつ良好に行うことができるのである。
【0028】さらに、以上の実施例では、前記各フィン
53を前記エンドリング24の端面に固定して、前記各
フィン53における立上片53cの先端側を前記ポンプ
プレート51に対し所定の隙間T0を介して自由端とし
たが、前記各フィン53は前記ポンププレート51側に
固定して、前記立上片53cの先端側を前記エンドリン
グ24の端面に対して弾性変形可能な自由端とするよう
にしてもよい。また、各実施例では、前記各フィン53
の全部を弾性変形可能としたが、これら各フィン53の
うち複数個だけを、例えば1個おきに弾性変形させるよ
うにしてもよいし、前記取付片53bと、前記立上片5
3cとを別部材で形成し、該立上片53cのみを弾性材
料により形成してもよいし、また、前記取付片53bと
立上片53cとを弾性変形可能なヒンジ部で連結しても
よい。
53を前記エンドリング24の端面に固定して、前記各
フィン53における立上片53cの先端側を前記ポンプ
プレート51に対し所定の隙間T0を介して自由端とし
たが、前記各フィン53は前記ポンププレート51側に
固定して、前記立上片53cの先端側を前記エンドリン
グ24の端面に対して弾性変形可能な自由端とするよう
にしてもよい。また、各実施例では、前記各フィン53
の全部を弾性変形可能としたが、これら各フィン53の
うち複数個だけを、例えば1個おきに弾性変形させるよ
うにしてもよいし、前記取付片53bと、前記立上片5
3cとを別部材で形成し、該立上片53cのみを弾性材
料により形成してもよいし、また、前記取付片53bと
立上片53cとを弾性変形可能なヒンジ部で連結しても
よい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、密閉ケーシング1の長さ方向一側に、駆動
軸3をもった回転子21と固定子22とから成る速度制
御可能なモータ2を内装し、長さ方向他側に前記駆動軸
3と連結する圧縮要素4を内装して、前記駆動軸3に、
一端が前記ケーシング1内の油溜Oと連通し、他端が前
記ケーシング1内における前記モータ2の反圧縮要素側
空間S2に開口する給油通路32を設けた横形回転圧縮
機において、前記回転子21の反圧縮要素側に、前記給
油通路32の開口部30に対向するポンププレート51
と、前記開口部30の周部に配設され、径方向に延びる
フィン53とを備えた遠心ポンプ要素5を設けると共
に、前記フィン53の軸方向一端側を自由端とし、か
つ、前記モータ2の回転速度の増加に応じて弾性変形可
能としたから、モータの回転速度を制御して高ヘルツ運
転を行う時、前記モータ2に追従して前記ポンププレー
ト51が高速回転されると、このモータ2の高速回転に
伴う油の遠心作用による粘性抵抗で前記フィン53の自
由端側を弾性変形させて撓ませて、該各フィン53によ
り形成されていた各油吐出通路を連通させて、該油吐出
通路の通路面積を増大させることができるから、この通
路面積の増大により油が吐出する際の流速を低下させら
れ、しかも、前記フィン53への油の接触量を少なくで
きるから、ポンプ能力を抑制でき、従って、高ヘルツ運
転を行う場合、前記フィン53にかかる油の抵抗を軽減
して前記モータ2の負荷を少なくでき、その結果、動力
損失を低減できるのである。また、高ヘルツ運転時に
は、前記フィン53の自由端側の弾性変形により油吐出
通路の通路面積が大きくなって、ポンプ能力が抑制され
るから、前記油吐出通路からの油吐出量、つまり、前記
油溜Oから前記給油通路32への油汲上量が過剰となる
を防止して、該油溜Oからの油汲上量を適正量とするこ
とができるのであって、油汲上げ側の油溜Oに常に一定
油量を確保して、各潤滑箇所への給油を確実かつ良好に
行えるのである。しかも、低ヘルツ運転時には、前記モ
ータ2が低速回転されることから、前記フィン53は弾
性変形されることなく、軸方向に直立状態に保持できる
ので、複数の油吐出通路を形成できるのであり、従っ
て、前記油吐出通路の通路抵抗を増大させて油の流速を
速め、かつ、通路壁への油の接触量を増大させて、ポン
プ能力を高め、低ヘルツ運転でありながら各潤滑箇所へ
の給油を確実かつ良好に行うことができるのである。
明によれば、密閉ケーシング1の長さ方向一側に、駆動
軸3をもった回転子21と固定子22とから成る速度制
御可能なモータ2を内装し、長さ方向他側に前記駆動軸
3と連結する圧縮要素4を内装して、前記駆動軸3に、
一端が前記ケーシング1内の油溜Oと連通し、他端が前
記ケーシング1内における前記モータ2の反圧縮要素側
空間S2に開口する給油通路32を設けた横形回転圧縮
機において、前記回転子21の反圧縮要素側に、前記給
油通路32の開口部30に対向するポンププレート51
と、前記開口部30の周部に配設され、径方向に延びる
フィン53とを備えた遠心ポンプ要素5を設けると共
に、前記フィン53の軸方向一端側を自由端とし、か
つ、前記モータ2の回転速度の増加に応じて弾性変形可
能としたから、モータの回転速度を制御して高ヘルツ運
転を行う時、前記モータ2に追従して前記ポンププレー
ト51が高速回転されると、このモータ2の高速回転に
伴う油の遠心作用による粘性抵抗で前記フィン53の自
由端側を弾性変形させて撓ませて、該各フィン53によ
り形成されていた各油吐出通路を連通させて、該油吐出
通路の通路面積を増大させることができるから、この通
路面積の増大により油が吐出する際の流速を低下させら
れ、しかも、前記フィン53への油の接触量を少なくで
きるから、ポンプ能力を抑制でき、従って、高ヘルツ運
転を行う場合、前記フィン53にかかる油の抵抗を軽減
して前記モータ2の負荷を少なくでき、その結果、動力
損失を低減できるのである。また、高ヘルツ運転時に
は、前記フィン53の自由端側の弾性変形により油吐出
通路の通路面積が大きくなって、ポンプ能力が抑制され
るから、前記油吐出通路からの油吐出量、つまり、前記
油溜Oから前記給油通路32への油汲上量が過剰となる
を防止して、該油溜Oからの油汲上量を適正量とするこ
とができるのであって、油汲上げ側の油溜Oに常に一定
油量を確保して、各潤滑箇所への給油を確実かつ良好に
行えるのである。しかも、低ヘルツ運転時には、前記モ
ータ2が低速回転されることから、前記フィン53は弾
性変形されることなく、軸方向に直立状態に保持できる
ので、複数の油吐出通路を形成できるのであり、従っ
て、前記油吐出通路の通路抵抗を増大させて油の流速を
速め、かつ、通路壁への油の接触量を増大させて、ポン
プ能力を高め、低ヘルツ運転でありながら各潤滑箇所へ
の給油を確実かつ良好に行うことができるのである。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、前記
遠心ポンプ要素5のフィン53を前記モータ2の所定回
転速度以上で撓む弾性材料により形成したから、高ヘル
ツ運転を行う場合に、撓むばね定数を選択するだけの簡
単な構造で構成でき、コスト高になることなく、高ヘル
ツ運転時における動力損失の軽減を行うことができて、
低ヘルツ運転時の油量確保が可能となるのである。
遠心ポンプ要素5のフィン53を前記モータ2の所定回
転速度以上で撓む弾性材料により形成したから、高ヘル
ツ運転を行う場合に、撓むばね定数を選択するだけの簡
単な構造で構成でき、コスト高になることなく、高ヘル
ツ運転時における動力損失の軽減を行うことができて、
低ヘルツ運転時の油量確保が可能となるのである。
【図1】 本発明にかかる横形回転圧縮機の実施例で、
モータの回転子に設けた遠心ポンプ要素部分を示す斜視
図である。
モータの回転子に設けた遠心ポンプ要素部分を示す斜視
図である。
【図2】 図1の遠心ポンプ要素におけるフィン取付部
分の拡大図である。
分の拡大図である。
【図3】 本実施例の横形回転圧縮機の全体構造を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】 従来例と本発明とを、モータの回転数と動力
損失との関係について比較したグラフである。
損失との関係について比較したグラフである。
【図5】 従来例を示す縦断面図である。
【図6】 従来例の遠心ポンプ要素部分を示す斜視図で
ある。
ある。
1 密閉ケーシング 2 モータ 21 回転子 22 固定子 3 駆動軸 30 開口部 32 給油通路 4 圧縮要素 5 遠心ポンプ要素 51 ポンププレート 53 フィン O 油溜 S2 反圧縮要素側空間
Claims (2)
- 【請求項1】密閉ケーシング(1)の長さ方向一側に、
駆動軸(3)をもった回転子(21)と固定子(22)
とから成る速度制御可能なモータ(2)を内装し、長さ
方向他側に前記駆動軸(3)と連結する圧縮要素(4)
を内装して、前記駆動軸(3)に、一端が前記ケーシン
グ(1)内の油溜(O)と連通し、他端が前記ケーシン
グ(1)内における前記モータ(2)の反圧縮要素側空
間(S2)に開口する給油通路(32)を設けた横形回
転圧縮機において、前記回転子(21)の反圧縮要素側
に、前記給油通路(32)の開口部(30)に対向する
ポンププレート(51)と、前記開口部(30)の周部
に配設され、径方向に延びるフィン(53)とを備えた
遠心ポンプ要素(5)を設けると共に、前記フィン(5
3)の軸方向一端側を自由端とし、かつ、前記モータ
(2)の回転速度の増加に応じて弾性変形可能としてい
ることを特徴とする横形回転圧縮機。 - 【請求項2】遠心ポンプ要素(5)のフィン(53)
が、モータ(2)の所定回転速度以上で撓む弾性材料に
より形成されている請求項1記載の横形回転圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2780094A JPH07233794A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 横形回転圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2780094A JPH07233794A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 横形回転圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07233794A true JPH07233794A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12231061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2780094A Withdrawn JPH07233794A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 横形回転圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07233794A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101110225B1 (ko) * | 2003-03-14 | 2012-02-15 | 가부시키가이샤 후지쯔 제네랄 | 스크롤압축기 |
CN102758774A (zh) * | 2012-06-21 | 2012-10-31 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种压缩机用供油结构及采用该供油结构的卧式旋转压缩机 |
JP2021116727A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 横形圧縮機 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP2780094A patent/JPH07233794A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101110225B1 (ko) * | 2003-03-14 | 2012-02-15 | 가부시키가이샤 후지쯔 제네랄 | 스크롤압축기 |
CN102758774A (zh) * | 2012-06-21 | 2012-10-31 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种压缩机用供油结构及采用该供油结构的卧式旋转压缩机 |
JP2021116727A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 横形圧縮機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |