JPH078700Y2 - 捨て谷 - Google Patents
捨て谷Info
- Publication number
- JPH078700Y2 JPH078700Y2 JP1987195386U JP19538687U JPH078700Y2 JP H078700 Y2 JPH078700 Y2 JP H078700Y2 JP 1987195386 U JP1987195386 U JP 1987195386U JP 19538687 U JP19538687 U JP 19538687U JP H078700 Y2 JPH078700 Y2 JP H078700Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valley
- resin
- piece
- metal plate
- vertical piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [技術分野] 本考案は一階の屋根と二階の外壁との間のコーナー部に
水切りのため取り付けられる捨て谷の構造に関するもの
である。
水切りのため取り付けられる捨て谷の構造に関するもの
である。
[背景技術] 従来の捨て谷A′は金属板にて垂直片と水平片とを有す
る断面略L字状に形成されているだけであったため水切
り性能が悪くて第4図に示すように施工されていた。つ
まり、外壁下地1と屋根下地2との間のコーナー部に受
け棧3を介して捨て谷A′を配置し、捨て谷A′の水平
片に屋根材4を載せ、受け棧3及び屋根材4上に亘るよ
うに笠木5を載置して固着し、笠木5上から外壁下地1
に亘るように雨押さえ6を被せ、外壁下地1に雨押さえ
6を介して外装材7を取着し、捨て谷A′の垂直片に受
け材8を取り付けて半瓦9を被着していた。しかしかか
る従来例では捨て谷A′に水が浸入すると水切りできな
いので捨て谷A′に水が浸入しないようにするため雨押
さえ6のような部材を取り付けなければならなく、また
雨押さえ6を取り付けるために笠木5及び受け棧3を取
り付けなければならなく、施工が複雑になると共に余分
な部材を要するという問題があった。
る断面略L字状に形成されているだけであったため水切
り性能が悪くて第4図に示すように施工されていた。つ
まり、外壁下地1と屋根下地2との間のコーナー部に受
け棧3を介して捨て谷A′を配置し、捨て谷A′の水平
片に屋根材4を載せ、受け棧3及び屋根材4上に亘るよ
うに笠木5を載置して固着し、笠木5上から外壁下地1
に亘るように雨押さえ6を被せ、外壁下地1に雨押さえ
6を介して外装材7を取着し、捨て谷A′の垂直片に受
け材8を取り付けて半瓦9を被着していた。しかしかか
る従来例では捨て谷A′に水が浸入すると水切りできな
いので捨て谷A′に水が浸入しないようにするため雨押
さえ6のような部材を取り付けなければならなく、また
雨押さえ6を取り付けるために笠木5及び受け棧3を取
り付けなければならなく、施工が複雑になると共に余分
な部材を要するという問題があった。
[考案の目的] 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本考
案の目的とするところは水切りが確実にできて一階の屋
根と二階の外壁との間の施工が簡単にできると共に施工
に余分な部材を要しない捨て谷を提供するにある。
案の目的とするところは水切りが確実にできて一階の屋
根と二階の外壁との間の施工が簡単にできると共に施工
に余分な部材を要しない捨て谷を提供するにある。
[考案の開示] 本考案捨て谷Aは、金属板14に樹脂15を被覆した樹脂被
覆金属板にて垂直片10と水平片11を有する断面略L字状
に形成され、垂直片10及び水平片11の表面に夫々長手方
向に複数本の水切り突条12が突設され、垂直片10の上端
及び水平片11の側端に内部が中空になるパイプ状で柔軟
性のあるシール部13が樹脂被覆金属板の樹脂15の端と一
体に設けられ、表面側に突設される水切り突状12の高さ
が表面側にシール部13が突出する高さより低く形成され
たものであって、上述のように構成することにより従来
例の欠点を解決したものである。つまり、垂直片10及び
水平片11に夫々長手方向に複数本の水切り突条12が突設
されたことにより、水切り突条12にて垂直片10の上端側
や水平片11の側端側に水が行かないように水切りされ、
しかも垂直片10の上端及び水平片11の側端に柔軟性のあ
るシール部13が設けられたことにより、水切り突条12を
水が越えてもシール部13で確実にシールされるものであ
って、従来のように雨押さえ6を用いなくても防水でき
て施工が簡単になると共に余分な部材を要しないように
なった。
覆金属板にて垂直片10と水平片11を有する断面略L字状
に形成され、垂直片10及び水平片11の表面に夫々長手方
向に複数本の水切り突条12が突設され、垂直片10の上端
及び水平片11の側端に内部が中空になるパイプ状で柔軟
性のあるシール部13が樹脂被覆金属板の樹脂15の端と一
体に設けられ、表面側に突設される水切り突状12の高さ
が表面側にシール部13が突出する高さより低く形成され
たものであって、上述のように構成することにより従来
例の欠点を解決したものである。つまり、垂直片10及び
水平片11に夫々長手方向に複数本の水切り突条12が突設
されたことにより、水切り突条12にて垂直片10の上端側
や水平片11の側端側に水が行かないように水切りされ、
しかも垂直片10の上端及び水平片11の側端に柔軟性のあ
るシール部13が設けられたことにより、水切り突条12を
水が越えてもシール部13で確実にシールされるものであ
って、従来のように雨押さえ6を用いなくても防水でき
て施工が簡単になると共に余分な部材を要しないように
なった。
以下本考案を実施例により詳述する。
捨て谷Aの主体は第1図に示すように垂直片10と水平片
11とにより断面略L字状に形成されている。この捨て板
Aは本発明の場合金属板14に樹脂15を被覆した樹脂被覆
金属板にて形成されている。樹脂15として塩化ビニルの
ような合成樹脂でもゴム系のものでもよい。この捨て谷
Aの垂直片10の片面及び水平片11の上面には水切り突条
12を長手方向に亘って複数本設けてある。垂直片10の上
端及び水平片11の側端には柔軟性のあるシール部13を長
手方向に亘って設けてある。本発明の場合、軟質樹脂に
て内部が中空のパイプ状の部分を形成することによりシ
ール部13を一体に設けてある。シール部13が表面側に突
出する高さより水切り突条12が表面側に突設される高さ
が低くなっている。この捨て谷Aの水切り突条12を設け
た側と反対の面にはアスファルト系やゴム系等の防水シ
ートを裏打ちしてあってもよい。
11とにより断面略L字状に形成されている。この捨て板
Aは本発明の場合金属板14に樹脂15を被覆した樹脂被覆
金属板にて形成されている。樹脂15として塩化ビニルの
ような合成樹脂でもゴム系のものでもよい。この捨て谷
Aの垂直片10の片面及び水平片11の上面には水切り突条
12を長手方向に亘って複数本設けてある。垂直片10の上
端及び水平片11の側端には柔軟性のあるシール部13を長
手方向に亘って設けてある。本発明の場合、軟質樹脂に
て内部が中空のパイプ状の部分を形成することによりシ
ール部13を一体に設けてある。シール部13が表面側に突
出する高さより水切り突条12が表面側に突設される高さ
が低くなっている。この捨て谷Aの水切り突条12を設け
た側と反対の面にはアスファルト系やゴム系等の防水シ
ートを裏打ちしてあってもよい。
上記のように構成せる捨て谷Aは第2図(a)に示す建
物Bの一階の屋根と二階の外壁との間のコーナー部Cに
施工される。外壁下地1と屋根下地2にはルーフィング
16や防水シート17が積層され、コーナー部に第2図
(b)に示すように配置され、釘18等で固定される。第
3図に示すように屋根下地2上に葺かれた屋根材4は捨
て谷Aの水平片11上に重ねられ、外壁下地1に貼られた
外装材7は垂直片10に重ねられる。捨て谷Aの垂直片10
を介して外壁下地1には受け材8が固着され、屋根材4
と垂直片10との間を覆うように半瓦9が被せられ、半瓦
9が受け材8に固定される。このように施工すると、半
瓦9から水が浸入しても捨て谷Aにて受けられ、水切り
突条12にて垂直片10の上端や水平片11の側端に行かない
ように水切りされ、浸入した水が捨て谷Aを取り付けた
部分の傾斜に沿って捨て谷Aの長手方向に流れて排水さ
れる。またたとえ水が水切り突条12を越えてもシール部
13でシールされて下地に浸入しない。
物Bの一階の屋根と二階の外壁との間のコーナー部Cに
施工される。外壁下地1と屋根下地2にはルーフィング
16や防水シート17が積層され、コーナー部に第2図
(b)に示すように配置され、釘18等で固定される。第
3図に示すように屋根下地2上に葺かれた屋根材4は捨
て谷Aの水平片11上に重ねられ、外壁下地1に貼られた
外装材7は垂直片10に重ねられる。捨て谷Aの垂直片10
を介して外壁下地1には受け材8が固着され、屋根材4
と垂直片10との間を覆うように半瓦9が被せられ、半瓦
9が受け材8に固定される。このように施工すると、半
瓦9から水が浸入しても捨て谷Aにて受けられ、水切り
突条12にて垂直片10の上端や水平片11の側端に行かない
ように水切りされ、浸入した水が捨て谷Aを取り付けた
部分の傾斜に沿って捨て谷Aの長手方向に流れて排水さ
れる。またたとえ水が水切り突条12を越えてもシール部
13でシールされて下地に浸入しない。
[考案の効果] 本考案捨て谷は叙述のように垂直片及び水平片に夫々長
手方向に複数本の水切り突条が突設されたので、水切り
突条にて垂直片の上端側や水平片の側端側に水が行かな
いように水切りされ、しかも垂直片の上端及び水平片の
側端に柔軟性のあるシール部が設けられたので、水切り
突条を水が越えてもシール部で確実にシールされるもの
であって、従来のように雨押さえを用いなくても防水で
きて施工が簡単にできると共に余分な部材を要しないも
のであり、また垂直片の上端及び水平片の側端に設ける
シール部を内部が中空になるパイプ状で柔軟性のあるも
のとしたので、シール部に十分な弾性変形性があってシ
ール部に屋根材や外装材の裏面を圧接したとき長期にわ
たって安定したシールができるものであり、しかも表面
側に突設した水切り突条の高さを表面側にシール部分が
突出する高さより低く形成したので、突出高さの高いシ
ール部には屋根材や外装材の裏面が支障なく圧接され、
水切り突条の高さが低いために受け材や半瓦の端部が当
接固定され易いものであり、さらに垂直片の上端及び水
平片の側端に設けられるシール部が水切り突条より高く
且つパイプ状で柔軟性を有するように形成したので、シ
ール部を大きく変形させてシール部を屋根材や外装材に
確実に弾接させることができると共にシール部を大きく
変形させて水切り突条を屋根材に当接させて確実に水切
りできるものであり、また金属板に樹脂を被覆した樹脂
被覆金属板で捨て谷を形成し、樹脂被覆金属板の樹脂の
端に一体にパイプ状のシール部を形成したので、シール
部分によって樹脂被覆金属板の樹脂の端部からの剥がれ
が防止されて上記水切り効果が長期に亘って確保される
ものである。
手方向に複数本の水切り突条が突設されたので、水切り
突条にて垂直片の上端側や水平片の側端側に水が行かな
いように水切りされ、しかも垂直片の上端及び水平片の
側端に柔軟性のあるシール部が設けられたので、水切り
突条を水が越えてもシール部で確実にシールされるもの
であって、従来のように雨押さえを用いなくても防水で
きて施工が簡単にできると共に余分な部材を要しないも
のであり、また垂直片の上端及び水平片の側端に設ける
シール部を内部が中空になるパイプ状で柔軟性のあるも
のとしたので、シール部に十分な弾性変形性があってシ
ール部に屋根材や外装材の裏面を圧接したとき長期にわ
たって安定したシールができるものであり、しかも表面
側に突設した水切り突条の高さを表面側にシール部分が
突出する高さより低く形成したので、突出高さの高いシ
ール部には屋根材や外装材の裏面が支障なく圧接され、
水切り突条の高さが低いために受け材や半瓦の端部が当
接固定され易いものであり、さらに垂直片の上端及び水
平片の側端に設けられるシール部が水切り突条より高く
且つパイプ状で柔軟性を有するように形成したので、シ
ール部を大きく変形させてシール部を屋根材や外装材に
確実に弾接させることができると共にシール部を大きく
変形させて水切り突条を屋根材に当接させて確実に水切
りできるものであり、また金属板に樹脂を被覆した樹脂
被覆金属板で捨て谷を形成し、樹脂被覆金属板の樹脂の
端に一体にパイプ状のシール部を形成したので、シール
部分によって樹脂被覆金属板の樹脂の端部からの剥がれ
が防止されて上記水切り効果が長期に亘って確保される
ものである。
第1図(a)は本考案捨て谷の一実施例の斜視図、第1
