JPH0786947A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JPH0786947A
JPH0786947A JP22417993A JP22417993A JPH0786947A JP H0786947 A JPH0786947 A JP H0786947A JP 22417993 A JP22417993 A JP 22417993A JP 22417993 A JP22417993 A JP 22417993A JP H0786947 A JPH0786947 A JP H0786947A
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capacitors
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JP22417993A
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Shigemi Kudo
茂実 工藤
Nobuyuki Arasawa
伸幸 荒澤
Masaru Kokubo
優 小久保
Toshiro Tsukada
敏郎 塚田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】キャパシタアレイを用いた逐次比較型A/D変
換器において、補正用キャパシタアレイ7,補正用スイ
ッチ群9,スイッチ回路網25,演算記憶回路17,ア
ナロググランド(AGND)線30を新たに設け、キャ
パシタアレイの共通接続点10の電位を広範囲に変化さ
せる。 【効果】A/D変換器の非線形誤差の補正だけでなく、
オフセットキャンセルも同時に行うことができ、高精度
なA/D変換器が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャパシタアレイを用い
た逐次比較型A/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】A/D変換器の精度を高める技術の一つ
として、自己補正があり、キャパシタアレイを用いた逐
次比較型のA/D変換器には、特開昭59−83418 号公報
に記載の手段がある。これは、補正用キャパシタを一つ
設け、キャパシタアレイの共通接続点に一端を接続し、
他端には補正用電圧を印加して、A/D変換器の非線形
誤差をキャパシタアレイ部分の1LSBの範囲で補正
し、高精度のリニアリティを得ている。また、オフセッ
トをキャンセルする手段は、A/D変換した結果から、
予め検出しておいたオフセットデータをディジタル的に
減算する手段がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】A/D変換器には、電
圧比較器のオフセットや、フィードスルーによって数十
mVのオフセット誤差が発生する。これは、3から8
〔LSB〕に相当し、キャパシタアレイと抵抗ストリン
グの組合せで分解能を高めた場合でもキャパシタアレイ
部分の2から3〔LSB〕相当の誤差が発生する。特開
昭59−83418 号公報に記載の手段では、補正範囲がキャ
パシタアレイ部分の1LSBと狭く、非線形誤差の補正
には十分であるが、オフセットキャンセルを行うことは
困難である。また、A/D変換した結果から、予め検出
しておいたオフセットデータをディジタル的に減算する
という手段は、ディジタル出力コードの最大値近辺、も
しくは最小値近辺がつぶれてしまい、ダイナミックレン
ジが得られない。
【0004】本発明の目的は補正範囲を広くし、非線形
誤差の補正と共に、ダイナミックレンジを損なわずにオ
フセットキャンセルも行うことによって、さらに高精度
なA/D変換器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、キ
ャパシタアレイの1LSBに相当するキャパシタと同じ
容量の補正用キャパシタを複数と、複数の補正用キャパ
シタに補正用電圧を印加する手段と、複数の補正用キャ
パシタに印加する補正用電圧の制御をする手段を設け、
複数の補正用キャパシタの一端をキャパシタアレイの共
通接続点に接続し、もう一端にコードに対応した補正用
電圧をそれぞれ印加する。
【0006】
【作用】誤差の補正範囲は(補正用キャパシタの総容
量)/(キャパシタアレイの1LSB分の容量)の値(単位は
キャパシタアレイ部分の〔LSB〕)で表される。例え
ば、キャパシタアレイの1LSBに相当するキャパシタ
と同じ容量の補正用キャパシタを四個使用した場合には
キャパシタアレイの4LSBの補正範囲が得られる。こ
のように補正用キャパシタを複数用いた場合には、キャ
パシタアレイの1LSB以上の補正範囲を得ることができ
る。
【0007】
【実施例】図1において、1はアナログ入力電圧(Ai
n)、2は上限基準電圧(VT)供給線、3は下限基準
電圧(VB)供給線、4はサンプル電圧供給線、6は主
キャパシタアレイ、7は補正用キャパシタアレイ、8は
主スイッチ群、9は補正用スイッチ群、10はキャパシ
タアレイの共通接続点、11は電圧比較器、14は逐次
比較レジスタ(SAR)、16は主スイッチ制御回路、
17は演算記憶回路、25は補正用スイッチ回路網、2
7は主スイッチ回路網、26は抵抗ストリング、30は
アナロググランド線、34は制御回路である。
【0008】本実施例のA/D変換器の内部D/A変換
器は、2のL乗個のキャパシタから成る主キャパシタア
レイ6と、2のM乗段階のタップ電圧を発生する抵抗ス
トリング26で構成され、主キャパシタアレイ6に上位
Lビット、抵抗ストリング26には下位Mビットを割り
当てている。そのため、このA/D変換器は、(L+
M)ビットの分解能を持つ。また、このA/D変換器
は、補正用の内部D/A変換器も持っている。補正用の
内部D/A変換器は、2のN乗個のキャパシタから成る
補正用キャパシタアレイ7と、2のP乗段階のタップ電
圧を発生する抵抗ストリング26で構成され、補正用キ
ャパシタアレイ7に上位Nビット,抵抗ストリング26
に下位Pビットを割り当てている。そのため、このA/
D変換器のオフセット電圧や非線形歪の除去は、(N+
P)ビットの分解能で行える。抵抗ストリング26は、
2のM乗段階と2のP乗段階両方のタップ電圧が発生可
能である。
【0009】また、本実施例のA/D変換器は、モノリ
シックである。
【0010】本実施例では、補正用キャパシタアレイ
7,補正用スイッチ群9,演算記憶回路17,スイッチ
回路網25,アナロググランド線30を設けることによ
り、キャパシタアレイの共通接続点10の電位を広範囲
に補正し、非線形誤差の補正と共にオフセットキャンセ
ルも行って、高精度なA/D変換特性を得るところに特
徴がある。
【0011】主キャパシタアレイ6は、セグメント型で
あり、2のL乗個の同容量のキャパシタが一端を共通に
接続して並んでおり、A/D変換時には、アナログ入力
電圧(Ain)のホールドキャパシタ、および上位Lビ
ットの内部D/A変換器として機能する。この制御は、
主スイッチ制御回路16が出力する、制御データ24に
よって行われ、上限基準電圧(VT)、もしくは下限基
準電圧(VB)が主キャパシタアレイ6のそれぞれのキ
ャパシタに個別に印加される。ただし、主キャパシタア
レイ6のキャパシタのうちC(0)には、スイッチ回路
網27が出力するタップ電圧出力29が印加される。
【0012】主スイッチ群8は、主スイッチ制御回路1
6が出力する制御データ24によって、主キャパシタア
レイ6のそれぞれのキャパシタに印加する電圧の切替え
を行う。
【0013】図1において、スイッチ回路網27は、抵
抗ストリング26との組合せにより、下位Mビットの内
部D/A変換器として機能し、抵抗ストリング26で発
生する2のM乗段階のタップ電圧を、主スイッチ制御回
路16が出力する制御データ24によって切替え,出力
し、主キャパシタアレイ6のキャパシタC(0)に接続
された主スイッチ群8のスイッチS(0)の一端に印加
する。
【0014】補正用キャパシタアレイ7は、セグメント
型であり、主キャパシタアレイ6の最小単位キャパシタ
と同容量のキャパシタがキャパシタアレイの共通接続点
10に一端を共通に接続して、2のN乗個並んでいる。
そして補正データ上位Nビットの補正用D/A変換器と
して機能する。この制御は、演算記憶回路17が出力す
る制御データ23によって行われ、上限基準電圧(V
T)、もしくは下限基準電圧(VB)が補正キャパシタ
アレイ7のそれぞれのキャパシタに個別に印加される。
ただし、補正キャパシタアレイ7のキャパシタのうちC
P(0)には、スイッチ回路網25で出力するタップ電
圧出力28が印加される。
【0015】補正用スイッチ群9は、演算記憶回路17
が出力する制御データ23によって、補正用キャパシタ
アレイ7のそれぞれのキャパシタに印加する電圧の切替
えを行う。
【0016】スイッチ回路網25は、抵抗ストリング2
6とで補正データ下位Pビットの補正用D/A変換器と
して機能し、抵抗ストリング26で発生する2のP乗段
階のタップ電圧を、演算記憶回路17が出力する制御デ
ータ23によって切替え,出力し、補正用キャパシタア
レイ7のキャパシタCP(0)に印加する。
【0017】抵抗ストリング26は、スイッチ回路網2
7とスイッチ回路網25で使用する、2のM乗段階,2
のP乗段階のタップ電圧、および、アナロググランド(A
GND)を発生する。
【0018】電圧比較器11は、サンプル時にはスイッ
チ12をONにして、キャパシタアレイの共通接続点1
0の電位を一定電圧VCOMにバイアスし、主キャパシ
タアレイ6の他端にアナログ入力電圧(Ain)等を印
加し、各キャパシタC(0),C(1)),…C(2のL
乗−1)全てにチャージさせる。ホールド時にはスイッ
チ12をOFFにして、主キャパシタアレイ6のそれぞ
れのキャパシタに印加する電圧を変化させた時とサンプ
ル時のキャパシタアレイの共通接続点10の電位VCO
Mとの大小を検出する。
【0019】逐次比較レジスタ14は、サンプル期間に
サンプル期間信号(TCG)22を出力する。ホールド
時には、まず最初に第一ビット(MSB)のフラグを立
て、電圧比較結果13に対応してフラグを下げる、また
は立てる。同様に、第二ビット,第三ビット、と繰り返
し、LSBまで、(L+M)回、もしくは(N+P)回
行い、最後にA/D変換終了信号(EOC)21を出力
する。
【0020】図1の制御回路34は、図2に示す構成に
なっており、その動作シーケンスを図3に示す。制御回
路34は、制御回路89,電源オン検出回路36,論理
和ゲートで構成されている。そして、入力信号は、クロ
ック31,ADトリガ32,校正外部トリガ33で、出
力信号は、内部クロック39,誤差データ検出信号4
0,オフセット誤差検出信号41,キャパシタ誤差検出
信号42,補正データ演算信号43,A/D変換信号4
4,AD内部トリガ45である。
【0021】それぞれの出力信号の動作は、図3に示す
ように、電源オン検出回路36で電源オン時に発生する
電源オン検出信号37、もしくは校正外部トリガ33に
よって校正トリガ38を発生する。校正トリガ38によ
って、A/D変換信号44がアクティブの場合は、アク
ティブを解除し、オフセット誤差検出信号41をアクテ
ィブにし、本A/D変換器をオフセット誤差の検出動作
状態にする。オフセット誤差の検出動作終了によって、
オフセット誤差検出信号41のアクティブが解除され、
キャパシタ誤差検出信号42がアクティブになり、本A
/D変換器をキャパシタ誤差の検出動作に移行する。キ
ャパシタ誤差の検出動作終了によって、キャパシタ誤差
検出信号42のアクティブが解除され、補正データ演算
信号43がアクティブになり、本A/D変換器を補正デ
ータの演算動作に移行する。補正データの演算動作終了
によって、補正データ演算信号43のアクティブが解除
され、A/D変換信号44がアクティブになり、本A/
D変換器は、A/D変換が可能な状態に移行し、ADト
リガ32によってAD内部トリガ45がアクティブにな
ると、A/D変換の実行を開始できる。誤差データ検出
信号40は、オフセット誤差検出信号41とキャパシタ
誤差検出信号42を論理和したものである。また、本A
/D変換器の論理回路は、クロック31をバッファを通
して得た内部クロック39に同期して動作する。
【0022】主スイッチ制御回路16は、図4に示すよ
うにデコーダ46,デコーダ47,セレクタ48,レジ
スタ49,デコーダ50,セレクタ51、その他論理ゲ
ートによって構成されている。本A/D変換器の動作
は、オフセット誤差検出,キャパシタ誤差検出,補正デ
ータ演算,A/D変換の四つに大きく分けられる。主ス
イッチ制御回路16の動作を、本A/D変換器の四つの
動作状態に分け説明する。
【0023】オフセット誤差検出時は、サンプル期間
(TCG)に、スイッチ5をスイッチ5AGND制御線
57によってアナロググランド(AGND)側にオン,
主スイッチ群8を主スイッチ群AinAGND制御線5
4によってサンプル電圧供給線4側にオン,スイッチ1
2をスイッチ12制御線55によってオンさせる。そし
て、デコーダ46の入力データをオールゼロにし、デコ
ーダ46は、それに対応した主スイッチ回路網制御デー
タ52を出力して、主スイッチ回路網27の出力である
タップ電圧出力29を下限基準電圧(VB)に固定する
よう制御する。そして、主スイッチ群8の各スイッチ
は、主スイッチ群VT/VB切替制御データ53によっ
てどちらにもオンしないようにする。ホールド期間は、
スイッチ12をスイッチ12制御線55によってオフに
し、セレクタ48の出力は、レジスタ49に格納された
アナロググランド(AGND)値を表すデータを選択
し、主スイッチ群VT/VB切替制御データ53として
これを出力し、主キャパシタアレイ6の半数のキャパシ
タに上限基準電圧(VT),残り半数のキャパシタに下
限基準電圧(VB)を印加するよう制御する。
【0024】キャパシタ誤差検出時は、主スイッチ群8
をサンプル電圧供給線4側にオンしないようにする。そ
して、デコーダ46の入力データをオールゼロにし、デ
コーダ46は、それに対応した主スイッチ回路網制御デ
ータ52を出力して、主スイッチ回路網27の出力であ
るタップ電圧出力29を下限基準電圧(VB)に固定す
るよう制御する。セレクタ48の出力は、Lビットカウ
ンタ出力58をデコーダ50によってデコードしたデコ
ーダ50の出力を選択し、主スイッチ群VT/VB切替
制御データ53として出力する。そして比較する主キャ
パシタアレイ6の二つのキャパシタの一方に上限基準電
圧(VT)、もう一方に下限基準電圧(VB)を印加す
るよう制御する。ただし、サンプル期間とホールド期間
では、印加する電圧が逆になるようにする。スイッチ1
2は、スイッチ12制御線55によってサンプル時にオ
ン,ホールド時にオフする。
【0025】補正データ演算時、主スイッチ制御回路1
6は、動作せず、停止状態となる。
【0026】A/D変換時は、サンプル期間(TCG)
にスイッチ5をスイッチ5Ain制御線56によって、
アナログ入力電圧(Ain)側にオン,主スイッチ群8
を主スイッチ群AinAGND制御線によって、サンプ
ル電圧供給線4側にオン,スイッチ12をスイッチ12
制御線55によってオンさせる。ホールド期間は、スイ
ッチ12をスイッチ12制御線55によってオフする。
そして、デコーダ46は、逐次比較レジスタ14の出力
であるデータバス15を入力し、データバス15の下位
Mビットのコードに対応した主スイッチ回路網制御デー
タ52を出力して、データバス15の下位Mビットのコ
ードに対応したタップ電圧出力29を出力するよう主ス
イッチ回路網27を制御する。セレクタ48の出力は、
データバス15の上位Lビットをデコーダ47によって
デコードしたデコーダ47の出力を選択し、主スイッチ
群VT/VB切替制御データ53として出力する。そし
て、主キャパシタアレイ6のそれぞれのキャパシタにデ
ータバス15の上位Lビットに対応した上限基準電圧
(VT)、または下限基準電圧(VB)を印加するよう
主スイッチ群8を制御する。
【0027】演算記憶回路17は、図5に示すように加
算器59,加算レジスタ60,セレクタ61,2の補数
器62,レジスタ63,セレクタ64,セレクタ65,
補正データレジスタ66,セレクタ67,セレクタ6
8,デコーダ69,デコーダ70,セレクタ71,セレ
クタ72,レジスタ73,オールゼロ検出デコーダ7
4,Lビットカウンタ75,比較器76,Lビットダウ
ンカウンタ77,オールゼロ検出デコーダ78、その他
論理ゲートで構成されている。演算記憶回路17の動作
をオフセット誤差検出,キャパシタ誤差検出,補正デー
タ演算,A/D変換の四つに分け、説明する。
【0028】オフセット誤差検出時、デコーダ69,デ
コーダ70に入力するデータは、逐次比較レジスタ14
が出力するデータバス15を選択し、データバス15の
上位Nビットをデコーダ69に、下位Pビットをデコー
ダ70に入力する。デコーダ69の出力である補正用ス
イッチ群VT/VB切替制御データ84は、補正用キャ
パシタアレイ7のそれぞれのキャパシタに、データバス
15の上位Nビットのコードに対応して上限基準電圧
(VT)、または下限基準電圧(VB)を印加するよう
補正用スイッチ群9を制御する。デコーダ70の出力で
ある補正用スイッチ回路網制御データ85は、データバ
ス15の下位Pビットのコードに対応したタップ電圧2
8を出力するよう、補正用スイッチ回路網25を制御す
る。Lビットカウンタ75の出力であるLビットカウン
タ出力データ58はオールゼロにセットされ、補正デー
タレジスタアドレス82には、Lビットカウンタ出力デ
ータ58が選択される。補正データレジスタ入力データ
81は、データバス15が選択される。そして、EOC
21によって、データバス15の値が補正データレジス
タ66のDE(0)に格納される。この時のDE(0)
の値がオフセット誤差のデータとなる。DE(X)は、
補正データレジスタアドレス82がXの時に選択される
レジスタの値である。
【0029】キャパシタ誤差検出時、デコーダ69,デ
コーダ70に入力するデータは、オフセット誤差検出時
と同様に逐次比較レジスタ14が出力するデータバス1
5が選択される。そして、補正用スイッチ群VT/VB
切替制御データ84によって補正用スイッチ群9が、補
正用スイッチ回路網制御データ85によって、補正用ス
イッチ回路網25が、それぞれ制御される。Lビットカ
ウンタ75の出力であるLビットカウンタ出力データ5
8はオフセット誤差検出時のEOC21によってカウン
トアップし、1がセットされ、補正データレジスタアド
レス82は、Lビットカウンタ出力データ58が選択さ
れる。補正データレジスタ入力データ81は、データバ
ス15が選択される。そして、EOC21によって、デ
ータバス15の値が補正データレジスタ66のDE
(1)に格納され、Lビットカウンタ出力データ58の
値がカウントアップする。その後、同様の動作を繰り返
し、Lビットカウンタ出力データ58の値は、(2のL
乗−1)までカウントアップし、補正データレジスタ6
6のDE(2のL乗−1)までのレジスタに、それぞれ
のデータバス15の値が格納される。この時のDE
(1)からDE(2のL乗−1)の値が、主キャパシタ
アレイ6のC(1)からC(2のL乗−1)、それぞれ
のキャパシタの誤差データとなる。
【0030】補正データ演算時、Lビットダウンカウン
タ77の出力は、最初オールゼロにセットされ、セレク
タ72の出力は、オールゼロ検出デコーダ74の出力に
よって中間データが格納されたレジスタ73の出力が選
択される。Lビットカウンタ75の出力,Lビットカウ
ンタ出力データ58の値も最初オールゼロにセットさ
れ、補正データレジスタアドレス82に選択される。そ
して、補正データレジスタアドレス82の値に対応した
補正データレジスタ66に格納された誤差データが補正
データレジスタ出力データ83として出力される。最
初、Lビットカウンタ出力データ58の値がゼロなの
で、最初の補正データレジスタ出力データ83の値は、
DE(0)の値となる。
【0031】最初は、Lビットダウンカウンタ77の出
力がオールゼロで、Lビットカウンタ出力データ58の
値がオールゼロなので、セレクタ61の出力は、補正デ
ータレジスタ出力データ83が選択され、MSBを反転
し、加算器59の一方の入力に印加する。加算レジスタ
60は、最初ゼロが格納されている。そのため、加算器
のもう一方の入力にはゼロが印加され加算レジスタ60
には、最初、DE(0)の値が格納される。その後、クロ
ック39によって、Lビットカウンタ出力データ58の
値がカウントアップする。補正データレジスタ出力デー
タ83の値は、DE(1)の値となり、セレクタ61の出
力は、2の補数器62を通して補正データレジスタ出力
データ83の値の符号を反転した値を選択する。そし
て、MSBを反転し、加算器59によって加算レジスタ
60の値に加算する。
【0032】以後、同様の動作をLビットカウンタ出力
データ58の値が2の(L−1)乗になるまで繰り返
す。Lビットカウンタ出力データ58の値が2の(L−
1)乗の時、Lビットダウンカウンタ77の出力がゼロ
であるため、セレクタ72の出力は、オールゼロ検出デ
コーダ74の出力によって中間データが格納されたレジ
スタ73の出力が選択されている。そのため、比較器7
6のA入力とB入力が一致し、比較器76が信号を出力
する。これによって、加算レジスタ60の内容は、MS
Bを反転し、Lビットダウンカウンタ77の出力を補正
データレジスタアドレス82に選択し、これに対応した
補正データレジスタ66のDE(0)に格納される。そ
して、Lビットカウンタ75がリセットされ、Lビット
ダウンカウンタ77がカウントダウンされる。
【0033】次に、Lビットダウンカウンタ77の出力
は、2のL乗−1になり、セレクタ72の出力は、Lビ
ットダウンカウンタ77の出力が選択される。そのた
め、Lビットカウンタ出力データ58の値は、クロック
39によってゼロからLビットダウンカウンタ77の出
力の値までカウントアップする。補正データレジスタア
ドレス82の値は、Lビットカウンタ出力データ58の
値が選択される。そして、補正データレジスタアドレス
82の値に対応した補正データレジスタ66に格納され
た誤差データが補正データレジスタ出力データ83に出
力される。
【0034】セレクタ61の出力は、補正データレジス
タ出力データ83が選択され、MSBを反転し、加算器5
9の一方の入力に印加する。加算レジスタ60は、最初
ゼロが格納されている。そのため、加算レジスタ60に
は最初、DE(0)の値が格納される。その後、クロッ
ク39によってLビットカウンタ75の出力,Lビット
カウンタ出力データ58の値がカウントアップする。補
正データレジスタ出力データ83の値は、DE(1)の
値となり、MSBを反転し、加算器59によって加算レ
ジスタ60の値に加算する。
【0035】以後、同様の動作をLビットカウンタ出力
データ58の値がLビットダウンカウンタ77の出力の
値になるまで繰り返す。Lビットカウンタ出力データ5
8の値がLビットダウンカウンタ77の出力の値と一致
した時、Lビットダウンカウンタ77の出力が補正デー
タレジスタアドレス82として選択され、Lビットダウ
ンカウンタ77の出力に対応した補正データレジスタ6
6に加算レジスタ60の内容が、MSBを反転し、格納
される。以後、同様の動作をLビットダウンカウンタ7
7の出力が1になるまで繰り返す。以上の動作によって
補正データが算出される。
【0036】A/D変換時は、データバス15の上位N
ビットを補正データレジスタアドレス82として選択
し、それによって選択された補正データレジスタ66の
データが補正データレジスタ出力データ83となり、デ
コーダ69,デコーダ70に印加される。デコーダ6
9,デコーダ70に印加するデータに対応して、デコー
ダ69の出力,補正用スイッチ群VT/VB切替制御デ
ータ84は、補正用キャパシタアレイ7のそれぞれのキ
ャパシタに、補正データレジスタ出力データ83の上位
Nビットに対応して上限基準電圧(VT)、または下限
基準電圧(VB)を印加するよう補正用スイッチ群9を
制御する。デコーダ70の出力,補正用スイッチ回路網
制御データ85は、補正データレジスタ出力データ83
の下位Pビットに対応したタップ電圧出力28を発生す
るようスイッチ回路網25を制御する。
【0037】本実施例における基本的なA/D変換は、
図1において、主キャパシタアレイ6,主スイッチ群
8,主スイッチ回路網27,抵抗ストリング26,電圧
比較器11,逐次比較レジスタ14,主スイッチ制御回
路16によって行われる。その動作シーケンスを図6,
図7に示す。図6は、クロック31,ADトリガ32,
スイッチ5,スイッチ12,データバス15のデータ,
D(0)からD(L+M−1),EOC21の動作を示
している。図7は、データバス15のコードによって主
スイッチ制御回路16が制御する主スイッチ群8のスイ
ッチ、S(0)からS(2のL乗−1)の動作を示して
いる。
【0038】まず最初にサンプル期間TCGにおいてア
ナログ入力電圧(Ain)のサンプリングを行う。スイ
ッチ12をオンさせて、キャパシタアレイの共通接続点
10の電位を一定電圧VCOMにバイアスし、スイッチ
5と主スイッチ群8の全てのスイッチをアナログ入力電
圧(Ain)側にオンさせ、主キャパシタアレイ6の全
てのキャパシタにアナログ入力電圧(Ain)をチャー
ジさせる。
【0039】その後、スイッチ12をオフさせて、キャ
パシタアレイの共通接続点10の電位をハイインピーダ
ンス状態にし、主キャパシタアレイ6の全てのキャパシ
タにチャージさせた電荷をホールドさせる。
【0040】そして、期間T(0)において逐次比較レ
ジスタ14の第一ビット(MSB)のフラグを立て、デ
ータバス15のデータD(L+M−1)を1にし、デー
タバス15のコードによって主スイッチ制御回路16が
主スイッチ群8を制御し、主キャパシタアレイ6のそれ
ぞれのキャパシタに印加する電圧を切替える。期間T
(0)では、主スイッチ群8のスイッチ,S(2のL乗−
1)からS(2の(L−1)乗+1)とS(0)が下限基
準電圧(VB)側にオンし、S(2の(L−1)乗)からS
(1)が上限基準電圧(VT)側にオンする。これによ
って、主キャパシタアレイ6の半数のキャパシタに下限
基準電圧(VB)が、残り半数のキャパシタに上限基準
電圧(VT)が印加される。これによってキャパシタア
レイの共通接続点10の電位が変化し、サンプル期間T
CGのキャパシタアレイの共通接続点10の電位との大
小を電圧比較器11によって検出し、サンプル期間TC
Gのキャパシタの共通接続点10の電位の方が大きい場
合は1を、逆の場合は0を電圧比較結果13として出力
する。電圧比較結果13が1の場合、逐次比較レジスタ
14は現在立てているフラグを立てたままにし、逆の場
合は、現在立てているフラグを下げる。同じように、期
間T(1),期間T(2)…と期間T(L+M−1)ま
で繰り返す。ただし、期間T(L)以降は、主スイッチ
制御回路16の制御対象が主スイッチ群8から主スイッ
チ回路網27に変わり、データバス15のデータ,下位
Mビットによって主スイッチ制御回路16が主スイッチ
回路網27を制御し、抵抗ストリング26で発生する2
のM乗段階のタップ電圧を主キャパシタアレイ6のキャ
パシタC(0)に印加する。逐次比較レジスタ14がL
SBまで決定したデータが、アナログ入力信号(Ai
n)をA/D変換した結果となる。
【0041】しかし、主キャパシタアレイ6のキャパシ
タには誤差が有り、A/D変換結果に非線形誤差として
表れる。さらに電圧比較器11等にはオフセット誤差等
がある。高精度なA/D変換特性を得るには、これらの
誤差を補正する必要がある。
【0042】非線形誤差の補正を行う既存構成のA/D
変換器の構成を図8に示す。本発明の実施例との大きな
相違点は、補正用のキャパシタに主キャパシタアレイ6
の最小単位キャパシタと同容量のキャパシタ、CP
(0)が一つだけ使われていることである。そのため、
補正範囲が主キャパシタアレイ6の1LSB相当だけで
あり、非線形誤差の補正は可能だが、オフセットキャン
セルは不可能である。本実施例では、補正用キャパシタ
を複数個設けて補正範囲を広くし、非線形誤差の補正だ
けでなく、オフセットキャンセルも行い、高精度なA/
D変換特性を得る。
【0043】オフセット誤差検出のタイムチャートを図
9,図10に示す。図9は、クロック31,校正トリガ
38,オフセット誤差検出信号41,キャパシタ誤差検
出信号42,A/D変換信号44,スイッチ5,スイッ
チ12,データバス15のデータ,D(0)からD(N
+P−1),EOC21の動作を示している。図10
は、データバス15のコードによって演算記憶回路17
が制御する補正用スイッチ群9のスイッチ,SP(1)
からSP(2のN乗−1)とタップ電圧出力28の動作
を示している。
【0044】オフセット誤差の検出は、まず最初にサン
プル期間TCGにおいてサンプリングを行う。スイッチ
12をオンさせて、キャパシタアレイの共通接続点10
の電位を一定電圧VCOMにバイアスし、スイッチ5と
主スイッチ群8の全てのスイッチをアナロググランド
(AGND)側にオンさせ、主キャパシタアレイ6の全
てのキャパシタにアナロググランド(AGND)をチャ
ージさせる。この時、補正用キャパシタアレイ7には、
一定電圧を印加する。例えば、補正範囲の中間値となる
よう、半数のキャパシタには上限基準電圧(VT)、残
り半数のキャパシタには下限基準電圧(VB)を印加す
る。
【0045】その後、スイッチ12をオフさせて、キャ
パシタアレイの共通接続点10の電位をハイインピーダ
ンス状態にし、全てのキャパシタにチャージさせた電荷
をホールドさせる。
【0046】そして、期間T(0)において、主キャパ
シタアレイ6のキャパシタには、アナロググランドを示
すコードに合わせた電圧をそれぞれのキャパシタに印加
し、逐次比較レジスタ14の第一ビット(MSB)のフ
ラグを立て、データバス15のデータD(N+P−1)
を1にし、データバス15のコードによって演算記憶回
路17が補正用スイッチ群9を制御し、補正用キャパシ
タアレイ7のそれぞれのキャパシタに印加する電圧を切
替える。これによってキャパシタアレイの共通接続点1
0の電位が変化し、サンプル期間TCGのキャパシタア
レイの共通接続点10の電位との大小を電圧比較器11
によって検出し、サンプル期間TCGのキャパシタの共
通接続点10の電位の方が大きい場合は1を、逆の場合
は0を電圧比較結果13として出力する。電圧比較結果
13が1の場合、逐次比較レジスタ14は現在立ててい
るフラグを立てたままにし、逆の場合は、現在立ててい
るフラグを下げる。同じように、期間T(1),期間T
(2)…と期間T(N+P−1)まで繰り返す。ただ
し、期間T(N)以降は、演算記憶回路17の制御対象
が補正用スイッチ群9からスイッチ回路網25に変わ
り、データバス15のデータ,下位Pビットによって演
算記憶回路17が補正用スイッチ回路網25を制御し、
抵抗ストリング26で発生する2のP乗段階のタップ電
圧を補正用キャパシタアレイ8のキャパシタCP(0)
に印加する。逐次比較レジスタ14がLSBまで決定し
たデータが、オフセットの誤差データとなる。
【0047】キャパシタ誤差検出時のタイムチャートを
図10,図11に示す。図10は、データバス15のコ
ードによって演算記憶回路17が制御する補正用スイッ
チ群9のスイッチ,SP(1)からSP(2のN乗−
1)とタップ電圧出力28の動作を示しており、オフセ
ット誤差検出時と同様の動作をする。図11は、クロッ
ク31,オフセット誤差検出信号41,キャパシタ誤差
検出信号42,スイッチ12,データバス15のデー
タ,D(0)からD(N+P−1),EOC21の動作
を示している。
【0048】最初に主キャパシタアレイ6の基準となる
キャパシタを決める。例えば、C(0)とし、他のキャ
パシタと一個ずつ比較する。比較する際、他のキャパシ
タに印加する電圧は一定電圧に固定する。例えば、C
(0)とC(1)を比較する。C(2)からC(2のL
乗−1)のキャパシタには一定電圧、例えば、下限基準
電圧(VB)を印加しておく。そして、サンプル期間T
CGにおいてサンプリングを行う。スイッチ12をオン
させて、キャパシタアレイの共通接続点10の電位を一
定電圧VCOMにバイアスし、C(0)に上限基準電圧
(VT),C(1)に下限基準電圧(VB)を印加し、
それぞれのキャパシタにそれぞれの電圧をチャージさせ
る。この時、補正用キャパシタアレイ7には、一定電圧
を印加する。例えば、補正範囲の中間値となるよう、半
数のキャパシタには上限基準電圧(VT),残り半数の
キャパシタには下限基準電圧(VB)を印加する。
【0049】その後、スイッチ12をオフさせて、キャ
パシタアレイの共通接続点10の電位をハイインピーダ
ンス状態にし、全てのキャパシタにチャージさせた電荷
をホールドさせる。そして、期間T(0)において逐次
比較レジスタ14の第一ビット(MSB)のフラグを立
て、データバス15のデータD(N+P−1)を1に
し、データバス15のコードによって演算記憶回路17
が補正用スイッチ群9を制御し、補正用キャパシタアレ
イ7のそれぞれのキャパシタに印加する電圧を切替え
る。これによってキャパシタアレイの共通接続点10の
電位が変化し、サンプル期間TCGのキャパシタアレイ
の共通接続点10の電位との大小を電圧比較器11によ
って検出し、電圧比較結果13によって逐次比較レジス
タ14では現在立てているフラグを下げるか、立てたま
まにするか決定する。同じように、期間T(1),期間
T(2)…と期間T(N+P−1)まで繰り返す。ただ
し、期間T(N)以降は、演算記憶回路17の制御対象
が補正用スイッチ群9から補正用スイッチ回路網25に
変わり、データバス15のデータ,下位Pビットによっ
て演算記憶回路17がスイッチ回路網25を制御し、抵
抗ストリング26で発生する2のP乗段階のタップ電圧
を補正用キャパシタアレイ8のキャパシタCP(0)に印
加する。逐次比較レジスタ14がLSBまで決定したデ
ータが、C(1)の誤差データとなる。その後、C
(0)とC(2),C(0)とC(3),…と同様の比較
を繰り返し、C(0)とC(2のL乗−1)の比較まで
行って、C(0)の誤差は、ゼロとし、C(1)からC
(2のL乗−1)までの検出した誤差データを演算記憶
回路17に記憶する。
【0050】最終的な各コードの補正データは、本実施
例の場合、各コードで上限基準電圧(VT)が印加され
る主キャパシタアレイ6の全てのキャパシタの誤差デー
タの総和に、オフセットの誤差データを加算して、アナ
ロググランドを示すコードによって上限基準電圧(V
T)が印加される主キャパシタアレイ6の全てのキャパ
シタの誤差データの総和を減算することによって得られ
る。この演算を、各コードごとに演算記憶回路17によ
って行い、記憶する。
【0051】補正付加時のA/D変換シーケンスのタイ
ムチャートを図6,図7,図12に示す。図6は、クロ
ック31,ADトリガ32,スイッチ5,スイッチ1
2,データバス15のデータ,D(0)からD(L+M
−1),EOC21の動作を示しており、A/D変換の
基本動作時と同様の動作をする。図7は、データバス1
5のコードによって主スイッチ制御回路16が制御する
主スイッチ群8のスイッチ,S(0)からS(2のL乗
−1)の動作を示しており、A/D変換の基本動作時と
同様の動作をする。図12は、データバス15のコード
によって演算記憶回路17が制御する補正用スイッチ群
9のスイッチ,SP(1)からSP(2のN乗−1)と
タップ電圧出力28の動作を示している。
【0052】補正付加時のA/D変換シーケンスは、
「(2)A/D変換基本動作の説明」で述べた内容とほ
ぼ同じである。しかし、補正用キャパシタアレイ7と、
それに印加する電圧によって、キャパシタアレイの共通
接続点10の電位を変化させ、本A/D変換器の非線形
誤差の補正とオフセットキャンセルを行う。補正用キャ
パシタアレイ7に印加する電圧の切替えは、補正用スイ
ッチ群9,補正用スイッチ回路網25によって行われ、
演算記憶回路17が出力する制御データ23によって制
御される。制御データ23は、演算記憶回路17によっ
て既に演算,記憶されている各コードの補正データを、
データバス15のコードによって選択し、出力される。
ただし、図8に示すように、サンプル期間は、補正用キ
ャパシタアレイ7のキャパシタの半数に上限基準電圧
(VT),残り半数に下限基準電圧(VB)が印加され
るよう制御される。
【0053】本発明を用いた第二の実施例は、図1に示
すA/D変換器の演算記憶回路17の補正データを格納
するレジスタをEPROMにしたA/D変換器である。
【0054】A/D変換器の非線形誤差やオフセット電
圧は、そのA/D変換器固有であり、1度補正データを
決めてしまえば、それ以後、補正データの変更はあまり
行われない。本実施例において、補正データをEPRO
Mに書き込めば、電源をオフしても補正データは保持さ
れており、再度電源をオンした場合、EPROMにすで
に格納されている補正データを用いることにより、誤差
データの検出や補正データの演算を行わずに、高精度な
A/D変換ができる。補正データの変更を行う場合に
は、格納している物がEPROMなので、格納されてい
るデータを消去することによって、新しい補正データを
書き込める。
【0055】本発明を用いた第三の実施例は、図1に示
すA/D変換器のオフセットデータを任意に操作し、任
意のオフセット電圧を発生するA/D変換器である。
【0056】本A/D変換器のアナログ入力とそれに印
加する信号とで、信号のレベルが異なる場合、故意にオ
フセット電圧を発生させ、お互いのマッチングをとるこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】本発明では、補正用のキャパシタを複数
設けたことによって、補正範囲が広くなり、非線形誤差
の補正だけでなく、オフセットキャンセルも同時に実現
でき、より高精度なA/D変換器が実現できる。
【0058】また、既存のオフセットキャンセルの手段
として図13に示す手段がある。これは、最初アナログ
グランド(AGND)電圧91をオフセット電圧を有す
るA/D変換器94に入力し、そのA/D変換結果をオ
フセットデータとしてレジスタ97に格納する。その
後、A/D変換器94は、アナログ信号(Ain)90
を入力し、A/D変換結果をA/Dデータとしてレジス
タ96に格納する。そして、A/Dデータからオフセッ
トデータを引いた値がディジタル出力として出力され
る。この手段の場合、ディジタル出力の最大値近辺、も
しくは最小値近辺がつぶれてしまい、ダイナミックレン
ジが得られないという課題があった。本発明では、この
課題も解決し、ダイナミックレンジを損なわずにオフセ
ットキャンセルができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】本発明の一実施例の制御回路を示す説明図。
【図3】本発明の一実施例の動作シーケンスを示す第一
のタイムチャート。
【図4】本発明の一実施例の主スイッチ制御回路のブロ
ック図。
【図5】本発明の一実施例の演算記憶回路を示すブロッ
ク図。
【図6】本発明の一実施例の動作を示す第二のタイムチ
ャート。
【図7】本発明の一実施例の第三の動作を示すタイムチ
ャート。
【図8】非線形誤差を自己補正する従来の構成のキャパ
シタアレイ型A/D変換器を示す回路図。
【図9】本発明の一実施例の第四の動作を示すタイムチ
ャート。
【図10】本発明の一実施例の第五の動作を示すタイム
チャート。
【図11】本発明の一実施例の第六の動作を示すタイム
チャート。
【図12】本発明の一実施例の第七の動作を示すタイム
チャート。
【図13】オフセットキャンセルを行う既存構成のA/
D変換器を示す説明図。
【符号の説明】
1…アナログ信号入力端、2…上限基準電圧の供給線、
3…下限基準電圧の供給線、4…サンプル電圧の供給
線、5,12…スイッチ、6…主キャパシタアレイ、7
…補正用キャパシタアレイ、8…主スイッチ群、9…補
正用スイッチ群、10…キャパシタアレイの共通接続
点、11…電圧比較器、13…電圧比較結果、14…逐
次比較レジスタ、15…データバス、16…主スイッチ
制御回路、17…演算記憶回路、18…出力バッファ、
19…ディジタルデータ出力端、20…反転増幅器、2
1…A/D変換終了信号、22…サンプル期間信号、2
3,24…制御データ、25…補正用スイッチ回路網、
26…抵抗ストリング、27…主スイッチ回路網、2
8,29…タップ電圧出力、30…アナロググランド
線、31…クロック線、32…ADトリガ線、33…校
正外部トリガ線、34…制御回路、35…制御信号、5
8…Lビットカウンタ出力データ。
フロントページの続き (72)発明者 塚田 敏郎 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が共通に接続された複数のキャパシタ
    と、前記複数のキャパシタのもう一端にそれぞれ、アナ
    ログ入力電圧を含む複数の電圧を切替え,印加する手段
    と、前記複数のキャパシタの共通接続点の電位を検出す
    る手段と、前記複数のキャパシタの共通接続点の電位に
    よってコードを逐次変化させ、得られたコードによって
    キャパシタに印加する電圧の切替えを制御する手段と、
    前記複数のキャパシタの一部を補正用として用い、もし
    くは別の複数の補正用キャパシタを共通接続点に接続
    し、もう一端に複数の電圧をコードに応じて切替え、印
    加し、キャパシタの共通接続点の電位を変化させる手段
    を有してオフセット電圧の変更を行うことを特徴とする
    A/D変換器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記複数のキャパシタ
    の一つに印加する電圧の一つが、コードに応じて段階的
    に変化し、前記複数のキャパシタで実現するA/D変換
    分解能よりも、分解能を向上させる手段を有するA/D
    変換器。
  3. 【請求項3】請求項1において、複数の補正用キャパシ
    タの一つに印加する電圧が、コードに応じて段階的に変
    化し、前記複数の補正用キャパシタで実現する補正分解
    能よりも、分解能を向上させる手段を有するA/D変換
    器。
  4. 【請求項4】請求項1において、複数のキャパシタの一
    つに印加する電圧の一つが、コードに応じて段階的に変
    化し、前記複数のキャパシタで実現するA/D変換分解
    能よりも、分解能を向上させる手段と、前記複数の補正
    用キャパシタの一つに印加する電圧が、コードに応じて
    段階的に変化し、前記複数の補正用キャパシタで実現す
    る補正分解能よりも、分解能を向上させる手段を有する
    A/D変換器。
  5. 【請求項5】請求項1において、キャパシタの共通接続
    点の電位を変化させる手段によって、非線形歪の除去を
    行うA/D変換器。
  6. 【請求項6】請求項1において、キャパシタの共通接続
    点の電位を変化させる手段の変化範囲が、キャパシタア
    レイ部分の1LSB以上であるA/D変換器。
  7. 【請求項7】請求項1において、アナログ入力範囲の中
    間電位であるアナロググランドを発生する手段を有し、
    複数のキャパシタの一端に印加する複数の電圧の一つ
    が、このアナロググランドであるA/D変換器。
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