JPH0788540B2 - ロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回収方法 - Google Patents
ロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回収方法Info
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- JPH0788540B2 JPH0788540B2 JP62104137A JP10413787A JPH0788540B2 JP H0788540 B2 JPH0788540 B2 JP H0788540B2 JP 62104137 A JP62104137 A JP 62104137A JP 10413787 A JP10413787 A JP 10413787A JP H0788540 B2 JPH0788540 B2 JP H0788540B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回
収方法に関する。
収方法に関する。
(従来の技術とその問題点) ロジウムは、装飾品、めっき、触媒などの材料として極
めて重要で貴重な金属であり、その価格も非常に高価な
ものである。しかもその存在量は決して多くなく、種々
の産業廃棄物からロジウムをリサイクルすることは必要
不可欠なことである。
めて重要で貴重な金属であり、その価格も非常に高価な
ものである。しかもその存在量は決して多くなく、種々
の産業廃棄物からロジウムをリサイクルすることは必要
不可欠なことである。
従来のロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回収
は、抽出の難しさや工程の多さに起因して、仕掛期間の
長期化、回収率の低下を余儀なくされていた。近時、白
金族金属の分離回収が溶媒抽出により効果を上げている
が、ロジウムに関しては溶媒抽出による分離回収が今だ
困難であるのが現状である。
は、抽出の難しさや工程の多さに起因して、仕掛期間の
長期化、回収率の低下を余儀なくされていた。近時、白
金族金属の分離回収が溶媒抽出により効果を上げている
が、ロジウムに関しては溶媒抽出による分離回収が今だ
困難であるのが現状である。
(発明の目的) 本発明は、上記諸事情に鑑みなされたもので、ロジウム
を含む硝酸溶液からロジウムを効果的に溶媒抽出により
回収することのできるロジウムの回収方法を提供するこ
とを目的とするものである。
を含む硝酸溶液からロジウムを効果的に溶媒抽出により
回収することのできるロジウムの回収方法を提供するこ
とを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明によるロジウムを含
む硝酸溶液からのロジウムの回収方法は、ロジウムを含
む硝酸溶液に、水不溶性で且つ有機相中に保有されるよ
うなR′−S−Rの官能基を有する非揮発性抽出溶媒と
R″−OHで示されるアルコールとジメチルスルフオキシ
ドとより成る混合有機相を接触させてロジウムを溶媒抽
出し、このロジウムを抽出した混合有機相から逆抽出し
てロジウムを回収することを特徴とするものである。
む硝酸溶液からのロジウムの回収方法は、ロジウムを含
む硝酸溶液に、水不溶性で且つ有機相中に保有されるよ
うなR′−S−Rの官能基を有する非揮発性抽出溶媒と
R″−OHで示されるアルコールとジメチルスルフオキシ
ドとより成る混合有機相を接触させてロジウムを溶媒抽
出し、このロジウムを抽出した混合有機相から逆抽出し
てロジウムを回収することを特徴とするものである。
本発明のロジウムの回収方法に於ける抽出分離に用いら
れる非揮発性抽出溶媒R′−S−Rの官能基は、R′及
びRが同一或いは異なっていても良く、硫黄原子に直接
結合した炭素原子(炭素数6〜10が好ましい)を有し、
R′及びRはイオン交換基として作用し得る活性官能基
又は錯体生成基を持たないようなものが選ばれる。例え
ばアルキル、アリール、アラルキル基であり、アルキル
鎖は酸素原子で結合されていても良い。この場合好まし
い抽出溶媒は、ジ−n−オクチルサルファイド、ジ−n
−ヘキシルサルファイド、デシル−メチルサルファイド
である。
れる非揮発性抽出溶媒R′−S−Rの官能基は、R′及
びRが同一或いは異なっていても良く、硫黄原子に直接
結合した炭素原子(炭素数6〜10が好ましい)を有し、
R′及びRはイオン交換基として作用し得る活性官能基
又は錯体生成基を持たないようなものが選ばれる。例え
ばアルキル、アリール、アラルキル基であり、アルキル
鎖は酸素原子で結合されていても良い。この場合好まし
い抽出溶媒は、ジ−n−オクチルサルファイド、ジ−n
−ヘキシルサルファイド、デシル−メチルサルファイド
である。
また本発明のロジウムの回収方法に於ける抽出分離に用
いられるR″−OHで示されるアルコールは、実質的に水
不溶性で且つ有機相中に保有されるもので、炭素数6〜
15が好ましく、代表的なものとして、n−ヘキスルアル
コール、2−エチル−ヘキシルアルコール、P−ノニル
フェノール、n−デシルアルコール、イソ−デシルアル
コール、n−オクチルアルコールなどがある。
いられるR″−OHで示されるアルコールは、実質的に水
不溶性で且つ有機相中に保有されるもので、炭素数6〜
15が好ましく、代表的なものとして、n−ヘキスルアル
コール、2−エチル−ヘキシルアルコール、P−ノニル
フェノール、n−デシルアルコール、イソ−デシルアル
コール、n−オクチルアルコールなどがある。
さらに本発明のロジウムの回収方法に於ける抽出分離に
用いられるジメチルスルフオキシドは、1〜50%の範囲
で添加するのが好ましく、低硝酸濃度において著しいロ
ジウムの抽出率の増加に寄与する。
用いられるジメチルスルフオキシドは、1〜50%の範囲
で添加するのが好ましく、低硝酸濃度において著しいロ
ジウムの抽出率の増加に寄与する。
硝酸溶液の硝酸濃度は、0.5〜5Nが好ましく、0.5N未満
の硝酸濃度ではロジウムの抽出が行われず、6Nを超える
硝酸濃度では抽出剤が酸化されて、その抽出能力は低下
するものである。
の硝酸濃度ではロジウムの抽出が行われず、6Nを超える
硝酸濃度では抽出剤が酸化されて、その抽出能力は低下
するものである。
