JPH078661B2 - クローラ - Google Patents

クローラ

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JPH078661B2
JPH078661B2 JP33572889A JP33572889A JPH078661B2 JP H078661 B2 JPH078661 B2 JP H078661B2 JP 33572889 A JP33572889 A JP 33572889A JP 33572889 A JP33572889 A JP 33572889A JP H078661 B2 JPH078661 B2 JP H078661B2
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tire
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turning
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咲吉 畠山
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は下整地走行のため、作業車等の車輌のタイヤに
巻装されるクローラに関する。
〔従来の技術〕
クローラ1は例えば、第11図に示すようにトラック2等
に装着されて使用されている。トラック2はその荷台下
部に複数の車輪3、3を備えており、各車輪3、3のタ
イヤ4、4の外面に無端状に掛け渡されてトラックの不
整地走行を可能としている。
第12図(a)はこのようにタイヤ間に掛け渡される従来
のクローラ1を示し、無端状の本体5と、本体5内に埋
設された芯金6と、本体5の長手方向に埋設され補強コ
ード7とを備えている。本体5は全体がゴム等の弾性体
により形成されており、その幅方向の両端部5a、5aが上
方に起立された「コ」字形断面となっている。この本体
5はその内周面にタイヤ4が接触するようにタイヤ面に
掛け渡される。芯金6はこの本体5の長手方向に所定ピ
ッチを有して埋設されており、その剛性によって本体5
を補強している。この芯金6は本体5の幅向に連続状に
延び、然も両端部が本体5の両端部5a、5aと同様に上方
に屈曲されている。このようなクローラ1は第11図に示
すように、複数のタイヤ4、4間に掛け渡され、タイヤ
の転動によって路面上を走行するが、路面との接地面積
が広いため、凹凸路面や軟弱路面等の不整地での走行が
可能となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来のクローラでは直線走行からハンドルを
転舵して旋回した場合、旋回時にタイヤから脱輪するこ
とが頻発している。第12図(b)はタイヤ4の旋回状態
を示し、タイヤ4が旋回方向(右方向)に傾き、この傾
きによってクローラが旋回方に押圧される。ところで、
クローラ1の本体5内には本体5の幅方向に連続する芯
金6が埋設されているため、この芯金6の剛性によって
本体は撓むことがない。従って、クローラ1は全体がそ
のままの形状を維持するため、旋回方向と反対側が浮き
上がって路面との接触面積が急激に減少する。これによ
り、クローラ1は同図(b)の実線から破線で示す方向
への滑りを生じ、タイヤ4への追従性が減少する。然
も、この滑りによってタイヤ4が本体5の旋回側の端部
の起立部5aに乗り上げてタイヤ4に変形を生じると共
に、タイヤ乗り上げの荷重によってクローラ1が幅方向
に伸びるため、これらが複合されてクローラはタイヤ4
から脱輪する。かかる脱輪は旋回角度が大きい程生じ易
く、このため従来のクローラでは旋回性能に限界を生ず
ることとなる。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、タイヤからの脱輪を防止して旋
回性能を向上させることが出来るクローラを提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明はタイヤのトレッドを
覆う幅を有すると共に、幅方向の両端部が前記タイヤ方
向に屈曲されるように弾性体によって無端状に成形され
た本体と、この本体の幅方向に延びた状態で本体の長手
方向に所定ピッチで埋設された芯金と備え、この芯金は
その長さ方向の略中央部分で左右に分割されていること
を特徴とする。
〔作用〕
クローラ内の芯金が左右に分割されているため、本体は
芯金の分割部位を境として任意に撓む可撓性を有する。
又、左右に分割された芯金は一方向への応力や変形等の
影響が他に伝達され難くなっている。このような状態で
は、旋回によるタイヤの押圧力が負荷してもその押圧力
は旋回側に作用するだけで旋回と反対側への影響が少な
く、旋回と反対側はタイヤとの追従を保持するため、脱
輪が防止される。
〔実施例〕
以下に、図面により本発明の実施例を説明する。
第1図乃至第4は本発明の一実施例のクローラ10を示
す。クローラ10はゴム等の弾性体によって無端状に成形
された本体11と、この本体11内に埋設された芯金20及び
補強コード13とを備えている。本体11はその内周面がタ
イヤに接触してタイヤに巻回されるものであり、タイヤ
のトレッドを覆う幅寸法を有して成形されて、走行のた
めの駆動力が伝達されるようになっいる。又、本体11の
幅方向の両端部には上方に屈曲する起立部15、15が形成
されている。この起立部15、15は本体11の長手方向に所
定ピッチで形成されおり、トレッドに連設されたタイヤ
の両端部分に両側から挟むように当接して本体11の横方
向のずれを防止し、タイヤからの脱輪を防止するように
作用する。尚、本体11の外周面には接地部となるラグ16
が所定のパターンで形成されている。
前記芯金20はこのような本体11に埋設されており、その
剛性によって本体11を補強するように作用する。この芯
金20は本体11の起立部15の形成部位に位置しており、起
立部15の形成ピッチと同一のピッチで本体11の長手方向
に設けられている。本発明に於いて、この芯金20は左右
に2分割されたものが使用される。左右の分割体21、21
は同一形状で成形されており、この分割体21、21が逆向
き状態で同一線上に対向配置されることにより芯金20が
構成されている。各分割体21は本体11の幅幅向に伸びる
水平部22と、水平部22から上方に屈曲されたショルダ部
23とが連設されることにより形成されている。この場
合、ショルダ部23は本体11の起立部15内で延びて起立部
15を補強している。又、水平部22の先端部分は傾斜状に
切り欠かれており、左右の分割体21はその先端部分の切
欠き面24が平行状態でラップするように対向配置されて
いる。このように左右の分割体21がラップ状態に配置さ
れることにより、芯金20は分割されていても所定の強度
を本体11に付与することが可能となっている。そして、
芯金20が左右に分割されていることにより、本体11は分
割部位を境として適度に撓む可撓性を備え、これにより
後述するように旋回時の脱輪を防止することが出来る。
そして、前記補強コード13はこのような芯金20の下側に
位置するように本体11の長手方向に埋設されて本体11の
伸びを防止するものである。
次ぎに、本実施例の作用を説明する。
第5図は本実施例のクローラ10が装着された旋回状態を
示し、転舵によりタイヤ4が旋回方向(右方向)に傾い
ている。この傾きによりタイヤ4は旋回側(右側)に位
置した本体11の起立部15を押圧する。本体11は内部に設
けられた芯金20によって強度が付与されているため、こ
の押圧力に対抗することが出来る。この状態に於いて、
芯金20は左右に分割されており、右側の分割体21がタイ
ヤ4の押圧力を受けるが、この押圧力が左側の分割体21
に伝達され難くなっている。又、芯金20の分割によって
本体11は適度の可撓性を有している。これらにより、タ
イヤ4の押圧力が右側に作用した場合には、本体11の右
半分部分が路面との接触状態を維持するように屈曲する
ため、路面との接触面積を確保することが出来、タイヤ
4への追従性を有しタイヤ4からの脱輪を防止すること
が可能となる。
第6図は旋回時に於けるタイヤからの荷重に対して、ク
ローラの接地面積の変化をプロットした特性図であり、
特性曲線Aは芯金が分割された本実施例を、特性曲線B
は芯金が連続している従来例を示す。従来例に比べ本実
施例は接地面積の変動が小さく、脱輪し難いものとなっ
ている。これに加えて、芯金が分割されて本体が可撓性
を有することにより、タイヤがクローラに乗り上げても
クローラの軸方向の伸びが小さくなるため、なお一層脱
輪し難いものとなっている。第7図はタイヤ乗り上げに
よって脱輪を生じる荷重に対してのクローラのテンショ
ンを測定したものであり、特性曲線Aは本実施例を、特
性曲線Bは従来例を示している。クローラの伸び量はそ
のテンションに比例するものであり、特性曲線Aに示す
ように本実施例のテンションが小さくなっていることか
ら、本実施例のクローラの伸び量が小さいことが判り、
同一の荷重では脱輪し難いことが判る。従って、以上の
ように芯金を分割することにより、脱輪が生じ難くなる
ため旋回性能を向上させることが出来る。又、芯金の重
量が小さくなり、クローラ全体の軽量化も可能となるた
め取り扱い性も向上する。
第8図乃至第10図は本発明の別の実施例を夫々示し、前
記実施例と同一の要素は同一の符号を付して対応させ、
重複する説明を省略する。第8図図示の実施例は芯金20
の分割体21の先端部分を切り欠き、対向するその先端部
分をラップ状態としている点は前記実施例と同じである
が、芯金20の各分割体21外面に補助芯金25が取り付けら
れている。この補助芯金25は「L」字状に成形されてお
り、その上部が分割体21のショルダ部23外面に溶接され
ている。そして、屈曲された下部は本体11の外方を向く
ようになっている。このような補助芯金25の付設によっ
て芯金20の剛性が増大するため、本体11の起立部15の強
度が増大するメリットがあると共に、前記実施例と同じ
く芯金20が分割されているので、脱輪が発生し難く旋回
性能も向上する。
第9図及び第10図図示の実施例は芯金20の分割体21の対
向する先端部にラップ部分がないものを示す。第9図図
示の実施例は芯金20の分割体21を逆「T」字形状に成形
して水平部22の外側に延設部26を形成したものである。
又、この延設部26とショルダ部23には縦方向のリブ部27
が形成されており、延設部26とリブ部27とによって本体
11の起立部15の強度増大が図られる。芯金20の分割によ
る効果も前記実施例と同効である。
第10図図示の実施例は芯金20の分割体21が肉厚の「L」
字形状に成形されており、肉厚とすることにより芯金20
0の剛性を増大させて本体11の強度が増大するメリット
があると共に、芯金20の分割による効果も前記実施例と
同効となっている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は本体内に埋設される芯金
を分割して、個々に独立状態とすると共に、本体に可撓
性を備えるようにしたため、旋回の際の脱輪を防止出
来、旋回性能が向上する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図及び第
3図はその平面図及び側面図、第4図(a)、(b)は
その芯金の分割体を示す平面図及び側面図、第5図は本
実施例によるタイヤの旋回状態を示す断面図、第6図は
タイヤの荷重に対するクローラの接地面積の変化を示す
特性図、第7図は脱輪発生荷重に対するクローラのテン
ションを示す特性図、第8図乃至第10図は本発明の別の
実施例を夫々示す断面図、第11図はクローラの装着状態
を示す側面図、第12図(a)は従来のクローラを示す断
面図、同(b)は従来例のクローラによるタイヤの旋回
状態を示す断面図である。 4……タイヤ、10……クローラ、11……本体、20……芯
金、21……分割体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤのトレッドを覆う幅を有すると共
    に、幅方向の両端部が前記タイヤ方向に屈曲されるよう
    に弾性体によって無端状に成形された本体と、この本体
    の幅方向に延びた状態で本体の長手方向に所定ピッチで
    埋設された芯金と備え、この芯金はその長さ方向の略中
    央部分で左右に分割されていることを特徴とするクロー
    ラ。
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