JPH0788472B2 - 着色剤 - Google Patents

着色剤

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JPH0788472B2
JPH0788472B2 JP61084841A JP8484186A JPH0788472B2 JP H0788472 B2 JPH0788472 B2 JP H0788472B2 JP 61084841 A JP61084841 A JP 61084841A JP 8484186 A JP8484186 A JP 8484186A JP H0788472 B2 JPH0788472 B2 JP H0788472B2
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colorant
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polyester
glycol
acid
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章祐 奥
昇 綿奈部
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Mitsubishi Chemical Corp
Nippon Ester Co Ltd
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Mitsubishi Chemical Corp
Nippon Ester Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は着色剤に関し、鮮明な色及び光沢を有し、耐ブ
リード性に優れ、且つ耐熱、耐候性を有するポリエステ
ル繊維が得られる特定のアントラキノン系構造の新規な
着色剤に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリエステル繊維は耐熱性及び耐光性に優れている為、
衣料用としてばかりでなく産業資材用途にも広く使用さ
れている。最近原着ポリエステル繊維が衣料、雑貨、工
業用途に使われ始め顔料、染料を含めた着色剤の研究、
開発が進められている。
ポリエステルの原着に顔料を添加することについては例
えば特公昭56-45505号公報等に記載され、又顔料の分散
性を改良するため分散剤を使用することが特開昭55-152
742号公報、特開昭56-16546号公報、特開昭56-86541号
公報等に記載されている。
一方、合成樹脂着色剤として下記構造式 で示される1−(p−メチルフェニルアミノ)−4−ヒ
ドロキシアントラキノン(C.I.60725)(有機合成化学
協会編「染料便覧」第3刷(昭53-8-20)丸善、P861)
や1−フエニルアミノ−4ヒドロキシアントラキノンが
知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
着色剤として顔料を使用する場合、染料に比較して数倍
の使用量を必要とするばかりでなく発色性に劣り鮮明な
色彩が得がたい。又前記構造式で示される着色剤で着色
された樹脂成型品は耐ブリード性に問題があり、特にポ
リエステル繊維には使用し難い。
本発明の目的は、鮮明な黒色及び光沢を有し、しかも興
味を持つ耐ブリード性に優れ且つ耐熱、耐候性を有する
ポリエステル繊維が得られる特定のアントラキノン系構
造の新規な着色剤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は一般式〔I〕 (式中、Xは−CONH2または−NHCORを表わし、Rは水素
原子またはアルキル基を表わす)で示される着色剤にか
かわるものである。
本発明に適用する一般式〔I〕で表わされる着色剤にお
いて、Rで表わされるアルキル基としては、メチル基、
エチル基、直鎖状又は分岐鎖状のプロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ステアリル基等が挙げられる。
本発明の前示一般式〔I〕で表わされる着色剤は、例え
ば以下の方法で製造することができる。
すなわち、下記構造式〔II〕 で示されるキニザリン及び下記構造式〔III〕 で示されるロイコキニザリンの混合物と、下記一般式
〔IV〕 (式中、Xは前記定義に同じ)で表わされるアミン類と
をホウ酸の存在下、95%エタノール水中で70〜80℃の温
度で反応させることにより製造することができる。
本発明の着色剤により着色したポリエステル繊維では、
ポリエステル中に前記着色剤を通常0.002〜1.5重量%、
好ましくは0.005〜1.25重量%配合する。
本発明の着色剤は、単独で鮮明な青色の着色をポリエス
テルに与えうることができるが、他種にわたる色相をカ
バーする為に、従来既知の染料及び顔料と併用すること
が好ましい。
本発明に併用しうる顔料または染料としては、アゾ系、
フタロシアニン系、アントラキノン系、ジオキサジン
系、ペリレン・ペリノン系の有機顔料および酸化チタ
ン、酸化鉄、群青、カーボンブラックなど一般にポリエ
ステルに使用される顔料、またはアゾ系、アントラキノ
ン系、ペリノン系、複素環系などの油溶系または分散系
染料およびこれら顔料と染料とを組合せて使用すること
ができる。
本発明の着色剤を適用するポリエステルは、少なくとも
85重量%がポリエチレンテレフタレートよりなるもので
あり、テレフタル酸以外のジカルボン酸としてイソフタ
ル酸、ナフタリンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、ゼバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ま
た、エチレングリコール以外のグリコールとしてジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレ
ングリコール類等を1種又は2種以上を共重合してもよ
いが特にポリエチレンテレフタレートが好適である。
本発明の着色剤は、紡糸前であればどの段階でポリエス
テルに添加してもよいが、紡糸前に急速混練するのが好
ましい。この場合着色剤を予め液状の脂肪族ポリエステ
ルに分散せしめて配合するのが好ましい。
脂肪族ポリエステルとしては、脂肪族ジカルボン酸と脂
肪族グリコールとを縮重合して得られたものであり、例
えばアジピン酸、ゼバシン酸、アゼライン酸、グルタル
酸等の脂肪族ジカルボン酸と、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチルグ
リコール、ヘキシルグリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール等のグリコール類とを縮重合
反応させたものである。
本発明に適用する脂肪族ポリエステルとしては、これら
のものの他、少なくとも一方の末端を一価アルコールで
封鎖したものが好ましく、一価アルコールとしては、例
えばn−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアル
コール、n−ノニルアルコール、n−デシルアルコール
等の脂肪族アルコール等の脂肪族アルコールが挙げられ
る。
脂肪族ポリエステルは、通常水酸基値が25mgKOH/g分子
量が700〜3500、25℃に於ける粘度が150ポイズ以下のも
のが使用される。
前記着色剤は、脂肪族ポリエステルに通常1〜50重量%
程度分散せしめて使用する。
紡糸時に添加するには、例えばポリマー導入管出のポリ
エステルに会合部を設けて、プランジャーポンプ或いは
ギヤポンプで計量された着色剤を液状の脂肪族ポリエス
テルに分散させた分散液を注入する。
会合部以降のポリマー流路は例えば第一混練部−ギヤポ
ンプ−第二混練部−スピンビーム(第3混練部)−紡糸
パックの順にとり、混練部の許容圧力損失を出来るだけ
大きくし、使用する公知の静止混練素子の数を多くする
ことができる。静止混練素子としては、スタティックミ
キサー(ケ−ニックス社製)、ROSS-LSGミキサー(特殊
機化工社製)、SMミキサー(ズルサー社製)、BKMミキ
サー(ズルサー社製)等がある。会合部、第一混練部、
ギヤポンプはギヤポンプ接合用のウエアプレート内に組
み込み、添加剤の計量精度をあげ、装置をコンパクトに
することができる。
本発明の着色剤による着色ポリエステル繊維に、通常の
蛍光増白剤、艶消剤、光沢付与剤、発泡剤、制電性付与
剤、熱および光安定剤等を添加してもよい。
〔発明の効果〕
本発明の着色剤は、ポリエステル繊維に青色の着色を与
え、従来既知の染料及び顔料と併用して使用することが
でき、鮮明な色及び光沢を有し、耐ブリード性に優れ且
つ耐熱耐光性を有し、衣料用、雑貨用、工業用に広く利
用される着色ポリエステル繊維を得ることができる等の
効果を奏する。
実施例1 アジピン酸と1,3−ブチレングリコールとからなる脂肪
族ポリエステル(酸価2.0、粘度18ポイズ)65重量部に
下記構造式 の染料15重量部、フタロシアニンブルー(商品名リオノ
ールブルーFG-7330、東洋インキ製造製)20重量部を、
3本ロールにて混練し、液状着色剤を得た。
上記液状着色剤を、数平均分子量21,000のポリエチレン
テレフタレート100重量部に対し5重量部添加し、添加
後混合分散をはかる為に、スタティックミキサー(ケー
ニックス社製)18エレメント及びBKMミキサー(ズルサ
ー社製)4エレメントをポリマー流路に使用した。
通常方法により紡糸延伸し、単糸繊度3dの紺色の糸を得
た。クラボウカラー測色機で測色したところ、Labが15.
78/1.52/−8.30で良好な紺色であり、衣料用として耐
候、洗濯堅牢性にすぐれていた。
実施例2 アジピン酸とジエチレングリコールとからなる脂肪族ポ
リエステル(酸価0.8室温時の粘度75ポイズ)81.9重量
部に、下記構造式 の染料0.6重量部、アントラキノン系染料(エストフィ
ルイエローS-50Lサンド社製)17.5重量部をガラスビー
ズ使用サンドミルにて分散し、520ポイズのオリーブ色
の着色剤を得た。
上記着色剤を数平均分子量20,000のポリエチレンテレフ
タレート100重量部に対し3.8重量部添加し、実施例1と
同様に静的混練素子を用い急速混練を行ない、通常方法
により紡糸延伸を行ない、単糸繊度2dのオリーブ色の糸
を得た。
得られた2d×51の綿を通常の浸漬方法で20′Sにして、
筒編にしたところ、耐候、洗濯堅牢製は通常染色品より
良好であった。
実施例3 アジピン酸とプロピレングリコール及び2−エチルヘキ
シルアルコールよりなる脂肪族ポリエステル(酸価1.
0、粘度30ポイズ)67.2重量部に、下記構造式 の染料26.2重量部、ペリノン系顔料(商品名カヤセット
レッドE-BG、日本化薬製)6.6重量部を3本ロールにて
混練し、青色の着色剤を得た。
該着色剤を実施例1と同様に、ポリエステルに5.0重量
部添加し、単糸繊度3dの鮮明で光沢のあるブルーの糸を
得た。
上記の糸よりニットを作製し、衣料用途としてJIS法に
則り摩擦、耐候洗堅牢性をチェックしたろころ4〜5級
で優れていた。
実施例4 アジピン酸とプロピレングリコールおよび2−エチルヘ
キサノールとからなる分子量2200の脂肪族ポリエステル
(酸値0.5、粘度25℃で35ポイズ)85重量部に下記構造
の染料15重量部3本ロールにて混練し、液状着色剤を得
た。該着色剤を実施例1と同様に、ポリエステルに3重
量部添加し、単糸繊度2dの鮮明な青色の糸を得た。
衣料用の糸として、良好な耐候、洗濯堅牢性を有してい
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−151955(JP,A) 特開 昭61−34053(JP,A) 特公 昭44−12850(JP,B1) 特公 昭47−13385(JP,B1) 特公 昭45−7009(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、Xは−CONH2または−NHCORを表わし、Rは水素
    原子またはアルキル基を表わす)で示される着色剤。
JP61084841A 1986-04-11 1986-04-11 着色剤 Expired - Lifetime JPH0788472B2 (ja)

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JP61084841A JPH0788472B2 (ja) 1986-04-11 1986-04-11 着色剤

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JP61084841A JPH0788472B2 (ja) 1986-04-11 1986-04-11 着色剤

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JPS6342914A JPS6342914A (ja) 1988-02-24
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