ロジウムの含有する硝酸溶液に対して混合有機相を接触
させる温度は、常温では抽出速度が遅く実用的ではない
ので、40〜80℃で行うのが好ましい。
させる温度は、常温では抽出速度が遅く実用的ではない
ので、40〜80℃で行うのが好ましい。
(実施例) 本発明によるロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの
回収方法を実施例と比較例を説明する。
回収方法を実施例と比較例を説明する。
先ず比較例について説明すると、ロジウムを0.1g/を
含む硝酸濃度2N〜5Nの硝酸溶液に、非揮発性有機溶媒と
して1mol/ジ−n−ヘキシルサルファイドとアルコー
ルとしてn−ヘキシルアルコールを2:8の割合で混合し
て成る混合有機相を60℃、3時間接触させてロジウムを
溶媒抽出した処、20〜80%のロジウムが抽出された。
含む硝酸濃度2N〜5Nの硝酸溶液に、非揮発性有機溶媒と
して1mol/ジ−n−ヘキシルサルファイドとアルコー
ルとしてn−ヘキシルアルコールを2:8の割合で混合し
て成る混合有機相を60℃、3時間接触させてロジウムを
溶媒抽出した処、20〜80%のロジウムが抽出された。
次に実施例について説明すると、ロジウムを0.1g/を
含む硝酸濃度2N〜5Nの硝酸溶液に、非揮発性有機溶媒と
1mol/のジ−n−ヘキシルサルファイドとアルコール
としてn−ヘキシルアルコールとジメチルスルオキシド
とを2:7:1の割合で混合して成る混合有機相を60℃で3
時間接触させて、ロジウムを溶媒抽出した処、65〜90%
のロジウムが抽出されて、極めて抽出率が高かった。こ
のロジウムを抽出した混合有機相は、その後逆抽出する
ことにより、抽出されたロジウムを回収した。
含む硝酸濃度2N〜5Nの硝酸溶液に、非揮発性有機溶媒と
1mol/のジ−n−ヘキシルサルファイドとアルコール
としてn−ヘキシルアルコールとジメチルスルオキシド
とを2:7:1の割合で混合して成る混合有機相を60℃で3
時間接触させて、ロジウムを溶媒抽出した処、65〜90%
のロジウムが抽出されて、極めて抽出率が高かった。こ
のロジウムを抽出した混合有機相は、その後逆抽出する
ことにより、抽出されたロジウムを回収した。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明によるロジウムを含有す
る硝酸溶液からのロジウムの回収方法は、ロジウムを含
有する硝酸溶液に、R′−S−Rの官能基を有する非揮
発性有機溶媒とR″−OHで示されるアルコールとにジメ
チルスルフオキシドを添加した混合有機相を接触させる
ことにより、低い硝酸濃度から高い硝酸濃度の硝酸溶液
まで容易にロジウムを溶媒抽出でき、しかもそのロジウ
ムの抽出率は極めて高いものである。またロジウムを抽
出した混合有機相から逆抽出することにより、容易にロ
ジウムを回収できる。従ってロジウムを回収は、工程が
短く、短時間にかんたんに且つ効率良く回収できる。
る硝酸溶液からのロジウムの回収方法は、ロジウムを含
有する硝酸溶液に、R′−S−Rの官能基を有する非揮
発性有機溶媒とR″−OHで示されるアルコールとにジメ
チルスルフオキシドを添加した混合有機相を接触させる
ことにより、低い硝酸濃度から高い硝酸濃度の硝酸溶液
まで容易にロジウムを溶媒抽出でき、しかもそのロジウ
ムの抽出率は極めて高いものである。またロジウムを抽
出した混合有機相から逆抽出することにより、容易にロ
ジウムを回収できる。従ってロジウムを回収は、工程が
短く、短時間にかんたんに且つ効率良く回収できる。
Claims (1)
- 【請求項1】ロジウムを含む硝酸溶液に、水不溶性で且
つ有機相中に保有されるようなR′−S−Rの官能基を
有する非揮発性抽出溶媒とR″−OHで示されるアルコー
ルとジメチルスルフオキシドとより成る混合有機相を接
触させてロジウムを溶媒抽出し、このロジウムを抽出し
た混合有機相から逆抽出してロジウムを回収することを
特徴とするロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回
収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62104137A JPH0788540B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | ロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62104137A JPH0788540B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | ロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63270423A JPS63270423A (ja) | 1988-11-08 |
JPH0788540B2 true JPH0788540B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=14372712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62104137A Expired - Fee Related JPH0788540B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | ロジウムを含む硝酸溶液からのロジウムの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788540B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4200844C1 (ja) * | 1992-01-15 | 1993-03-11 | Degussa Ag, 6000 Frankfurt, De |
-
1987
- 1987-04-27 JP JP62104137A patent/JPH0788540B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63270423A (ja) | 1988-11-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |