JPH07873B2 - 着色された人工皮革 - Google Patents

着色された人工皮革

Info

Publication number
JPH07873B2
JPH07873B2 JP1075880A JP7588089A JPH07873B2 JP H07873 B2 JPH07873 B2 JP H07873B2 JP 1075880 A JP1075880 A JP 1075880A JP 7588089 A JP7588089 A JP 7588089A JP H07873 B2 JPH07873 B2 JP H07873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colored
artificial leather
polyurethane
color
hue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1075880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02251682A (ja
Inventor
雅之 藤本
直正 守安
祐太郎 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP1075880A priority Critical patent/JPH07873B2/ja
Publication of JPH02251682A publication Critical patent/JPH02251682A/ja
Publication of JPH07873B2 publication Critical patent/JPH07873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Coloring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、表面被覆層を有する人工皮革において、表面
の色調に深みと濃色感を付与した人工皮革に関するもの
である。
〈従来の技術〉 従来、皮革様シート状物の1分野である人工皮革は、商
品展開の多様化に伴って多様な着色が行われたり、様々
な色調の模様付けがなされている。しかし、多量に加工
される基材シートは基体層が白色、黒系着色、青味付け
などの単純な着色であり、表面層も余り多くの着色では
なく、専ら表面層の表面に付与する仕上層によつて青色
がなされている。そして、従来の人工皮革の着色は表面
の色調と同系色に着色された基材シートが使用されてい
た。
また、加熱エンボス処理で装飾性の異色の表面を形成さ
せるためのシート状物として、織布、編布、不織布など
の布帛に、色調の異なる着色合成樹脂層を2層以上に形
成したレザーが例えば、特開昭49-69801号公報、特公昭
43-4670号公報、特開昭61-108776号公報、特公昭59-228
23号公報に、繊維質基体層と多孔質層の人工皮革におい
て、基体層に着色顔料を添加した着色層とし、表面層は
着色剤を含まないあるいは僅かな着色とした層とし、加
熱エンボス処理で装飾性を付与する人工皮革が特開昭58
-65074号公報、特開昭60-239572号公報、特公昭59-3229
9号公報、特公昭61-42019号公報などに提案されてい
る。
〈発明が解決しようとする課題〉 従来の人工皮革の着色が単に表面部分であつたり、装飾
性を付与する人工皮革では基体層の着色あるいは下層の
着色を表面に顕出させるものであつて、表面の色調とか
濃色感の改良を前提にした構成ではないため、着色剤そ
のものの生の色調であつて、十分満足の行く複雑な色調
あるいは深みのある表面でなかつたりする。
本発明は着色剤の配合では得られない(生の色調でな
い)色調と深味、濃色感のある着色された人工皮革を提
供するにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、繊維集合体にポリウレタンを主体とした弾性
重合体を含有した基体層とポリウレタンを主体とした弾
性重合体の表面層からなる人工皮革において、着色され
た基体層の色相に対して色環上の色相が3以上離れた色
相ないし補色にある着色剤で着色された表面層を有する
ことを特徴とする着色された人工皮革である。
また、本発明は、繊維集合体にポリウレタンを主体とし
た弾性重合体を含有した基体層とポリウレタンを主体と
した弾性重合体の表面層からなる人工皮革において、基
体層の着色が黒以外の着色剤で着色され、かつ最大吸収
波長におけるクーベルカームンクの式で求めた着色濃度
K/S値(Kは吸収係数、Sは散乱係数。以下同様)が3
以上である着色された基体層であり、該基体層の色相に
対して色環上の色相が3以上離れた色相ないし補色にあ
る着色剤で着色された表面層を有することを特徴とする
着色された人工皮革である。
更に、本発明は、繊維集合体にポリウレタンを主体とし
た弾性重合体を含有した基体層の着色が黒以外の着色剤
で着色され、かつ着色濃度K/S値が3以上であり、ポリ
ウレタンを主体とした弾性重合体の表面層が白色系顔
料、銀色系顔料あるいは金色系顔料のいずれかで着色さ
れた表面層を有することを特徴とする着色された人工皮
革である。
すなわち、本発明は、繊維集合体にポリウレタンを主体
とした弾性重合体を含有した基体層とポレウレタンを主
体とした弾性重合体の表面層からなる人工皮革の製造に
おいて、基体層形成弾性重合体の溶液あるいは分散液に
黒以外の着色剤を、着色後最大吸収波長の製造における
K/S値が3以上になる量を添加し、更に、表面層形成弾
性重合体の溶液あるいは分散液に、着色された基体層の
色相に対して色環上の色相が3以上離れた色相の着色剤
ないし補色である着色剤、白色系顔料、銀色系顔料、金
色系顔料のいずれかの着色剤を添加し、着色剤を添加し
た弾性重合体の溶液あるいは分散液を固化し、得られた
シート状物を仕上げることを特徴とする着色された人工
皮革の製造法である。
本発明の人工皮革を構成する基体層は、繊維集合体とし
て、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリ
オレフイン繊維、ポリアクリロニトリル線、ポリビニル
アルコール繊維、再生セルロース繊維などの群から選ば
れた繊維、あるいはポリエステル、ポリアミド、ポリオ
レフイン、ポリビニルアルコールなどから選ばれた少な
くとも1種類の重合体を極細繊維成分とする極細繊維発
生型多成分繊維、これらの繊維から選ばれた少なくとも
1種類の繊維で作られた織布、編布、不織布などの布
帛、あるいは繊維立毛織布あるいは編布などの布帛であ
る。好ましくは、極細繊維発生型多成分繊維で繊維ウエ
ブを形成し、繊維絡合処理を施して得た繊維絡合不織布
を用い、弾性重合体を含有させる前あるいは弾性重合体
を含有させた後、不織布繊維を溶剤処理、分解剤処理、
あるいは分割処理のいずれかの処理を行って、単繊維平
均繊度が0.2デニール以下の極細繊維でなる極細繊維束
状繊維の繊維絡合不織布として使用する。あるいは、紡
糸・延伸で得た0.8デニール以下の極細繊維で繊維ウエ
ブを形成し、繊維絡合処理を施して得た繊維絡合不織布
も使用できる。繊維集合体の重量は人工皮革の用途によ
つて決められるが、一般に、重量50〜500g/m2の範囲で
ある。
また、繊維集合体に含有させるポリウレタンおよび表面
層を構成するポリウレタンとしては、平均分子量500〜3
000のポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、
ポリエステル・エーテルジオール、ポリラクトンジオー
ル、ポリカーボネートジオールの群から選ばれた少なく
とも1種類のポリマージオール、芳香族ジイソシアネー
ト、芳香族トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネー
ト、環状基を有する脂肪族ジイソシアネートなどの群か
ら選ばれた少なくとも1種類の有機ポリイソシアネー
ト、そして鎖伸長剤としてジオール、ジアミン、ヒドラ
ジン、ヒドロキシアミンなどの活性水素原子を少なくと
も2個有する低分子化合物の群から選ばれた少なくとも
1種類の化合物を、所望する組成比で反応させて得たポ
リウレタンである。好ましいポリウレタンは、N,N−ジ
メチルホルムアミドに溶解したポリウレタン濃度10%溶
液の30℃における粘度が0.8〜10ポイズのポリウレタン
である。
また、弾性重合体の着色に使用する着色剤は一般に無機
顔料、有機顔料、金属粉から選ばれた顔料であるが、無
機顔料としては通常の着色顔料のほかに体質顔料を含む
ものである。また、有機顔料としてはニトロ系顔料、ア
ゾ系顔料、酸性染料系レーキ、塩基性染料系レーキ、建
染染料系顔料、イソインドリノン系顔料、媒染染料系顔
