JP3076091B2 - 軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP3076091B2 JP3076091B2 JP03186092A JP18609291A JP3076091B2 JP 3076091 B2 JP3076091 B2 JP 3076091B2 JP 03186092 A JP03186092 A JP 03186092A JP 18609291 A JP18609291 A JP 18609291A JP 3076091 B2 JP3076091 B2 JP 3076091B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、地下鉄、モノレール等
の新交通システム車両の主輪タイヤに使用される軌上走
行車両用主輪空気入りラジアルタイヤに関する。
の新交通システム車両の主輪タイヤに使用される軌上走
行車両用主輪空気入りラジアルタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地下鉄、モノレール等の新交通シ
ステム車両の主輪タイヤに使用される軌上走行車両用主
輪空気入りラジアルタイヤの一例としては、図２に示さ
れるタイヤが知られている。
ステム車両の主輪タイヤに使用される軌上走行車両用主
輪空気入りラジアルタイヤの一例としては、図２に示さ
れるタイヤが知られている。
【０００３】このタイヤ７０は、一枚以上のカーカスプ
ライから成るカーカス７２を備えており、このカーカス
７２のクラウン部の外側には、ベルト７４が配置されて
いる。このベルト７４は、最内層ベルト８０を中抜き構
造とする３枚のベルト層７６、７８、８０からなり、例
えば、スチールコード等から成る各ベルト層のコードは
図２の上部にその一部を示すように、赤道面８２と交差
すると共に、最外層７６と中間層７８のコードが赤道面
８２に対して反対方向に傾斜されている。また、このベ
ルト７４の外側には、トレッド部８４が配置されてい
る。
ライから成るカーカス７２を備えており、このカーカス
７２のクラウン部の外側には、ベルト７４が配置されて
いる。このベルト７４は、最内層ベルト８０を中抜き構
造とする３枚のベルト層７６、７８、８０からなり、例
えば、スチールコード等から成る各ベルト層のコードは
図２の上部にその一部を示すように、赤道面８２と交差
すると共に、最外層７６と中間層７８のコードが赤道面
８２に対して反対方向に傾斜されている。また、このベ
ルト７４の外側には、トレッド部８４が配置されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ７０に
おいては、最外層ベルト７６のコード７６Ａが赤道面８
２に対して左上へ傾斜しているため、タイヤ負荷転動時
に、タイヤが進行方向に向かって右側へ行こうとする力
が発生する。この力は、プライステアーと呼ばれてお
り、最外層ベルト７６のコード７６Ａが赤道面８２に対
して右上へ傾斜している場合には、タイヤ負荷転動時
に、タイヤが進行方向に向かって左側へ行こうとする力
が発生することが知られている。
来の軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ７０に
おいては、最外層ベルト７６のコード７６Ａが赤道面８
２に対して左上へ傾斜しているため、タイヤ負荷転動時
に、タイヤが進行方向に向かって右側へ行こうとする力
が発生する。この力は、プライステアーと呼ばれてお
り、最外層ベルト７６のコード７６Ａが赤道面８２に対
して右上へ傾斜している場合には、タイヤ負荷転動時
に、タイヤが進行方向に向かって左側へ行こうとする力
が発生することが知られている。
【０００５】また、この軌上走行車両用主輪空気入りラ
ジアルタイヤ７０のプライステアーによって、軌上走行
車両の進行方向片側の案内輪の負荷荷重が増大し、案内
輪タイヤの寿命が短くなるという不具合がある。また、
案内輪タイヤが走行する路面の寿命が短くなるという不
具合もある。
ジアルタイヤ７０のプライステアーによって、軌上走行
車両の進行方向片側の案内輪の負荷荷重が増大し、案内
輪タイヤの寿命が短くなるという不具合がある。また、
案内輪タイヤが走行する路面の寿命が短くなるという不
具合もある。
【０００６】本発明は上記事実を考慮し、プライステア
ーを低減することができる軌上走行車両用主輪空気入り
ラジアルタイヤを得ることが目的である。
ーを低減することができる軌上走行車両用主輪空気入り
ラジアルタイヤを得ることが目的である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明
は、３層の補強ベルト層の外側にプライステアー低減用
ベルト層を有し、このプライステアー低減用ベルト層の
コードと隣接する前記補強ベルト層の最外層のコードと
を赤道面に対して反対方向へ傾斜させ、前記プライステ
アー低減用ベルト層の幅を隣接する前記補強ベルト層の
最外層の幅の２０〜６０％としたことを特徴としてい
る。
は、３層の補強ベルト層の外側にプライステアー低減用
ベルト層を有し、このプライステアー低減用ベルト層の
コードと隣接する前記補強ベルト層の最外層のコードと
を赤道面に対して反対方向へ傾斜させ、前記プライステ
アー低減用ベルト層の幅を隣接する前記補強ベルト層の
最外層の幅の２０〜６０％としたことを特徴としてい
る。
【０００８】また、請求項２記載の本発明は、請求項１
記載の発明において、前記プライステアー低減用ベルト
層のコードを赤道面に対して１６〜７４°傾斜させたこ
とを特徴としている。
記載の発明において、前記プライステアー低減用ベルト
層のコードを赤道面に対して１６〜７４°傾斜させたこ
とを特徴としている。
【０００９】また、請求項３記載の本発明は、請求項１
記載または請求項２の何れかに記載の発明において、前
記プライステアー低減用ベルト層のコード径を隣接する
前記補強ベルト層の最外層のコード径の４０〜１００％
としたことを特徴としている。
記載または請求項２の何れかに記載の発明において、前
記プライステアー低減用ベルト層のコード径を隣接する
前記補強ベルト層の最外層のコード径の４０〜１００％
としたことを特徴としている。
【００１０】また、請求項４記載の本発明は、請求項１
〜請求項３の何れかに記載の発明において、前記プライ
ステアー低減用ベルト層と隣接する前記補強ベルト層の
最外層との間の前記プライステアー低減用ベルト層端部
でのゴムゲージを赤道面でのゴムゲージの１．２〜４．
０倍としたことを特徴としている。
〜請求項３の何れかに記載の発明において、前記プライ
ステアー低減用ベルト層と隣接する前記補強ベルト層の
最外層との間の前記プライステアー低減用ベルト層端部
でのゴムゲージを赤道面でのゴムゲージの１．２〜４．
０倍としたことを特徴としている。
【００１１】
【００１２】
【作用】例えば、補強ベルト層の最内層のコードが赤道
に対して右上がりに傾斜しており、次の補強ベルト層の
中間層のコードが赤道に対して右上がりに傾斜してお
り、次の補強ベルト層の最外層のコードが赤道に対して
左上がりに傾斜している軌上走行車両用主輪空気入りラ
ジアルタイヤにおいては、タイヤ負荷転動時に、進行方
向に向かって右側へ行こうとするプライステアーが発生
する。
に対して右上がりに傾斜しており、次の補強ベルト層の
中間層のコードが赤道に対して右上がりに傾斜してお
り、次の補強ベルト層の最外層のコードが赤道に対して
左上がりに傾斜している軌上走行車両用主輪空気入りラ
ジアルタイヤにおいては、タイヤ負荷転動時に、進行方
向に向かって右側へ行こうとするプライステアーが発生
する。
【００１３】これに対して、本発明の請求項１記載の軌
上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤにおいては、
補強ベルト層の外側にプライステアー低減用ベルト層を
設け、このプライステアー低減用ベルト層のコードと、
このプライステアー低減用ベルト層と隣接する補強ベル
ト層の最外層のコードとを赤道面に対して反対方向へ傾
斜させており、これによって、タイヤのプライステアー
を低減することができる。また、プライステアー低減用
ベルト層の幅を隣接する補強ベルト層の最外層の幅の２
０〜６０％としている。これは、プライステアー低減用
ベルト層の幅を隣接する補強ベルト層の最外層の幅の２
０％より小さくした場合には、プライステアー低減効果
が小さく、また、プライステアー低減用ベルト層の幅を
隣接する補強ベルト層の最外層の幅の６０％より大きく
した場合には、プライステアー低減用ベルト層とコード
が赤道面に対して反対方向へ傾斜する最外層ベルトとの
間の剪断歪が大きくなりすぎセパレーションが発生し易
いためである。
上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤにおいては、
補強ベルト層の外側にプライステアー低減用ベルト層を
設け、このプライステアー低減用ベルト層のコードと、
このプライステアー低減用ベルト層と隣接する補強ベル
ト層の最外層のコードとを赤道面に対して反対方向へ傾
斜させており、これによって、タイヤのプライステアー
を低減することができる。また、プライステアー低減用
ベルト層の幅を隣接する補強ベルト層の最外層の幅の２
０〜６０％としている。これは、プライステアー低減用
ベルト層の幅を隣接する補強ベルト層の最外層の幅の２
０％より小さくした場合には、プライステアー低減効果
が小さく、また、プライステアー低減用ベルト層の幅を
隣接する補強ベルト層の最外層の幅の６０％より大きく
した場合には、プライステアー低減用ベルト層とコード
が赤道面に対して反対方向へ傾斜する最外層ベルトとの
間の剪断歪が大きくなりすぎセパレーションが発生し易
いためである。
【００１４】また、請求項２記載の軌上走行車両用主輪
空気入りラジアルタイヤにおいては、プライステアー低
減用ベルト層のコードを赤道面に対して１６〜７４°傾
斜させている。これは、プライステアー低減用ベルト層
２６のコードを赤道面に対して１６°より小さくした場
合及び７４°より大きくした場合には、プライステアー
低減効果が小さくなるためである。
空気入りラジアルタイヤにおいては、プライステアー低
減用ベルト層のコードを赤道面に対して１６〜７４°傾
斜させている。これは、プライステアー低減用ベルト層
２６のコードを赤道面に対して１６°より小さくした場
合及び７４°より大きくした場合には、プライステアー
低減効果が小さくなるためである。
【００１５】
【００１６】また、請求項３記載の軌上走行車両用主輪
空気入りラジアルタイヤにおいては、プライステアー低
減用ベルト層のコード径を隣接する補強ベルト層の最外
層のコード径の４０〜１００％としている。これは、プ
ライステアー低減用ベルト層のコード径を補強ベルト層
の最外層のコード径の４０％より小さくした場合には、
コードの強力が小さいため、プライステアー低減効果が
小さく、また、プライステアー低減用ベルト層のコード
径を補強ベルト層の最外層のコード径の１００％より大
きくした場合には、コード径が大きいため、つつきが大
きくなり耐久力が低下するためである。
空気入りラジアルタイヤにおいては、プライステアー低
減用ベルト層のコード径を隣接する補強ベルト層の最外
層のコード径の４０〜１００％としている。これは、プ
ライステアー低減用ベルト層のコード径を補強ベルト層
の最外層のコード径の４０％より小さくした場合には、
コードの強力が小さいため、プライステアー低減効果が
小さく、また、プライステアー低減用ベルト層のコード
径を補強ベルト層の最外層のコード径の１００％より大
きくした場合には、コード径が大きいため、つつきが大
きくなり耐久力が低下するためである。
【００１７】また、請求項４記載の軌上走行車両用主輪
空気入りラジアルタイヤにおいては、プライステアー低
減用ベルト層と隣接する補強ベルト層の最外層との間の
プライステアー低減用ベルト層端部でのゴムゲージを赤
道面でのゴムゲージの１．２〜４．０倍としている。こ
れは、前記プライステアー低減用ベルト層端部でのゴム
ゲージを赤道面でのゴムゲージの１．２倍より小さくす
ると、プライステアー低減用ベルト層とコードが赤道面
に対して反対方向へ傾斜する隣接する補強ベルト層の最
外層との間の層間剪断歪によって、プライステアー低減
用ベルト層の端部にセパレーションが発生するためであ
り、前記プライステアー低減用ベルト層端部でのゴムゲ
ージを赤道面でのゴムゲージの４．０倍より大きくする
と、プライステアー低減用ベルト層の端部がトップトレ
ッド側にせり上がるため、摩耗時に露出する可能性があ
るためである。
空気入りラジアルタイヤにおいては、プライステアー低
減用ベルト層と隣接する補強ベルト層の最外層との間の
プライステアー低減用ベルト層端部でのゴムゲージを赤
道面でのゴムゲージの１．２〜４．０倍としている。こ
れは、前記プライステアー低減用ベルト層端部でのゴム
ゲージを赤道面でのゴムゲージの１．２倍より小さくす
ると、プライステアー低減用ベルト層とコードが赤道面
に対して反対方向へ傾斜する隣接する補強ベルト層の最
外層との間の層間剪断歪によって、プライステアー低減
用ベルト層の端部にセパレーションが発生するためであ
り、前記プライステアー低減用ベルト層端部でのゴムゲ
ージを赤道面でのゴムゲージの４．０倍より大きくする
と、プライステアー低減用ベルト層の端部がトップトレ
ッド側にせり上がるため、摩耗時に露出する可能性があ
るためである。
【００１８】
【実施例】本発明の一実施例を図１に従って説明する。
【００１９】図１は本実施例に係る軌上走行車両用主輪
空気入りラジアルタイヤ１０（以下主輪タイヤ１０とい
う）を示している。
空気入りラジアルタイヤ１０（以下主輪タイヤ１０とい
う）を示している。
【００２０】図１に示される如く、主輪タイヤ１０のカ
ーカス１２は、タイヤのラジアル方向へ延びるコードか
ら成るカーカスプライの一枚以上で形成されており、こ
のカーカス１２のクラウン部の外層側には、補強ベルト
層１４が配置されている。この補強ベルト層１４はタイ
ヤ赤道面１６と交差する方向に向く、例えば、スチール
コード等から成るコードを有する３枚のベルト層１８、
２０、２２で構成されている。
ーカス１２は、タイヤのラジアル方向へ延びるコードか
ら成るカーカスプライの一枚以上で形成されており、こ
のカーカス１２のクラウン部の外層側には、補強ベルト
層１４が配置されている。この補強ベルト層１４はタイ
ヤ赤道面１６と交差する方向に向く、例えば、スチール
コード等から成るコードを有する３枚のベルト層１８、
２０、２２で構成されている。
【００２１】これらのベルト層１８、２０、２２のう
ち、最内層のベルト層１８は、タイヤ幅方向の中央部分
を除去した中抜き構造とされている。また、ベルト層１
８、２０、２２の赤道面１６に対する交角は、例えば、
最内層のベルト層１８のコードは赤道面１６に対して右
上がりに角度θ１とされており、中間層のベルト層２０
のコードは赤道面１６に対して右上がりに角度θ２とさ
れており、最外層のベルト層２２のコードは赤道面１６
に対して左上がりに角度θ３とされている。
ち、最内層のベルト層１８は、タイヤ幅方向の中央部分
を除去した中抜き構造とされている。また、ベルト層１
８、２０、２２の赤道面１６に対する交角は、例えば、
最内層のベルト層１８のコードは赤道面１６に対して右
上がりに角度θ１とされており、中間層のベルト層２０
のコードは赤道面１６に対して右上がりに角度θ２とさ
れており、最外層のベルト層２２のコードは赤道面１６
に対して左上がりに角度θ３とされている。
【００２２】なお、ベルト層１８、２０、２２の各コー
ドのタイヤ赤道面１６に対する交角θ１、θ２、θ３
は、本実施例とは逆に、最内層のベルト層１８のコード
及び中間層のベルト層２０のコードを赤道面１６に対し
て左上がりとし、最外層のベルト層２２のコードを赤道
面１６に対して右上がりとしても良い。
ドのタイヤ赤道面１６に対する交角θ１、θ２、θ３
は、本実施例とは逆に、最内層のベルト層１８のコード
及び中間層のベルト層２０のコードを赤道面１６に対し
て左上がりとし、最外層のベルト層２２のコードを赤道
面１６に対して右上がりとしても良い。
【００２３】補強ベルト層１４の外側には、プライステ
アー低減用ベルト層２６が設けられている。このプライ
ステアー低減用ベルト層２６のコードと、このプライス
テアー低減用ベルト層２６と隣接する補強ベルト層１４
の最外層２２のコードとは赤道面１６に対して反対方向
へ傾斜しており、プライステアー低減用ベルト層２６の
コードの赤道面１６に対する傾斜角θ４は１６〜７４°
とされている。また、プライステアー低減用ベルト層２
６の幅Ｗ１は、補強ベルト層１４の最外層２２の幅Ｗ２
の２０〜６０％とされており、プライステアー低減用ベ
ルト層２６のコード径Ｄ１は、補強ベルト層１４の最外
層２２のコード径Ｄ２の４０〜１００％とされている。
また、プライステアー低減用ベルト層２６と補強ベルト
層１４の最外層２２との間のプライステアー低減用ベル
ト層２６の端部２６ＡでのゴムゲージＭ１は、赤道面１
６でのゴムゲージＭ２の１．２〜４．０倍とされてい
る。また、プライステアー低減用ベルト層２６の被覆ゴ
ムのレジリエンスは４０〜７０とされており、ＪＩＳ硬
度（ＪＩＳ硬度Ｋ６３０１スプリング式硬さ試験Ａ形）
は７０°〜８５°とされている。
アー低減用ベルト層２６が設けられている。このプライ
ステアー低減用ベルト層２６のコードと、このプライス
テアー低減用ベルト層２６と隣接する補強ベルト層１４
の最外層２２のコードとは赤道面１６に対して反対方向
へ傾斜しており、プライステアー低減用ベルト層２６の
コードの赤道面１６に対する傾斜角θ４は１６〜７４°
とされている。また、プライステアー低減用ベルト層２
６の幅Ｗ１は、補強ベルト層１４の最外層２２の幅Ｗ２
の２０〜６０％とされており、プライステアー低減用ベ
ルト層２６のコード径Ｄ１は、補強ベルト層１４の最外
層２２のコード径Ｄ２の４０〜１００％とされている。
また、プライステアー低減用ベルト層２６と補強ベルト
層１４の最外層２２との間のプライステアー低減用ベル
ト層２６の端部２６ＡでのゴムゲージＭ１は、赤道面１
６でのゴムゲージＭ２の１．２〜４．０倍とされてい
る。また、プライステアー低減用ベルト層２６の被覆ゴ
ムのレジリエンスは４０〜７０とされており、ＪＩＳ硬
度（ＪＩＳ硬度Ｋ６３０１スプリング式硬さ試験Ａ形）
は７０°〜８５°とされている。
【００２４】また、主輪タイヤ１０のトレッド部２４の
踏面には、タイヤ周方向へ直線状に延在する複数本の主
溝３０が形成されている。
踏面には、タイヤ周方向へ直線状に延在する複数本の主
溝３０が形成されている。
【００２５】このように、構成された主輪タイヤ１０に
おいては、補強ベルト層１４の最外層２２のコードが赤
道面１６に対して左上がりに角度θ３傾斜されているた
め、この主輪タイヤ１０には、タイヤ負荷転動時にタイ
ヤが進行方向に向かって右側へ行こうとするプライステ
アーが作用する。これに対して、本実施例の主輪タイヤ
１０では、補強ベルト層１４の最外層２２の外側にプラ
イステアー低減用ベルト層２６を設け、このプライステ
アー低減用ベルト層２６のコードと補強ベルト層１４の
最外層２２のコードとを赤道面１６に対して反対方向へ
傾斜させている。これによって、主輪タイヤ１０のプラ
イステアーを低減することができ、軌上走行車両の案内
輪タイヤ及び案内輪タイヤの走行路面の寿命の低下を低
減することができる。
おいては、補強ベルト層１４の最外層２２のコードが赤
道面１６に対して左上がりに角度θ３傾斜されているた
め、この主輪タイヤ１０には、タイヤ負荷転動時にタイ
ヤが進行方向に向かって右側へ行こうとするプライステ
アーが作用する。これに対して、本実施例の主輪タイヤ
１０では、補強ベルト層１４の最外層２２の外側にプラ
イステアー低減用ベルト層２６を設け、このプライステ
アー低減用ベルト層２６のコードと補強ベルト層１４の
最外層２２のコードとを赤道面１６に対して反対方向へ
傾斜させている。これによって、主輪タイヤ１０のプラ
イステアーを低減することができ、軌上走行車両の案内
輪タイヤ及び案内輪タイヤの走行路面の寿命の低下を低
減することができる。
【００２６】なお、プライステアー低減用ベルト層２６
のコードを赤道面１６に対して１６°より小さくした場
合及び７４°より大きくした場合には、プライステアー
低減効果が小さくなる。
のコードを赤道面１６に対して１６°より小さくした場
合及び７４°より大きくした場合には、プライステアー
低減効果が小さくなる。
【００２７】また、プライステアー低減用ベルト層２６
の幅Ｗ１を補強ベルト層１４の最外層２２の幅Ｗ２の２
０％より小さくした場合には、プライステアー低減効果
が小さく、また、幅Ｗ１を幅Ｗ２の６０％より大きくし
た場合には、プライステアー低減用ベルト層２６とコー
ドが赤道面に対して反対方向へ傾斜する補強ベルト層１
４の最外層２２との間の剪断歪が大きくなりすぎセパレ
ーションが発生し易い。
の幅Ｗ１を補強ベルト層１４の最外層２２の幅Ｗ２の２
０％より小さくした場合には、プライステアー低減効果
が小さく、また、幅Ｗ１を幅Ｗ２の６０％より大きくし
た場合には、プライステアー低減用ベルト層２６とコー
ドが赤道面に対して反対方向へ傾斜する補強ベルト層１
４の最外層２２との間の剪断歪が大きくなりすぎセパレ
ーションが発生し易い。
【００２８】また、プライステアー低減用ベルト層２６
のコード径Ｄ１を補強ベルト層１４の最外層２２のコー
ド径Ｄ２の４０％より小さくした場合には、コードの強
力が小さいため、プライステアー低減効果が小さく、ま
た、コード径Ｄ１をコード径Ｄ２の１００％より大きく
した場合には、コード径が大きいため、つつきが大きく
なり耐久力が低下する。
のコード径Ｄ１を補強ベルト層１４の最外層２２のコー
ド径Ｄ２の４０％より小さくした場合には、コードの強
力が小さいため、プライステアー低減効果が小さく、ま
た、コード径Ｄ１をコード径Ｄ２の１００％より大きく
した場合には、コード径が大きいため、つつきが大きく
なり耐久力が低下する。
【００２９】また、プライステアー低減用ベルト層２６
と補強ベルト層１４の最外層２２との間のプライステア
ー低減用ベルト層端部２６ＡでのゴムゲージＭ１を赤道
面１６でのゴムゲージＭ２の１．２倍より小さくする
と、プライステアー低減用ベルト層２６とコードが赤道
面に対して反対方向へ傾斜する補強ベルト層１４の最外
層２２との間の層間剪断歪によって、プライステアー低
減用ベルト層２６の端部２６Ａにセパレーションが発生
し、ゴムゲージＭ１をゴムゲージＭ２の４．０倍より大
きくすると、プライステアー低減用ベルト層２６の端部
２６Ａがトップトレッド側にせり上がるため、摩耗時に
露出する。
と補強ベルト層１４の最外層２２との間のプライステア
ー低減用ベルト層端部２６ＡでのゴムゲージＭ１を赤道
面１６でのゴムゲージＭ２の１．２倍より小さくする
と、プライステアー低減用ベルト層２６とコードが赤道
面に対して反対方向へ傾斜する補強ベルト層１４の最外
層２２との間の層間剪断歪によって、プライステアー低
減用ベルト層２６の端部２６Ａにセパレーションが発生
し、ゴムゲージＭ１をゴムゲージＭ２の４．０倍より大
きくすると、プライステアー低減用ベルト層２６の端部
２６Ａがトップトレッド側にせり上がるため、摩耗時に
露出する。
【００３０】なお、本実施例の主輪タイヤ１０において
は、プライステアー低減用ベルト層２６を１層とした
が、これに代えてプライステアー低減用ベルト層２６の
外側にさらにベルト層を設けた構造としても良い。ま
た、本実施例においては、主輪タイヤ１０を主溝３０を
備えたタイヤとしたが、主輪タイヤ１０はこれに限定さ
れず、スリックタイヤとしても良く。また、トレドパタ
ーンをブロックパターン、ラグパターン等としても良
く、又は２種類以上のパターンの組み合わせパターンと
しても良い。 （試験例）図１に示す本発明タイヤと図２に示す従来例
のタイヤ（各タイヤのサイズはＥ１３．５０／８５Ｒ１
６）をそれぞれ表１の仕様で試作し、それぞれのタイヤ
のプライステアーを測定し、その結果を表１に示す。
は、プライステアー低減用ベルト層２６を１層とした
が、これに代えてプライステアー低減用ベルト層２６の
外側にさらにベルト層を設けた構造としても良い。ま
た、本実施例においては、主輪タイヤ１０を主溝３０を
備えたタイヤとしたが、主輪タイヤ１０はこれに限定さ
れず、スリックタイヤとしても良く。また、トレドパタ
ーンをブロックパターン、ラグパターン等としても良
く、又は２種類以上のパターンの組み合わせパターンと
しても良い。 （試験例）図１に示す本発明タイヤと図２に示す従来例
のタイヤ（各タイヤのサイズはＥ１３．５０／８５Ｒ１
６）をそれぞれ表１の仕様で試作し、それぞれのタイヤ
のプライステアーを測定し、その結果を表１に示す。
【００３１】
【表１】 表１に示す実験結果から本発明が特に優れていることが
明らかとなった。
明らかとなった。
【００３２】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、軌上走行
車両用主輪空気入りラジアルタイヤのプライステアーを
低減することができるという優れた効果を有する。
車両用主輪空気入りラジアルタイヤのプライステアーを
低減することができるという優れた効果を有する。
【図１】本発明の一実施例に係る軌上走行車両用主輪空
気入りラジアルタイヤを示す図である。
気入りラジアルタイヤを示す図である。
【図２】従来例に係る軌上走行車両用主輪空気入りラジ
アルタイヤを示す図である。
アルタイヤを示す図である。
１０ 軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ
（主輪タイヤ） １４ 補強ベルト層 １６ 赤道面 １８ 補強ベルト層最内層 ２０ 補強ベルト層中間層 ２２ 補強ベルト層最外層 ２４ トレッド部 ２６ プライステアー低減用ベルト層
（主輪タイヤ） １４ 補強ベルト層 １６ 赤道面 １８ 補強ベルト層最内層 ２０ 補強ベルト層中間層 ２２ 補強ベルト層最外層 ２４ トレッド部 ２６ プライステアー低減用ベルト層
Claims (4)
- 【請求項１】 ３層の補強ベルト層の外側にプライステ
アー低減用ベルト層を有し、このプライステアー低減用
ベルト層のコードと隣接する前記補強ベルト層の最外層
のコードとを赤道面に対して反対方向へ傾斜させ、前記
プライステアー低減用ベルト層の幅を隣接する前記補強
ベルト層の最外層の幅の２０〜６０％としたことを特徴
とする軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項２】 前記プライステアー低減用ベルト層のコ
ードを赤道面に対して１６〜７４°傾斜させたことを特
徴とする請求項１記載の軌上走行車両用主輪空気入りラ
ジアルタイヤ。 - 【請求項３】 前記プライステアー低減用ベルト層のコ
ード径を隣接する前記補強ベルト層の最外層のコード径
の４０〜１００％としたことを特徴とする請求項１また
は請求項２の何れかに記載の軌上走行車両用主輪空気入
りラジアルタイヤ。 - 【請求項４】 前記プライステアー低減用ベルト層と隣
接する前記補強ベルト層の最外層との間の前記プライス
テアー低減用ベルト層端部でのゴムゲージを赤道面での
ゴムゲージの１．２〜４．０倍としたことを特徴とする
請求項１〜請求項３の何れかに記載の軌上走行車両用主
輪空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03186092A JP3076091B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03186092A JP3076091B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524411A JPH0524411A (ja) | 1993-02-02 |
| JP3076091B2 true JP3076091B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=16182231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03186092A Expired - Fee Related JP3076091B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 軌上走行車両用主輪空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3076091B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP03186092A patent/JP3076091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0524411A (ja) | 1993-02-02 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |