JPH0786225B2 - 建物基礎地盤の改良法 - Google Patents
建物基礎地盤の改良法Info
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- JPH0786225B2 JPH0786225B2 JP2246908A JP24690890A JPH0786225B2 JP H0786225 B2 JPH0786225 B2 JP H0786225B2 JP 2246908 A JP2246908 A JP 2246908A JP 24690890 A JP24690890 A JP 24690890A JP H0786225 B2 JPH0786225 B2 JP H0786225B2
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- Japan
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- building
- solidified body
- soil cement
- foundation ground
- ground
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Foundations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はウォーターフロント等に代表される軟弱地盤
に構築する建物の基礎地盤の改良法に関する。
に構築する建物の基礎地盤の改良法に関する。
従来一般に、軟弱地盤に建物を構築する場合、建物基礎
部分の地下躯体工事における山留、根切り作業が困難で
あり、地震時には液状化して建物の破壊をもたらす恐れ
があり、かつ、建物を確実に支持する支持杭の設計がむ
ずかしい等の問題点があった。
部分の地下躯体工事における山留、根切り作業が困難で
あり、地震時には液状化して建物の破壊をもたらす恐れ
があり、かつ、建物を確実に支持する支持杭の設計がむ
ずかしい等の問題点があった。
この発明は上記問題点の解消を図ったものとして基礎地
盤に格子状の支持用ソイルセメント固結体を形成する方
法を先に特開平2−213522号公報において提案している
が、この発明はこれをさらに発展させ、下躯体工事にお
ける作業の安定化、能率化を図り、特に地震時の液状化
の防止および確実な建物支持を可能とする建物基礎地盤
の改良法を提案するにある。
盤に格子状の支持用ソイルセメント固結体を形成する方
法を先に特開平2−213522号公報において提案している
が、この発明はこれをさらに発展させ、下躯体工事にお
ける作業の安定化、能率化を図り、特に地震時の液状化
の防止および確実な建物支持を可能とする建物基礎地盤
の改良法を提案するにある。
この発明になる建物基礎地盤の改良法は建物の基礎地盤
の外周部を、不透水性支持層に達する深さまで攪拌翼を
有するロッドを用い固化材を注入して掘削、攪拌し、掘
削土と固化材とを混合し建物基礎地盤外周部をとり囲み
連続する外周ソイルセメント固結体を形成し、その内側
地盤を建物底面位置から支持層に達する深さまで固化材
を注入して掘削、攪拌し建物底面下方に不透水層で囲ま
れた平面視格子状をなし連続する支持用ソイルセメント
固結体を形成し、さらに内側地盤の支持層の上に固化材
を注入して支持層上面を覆い不透水性ソイルセメント固
結体を形成することにより、支持用ソイルセメント固結
体を不透水層で囲むことを特徴とする。
の外周部を、不透水性支持層に達する深さまで攪拌翼を
有するロッドを用い固化材を注入して掘削、攪拌し、掘
削土と固化材とを混合し建物基礎地盤外周部をとり囲み
連続する外周ソイルセメント固結体を形成し、その内側
地盤を建物底面位置から支持層に達する深さまで固化材
を注入して掘削、攪拌し建物底面下方に不透水層で囲ま
れた平面視格子状をなし連続する支持用ソイルセメント
固結体を形成し、さらに内側地盤の支持層の上に固化材
を注入して支持層上面を覆い不透水性ソイルセメント固
結体を形成することにより、支持用ソイルセメント固結
体を不透水層で囲むことを特徴とする。
以下、この発明を実施例により説明する。第1,第2図の
ごとく、構築すべき建物の基礎地盤1の外周部を支持層
2に達する深さまで攪拌翼を有するロッドを用い固化材
を注入して掘削、攪拌し、掘削土と固化材を混合し、建
物の基礎地盤1の外周部をとり囲み連続する外周ソイル
セメント固結体3を形成する。
ごとく、構築すべき建物の基礎地盤1の外周部を支持層
2に達する深さまで攪拌翼を有するロッドを用い固化材
を注入して掘削、攪拌し、掘削土と固化材を混合し、建
物の基礎地盤1の外周部をとり囲み連続する外周ソイル
セメント固結体3を形成する。
第3図(a),(b),(c),(d),(e)は攪拌
翼4を有するロッド5を用い固結体3を形成する施工手
順を示すものである。(a)でロッド5の位置決めをな
し、(b)において固化材スラリーをロッド5先端から
吐出し、同時に掘削し、掘削土と攪拌、混合する。
(c)所定深度まで掘削し、固化材の吐出を停止し、
(d)そのまま攪拌を続けながらロッド5を引上げる。
(e)ロッド5を引上げた状態である。この工程を繰返
して連続した外周ソイルセメント固結体3を施工する。
翼4を有するロッド5を用い固結体3を形成する施工手
順を示すものである。(a)でロッド5の位置決めをな
し、(b)において固化材スラリーをロッド5先端から
吐出し、同時に掘削し、掘削土と攪拌、混合する。
(c)所定深度まで掘削し、固化材の吐出を停止し、
(d)そのまま攪拌を続けながらロッド5を引上げる。
(e)ロッド5を引上げた状態である。この工程を繰返
して連続した外周ソイルセメント固結体3を施工する。
外周ソイルセメント固結体3で囲まれた内側の地盤1に
も第3図に示す施工手順で攪拌翼4を有するロッド5を
用いて建物底面の深さ位置から支持層2に達する深さま
で固化材を注入して掘削、攪拌して、建物底面下方に平
面視格子状の連続する支持用ソイルセメント固結体6を
形成する。
も第3図に示す施工手順で攪拌翼4を有するロッド5を
用いて建物底面の深さ位置から支持層2に達する深さま
で固化材を注入して掘削、攪拌して、建物底面下方に平
面視格子状の連続する支持用ソイルセメント固結体6を
形成する。
さらに、外周ソイルセメント固結体3内地盤の支持層2
の上部に、固化材を注入して攪拌混合し、支持層2上面
を覆い不透水性ソイルセメント固化体7を形成し、外周
ソイルセメント固結体3および不透水性ソイルセメント
固結体7からなる不透水層で支持用ソイルセメント固結
体6を囲んだ。
の上部に、固化材を注入して攪拌混合し、支持層2上面
を覆い不透水性ソイルセメント固化体7を形成し、外周
ソイルセメント固結体3および不透水性ソイルセメント
固結体7からなる不透水層で支持用ソイルセメント固結
体6を囲んだ。
なお、建物荷重が大である場合、あるいは支持層が深い
場合などでは、杭を併用することができる。第6図は支
持用ソイルセメント固結体6の格子交点位置に杭8を建
込み補強した基礎地盤の改良例である。
場合などでは、杭を併用することができる。第6図は支
持用ソイルセメント固結体6の格子交点位置に杭8を建
込み補強した基礎地盤の改良例である。
この発明は以上の構成からなる。このように施工改良し
た基礎地盤1上に構築した建物9は、第4,5図の通りで
あり、建物9の基礎外周は、支持層2に達する外周ソイ
ルセメント固結体3で囲まれ、建物底面10は支持層2に
達する平面視格子状の支持用ソイルセメント固結体6で
支持され、基礎地盤1内は外周ソイルセメント固結体3
および不透水性支持層2とその上層に形成した不透水性
ソイルセメント固結体7からなる不透水層で囲まれ不透
水のブロックが構成される。
た基礎地盤1上に構築した建物9は、第4,5図の通りで
あり、建物9の基礎外周は、支持層2に達する外周ソイ
ルセメント固結体3で囲まれ、建物底面10は支持層2に
達する平面視格子状の支持用ソイルセメント固結体6で
支持され、基礎地盤1内は外周ソイルセメント固結体3
および不透水性支持層2とその上層に形成した不透水性
ソイルセメント固結体7からなる不透水層で囲まれ不透
水のブロックが構成される。
またこのようにして改良した基礎地盤上に建物を構築す
る際には、外周ソイルセメント固結体3は山留壁とな
り、格子状の支持用ソイルセメント固結体6は周囲四面
の山留壁の切梁として機能し、根切り掘削時の山留壁の
変形を抑制する。
る際には、外周ソイルセメント固結体3は山留壁とな
り、格子状の支持用ソイルセメント固結体6は周囲四面
の山留壁の切梁として機能し、根切り掘削時の山留壁の
変形を抑制する。
なお、ソイルセメント固結体3には、鉄骨又は鉄筋等を
挿入し、山留壁の剛性と耐力を高めることにより、山留
壁の変形の押さえと安全性の確保に役立てることもでき
る。
挿入し、山留壁の剛性と耐力を高めることにより、山留
壁の変形の押さえと安全性の確保に役立てることもでき
る。
この発明は次の効果を奏する。
建物は支持層に達する格子状に連続する支持用ソイ
ルセメント固結体で支持され、軟弱地盤においても確実
な支持が得られる。
ルセメント固結体で支持され、軟弱地盤においても確実
な支持が得られる。
基礎地盤は外周ソイルセメント固結体と支持用格子
状ソイルセメント固結体および支持地盤上の不透水性ソ
イルセメント固結体で、地盤を囲むことになり、不透水
ブロックを構成するので軟弱地盤であっても液状化発生
の恐れがない。
状ソイルセメント固結体および支持地盤上の不透水性ソ
イルセメント固結体で、地盤を囲むことになり、不透水
ブロックを構成するので軟弱地盤であっても液状化発生
の恐れがない。
建物構築時、外周ソイルセメント固結体は山留壁と
なり、支持用ソイルセメント固結体は切梁として機能す
るので、地下躯体工事の能率化を図ることができる。
なり、支持用ソイルセメント固結体は切梁として機能す
るので、地下躯体工事の能率化を図ることができる。
第1,2図は実施例の改良法になる基礎地盤の平面図およ
び縦断面図、第3図(a),(b),(c),(d),
(e)はソイルセメント固結体の施工手順を示す断面
図、第4,5図は改良した基礎地盤上に建物を構築した状
態の縦断面図および横断面図、第6図は杭を併用した基
礎地盤の改良例を示す横断面図である。 1……基礎地盤、2……支持層、3……外周ソイルセメ
ント固結体、4……攪拌翼、5……ロッド、6……支持
用ソイルセメント固結体、7……不透水性ソイルセメン
ト固結体、8……杭、9……建物、10……建物底面。
び縦断面図、第3図(a),(b),(c),(d),
(e)はソイルセメント固結体の施工手順を示す断面
図、第4,5図は改良した基礎地盤上に建物を構築した状
態の縦断面図および横断面図、第6図は杭を併用した基
礎地盤の改良例を示す横断面図である。 1……基礎地盤、2……支持層、3……外周ソイルセメ
ント固結体、4……攪拌翼、5……ロッド、6……支持
用ソイルセメント固結体、7……不透水性ソイルセメン
ト固結体、8……杭、9……建物、10……建物底面。
Claims (1)
- 【請求項1】建物の基礎地盤の外周部を、支持層に達す
る深さまで攪拌翼を有するロッドを用い固化材を注入し
て掘削、攪拌し、掘削土と固化材とを混合し建物基礎地
盤外周部をとり囲み連続する外周ソイルセメント固結体
を形成し、その内側地盤を建物底面位置から支持層に達
する深さまで固化材を注入して掘削、攪拌し、建物底面
下方に平面視格子状をなして連続する支持用ソイルセメ
ント固結体を形成し、さらに、内側地盤の支持層の上に
固化材を注入して支持層上面を覆い不透水性ソイルセメ
ント固結体を形成し、前記支持用ソイルセメント固結体
を不透水層で囲むことを特徴とする建物基礎地盤の改良
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2246908A JPH0786225B2 (ja) | 1990-09-17 | 1990-09-17 | 建物基礎地盤の改良法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2246908A JPH0786225B2 (ja) | 1990-09-17 | 1990-09-17 | 建物基礎地盤の改良法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04124317A JPH04124317A (ja) | 1992-04-24 |
JPH0786225B2 true JPH0786225B2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=17155540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2246908A Expired - Fee Related JPH0786225B2 (ja) | 1990-09-17 | 1990-09-17 | 建物基礎地盤の改良法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0786225B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355229A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Takenaka Komuten Co Ltd | 深層混合処理工法による格子状改良地盤における液状化防止のための格子間隔簡易算定法 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11280087A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-12 | Hirokazu Takemiya | 制振及び液状化防止のための地盤固結工法 |
JP4543268B2 (ja) * | 2000-08-01 | 2010-09-15 | 独立行政法人建築研究所 | 液状化防止構造 |
JP4636478B2 (ja) * | 2000-08-01 | 2011-02-23 | 独立行政法人建築研究所 | 液状化防止構造 |
JP2007009421A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Shimizu Corp | 構造物の基礎構造 |
JP5041838B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2012-10-03 | 戸田建設株式会社 | 杭基礎構造の構築方法 |
JP2011132689A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Shimizu Corp | 基礎兼用山留め壁の構造およびその施工方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5145405A (ja) * | 1974-10-16 | 1976-04-17 | Unyusho Kowan Gijutsu Kenkyush | Jibankairyokoho |
JPS615114A (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-10 | Takenaka Komuten Co Ltd | 液状化防止地盤改良工法 |
JPS63134711A (ja) * | 1986-11-26 | 1988-06-07 | Takenaka Komuten Co Ltd | 既存構築物周辺の軟弱地盤を改良する方法 |
JPH01290817A (ja) * | 1988-05-17 | 1989-11-22 | Kajima Corp | 地盤改良工法 |
JPH0713372B2 (ja) * | 1989-02-14 | 1995-02-15 | 鹿島建設株式会社 | 砂質土層における構造物基礎の構築方法 |
-
1990
- 1990-09-17 JP JP2246908A patent/JPH0786225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355229A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Takenaka Komuten Co Ltd | 深層混合処理工法による格子状改良地盤における液状化防止のための格子間隔簡易算定法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04124317A (ja) | 1992-04-24 |
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