料、キナクリドン系染料、フタロシアニン系顔料などか
ら選ばれた顔料であるが、人工皮革の製造過程で損失の
少ないものであれば、染料であつてもよい。そして、着
色剤の添加量は使用する着色剤の発色性によつて異な
り、着色された基体層の最大吸収波長におけるクーベル
カームンクの式で求めた着色濃度K/S値(ただし、Kは
吸収係数、Sは散乱係数である)が3以上、好ましくは
3〜15の範囲になる着色剤量を添加する。一般には、弾
性重合体に対して着色剤は5重量%以上の量である。K/
S値が3に満たない場合には、着色はされているが表面
被覆層の色感を支配する程の濃色感にはならない。ま
た、着色の発色性は人工皮革の加工方法によつても異な
る。例えば、着色剤を含む弾性重合体溶液を湿式凝固法
で凝固させると発色性がよくないが、乾式凝固法で凝固
させると発色性が良い。そのために、着色された基体層
を湿式凝固法で作る場合には、僅かな着色剤を含むポリ
ウレタンを主体とした弾性重合体溶液を繊維集合体に含
浸し、重合体の非溶剤中で処理して湿式凝固し、乾燥し
て得た基体層に、基体層構成材料を侵さない溶剤に溶解
あるいは分散剤に分散させた弾性重合体液に着色剤を添
加し、重合体組成液とした後、基体層に含浸し、乾式凝
固法で凝固させると少ない着色剤の量で発色の良い基体
層が得られる。
一方、表面層の着色は基体層の色相に対して、色環上の
色相が3以上離れた色相ないし補色の関係にある色相の
着色剤、白色系顔料、銀色系顔料、あるいは金色系顔料
のいずれかで着色された表面とする。なお、本発明でい
うところの「色環」とは、1次色、2次色、および3次
色の12色を基本色として構成された色環を用いる。ここ
で12色の基本色としては、色の3原色(1次色)と呼ば
れる赤紫色(マゼンタ)、黄色及び青紫色(シアン)と
これら3原色の混色からなる2次色、3次色からなるも
ので、赤、だいだい、黄だいだい、黄、黄緑、緑、青
緑、緑青、青、青紫、紫、赤紫である。
これら12色の色をあたかも環の円周上に均等の間隔に配
置したものが色環である。これを第1図に示す。
第1図において、赤色は赤紫色と黄色との混色、緑色は
黄色と青緑色との混色、青紫色は青緑色と赤紫色との混
色である。また赤色の補色は青緑色、黄色の補色は青紫
色のように特定の基本色とその補色の関係を線で結んで
いる。そして、「色環上の色相が3以上離れた色相」と
は、その色環上のある色相を定め、その色相を基準とし
て色相が3以上離れた色相のことであつて、4次色以上
の高次色で構成された色環上の色相が3以上離れたこと
ではない。例えば色環上の赤色を特定の色相と定めた場
合、「色環上の色相が3以上離れた色相」とは、色環上
の黄色から青紫色に至る範囲の色相(補色である青緑色
を含む)を意味する。本発明では、表面層の着色に色相
の離れた着色剤を使用することによつて、表面の発色性
に着色剤の混合では得られない発色性と色の深味を得る
ことができる。基体層の色相と表面層の色相が接近して
いると、色調の深味を付与したり、発色性を改良する効
果が得られない。表面層の色調の濃さは、淡色から濃色
まで商品設計から決めれば良い。表面層はポリウレタン
溶液あるいは分散液に着色剤を添加し、湿式凝固法ある
いは乾式凝固法のいずれかの方法で凝固させることによ
つて得られる。
本発明で得た着色された人工皮革は、必要に応じて表面
仕上げ、例えば下地を損なわない範囲で着色剤を添加し
た仕上剤、クリヤー仕上剤、艶消し仕上剤などの仕上剤
塗布、エンボシングなどの処理、揉み処理などを行って
製品化する。
本発明で得た着色された人工皮革は、表面の色調に生の
着色剤では得られない深味と濃色感が付与された人工皮
革となる。この人工皮革は、衣料用、服飾品、用品類、
鞄袋物、靴などに使用されるが、とりわけスポーツ用の
衣料用、靴用などの使用に適している。
〈作用〉 繊維集合体にポリウレタンを主体とした弾性重合体を含
有した基体層とポリウレタンを主体とした弾性重合体の
表面層とからなる人工皮革において、基体層を黒以外の
着色剤で濃色に着色し、表面層を基体層の着色の色相に
対して色環上の色相が3以上離れた色相の着色剤、白色
系顔料、銀色系顔料、金色系顔料のいずれかの着色剤で
着色した表面とすることによって、表面の色調に下地の
色調が重なり合い、生の着色剤では得られない色調の深
味と濃色感が付与される。
〈実施例〉 次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
