JPH078782Y2 - 開閉式鉄格子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】

［産業上の利用分野］ 本考案は、非常時に鉄格子の開放を素早く行えるように
した開閉式鉄格子に関する。 ［従来の技術とその問題点］ （１） 従来技術の問題点 現在では、住宅、工場及び学校等の窓などに盗難防止や
危険防止のために鉄或はアルミニウム等の格子が取り付
けられている所が多い。しかし、格子の取り付けられて
いる建物には多人数の場合が多く、火災や地震等の時に
非難できる窓がこの鉄格子のために利用できないとなる
と、出入口の扉だけが避難できる場所となり、混雑する
のは当然であり、危険極まりない。 ［考案が解決しようとする課題］ そこで本考案が解決しようとする課題は、上記の欠点を
解決した開閉式鉄格子を提供することである。

【考案の構成】

［課題を解決するための手段］ （１） 概要 上記の課題を解決するため、本考案にかかる開閉式鉄格
子は、鉄格子の一縁を窓枠又はその近傍の外壁にこれら
に近接して枢着し、上記鉄格子の上記一縁と対向する他
縁に腕金を枢着し、上記腕金は、鉄格子の上記他縁を窓
枠に近接させた状態において、窓枠の内側面に当接しか
つ室内壁面に当接させるように窓枠の内側隅角部相当位
置にヒンジを備えると共に、該腕金の窓から充分離れた
他端にロック手段を付加したことを特徴とする。 以下、考案の構成に関連する主要な要素事項等につき項
分けして説明する。 （２） 腕金の構造 腕金は、その一端が鉄格子に枢着され、他端にはロック
手段を備える。またこの腕金はヒンジを介して折り曲げ
自在に構成される。上記ヒンジは、鉄格子を窓枠に近接
させた状態において、窓枠の内側面に当接しかつ室内壁
面に当接するように窓枠の内側隅角部相当位置に設けら
れる。 上記ロック手段は、避難の時には担当者或は責任者がロ
ックを解除することができるので、窓の付近が混雑した
場合でも安全確実である。 腕金が窓枠に当たるのを防ぐため、サッシの部分を少し
切り欠くのが望ましい。 ［作用］ 本出願の開閉式鉄格子を使用することによって、災難時
の安全が確保され又、普段からの避難に対する不安を解
消することができ、快適な生活、仕事或は学業の能率ア
ップにつながる結果となる。 ［実施例］ 以下、実施例により考案具体化の例を述べるが、例示は
単に説明用のものであって、考案精神の限定を意図した
ものではない。 実施例１ 第１図は、本考案にかかる開閉式鉄格子を取り付けた状
態を示す部分斜視図、第２図は、第１図の開閉式鉄格子
の開閉状態を示す模型的な平面図である。 全体１は、窓枠２の外側にヒンジ４を介して枢着された
鉄格子３と、その枠3aにヒンジ５を介して枢着された腕
金７とからなる。腕金７は中間にヒンジ６を備え、末端
のスロット８の部分で内壁Ｗに取り付けられた掛金９に
より固定することができる。 非常に際し、掛金９を外し、ヒンジ６を介して矢印の向
きに押すことにより、簡単に窓を開放することができ
る。 実施例２ 第３図は、第２図の別の例の平面図である。 本例では、鉄格子３が外壁に軸着されている点及び掛金
がラッチ式10になっている点を除き前例と同じである。

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案では、内部から簡単に開閉操
作ができ災難時の安全を確保した開閉的鉄格子を提供す
ることができる。又、窓から離れた壁にロックされてい
るので外部からのロック解除を確実に防止できる。これ
により、民生の安全に寄与し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案にかかる開閉式鉄格子を取り付けた状
態を示す部分斜視図、第２図は、第１図の開閉式鉄格子
の開閉状態を示す模型的な平面図、第３図は、前二図と
別の例の平面図である。 図中の符号の意味は以下の通り：― 1:本考案鉄格子の全体、2:窓枠、3:鉄格子、４〜6:ヒン
ジ、7:腕金、8:7のスロット、9:掛金、10:ラッチ。 W:壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】鉄格子の一縁を窓枠又はその近傍の外壁に
   これらに近接して枢着し、上記鉄格子の上記一縁と対向
   する他縁に腕金を枢着し、上記腕金は、鉄格子の上記他
   縁を窓枠に近接させた状態において、窓枠の内側面に当
   接しかつ室内壁面に当接させるように窓枠の内側隅角部
   相当位置にヒンジを備えると共に、該腕金の窓から充分
   離れた他端にロック手段を付加したことを特徴とする開
   閉式鉄格子。