JPH078646A - ボタン付けミシン - Google Patents

ボタン付けミシン

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Publication number
JPH078646A
JPH078646A JP17622393A JP17622393A JPH078646A JP H078646 A JPH078646 A JP H078646A JP 17622393 A JP17622393 A JP 17622393A JP 17622393 A JP17622393 A JP 17622393A JP H078646 A JPH078646 A JP H078646A
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JP
Japan
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button
sewing
fabric
holder
needle
Prior art date
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Application number
JP17622393A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Kurata
博道 倉田
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Original Assignee
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫着の堅牢性を損なうことなく、縫い針の貫
通にともなって生地側が受けるダメージを軽減できると
ともに、縫い皺の発生を抑制して、見栄えおよび高品質
なシャンクボタン付けを実現できるようにする。 【構成】 ボタンホルダー14、生地ガイド12および
生地ホルダー19を一体に支持する可動テーブル27の
二次元方向の移動パターンを、ボタン6のシャンク部6
aの縫い針の貫通部を頂点として、二つ折り生地側の縫
い針の貫通部が生地縁部の長手方向に間隔を隔てた位置
で、上記頂点を中心とする対称位置になるように設定す
る移動パターン設定器41〜48を設け、その設定移動
パターンに基づいて可動テーブル27を二次元方向に移
動させながら、シヤンクボタン6を生地8に縫着させる
ように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば紳士・婦人服
の上衣やベストの前ボタン、学生服用の金ボタンなどの
シヤンクボタンやマーブルボタンを各種の縫製物に縫着
する場合に用いられるミシンで、詳しくは、ボタンの生
地への縫い付けおよび根巻きを連続して施す際に使用さ
れるボタン付けミミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボタン付けミシンとし
て、特開平2−198584号公報に開示されたような
ものが知られている。このボタン付けミシンは、本願出
願人が先に出願したものであって、基本的には、ボタン
を生地に縫い付けた後、続けて根巻きを施してボタンを
生地に縫着するようになされたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した本出願人によ
る先願発明に係るボタン付けミシンによる縫着状態は、
一般的に図11(a),(b)に示すようにボタン6の
シャンク部6a側および生地8側ともに各々針落ち部が
1箇所に集中するようになるが、このように針落ち部が
集中すると、生地8側に形成される縫い針の貫通孔が大
きくなって、生地の受けるダメージが大きく、生地に損
傷を生じやすい。特に柔軟な生地の場合は、縫着された
ボタンが生地から脱落しやすい。
【0004】また、上記の縫着状態においては、二つ折
りされた生地8の折曲部の端縁8eから縫い針による貫
通位置までの距離L、詳しくは、第1針目からボタン6
のシャンク部6aの第2針目までの移動量が大きれば大
きい程、ボタン縫着の堅牢性に優れ、逆に上記距離Lが
小さくなればなる程、ボタン縫着の堅牢性が劣ってく
る。そこで、一般的には、ボタン縫着の堅牢性を良くす
るために、上記の距離Lを大きくとるような縫着が行な
われる。そのため、ボタン6の縫着後に、生地8をその
折曲部で拡げた場合、図12に示すように、縫い糸3に
よってボタン縫い付け個所周辺の生地8部分がつまみ上
げられて大きな縫い皺を発生する。殊に、図11のよう
に、力糸3aを施した場合は、縫い皺がさらに大きくな
って、縫製品の品質を低下するという問題があった。
【0005】また、ボタンの縫い付けは、縫い針の貫通
がボタン6のシャンク部6aおよび生地8側の一個所に
必要回数集中して行なわれ、続けて根巻きが施されるの
で、ボタン6の底面と生地8とが平行にならなかった
り、縫い糸3がシャンク部6aと生地側のそれぞれ一個
所に嵩張るため、ボタン6の表面から見るとき、ボタン
6の中央部の周りで左右に回転しやすくて、方向性が定
まらず、縫着状態のバラツキが大きくて、品質の低下を
きたすという問題があった。
【0006】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、ボタン縫着の堅牢性を損なうことなく、縫い針の貫
通にともない生地側が受けるダメージを軽減することが
できるとともに、縫い皺の発生を抑制することができ
て、見栄えおよび品質の向上を実現することができるボ
タン付けミシンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るボタン付けミシンは、針板の針孔を
挿通して、一定位置を上下に往復運動する縫い針と、こ
の縫い針が下死点に下降したとき、縫い針の外面に接近
して回転して縫い糸の下端ループ部を拾い取るルーパ
と、二つ折りした生地を水平面に沿って左右横方向の移
動を案内する生地ガイドと、先端に上記縫い針が挿通す
る切欠孔を有し二つ折りした生地の折曲部を上記生地ガ
イドに当接させ、縫い針の上下運動経路に位置される生
地ホルダーと、二つ折りした生地に縫着すべきボタンを
挟持して、その挟持したボタンを水平および垂直姿勢に
切替えるボタンホルダーと、このボタンホルダー、上記
生地ガイドおよび生地ホルダーを水平面内に直交する二
次元方向に往復移動させる駆動装置と、上記ボタンホル
ダーに挟持されたボタンが垂直姿勢のとき、ボタン表面
の中央に当接して、このボタンおよびボタンホルダーを
生地ガイド側に押し付けて固定するボタン押え具とを備
えたボタン付けミシンにおいて、上記ボタンホルダー、
上記生地ガイドおよび生地ホルダーを一体に支持する可
動テーブルの二次元方向の移動パターンを、ボタンのシ
ャンク部の縫い針の貫通部を頂点として、二つ折り生地
側の縫い針の貫通部が該二つ折り生地の端縁の長手方向
に間隔を隔てた位置で、上記頂点を中心とする対称位置
になるように設定する移動パターン設定器と、ボタン付
け始動にともなって上記設定器における設定移動パター
ンに基づいて上記可動テーブルを二次元方向に移動させ
て上記移動パターンに対応する縫着パターンでの縫着を
行なわせ、続けて根巻きを行なわせる制御部とを備えた
ものである。
【0008】また、上記構成のボタン付けミシンにおい
て、可動テーブルの二次元方向の移動パターンの設定に
際して、二つ折り生地側の縫い針の貫通部がボタンのシ
ャンク部の縫い針の貫通部を頂点として、該二つ折り生
地の端縁の長手方向に間隔を隔てた3箇所以上になるよ
うに設定可能に構成してもよい。
【0009】
【作用】上記構成のボタン付けミシンによれば、二つ折
りした生地の折曲部にシャンクボタンなどを縫着するに
際して、上記移動パターン設定器にボタンのシャンク部
の縫い針の貫通部を頂点として、二つ折り生地側の縫い
針の貫通部が該二つ折り生地の端縁の長手方向に間隔を
隔てた位置で、上記頂点を中心とする対称位置になるよ
うな移動パターンに設定した上で、ボタン付け動作を開
始することによって、可動テーブルがその設定パターン
通りに二次元方向に移動してボタンのシャンク部への縫
い針の貫通と、その貫通部を頂点として二つ折り生地の
端縁の長手方向に間隔を隔てた位置で、かつ上記頂点を
中心とする対称位置への縫い針の貫通とにより、ハの字
状の縫い付けが行われて、縫い糸の嵩張りをなくすると
ともに、縫い針の貫通孔を小さくして堅牢な縫い付けが
行なえる。つづいて、根巻きが行なわれて所定のボタン
縫着が完了する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、この発明の一実施例によるボタン付
けミシンの要部の斜視図であり、同図において、1は縫
い針で、この縫い針1はミシンアーム11内に設けた昇
降駆動機構(図示省略)などを介して各々図示省略した
針板の針孔を挿通して一定位置を上下に往復運動する。
12は生地ガイドで、この生地ガイド12は後述する二
つ折りした生地を水平面に沿って左右横方向に移動案内
するもので、前後に一定幅の帯板状に形成され、その横
幅の中央部に後方へ向けて開放する切欠部12aが形成
されているとともに、その切欠部12aの両側の後端縁
から上方へ向けてボタンホルダー押付け板辺12bが突
設されている。
【0011】14はボタンホルダーで、シャンクボタン
6をそれの裏面に設けたシャンク部6aのボタン孔6b
が上下に貫通する立ち姿勢でボタン周部の両側から挟持
するように、相対的に遠近移動可能な左右一対の円弧状
の挟持片14A,14Bを備えている。このボタンホル
ダー14における左右一対の挟持片14A,14Bは、
図3に明示するように、シャンクボタン6の裏面6Aに
当接する第1の受面14a,14bとシャンクボタン6
の周縁部に当接する第2の受面14a1,14b1とを
有しているとともに、第2の受面14a1,14b1は
第1の受面14a,14bから離れるほどボタンの中心
側に入り込むような傾斜面に形成されており、このボタ
ンホルダー14は、縫い付け時も根巻き時もシャンクボ
タン6を上記した立ち姿勢のままに保持するように一定
の姿勢に保たれるが、図示しない糸切りメスによる糸切
り時においてのみボタンホルダー回転用シリンダ15の
作動により、連結杆16,17およびストッパー18を
介してシャンクボタン6が水平面に対して約45度の傾
斜姿勢となるように傾動される。
【0012】19は生地ホルダーで、シヤンクボタン6
を縫着する生地8を二つ折りにして、その二つ折りした
生地8の折曲部に挿入されて生地8のボタン縫付け個所
を上記縫い針1の上下運動経路に位置させて固定するよ
うになされており、その先端には上記縫い針1が挿通す
る切欠孔19aを有している。20は生地ホルダー回転
用シリンダで、このシリンダ20の収縮伸長により連結
杆21,22、軸23およびブラケット24を介して上
記生地ホルダー19を生地8に対して固定状態と解除状
態とに切替え可能に構成されている。
【0013】25は生地押え、この生地押え25は上記
生地ホルダー19により生地ガイド12上に載置される
二つ折り生地8の上面に生地押え作動シリンダ26を介
して斜め上方から当接して、その生地8を図2に示すよ
うに、前方へ向かって押圧することで、生地8の撓みを
防ぐものである。
【0014】27は可動テーブルで、この可動テーブル
27は2つのステッピングモータ28,29およびタイ
ミングベルト38,39からなる駆動機構を介して水平
面内の直交する二次元方向、つまり、X−Y軸方向に往
復移動するように構成されている。30および31は左
右一対の生地ホルダー腕で、上記可動テーブル27の左
右両側面に固定されている。上記左右一対の生地ホルダ
ー腕30,31間に亘って上記生地ガイド12が固定連
結されているとともに、一方の生地ホルダー腕30に上
記軸23が支承されている。32はボタンホルダー腕
で、これは腕継手33を介して上記可動テーブル27に
支持されている。以上の構成により、上記ボタンホルダ
ー14と生地ガイド12および生地ホルダー19が可動
テーブル27を介してX−Y軸方向(二次元方向)に往
復移動可能に構成されている。
【0015】34はボタン押え具、35はボタン押え具
作動シリンダで、ブラケット36を介して上記可動テー
ブル27の横幅方向の中央部の前端に固着されており、
このシリンダ35の伸長作動によりボタンホルダー14
に立ち姿勢に保持されたシヤンクボタン6の表面の中央
部に当接して、このシャンクボタン6の径方向の両側部
分を図3に示すように、左右一対の挟持片14A,14
Bの第1の受面14a,14bに押し付けてボタンセッ
ト姿勢を規定するとともに、ボタンホルダー14の全体
を上記生地ガイド12における押付け板片12bの背面
に押し付けて、このボタンホルダー14をそれの有する
動作ガタに関係なく、生地ガイド12に対して所定通り
の姿勢に固定するように構成されている。
【0016】以上の各構成の他に、図面上では記載を省
略しているが、上記縫い針1が下死点に下降したとき、
縫い針1の外面に接近して回転することにより、縫い糸
の下端ループ部を拾い取るルーパなどが設けられている
のは当然である。
【0017】図4は上記したような構成のボタン付けミ
シンの制御系の構成の概要を示すブロック図であり、同
図において、40はマイクロコンピュータユニット(以
下、マイコンユニットと称す)で、ボタン付けのための
縫い付け縫製、根巻き縫製といった一連のシーケンス動
作をプログラム可能なプログラムメモリ40Aと各種デ
