JPH0788576A - 薄板の送り装置 - Google Patents

薄板の送り装置

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JPH0788576A
JPH0788576A JP23942793A JP23942793A JPH0788576A JP H0788576 A JPH0788576 A JP H0788576A JP 23942793 A JP23942793 A JP 23942793A JP 23942793 A JP23942793 A JP 23942793A JP H0788576 A JPH0788576 A JP H0788576A
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JP
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thin plate
coil
feeding
feed
length
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JP23942793A
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Yosuke Kaneda
陽助 金田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄板の弛み部分の弛み量を常に一定にする。 【構成】 加工側送り機構38のサーボモータ47が起
動すると、薄板34がシャー33に送られ、その送り長
さはピンチローラ49のエンコーダ50により検出され
る。制御装置は、エンコーダ50により薄板34の送り
開始を検出すると、供給側送り機構36のサーボモータ
42を起動させてコイル35から薄板34を送り出し始
め、メジャー用ローラ44のエンコーダ45により検出
される送り量がエンコーダ50により検出される送り量
と常時一致するようにサーボモータ42を制御する。従
って、加工側送り機構38のサーボモータ47が起動す
ると、これに同期して供給側送り機構36のサーボモー
タ42も起動することとなり、且つ加工側送り機構38
がシャー33に向けて送る薄板34の送り量と供給側送
り機構36がコイル35から送り出す薄板の送り量とが
一致する。このため、薄板34の弛み部分34aの弛み
量Lは常に一定に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状の薄板を巻回して
なるコイルから薄板を加工装置に送るための薄板の送り
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銅帯、鋼帯などの帯状の金属薄板を巻回
してなるコイルを供給源として、そのコイルから金属薄
板を切断加工機などの加工装置に送る場合、一般には、
コイルを回転させて該コイルから薄板を送り出すための
供給側送り機構と、コイルから送り出された薄板を加工
装置の加工部に間欠送りするための加工側送り機構とが
設けられる。
【0003】図4は従来の薄板の送り装置を示す。同図
において、1は供給側送り機構、2は加工側送り機構で
ある。供給側送り機構1は、制御装置3によって制御さ
れるサーボモータ4、およびこのサーボモータ4により
回転される軸5を備え、軸5にはコイル6が装着されて
いる。そして、サーボモータ4により軸5を矢印A方向
に回転駆動することによって、コイル6から薄板7を送
り出すようになっている。
【0004】一方、加工側送り機構2は、制御装置8に
よって制御されるサーボモータ9、このサーボモータ9
により回転される送りローラ10、この送りローラ10
との間に薄板7を挟みつけるピンチローラ11とを備
え、サーボモータ9により送りローラ10を回転駆動す
ることによって、薄板7を矢印B方向に送るようになっ
ている。
【0005】ここで、コイル6から送り出された薄板7
は、送りローラ10近くに設けられたガイドローラ12
に至るまでの部分において、弛みが設けられ、この弛み
部分7aによって巻癖が修正されるようになっている。
【0006】かかる構成の送り装置において、加工装置
に薄板7を或る長さ送る場合、その長さに応じたパルス
指令Sp が、加工側送り機構2の制御装置8におけるカ
ウンタ13に与えられる。カウンタ13は、そのパルス
指令Sp により与えられたパルス数と、ピンチローラ1
1の回転数を検出するエンコーダ14から入力されるパ
ルス数とを比較し、エンコーダ14からのパルス数が指
令パルス数と一致するまで駆動信号Sd をD/A変換器
15に出力する。このD/A変換器15は、駆動信号S
d が入力されることにより、電圧指令信号Sv1をドライ
バ16に出力し、ドライバ16は、その電圧指令信号S
v1に基づいてサーボモータ9に電圧を印加して当該サー
ボモータ9を回転駆動する。そして、サーボモータ9の
回転により、送りローラ10が回転駆動されて薄板7を
矢印B方向に送る。
【0007】このとき、ピンチローラ11は、薄板7の
送り移動に伴ってスリップすることなく回転するので、
このピンチローラ11の回転数をエンコーダ14で検出
することにより、薄板7の送り長さを検出できることと
なる。そして、エンコーダ14からの出力パルス数が前
記指令パルス数Sp と同一になると、カウンタ13は駆
動信号Sd の出力を停止し、これにてサーボモータ9が
停止される。以上により、最初にカウンタ13に与えら
れたパルス指令に応じた長さだけ薄板7が矢印B方向に
送られたこととなる。
【0008】一方、上述のようにして加工側送り機構2
により薄板7が矢印B方向に送られると、薄板7の弛み
部分7aが引っ張られて図4に実線で示す状態から二点
鎖線で示すように、その弛み部分7aの弛み量が次第に
減少する。すると、弛み部分7aに掛けられているアー
ム17が同図に実線で示す位置から矢印C方向に回動す
る。このアーム17の回動角度は、供給側送り機構1の
制御装置3が有するポテンショメータ18により検出さ
れ、その角度検出信号Sr は増幅器19により増幅され
て電圧指令信号Sv2としてドライバ20に与えられる。
ドライバ20は、その電圧指令信号Sv2に基づいてサー
ボモータ4に電圧を印加して当該サーボモータ4を回転
駆動し、これにより、軸5が回転駆動されてコイル6か
ら薄板7を送り出す。
【0009】そして、コイル6から薄板7が送り出され
ると、弛み部分7aの弛み量が増大し、これに伴ってア
ーム17が図4に実線で示す元位置に戻る。すると、ポ
テンショメータ18の角度検出信号Sr が「0」となる
ので、サーボモータ4が停止される。以上により、薄板
7が、加工側送り機構2により送られた長さと略同一長
さ分だけコイル6から送り出されたこととなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来の薄板の送り装置では、加工側送り機構2の停
止は、アーム17が図4に実線で示す位置に戻ったこと
によって行っている。このため、供給側送り機構1によ
ってコイル6から送り出された薄板7の長さが、加工側
送り機構2によって送られた薄板7の長さと同一である
という保証はなく、弛み部分7aの弛み量、特に巻癖修
正のための円弧長Lが場合場合で長短異なるという不具
合を生ずる。
【0011】また、加工側送り機構2が起動し始めて
も、直ぐには供給側送り機構1は起動しないから、この
ときには弛み部分7aにおける巻癖修正のための円弧長
Lが相当短くなる。
【0012】そして、上記のように弛み部分7aにおけ
る円弧長Lが長くなったり、短くなったりして一定にな
らないことは、薄板7の巻癖の修正が不確実になること
を意味する。
【0013】更に、薄板7の弛み部分7aの長さLは加
工側送り機構2によって1回当たり送られる薄板7の長
さ相当分となるように定められるが、その1回当たりの
送り長さが長い場合には弛み部分7aの垂れ下がりが長
くなるため、ピットを掘らなければならなくなる。
【0014】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、薄板の弛み部分の弛み量を常に一定に
保持することでき、1回当たりの送り長さが長い場合で
もピットを掘らなくとも済む薄板の送り装置を提供する
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の薄板の送り装置
は、モータを駆動源とし、帯状の薄板を巻回してなるコ
イルを回転させて該コイルから薄板を送り出す供給側送
り機構と、モータを駆動源とし、前記コイルから送り出
された薄板を加工部に送る加工側送り機構と、前記供給
側送り機構により送られる薄板の送り長さを検出する供
給側送り量検出手段と、前記加工側送り機構により送ら
れる薄板の送り長さを検出する加工側送り量検出手段
と、前記供給側送り機構のモータおよび加工側送り機構
のモータを制御する制御手段とを具備し、前記制御手段
は、前記加工部への薄板の供給時に、前記加工側送り量
検出手段により検出された薄板の送り長さが加工部へ供
給すべき薄板の長さに一致するように前記加工側送り機
構のモータを制御すると共に、前記供給側送り量検出手
段により検出される薄板の送り長さが加工側送り量検出
手段により検出される送り長さに一致するように前記供
給側送り機構のモータを制御する構成であることを特徴
とするものである。
【0016】上記供給側送り量検出手段を、コイルの径
方向に移動可能に支持され、常時はコイルの外周面に接
して該コイルの回転により回転されると共に、コイルか
らの薄板の送り出しに伴って該コイルが所定の外径寸法
以下になったときコイルから離れる方向に移動されるメ
ジャー用ローラと、このメジャー用ローラの回転量を検
出する検出器とから構成し、制御手段を、コイルが所定
の外径寸法以下となったとき、コイルが一定の外径寸法
にあるとしてコイルからの薄板の送り長さが加工側送り
量検出手段により検出される送り長さに一致するように
供給側送り機構のモータを制御する構成とすることがで
きる。
【0017】この場合、コイルから送り出された薄板の
弛み量を検出する弛み量検出手段を設け、制御手段を、
弛み量検出手段により検出される弛み量が所定量になっ
たとき供給側送り機構のモータを停止させるように構成
することが好ましい。
【0018】
【作用】制御手段が加工側送り機構のモータを駆動する
と、加工側送り機構から薄板が加工部に送られる。この
加工側送り機構の送り動作中、その薄板の送り長さは常
時加工側送り量検出手段により検出される。制御手段は
加工側送り量検出手段が送り長さ検出を行うと、供給側
送り機構のモータを駆動してコイルからの薄板の送り出
しを開始させる。供給側送り機構からの薄板の送り長さ
は供給側送り量検出手段により検出される。そして、制
御手段は供給側送り量検出手段により検出される送り長
さが加工側送り量検出手段により検出される送り長さと
一致するように供給側送り機構のモータを制御する。従
って、薄板の弛み部分の弛み量を常に一定に保持するこ
とができ、1回当たりの送り長さが長い場合でもピット
を掘らなくとも済む。
【0019】上記供給側送り量検出手段を、コイルの外
周面に接して該コイルの回転により回転されるメジャー
用ローラと、このメジャー用ローラの回転量を検出する
検出器とから構成した場合には、コイルから送り出され
る薄板の長さを正確に検出できる。ただ、コイルの最後
の1巻きまでメジャー用ローラで長さ検出をすることは
供給側送り機構の構造上困難であるので、この場合に
は、制御手段は、コイルが所定の外径寸法以下となった
とき、コイルが一定の外径寸法にあるとしてコイルから
の薄板の送り長さが加工側送り量検出手段により検出さ
れる送り長さに一致するように供給側送り機構のモータ
を制御する。
【0020】このようにすると、演算による薄板の送り
長さと供給側送り機構から送り出される実際の薄板の長
さとの間に差を生ずるので、コイルから送り出された薄
板の弛み量を検出する弛み量検出手段を設け、弛み量検
出手段により検出される弛み量が所定量になったとき供
給側送り機構のモータを停止させる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。装置の全体構成の概略を示す図1に
おいて、31は薄板供給装置、32は加工装置、例えば
加工部としてシャー33を有する切断加工機である。薄
板供給装置31は、薄板34を巻回してなるコイル35
からその薄板34を送り出す供給側送り機構36を備え
ている。また、切断加工機32は、薄板供給装置31か
ら送られてくる薄板34をガイドする一対のガイドロー
ラ37、このガイドローラ37を通過した薄板34を間
欠的に一定長さずつシャー33に送る加工側送り機構3
8を備えている。そして、シャー33は、送り機構38
から薄板34が送られると、その都度、切断動作を行っ
て当該薄板34を定寸法に切断する。
【0022】ここで、コイル35から送り出された薄板
34は、ガイドローラ37に至るまでの部分において弛
みが設けられ、この弛み部分34aによって巻癖が修正
されるようになっている。この弛み部分34aの弛み量
を検出する弛み量検出手段として、薄板34を挟み付け
た一対のローラ39を有するアーム40が上下動可能に
設けられている。そして、アーム40の支持部には図2
に示すスイッチ41が設けられ、このスイッチ41は弛
み部分34aの弛み量Lが小となってアーム40が図1
に実線で示す位置から上方に回動すると、オン状態から
オフ状態に切り替わるようになっている。
【0023】上記薄板供給装置31は、サーボモータ4
2によって図示しない減速機構を介して回転駆動される
軸43を備え、この軸43に前記コイル35が装着され
いる。そして、軸43が矢印D方向に回転されると、コ
イル35から薄板34が送り出されるようになってい
る。上記軸43は具体的には図3に示すように、芯軸4
3aの外側に例えば4個の円弧状押圧片43bをばね4
3cを介して支持した構成のもので、コイル35の中心
空洞部に挿入されたとき、円弧状押圧片43bがばね4
3cの弾発力によりコイル35に圧接され、これにより
軸43がスリップを生ずることなくコイル35に回転を
伝達できるようになっている。
【0024】コイル35の最外周部には、メジャー用ロ
ーラ44が接触しており、このメジャー用ローラ44は
コイル35の回転時、その最外周部の回転長さ、従って
コイル35から送り出される薄板34の長さに相当する
量だけ回転する。そして、メジャー用ローラ44の回転
軸には、メジャー用ローラ44の回転数を検出するため
のエンコーダ45が連結されている。このエンコーダ4
5は、メジャー用ローラ44の回転数ひいてはコイル3
5からの薄板34の送り出し長さに比例した数のパルス
を出力するようになっており、従って、メジャー用ロー
ラ44とエンコーダ45とは、供給側送り量検出手段4
6として機能する。
【0025】上記メジャー用ローラ44はコイル35の
径方向(例えば上下方向)に移動可能になっており、コ
イル35との間でスリップしないようにするために外周
面にゴムなどの高摩擦層がコーティングされていると共
に、図示しない押圧機構によりコイル35に押圧されて
いる。そして、このメジャー用ローラ44はコイル35
が薄板34の送り出しにより所定の径寸法以下になる
と、上方に移動されてコイル35から離れるようになっ
ている。これは、コイル35の巻回数が残り少なくなっ
てくると、コイル35の巻回保持力よりもばね43cの
弾発力の方が強くなり、この結果、円弧状押圧板43b
がコイル35の内径を拡げるように拡張してそれら相互
間に大きな隙間が生ずるようになるので、メジャー用ロ
ーラ44が最後の1巻きとなるまでコイル35に接触し
ていると、その後の薄板34の送り出しにより円弧状押
圧板43b相互間にメジャー用ローラ44が落ち込んで
破損するおそれがあるから、これを避けるためである。
【0026】一方、前記加工側送り機構38は、サーボ
モータ47により回転される送りローラ48、この送り
ローラ48との間に薄板34を挟みつけるピンチローラ
49とを備え、サーボモータ47により送りローラ48
を回転駆動することによって、薄板34を矢印E方向に
送るようになっている。
【0027】そして、ピンチローラ49の回転軸には、
そのピンチローラ49の回転数を検出するためのエンコ
ーダ50が連結されている。このエンコーダ50は、ピ
ンチローラ49の回転数ひいては加工側送り機構27に
よる薄板34の送り出し長さに比例した数のパルスを出
力するようになっており、従って、ピンチローラ49と
エンコーダ50とは、加工側送り量検出手段51として
機能する。
【0028】本実施例では、上記ピンチローラ49の外
径はメジャー用ローラ44の外径と同一に設定されてお
り、これによりピンチローラ49とメジャー用ローラ4
4の回転量は薄板34の同一送り長さに対し同一とな
る。
【0029】さて、供給側送り機構36のサーボモータ
42および加工側送り機構38のサーボモータ47は、
図2に示す制御手段たる制御装置52により制御され
る。この制御装置52は、マイクロコンピュータを主体
として構成され、CPU53、メモリ54、供給側送り
機構36のサーボモータ42を駆動するためのドライバ
55に速度指令を出力するD/A変換器56、メジャー
用ローラ42のエンコーダ45からの出力パルスをカウ
ントするカウンタ57、加工側送り機構38のサーボモ
ータ47を駆動するためのドライバ58に速度指令を出
力するD/A変換器59、ピンチローラ49のエンコー
ダ50からの出力パルスをカウントするカウンタ60、
アーム40のスイッチ41のオンオフ信号を受けるフリ
ップフロップ61、ホストコンピュータたるパーソナル
コンピュータ62にシリアル回線で接続されたシリアル
ポート63、外部からの運転・停止等の操作信号を入力
したり装置の状態を外部に出力したりする入力出力ポー
ト64を備えている。なお、パーソナルコンピュータ6
2は加工装置32が必要とする薄板34の送り量データ
を作成する場合に使用される。
【0030】次に上記構成の作用を説明する。パーソナ
ルコンピュータ62により作成された薄板34の送り量
データが制御装置52に入力されると、そのデータはメ
モリ54に格納される。この後、制御装置52に外部か
ら運転開始信号が入力されると、CPU53がメモリ5
4の送り量データに基づいて指令信号をD/A変換器5
9を介してドライバ58に与えるので、該ドライバ58
は指令信号に応じた電圧を加工側送り機構38のサーボ
モータ47に印加してこれを起動させる。
【0031】サーボモータ47が起動すると、送りロー
ラ48が回転してピンチローラ49との間に挟まれてい
る薄板34を矢印E方向に送り始める。この薄板34の
送り開始に伴いピンチローラ49もスリップすることな
く回転し始めるため、そのエンコーダ50から薄板34
の送り長さに応じた数のパルスがカウンタ60に入力さ
れる。
【0032】そして、カウンタ60のカウント値に基づ
いてCPU53が所定の演算を行い、その演算結果に応
じた指令信号をD/A変換器56を介してドライバ55
に与え、ドライバ55は指令信号に応じた電圧を加工側
送り機構38のサーボモータ47に印加してこれを起動
させる。従って、加工側送り機構38のサーボモータ4
7が起動すると、これに同期して供給側送り機構36の
サーボモータ42も起動することとなる。
【0033】さて、サーボモータ47の起動によりコイ
ル35が矢印D方向に回転され該コイル35から薄板3
4が送り出される。このコイル35からの薄板34の送
り出しに伴いメジャー用ローラ44もスリップすること
なく回転し始めるため、そのエンコーダ45から薄板3
4の送り長さに応じた数のパルスがカウンタ57に入力
される。そして、CPU53はカウンタ57のカウント
値(コイル35からの送り出し長さ)をカウンタ60の
カウント値(送りローラ48による送り長さ)と比較
し、前者が後者に一致するように供給側送り機構36の
サーボモータ42を制御する。従って、コイル35から
の薄板34の送り出し長さが常に加工側送り機構38に
よる薄板34の送り長さに一致するように制御されるこ
ととなり、弛み部分34aの弛み量は常に一定に保たれ
るようになる。
【0034】そして、加工側送り機構38により薄板3
4がシャー33による切断ピッチ相当分だけ送られる
と、ピンチローラ49のエンコーダ50からの出力パル
ス数により検出される薄板34の送り長さがパーソナル
コンピュータ62の作成データによる送り長さと一致す
るようになるため、CPU53がD/A変換器59を介
するドライバ58への指令信号の出力を停止する。これ
にて、サーボモータ47が停止し、加工側送り機構38
は送り動作を終了する。
【0035】加工側送り機構38が停止すると、そのエ
ンコーダ50からのパルス出力がなくなるため、CPU
53はD/A変換器56を介するドライバ55への指令
信号の出力を停止することとなり、従って加工側送り機
構38の送り動作停止と同期して、供給側送り機構36
も送り動作を停止することとなる。
【0036】以上のことから理解されるように、供給側
送り機構38のサーボモータ42は、加工側送り機構3
8のサーボモータ47と同期して回転するから、加工側
送り機構38のサーボモータ47を急加速、急減速のな
いように台形制御を行うことにより、供給側送り機構3
8のサーボモータ42も急加速、急減速しないように制
御されることとなり、特に重量の重いコイル35を回
転、停止させる場合に、サーボモータ42およびその図
示しない減速機に過負荷が加わらないようにすることが
できる。
【0037】ところで、コイル35からの薄板34の送
り出しにより、該コイル35は次第径小となる。そし
て、コイル35が所定の径寸法以下になると、メジャー
用ローラ44が軸43の円弧状押圧片43b間の隙間に
落ち込むことを防止するため、メジャー用ローラ44は
上昇されてコイル35から離される。この後のコイル3
5からの薄板34の送り長さは次のようにして行われ
る。
【0038】すなわち、CPU53はコイル35が図1
に破線で示す一定の外径寸法dにあるとし、その外径寸
法dとカウンタ60によりカウントされる加工側送り機
構38のエンコーダ50の出力パルスとからサーボモー
タ42の回転数を演算し、その演算結果に応じた指令信
号をD/A変換器56に与えてサーボモータ42を制御
する。このような制御を行うと、実際のコイル35の外
径寸法は上記外径寸法dよりも小さいため、コイル35
からの薄板34の送り出し長さは送りローラ48による
薄板34の送り長さよりも少なくなり、従って、薄板3
4の弛み部分34aの弛み量Lは次第に減少し、アーム
34が上方向に回動するようになってスイッチ41がオ
フする。ちなみに、このようになっても送りローラ48
による薄板34の送り中、常時コイル35から薄板34
が送り出されているので、巻癖の修正効果としては従来
に比較して高い。そして、サーボモータ47が停止して
送りローラ48による薄板34の送りが停止された後
も、供給側送り機構36のサーボモータ42は駆動し続
