JPH0788649B2 - 斜材ケーブル張力調整用台車 - Google Patents

斜材ケーブル張力調整用台車

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JPH0788649B2
JPH0788649B2 JP33449592A JP33449592A JPH0788649B2 JP H0788649 B2 JPH0788649 B2 JP H0788649B2 JP 33449592 A JP33449592 A JP 33449592A JP 33449592 A JP33449592 A JP 33449592A JP H0788649 B2 JPH0788649 B2 JP H0788649B2
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cable
diagonal cable
diagonal
bridge
tension
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成通 石井
圭三 山下
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オリエンタル建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜材ケーブル張力調整用
台車、特に主塔と橋桁とを斜材ケーブルで連結して全体
を支持する橋梁の斜材ケーブルの傾斜角度を調整する斜
材ケーブル張力調整用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、本四連絡橋などのように、大規模
プロジェクトによって長大な橋梁が建設される例が増加
しているが、このような大型の橋梁の例としては図4乃
至図7に示すものがある。
【0003】図4において、符号1は水底2の地中にコ
ンクリート打設された基礎、3は基礎1の上に建設され
主塔、4は橋梁の架設方向に一定の間隔で建設された
複数の橋脚、5は橋脚4および主塔3の間に架設されて
延びる橋桁である。橋桁5は橋脚4によって支持される
が、船舶などの運行スペースを確保するために橋脚4と
橋脚4との間すなわち径間が広くとられた場合等には、
図4に示すように、橋桁5の複数箇所から複数の斜材ケ
ーブル6を延ばして主塔3に連結し、この主塔3によっ
ても橋桁5を支持するようにしている。図5は図4に示
す橋梁の平面図であり、同図中符号7は、斜材ケーブル
6連結用に橋桁5の複数箇所において当該橋桁5の幅方
向に突出して設けられた張り出し部である。図6は前記
図4に示された橋梁を側面から見た拡大図であり、この
図から明らかなように斜材ケーブル6は橋桁5に設けら
れた各張り出し部7から主塔3へ向けて延びている。そ
して、主塔3に近い張り出し部7から延びた斜材ケーブ
ル6の先端は主塔3の比較的低い部分に連結される一
方、主塔3から遠い張り出し部7から延びた斜材ケーブ
ル6の先端は主塔3の比較的高い部分に連結されてい
る。図4乃至図7には示してないが、斜材ケーブル6の
下端は張り出し部7においてアンカー装置に結合される
ことにより橋桁5に連結されている。このように、斜材
ケーブル6は上端は主塔3に固定されており、下端で緊
張することにより橋桁5を支持することができる。緊張
作業は橋桁5を張り出しながら順次緊張するものである
が、設計計算書どおりの張力を斜材ケーブル6に与える
ために、ひととおり全ての斜材ケーブル6の緊張が終わ
った後、張力を調整しなければならない。従来において
は、この調整作業は、このような斜材ケーブル6を使っ
た橋梁が一般的でないこともあり、橋桁5の下に桁行全
長に亘って固定吊り足場を設け、作業者が各々の斜材ケ
ーブル6の張力を調整していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の斜材ケーブル6の調整にあっては、それぞれ
の斜材ケーブル6が結合されたアンカー装置を緩めたり
締め付けたりし、さらにアンカー装置の傾き角度に合わ
せて斜材ケーブル6の傾きを調整しなければならないた
め、作業に手間どるなどの不具合があった。また、斜材
ケーブル6のアンカー装置部の全てに固定吊り足場を設
けるため、この吊り足場の架設に時間がかかり、斜材ケ
ーブル6の張力調整作業が繁雑になったり、また作業者
が危険な作業を行なわなければならなかった。さらに、
足場の移動に手間がかかるなどの不具合があった。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、橋桁と主塔との間に渡された斜材ケー
ブルの張力を迅速に調整をすることのできる斜材ケーブ
ル張力調整用台車を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、橋梁の路面上に移動可能に設置された台
車と、この台車上に設けられ、幅方向に延び且つ当該幅
方向に伸縮可能な吊り梁と、吊り梁の先端部分に吊り下
げられた作業足場と、斜材ケーブルを橋桁に締め付け固
定するアンカー装置と橋桁および橋梁の主塔とを連結す
る斜材ケーブルの結合具合を調整するために、台車に取
り付けられた斜材ケーブル調整部材とにより斜材ケーブ
ル張力調整用台車を構成したことを要旨とする。
【0007】
【作用】前記構成により、斜材ケーブル張力調整用台車
は作業者を作業足場に乗せたままで張り出し部から張り
出し部へ移動しながら斜材ケーブルの張力調整を行な
う。この斜材ケーブル張力調整用台車においては吊り梁
が伸縮自在であるから、当該斜材ケーブル張力調整用台
車は、一つの張り出し部から次の張り出し部へ移動する
ときは吊り梁を伸長させた状態で移動する。そして、前
記次の張り出し部に到達すると、その張り出し部におい
てアンカー装置を調節して斜材ケーブルを調整する。こ
の調整作業が終わると作業足場を持ち上げ、さらに吊り
梁を縮退させることにより作業足場が斜材ケーブル及び
アンカー装置に衝突しないようにして前進し、斜材ケー
ブルの橋桁結合部を通り過ぎたなら、再び吊り梁を伸長
させてさらに次の張り出し部まで移動する。この動作を
繰り返すことにより橋梁の一端から他端までに亘って斜
材ケーブルの張力調整を行なう。
【0008】
【実施例】図1乃至図3は本発明による斜材ケーブル張
力調整用台車の一実施例を示す図である。このうち図1
は、この実施例に係る斜材ケーブル張力調整用台車が橋
梁の上に設置された状態を示す正面図、図2は所定の張
り出し部において斜材ケーブルの張力調整を行なうとき
の作業足場とアンカー装置との位置関係を示す側面図、
図3はこの実施例において斜材ケーブル張力調整用台車
の吊り梁を縮退させ斜材ケーブル結合部を避けるときの
状態を部分的に示す正面図である。なお、 、斜材ケ
ーブル等、橋梁を構成する各部位については前記従来例
の説明において使用した図と同じ符号を使用する。
【0009】これらの図において、符号10は斜材ケー
ブル張力調整用台車全体を示す。11は橋梁の路面上に
敷設されたレール、12はレール11上に移動可能に設
置された台車、13はこの台車12上に設けられ、両幅
方向に延びる吊り梁、14は吊り梁13の先端部分に吊
り下げられた作業足場、15は橋桁5に設けられた張り
出し部7に設置され斜材ケーブル6を締め付け固定する
アンカー装置、16は台車12に取り付けられ、アンカ
ー装置15と橋桁5および橋梁の主塔3を連結する斜材
ケーブル6との結合具合を調整する斜材ケーブル調整部
材である。
【0010】台車12は、前後および左右両側に対にし
て設けられた支柱17と、この支柱17の上に架設され
た梁18と、支柱17の下端に設けられレール11に接
する車輪19および車輪駆動機構20とから構成され、
梁18に前記吊り梁13が支持されている。吊り梁13
は入れ子構造を有してこの吊り梁13の長手方向すなわ
ち台車12の幅方向に伸縮可能になっている。そして、
吊り梁13の先端部分にはチェーンブロック21および
このチェーンブロック21により上げ下げされる吊りワ
イヤー22が取り付けられると共に、吊りワイヤー22
の先端にはゴンドラ構造の作業足場14が吊り下げられ
ている。この実施例において、チェーンブロック21に
は手動式のものが使用されているが、電動モータなどに
よって駆動されるウインチを使用してもよい。また、梁
18の上にはモータ23等から構成される横行装置24
が取り付けられている。横行装置24は吊り梁13を伸
長させたり縮退させたり駆動するのに使用される。
【0011】かかる構成を有する斜材ケーブル張力調整
用台車について以下動作を説明する。この実施例に係る
斜材ケーブル張力調整用台車10は作業者を作業足場1
4に乗せたままで一つの張り出し部7から次の張り出し
部7へと順次移動しながら斜材ケーブル6の調整を行な
う。作業足場14には作業者の他に斜材ケーブル6の調
整作業に必要な小道具が積み込まれる。この斜材ケーブ
ル張力調整用台車10においては吊り梁13が伸縮自在
であるから、当該斜材ケーブル張力調整用台車10は、
一つの張り出し部7から次の張り出し部7へ移動すると
きは、図1の右半分に示すように、吊り梁13を伸長さ
せ且つ吊りワイヤー22を下方へ延ばして作業足場14
を吊り下げた状態か、または図1の左半分に示すよう
に、吊り梁13を伸長させ且つ吊りワイヤー22を上方
へ引き上げて作業足場14を吊り下げた状態でレール1
1の上を移動する。
【0012】そして、図2に示すように前記次の張り出
し部7に到達すると、その位置に停止し、この張り出し
部7に設置されたアンカー装置15を調節して斜材ケー
ブル6を調整する。この調整作業においては、アンカー
装置15の締め付けを強くしたり緩めたりして当該アン
カー装置15による斜材ケーブル6の締め付け力を調整
したり、あるいはアンカー装置15の傾斜角度を調節し
て斜材ケーブル6の傾きを調整したりする。この調整作
業において、作業足場14を上下に移動させる必要があ
るときは、チェーンブロック21を操作して作業足場1
4の上下位置を調節する。
【0013】この足場調節作業が終わると、チェーンブ
ロック21を操作して作業足場14を持ち上げ、さらに
横行装置24によって吊り梁13を縮退させる。これに
より作業足場14は図3に示す待避位置に移動せしめら
れる。このように作業足場14が斜材ケーブル6及びア
ンカー装置15に衝突しないようにした後、台車12を
駆動開始すると、この台車12は再びレール11上を前
進する。そして、作業足場14が斜材ケーブル6の橋桁
5への結合部分を通り過ぎたなら、台車12を一端停止
させ、或いは台車12を前進動作させたままで横行装置
24を動作させ、再び吊り梁13を伸長させてさらに次
の張り出し部7まで移動する。以上の動作を繰り返すこ
とにより橋桁5の一端から他端までに亘って斜材ケーブ
ル6の張力調整を連続的に行なうことができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
橋桁上に移動可能に設置された台車と、この台車上に設
けられ、幅方向に伸縮可能な吊り梁と、吊り梁の先端部
分に吊り下げられた作業足場と、主塔と橋桁との間に連
結された斜材ケーブルの張力を調整する斜材ケーブル調
整部材とにより斜材ケーブル張力調整用台車を構成した
ため、作業足場に作業者を乗せたままで張り出し部から
張り出し部へ移動しながら斜材ケーブルの張力調整が行
なえ、迅速な斜材ケーブル張力調整作業が実現できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る斜材ケーブル張力調整
用台車が橋梁の上に設置された状態を示す正面図であ
る。
【図2】前記実施例において、所定の張り出し部におい
て斜材ケーブルの張力調整を行なうときの作業足場とア
ンカー装置との位置関係を説明する側面図である。
【図3】前記実施例において斜材ケーブル張力調整用台
車の吊り梁を縮退させ斜材ケーブル結合部を避けるとき
の状態を部分的に示す正面図である。
【図4】本発明の斜材ケーブル張力調整用台車が設置さ
れる橋梁の構成を表す側面図である。
【図5】前記橋梁の構成を表す平面図である。
【図6】図4に示す橋梁の橋桁部分を拡大して表す側面
図である。
【図7】図5に示す橋梁の主塔およびその周辺部分を拡
大して表す側面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 水底 3 主塔 4 橋脚 5 橋桁 6 斜材ケーブル 7 張り出し部 10 斜材ケーブル張力調整用台車 11 レール 12 台車 13 吊り梁 14 作業足場 15 アンカー装置 16 斜材ケーブル調整部材 17 支柱 18 梁 19 車輪 20 車輪駆動機構 21 チェーンブロック 22 吊りワイヤー 24 横行装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁上に敷設されたレールの上に移動可
    能に設置された台車と、この台車上に、幅方向に延びて
    設けられ、且つ当該幅方向に伸縮可能な吊り梁と、吊り
    梁の先端部分に吊り下げられた作業足場と、斜材ケーブ
    ルを橋桁に締め付け固定するアンカー装置と橋桁および
    橋梁の主塔とを連結する斜材ケーブルの結合具合を調整
    するために、台車に取り付けられた斜材ケーブル調整部
    材と、から成る斜材ケーブル張力調整用台車。
JP33449592A 1992-12-15 1992-12-15 斜材ケーブル張力調整用台車 Expired - Lifetime JPH0788649B2 (ja)

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JP5059491B2 (ja) * 2007-06-11 2012-10-24 三井住友建設株式会社 移動吊支保工の組立て方法
CN110886223A (zh) * 2019-11-06 2020-03-17 中国铁路设计集团有限公司 一种钢-混凝土组合塔与混凝土箱梁固结的施工方法

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