ータをアクセスメモリ可能なデータメモリ40Bと中央
演算処理装置(以下、CPUと称す)40Cとからな
る。
【0018】41〜48は操作パネル55上に配列され
た第1〜第8設定器であり、それぞれインターフェイス
回路49を介して上記マイコンユニット40に接続され
ており、これら第1〜第8設定器41〜48はそれぞれ
次のような設定を行なうものである。第1設定器41
は、図5に示すように、予め決められている可動テーブ
ル27の機械原点(X,Y=0)から生地8に対して、
どの位置からボタン付けをスタートするかを設定するも
の、即ち、生地8の端縁から第1針目AのY軸方向の位
置への可動テーブル27の移動量P1を設定するもので
ある。
【0019】第2設定器42は、図5に示すように、上
記機械原点(X,Y=0)から第1針目AのX軸方向へ
の可動テーブル27の移動量P2を設定するものであ
り、同時に、上記機械原点(X,Y=0)を中心とした
第1針目Aと対称する位置Cへの可動テーブル27の移
動量を設定するものである。第3設定器43は、上記第
1針目Aからボタン6のシャンク部6aの中心Bへの可
動テーブル27のY軸方向への移動量P3を設定するも
のである。第4設定器44は、上記第1針目A、第2針
目B、第3針目C、第4針目Dの可動テーブル27の移
動を1単位とした必要回数N1を設定するものである。
第5設定器45は、上記第2針目Bの位置から力糸のた
めの針落ち位置Dへの可動テーブル27のY軸上の移動
量(P3+P4)を設定するものである。
【0020】第6設定器46は、根巻き工程の左右の振
り幅、つまり、可動テーブル27のX軸方向の単位移動
量P5を設定するものである。第7設定器47は、上記
第1針目Aの位置から根巻きを施す位置への可動テーブ
ル27のY軸方向への移動量P6を設定するものであ
る。第8設定器48は、根巻き工程の根巻き回数N2を
設定するものである。
【0021】上記可動テーブル27のX−Y軸方向(二
次元方向)への移動量P1〜P6の設定入力値は、ステ
ッピングモータ28,29の1ステップの可動テーブル
27の移動量が0.2mmであるから、上記移動量P1
〜P6までそれぞれ0.2で除した数値を入力すること
になるが、本実施例の説明では便宜上、移動量P1〜P
6で説明することにする。
【0022】つぎに、上記構成のボタン付けミシンの全
体動作について、図8に示すフローチャートを参照して
簡単に説明する。上記第1〜第8設定器41〜48で設
定されたP1〜P6を0.2で除した数値およびN1,
N2はデータメモリ40Bに入力されており、この状態
で図示しないボタン付け始動スイッチをONすると、デ
ータメモリ40Bに入力されているデータP1〜P6お
よびN1,N2がマイコンユニット40に読み込まれ
(図8のステップ100)、これらデータに基づいて、
CPU40Cが可動テーブル27に対する移動データを
データメモリ40Bで作成する(図8のステップ10
1)。
【0023】以下、図8のフローチャートに示すステッ
プ102〜ステツプ110の順に作動し、全てのデータ
(本実施例ではN=14)が終了したことを判定したな
らば(図8のステツプ104)、ミシンの回転を停止し
(図8のステップ108)、可動テーブル27を機械原
点(X,Y=0)に復帰させる(図8のステップ11
0)ことで、シャンクボタン6の生地8への縫着を完了
する。
【0024】図8は可動テーブル27の具体的な移動フ
ローを示すフローチャートであり、以下、その移動フロ
ーについて簡単に説明する。
【0025】図7の表は、図5にもとづいた運針数、針
落ち位置、X−Y軸方向(二次元方向)の可動テーブル
27の移動量等を示している。図7において、X−Y軸
方向の移動量P1〜P6の(+),(−)の表示はCP
U40Cがデータメモリ40Bに可動テーブル27の移
動データを作成する際、予めプログラムされている縫着
パターンに従って作成されるものである。図5、図6お
よび図7に従い、可動テーブル27の移動について説明
する。可動テーブル27の移動データがデータメモリ4
0Bに作成されると、該可動テーブル27は第1針目の
位置AにX軸方向に+P2、Y軸方向に−P1移動し、
その移動が完了すると、ミシンが回転を始めて、第1針
目の縫い目を構成する。第2針目の位置Bには第1針目
の位置AからX軸方向に−P2、Y軸方向に+P3移動
して、第2針目の縫い目を構成する。
【0026】そして、第3針目の位置Cには第2針目の
位置BからX軸方向に−P2、Y軸方向に−P3移動し
て、第3針目の縫い目を構成する。第4針目は再び第3
針目の位置CからX軸方向に+P2、Y軸方向に+P3
移動して、第4針目の縫い目を構成する。第1針目から
第4針目までを1単位として、第4設定器44で設定さ
れた必要回数N1、本実施例ではN1=2とし、上記1
単位を2回繰り返して第8針目までの縫い目を構成す
る。
【0027】第9針目の位置Dは力糸を施す位置であ
り、第8針目の位置BからX軸方向に+−0、Y軸方向
に−(P3+P4)移動する。第10針目の位置Eは根
巻きの第1針目となる。この第10針目の位置Eには第
9針目の位置DからX軸方向に+(P5/2)、Y軸方
向に+,−0移動して、第10針目の縫い目を構成す
る。根巻きの第2針目、すなわち、第11針目の位置F
には第10針目の位置EからX軸方向に−P5、Y軸方
向に+,−0移動して、第11針目の縫い目を構成す
る。第10針目と第11針目を1単位として、第8設定
器48で設定された根巻き必要回数N2、本実施例では
N2=2とし、上記1単位を2回繰り返して根巻きを終
了する。第14針目は第13針目と同じ位置Fで止め縫
いの縫い目を構成する。第14針目の止め縫いが終了す
ると同時に可動テーブル27の移動データが終了し(図
8のステップ104)、次いで、ミシンの回転が停止し
(図8のステップ108)、糸切り装置が作動(図8の
ステップ109)後に可動テーブル27が原点位置X,
Y=0に復帰して(図8のステップ110)、ボタンの
縫い付け、根巻きの全工程を完了する。
【0028】なお、上記実施例では、N針目の可動テー
ブル27の移動データはN−1針目を基準に作成した
が、可動テーブル27の原点位置X,Y=0を基準に作
成しても、上記とほぼ同様な工程動作が得られるもので
ある。また、図6において、丸付き数字は、第1針目〜
第14針目の位置を表すものである。
【0029】以上のような動作によって、図9(a),
(b)に示すように、シヤンクボタン6のシャンク部6
aにおいて縫い糸3が力糸3Aを含めて生地8側に向か
って3方向に分散された形で、かつ、その3方向に分散
される縫い糸3および力糸3Aがシャンク部6aの内周
に沿って密着して並んだ形で縫着されるので、シャンク
ボタン6がその中央部の周りで回転することによる姿勢
変化がないとともに、シャンクボタン6の底面6Aと生
地8の平行性が保たれて、縫着姿勢の安定化が図れる。
また、生地8に形成される縫い糸による貫通孔も小さく
なるので、縫い針1の貫通によって生地8が受けるダメ
ージを分散して、生地8の損傷を軽減できる。したがっ
て、第1針目Aと第3針目CのY軸方向の位置を生地8
の折曲部の端縁に近付けても、ボタン縫着の堅牢性は十
分に大きく確保することが可能である。
【0030】なお、上記実施例では、第5設定器45に
おいて、力糸として針落ち部Dを第2針目の位置Bから
(P3+P4)だけY軸方向に移動させる移動量を設定
するもので説明したが、力糸を必要としない場合や力糸
を省略する場合は、第1針目Aおよび第3針目CとX軸
上の同列の針落ち部D位置に設定することも可能であ
る。
【0031】また、上記実施例では、シャンクボタン6
を生地8に縫着する場合について説明したが、これ以外
に図10に示すようなマーブルボタン61の縫着にも適
用可能なことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シャ
ンクボタンを縫いつける縫い糸が力糸を含めて生地側に
向かって3方向に分散されて、シャンク部の内周に沿っ
て密着し並んだ形となるので、シャンクボタンを表面か
らみたとき、そのシャンクボタン中央部周りでの回転に
よる方向性の変化が無くなるとともに、縫い糸による縫
着力が3方向に働くことになるので、シャンクボタンの
底面と生地の平行性を改善して、縫着姿勢を安定化する
ことができる。しかも、生地側においても、3箇所の縫
い糸の貫通孔の大きさを従来のように縫い糸が1箇所に
集中される場合に比較して、非常に小さくすることが可
能であり、縫い針や縫い糸の貫通にともなって生地が受
けるダメージを分散し軽減して生地の損傷を少なくする
ことができる。これによって、第1針目および第3針目
のY軸方向の位置を生地の折曲部の端縁に近づけても、
シャンクボタン縫着の堅牢性を十分に高く保つことがで
き、それゆえに、縫着後に、生地の折曲部を拡げた際、
縫い糸による生地のつまみ上げがほとんどなくなって、
縫い皺の発生を非常に少なくすることができる。したが
って、生地に縫着されるシャンクボタンの姿勢のバラツ
キや皺の発生が少なくて、見栄えおよび品質ともに優れ
たシャンクボタン付け製品を得ることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るボタン付けミシンの要部の斜視
図である。
【図2】図1の一部を破断して示す側面図である。
【図3】図2の要部の平面図である。
【図4】ボタン付けミシンの制御系の構成の概要を示す
ブロック図である。
【図5】ボタン縫着に際しての可動テーブルの移動パタ
ーンの設定量を説明するための図である。
【図6】ボタン縫着動作時の針落ち位置を説明するため
の図である。
【図7】運針数、針落ち位置、可動テーブルのX−Y軸
方向の移動量などを示す図表である。
【図8】可動テーブルの具体的な移動フローを示すフロ
ーチャートである。
【図9】(a),(b)はシャンクボタン縫着状態を示
す平面図と側面図である。
【図10】マーブルボタンの斜視図である。
【図11】(a),(b)は従来のボタン付けミシンに
よるシャンクボタン縫着状態を示す平面図と側面図であ
る。
【図12】二つ折り生地を拡げたときに生じる従来の縫
着の場合の欠点を説明する要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 縫い針 3 縫い糸 6 シャンクボタン 8 生地 12 生地ガイド 14 ボタンホルダー 19 生地ホルダー 25 生地押え 27 可動テーブル 34 ボタン押え 40 マイコンユニット 41〜48 第1〜第8設定器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針板の針孔を挿通して、一定位置を上下
    に往復運動する縫い針と、この縫い針が下死点に下降し
    たとき、縫い針の外面に接近して回転して縫い糸の下端
    ループ部を拾い取るルーパと、二つ折りした生地を水平
    面に沿って左右横方向の移動を案内する生地ガイドと、
    先端に上記縫い針が挿通する切欠孔を有し二つ折りした
    生地の折曲部を上記生地ガイドに当接させ、縫い針の上
    下運動経路に位置される生地ホルダーと、二つ折りした
    生地に縫着すべきボタンを挟持して、その挟持したボタ
    ンを水平および垂直姿勢に切替えるボタンホルダーと、
    このボタンホルダー、上記生地ガイドおよび生地ホルダ
    ーを水平面内に直交する二次元方向に往復移動させる駆
    動装置と、上記ボタンホルダーに挟持されたボタンが垂
    直姿勢のとき、ボタン表面の中央に当接して、このボタ
    ンおよびボタンホルダーを生地ガイド側に押し付けて固
    定するボタン押え具等を備えたボタン付けミシンにおい
    て、上記ボタンホルダー、上記生地ガイドおよび生地ホ
    ルダーを一体に支持する可動テーブルの二次元方向の移
    動パターンを、ボタンのシャンク部の縫い針の貫通部を
    頂点として、二つ折り生地側の縫い針の貫通部が該二つ
    折り生地の端縁の長手方向に間隔を隔てた位置で、上記
    頂点を中心とする対称位置になるように設定する移動パ
    ターン設定器と、ボタン付け始動にともなって上記設定
    器における設定移動パターンに基づいて上記可動テーブ
    ルを二次元方向に移動させて上記移動パターンに対応す
    る縫着パターンでの縫着を行なわせる制御部とを備えた
    ことを特徴とするボタン付けミシン。
  2. 【請求項2】 上記移動パターン設定器は、可動テーブ
    ルの二次元方向の移動パターンの設定において、二つ折
    り生地側の縫い針の貫通部がボタンのシャンク部の縫い
    針の貫通部を頂点として、該二つ折り生地の端縁の長手
    方向に間隔を隔てた3箇所以上になるように設定可能に
    構成されている請求項1のボタン付けミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001300165A (ja) * 2000-02-16 2001-10-30 Juki Corp ボタン付けミシン
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US8807663B2 (en) 2011-03-08 2014-08-19 Plombco Inc. Overmolded wheel-balancing weight

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