JPH0787892A - 易溶性ココア及びその製造法 - Google Patents
易溶性ココア及びその製造法Info
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- JPH0787892A JPH0787892A JP5259072A JP25907293A JPH0787892A JP H0787892 A JPH0787892 A JP H0787892A JP 5259072 A JP5259072 A JP 5259072A JP 25907293 A JP25907293 A JP 25907293A JP H0787892 A JPH0787892 A JP H0787892A
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- Japan
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- fatty acid
- acid ester
- cocoa
- granules
- parts
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23G—COCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
- A23G1/00—Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
- A23G1/30—Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
- A23G1/56—Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor making liquid products, e.g. for making chocolate milk drinks and the products for their preparation, pastes for spreading, milk crumb
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- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 温水のみならず冷水にも容易に溶解分散し、
しかも長期保存においても溶解分散性が劣化しない易溶
性ココア及びその製造法を提供することを目的とする。 【構成】 ココアパウダーを顆粒とし、これに油脂に溶
解分散した親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと親水
性ポリグリセリン脂肪酸エステルを接触，混合すること
を特徴とする易容性ココア。
しかも長期保存においても溶解分散性が劣化しない易溶
性ココア及びその製造法を提供することを目的とする。 【構成】 ココアパウダーを顆粒とし、これに油脂に溶
解分散した親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと親水
性ポリグリセリン脂肪酸エステルを接触，混合すること
を特徴とする易容性ココア。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、易溶性ココアの製造法
に関する。詳しくは、ココアパウダーを顆粒とし、これ
に液状油脂に溶解分散したポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを噴霧し、顆粒とポリグリセリン脂肪酸エステルを接
触、混合することを特徴とする、温水のみならず冷水に
も容易に溶解分散し、しかも保存中に溶解分散性が劣化
しない易溶性ココア及びその製造法に関する。
に関する。詳しくは、ココアパウダーを顆粒とし、これ
に液状油脂に溶解分散したポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを噴霧し、顆粒とポリグリセリン脂肪酸エステルを接
触、混合することを特徴とする、温水のみならず冷水に
も容易に溶解分散し、しかも保存中に溶解分散性が劣化
しない易溶性ココア及びその製造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ココアパウダーはカカオマスを部分的に
脱脂し、粉砕した疎水性の微粉末であり、通常１０〜２
４％のカカオバターを含有している。これに温水を注ぐ
とママコとなり、均一に溶解分散することが難しく、撹
拌して分散させても次第に凝集して沈澱してゆく。この
ような微粉末の溶解分散性を改良するために、ココアパ
ウダーを公知の造粒法により顆粒とする方法が行われて
いる。しかしながら、これに熱湯を加えてよく撹拌して
も完全に溶解分散せずに粒子が残ることがあった。これ
は、ココアの脂肪のため顆粒の表面が疎水性となり水を
はじくため、粒子が水に濡れにくく、顆粒内部にも水が
侵入しにくいためと考えられる。このような顆粒状ココ
アの溶解分散性を改良するために、ココアパウダーを造
粒する際に親水性界面活性剤を添加して溶解分散性を向
上させる方法が行われている。この方法により、顆粒表
面が親水性界面活性剤の働きで親水性となり、ココア粒
子が水に濡れやすくなり、顆粒内部に水が侵入するた
め、温水のみならず冷水にも容易に溶解分散するものと
なった。しかしながらこのような顆粒状ココアは、保存
中に徐々に溶解分散性が劣化してゆき、長期間保存後に
は溶解分散性が著しく低下するという問題があった。
脱脂し、粉砕した疎水性の微粉末であり、通常１０〜２
４％のカカオバターを含有している。これに温水を注ぐ
とママコとなり、均一に溶解分散することが難しく、撹
拌して分散させても次第に凝集して沈澱してゆく。この
ような微粉末の溶解分散性を改良するために、ココアパ
ウダーを公知の造粒法により顆粒とする方法が行われて
いる。しかしながら、これに熱湯を加えてよく撹拌して
も完全に溶解分散せずに粒子が残ることがあった。これ
は、ココアの脂肪のため顆粒の表面が疎水性となり水を
はじくため、粒子が水に濡れにくく、顆粒内部にも水が
侵入しにくいためと考えられる。このような顆粒状ココ
アの溶解分散性を改良するために、ココアパウダーを造
粒する際に親水性界面活性剤を添加して溶解分散性を向
上させる方法が行われている。この方法により、顆粒表
面が親水性界面活性剤の働きで親水性となり、ココア粒
子が水に濡れやすくなり、顆粒内部に水が侵入するた
め、温水のみならず冷水にも容易に溶解分散するものと
なった。しかしながらこのような顆粒状ココアは、保存
中に徐々に溶解分散性が劣化してゆき、長期間保存後に
は溶解分散性が著しく低下するという問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、温水のみな
らず冷水にも容易に溶解分散し、しかも長期保存におい
ても溶解分散性が劣化しない易溶性ココア及びその製造
法を提供することを目的とする。
らず冷水にも容易に溶解分散し、しかも長期保存におい
ても溶解分散性が劣化しない易溶性ココア及びその製造
法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の実
情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ココアパウダーを顆粒
とし、これに油脂に溶解分散した親油性ポリグリセリン
脂肪酸エステルと親水性ポリグリセリン脂肪酸エステル
を噴霧し、顆粒と親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
及び親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを接触、混合
することにより、上記目的を達成できることを見出し、
本発明を完成するに到った。すなわち本発明者は、ココ
アパウダーを顆粒とし、これに油脂に溶解分散した親油
性ポリグリセリン脂肪酸エステルと親水性ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを噴霧し、顆粒と親油性ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル及び親水性ポリグリセリン脂肪酸エス
テルを接触、混合することを特徴とする易溶性ココア及
びその製造法に関する。
情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ココアパウダーを顆粒
とし、これに油脂に溶解分散した親油性ポリグリセリン
脂肪酸エステルと親水性ポリグリセリン脂肪酸エステル
を噴霧し、顆粒と親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
及び親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを接触、混合
することにより、上記目的を達成できることを見出し、
本発明を完成するに到った。すなわち本発明者は、ココ
アパウダーを顆粒とし、これに油脂に溶解分散した親油
性ポリグリセリン脂肪酸エステルと親水性ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを噴霧し、顆粒と親油性ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル及び親水性ポリグリセリン脂肪酸エス
テルを接触、混合することを特徴とする易溶性ココア及
びその製造法に関する。
【０００５】本発明を実施するには、まずココアパウダ
ーを顆粒とする。ココアパウダーを顆粒とするには、流
動造粒、転動造粒、押出造粒する等公知の造粒法により
顆粒とすることができる。例えば、流動造粒の場合は、
ココアパウダーを流動状態とし、そこにバインダー溶液
を噴霧することによって顆粒とすることができる。な
お、ココアの溶解分散性を良くするには、顆粒内部に空
隙が多い方が望ましい。従って押出造粒など空隙の少な
い顆粒のできやすい造粒方法より流動造粒、転動造粒等
空隙の多い顆粒の得られる造粒法にて顆粒とするのが望
ましい。この際用いるバインダーは、砂糖などの糖類、
粉乳等の可溶姓蛋白質含有食品、ガム質、糊料など、風
味を損なわず、しかも水に容易に溶解するものが好まし
い。なお、あらかじめ粉末状のバインダーをココアパウ
ダーに加えておき、それに水を加えることによっても、
バインダー溶液を加えた場合と同じ状態とすることがで
きる。得られた顆粒は、粒径が１０〜５０メッシュ、好
ましくは２０〜４０メッシュのものが望ましく、カサ比
重が０．３〜０．７、好ましくは０．４〜０．６のもの
が望ましい。次いで、該顆粒を流動状態とし、そこに油
脂に溶解分散した親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
と親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを噴霧し、顆粒
と親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル及び親水性ポリ
グリセリン脂肪酸エステルを接触、混合する。これによ
り、表面及び空隙内面が親油性ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル及び親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルで覆わ
れた顆粒となる。
ーを顆粒とする。ココアパウダーを顆粒とするには、流
動造粒、転動造粒、押出造粒する等公知の造粒法により
顆粒とすることができる。例えば、流動造粒の場合は、
ココアパウダーを流動状態とし、そこにバインダー溶液
を噴霧することによって顆粒とすることができる。な
お、ココアの溶解分散性を良くするには、顆粒内部に空
隙が多い方が望ましい。従って押出造粒など空隙の少な
い顆粒のできやすい造粒方法より流動造粒、転動造粒等
空隙の多い顆粒の得られる造粒法にて顆粒とするのが望
ましい。この際用いるバインダーは、砂糖などの糖類、
粉乳等の可溶姓蛋白質含有食品、ガム質、糊料など、風
味を損なわず、しかも水に容易に溶解するものが好まし
い。なお、あらかじめ粉末状のバインダーをココアパウ
ダーに加えておき、それに水を加えることによっても、
バインダー溶液を加えた場合と同じ状態とすることがで
きる。得られた顆粒は、粒径が１０〜５０メッシュ、好
ましくは２０〜４０メッシュのものが望ましく、カサ比
重が０．３〜０．７、好ましくは０．４〜０．６のもの
が望ましい。次いで、該顆粒を流動状態とし、そこに油
脂に溶解分散した親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
と親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを噴霧し、顆粒
と親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル及び親水性ポリ
グリセリン脂肪酸エステルを接触、混合する。これによ
り、表面及び空隙内面が親油性ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル及び親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルで覆わ
れた顆粒となる。
【０００６】ここで使用するポリグリセリン脂肪酸エス
テルは親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと親水性ポ
リグリセリン脂肪酸エステルの両者を併用する。本発明
で使用する親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポ
リグリセリンの平均重合度は４（テトラ）以上であれば
よいか、６（ヘキサ），１０（デカ）が望ましい。脂肪
酸のエステル化度は３０％以上が望ましい。またＨＬＢ
は８以下のものが望ましい。用いられる脂肪酸は、食用
油脂由来の炭素数１２〜２２の飽和脂肪酸が望ましく、
特に好ましくは炭素数１８のステアリン酸が良い。本発
明におけるエステル化度とは数１で表せるものである。
テルは親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと親水性ポ
リグリセリン脂肪酸エステルの両者を併用する。本発明
で使用する親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポ
リグリセリンの平均重合度は４（テトラ）以上であれば
よいか、６（ヘキサ），１０（デカ）が望ましい。脂肪
酸のエステル化度は３０％以上が望ましい。またＨＬＢ
は８以下のものが望ましい。用いられる脂肪酸は、食用
油脂由来の炭素数１２〜２２の飽和脂肪酸が望ましく、
特に好ましくは炭素数１８のステアリン酸が良い。本発
明におけるエステル化度とは数１で表せるものである。
【０００７】
【数１】
【０００８】本発明で使用する親水性ポリグリセリン脂
肪酸エステルは、ココアの溶解分散性を良くするため
に、なるべく親水性の強いものが良く、ＨＬＢが１１以
上のものが望ましい。用いられる脂肪酸は、食用油脂由
来の炭素数１２〜２２の脂肪酸であれば特に限定しな
い。
肪酸エステルは、ココアの溶解分散性を良くするため
に、なるべく親水性の強いものが良く、ＨＬＢが１１以
上のものが望ましい。用いられる脂肪酸は、食用油脂由
来の炭素数１２〜２２の脂肪酸であれば特に限定しな
い。
【０００９】本発明で使用する親水性ポリグリセリン脂
肪酸エステルとともにグリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等を併用する
こともできる。
肪酸エステルとともにグリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等を併用する
こともできる。
【００１０】親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルに対
する親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルの量は１０〜
８０重量％、好ましくは３０〜７０重量％である。１０
重量％未満では溶解分散性の効果が弱く、８０重量％を
越えると長期保存における溶解分散性の維持効果が弱ま
る。
する親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルの量は１０〜
８０重量％、好ましくは３０〜７０重量％である。１０
重量％未満では溶解分散性の効果が弱く、８０重量％を
越えると長期保存における溶解分散性の維持効果が弱ま
る。
【００１１】本発明で使用する油脂は、親油性ポリグリ
セリン脂肪酸エステル及び親水性ポリグリセリン脂肪酸
エステルを顆粒全体に行き渡らせる効果を有している。
使用する油脂は常温で液状を呈する液体油が好ましく、
例えば大豆油、ナタネ油、コーン油、向日葵油、サフラ
ワー油、オリーブ油等の液体油、またはこれらの混合油
が使用できる。また、風味を損なわないようによく精製
したものを使用するのが望ましい。
