JPH0785977B2 - 自動車のルーフ構造 - Google Patents

自動車のルーフ構造

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JPH0785977B2
JPH0785977B2 JP33545888A JP33545888A JPH0785977B2 JP H0785977 B2 JPH0785977 B2 JP H0785977B2 JP 33545888 A JP33545888 A JP 33545888A JP 33545888 A JP33545888 A JP 33545888A JP H0785977 B2 JPH0785977 B2 JP H0785977B2
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JP
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roof
automobile
absorbed
layer
molded ceiling
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JP33545888A
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JPH02179561A (ja
Inventor
照男 辻村
Original Assignee
池田物産株式会社
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車室内のこもり音を低減することのできる自
動車ルーフ構造に関する。
[従来の技術] 一般に自動車においては、そのルーフが鉄板製のルーフ
パネルでなり、このルーフパネルの下側に樹脂材やダン
ボール材などでなる成形基材でパネル面に沿う一枚物の
剛体として作られた成形天井材が配設されている。ま
た、その成形天井材の表面は表皮などで覆われている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、自動車では、外側から車室内に様々な騒音が
侵入する。この内、特に問題となるのがエンジン騒音
で、このエンジン騒音は駆動の間中発する。そして、エ
ンジ騒音は一般的に車速とともに増大し、またある車速
において急激に大きくなり、こもり感を伴った共鳴現象
を起こすことがある。これが車室内空洞共鳴、すなわち
「こもり音」と言われるもので、周波数は低く30〜200H
z位であるが、音が大きく、不快感を与え乗り心地を悪
くしている問題点があった。そして、上記従来のルーフ
構造では、略1KHz以上の高周波域の音は比較的簡単に吸
収できるが、これらこもり音となる低周波域の音を効果
的に吸収できる構造にはなっていなかった。このため、
従来からこのこもり音を吸収して取り除くことのできる
構造が望まれていた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的は車室内に侵入して生じた騒音となる音エネルギー
を素早く吸収し、こもり音をなくして乗り心地を向上さ
せることのできる構造にした自動車のルーフ構造を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明は、自動車のルーフパネ
ルの下面を覆って成形天井材を配設してなる自動車のル
ーフ構造であって、前記成形天井材を、中間に弾性を有
した未硬化層を設けて熱硬化性樹脂材で形成したもので
ある。
[作用] この構成によれば、中間に形成されている未硬化層が上
下の硬化層間に介装された弾性体として寄与する。した
がって、車室内側に騒音による振動が生じて成形天井材
に当たると車室内側の硬化層が中間の未硬化層と共に振
動し、その振動エネルギーの一部が上記硬化層と未硬化
層とで順次吸収される。また、この部分で吸収し得なか
った音エネルギーはルーフパネル側の硬化層に伝わっ
て、この硬化層内で広がり、さらに他の部分で再度未硬
化層側に入って順次吸収される。これにより車室内側に
生じた騒音による振動エネルギーは、従来吸収し得なか
ったような周波数の振動エネルギーも成形天井材内で順
次吸収されて行くので、こもり音が少なくなり、乗り心
地が向上する。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は本発明の一実施例を適用した自動車のルーフ部
分を横方向に切断して示した概略断面図で、第2図は第
1図中のT部拡大断面図である。
第1図乃至第2図において、自動車における車室2(第
1図参照)は、ルーフパネル3と、このルーフパネル3
の下側に配設される成形天井材4などで覆われている。
そして、ルーフパネル3は鉄板で成形されており、ルー
フサイドレール5の上面側となるアウタパネル6に左右
の側部がドリップチャンネル7を介してそれぞれ固定さ
れているとともに、前後が不図示のフロントルーフレー
ルとリヤルーフレールとにそれぞれ固着されて、車室2
の上部を覆った状態で取り付けられている。
一方、成形天井材4は第2図で示すように、大きくは成
形基材20と表皮材21とを貼り合わせて構成されている。
そして、成形基材20は、例えばフエノール樹脂など熱硬
化性樹脂材内に長繊維,カポック,麻などを混入し、そ
の後から上下面を約220℃の温度で約50秒間熱して硬化
させ、中間層を未硬化状態にして弾性を持たせ、全体と
して約15〜20ミリメートルの厚みを持たせて、ルーフパ
ネル3の内面に沿うルーフ状をなした一枚物として形成
されている。すなわち、この成形基板20は、第2図に断
層を示しているように、上下面に硬化層20a,20cが設け
られ、中間に未硬化層20bが形成された層構造で作られ
ている。そして、未硬化層20bの弾性力は、騒音に起因
して車室2側にこもり音となる比較的低い、例えば30〜
200Hz程度の低周波域の振動が生じたときに、この振動
に共振し易い状態に設定されている。
一方、表皮材21は、不織布や、ウレタン上に起毛トリコ
ットを配するなどしてシート状に形成され、その後から
成形基材20の下面側に接着材などで貼り合わされ、成形
基材20の下面を装飾した状態にされる。また、このよう
にして表皮材21と成形基材20とを積層し、ルーフパネル
3の下面に沿う一枚物として形成された成形天井材4に
は、図示しないがルームミラーやインナーミラーなどを
取り付けられる部分を逃げた貫通穴および切り欠き部な
どが設けられている。そして、この成形天井材4は、両
側部分がルーフサイドレール5のインナーパネル11に押
し付けられた後から、ルーフサイドレール5に取り付け
られるガーニッシュ10によって下側から受けられて支持
される。
このガーニッシュ10は樹脂材でレール状に形成されてお
り、内面にはインナパネル11側に設けられている係合穴
(不図示)にスナップイン係合される膨出部12aが先端
に形成された係止ピン12が一体に設けられている。そし
て、このガーニッシュ10は成形天井材4の各辺に沿って
それぞれ配設される。また、各辺の部分では、一側部分
10aがルーフサイドレール5にシーミングウェルト13を
介して当接されるとともに、他側部分10bが成形天井材
4の下面に当接配置されてこの成形天井材4を下側より
支えた状態で、膨出部12aをインナパネル11側の係合穴
にスナップイン係合させてそれぞれ取り付けられる。
このように構成されている自動車のルーフ構造におい
て、車室2内にエンジン騒音などで振動が生じると、こ
の振動が表皮材21を通って成形基材20の硬化層20cに当
たる。すると、硬化層20cが弾性を有した未硬化層20bと
共に振動し、このときその振動エネルギーの一部が硬化
層20cと未硬化層20bとでそれぞれ吸収される。そして、
この部分で吸収し得なかった振動エネルギーは硬化層20
a側に伝わり、この硬質基材20a内で平面的に広がって行
く。また、さらに他の部分で再度未硬化層20b側に伝わ
って順次吸収される。これにより、従来の構造では吸収
し得なかったような低周波数の振動エネルギーが良く吸
収され、車室2内のこもり音がなくなる。
したがって、この自動車におけるルーフ構造では、車室
2内側における低周波域の音エネルギーを成形天井材4
で順次吸収して行くので、こもり音をなくして乗り心地
を向上させることができる。
なお、上記実施例では、成形天井材4を成形基材20と表
皮材21とで構成した構造について説明したが、表皮材21
は必ずしも設けなくても良いものである。その他、本発
明はその要旨の範囲内で種々変形実施可能であることは
勿論のことである。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明に係る自動車のルーフ構造
によれば、中間に形成されている未硬化層が上下の硬化
層間に介装された弾性体として寄与するので、車室内側
に騒音による振動が生じて成形天井材に当たると車室内
側の硬化層が中間の未硬化層と共に振動し、その振動エ
ネルギーの一部が上記硬化層と未硬化層とで順次吸収さ
れる。また、この部分で吸収し得なかった振動エネルギ
ーはルーフパネル側の硬化層に伝わって、この硬化層内
で広がり、さらに他の部分で再度未硬化層側に入って順
次吸収される。したがって車室内側に生じた騒音による
音エネルギーは、従来吸収し得なかったような周波数の
振動エネルギーも成形天井材で順次吸収されて行くの
で、こもり音が少なくなり乗り心地が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を適用した自動車のルーフ部
分を横方向に切断して示した概略断面図、第2図は第1
図中のT部拡大断面図である。 3……ルーフパネル 4……成形天井材 20……成形基材 20a,20c……硬化層 20b……未硬化層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のルーフパネルの下面を覆って成形
    天井材を配設してなる自動車のルーフ構造であって、前
    記成形天井材を、中間に弾性を有した未硬化層を設けて
    熱硬化性樹脂材で形成したことを特徴とする自動車のル
    ーフ構造。
JP33545888A 1988-12-29 1988-12-29 自動車のルーフ構造 Expired - Lifetime JPH0785977B2 (ja)

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JP33545888A JPH0785977B2 (ja) 1988-12-29 1988-12-29 自動車のルーフ構造

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JP33545888A JPH0785977B2 (ja) 1988-12-29 1988-12-29 自動車のルーフ構造

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Publication Number Publication Date
JPH02179561A JPH02179561A (ja) 1990-07-12
JPH0785977B2 true JPH0785977B2 (ja) 1995-09-20

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