けられる。これにより、弛み部分34aの弛み量Lは次
第に増加し、アーム34が下方向に回動し、そしてスイ
ッチ41がオンすると、サーボモータ42が停止され
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1記載の薄板
の送り装置では、供給側送り機構のモータは、加工側送
り機構のモータと同期して起動および停止し、しかも供
給側送り機構のモータは、コイルからの薄板の送り出し
長さが加工側送り機構による薄板の送り長さと常時同じ
になるように制御されるので、薄板の弛み部分の弛み量
を常に一定に保持することができ、巻癖の修正を確実に
行うことができると共に、加工部への薄板の1回当たり
の送り長さが長い場合でもピットを掘らなくとも済む。
【0040】請求項2記載の薄板の送り装置では、コイ
ルからの薄板の送り出し長さをメジャー用ローラにより
正確に検出でき、またそのメジャー用ローラがコイルの
軸と干渉する前にコイルから離されても、加工側送り機
構による薄板の送りに追従してコイルから薄板を送り出
すことができる。
【0041】請求項3記載の薄板の送り装置では、弛み
量検出手段により弛み量が所定量になったと検出された
とき、供給側送り機構のモータを停止させるので、メジ
ャー用ローラがコイルから離されていても、供給側送り
機構の停止時点における薄板の弛み量を一定に制御でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図
【図2】制御構成を示すブロック図
【図3】供給側送り機構の軸の具体的構成を示す縦断側
面図
【図4】従来の送り装置を制御構成と共に示す概略構成
【符号の説明】
32は切断加工機、33はシャー(加工部)、34は薄
板、35はコイル、36は供給側送り機構、38は加工
側送り機構、40はアーム(弛み量検出手段)、42は
サーボモータ、43は軸、44メジャー用ローラ、45
はエンコーダ、46は供給側送り量検出手段、47はサ
ーボモータ、48は送りローラ、49はピンチローラ、
50はエンコーダ、51は加工側送り量検出手段、52
は制御装置(制御手段)である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを駆動源とし、帯状の薄板を巻回
    してなるコイルを回転させて該コイルから薄板を送り出
    す供給側送り機構と、 モータを駆動源とし、前記コイルから送り出された薄板
    を加工部に送る加工側送り機構と、 前記供給側送り機構により送られる薄板の送り長さを検
    出する供給側送り量検出手段と、 前記加工側送り機構により送られる薄板の送り長さを検
    出する加工側送り量検出手段と、 前記供給側送り機構のモータおよび加工側送り機構のモ
    ータを制御する制御手段とを具備し、 前記制御手段は、前記加工部への薄板の供給時に、前記
    加工側送り量検出手段により検出された薄板の送り長さ
    が加工部へ供給すべき薄板の長さに一致するように前記
    加工側送り機構のモータを制御すると共に、前記供給側
    送り量検出手段により検出される薄板の送り長さが加工
    側送り量検出手段により検出される送り長さに一致する
    ように前記供給側送り機構のモータを制御する構成であ
    ることを特徴とする薄板の送り装置。
  2. 【請求項2】 供給側送り量検出手段は、コイルの径方
    向に移動可能に支持され、常時はコイルの外周面に接し
    て該コイルの回転により回転されると共に、コイルから
    の薄板の送り出しに伴って該コイルが所定の外径寸法以
    下になったときコイルから離れる方向に移動されるメジ
    ャー用ローラと、このメジャー用ローラの回転量を検出
    する検出器とから構成され、 制御手段は、コイルが前記所定の外径寸法以下となった
    とき、コイルが一定の外径寸法にあるとしてコイルから
    の薄板の送り長さが加工側送り量検出手段により検出さ
    れる送り長さに一致するように供給側送り機構のモータ
    を制御する構成であることを特徴とする請求項1記載の
    薄板の送り装置。
  3. 【請求項3】 コイルから送り出された薄板の弛み量を
    検出する弛み量検出手段が設けられ、制御手段は弛み量
    検出手段により検出される弛み量が所定量になったとき
    供給側送り機構のモータを停止させるように構成である
    ことを特徴とする請求項2記載の薄板の送り装置。
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