JPH0787612B2 - コードレス電話機およびその通話回線設定方法 - Google Patents
コードレス電話機およびその通話回線設定方法Info
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- JPH0787612B2 JPH0787612B2 JP4290821A JP29082192A JPH0787612B2 JP H0787612 B2 JPH0787612 B2 JP H0787612B2 JP 4290821 A JP4290821 A JP 4290821A JP 29082192 A JP29082192 A JP 29082192A JP H0787612 B2 JPH0787612 B2 JP H0787612B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は親機と子機が無線回線に
よって接続されるコードレス電話機およびその通話回線
設定方法に関する。
よって接続されるコードレス電話機およびその通話回線
設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】親機が電話回線あるいは構内交換機等に
接続され、この親機と子機の間が無線回線によって接続
されるコードレス電話機においては、従来、以下に述べ
るように無線回線を設定していた。図3は、従来のコー
ドレス電話機において、電話回線から親機11への着呼
と子機12からの発呼が同時に発生した際の無線回線設
定のシーケンスを示す図である。コードレス電話機は、
一般に、2つの制御用無線チャネル(C1,C2)と、
その他の複数の通話用無線チャネルを有し、この制御用
無線チャネル上で無線回線の設定を行った後に通話用チ
ャネルの内の1つを使用して通話を行う。また、一つの
無線回線は親機11から子機12方向の下り回線と、子
機12から親機11方向の上り回線から成り立ってい
る。
接続され、この親機と子機の間が無線回線によって接続
されるコードレス電話機においては、従来、以下に述べ
るように無線回線を設定していた。図3は、従来のコー
ドレス電話機において、電話回線から親機11への着呼
と子機12からの発呼が同時に発生した際の無線回線設
定のシーケンスを示す図である。コードレス電話機は、
一般に、2つの制御用無線チャネル(C1,C2)と、
その他の複数の通話用無線チャネルを有し、この制御用
無線チャネル上で無線回線の設定を行った後に通話用チ
ャネルの内の1つを使用して通話を行う。また、一つの
無線回線は親機11から子機12方向の下り回線と、子
機12から親機11方向の上り回線から成り立ってい
る。
【0003】図3において、親機11と子機12間の信
号を示す矢印の内、細い線で示してあるものは制御用無
線チャネルの内C1チャネル上の信号を示し、太い線で
示してあるものは制御用無線チャネルの内C2チャネル
上の信号を示す。図3に示す(a)の時点で、電話回線
または構内交換機から親機11に対して着呼があり、こ
れと同時に子機12が親機11に対して発呼を行う。こ
の際、親機11と子機12は互いに使用されていない制
御用無線回線上に信号を送出する。すなわち、親機11
はC1チャネルの下り回線上に、子機12に対する着呼
要求信号(B1)を連続的に送出し、同時に子機12は
C2チャネルの上り回線上に、親機11に対する発呼要
求信号(H1)を連続的に送出する。親機11は、信号
B1の送出を行う合間にC1チャネルの上り回線を受信
し、子機12からの応答を待ち、子機12は信号H1の
送出を行う合間にC2チャネルの下り回線を受信し、親
機11からの応答を待つ。
号を示す矢印の内、細い線で示してあるものは制御用無
線チャネルの内C1チャネル上の信号を示し、太い線で
示してあるものは制御用無線チャネルの内C2チャネル
上の信号を示す。図3に示す(a)の時点で、電話回線
または構内交換機から親機11に対して着呼があり、こ
れと同時に子機12が親機11に対して発呼を行う。こ
の際、親機11と子機12は互いに使用されていない制
御用無線回線上に信号を送出する。すなわち、親機11
はC1チャネルの下り回線上に、子機12に対する着呼
要求信号(B1)を連続的に送出し、同時に子機12は
C2チャネルの上り回線上に、親機11に対する発呼要
求信号(H1)を連続的に送出する。親機11は、信号