実施例1 ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンとからなる
極細繊維発生型多成分繊維の短繊維で繊維ウエブを作
り、繊維絡合処理を行って平均目付約600g/m2の繊維絡
合不織布を得た。一方、不織布含浸液として、ポリエチ
レンアジペート系ポリウレタン18%、無機系黄色顔料5
%、凝固調節剤1%、ジメチルホルムアミド(以下DMF
と略記する)76%の組成液を調整し、表面塗布液とし
て、ポリテトラメチレンエーテル・ポリエチレンアジペ
ート(60:40)系ポリウレタン20%、無機系青色顔料6
%(色環上の差5)、凝固調節剤1.6%、DMF72.4%の組
成液を調整した。
まず、繊維絡合不織布に含浸液を含浸し、次いで塗布液
を150g/m2の量を塗布し、DMF50%水溶液中で処理してポ
リウレタンを凝固してシート状物を得た。このシート状
物は加熱トルエン中で処理して多成分繊維のポリエチレ
ンを溶解除去してポリエチレンテレフタレート極細繊維
束状繊維とした。得られたシート状物は表面に耐光安定
剤を添加したポリカーボネート系ポリウレタンクリヤー
インクを塗布し、加熱エンボスを行って人工皮革に仕上
げた。
得られた人工皮革は、基本層が黄色に着色されており、
最大吸収波長におけるK/S値が9.7であり、表面は青色に
着色しているが底の部分が黄緑色がかつた色調感であつ
て、色調に深味があつた。この人工皮革はスポーツシュ
ーズ用として好適なものであった。
実施例2 不織布含浸液として、ポリエチレンアジペート系ポリウ
レタン18%、無機系青色顔料5%、凝固調節剤1%、DM
F76%の組成液を調整し、表面塗布液として、ポリカプ
ロラクトン系ポリウレタン20%、無機系赤色顔料6%
(色環上の差5)、凝固調節剤1.3%、DMF72.7%の組成
液を調整した。
次いで、実施例1の不織布に含浸組成液を含浸し、塗布
組成液を目標量500g/m2の液量で塗布した後、DMF40%水
溶液中で処理してポリウレタンを多孔質構造に凝固して
シート状物を得た。このシート状物は実施例1と同様に
仕上げ処理して人工皮革を得た。
得られた人工皮革は基本層が濃い青色に着色されてお
り、最大吸収波長におけるK/S値が5.2であり、表面は底
の部分がやや黒味の深紅がかつた赤色の色調感であつ
た。
比較例1 実施例2の人工皮革の製造において、表面塗布液として
着色剤に紫系顔料6%(色環上の差2)を用いて実施例
2と同様の組成液を調整し、この組成液を塗布してシー
ト状物を得、仕上げて人工皮革とした。
得られた人工皮革の表面は群青色に近い濃紫色であつ
て、色調の深味のないものであった。
実施例3 ナイロン−6極細繊維束状繊維の絡合不織布にポリエチ
レンアジペート系ポリウレタンを含有させた平均目付35
0g/m2、厚さ1.2mmのシート状物(基体)に、ポリウレタ
ンエマルジョン(濃度40%)100部、アゾ系赤橙顔料5
部、浸透剤0.5部、水60部の組成液を含浸し、絞液して
付着率117%とし、乾燥して赤橙色のシート状物(A)
を得た。このシート状物はK/S値が6.2である。
シート状物(A)の一面を平滑化し、その平滑面に塗布
するポリウレタン溶液として、ポリカプロラクトン系ポ
リウレタン18%、酸化チタン5%、凝固調節剤1.3%、D
MF75.7%のポリウレタン組成液を調整し、このポリウレ
タン組成液を440g/m2の量を塗布し、DMF40%水溶液中で
凝固して表面層を形成させた。次いで、表面を酸化チタ
ンを含む仕上剤をグラビア法で塗布し、エンボス加工を
行って人工皮革とした。
この人工皮革は底に赤味のある白色であり、独特の暖か
さを感ずる白色人工皮革である。
実施例4 表面塗布ポリウレタン溶液として、ポリカーボネート系
ポリウレタン12%、アゾ系青緑顔料(実施例3のシート
状物の色相に対して補色の関係にある色相)5%、耐光
安定剤0.5%、有機溶剤82.5%からなるポリウレタン組
成液を調整し、このポリウレタン組成液を実施例3で得
たシート状物(A)の平滑面にロール塗布法で固形分と
して25g/m2の量を塗布した後、乾燥し、エンボス加工を
行って人工皮革とした。
この人工皮革は底に赤みのある濃い青緑色であつて、暖
かさを感ずる色調であつた。
実施例5 表面塗布ポリウレタン溶液として、ポリカーボネート系
ポリウレタン10%、金色系金属顔料6%、耐光安定剤0.
5%、有機溶剤83.5%からなるポリウレタン組成液を調
整し、このポリウレタン組成液を実施例3で得たシート
状物(A)の平滑面にロール塗布法で固形分として28g/
m2の量を塗布した後、乾燥し、エンボス加工を行って人
工皮革とした。
この人工皮革は金色が一層深味を増し、濃く感じたもの
となった。
〈発明の効果〉 本発明の人工皮革は基体層と表面層との色相の関係が、
基体層の色相に対して表面層の色相が1次色、2次色、
および3次色とからなる色環の色相が3以上離れた色相
ないし補色にある着色剤、白色系顔料、銀色系顔料、金
色系顔料のいずれかの着色剤で着色することによつて、
表面の色調が下地の色調が重なり合い、生の着色剤では
得られない色調の深味と濃色感、暖色感のある色調の人
工皮革となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる「色環」を示した説明図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維集合体にポリウレタンを主体とした弾
    性重合体を含有した基体層とポリウレタンを主体とした
    弾性重合体の表面層からなる人工皮革において、着色さ
    れた基体層の色相に対して色環上の色相が3以上離れた
    色相ないし補色にある着色剤で着色された表面層を有す
    ることを特徴とする着色された人工皮革。
  2. 【請求項2】基体層の着色が黒以外の着色剤で着色さ
    れ、かつ最大吸収波長におけるクーベルカームンクの式
    で求めた着色濃度K/S値(Kは吸収係数、Sは散乱係
    数。以下同様)が3以上である請求項第1項記載の着色
    された人工皮革。
  3. 【請求項3】繊維集合体にポリウレタンを主体とした弾
    性重合体を含有した基体層の着色が黒以外の着色剤で着
    色され、かつ着色濃度K/S値が3以上であり、ポリウレ
    タンを主体とした弾性重合体の表面層が白色系顔料、銀
    色系顔料あるいは金色系顔料のいずれかで着色された表
    面層を有することを特徴とする着色された人工皮革。
JP1075880A 1989-03-27 1989-03-27 着色された人工皮革 Expired - Lifetime JPH07873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1075880A JPH07873B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 着色された人工皮革

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1075880A JPH07873B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 着色された人工皮革

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02251682A JPH02251682A (ja) 1990-10-09
JPH07873B2 true JPH07873B2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=13589038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1075880A Expired - Lifetime JPH07873B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 着色された人工皮革

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07873B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230290291A1 (en) * 2018-10-25 2023-09-14 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4716597B2 (ja) * 2001-04-06 2011-07-06 旭化成せんい株式会社 水系ポリウレタンからなる人工皮革の製造法
JP6163422B2 (ja) * 2013-12-25 2017-07-12 株式会社クラレ 皮革様シート及びその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS599280A (ja) * 1982-07-08 1984-01-18 東レ株式会社 異色スポツト群を有する銀付人造皮革
JPS59150133A (ja) * 1983-02-10 1984-08-28 東レ株式会社 皮革状ヤ−ン
JPS6297989A (ja) * 1985-10-25 1987-05-07 Toray Ind Inc 人工毛皮
JPH0814076B2 (ja) * 1987-06-16 1996-02-14 東レ株式会社 玉虫調外観を有する皮革様立毛シ−ト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230290291A1 (en) * 2018-10-25 2023-09-14 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02251682A (ja) 1990-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60311621T2 (de) Wildlederartiges Kunstleder und Verfahren zu dessen Herstellung
US20060035556A1 (en) Artificial suede-type leather and process for producing the same
JPH0816215B2 (ja) フォトクロミック材料
JP2001055669A (ja) 迷彩加工布帛
JPH07873B2 (ja) 着色された人工皮革
CN111172782A (zh) 用于涤棉混纺织物的数码印花墨水及其制备方法和应用以及染色方法
JP3122280B2 (ja) 意匠外観の優れたヌバック調人工皮革
EP3757285A1 (en) Napped artificial leather
KR102652061B1 (ko) 입모 인공 피혁 및 그 제조 방법
JP3056609B2 (ja) 意匠外観の優れたヌバック調人工皮革
JP4089324B2 (ja) スエード調人工皮革およびその製造方法
JP4450935B2 (ja) 皮革様シート基体およびその製造方法
JPS6017871B2 (ja) 皮革様シ−ト物の製造方法
JP2000265308A (ja) 透湿防水迷彩布帛およびその製造方法
JPH0814076B2 (ja) 玉虫調外観を有する皮革様立毛シ−ト
JPH11286878A (ja) 積層プリント合成皮革及びそれを製造する方法
JPH09228264A (ja) 玉虫調装飾性を備えた植毛布及び製造方法
DE2414251C3 (de) Verfahren zur Herstellung eines Kunstleders
KR0144041B1 (ko) 스웨드조 부직포 인공피혁의 염색방법
JPH10168764A (ja) パール光沢を有するスエード調人工皮革
JPS599280A (ja) 異色スポツト群を有する銀付人造皮革
KR200194619Y1 (ko) 무해성 야광 가죽
JPS5845503B2 (ja) パ−ルカンノスグレタ ダルチヨウヒカクジヨウシ−トブツ オヨビ ソノセイゾウホウ
JPS6017872B2 (ja) 皮革様シ−ト物質の製造法
KR100466049B1 (ko) 스웨드조 부직포 인공피혁의 염색방법