JPH0786043A - コイル部品 - Google Patents
コイル部品Info
- Publication number
- JPH0786043A JPH0786043A JP5225594A JP22559493A JPH0786043A JP H0786043 A JPH0786043 A JP H0786043A JP 5225594 A JP5225594 A JP 5225594A JP 22559493 A JP22559493 A JP 22559493A JP H0786043 A JPH0786043 A JP H0786043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- lead
- welding
- wire
- melting point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電子機器に利用されるコイル部品に係
り、寸法的に安定したものを提供することを目的とす
る。 【構成】 高融点で導電率の低い鉄線6を中心に、低融
点で導電率の高い銅7を外周に配置し、その外周に絶縁
皮膜8を形成したコイル用導線5でコイル部9を構成
し、コイル部9の引出部10を外部端子11に溶接によ
り接合して構成される。
り、寸法的に安定したものを提供することを目的とす
る。 【構成】 高融点で導電率の低い鉄線6を中心に、低融
点で導電率の高い銅7を外周に配置し、その外周に絶縁
皮膜8を形成したコイル用導線5でコイル部9を構成
し、コイル部9の引出部10を外部端子11に溶接によ
り接合して構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はOA機器、映像機器、オ
ーディオ機器などの電子機器に用いられるコイル部品に
関するものである。
ーディオ機器などの電子機器に用いられるコイル部品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器、映像機器、オーディオ
機器などにおいては、小形薄形化が進み、これに伴って
コイル部品も小形薄形化が要求されるとともに高性能化
が要求されている。
機器などにおいては、小形薄形化が進み、これに伴って
コイル部品も小形薄形化が要求されるとともに高性能化
が要求されている。
【0003】このようなコイル部品において、コイル部
の端部の引出部と外部端子との接合は、半田付けや溶接
が主流となっている。特に、半田の融点を越える温度の
製造工程がある場合や、接合部の形状が小さく半田付け
が困難な場合に溶接が採用されている。
の端部の引出部と外部端子との接合は、半田付けや溶接
が主流となっている。特に、半田の融点を越える温度の
製造工程がある場合や、接合部の形状が小さく半田付け
が困難な場合に溶接が採用されている。
【0004】以下、従来のコイル部品の溶接による接合
を行う場合について図4を用いて説明する。図4におい
て1は巻線されるなどして構成されるコイル部の端部の
引出部で、一般的には銅の外周に絶縁皮膜を形成したも
のが用いられている。2はこのコイル部の引出部1と接
続される外部端子、3,4はコイル部の引出部1と外部
端子2を挟み込むように両側に配置された溶接用電極で
ある。
を行う場合について図4を用いて説明する。図4におい
て1は巻線されるなどして構成されるコイル部の端部の
引出部で、一般的には銅の外周に絶縁皮膜を形成したも
のが用いられている。2はこのコイル部の引出部1と接
続される外部端子、3,4はコイル部の引出部1と外部
端子2を挟み込むように両側に配置された溶接用電極で
ある。
【0005】このようにコイル部の引出部1を外部端子
2に当接させた状態で溶接用電極3,4で挟持し、溶接
用電極3からコイル部の引出部1、外部端子2、溶接用
電極4にと溶接電流が流れて、コイル部の引出部1と外
部端子2の固有抵抗およびその間に介在する接触抵抗に
よるジュール熱が発生し、このジュール熱がコイル部の
引出部1と外部端子2の融点を越えると両者が溶融し、
このとき溶接用電極3,4間に圧力が加わるようにすれ
ば接合をより安定化させることになり、溶接電流を止め
て冷却すれば、コイル部の引出部1と外部端子2は溶接
により接合されることになる。
2に当接させた状態で溶接用電極3,4で挟持し、溶接
用電極3からコイル部の引出部1、外部端子2、溶接用
電極4にと溶接電流が流れて、コイル部の引出部1と外
部端子2の固有抵抗およびその間に介在する接触抵抗に
よるジュール熱が発生し、このジュール熱がコイル部の
引出部1と外部端子2の融点を越えると両者が溶融し、
このとき溶接用電極3,4間に圧力が加わるようにすれ
ば接合をより安定化させることになり、溶接電流を止め
て冷却すれば、コイル部の引出部1と外部端子2は溶接
により接合されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような溶接による接合では、接合しようとするコイル部
の引出部1と外部端子2の当接部が融点を越えた状態で
溶接用電極3,4により圧力を加えるため、両者の変形
を一定にすることが困難で、変形が大きくなれば接合部
の機械的強度が弱く、変形が小さいと接合部の電気的な
接続の信頼性に欠けるといった問題があり、いずれにし
ても品質面で課題を有するものであった。
ような溶接による接合では、接合しようとするコイル部
の引出部1と外部端子2の当接部が融点を越えた状態で
溶接用電極3,4により圧力を加えるため、両者の変形
を一定にすることが困難で、変形が大きくなれば接合部
の機械的強度が弱く、変形が小さいと接合部の電気的な
接続の信頼性に欠けるといった問題があり、いずれにし
ても品質面で課題を有するものであった。
【0007】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、溶接しても安定した接合部とすることができるコイ
ル部品を提供することを目的とするものである。
し、溶接しても安定した接合部とすることができるコイ
ル部品を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、高融点で導電率が低いまたは高い材料を中
心に、低融点で導電率が高いまたは低い材料を外周に配
置しその外周を絶縁皮膜で被覆した導線でコイル部を構
成し、このコイル部の端部の引出部を外部端子に溶接に
より接続した構成とするものである。
に本発明は、高融点で導電率が低いまたは高い材料を中
心に、低融点で導電率が高いまたは低い材料を外周に配
置しその外周を絶縁皮膜で被覆した導線でコイル部を構
成し、このコイル部の端部の引出部を外部端子に溶接に
より接続した構成とするものである。
【0009】
【作用】上記構成とすることにより、溶接時に圧力が加
えられても高融点の中心材料を基準として接合されるこ
とにより、接合部の著しい安定化が図れることになる。
えられても高融点の中心材料を基準として接合されるこ
とにより、接合部の著しい安定化が図れることになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図3
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0011】図1〜図3において、5はコイル用導線
で、このコイル用導線5は、中心に高融点で低い導電率
材料からなる鉄線6を、この鉄線6の周囲に低融点で高
い導電率材料からなる銅7を形成し、これらの外周にポ
リウレタンなどの絶縁皮膜8を形成したものから構成さ
れている。
で、このコイル用導線5は、中心に高融点で低い導電率
材料からなる鉄線6を、この鉄線6の周囲に低融点で高
い導電率材料からなる銅7を形成し、これらの外周にポ
リウレタンなどの絶縁皮膜8を形成したものから構成さ
れている。
【0012】このコイル用導線5を巻回してコイル部9
を構成し、このコイル部9の両端の引出部10を板状の
外部端子11に溶接により接合してコイル部品としたも
のである。
を構成し、このコイル部9の両端の引出部10を板状の
外部端子11に溶接により接合してコイル部品としたも
のである。
【0013】この引出部10と外部端子11との溶接す
る工程を図3(a),(b)を用いて説明する。図3
(a)に示すように、コイル部9の両端の引出部10の
絶縁皮膜8を溶剤などで除去し、この引出部10を外部
端子11上に載置し、この上下を溶接用電極12,13
で挟持し、図3(b)に示すように溶接用電極12,1
3で引出部10と外部端子11に圧力を加えながら溶接
電流を溶接用電極12から13に流す。この溶接電流に
よって引出部10と外部端子11との間にジュール熱が
発生し、引出部10の銅7および外部端子11の表面が
溶融し、これが溶接電流を止めて冷却することにより接
合されることになる。
る工程を図3(a),(b)を用いて説明する。図3
(a)に示すように、コイル部9の両端の引出部10の
絶縁皮膜8を溶剤などで除去し、この引出部10を外部
端子11上に載置し、この上下を溶接用電極12,13
で挟持し、図3(b)に示すように溶接用電極12,1
3で引出部10と外部端子11に圧力を加えながら溶接
電流を溶接用電極12から13に流す。この溶接電流に
よって引出部10と外部端子11との間にジュール熱が
発生し、引出部10の銅7および外部端子11の表面が
溶融し、これが溶接電流を止めて冷却することにより接
合されることになる。
【0014】このとき、溶接電流を調整して接合温度を
銅と鉄の融点の間に設定する。この場合、両者の温度差
が約500℃であるため設定範囲が広く、安定した接合
条件範囲が広い。このときの接合温度は2つの融点の中
間よりやや高めに設定した方がよく、外部端子11はコ
イル用導線5の銅7と融点の近い材料がよい。
銅と鉄の融点の間に設定する。この場合、両者の温度差
が約500℃であるため設定範囲が広く、安定した接合
条件範囲が広い。このときの接合温度は2つの融点の中
間よりやや高めに設定した方がよく、外部端子11はコ
イル用導線5の銅7と融点の近い材料がよい。
【0015】また、コイル用導線5は鉄線6を中心に外
周に銅7を用いているため鉄線6より銅7の方が導電性
が高くなり、高周波帯では表皮効果の影響でコイル用導
線5の中心付近に比べ外周付近に電流が流れようとする
ため損失の増加を抑えることができる。したがって、こ
のコイル部品をフィルタに使用すれば挿入損失を少なく
することができる。
周に銅7を用いているため鉄線6より銅7の方が導電性
が高くなり、高周波帯では表皮効果の影響でコイル用導
線5の中心付近に比べ外周付近に電流が流れようとする
ため損失の増加を抑えることができる。したがって、こ
のコイル部品をフィルタに使用すれば挿入損失を少なく
することができる。
【0016】また、このコイル用導体5として、中心部
に銅線を、その外周にアルミニウムを用いれば、銅はア
ルミニウムに比べて高融点で高導電率となり、アルミニ
ウムの融点は約660℃、銅の融点は約1080℃であ
るため、外部端子11との安定した接合が得られ、高周
波帯で使用した場合には表皮効果により急激に損失が増
加し、フィルタとすればノイズ除去性能を向上させるも
のにできる。
に銅線を、その外周にアルミニウムを用いれば、銅はア
ルミニウムに比べて高融点で高導電率となり、アルミニ
ウムの融点は約660℃、銅の融点は約1080℃であ
るため、外部端子11との安定した接合が得られ、高周
波帯で使用した場合には表皮効果により急激に損失が増
加し、フィルタとすればノイズ除去性能を向上させるも
のにできる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明のコイル部品は構成
されるため、コイル部の端部の引出部と外部端子との溶
接による接合が寸法的に著しく安定したものとなり、し
かもコイル用導体の中心と外周の材料、特に導電率を選
択することにより表皮効果による損失を減少させたり増
加させたりすることができることになり、その用途を著
しく広げることができるなどの効果が得られ、産業的価
値の大なるものである。
されるため、コイル部の端部の引出部と外部端子との溶
接による接合が寸法的に著しく安定したものとなり、し
かもコイル用導体の中心と外周の材料、特に導電率を選
択することにより表皮効果による損失を減少させたり増
加させたりすることができることになり、その用途を著
しく広げることができるなどの効果が得られ、産業的価
値の大なるものである。
【図1】本発明のコイル部品の一実施例を示す断面図
【図2】同斜視図
【図3】同溶接による接合部を示す説明図
【図4】従来のコイル部品の溶接による接合部を示す説
明図
明図
5 コイル用導線 6 鉄線 7 銅 8 絶縁皮膜 9 コイル部 10 両端の引出部 11 外部端子
Claims (2)
- 【請求項1】 高融点で導電率の低い材料を中心に、低
融点で導電率の高い材料を外周に配置しその外周を絶縁
皮膜で被覆した導線でコイル部を構成し、このコイル部
の端部の引出部を外部端子に溶接により接続したコイル
部品。 - 【請求項2】 高融点で導電率の高い材料を中心に、低
融点で導電率の低い材料を外周に配置しその外周を絶縁
皮膜で被覆した導線でコイル部を構成し、このコイル部
の端部の引出部を外部端子に溶接により接続したコイル
部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225594A JPH0786043A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | コイル部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225594A JPH0786043A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | コイル部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0786043A true JPH0786043A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16831772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5225594A Pending JPH0786043A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | コイル部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0786043A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111599572A (zh) * | 2019-02-20 | 2020-08-28 | 株式会社村田制作所 | 电感器 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP5225594A patent/JPH0786043A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111599572A (zh) * | 2019-02-20 | 2020-08-28 | 株式会社村田制作所 | 电感器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |