JP3437370B2 - アナログ・ディジタル変換器 - Google Patents

アナログ・ディジタル変換器

Info

Publication number
JP3437370B2
JP3437370B2 JP06393596A JP6393596A JP3437370B2 JP 3437370 B2 JP3437370 B2 JP 3437370B2 JP 06393596 A JP06393596 A JP 06393596A JP 6393596 A JP6393596 A JP 6393596A JP 3437370 B2 JP3437370 B2 JP 3437370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
capacitor
signal
analog
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06393596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09232957A (ja
Inventor
力 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP06393596A priority Critical patent/JP3437370B2/ja
Publication of JPH09232957A publication Critical patent/JPH09232957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3437370B2 publication Critical patent/JP3437370B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器に
係り、特に、高精度の部品を用いることなく構成できる
ようにしたアナログ・ディジタル変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ・ディジタル変換器には、種々
の方式のものがあるが、その中の一つに、並列比較型と
称されるものがある。この並列比較型アナログ・ディジ
タル変換器の概略構成は、例えば、出力ビット数がnビ
ットであるとすると、2n−1個の比較器を入力信号に
対して並列に配置すると共に、各比較器の出力信号をエ
ンコード回路に入力するようにし、1回の比較動作によ
りディジタル信号への変換が行われるようになってお
り、各比較器における比較動作が1回で済むため、他の
方式のアナログ・ディジタル変換器よりも高速であると
いう利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た並列比較型アナログ・ディジタル変換器の場合、入力
段は、入力電圧を各比較器へ分割入力するために、比較
器の数に応じた複数の抵抗器を用いて入力電圧を、いわ
ゆる抵抗分割する構成となっているが、変換の精度を確
保するために、この抵抗器は高精度のものが必要とさ
れ、高価なアナログ・ディジタル変換器となるという問
題がある。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、高精度の抵抗器を用いる必要のないアナログ・ディ
ジタル変換器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアナログ・
ディジタル変換器は、アナログ入力信号を所定周期でサ
ンプリングし、当該サンプリングされた信号を次のサン
プリング時まで保持するサンプル・ホールド手段と、前
記サンプル・ホールド手段の出力電圧に応じた電流を出
力する電圧・電流変換手段と、前記電圧・電流変換手段
の出力電流を、出力ビット数をnとした場合に(2n
1)個設けられたコンデンサのうち、前記電圧・電流変
換手段に接続されたコンデンサに流入させ、該コンデン
サの電圧が最小の被変換電圧以上の場合、該コンデンサ
の電圧が最小の被変換電圧に等しくなるまで、前記電圧
・電流変換手段にコンデンサをさらに1つ接続すると共
に、最小の被変換電圧に等しい電圧にあるコンデンサに
対応してそれぞれ論理値「1」に相当する信号を出力す
る転送比較手段と、前記転送比較手段の出力状態をnビ
ットのディジタル信号に変換するエンコード手段と、前
記エンコード手段の出力信号を所定周期で取り込み、か
つ、次の信号取り込みまで保持するラッチ手段と、を具
備してなるものである。
【0006】かかる構成においては、アナログ入力信号
は、サンプル・ホールド手段としての公知・周知のサン
プル・ホールド回路及び電圧・電流変換手段としての公
知・周知の電圧・電流変換回路を用いて、その電圧の大
きさに応じた電流に変換され転送比較手段に入力される
こととなる。この転送比較手段は、例えば、このアナロ
グ・ディジタル変換器の出力ビットをnビットとすれ
ば、(2n-1)個のコンデンサを有するもので、しかも、各
コンデンサの端子電圧が、アナログ・ディジタル変換器
としての最小の被変換電圧に相当する電圧、換言すれ
ば、ディジタル出力の最小位ビット(LSB)に対応す
る電圧となるまで電圧・電流変換回路からの電流を、各
コンデンサへ順次転送するようになっている。加えて、
この転送比較手段は、端子電圧が最小の被変換電圧とな
ったコンデンサの数に相当する論理値「1」の信号を出
力するようになっている。したがって、この転送比較手
段の出力状態がエンコード手段としてのエンコード回路
に入力される結果、nビットのディジタルデータに変換
されて、ラッチ手段としてのラッチ回路を介してnビッ
トに表現された入力信号の大きさを表すディジタルデー
タが得られるようになっているものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図3を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。まず、この実施の形態における回路構成に
ついて、図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0008】この発明の実施の形態におけるアナログ・
ディジタル変換器には、被変換信号としてのアナログ信
号が入力される入力段に、サンプル・ホールド回路(図
1においては「S/H」と表記)1が設けられており、
所定の間隔で外部から入力されるサンプル信号に同期し
て、入力信号がいわゆるサンプリングされ、かつ、その
サンプリングされた信号が保持されるようになってい
る。なお、勿論サンプル信号の入力周期は、入力信号と
の関係を考慮して、いわゆるサンプリング定理を充足す
るように設定されたものである。
【0009】このサンプル・ホールド回路1の出力側に
は、電圧・電流変換回路(図1においては「V/I CONV」
と表記)2が接続されており、サンプル・ホールド回路
1によりサンプリングされ、かつ、保持された入力信号
の電圧値に応じた電流が出力されるようになっている。
なお、これらサンプル・ホールド回路1及び電圧・電流
変換回路2のいずれも、公知・周知の回路構成のもので
よく、その形式等について特定のものに限定される必要
はないものなので、ここでの具体的な回路構成について
の説明は省略することとする。
【0010】電圧・電流変換回路2の出力側には、比較
回路3が接続され、この比較回路3の出力側には、エン
コード回路4及び終段ラッチ回路5が順に接続されて、
この実施の形態におけるアナログ・ディジタル変換器が
構成されるようになっている。比較回路3は、このアナ
ログ・ディジタル変換器の最終出力ビット数がnビット
であるとすると、(2n-1)個のコンデンサ6と、(2n-2)個
の次段接続用アナログスイッチ7と、1個のリセット用
アナログスイッチ8と、(2n-1)個の比較・ラッチ回路9
とを具備してなるものである。
【0011】なお、以下の説明において、説明の都合上
いずれのコンデンサであるかを区別する必要がある場合
には、第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2・・
・第(2n-1)のコンデンサC(2n-1)のようにして各コンデ
ンサを区別するものとし、いずれのコンデンサかを区別
する必要のない場合には、コンデンサ6として表現する
ものとする。また、次段接続用アナログスイッチ7につ
いても、説明の都合上いずれの次段接続用アナログスイ
ッチであるかを区別する必要がある場合には、第1の次
段接続用アナログスイッチSW1、第2の次段接続用ア
ナログスイッチSW2・・・第(2n-2)のアナログスイッ
チSW(2n-2)のようにして各次段接続用アナログスイッ
チを区別するものとし、特にいずれのものかを区別する
必要のない場合には、次段接続用アナログスイッチ7と
して表現するものとする。さらに、比較・ラッチ回路9
についても同様に、区別する必要がある場合には、第1
の比較・ラッチ回路COM1、第2の比較・ラッチ回路COM2
・・・第(2n-1)の比較・ラッチ回路COM(2n-1)のように
して各々を区別し、特にいずれのものかを区別する必要
のない場合には、比較・ラッチ回路9として表現するも
のとする。
【0012】まず、同一容量を有する(2n-1)個のコンデ
ンサ6の内、第1のコンデンサC1は、電圧・電流変換
回路2の出力端子とアースとの間に直列接続されると共
に、この第1のコンデンサC1と並列にリセット用アナ
ログスイッチ8が接続されている。第2のコンデンサC
2は、一端がアースに接続される一方、他端は、第1の
次段接続用アナログスイッチSW1を介して第1のコン
デンサC1の一端(電圧・電流変換回路2の入力段に接
続された端)と、接続されるようになっている。
【0013】以下同様に、各コンデンサ6(図1におい
ては、第3のコンデンサC3以降第(2n-2)のコンデンサ
まで図示を省略)は、それぞれ一端がアースに接続され
る一方、他端は次段接続用アナログスイッチ7を介して
次段のコンデンサの他端(アースに接続される端子と反
対側の端)に接続されるような構成となっている。
【0014】また、各コンデンサ6のアースに接続され
た側と反対側の端部(以下、この端部を説明の便宜上、
「電圧側端部」と言う)は、それぞれ各コンデンサ6毎
に設けられた比較・ラッチ回路9の入力段に接続される