セリン脂肪酸エステル及び親水性ポリグリセリン脂肪酸
エステルを顆粒全体に行き渡らせる効果を有している。
使用する油脂は常温で液状を呈する液体油が好ましく、
例えば大豆油、ナタネ油、コーン油、向日葵油、サフラ
ワー油、オリーブ油等の液体油、またはこれらの混合油
が使用できる。また、風味を損なわないようによく精製
したものを使用するのが望ましい。
【００１２】油脂中に溶解分散させるポリグリセリン脂
肪酸エステルの量（親水性ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルと親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルの総量）は、
少ないと効果が弱まり、多すぎると噴霧により小さい液
滴となり難くなり顆粒全体に均一に混ぜることが困難と
なるため、１０〜６０重量％が望ましい。
肪酸エステルの量（親水性ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルと親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルの総量）は、
少ないと効果が弱まり、多すぎると噴霧により小さい液
滴となり難くなり顆粒全体に均一に混ぜることが困難と
なるため、１０〜６０重量％が望ましい。
【００１３】親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル及び
親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを溶解分散した油
脂の顆粒に対する量は、１〜１０重量％、好ましくは２
〜５重量％である。１重量％未満では顆粒全体に親油性
ポリグリセリン脂肪酸エステル及び親水性ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを行きわたらせることが困難となり、
１０重量％を越えるとココアを溶解分散したときに表面
に油滴が浮かび、また風味的に好ましくない。
親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを溶解分散した油
脂の顆粒に対する量は、１〜１０重量％、好ましくは２
〜５重量％である。１重量％未満では顆粒全体に親油性
ポリグリセリン脂肪酸エステル及び親水性ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを行きわたらせることが困難となり、
１０重量％を越えるとココアを溶解分散したときに表面
に油滴が浮かび、また風味的に好ましくない。
【００１４】このようにして得た本発明の易溶性ココア
は、親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルの働きにより
温水のみならず、冷水や牛乳にも容易に溶解分散するも
のとなった。しかも親油性ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを加えることにより、長期間の保存においても溶解分
散性が劣化しないものとなった。次に実施例により本発
明を具体的に説明する。
は、親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルの働きにより
温水のみならず、冷水や牛乳にも容易に溶解分散するも
のとなった。しかも親油性ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを加えることにより、長期間の保存においても溶解分
散性が劣化しないものとなった。次に実施例により本発
明を具体的に説明する。
【００１５】
実施例１ ココアパウダー２００部を流動造粒装置に入れ、流動状
態とする。これに、水３０部にデキストリン６部を溶解
したバインダー溶液を噴霧してココアの顆粒を得た。次
いで該顆粒を流動状態としたまま、精製大豆油１０部に
テトラグリセリンジステアレート（エステル化度３３．
３％、ＨＬＢ７）７部とデカグリセリンモノオレエート
（ＨＬＢ１４．５）３部を溶解したものを６部噴霧し、
易溶性ココアとした。
態とする。これに、水３０部にデキストリン６部を溶解
したバインダー溶液を噴霧してココアの顆粒を得た。次
いで該顆粒を流動状態としたまま、精製大豆油１０部に
テトラグリセリンジステアレート（エステル化度３３．
３％、ＨＬＢ７）７部とデカグリセリンモノオレエート
（ＨＬＢ１４．５）３部を溶解したものを６部噴霧し、
易溶性ココアとした。
【００１６】実施例２ ココアパウダー８０部、粉乳８０部、砂糖８０部を流動
造粒装置に入れ、これに水３０部を噴霧してココアの顆
粒を得た。次いで該顆粒を流動状態としたまま、精製ナ
タネ油１０部にヘキサグリセリントリステアレート（エ
ステル化度３７．５％、ＨＬＢ７）５部とデカグリセリ
ンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５部を溶解したもの
を８部噴霧し、易溶性ココアとした。
造粒装置に入れ、これに水３０部を噴霧してココアの顆
粒を得た。次いで該顆粒を流動状態としたまま、精製ナ
タネ油１０部にヘキサグリセリントリステアレート（エ
ステル化度３７．５％、ＨＬＢ７）５部とデカグリセリ
ンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５部を溶解したもの
を８部噴霧し、易溶性ココアとした。
【００１７】実施例３ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製コーン油１０部にヘキサグリセリンオク
タステアレート（エステル化度１００％、ＨＬＢ３．
５）４部とヘキサグリセリンモノラウレート（ＨＬＢ１
４）３部を溶解したものを８部噴霧し、易溶性ココアと
した。
し、これに精製コーン油１０部にヘキサグリセリンオク
タステアレート（エステル化度１００％、ＨＬＢ３．
５）４部とヘキサグリセリンモノラウレート（ＨＬＢ１
４）３部を溶解したものを８部噴霧し、易溶性ココアと
した。
【００１８】実施例４ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にオクタグリセリンヘキサ
ステアレート（エステル化度６０％、ＨＬＢ５）４部と
デカグリセリンジステアレート（ＨＬＢ１１）６部を溶
解したものを１０部噴霧し、易溶性ココアとした。
し、これに精製大豆油１０部にオクタグリセリンヘキサ
ステアレート（エステル化度６０％、ＨＬＢ５）４部と
デカグリセリンジステアレート（ＨＬＢ１１）６部を溶
解したものを１０部噴霧し、易溶性ココアとした。
【００１９】実施例５ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にデカグリセリンデカステ
アレート（エステル化度８３．３％、ＨＬＢ４）５部と
ヘキサグリセリンモノラウレート（ＨＬＢ１４）５部を
溶解したものを６部噴霧し、易溶性ココアとした。
し、これに精製大豆油１０部にデカグリセリンデカステ
アレート（エステル化度８３．３％、ＨＬＢ４）５部と
ヘキサグリセリンモノラウレート（ＨＬＢ１４）５部を
溶解したものを６部噴霧し、易溶性ココアとした。
【００２０】比較例１ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にデカグリセリンモノステ
アレート（ＨＬＢ１２）１０部を溶解したものを１０部
噴霧した。
し、これに精製大豆油１０部にデカグリセリンモノステ
アレート（ＨＬＢ１２）１０部を溶解したものを１０部
噴霧した。
【００２１】比較例２ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にトリグリセリンペンタス
テアレート（エステル化度１００％、ＨＬＢ３）５部と
デカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５部を
溶解したものを１０部噴霧した。
し、これに精製大豆油１０部にトリグリセリンペンタス
テアレート（エステル化度１００％、ＨＬＢ３）５部と
デカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５部を
溶解したものを１０部噴霧した。
【００２２】比較例３ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にテトラグリセリンモノス
テアレート（エステル化度１６．７％、ＨＬＢ１０）５
部とデカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５
部を溶解したものを１０部噴霧した。
し、これに精製大豆油１０部にテトラグリセリンモノス
テアレート（エステル化度１６．７％、ＨＬＢ１０）５
部とデカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５
部を溶解したものを１０部噴霧した。
【００２３】比較例４ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にヘキサグリセリンジステ
アレート（エステル化度２５．０％、ＨＬＢ９）５部と
デカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５部を
溶解したものを１０部噴霧した。
し、これに精製大豆油１０部にヘキサグリセリンジステ
アレート（エステル化度２５．０％、ＨＬＢ９）５部と
デカグリセリンモノステアレート（ＨＬＢ１２）５部を
溶解したものを１０部噴霧した。
【００２４】比較例５ 実施例１と同様にして得たココアの顆粒を流動状態と
し、これに精製大豆油１０部にヘキサグリセリンオクタ
ステアレート（エステル化度１００％、ＨＬＢ３．５）
１０部を溶解したものを１０部噴霧した。
し、これに精製大豆油１０部にヘキサグリセリンオクタ
ステアレート（エステル化度１００％、ＨＬＢ３．５）
１０部を溶解したものを１０部噴霧した。
【００２５】実施例１〜５で得た本発明の易溶性ココア
と、比較例１〜５をそれぞれ室温に保存し、定期的に水
に対する溶解分散性（水１００ｍｌに対する試料１２ｇ
の溶解分散性）を評価した。結果を表１に示す。
と、比較例１〜５をそれぞれ室温に保存し、定期的に水
に対する溶解分散性（水１００ｍｌに対する試料１２ｇ
の溶解分散性）を評価した。結果を表１に示す。
【００２６】
【表１】
【００２７】表１の結果から、実施例の顆粒状ココアは
何れも容易に水に分散し、しかも６ケ月保存後も溶解分
散性は良好であった。比較例１〜４は、製造直後は溶解
分散性は良好であったが、保存１ケ月後には溶解分散性
が著しく劣化した。比較例５は、水に溶解分散しないも
のとなった。
何れも容易に水に分散し、しかも６ケ月保存後も溶解分
散性は良好であった。比較例１〜４は、製造直後は溶解
分散性は良好であったが、保存１ケ月後には溶解分散性
が著しく劣化した。比較例５は、水に溶解分散しないも
のとなった。
【００２８】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、温水のみなら
ず冷水にも容易に溶解分散し、しかも長期保存において
も溶解分散性が劣化しない易溶性ココアが得られる。
ず冷水にも容易に溶解分散し、しかも長期保存において
も溶解分散性が劣化しない易溶性ココアが得られる。
Claims (2)
- 【請求項１】 ココアパウダーを顆粒とし、これに油脂
に溶解分散した親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと
親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを噴霧し、顆粒と
親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル及び親水性ポリグ
リセリン脂肪酸エステルを接触、混合することを特徴と
する易溶性ココア及びその製造法。 - 【請求項２】 親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
が、ポリグリセリンの平均重合度が４（テトラ）以上で
あり、エステル化度が３０％以上である請求項１記載の
易溶性ココア及びその製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5259072A JPH0787892A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 易溶性ココア及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5259072A JPH0787892A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 易溶性ココア及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0787892A true JPH0787892A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17328938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5259072A Pending JPH0787892A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 易溶性ココア及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0787892A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09275905A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-28 | Riken Vitamin Co Ltd | ココアの水濡れ性改良剤組成物及び油脂組成物並びに改良剤で処理したココア |
| US6610343B2 (en) | 1997-02-07 | 2003-08-26 | Cargill, Incorporated | Method for processing cocoa mass |
| JP2004261005A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-09-24 | Taiyo Kagaku Co Ltd | ユビデカレノン製剤 |
| JP2015104344A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 和光堂株式会社 | ココア飲料用粉末の製造方法 |
| WO2023239318A3 (en) * | 2022-06-06 | 2024-01-25 | Innobiota Arge Ve İnovasyon Li̇mi̇ted Şi̇rketi̇ | An alternative method for the alkalization of cocoa and its products by cold plasma technique |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP5259072A patent/JPH0787892A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09275905A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-28 | Riken Vitamin Co Ltd | ココアの水濡れ性改良剤組成物及び油脂組成物並びに改良剤で処理したココア |
| US6610343B2 (en) | 1997-02-07 | 2003-08-26 | Cargill, Incorporated | Method for processing cocoa mass |
| JP2004261005A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-09-24 | Taiyo Kagaku Co Ltd | ユビデカレノン製剤 |
| JP4567945B2 (ja) * | 2003-01-17 | 2010-10-27 | 太陽化学株式会社 | ユビデカレノン製剤 |
| JP2015104344A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 和光堂株式会社 | ココア飲料用粉末の製造方法 |
| WO2023239318A3 (en) * | 2022-06-06 | 2024-01-25 | Innobiota Arge Ve İnovasyon Li̇mi̇ted Şi̇rketi̇ | An alternative method for the alkalization of cocoa and its products by cold plasma technique |
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