JPH078657Y2 - 建築物外壁における目地部密封構造 - Google Patents

建築物外壁における目地部密封構造

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JPH078657Y2
JPH078657Y2 JP1988160081U JP16008188U JPH078657Y2 JP H078657 Y2 JPH078657 Y2 JP H078657Y2 JP 1988160081 U JP1988160081 U JP 1988160081U JP 16008188 U JP16008188 U JP 16008188U JP H078657 Y2 JPH078657 Y2 JP H078657Y2
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joint
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wall
sealing
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幸彦 矢田
信幸 沢木
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建築物外壁を構成している相隣接する外壁材
の間に形成される目地部を密封するための建築物外壁に
おける目地部密封構造に関するものである。
本考案は、外装仕上塗装が施されている建築物外壁に形
成される目地部の密封に対して効果があり、主としてこ
のような建築物外壁を対象にして考案されたものである
が、外装仕上塗装が施されていない建築物外壁に形成さ
れる目地部に対しても適用できるものである。
〔従来の技術〕
従来より、建築物外壁を構成している相隣接する外壁材
の間に形成される目地部の密封には、第4図に示される
ような目地カバーA′が使用されていた。
この目地カバーA′は、一枚の薄金属板を断面T字形に
折曲加工したカバー本体21の保持部21aに、一対の舌片
状のシール部22が接着により固着されたものである。こ
の一対の舌片状のシール部22は合成樹脂、ゴムなどの弾
性材料から成形されているため、弾性変形可能になって
いる。
そして、外装仕上塗装Pが施されている外壁材23の間に
形成される目地部24に上記目地カバーA′を挿入する
と、カバー本体21のカバー部21bによって目地部24の開
口が覆蓋されると共に、目地部24の対向側壁面25に各シ
ール部22がそれぞれ弾接される。しかし、外壁材23に外
装仕上塗装Pが施されて、その表面に凹凸が生じている
ので、シール部22が対向側壁面25に弾接しても、両者の
間に僅かな隙間が生じてシールが不完全となり、完全な
防水性を期待できない。
また、特開昭60-98035号公報には、硬化性のシーリング
材を目地部に充填して、この目地部を密封する技術が開
示されている。この技術によれば、目地部の防水は図ら
れるが、シーリング材の硬化に時間がかかると共に、目
地部に充填されたシーリング材が外壁材と調和せず、こ
のため建築物の外観が害されるなどの問題が発生する。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、主として外装仕上塗装が施された建築物外壁
に形成される目地部を長期間に亘って確実に防水して密
封すると同時に、目地部に対する目地材の挿入作業を容
易にすることを課題としてなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するための本考案は、目地部の対向側壁
面に向け突設されたシール部を有する長尺状の目地材を
用いた建築物外壁における目地部密封構造であって、前
記目地部の各対向側壁面にそれぞれ溝部が該目地部の長
手方向に沿って設けられて、該溝部に粘着部材が施さ
れ、目地部に挿入された前記目地材のシール部を該粘着
部材に弾接させることを特徴としている。
〔考案の作用〕
目地部に目地材を挿入すると、そのシール部が、目地部
の対向側壁面の溝部に施された粘着部材に弾接して粘着
され、これにより目地部がシールされる。
また、目地部の対向側壁面に溝部を設けて、該溝部に粘
着部材が施された構成であって、この粘着部材が対向側
壁面に対して突出していないので、目地部に対する目地
材の挿入作業が容易となる。
更に、目地部に目地材を挿入して、そのシール部が粘着
部材に弾接した後においても、溝部に施されている粘着
部材は、これから逃げ出る(流れ出る)ことはないの
で、施工後においても粘着部材を介して目地材のシール
部が目地部の対向側壁面に弾接した状態を維持する。こ
の結果、長期間に亘って高いシール性を確保できる。
〔実施例〕
第1図及び第2図に、本考案の第1実施例が示されてい
る。
目地材の一種である目地カバーA1は、長尺状の部材であ
って、一枚の薄金属板を断面T字形に折曲加工したカバ
ー本体1の保持部1aに、固着部2を介して2対の舌片状
のシール部3が接着によって固着された構成である。固
着部2及びシール部3は、合成樹脂、ゴムなどの弾性材
料から成形されているため、シール部3は弾性変形可能
になっている。
カバー本体1のカバー部1bは、平板状になっていて、こ
のカバー部1bの表面にはアルミニウム層4が接着され、
このアルミニウム層4に、外壁材5に施されている外装
仕上塗装Pと同一の塗装が施されている。このように、
アルミニウム層4を介して、カバー部1bの表面に外装仕
上塗装Pを施してあるのは、塗料の耐久性を高めるため
である。
建築物外壁を構成している外壁材5には、外装仕上塗装
Pが施されており、相隣接する外壁材5の間に目地部6
が形成される。
目地部6を形成している各外壁材5の開口側のコーナー
部には、それぞれ段差部9が設けられている。また、目
地部6の対向側壁面7には、所定幅の溝部11が該目地部
6の長手方向に沿って設けられ、各溝部11に所定幅の粘
着テープ8が貼り付けられている。対向側壁面7におけ
る粘着テープ8が貼り付けられる部分は、目地部6に目
地カバーA1を挿入した場合に、そのシール部3が弾接す
る部分である。溝部11を含めて対向側壁面7には、外装
仕上塗装Pによって僅かな凹凸が生じているが、粘着テ
ープ8は、この凹凸に対応して自在に変形して貼り付け
られるので、対向側壁面7と粘着テープ8との間には全
く隙間は生じない。
そして、第1図に示されるように、相隣接する外壁材5
の間に形成される目地部6に目地カバーA1を挿入する
と、第2図に示されるように、各シール部3は弾性変形
して、その先端部分が、対向側壁面7の溝部11に貼り付
けられている粘着テープ8に弾接して粘着されると共
に、カバー本体1のカバー部1bは、目地部6の開口を跨
いだ状態となって、各外壁材5のコーナー部に形成され
た段差部9に嵌め込まれて、この目地部6が覆蓋され
る。
ここで、本考案においては、目地部6の対向側壁面7に
溝部11を形成して、この溝部11に粘着テープ8を貼り付
けてあって、対向側壁面7に対して粘着テープ8が突出
していないので、目地部6に目地カバーA1を挿入する際
に、引っ掛かり部分がなくなって、目地カバーA1の挿入
作業がし易くなる。
また、対向側壁面7に貼り付けられる粘着テープ8は、
この対向側壁面7に形成された溝部11に収まっているの
で、目地カバーA1のシール部3が粘着テープ8に弾接し
た後においても、この粘着テープ8が溝部11から外部に
逃げ出る(流れ出る)ことはない。このため、施工後長
期間に亘って、目地カバーA1のシール部3は粘着テープ
8に弾接した状態を維持し、この結果、長期間に亘って
高いシール性が確保される。
また、各外壁材5の表面側のコーナー部に段差部9が形
成してあって、この段差部9に目地カバーA1のカバー部
1bが嵌め込まれるために、外壁材5の表面に対して目地
カバーA1は突出しない。
このように、目地カバーA1を構成している各シール部3
の先端部分が、目地部6の長さ方向に沿って連続して粘
着テープ8に弾接して粘着されるので、目地部6を形成
している外壁材5に外装仕上塗装Pが施されていても、
目地部6のシールが完全に行われる。
また、目地部6を覆蓋しているカバー本体1のカバー部
1bの表面には、外壁材5に施されている外装仕上塗装P
と同一の塗装が施されているので、目地カバーA1がそれ
程目立たなくなり、これにより建築物の外観が良好とな
る。
第3図に、本考案の第2実施例が示されている。目地カ
バーA2は、カバー本体1の保持部1aに一対のシール部3
が固着され、カバー本体1のカバー部1bに、耐候性を有
する軟質合成樹脂から成る被覆体12が被覆され、この被
覆体12の表面にシボ加工を施して、外壁材5に施されて
いる外装仕上塗装Pに近似させてある。また、目地部6
の対向側壁面7に溝部11が形成されて、この溝部11に粘
着テープ8が貼り付けられている構成、及び目地部6を
形成している各外壁材5の表面側のコーナー部に段差部
9が形成されている構成は、いずれも上記第1実施例と
同一である。第2実施例においても、目地部6に対して
目地カバーA2を挿入すると、その一対のシール部3が粘
着テープ8に弾接して粘着すると共に、そのカバー部1b
が各外壁材5の段差部9に嵌め込まれる。
また、上記各実施例では、目地部6の対向側壁面7、或
いはこれに形成した溝部11に粘着テープ8が貼り付けら
れているが、この粘着テープ8に替えて、対向側壁面7
に形成した溝部11にシーリング材を所定幅で塗布して、
これに各目地カバーA1,A2のシール部3を弾接させて粘
着させることも可能である。
このようにして、目地部の対向側壁面、或いはこれに形
成された溝にシーリング材を塗布する場合においても、
シーリング材が対向側壁面に生じている凹凸に対応して
塗布されると共に、目地カバーのシール部がシーリング
材に弾接して粘着されるので、目地部の密封を図ること
ができる。この場合において、シーリング材を対向側壁
面に塗付けた直後に、目地部に目地カバーを挿入するこ
とが可能であるので、作業性が低下することはない。
また、本考案の実施に使用される目地材は、カバー部を
有しない構造のものであってもよい。
なお、上記各実施例は、いずれも外装仕上塗装が施され
た外壁材の間に形成される目地部を密封する例である
が、外装仕上塗装が施されていない外壁材の間に形成さ
れる目地部の密封に対しても本考案を実施することがで
きる。
〔考案の効果〕
本考案に係る建築物外壁における目地部密封構造は、目
地部の各対向側壁面にそれぞれ溝部を該目地部の長手方
向に沿って設けて、該溝部に粘着部材を施し、目地部に
挿入された目地材のシール部を該粘着部材に弾接させる
構成であるので、目地部の対向側壁面に粘着部材を施し
てあるにもかかわらず、対向側壁面に対して粘着部材が
突出していないために、目地部に対する目地カバーの挿
入作業が容易となる。
また、目地部の対向側壁面に溝部を設けて、この溝部に
粘着部材を施してあるために、目地部に目地材を挿入し
て、そのシール部が粘着部材に弾接した後においても、
この粘着部材は溝部内に収まっていて、その外部に逃げ
出ない(流れ出ない)ので、施工後長期間に亘って、目
地材のシール部は粘着部材を介して対向側壁面に弾接し
た状態を維持しており、長期間に亘って高いシール性を
確保できる。
更に、目地部の対向側壁面に設けた溝部に施される粘着
部材は、外装仕上塗装によってこの対向側壁面に生じて
いる凹凸に対応して自在に変形して施されているため
に、対向側壁面と粘着部材との間には全く隙間は生じな
いと共に、目地材の挿入後においては、そのシール部が
対向側壁面の溝部に施された粘着部材に弾接して粘着さ
れるために、目地部を形成している外壁材に外装仕上塗
装が施されて、外壁材の表面に凹凸が生じていても、目
地部のシールが完全に行われ、高い防水性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、本考案を説明するための図であ
って、第1図は、目地部6に目地カバーA1を挿入する前
の状態の断面図、第2図は、同じく挿入した状態におけ
る断面図、第3図は、目地部6に目地カバーA2を挿入し
た状態の断面図である。 第4図は、従来の目地部の密封構造を説明するための断
面図である。 本考案を構成している主要部分の符号の説明は以下の通
りである。 A1,A2:目地カバー(目地材) P:外装仕上塗装 1:カバー本体、1a:カバー本体の保持部 1b:カバー本体のカバー部 3:シール部、5:外壁材 6:目地部、7:対向側壁面 8:粘着テープ(粘着部材) 9:段差部、11:溝部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】目地部の対向側壁面に向け突設されたシー
    ル部を有する長尺状の目地材を用いた建築物外壁におけ
    る目地部密封構造であって、 前記目地部の各対向側壁面にそれぞれ溝部が該目地部の
    長手方向に沿って設けられて、該溝部に粘着部材が施さ
    れ、目地部に挿入された前記目地材のシール部を該粘着
    部材に弾接させることを特徴とする建築物外壁における
    目地部密封構造。
  2. 【請求項2】対向側壁面の中間部に溝部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の建築物外壁におけ
    る目地部密封構造。
  3. 【請求項3】粘着部材は粘着テープであることを特徴と
    する請求項1に記載の建築物外壁における目地部密封構
    造。
  4. 【請求項4】粘着部材はシーリング材であることを特徴
    とする請求項1に記載の建築物外壁における目地部密封
    構造。
  5. 【請求項5】目地材は、目地部を覆うカバー部を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の建築物外壁にお
    ける目地部密封構造。
  6. 【請求項6】目地部を形成する各外壁材の表面側のコー
    ナー部にそれぞれ段差部が形成されて、目地材のカバー
    部が該段差部に嵌め込まれていることを特徴とする請求
    項5に記載の建築物外壁における目地部密封構造。
JP1988160081U 1988-12-09 1988-12-09 建築物外壁における目地部密封構造 Expired - Lifetime JPH078657Y2 (ja)

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JPH0279709U JPH0279709U (ja) 1990-06-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5457312A (en) * 1977-10-15 1979-05-09 Nat Jutaku Kenzai Method of treating joint
JPS596986B2 (ja) * 1979-04-13 1984-02-15 東海興業株式会社 目地カバ−

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