B1の送出を行う合間にC1チャネルの上り回線を受信
し、子機12からの応答を待ち、子機12は信号H1の
送出を行う合間にC2チャネルの下り回線を受信し、親
機11からの応答を待つ。
【0004】上記のように子機12は信号H1をC2チ
ャネル上に送出するとともに、親機11からの発呼応答
を待ち続けるが、親機11はC1チャネル上に信号B1
を送出しているので、C2チャネルの上り回線上の子機
12の信号H1に対して、C1チャネルの下り回線を使
用して応答をしない。図中に示す(a)の時点から、例
えば1.3秒経過した(b)の時点で、子機12は信号
H1の送出を中止し、その後、再送処理待ち時間H3で
示す時間、すなわち、図中に(b)から(c)に示す区
間、C2チャネルの上り回線上への送信を中止し、再送
処理の準備を行う。
ャネル上に送出するとともに、親機11からの発呼応答
を待ち続けるが、親機11はC1チャネル上に信号B1
を送出しているので、C2チャネルの上り回線上の子機
12の信号H1に対して、C1チャネルの下り回線を使
用して応答をしない。図中に示す(a)の時点から、例
えば1.3秒経過した(b)の時点で、子機12は信号
H1の送出を中止し、その後、再送処理待ち時間H3で
示す時間、すなわち、図中に(b)から(c)に示す区
間、C2チャネルの上り回線上への送信を中止し、再送
処理の準備を行う。
【0005】次に、子機12は図中に(c)から(d)
に示す期間、C1チャネルの下り回線上でキャリアセン
スを行う。C1チャネル上では親機11が信号B1を送
出しているので使用中となっている。よって、図中に
(d)に示す時点から1秒間、すなわち(e)に示す時
点まで、子機12は再送発呼信号(H2)をC2チャネ
ルの上り回線上に送出する。ここで、キャリアセンスと
は、ある周波数の無線チャネルを受信し、その周波数で
の電波信号の有無を検出することにより、その無線チャ
ネルが使用されているか、否かを調べるものである。
に示す期間、C1チャネルの下り回線上でキャリアセン
スを行う。C1チャネル上では親機11が信号B1を送
出しているので使用中となっている。よって、図中に
(d)に示す時点から1秒間、すなわち(e)に示す時
点まで、子機12は再送発呼信号(H2)をC2チャネ
ルの上り回線上に送出する。ここで、キャリアセンスと
は、ある周波数の無線チャネルを受信し、その周波数で
の電波信号の有無を検出することにより、その無線チャ
ネルが使用されているか、否かを調べるものである。
【0006】子機12は、上述のように、C2チャネル
の上り回線上に信号H2を送出し、親機11からの応答
を待つが、親機11はC1チャネルの下り回線上に信号
B1を送出し続けているために、子機12からの信号H
2に対して応答を行わない。このため、応答を得られな
かった子機12は、図中に(e)で示す時点で信号H2
の送出を中止し、親機11への発呼要求を止める。一
方、親機11は信号B1の送出開始から4秒経過した時
点、すなわち図中に(f)で示す時点で信号B1の送出
を中止し、子機12への着呼要求を止める。以上で、親
機11に対する着呼と子機12からの発呼が同時に起き
た場合の無線回線設定のシーケンスが終了する。
の上り回線上に信号H2を送出し、親機11からの応答
を待つが、親機11はC1チャネルの下り回線上に信号
B1を送出し続けているために、子機12からの信号H
2に対して応答を行わない。このため、応答を得られな
かった子機12は、図中に(e)で示す時点で信号H2
の送出を中止し、親機11への発呼要求を止める。一
方、親機11は信号B1の送出開始から4秒経過した時
点、すなわち図中に(f)で示す時点で信号B1の送出
を中止し、子機12への着呼要求を止める。以上で、親
機11に対する着呼と子機12からの発呼が同時に起き
た場合の無線回線設定のシーケンスが終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のコードレス電話
機においては、以上のように無線回線の設定を行ってい
たので、以下に述べるような問題点があった。親機から
子機に対して行われる着呼要求と、子機から親機に対し
て行われる発呼要求が同時に発生した場合、互いに異な
る制御用無線回線を使用し、互いに対する着呼要求およ
び発呼要求を行う(すれ違いを起こす)、あるいは、同
一制御用無線回線上で信号の衝突を生じるので、無線回
線の設定ができなくなるという問題点があった。
機においては、以上のように無線回線の設定を行ってい
たので、以下に述べるような問題点があった。親機から
子機に対して行われる着呼要求と、子機から親機に対し
て行われる発呼要求が同時に発生した場合、互いに異な
る制御用無線回線を使用し、互いに対する着呼要求およ
び発呼要求を行う(すれ違いを起こす)、あるいは、同
一制御用無線回線上で信号の衝突を生じるので、無線回
線の設定ができなくなるという問題点があった。
【0008】本発明は以上述べたような問題点に鑑みて
なされたものであり、親機の着呼要求と子機の発呼要求
が同時に発生した場合でも無線回線の設定が可能なコー
ドレス電話機およびその通話回線設定方法を提供するこ
とを目的とする。
なされたものであり、親機の着呼要求と子機の発呼要求
が同時に発生した場合でも無線回線の設定が可能なコー
ドレス電話機およびその通話回線設定方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上に述べた目的を達成
するために、本発明に係るコードレス電話機は、それぞ
れ対をなす第1の上り制御用無線回線と第1の下り制御
用無線回線、および、第2の上り制御用無線回線と第2
の下り制御用無線回線を用いて互いに所定の制御信号の
通信を行う親機と子機とを有するコードレス電話機であ
って、前記子機は、発呼の際に、前記第1の上り制御用
無線回線に前記親機に対する発呼要求信号を連続的に一
定時間だけ送出し、前記発呼要求信号を送出している
間、前記第1の下り制御用無線回線からの制御信号を受
信し、前記発呼要求信号の送出開始から前記一定時間の
内に前記第1の下り制御用無線回線で前記親機からの発
呼応答信号を受信できない場合、前記発呼要求信号の送
出を停止して前記第2の下り制御用無線回線からの制御
信号を受信し、前記第2の下り制御用無線回線で当該コ
ードレス電話機の識別子を含む制御信号を受信した場
合、前記第2の上り制御用無線回線の他方に再発呼要求
信号を送出する手段を有し、前記親機は、前記第2の上
り制御用無線回線からの制御信号を受信し、前記再発呼
要求信号を受信した場合、発呼処理を行って通話用の無
線回線を設定する手段を有する。
するために、本発明に係るコードレス電話機は、それぞ
れ対をなす第1の上り制御用無線回線と第1の下り制御
用無線回線、および、第2の上り制御用無線回線と第2
の下り制御用無線回線を用いて互いに所定の制御信号の
通信を行う親機と子機とを有するコードレス電話機であ
って、前記子機は、発呼の際に、前記第1の上り制御用
無線回線に前記親機に対する発呼要求信号を連続的に一
定時間だけ送出し、前記発呼要求信号を送出している
間、前記第1の下り制御用無線回線からの制御信号を受
信し、前記発呼要求信号の送出開始から前記一定時間の
内に前記第1の下り制御用無線回線で前記親機からの発
呼応答信号を受信できない場合、前記発呼要求信号の送
出を停止して前記第2の下り制御用無線回線からの制御
信号を受信し、前記第2の下り制御用無線回線で当該コ
ードレス電話機の識別子を含む制御信号を受信した場
合、前記第2の上り制御用無線回線の他方に再発呼要求
信号を送出する手段を有し、前記親機は、前記第2の上
り制御用無線回線からの制御信号を受信し、前記再発呼
要求信号を受信した場合、発呼処理を行って通話用の無
線回線を設定する手段を有する。
【0010】また、本発明に係るコードレス電話機の回
線設定方法は、子機と親機とが、それぞれ対をなす第1
の上り制御用無線回線と第1の下り制御用無線回線、お
よび、第2の上り制御用無線回線と第2の下り制御用無
線回線を用いて互いに所定の制御信号の通信を行うコー
ドレス電話機の通話回線設定方法であって、前記子機
は、発呼の際に、前記第1の上り制御用無線回線に前記
親機に対する発呼要求信号を連続的に一定時間だけ送出
し、前記発呼要求信号を送出している間、前記第1の下
り制御用無線回線からの制御信号を受信し、前記発呼要
求信号の送出開始から前記一定時間の内に前記第1の下
り制御用無線回線で前記親機からの発呼応答信号を受信
できない場合、前記発呼要求信号の送出を停止して前記
第2の下り制御用無線回線からの制御信号を受信し、前
記第2の下り制御用無線回線で当該コードレス電話機の
識別子を含む制御信号を受信した場合、前記第2の制御
用無線回線に再発呼要求信号を送出し、前記親機は、前
記第2の上り制御用無線回線からの制御信号を受信し、
前記再発呼要求信号を受信した場合、発呼処理を行って
通話用の無線回線を設定する。
線設定方法は、子機と親機とが、それぞれ対をなす第1
の上り制御用無線回線と第1の下り制御用無線回線、お
よび、第2の上り制御用無線回線と第2の下り制御用無
線回線を用いて互いに所定の制御信号の通信を行うコー
ドレス電話機の通話回線設定方法であって、前記子機
は、発呼の際に、前記第1の上り制御用無線回線に前記
親機に対する発呼要求信号を連続的に一定時間だけ送出
し、前記発呼要求信号を送出している間、前記第1の下
り制御用無線回線からの制御信号を受信し、前記発呼要
求信号の送出開始から前記一定時間の内に前記第1の下
り制御用無線回線で前記親機からの発呼応答信号を受信
できない場合、前記発呼要求信号の送出を停止して前記
第2の下り制御用無線回線からの制御信号を受信し、前
記第2の下り制御用無線回線で当該コードレス電話機の
識別子を含む制御信号を受信した場合、前記第2の制御
用無線回線に再発呼要求信号を送出し、前記親機は、前
記第2の上り制御用無線回線からの制御信号を受信し、
前記再発呼要求信号を受信した場合、発呼処理を行って
通話用の無線回線を設定する。
【0011】
【作用】親機が電話回線に接続されており、親機と子機
との間で2対の上り制御用無線回線および下り制御用無
線回線(第1の上り制御用無線回線と第1の下り制御用
無線回線、および、第2の上り制御用無線回線と第2の
下り制御用無線回線)を介して回線接続のための信号制
御の送受信を行うコードレス電話機において、子機は、
利用者が子機から発呼を行った場合に、子機から親機へ
の制御信号の伝送に用いられる上り制御用無線回線の一
方(第1の上り制御用無線回線)に親機に対して発呼要
求信号を連続的に一定時間だけ送出し、この間、対応す
る下り制御用無線回線(第1の下り制御用無線回線)の
信号を受信する。 子機は、発呼要求信号を送出している
間に、親機における着呼処理と子機における発呼処理と
が同時に行われている等の理由により、親機から送られ
てくるべき発呼応答信号を受信できない場合、発呼要求
信号の送出を停止して下り制御用無線回線の他方(第2
の下り制御用無線回線)を受信する。 子機は、この下り
制御用無線回線の他方で、そのコードレス電話機の制御
信号の通信に用いられる識別子を含む親機からの制御信
号、例えば着呼要求信号を受信した場合、下り制御用無
線回線の他方に対応する上り制御用無線回線の他方(第
2の上り制御用無線回線)に再発呼要求信号を送出す
る。 親機は、上り制御用無線回線の他方を受信してお
り、子機からの再発呼要求信号を受信した場合、通話用
の無線回線の指定等の発呼処理を行い、通話用の無線回
線を設定する。 このように、子機の親機に対する発呼が
同時に起きた場合等に、発呼を優先した処理を行い、制
御用無線回線上での制御信号のすれ違いおよび衝突に伴
う不具合を回避する。
との間で2対の上り制御用無線回線および下り制御用無
線回線(第1の上り制御用無線回線と第1の下り制御用
無線回線、および、第2の上り制御用無線回線と第2の
下り制御用無線回線)を介して回線接続のための信号制
御の送受信を行うコードレス電話機において、子機は、
利用者が子機から発呼を行った場合に、子機から親機へ
の制御信号の伝送に用いられる上り制御用無線回線の一
方(第1の上り制御用無線回線)に親機に対して発呼要
求信号を連続的に一定時間だけ送出し、この間、対応す
る下り制御用無線回線(第1の下り制御用無線回線)の
信号を受信する。 子機は、発呼要求信号を送出している
間に、親機における着呼処理と子機における発呼処理と
が同時に行われている等の理由により、親機から送られ
てくるべき発呼応答信号を受信できない場合、発呼要求
信号の送出を停止して下り制御用無線回線の他方(第2
の下り制御用無線回線)を受信する。 子機は、この下り
制御用無線回線の他方で、そのコードレス電話機の制御
信号の通信に用いられる識別子を含む親機からの制御信
号、例えば着呼要求信号を受信した場合、下り制御用無
線回線の他方に対応する上り制御用無線回線の他方(第
2の上り制御用無線回線)に再発呼要求信号を送出す
る。 親機は、上り制御用無線回線の他方を受信してお
り、子機からの再発呼要求信号を受信した場合、通話用
の無線回線の指定等の発呼処理を行い、通話用の無線回
線を設定する。 このように、子機の親機に対する発呼が
同時に起きた場合等に、発呼を優先した処理を行い、制
御用無線回線上での制御信号のすれ違いおよび衝突に伴
う不具合を回避する。
【0012】
【実施例】以下、本発明のコードレス電話機における無
線回線の設定について説明する。図1は、本発明のコー
ドレス電話機において、電話回線から親機1への着呼と
子機2からの発呼が同時に発生した際の無線回線設定の
シーケンスを示す図である。本発明のコードレス電話機
は、無線回線設定時に上記制御信号のすれ違いおよび衝
突が生じたときに、子機2が発呼要求信号の送出を開始
してから一定時間経過後に発呼要求信号の送出を行った
制御用無線回線の他の制御用無線回線の下り回線をキャ
リアセンスするとともに、その下り回線上に送出されて
いる親機1の着呼要求信号を受信し、その着呼要求信号
に含まれる識別子により、その信号を送出しているのが
親機1であると確認した際にはその制御用無線回線の下
り回線上に再発呼信号を送出し、子機2からの発呼を優
先させて行うものである。ここで、無線回線の構成は、
従来例で説明したものと同じである。また、この実施例
では制御信号のすれ違いが発生した場合について述べる
が、衝突が発生した場合も同じ処理を行うことにより不
具合を回避できる。
線回線の設定について説明する。図1は、本発明のコー
ドレス電話機において、電話回線から親機1への着呼と
子機2からの発呼が同時に発生した際の無線回線設定の
シーケンスを示す図である。本発明のコードレス電話機
は、無線回線設定時に上記制御信号のすれ違いおよび衝
突が生じたときに、子機2が発呼要求信号の送出を開始
してから一定時間経過後に発呼要求信号の送出を行った
制御用無線回線の他の制御用無線回線の下り回線をキャ
リアセンスするとともに、その下り回線上に送出されて
いる親機1の着呼要求信号を受信し、その着呼要求信号
に含まれる識別子により、その信号を送出しているのが
親機1であると確認した際にはその制御用無線回線の下
り回線上に再発呼信号を送出し、子機2からの発呼を優
先させて行うものである。ここで、無線回線の構成は、
従来例で説明したものと同じである。また、この実施例
では制御信号のすれ違いが発生した場合について述べる
が、衝突が発生した場合も同じ処理を行うことにより不
具合を回避できる。
【0013】図1において、図中(a)に示す時点で、
電話回線または構内交換機から親機1に対して着呼があ
り、これと同時に子機2が親機1に対して発呼を行う。
この際、親機1と子機2は互いに使用されていない制御
用無線回線上に信号を送出する。すなわち、親機1はC
1チャネルの上り回線に、子機2に対する着呼要求信号
(B1)を連続的に送出し、同時に子機2はC2チャネ
ルの下り回線に発呼要求信号(H1)を連続的に送出す
る。ここで、親機1、子機2とC1、C2チャネルの関
係は固定的なものではなく、これとは逆に親機1がC2
チャネルを使用し、子機2がC1チャネルを使用して信
号送出を開始することもある。親機1は、信号B1の送
出を行うと同時にC1チャネルの上り回線を受信し、子
機2からの応答を待ち、子機2は信号H1の送出を行う
と同時にC2チャネルの下り回線を受信し、親機1から
の応答を待つ。
電話回線または構内交換機から親機1に対して着呼があ
り、これと同時に子機2が親機1に対して発呼を行う。
この際、親機1と子機2は互いに使用されていない制御
用無線回線上に信号を送出する。すなわち、親機1はC
1チャネルの上り回線に、子機2に対する着呼要求信号
(B1)を連続的に送出し、同時に子機2はC2チャネ
ルの下り回線に発呼要求信号(H1)を連続的に送出す
る。ここで、親機1、子機2とC1、C2チャネルの関
係は固定的なものではなく、これとは逆に親機1がC2
チャネルを使用し、子機2がC1チャネルを使用して信
号送出を開始することもある。親機1は、信号B1の送
出を行うと同時にC1チャネルの上り回線を受信し、子
機2からの応答を待ち、子機2は信号H1の送出を行う
と同時にC2チャネルの下り回線を受信し、親機1から
の応答を待つ。
【0014】上記のように子機2は信号H1をC2チャ
ネル上に送出するとともに、親機1からの発呼応答を待
ち続けるが、親機1はC1チャネル上に信号B1を送出
しているので、C2チャネルの上り回線上の子機2の信
号H1に対して、C1チャネルの下り回線を使用して応
答をしない。図中に示す(a)の時点から、例えば1.
3秒経過した(b)の時点で、子機2は信号H1の送出
を中止し、その後、再送処理待ち時間H5で示す時間、
すなわち、図中に(b)から(c)に示す期間、C2チ
ャネルの上り回線上への送信を中止し、再送処理の準備
を行う。以上までの動作は、従来技術として説明したも
のと同様である。
ネル上に送出するとともに、親機1からの発呼応答を待
ち続けるが、親機1はC1チャネル上に信号B1を送出
しているので、C2チャネルの上り回線上の子機2の信
号H1に対して、C1チャネルの下り回線を使用して応
答をしない。図中に示す(a)の時点から、例えば1.
3秒経過した(b)の時点で、子機2は信号H1の送出
を中止し、その後、再送処理待ち時間H5で示す時間、
すなわち、図中に(b)から(c)に示す期間、C2チ
ャネルの上り回線上への送信を中止し、再送処理の準備
を行う。以上までの動作は、従来技術として説明したも
のと同様である。
【0015】次に、子機2は図中に(c)から(d)に
示す期間、他の制御用無線回線、ここではC1チャネル
の下り回線上でキャリアセンスを行う。C1チャネル上
では親機1が信号B1を送出しているので使用中となっ
ている。C1チャネルの使用中を検出した子機2は、そ
のまま親機1からの信号B1を受信する(C1チャネル
のチェックを行う)。ここで、コードレス電話機の制御
信号には必ず各コードレス電話に固有の識別子が含まれ
ている。この識別子はコードレス電話機の親機、子機間
の制御に必須のものであり、親機、子機ともに自らの識
別子と異なる識別子を含む制御信号を受信した場合は、
その制御信号を破棄する。この動作は、例えば隣接した
家庭でそれぞれコードレス電話機が使用される場合、一
方の家の子機が隣家の親機を介した発呼を行うといった
不具合を防止するために必要なものである。
示す期間、他の制御用無線回線、ここではC1チャネル
の下り回線上でキャリアセンスを行う。C1チャネル上
では親機1が信号B1を送出しているので使用中となっ
ている。C1チャネルの使用中を検出した子機2は、そ
のまま親機1からの信号B1を受信する(C1チャネル
のチェックを行う)。ここで、コードレス電話機の制御
信号には必ず各コードレス電話に固有の識別子が含まれ
ている。この識別子はコードレス電話機の親機、子機間
の制御に必須のものであり、親機、子機ともに自らの識
別子と異なる識別子を含む制御信号を受信した場合は、
その制御信号を破棄する。この動作は、例えば隣接した
家庭でそれぞれコードレス電話機が使用される場合、一
方の家の子機が隣家の親機を介した発呼を行うといった
不具合を防止するために必要なものである。
【0016】信号B1中に自らの識別子があった場合、
ここで述べる実施例においては発呼を優先させるので、
図中に(d)で示す時点で、子機2は親機1に対して、
C1チャネルの上り回線上に着呼応答信号を返す代わり
に再発呼要求信号(H2)を送出する。この信号H2を
受けた親機1は、C1チャネルの下り回線上への信号B
1の送出を中止する。
ここで述べる実施例においては発呼を優先させるので、
図中に(d)で示す時点で、子機2は親機1に対して、
C1チャネルの上り回線上に着呼応答信号を返す代わり
に再発呼要求信号(H2)を送出する。この信号H2を
受けた親機1は、C1チャネルの下り回線上への信号B
1の送出を中止する。
【0017】図中に(e)で示す時点で、親機1は、さ
らに自らの状態を着呼を行う状態から発呼を行う状態に
変更し、C1チャネルの下り回線上に発呼応答信号B2
を返す。この信号B2において、親機1は子機2に対し
て上記通話用無線回線の内の一つを指定し、自らもその
無線回線上での通信に移行する。信号B2を受信した子
機2は、指定された前記通話用無線回線に移行し、親機
1および子機2間で通話が行われる。
らに自らの状態を着呼を行う状態から発呼を行う状態に
変更し、C1チャネルの下り回線上に発呼応答信号B2
を返す。この信号B2において、親機1は子機2に対し
て上記通話用無線回線の内の一つを指定し、自らもその
無線回線上での通信に移行する。信号B2を受信した子
機2は、指定された前記通話用無線回線に移行し、親機
1および子機2間で通話が行われる。
【0018】以上のように親機1と子機2間で無線回線
の設定を行うことにより、電話回線等からの親機1への
着呼と、子機2からの発呼が同時に起こった場合でも無
線回線の設定が可能となる。この実施例では、子機2の
発呼優先の場合について述べたが、子機2への着呼を優
先するものとし、図1に(c)に示す時点で子機2が着
呼応答信号を親機1に返し、さらに親機1から通話用無
線回線の指定を受けるようにしてもよい。また、この実
施例では子機主導の処理を例示したが、親機主導の処理
を行い、同様の効果を得られるように構成してもよい。
の設定を行うことにより、電話回線等からの親機1への
着呼と、子機2からの発呼が同時に起こった場合でも無
線回線の設定が可能となる。この実施例では、子機2の
発呼優先の場合について述べたが、子機2への着呼を優
先するものとし、図1に(c)に示す時点で子機2が着
呼応答信号を親機1に返し、さらに親機1から通話用無
線回線の指定を受けるようにしてもよい。また、この実
施例では子機主導の処理を例示したが、親機主導の処理
を行い、同様の効果を得られるように構成してもよい。
【0019】図2は、以上述べた無線回線設定のシーケ
ンスにおける子機2の処理を示す図である。図2におい
て、ステップ01(S01)において、子機2はC2チ
ャネルの上り回線上に発呼要求信号を送出し、同時に下
り回線を受信する。ステップ02(S02)において、
子機2は親機1からの発呼応答信号があったか、否かを
判断する。発呼応答信号があった場合、S04の処理に
進み、なかった場合、S03の処理に進む。ステップ0
3(S03)において、子機2は発呼要求信号の送出開
始から1.3秒経過したか、否かを判断する。経過した
場合、S05の処理に進み、経過しない場合、S01の
処理に戻る。
ンスにおける子機2の処理を示す図である。図2におい
て、ステップ01(S01)において、子機2はC2チ
ャネルの上り回線上に発呼要求信号を送出し、同時に下
り回線を受信する。ステップ02(S02)において、
子機2は親機1からの発呼応答信号があったか、否かを
判断する。発呼応答信号があった場合、S04の処理に
進み、なかった場合、S03の処理に進む。ステップ0
3(S03)において、子機2は発呼要求信号の送出開
始から1.3秒経過したか、否かを判断する。経過した
場合、S05の処理に進み、経過しない場合、S01の
処理に戻る。
【0020】ステップ04(S04)において、親機1
および子機2は通常発呼の際の処理を行う。ステップ0
5(S05)において、子機2はC1チャネルの下り回
線のキャリアセンスおよびチェックを行う。ステップ0
6(S06)において、子機2はC1チャネルの下り回
線上の信号に自らの識別子があるか否かを判断する。識
別子があった場合、S07の処理に進み、なかった場
合、処理を終了して初期状態に戻る。
および子機2は通常発呼の際の処理を行う。ステップ0
5(S05)において、子機2はC1チャネルの下り回
線のキャリアセンスおよびチェックを行う。ステップ0
6(S06)において、子機2はC1チャネルの下り回
線上の信号に自らの識別子があるか否かを判断する。識
別子があった場合、S07の処理に進み、なかった場
合、処理を終了して初期状態に戻る。
【0021】ステップ07(S07)において、子機2
は再発呼要求信号を送出し、続いて親機1から発呼応答
信号を受け、通話用無線回線の指定を受ける。ステップ
08(S08)において、子機2は指定された通話用無
線回線での通話を行う。以上で処理を終了する。以上述
べた他に、本発明は種々の構成をとることができる。以
上述べた実施例は例示である。
は再発呼要求信号を送出し、続いて親機1から発呼応答
信号を受け、通話用無線回線の指定を受ける。ステップ
08(S08)において、子機2は指定された通話用無
線回線での通話を行う。以上で処理を終了する。以上述
べた他に、本発明は種々の構成をとることができる。以
上述べた実施例は例示である。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、親機
の着呼要求と子機の発呼要求が同時に発生した場合でも
無線回線の設定が可能なコードレス電話機およびその通
話回線設定方法を提供することができる。
の着呼要求と子機の発呼要求が同時に発生した場合でも
無線回線の設定が可能なコードレス電話機およびその通
話回線設定方法を提供することができる。
【図1】本発明のコードレス電話機において、電話回線
から親機への着呼と子機からの発呼が同時に発生した際
の無線回線設定のシーケンスを示す図である。
から親機への着呼と子機からの発呼が同時に発生した際
の無線回線設定のシーケンスを示す図である。
【図2】本発明のコードレス電話機において、無線回線
設定のシーケンスにおける子機の処理を示す図である。
設定のシーケンスにおける子機の処理を示す図である。
【図3】従来のコードレス電話機において、電話回線か
ら親機への着呼と子機からの発呼が同時に発生した際の
無線回線設定のシーケンスを示す図である。
ら親機への着呼と子機からの発呼が同時に発生した際の
無線回線設定のシーケンスを示す図である。
1・・・親機 2・・・子機 B1・・・着呼要求信号 B2・・・発呼応答信号 H1・・・発呼要求信号 H2・・・再発呼要求信号
Claims (2)
- 【請求項1】それぞれ対をなす第1の上り制御用無線回
線と第1の下り制御用無線回線、および、第2の上り制
御用無線回線と第2の下り制御用無線回線を用いて互い
に所定の制御信号の通信を行う親機と子機とを有するコ
ードレス電話機であって、 前記子機は、発呼の際に、 前記第1の上り制御用無線回線に前記親機に対する発呼
要求信号を連続的に一定時間だけ送出し、 前記発呼要求信号を送出している間、前記第1の下り制
御用無線回線からの制御信号を受信し、 前記発呼要求信号の送出開始から前記一定時間の内に前
記第1の下り制御用無線回線で前記親機からの発呼応答
信号を受信できない場合、前記発呼要求信号の送出を停
止して前記第2の下り制御用無線回線からの制御信号を
受信し、 前記第2の下り制御用無線回線で当該コードレス電話機
の識別子を含む制御信号を受信した場合、前記第2の上
り制御用無線回線の他方に再発呼要求信号を送出 する手段を有し、 前記親機は、前記第2の上り制御用無線回線からの制御
信号を受信し、前記再発呼要求信号を受信した場合、発
呼処理を行って通話用の無線回線を設定する手段を有す
る コードレス電話機。 - 【請求項2】子機と親機とが、それぞれ対をなす第1の
上り制御用無線回線と第1の下り制御用無線回線、およ
び、第2の上り制御用無線回線と第2の下り制御用無線
回線を用いて互いに所定の制御信号の通信を行うコード
レス電話機の通話回線設定方法であって、 前記子機は、発呼の際に、 前記第1の上り制御用無線回線に前記親機に対する発呼
要求信号を連続的に一定時間だけ送出し、 前記発呼要求信号を送出している間、前記第1の下り制
御用無線回線からの制御信号を受信し、 前記発呼要求信号の送出開始から前記一定時間の内に前
記第1の下り制御用無線回線で前記親機からの発呼応答
信号を受信できない場合、前記発呼要求信号の送出を停
止して前記第2の下り制御用無線回線からの制御信号を
受信し、 前記第2の下り制御用無線回線で当該コードレス電話機
のの識別子を含む制御信号を受信した場合、前記第2の
制御用無線回線に再発呼要求信号を送出し、 前記親機は、 前記第2の上り制御用無線回線からの制御信号を受信
し、前記再発呼要求信号を受信した場合、発呼処理を行
って通話用の無線回線を設定する コードレス電話機の回
線設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4290821A JPH0787612B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | コードレス電話機およびその通話回線設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4290821A JPH0787612B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | コードレス電話機およびその通話回線設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120882A JPH06120882A (ja) | 1994-04-28 |
JPH0787612B2 true JPH0787612B2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=17760921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4290821A Expired - Lifetime JPH0787612B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | コードレス電話機およびその通話回線設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0787612B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101271548B1 (ko) * | 2009-03-31 | 2013-06-07 | 알까뗄 루슨트 | 통신 네트워크에서 호 충돌을 처리하기 위한 방법 및 대응 디바이스 |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP4290821A patent/JPH0787612B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06120882A (ja) | 1994-04-28 |
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