図(b)は第1図(a)の断面図、第2図(a)は同上
の捨て谷を施工する場所を示す概略平面図、第2図
(b)は捨て谷を配置した状態の斜視図、第3図は同上
の施工状態の断面図、第4図は従来例の断面図であっ
て、Aは捨て谷、10は垂直片、11は水平片、12は水切り
突条、13はシール部、14は金属板、15は樹脂である。
図(b)は第1図(a)の断面図、第2図(a)は同上
の捨て谷を施工する場所を示す概略平面図、第2図
(b)は捨て谷を配置した状態の斜視図、第3図は同上
の施工状態の断面図、第4図は従来例の断面図であっ
て、Aは捨て谷、10は垂直片、11は水平片、12は水切り
突条、13はシール部、14は金属板、15は樹脂である。
Claims (1)
- 【請求項1】金属板に樹脂を被覆した樹脂被覆金属板に
て垂直片と水平片を有する断面略L字状に形成され、垂
直片及び水平片の表面に夫々長手方向に複数本の水切り
突条が突設され、垂直片の上端及び水平片の側端に内部
が中空になるパイプ状で柔軟性のあるシール部が樹脂被
覆金属板の樹脂の端と一体に設けられ、表面側に突設さ
れる水切り突条の高さが表面側にシール部が突出する高
さより低く形成された捨て谷。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987195386U JPH078700Y2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 捨て谷 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987195386U JPH078700Y2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 捨て谷 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0198836U JPH0198836U (ja) | 1989-07-03 |
JPH078700Y2 true JPH078700Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31486066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987195386U Expired - Lifetime JPH078700Y2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 捨て谷 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078700Y2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5339180Y2 (ja) * | 1973-05-04 | 1978-09-21 | ||
JPS5211616Y2 (ja) * | 1974-06-20 | 1977-03-14 | ||
JPS5926402Y2 (ja) * | 1974-09-05 | 1984-08-01 | アイダエンジニアリング (株) | プリセツト2作動制御装置 |
JPS60129421U (ja) * | 1984-02-10 | 1985-08-30 | 三協アルミニウム工業株式会社 | ジヨイントパネルの密封保持装置 |
JPS60194018U (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-24 | 中川 茂 | 水切りシ−ト材 |
JPS6113067A (ja) * | 1984-06-27 | 1986-01-21 | Okano Valve Seizo Kk | 絞り弁 |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP1987195386U patent/JPH078700Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0198836U (ja) | 1989-07-03 |
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