一方、この各比較・ラッチ回路9の出力段は、それぞれ
対応する次段接続用アナログスイッチ7のゲートに接続
されるようになっている。
【0015】すなわち、第1のコンデンサC1の電圧側
端部が入力段に接続された第1の比較・ラッチ回路COM1
の出力段は、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサ
C2との電圧側端部を接続するよう設けられた第1の次
段接続用アナログスイッチSW1のゲートに接続され、
第2のコンデンサC2の電圧側端部が入力段に接続され
た第2の比較・ラッチ回路COM2の出力段は、この第2の
コンデンサC2と第3のコンデンサC3(図1において
は図示を省略)の電圧側端部を接続するよう設けられた
第2の次段接続用アナログスイッチSW2のゲートに接
続されるという具合にして、各比較・ラッチ回路9の出
力段は、その入力段に電圧側端部が接続されたコンデン
サ6と、当該コンデンサ6に対して次段に位置するコン
デンサとの電圧側端部を接続する次段接続用アナログス
イッチ7のゲートに接続されるように構成されている。
なお、最終段のコンデンサC(2n-1)の電圧側端部が接続
された第(2n-1)の比較・ラッチ回路COM(2n-1)の場合に
は、その出力段はエンコード回路4の入力段にのみ接続
されるようになっている。
【0016】また、各比較・ラッチ回路9の出力段は、
それぞれエンコード回路4の入力段に接続されるように
なっている。したがって、エンコード回路4の入力数
は、比較・ラッチ回路9の数、すなわち(2n-1)となる。
【0017】ここで、比較・ラッチ回路9の好適な一構
成例について、図2を参照しつつ説明すれば、この比較
・ラッチ回路の構成は、例えば、演算増幅器等を用いて
なる比較器10と、ラッチ回路11とを具備してなるも
のである。比較器10の非反転入力端子には、コンデン
サ6の電圧側端部が接続される一方、比較器10の反転
入力端子には基準電圧VREFが印加されるように構成さ
れており、比較器10の出力段は、ラッチ回路11の入
力段に接続されている。そして、非反転入力端子側の電
圧が、反転入力端子側の基準電圧VREF以上となり、比
較器10から論理値「1」に相当する所定の信号が出力
されると、ラッチ回路11にラッチされるようになって
いる。なお、ラッチ回路11は、外部から入力されるリ
セット信号によりラッチ状態が解除されて、その出力は
論理値「0」に相当する状態となるものである。
【0018】比較器10の反転入力端子に印加される基
準電圧VREFは、このアナログ・ディジタル変換器の出
力1ビット当たり、アナログ入力信号の何ボルトに対応
させるかに応じて設定されるものである(詳細は後
述)。
【0019】エンコード回路4は、各比較・ラッチ回路
9からの入力信号の状態に応じて、所定のディジタルコ
ードを出力するようになっているもので、その出信号
は、終段ラッチ回路5によりラッチされて、nビットの
ディジタル信号として出力されるようになっている。な
お、終段ラッチ回路5は、後述するようにラッチ信号に
同期して、エンコード回路4の出力信号を取り込み、次
のラッチ信号が入力されるまで、その取り込んだ信号を
保持するようになっているものである。
【0020】次に、上記構成における動作について、図
1及び図3を参照しつつ説明する。まず、入力信号が例
えば、図3(a)に示されたような正弦波であるとし、
この例においては、アナログ・ディジタル変換器におけ
るサンプル・ホールド回路1に入力されるサンプル信号
は、正弦波のピーク時(図3において時刻ta,tbの時
点)に同期して入力されるようになっており、正弦波の
ピーク値がサンプリングされるものとする。
【0021】また、このアナログ・ディジタル変換器に
よりnビットのディジタル信号に変換され得るアナログ
入力信号の最大電圧が仮にVa(v)であるとすると、
各比較・ラッチ回路9の比較器10における基準電圧V
REFは、VREF=Va/(2n-1)として算出される値に設定
されたものである。かかる前提の下、例えば、このアナ
ログ・ディジタル変換器によりディジタル変換可能な最
小電圧すなわち最小の被変換電圧として、ピーク値がV
a/(2n-1)の正弦波電圧が入力されたとする。
【0022】サンプル・ホールド回路1において、時刻
taにサンプル信号が入力されることで(図3(a)参
照)、入力信号のピーク値がサンプリングされ、かつホ
ールドされて、このホールドされた電圧は、電圧・電流
変換回路2によって対応する大きさの電流に変換されて
出力されることとなる。ここで、仮に、Va/(2n-1)の
大きさの入力電圧に対応する電圧・電流変換回路2の出
力電流をIとすると、この出力電流Iが第1のコンデン
サC1に流れ込むこととなる。
【0023】ところで、各コンデンサ6の値は、上述の
電流Iが流れ込んだ際に、その両端に生ずる電圧が、先
に述べた比較器10の基準電圧VREF(=Va/(2n-
1))となるように予め設定されているので、第1のコン
デンサC1には、電流Iの流入により電圧VREFが生ずる
こととなる。その結果、この第1のコンデンサC1の電
圧側端部に接続された第1の比較・ラッチ回路COM1の比
較器10からは、論理値「1」に相当する出力信号が出
力され、ラッチ回路11によりラッチされて、エンコー
ド回路4に入力される。同時に、ラッチ回路11の出力
信号は、第1の次段接続用アナログスイッチSW1のゲ
ートに印加されることとなるので、第1の次段接続用ア
ナログスイッチSW1が導通状態とされる。
【0024】第1の次段接続用アナログスイッチSW1
の導通により、第1のコンデンサC1と第2のコンデン
サC2とが並列接続状態となるため、第1のコンデンサ
C1に蓄積された電荷は、第1及び第2のコンデンサC
1,C2に等分されることとなる。すなわち、第1及び第
2のコンデンサC1,C2に蓄積される電荷は、先に、第
1のコンデンサC1において、電圧VREFを生じた際の半
分となる。したがって、第1及び第2のコンデンサC
1,C2の端子電圧は、比較器10の基準電圧VREF以下
となり、第1のコンデンサC1の電圧側端部に接続され
た第1の比較・ラッチ回路COM1の出力は、先の状態すな
わち、論理値「1」の状態が保持されたままとなる。
【0025】一方、第2のコンデンサC2に接続された
第2の比較・ラッチ回路COM2においては、比較器10が
論理値「1」の信号を出力しないので、ラッチ回路11
の出力は、論理値「0」の状態であり、この第2の比較
・ラッチ回路COM2の出力段に接続された第2の次段接続
用アナログスイッチSW2は導通状態とされることな
い。結局、次段接続用アナログスイッチ7を介しての第
1のコンデンサC1の電荷の転送は、第2のコンデンサ
C2までとなる。
【0026】上述の動作は、時刻taにおいてサンプル
信号が入力され、その後、終段ラッチ回路5にリセット
信号(図3(d)参照)が入力されるまでの間において
生ずるようになっており、ラッチ信号が入力されると、
その直前のエンコード回路4の出力信号の状態がラッチ
され、nビットのディジタル信号として出力されること
となる(図3(e)のm番のデータ参照)。すなわち、
上述の例の場合、エンコード回路4には、入力段が第1
のコンデンサC1に接続された第1の比較・ラッチ回路C
OM1からの論理値「1」に相当する信号が入力されるの
みで、他の比較・ラッチ回路9からの入力信号は全て論
理値「0」に相当する信号であるため、終段ラッチ回路
5からはnビットの最小位ビットのみが「1」のディジ
タル信号が出力されることとなる。
【0027】そして、ラッチ信号の入力の後、リセット
信号が入力され(図3(c),(d)参照)、リセット
用アナログスイッチ8が導通状態となり、第1及び第2
のコンデンサC1,C2の蓄積電荷が放電されると共に、
このリセット信号の入力により比較・ラッチ回路9のラ
ッチ回路11がリセットされて、その出力は論理値
「0」の状態に戻ることとなる。
【0028】次に、入力信号として、例えば、ピーク値
がVa/k(1≦k<(2n-1))の大きさを有する電圧が
入力されたとする(図3(a)参照)。サンプル・ホー
ルド回路1に対して時刻taにおいてサンプル信号が入
力されることにより、入力電圧のピーク値がサンプリン
グされると共に、ホールドされて、電圧・電流変換回路
2により、電圧値に対応した電流が出力されて、第1の
コンデンサC1に流れ込むこととなる。
【0029】ここで、電圧・電流変換回路2は、上述し
た動作例で説明したように、電圧・電流変換回路2への
入力電圧値がVa/(2n-1)である場合に電流Iを出力す
るようになっているので、入力電圧値がVa/kの場
合、第1のコンデンサC1に流れ込む電流Ikは、Ik
=I×(Va/k)/(Va/(2n-1))となる。したが
って、この第1のコンデンサC1に生ずる電圧は、先に
説明したように電流Iのときに電圧VREFであることか
ら、Ik×VREF/Iと表される大きさとなる。
【0030】この第1のコンデンサC1における電圧
は、VREF以上であるために、第1のコンデンサC1の電
圧側端部に接続された第1の比較・ラッチ回路COM1から
は、先に説明したと同様にして論理値「1」に相当する
信号が出力され、第1の次段接続用アナログスイッチS
W1が導通状態とされて、第1のコンデンサC1の電荷
は、第1及び第2のコンデンサC1,C2により等分され
ることとなる。以下、先の例で説明したと同様にして各
比較・ラッチ回路9の動作により各次段接続用アナログ
スイッチ7が順に導通状態とされてゆくが、最終的に
は、各次段接続用アナログスイッチ7を介して並列接続
状態となっている複数のコンデンサ6における電圧が、
REFに等しくなるまで次段接続用アナログスイッチ7
を介してのコンデンサ6間の電荷転送がなされることと
なる。
【0031】そして、電圧がVREFに等しい状態の各コ
ンデンサ6にそれぞれ接続されている各比較・ラッチ回
路9の出力段のみが、論理値「1」に相当する信号を出
力し、この状態がエンコード回路4によりnビットのデ
ィジタル信号に変換されることとなり、その直後に入力
されたラッチ信号(図3(d)において時刻taと時刻
tbとの間のラッチ信号参照)により終段ラッチ回路5
にラッチされて出力されることとなる(図3(e)に示
されたm番のデータ参照)。
【0032】上述のラッチ信号の入力の後、リセット信
号が入力されることで、リセット用アナログスイッチ8
が導通状態となり、充電状態にある各コンデンサ6がリ
セットされると共に、各比較・ラッチ回路9のラッチ回
路11がリセットされることとなる。以下、サンプル信
号が入力される度毎に上述したような動作が繰り返され
ることととなる(図3参照)。
【0033】上述した発明の実施の形態においては、サ
ンプル・ホールド手段はサンプル・ホールド回路1によ
り、電圧・電流変換手段は電圧・電流変換回路2によ
り、転送比較手段は比較回路3により、エンコード手段
はエンコード回路4により、そして、ラッチ手段は終段
ラッチ回路5により、それぞれ実現されている。
【0034】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
アナログ入力信号の電圧値に応じた電荷を、出力ビット
数に応じて設けられたコンデンサに、その端子電圧が所
定の電圧となるまで順次転送させてゆき、所定電圧とな
ったコンデンサの数を基に、入力信号の電圧値を表すデ
ィジタルデータを得るような構成とすることにより、従
来と異なり、高精度の抵抗器を用いることなく構成でき
るので、安価なアナログ・ディジタル変換器を提供する
ことができる。また、従来と異なり、いわゆるIC化に
おいて障害となる複数の高精度の抵抗器を必要としない
ので、一般的なCMOSプロセスを利用してのIC化が
容易で、安価なものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるアナログ・ディジ
タル変換器の一構成例を示す構成図である。
【図2】図1に示されたアナログ・ディジタル変換器に
用いられる比較・ラッチ回路の一構成例を示す構成図で
ある。
【図3】図1に示されたアナログ・ディジタル変換器の
動作を説明するための主要部における信号のタイミング
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…サンプル・ホールド回路 2…電圧・電流変換回路 3…比較回路 4…エンコード回路 5…終段ラッチ回路 6…コンデンサ 7…次段接続用アナログスイッチ 8…リセット用アナログスイッチ 9…比較・ラッチ回路 10…比較器 11…ラッチ回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号を所定周期でサンプリ
    ングし、当該サンプリングされた信号を次のサンプリン
    グ時まで保持するサンプル・ホールド手段と、 前記サンプル・ホールド手段の出力電圧に応じた電流を
    出力する電圧・電流変換手段と、 前記電圧・電流変換手段の出力電流を、出力ビット数を
    nとした場合に(2n−1)個設けられたコンデンサ
    うち、前記電圧・電流変換手段に接続されたコンデンサ
    に流入させ、該コンデンサの電圧が最小の被変換電圧以
    上の場合、該コンデンサの電圧が最小の被変換電圧に等
    しくなるまで、前記電圧・電流変換手段にコンデンサを
    さらに1つ接続すると共に、最小の被変換電圧に等しい
    電圧にあるコンデンサに対応してそれぞれ論理値「1」
    に相当する信号を出力する転送比較手段と、 前記転送比較手段の出力状態をnビットのディジタル信
    号に変換するエンコード手段と、 前記エンコード手段の出力信号を所定周期で取り込み、
    かつ、次の信号取り込みまで保持するラッチ手段と、 を具備してなることを特徴とするアナログ・ディジタル
    変換器。
  2. 【請求項2】 転送比較手段は、電圧・電流変換手段の
    出力端子とアース間に直列接続された第1のコンデンサ
    に対して、(2n-2)個のコンデンサが、それぞれアナログ
    スイッチを介してその導通時に前記第1のコンデンサに
    対して並列接続となるように接続され、各コンデンサの
    反アース側には、コンデンサの電圧が最小の被変換電圧
    以上である場合に、当該コンデンサに接続されているア
    ナログスイッチのゲート側及びエンコード手段に対して
    論理値「1」に相当する信号を出力する比較・ラッチ回
    路の入力段が接続され、 前記第1のコンデンサには、外部からのリセット信号に
    より導通状態となるリセット用のアナログスイッチが並
    列接続されてなる、ことを特徴とする請求項1記載のア
    ナログ・ディジタル変換器。
JP06393596A 1996-02-27 1996-02-27 アナログ・ディジタル変換器 Expired - Fee Related JP3437370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06393596A JP3437370B2 (ja) 1996-02-27 1996-02-27 アナログ・ディジタル変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06393596A JP3437370B2 (ja) 1996-02-27 1996-02-27 アナログ・ディジタル変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09232957A JPH09232957A (ja) 1997-09-05
