JPH08181651A - デジタルコードレス電話装置 - Google Patents

デジタルコードレス電話装置

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JPH08181651A
JPH08181651A JP6318501A JP31850194A JPH08181651A JP H08181651 A JPH08181651 A JP H08181651A JP 6318501 A JP6318501 A JP 6318501A JP 31850194 A JP31850194 A JP 31850194A JP H08181651 A JPH08181651 A JP H08181651A
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JP6318501A
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Inventor
Kunio Fukuda
邦夫 福田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルコードレス電話装置において、複数
台の子機への同報通信が良好にできるようにする。 【構成】 一の端末機と他の端末機との間で、スロット
構成のデジタルデータを送信と受信とで時間的に異なる
スロットを使用して伝送するデジタルコードレス電話装
置において、複数台の端末機の内の任意の端末機PS1
から、他の残りの複数台の端末機PS2〜PS5を一斉
に呼び出す同報通信時に、発呼側の端末機PS1から、
周期的に送信されるスロット構成のデータで、1スロッ
トずつ複数台の被呼側の端末機PS2〜PS5を順番に
呼び出し、この呼び出しに応じて、複数台の被呼側の端
末機PS2〜PS5から、それぞれ異なるスロットを使
用して発呼側の端末機PS1に上り信号を送信するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルデータの送受
信により各端末機間で通信が行われるデジタルコードレ
ス電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルコードレス電話装置は、例えば
図6に示すように構成される。この図6において、1は
基地局となる親機を示し、この親機1は電話回線と接続
されていると共に子機との間で通信を行うためのアンテ
ナ1aを備える。そして、この親機1と通信が可能な子
機が複数台(ここでは3台)用意されている。即ち、子
機2,3,4が用意され、それぞれの子機2,3,4に
アンテナ2a,3a,4aが取付けられ、親機1のアン
テナ1aと各子機2,3,4のアンテナ2a,3a,4
aとの間で無線伝送が行われる。
【0003】そして、各子機2,3,4で親機1(或い
は親機1と電話回線を介して接続された相手)と通話を
行う場合、所定のフォーマットの接続制御信号を親機1
側に伝送して、親機1との間で時分割でデジタルデータ
化された音声データの伝送を行い、通話を行う。
【0004】このようなデジタルコードレス電話装置に
おいては、送信と受信とを同一の周波数とし、いわゆる
ピンポン伝送を行うTDD方式(時分割二重方式)或い
はTDMA方式(時分割多元接続方式)が採用されてい
るものがある。
【0005】即ち、TDD方式の場合、例えば図7のA
に示すように、1つのチャンネル(周波数)が、時間的
に送信スロットTと受信スロットRとに分割され、これ
らスロットT,Rが交互に繰り返されると共に、これら
スロットT,Rの間に、ガードタイム(図示せず)が設
けられる。この場合、例えば各スロットT,Rは1m秒
とされ、ガードタイムは数10μ秒とされる。そして、
携帯電話機(子機)では、送信スロットTに基地局(親
機)への通信を行い、受信スロットRに基地局からの受
信を行う。
【0006】また、このTDD方式をさらに改良した方
式であるTDMA方式の場合には、図7のBに示すよう
に、1台の子機と親機との間の通信で、1チャンネル内
の送信スロットTと受信スロットRとを、数周期に1回
だけ使用し、同一チャンネル内の他の送信スロットTと
受信スロットRとを、他の子機と親機との間の通信に使
用して、1チャンネルで複数台の通信装置間の通信がで
きるように多重化したものである。
【0007】このように多重化されていることで、コー
ドレス電話に用意された周波数帯域が効率良く使用され
る。ところで、このような通信が行われる場合におい
て、親機から各子機への制御信号の伝送は、所定周期毎
に一定のフォーマットに従って行われる。この制御信号
の伝送は、上述したスロット構成のデータを送受信する
通話用のチャンネルとは別のチャンネル(周波数帯)を
使用して行われ、各子機では待ち受け状態で制御信号を
受信することで、親機側から子機が呼び出されたことが
判ると共に、親機と子機との間での通信で使用するスロ
ット番号などの情報が制御信号で子機に伝送され、この
制御信号に基づいた設定で、通話用チャンネルを使用し
て、図7に示すような時分割通信での音声データなどの
通信が行われる。
【0008】また、この種のデジタルコードレス電話に
おいては、この通話用チャンネルを使用した親機と子機
との間の通信の他に、子機間直接通信用チャンネルを使
用した子機間通話ができるように構成される。この子機
間直接通信用チャンネルは、上述した通話用チャンネル
とは別の周波数帯のチャンネルであるが、チャンネル構
成としては図7のBに示すような通話用チャンネルと同
一のスロット構成とされる。但し、通話用チャンネルを
使用する場合と異なり、子機間直接通信用チャンネル内
の送信スロットで、発呼側の子機から接続要求信号を送
信して、着呼側の子機を呼び出す処理を行い、着呼側の
子機から応答信号がある時点で、子機間直接通信用チャ
ンネルでの通話用の音声データの送受信を開始するよう
にしてある。
【0009】また、この子機間直接通信用チャンネルを
使用して子機間通話を行う場合に、ある1台の子機(発
呼側子機)から、残りの複数台の子機(被呼側子機)を
同時に呼び出す同報通信をすることが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の子機
間直接通信用チャンネルを使用した通信方式では、同報
通信を行う場合に種々の問題点が発生していた。
【0011】ここで、子機間直接通信用チャンネルを使
用して同報通信を行う場合の一例を図8に示すと、ここ
では3台の子機PS1,PS2,PS3を用意し、1台
の子機PS1から、他の2台の子機PS2,PS3に対
して音声でメッセージなどを伝える同報通信を行う場合
である。ここで、この場合の伝送に使用される子機間直
接通信用チャンネルは、図8に示すように、1フレーム
8スロットで構成され、4つの送信スロットT1,T
2,T3,T4と4つの受信スロットR1,R2,R
3,R4とが順に配置されている。但し、発呼側の子機
(図8のA)と被呼側の子機(図8のB,C)とは、送
信スロットと受信スロットの配置が逆になる。
【0012】そして、発呼側の子機PS1からは、図8
のAに示すように、送信スロットT1のタイミングで、
各子機に伝えたい音声データを1スロットずつ送信し、
被呼側の子機PS2,PS3では、図8のB,Cに示す
ように、同じタイミングの受信スロットR1で、1スロ
ットずつ受信する。この場合の各スロットの音声データ
には、同報通信であることを示す種別データを付与して
送信する。
【0013】そして、被呼側の子機PS2,PS3から
発呼側の子機PS1への応答信号としては、被呼側の子
機を代表する子機PS2(この代表する子機は予め設定
されている)から、図8のBに示すように、送信スロッ
トT1で応答信号を送信し、この応答信号を発呼側の子
機PS1で受信スロットR1で受信する。この場合の応
答信号としては、音声データを伝送する必要はなく、発
呼側から伝送された音声データを受信できたことを知ら
せるデータを送信すれば良い。
【0014】そして、残りの被呼側の子機PS3から
は、応答信号を送信しない。
【0015】このように構成することで、1台の子機P
S1から、他の子機に対して同時に音声データを伝送す
ることができ、例えば被呼側の子機PS2,PS3のス
ピーカから同時に音声を放音させることができ、同時に
複数箇所を呼び出すこと等ができる。
【0016】ところが、この通信方式による同報通信の
場合には、被呼側の代表する子機を予め決めておく必要
があると共に、この被呼側の代表する子機が通信圏内に
ない場合には、応答信号を発呼側で受信できなくなって
しまう。さらに、被呼側の代表する子機以外の子機(P
S3)では、受信だけを行い、送信を行わないので、こ
の子機PS3での通信状態としては単信通信であり、電
話機として好ましくない通信状態(即ち一般には電話機
は複信通信で双方向に通信を行う必要があり単信通信は
規格などで認められてない)であると言う問題点があっ
た。
【0017】このため、図9に示す通信方式で同報通信
を行うことも考えられる。この図9に示す通信方式の場
合にも、1台の子機PS1(図9のA)から、他の2台
の子機PS2,PS3(図9のB,C)に対して同報通
信を行う場合の例で、図8の例の場合と同様に、発呼側
の子機PS1からは、図9のAに示すように、送信スロ
ットT1のタイミングで、各子機に伝えたい音声データ
を1スロットずつ送信し、被呼側の子機PS2,PS3
では、図9のB,Cに示すように、同じタイミングの受
信スロットR1で、1スロットずつ受信する。
【0018】そして、被呼側の子機PS2,PS3から
発呼側の子機PS1への応答信号としては、被呼側の全
ての子機PS2,PS3から、図9のBに示すように、
送信スロットT1で応答信号を送信し、この応答信号を
発呼側の子機PS1で受信スロットR1で受信させる。
【0019】このように構成することで、被呼側の子機
は、全て応答信号の送信を行うので、いずれの子機でも
複信状態での通信となり、電話機としては好ましい通信
状態となる。ところが、この場合には、各子機からの応
答信号が発呼側の受信スロットR1で重なるので、発呼
側の子機PS1で応答信号を正確に受信するのが困難で
ある不都合があった。即ち、発呼側の子機PS1では、
何らかの信号が送信されていることは判っても、被呼側
の相手を認識したり、応答信号の状態を監視するのは困
難であった。
【0020】本発明はこれらの点に鑑み、この種のコー
ドレス電話装置において、複数台の子機への同報通信が
良好にできるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、3台以上の複
数台の端末機で構成され、一の端末機と他の端末機との
間で、スロット構成のデジタルデータを送信と受信とで
時間的に異なるスロットを使用して伝送するデジタルコ
ードレス電話装置において、複数台の端末機の内の任意
の端末機から、他の残りの複数台の端末機を一斉に呼び
出す同報通信時に、発呼側の端末機から、周期的に送信
されるスロット構成のデータで、1スロットずつ複数台
の被呼側の端末機を順番に呼び出し、この呼び出しに応
じて、複数台の被呼側の端末機から、それぞれ異なるス
ロットを使用して発呼側の端末機に上り信号を送信する
ようにしたものである。
【0022】またこの場合に、発呼側の端末機におい
て、被呼側の端末機から送信される上り信号の受信電界
強度を測定し、最も強い受信電界強度が得られた上り信
号の送信元の端末機からの上り信号を受信し、監視する
ようにしたものである。
【0023】
【作用】本発明によると、同報通信時に、発呼側の端末
機から、周期的に送信されるスロット構成のデータで、
1スロットずつ複数台の被呼側の端末機を順番に呼び出
し、この呼び出しに応じて、複数台の被呼側の端末機か
ら、それぞれ異なるスロットを使用して発呼側の端末機
に上り信号を送信するようにしたことで、各被呼側の端
末機からの上り信号の送信が、異なるスロットで行わ
れ、複数台の端末機からの送信が重なることがなく、発
呼側の端末機で上り信号を正確に受信することが可能に
なる。
【0024】またこの場合に、被呼側の各端末機から送
信される上り信号の受信電界強度を測定し、最も強い受
信電界強度が得られた上り信号の送信元の端末機からの
上り信号を受信し、監視することで、同報通信時の上り
信号を受信して監視することが良好にできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
して説明する。
【0026】本例においては、従来例と同様にTDMA
方式のデジタルコードレス電話装置に適用したもので、
その子機を図1に示すように構成する。即ち、図1にお
いて、11はアンテナを示し、このアンテナ11で親機
又は他の子機から受信したデータを無線部12で受信処
理し、変復調部13に供給し受信データを復調する。そ
して、復調した受信データを、通信制御部14を介して
ADPCMコーデック部15に供給し、受信して得たA
DPCMのデジタルデータをアナログ音声信号とし、こ
のアナログ音声信号をスピーカ16から出力させる。
【0027】また、マイク17が拾った音声信号をAD
PCMコーデック部15に供給して、ADPCMのデジ
タルデータとし、このデジタルデータを通信制御部14
を介して変復調部13に供給して伝送用に変調し、変調
されたデータを無線部12に接続されたアンテナ11か
ら無線伝送させる。
【0028】また、キー入力部18が、マンマシンイン
ターフェース部19を介してADPCMコーデック部1
5に接続され、キー入力部18の操作情報が通信制御部
14側に供給されるようにしてある。さらに、マンマシ
ンインターフェース部19に表示部20が接続され、動
作状態などが表示されるようにしてある。
【0029】そして、通信制御部14では、受信待機状
態となっているとき、親機から所定の制御チャンネルで
送信される制御信号を所定間隔で受信する制御を行うと
共に、他の子機から直接送信される直接接続要求信号を
所定間隔で受信してスキャンする制御を行うようにして
ある。
【0030】そして、通信制御部14で受信した制御信
号の内容を判別して、制御信号に含まれる接続要求信号
でこの子機が呼び出されていると判断したとき、或いは
他の子機からの直接接続要求信号の受信でこの子機が呼
び出されていると判断したとき、通信制御部14の制御
で、この子機を該当した動作にさせる。
【0031】そして、各子機から親機を経由した通信で
外線通話又は内線通話のために発信させたい場合には、
通信制御部14の制御で、制御チャンネルを使用して、
接続要求信号を親機に対して送信するようにしてある。
【0032】また、各子機から子機間直接通信用チャン
ネルを使用して子機間直接通話のために発信させたい場
合には、通信制御部14の制御で、他の子機との直接通
信用チャンネル(10波用意された直接通信用チャンネ
ルのいずれか)を使用して、他の子機へ直接接続要求信
号を送信する。
【0033】この直接接続要求信号としては、図2のA
に示すスロット構成のデータが送信される。即ち、直接
通信用チャンネルを使用して送信する制御信号として
は、図2のAに示すように、スタートシンボルSS,プ
リアンブルPR,ユニークワードUW,チャンネル種別
CI,着識別符号,発識別符号,制御データCD,誤り
検査用パリティCRCの順でビットデータが配置され、
制御データCDの部分に所定ビットで接続要求データを
付与する。このスロット構成の信号を、発呼側の子機か
ら所定の直接通信用チャンネル内の送信スロットの期間
に送信する。
【0034】また、各子機でこの直接接続要求信号を受
信して、該当する子機への接続が要求されていると判断
(スロットデータ内の着識別符号で判断)したときに
は、送信スロットの期間に、応答信号を発呼側の子機に
対して送信する。この応答信号としては、図2のAに示
す制御信号の制御データCDで、接続要求に対する応答
であることを示すデータを付与する。
【0035】そして、発呼側の子機でこの応答信号を受
信して判別すると、以後は発呼側の子機と被呼側の子機
との間で、所定の送信スロットで音声データが含まれた
スロット構成の信号を相互に送受信し、音声による通話
ができるようにする。この場合の音声データを送信する
構成としては、図2のBに示すように、スタートシンボ
ルSS,プリアンブルPR,ユニークワードUW,チャ
ンネル種別CI,制御データCD,音声データTCH,
誤り検査用パリティCRCの順でビットデータが配置さ
れ、音声データTCHの部分にデジタルデータ化した音
声データを配置して送信する。
【0036】また本例の場合には、図2のAに示すスロ
ット構成の制御信号を使用して、各子機を一斉に呼び出
す同報通信の制御ができるようにしてある。この場合に
は、図2のAに示す制御信号の制御データCDとして、
同報通信であることを示すデータとすると共に、応答を
求める子機の番号を指定するデータを制御データCDに
付与する。この子機の番号を指定するデータでは、1ス
ロットずつ別の子機の番号を順に指定する(1スロット
のバーストデータの送信は1フレーム周期で行われ
る)。
【0037】そして、この同報通信時に、被呼側の各子
機に音声データを送信する場合には、図2のBに示す通
信スロットで、音声データTCHを送信する。この音声
データTCHの送信時にも、制御データCDに、応答を
求める子機の番号(1スロットずつ別の子機の番号)を
指定するデータを付与する。
【0038】また、この同報通信時に送信される音声デ
ータを受信する側である被呼側の子機から、応答信号を
送信する場合には、制御データCDに応答であることを
示すデータを付与した図2のBに示す通信スロットを送
信し、音声データの部分にはアイドルデータなどの情報
を持たないデータを配する。
【0039】次に、親機の構成を図3に示すと、子機の
場合と同様に、アンテナ31で子機から受信したデータ
を無線部32で受信処理し、変復調部33に供給し受信
データを復調する。そして、復調した受信データを、通
信制御部34を介してADPCMコーデック部35に供
給し、受信して得たADPCMのデジタルデータをアナ
ログ音声信号とし、このアナログ音声信号を回線インタ
ーフェース部36に供給し、アナログ電話回線接続端子
37側に送出させる。
【0040】また、アナログ電話回線接続端子37側か
ら得られるアナログ音声信号を回線インターフェース部
36を介してADPCMコーデック部15に供給し、A
DPCMのデジタルデータとし、このデジタルデータを
通信制御部34を介して変復調部33に供給して伝送用
に変調し、変調されたデータを無線部32に接続された
アンテナ31から無線伝送させる。
【0041】また、ハンドセット38が回線インターフ
ェース部36に直接接続してあり、アナログ電話回線接
続端子37を介して外線側と通話できるようにしてある
と共に、ADPCMコーデック部15側との接続によ
り、子機との内線通話ができるようにしてある。さら
に、キー入力部39が、回線インターフェース部36に
接続してあり、外線への発信などの各種制御ができるよ
うにしてある。
【0042】そして、この親機の通信制御部34では、
制御信号伝送用に用意された専用のチャンネル(周波数
帯域)を使用して、所定間隔で制御信号を伝送するよう
にしてあり、この制御信号で任意の子機を呼び出すよう
にしてある。
【0043】また、親機はこのような制御信号を送信す
ると共に、各子機側から送信される接続要求信号の受信
を所定期間に行う。そして、この子機からの接続要求信
号を受信したときには、接続要求の内容(外線への発
信,親機との内線通話などの区別)を判別して、該当す
る子機との間に通話信号の伝送用のスロットを割り当て
る。
【0044】そして、割り当てたスロットを使用して、
子機との間で通話用音声データなどの送受信を行い、外
線通話や内線通話のための伝送を行う。
【0045】次に、以上説明した親機と子機とで構成さ
れるデジタルコードレス電話装置を使用して、複数台の
子機間での同報通信を行う場合の処理について説明す
る。
【0046】ここでは、図4に接続シーケンスを示すよ
うに、5台の子機PS1,PS2,PS3,PS4,P
S5が用意され、1台の子機(発呼側子機)PS1か
ら、残りの子機(被呼側子機)PS2〜PS5に対し
て、呼び出し用の音声などを同時に伝送する同報通信を
行うものとする。
【0047】図4の接続シーケンスに基づいて説明する
と、まず最初に発呼側子機PS1から他の子機に対して
呼び出しを行う。このときには、図2のAに示す制御信
号を、直接通信用チャンネルの中の所定のチャンネル
(空きスロットがあるチャンネル)を使用して周期的に
送信する(図4にで示す処理)。この場合、この制御
用信号の制御データCDとして、同報通信であることを
示すデータにすると共に、応答を求める子機の番号を指
定するデータを、1スロットずつ別の子機の番号を設定
して送信する。ここでは、4台の子機PS2〜PS5を
順に指定するので、4スロット分の制御信号の送信を1
周期として、各子機を順に指定する。
【0048】そして、被呼側の各子機PS2〜PS5で
は、待ち受け状態で受信した制御信号に、この子機から
応答を求めるデータが付与されていたとき、受信した制
御信号と同じチャンネルの同じフレーム内の送信スロッ
トに、応答信号を送信する。この応答信号は、図2のA
に示す制御信号であるが、制御データCDで同報通信の
接続要求に対する応答であることを示すデータを付与す
る。
【0049】このようにして応答信号を送信させること
で、被呼側の各子機PS2〜PS5からの送信は、異な
るフレーム期間に行われる。即ち、図4の接続シーケン
スに示すように、子機PS2からの応答信号の送信,
子機PS3からの応答信号の送信,子機PS4からの
応答信号の送信,子機PS5からの応答信号の送信
が、それぞれ異なるタイミングで行われる。
【0050】そして、発呼側の子機PS1で、返送され
る応答信号を受信するが、このときには、無線部12で
の各応答信号毎の受信電界強度を検出して、検出値を通
信制御部14が記憶しておく。そして、全ての被呼側の
子機PS2〜PS5からの応答信号を受信したときに
は、最も受信電界強度の強い応答信号の送信元の被呼側
子機を判断する。そして、このとき判断した子機を、被
呼側の代表子機として以後の処理を行う。ここでは、被
呼側の代表子機として子機PS2を選択したものとす
る。
【0051】そして、この被呼側の代表子機を判断する
処理を終了すると、この子機PS1内の通信制御部14
が接続完了と判断し、この子機PS1で接続完了音(何
らかのアラーム音など)を鳴らす。この接続完了音が鳴
ったことを発信操作をした者が認識したときには、発呼
側の子機PS1のマイク17に向かって呼び出すメッセ
ージなどを話し、このメッセージを、音声データ化して
図2のBに示す通信スロットの信号として送信する(図
4にで示す処理)。このときにも、制御データCDに
応答を求める子機の番号のデータを付与するが、1スロ
ットずつ別の子機の番号を設定して送信する。
【0052】このようにして音声データを送信すること
で、被呼側の各子機PS2〜PS5のスピーカ16から
同時にメッセージなどが再生され、同報通信が行われ
る。そして、この音声データを受信した被呼側の各子機
PS2〜PS5からは、通信スロットの制御データCD
で、自機が指定された場合にだけ、同じフレーム内の送
信スロットを使用して、応答信号を返送する(図4の
以降の処理)。この場合の応答信号には音声データは含
まれず、音声データの代わりに一定のパターンのアイド
ルデータ(音声アイドルバースト)を送信させる。
【0053】そして、発呼側の子機PS1で、この応答
信号を受信するのであるが、本例においては代表する被
呼側の子機PS2から送信される信号だけを受信し、他
の子機からの応答信号が送信されるタイミング(スロッ
ト期間)では受信処理を行わない。
【0054】図5は、この音声データを含むスロットデ
ータの送受信と、応答信号としてのスロットデータの送
受信を示すタイミング図で、ここでは1フレームが4つ
の送信スロットT1〜T4と4つの受信スロットR1〜
R4で構成されている。なお、図5においてハッチング
を付して示すスロット期間は、送信又は受信を行ってい
るスロットを示す。
【0055】図5のAに示す発呼側子機PS1では、各
フレーム期間の送信スロットT1で、音声データを含む
スロットデータを送信する(タイミングt1 ,t3 ,t
5 ,t7 ,t9 ‥‥)。そして、図5のB,C,D,E
に示すように、被呼側子機PS2,PS3,PS4,P
S5の受信スロットR1(この受信スロットR1は発呼
側子機PS1の送信スロットT1と同じタイミング)
で、各子機同時にこのスロットデータを受信する。
【0056】そして、タイミングt1 で送信されたスロ
ットデータには、返送する子機としてPS2が指定さ
れ、図5のBに示すように、次のタイミングt2 の送信
スロットT1で被呼側子機PS2から応答信号が送信さ
れる。この応答信号は、被呼側の代表子機からの応答で
あるので、図5のAに示すように、発呼側子機PS1で
受信して、受信状態などを監視する。
【0057】そして、タイミングt3 で送信されたスロ
ットデータには、返送する子機としてPS3が指定さ
れ、図5のCに示すように、次のタイミングt4 の送信
スロットT1で被呼側子機PS3から応答信号が送信さ
れる。この応答信号は、代表子機以外の子機からの応答
であるので、図5のAに示すように、発呼側子機PS1
では受信処理を行わない。
【0058】以下、同様にしてタイミングt5 及びt7
で送信されたスロットデータには、返送する子機として
PS4及びPS5が指定され、図5のD及びEに示すよ
うに、指定されたデータを受信した次のタイミングt6
及びt8 の送信スロットT1で被呼側子機PS4及びP
S5から応答信号が送信されるが、発呼側子機PS1で
はそれぞれの応答信号の受信処理を行わない。
【0059】そして、以下音声データの伝送を続ける限
り、ここまでの図5の処理を繰り返し行う。
【0060】そして、この同報通信を終了する場合に
は、発呼側子機からの音声データの送信を中断させるこ
とで、被呼側子機で通信が中断したと判断し、このチャ
ンネルでの送受信を停止させる処理を行う。或いは、発
呼側子機から、同報通信を終了することを示す何らかの
データを伝送して、対応した処理を被呼側の子機に実行
させるようにしても良い。
【0061】このようにして行われる同報通信による
と、良好に同報通信ができる。即ち、発呼側子機からの
音声データの送信と、被呼側子機からの応答信号の返送
とが周期的に行われ、通信形態としては全ての子機で送
信と受信とを行う複信通信となり、電話機として好まし
い通信形態が確保される。そして、被呼側子機からの応
答信号の返送は、発呼側からの音声データの送信時に指
定された子機から行うので、複数台の子機からの応答信
号の返送が、同じタイミングに重なることがなく、発呼
側子機での応答信号の受信が正確にでき、発呼側子機で
の同報通信状態の監視が良好にできる。
【0062】そして本例においては、応答信号の受信電
界強度が最も強い子機を、被呼側の代表子機として、こ
の代表子機からの応答信号だけを発呼側子機で受信する
ようにしたので、簡単な制御で良好に同報通信状態の監
視ができる。
【0063】即ち、例えば図5に示す通信状態におい
て、全ての被呼側子機からの応答信号を、発呼側子機で
受信するようにする(即ちタイミングt4 ,t6 ,t8
でも受信するようにする)と、発呼側子機PS1では、
4台の子機PS2〜PS5からの応答信号を1フレーム
周期で受信する必要があるが、実際には4台の子機PS
2〜PS5からの応答信号の送信タイミングなどが若干
ずれている可能性が高く、1フレーム毎に異なる子機と
の同期処理を行う必要があり、受信系での同期処理が非
常に複雑になる。
【0064】これに対し、本例の場合には、発呼側子機
PS1の受信系では1台の子機PS2と同期させれば良
く、受信タイミングの設定などが簡単になり、良好に応
答信号を受信して、受信状態などを監視することができ
る。
【0065】また、この被呼側の代表子機を決めるの
に、受信電界強度が最も強い子機を選ぶようにしたの
で、発呼側子機で応答信号を最も良好に受信できる可能
性の高い子機を選択したことになり、応答信号により良
好に同報通信状態の監視ができる。
【0066】なお、図4の接続シーケンスでは、全ての
被呼側子機から応答があった時点で接続完了と判断する
ようにしたが、ある程度の時間呼び出し処理を行って応
答信号が返送されない被呼側子機については、無視する
ようにしても良い。
【0067】また、上述実施例では応答信号の受信電界
強度が最も強い子機を、被呼側の代表子機とするように
したが、他の要因から代表子機を選ぶようにしても良
い。例えば、受信した応答信号に含まれるデータのエラ
ーレートなどから判断するようにしても良い。或いは予
め各子機に優先順位を付けて、この優先順位に従って代
表子機の選択(例えば被呼側の子機の中の最も内線番号
の若い子機を代表子機として選ぶ)を行うようにしても
良い。
【0068】また、上述実施例においては、子機の間だ
けで同報通信を行う場合について説明したが、被呼側の
子機に親機を含むようにしても良い。即ち、所定の1台
の子機から同報通信を行うことで、残りの全ての子機と
親機から同時に呼び出し音声などを出力させる場合にも
適用できる。この場合には、親機で子機間直接通話用チ
ャンネルを受信するようにすれば対処できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によると、同報通信時に、発呼側
の端末機から、周期的に送信されるスロット構成のデー
タで、1スロットずつ複数台の被呼側の端末機を順番に
呼び出し、この呼び出しに応じて、複数台の被呼側の端
末機から、それぞれ異なるスロットを使用して発呼側の
端末機に上り信号(応答信号)を送信するようにしたこ
とで、各被呼側の端末機からの上り信号の送信が、異な
るスロットで行われ、複数台の端末機からの送信が重な
ることがなく、発呼側の端末機で上り信号を正確に受信
することが可能になる。従って、発呼側の端末機と各被
呼側の端末機との間で複信方式の通信が行われた状態
で、同報通信が行われ、良好に同報通信ができる。
【0070】またこの場合に、被呼側の各端末機から送
信される上り信号の受信電界強度を測定し、最も強い受
信電界強度が得られた上り信号の送信元の端末機からの
上り信号を受信し、監視することで、同報通信時の上り
信号を受信して監視することが良好にでき、同報通信処
理が発呼側の簡単な制御で良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による子機の構成図である。
【図2】一実施例の伝送信号のスロット構成を示す説明
図である。
【図3】一実施例による親機の構成図である。
【図4】一実施例による子機間同報通信の接続シーケン
スを示す説明図である。
【図5】一実施例による子機間同報通信の通信方式を示
す説明図である。
【図6】コードレス電話装置のシステム構成を示す構成
図である。
【図7】通信方式を示す構成図である。
【図8】従来の同報通信の一例を示す説明図である。
【図9】従来の同報通信の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
12,32 無線部 13,33 変復調部 14,34 通信制御部 15,35 ADPCMコーデック部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3台以上の複数台の端末機で構成され、
    一の端末機と他の端末機との間で、スロット構成のデジ
    タルデータの送信と受信とで時間的に異なるスロットを
    使用して伝送するデジタルコードレス電話装置におい
    て、 上記複数台の端末機の内の任意の端末機から、他の残り
    の複数台の端末機を一斉に呼び出す同報通信時に、 発呼側の端末機から、周期的に送信されるスロット構成
    のデータで、1スロットずつ複数台の被呼側の端末機を
    順番に呼び出し、この呼び出しに応じて、複数台の被呼
    側の端末機から、それぞれ異なるスロットを使用して上
    記発呼側の端末機に上り信号を送信するようにしたデジ
    タルコードレス電話装置。
  2. 【請求項2】 発呼側の端末機において、被呼側の端末
    機から送信される上り信号の受信電界強度を測定し、最
    も強い受信電界強度が得られた上り信号の送信元の端末
    機からの上り信号を受信し、監視するようにした請求項
    1記載のデジタルコードレス電話装置。
JP6318501A 1994-12-21 1994-12-21 デジタルコードレス電話装置 Pending JPH08181651A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239390A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Saxa Inc 電話システムおよびコードレス子機

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JP2010239390A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Saxa Inc 電話システムおよびコードレス子機

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