JP3437370B2 true JP3437370B2 (ja) 2003-08-18

Family

ID=13243710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06393596A Expired - Fee Related JP3437370B2 (ja) 1996-02-27 1996-02-27 アナログ・ディジタル変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3437370B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8242946B2 (en) 2006-11-17 2012-08-14 Crest Semiconductors, Inc. Pipelined analog-to-digital converter
US7839318B2 (en) * 2006-11-17 2010-11-23 Siflare, Inc Current mode pipelined analog-to-digital converter

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09232957A (ja) 1997-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5426431A (en) Analog/digital converter
US5745067A (en) Two stage analoge-to-digital converter having unique fine encoding circuitry
JPH0734541B2 (ja) 逐次比較形アナログ・ディジタル変換方式
JPH08149006A (ja) アナログ・ディジタル変換器
US20200228132A1 (en) Analog-to-digital converter device
JP3657218B2 (ja) 差動入力a/d変換器
JPS6161578B2 (ja)
KR950012977B1 (ko) D/a 변환기
US5248974A (en) Dielectric relaxation correction circuit for charge-redistribution a/d converters
JP4684028B2 (ja) パイプラインa/d変換器
EP3607659B1 (en) Successive approximation register (sar) analog to digital converter (adc) dynamic range extension
EP3113366A1 (en) Method for testing analog-to-digital converter and system therefor
US6140949A (en) Trimming algorithm for pipeline A/D converter using integrated non-linearity measurement
JP3437370B2 (ja) アナログ・ディジタル変換器
US6700523B2 (en) Analog to digital converter selecting reference voltages in accordance with feedback from prior stages
EP3723292A1 (en) Signal processing system using analog-to-digital converter with digital-to-analog converter circuits operating in different voltage domains and employing mismatch error shaping technique and associated signal processing method
JPS62183222A (ja) 並列型a/d変換器
JPS5986328A (ja) アナログ/デジタルコンバ−タ
JPS6177430A (ja) アナログ・デジタル変換器
US6646584B2 (en) Circuit design technique for increasing the bandwidth of sample-and-hold circuits in flash ADCs
JPH1075176A (ja) アナログ−デジタル変換器
EP0247065A1 (en) FULLY CAPACITIVE 12 BIT MONOTONE ANALOG / DIGITAL CONVERTER NOT ADJUSTED.
JP2844617B2 (ja) Cアレー型a/dコンバータ
JPH0455005B2 (ja)
JPS649774B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees