JPH0785770B2 - フィルタ構造 - Google Patents

フィルタ構造

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JPH0785770B2
JPH0785770B2 JP4337962A JP33796292A JPH0785770B2 JP H0785770 B2 JPH0785770 B2 JP H0785770B2 JP 4337962 A JP4337962 A JP 4337962A JP 33796292 A JP33796292 A JP 33796292A JP H0785770 B2 JPH0785770 B2 JP H0785770B2
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water
filter
water supply
housing
exhaust gas
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良造 深見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルタ構造に関
し、特に、厨房等からの排気を屋外等に放出するための
所謂換気扇装置等に利用されるフィルタ構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、厨房等からの排気は、油
分を含むことが多いから、これを屋外等に排出するため
の所謂換気扇装置にあっては、排気中から油分を除去す
るためのグリスフィルタと称されるフィルタ構造が設け
られるとしている。
【0003】そして、このフィルタ構造としては、例え
ば、図6に示すようなバッフル原理を応用するものが提
案されている。
【0004】即ち、上記従来の提案に係るフィルタ構造
は、下半内部に水Wを収容するパン状ハウジングH内に
上方から吸引筒Pを垂下させると共に、該吸引筒Pの下
端を上記水W中に臨在させるとし、パン状ハウジングH
の下半側と吸引筒Pの下端側とで所謂グリストラップ構
造を形成するように構成したものである。
【0005】因に、吸引筒Pの下端側は、その内周側に
間隙Sを有して内筒Cが配設されて上端が閉塞された二
重管構造とされており、該内筒Cの上端側、即ち、下方
の水Wに晒されない部位に多数の孔Caを開穿してい
る。
【0006】尚、上記内筒Cの下端は、上記吸引筒Pの
下端より深く水W中に臨在されるとしている。
【0007】それ故、上記従来の提案によれば、図7中
に矢印で示すように、吸引筒P内のエアが適宜の手段で
吸引されると、吸引筒P内にバキューム現象が発現され
ることになり、従って、パン状ハウジングHの上端から
該パン状ハウジングHの内周側に流入される外部からの
排気が、吸引筒Pの下端を迂回するようにして吸引筒P
と内筒Cとで形成される間隙S内に流入することにな
る。
【0008】そして、該間隙S内に上記排気が流入され
るとき、そこには水Wが収容されていると共に吸引筒P
の下端を迂回する排気が言わば勢い良く間隙S内に流入
されることになるから、このとき、排気が間隙S内の水
W中でバブリングすることになる。
【0009】その結果、排気中に含まれる油分が分離
し、かつ、該油分がW水中に混入されることになり、油
分を分離した排気のみが内筒Cの孔Ca及び該内筒C内
を介して吸引筒P内に流入し、外部へ放出されることに
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の提案に係るフィルタ構造にあっては、以下のような
不都合が指摘されている。
【0011】即ち、上記した従来例にあっては、パン状
ハウジングHの下半内部に収容される水Wは、これが予
め定量に設定されており、これが定量である限りその利
用を継続する所謂貯留構造とされている。
【0012】それ故、同じ水Wの利用が長期になればな
る程、排気中に含まれる油分の除去効率が低下されるこ
とになり、甚だしい場合には、排気中からの油分除去が
実現されないも同様の状態になる危惧がある。
【0013】もっとも、上記した従来例にあっては、パ
ン状ハウジングHにバルブVを有する排水管Lを接続し
ているから、汚れた水Wを排出して新しい水Wをパン状
ハウジングH内に供給すれば、上記の危惧は解消され
る。
【0014】しかし、上記の水Wの交換は、これが定期
的に実行される場合に効果的であって、その実行が徒化
される場合には、上記と同様の危惧が招来される。
【0015】さらに、上記した従来例にあっては、油分
除去に直接関与しない水量が多いために、パン状ハウジ
ングHの下半内部に収容される水量が多くなり、短時間
に水Wを交換し得ず、その作業が面倒になる危惧があ
る。
【0016】この発明は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、排気中に
含まれる油分の除去を安定した効率でしかも簡単な操作
で実現し得るようにして、所謂換気扇装置等への利用に
最適となるフィルタ構造を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の構成は、上端側と下端側とが開口するハウ
ジングと、該ハウジング内を上端側と下端側とに区画す
るように該ハウジング内に水平に配在されたフィルタ
と、該フィルタの上面に適量の水を供給する給水装置と
を有し、フィルタが多数の通孔を有してその下面側から
の排気の流通及びその上面側からの水の流通を可能にす
るように形成されてなり、給水装置が給水管からの水を
貯留する貯留槽と、該貯留槽内に配在されて給水管から
の水の流出量を制御するフロートバルブと、を有してな
り、貯留槽に形成の開口でフィルタの上面に供給される
水量を設定するように形成されてなることを特徴とする
ものである。
【0018】
【0019】また、該フィルタ構造は、ハウジング内か
らの吸気を可能にする吸気装置と、該吸気装置の駆動を
選択するスイッチ装置とを有してなると共に、吸気装置
に対するスイッチ装置のオン作動時にこれに連動されて
給水装置における給水管に給水され、吸気装置に対する
スイッチ装置のオフ作動時にこれに連動されて給水装置
における給水管への給水が遮断されるように形成されて
なるとする。
【0020】
【作用】それ故、フィルタの上面に適量の水が給水され
ている状態のときに、フィルタ上方のハウジング内にお
ける吸気を実行すると、フィルタ下方からの排気がフィ
ルタを通過すると共に、フィルタの上面にある水中を通
過してフィルタ上方に抜ける。
【0021】このとき、フィルタの上面にある水がフィ
ルタを通過してきた排気によってバブリングされること
になり、バッフル原理で排気中から油分が分離され、該
分離された油分が水中に混入される。
【0022】尚、フィルタの上面に供給される水量は、
事前に適量とされるように、給水装置で制御される。
【0023】また、フィルタ構造が、ハウジング内から
の吸気を可能にする吸気装置に対するスイッチ装置のオ
ンオフ作動時に、これに連動されて給水装置における給
水管への給水を選択するように設定される場合には、吸
気装置の駆動時にフィルタ上面への給水が可能になり、
吸気装置の停止時にフィルタ上面の水のハウジングの内
底部への落下が可能になる。
【0024】その結果、油分の混入で汚れた水は、吸気
装置の停止時に排水することが可能になると共に、上記
水がフィルタを通過してハウジングの内底部に落下され
るときにフィルタに付着した油分を洗い流すことにも可
能になり、フィルタの再生が図られる。
【0025】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
を詳細に説明するが、図1及び図2に示すように、この
発明の一実施例に係るフィルタ構造は、ハウジング1
と、フィルタ2と、給水装置3と、を有してなり、さら
には、吸気装置4と、スイッチ装置5と、を有してな
る。
【0026】ハウジング1は、上端側で開口すると共に
下端側で開口し、下端側からの油分を含む排気の吸入を
可能にする一方で上端側からの油分が除去された排気の
放出を可能にするように形成されている。
【0027】該ハウジング1は、図示例にあって、下端
部にドレンパン部11を有すると共に、該ドレンパン部
11に一体に連設され上方に延在される吸引筒部12を
有するように形成されている。
【0028】そして、ドレンパン部11の図1中で左右
となる一方向の上端が吸引筒部12の下端より拡開され
るように構成され、そこに排気流入させる排気流入口1
aが形成されるとしている。
【0029】また、ドレンパン部11の中央には排水管
13が連設されていて、該ドレンパン部11に落下され
る水Wの外部への排出を可能にしている。
【0030】尚、該ドレンパン部11は、図示例にあっ
て、その底面11aが中央に向かって傾斜するように形
成されてなるとするが、これに代えて、底面11aが水
平に形成されているとしても良いこと勿論である。
【0031】ところで、図示例にあっては、ハウジング
1における吸引筒部12は、これに連通するように配設
される吸気装置4によって、その内部における吸気が実
現されるように構成されている。
【0032】即ち、吸気装置4は、ファン41を有して
なり、該ファン41の駆動でハウジング1における吸引
筒部12内のエアを屋外等に放出するように構成されて
いるもので、スイッチ装置5によって、その駆動が選択
されるとしている。
【0033】そして、スイッチ装置5は、そのオン作動
時に吸気装置4におけるファン41を回転駆動し、その
オフ作動時にファン41の回転駆動を停止するように構
成されている。
【0034】フィルタ2は、ハウジング1内を上端側と
下端側、即ち、ドレンパン部11と吸引筒部12とに区
画するように該ハウジング1内に水平に配在されるとし
ている。
【0035】そして、該フィルタ2は、図3に示すよう
に、該フィルタ2を上下方向に貫通するようにして開穿
された丸孔からなる多数の通孔2aを有してなり、その
下面側からの排気の流通とその上面側からの水Wの流通
を可能にするように形成されている。
【0036】ところで、該フィルタ2は、図示例にあっ
て、適宜の肉厚を有するパネル体21からなるとしてい
るが、この発明においては、多数の通孔2aを有する限
りにおいて、その構成は自由である。
【0037】即ち、この発明において、フィルタ2は、
第1にその下面側からの排気がその上面側に透過される
ように構成され、第2にその上面側に供給される水Wが
上記排気の透過時にその下面側に落下されないように構
成されることである。
【0038】それ故、フィルタ2自体の構成は自由であ
り、図3に示す実施例に代えて、例えば、図4に示すよ
うに、通孔2aが細幅で適宜長さのスリットからなると
しても良い。
【0039】また、図5に示すように、自己支持性を有
する鋼板22に多数の通孔2aが開穿され、該鋼板22
の下面側にウール状体23が隣接され、該ウール状体2
3が金網24等で下方から支持されるような構成にされ
るとしても良い。
【0040】尚、上記通孔2aの開口面積は、種々の要
素によって設定されるもので、フィルタ2の面積,通孔
2aの形状と縦長さ,フィルタ2の上面に供給される水
量及び吸引力の大きさ等の設定如何による。
【0041】そして、一辺が200mmで厚さ4mmの
フィルタ2において、4mm径の丸孔からなる通孔2a
を略800個設けるとし、フィルタ2の上面に供給され
る水Wの厚さを略10mmとし、吸引力の大きさを10
mmAq以上としたときに、バブリングが実現され効果
的な油分除去が可能になった。
【0042】尚、フィルタ2とハウジング1の内周との
所謂接続部分は、液密状態に維持される必要はなく、僅
かに所謂水漏れが招来されるが如くの接続状態とされる
ことで足りる。
【0043】給水装置3は、フィルタ2の上面に適量の
水Wを供給するように形成されているもので、図示例に
あっては、給水管31からの水Wを貯留する貯留槽32
と、貯留槽32内に配在され給水管31からの水Wの流
出量を制御するフロートバルブ33と、を有してなる。
【0044】そして、該給水装置3は、貯留槽32に形
成の開口32aでフィルタ2の上面に供給される水量を
設定するように形成されている。
【0045】ところで、該給水装置3は、その給水管3
1に外部の上水道からの水Wが供給されるとしている
が、図示例にあって、該給水管31には遮断バルブ34
が設けられており、該遮断バルブ34の開放作動時に水
Wが供給されるとしている。
【0046】そして、該遮断バルブ34は、前記スイッ
チ装置5におけるオンオフ操作で開閉されるとしてい
る。
【0047】即ち、図示例にあって、給水装置3は、前
記スイッチ装置5のオン作動時に、これに連動されて遮
断バルブ34が開放作動されると共に、スイッチ装置5
のオフ作動時に、これに連動されて遮断バルブ34が遮
断状態になるように形成されている。
【0048】それ故、図示例にあっては、スイッチ装置
5のオンオフ作動時に、吸気装置4におけるファン41
及び給水装置3における給水管31に配設のバルブ34
に対するその作動を選択できることになる。
【0049】尚、給水装置3における貯留槽32は、図
示例にあって、ハウジング1内に配在されているが、こ
れに代えて、ハウジング1の外部に設けられても良く、
この場合に、ハウジング1に一体に設けられるとし、か
つ、開口32aがハウジング1に直接開穿されるとして
も良い。
【0050】また、該給水装置3における給水管31
は、図示例では、ハウジング1内に配在されているが、
これに代えて、ハウジング1の外部に配在され、その端
部のみがハウジング1内に案内されるとしても良い。
【0051】さらに、該給水装置3において、図示例で
は、フロートバルブ33が給水管31からの水Wの貯留
槽32内への流出量を制御するとしているが、例えば、
貯留槽32内に水位センサを配設し、該水位センサから
の信号で給水管31に配設した遮断バルブ34が開閉さ
れるとしても良い。
【0052】以上のように形成されたこの実施例に係る
フィルタ構造にあっては、フィルタ2の上面に適量の水
Wが給水されている状態のときに、フィルタ2の上方の
ハウジング1内、即ち、吸引筒部12内における吸気を
実行すると、外部からフィルタ2の下方のドレンパン部
11内に流入された排気がフィルタ2の通孔2aを通過
すると共に、該フィルタ2の上面にある水W中を通過し
て該フィルタ2の上方に抜ける個とになる。
【0053】このとき、フィルタ2の上面にある水Wが
フィルタ2の通孔2aを通過してきた排気によってバブ
リングされることになり、バッフル原理で排気中から分
離された油分が水W中に混入されることになる。
【0054】また、該フィルタ構造が、ハウジング1内
からの吸気を可能にする吸気装置4に対するスイッチ装
置5のオンオフ作動時に、これに連動されて給水装置3
における給水管31への給水を選択するように設定され
ている場合には、吸気装置4の駆動時にフィルタ2の上
面への給水が可能になると共に、吸気装置4の停止時に
フィルタ2の上面の水Wの下方への落下が可能になる。
【0055】その結果、油分の混入で汚れた水Wは、吸
気装置4の停止時にフィルタ2を介してドレンパン部1
1内に落下され、かつ、排水管13を介して外部に排水
されることになる。
【0056】そして、上記水Wがフィルタ2を通過して
ドレンパンに落下されるときにフィルタ2に付着した油
分を洗い流すことになり、該フィルタ2の再生を図るこ
とが可能になる。
【0057】以上説明したところは、この発明に係るフ
ィルタ構造が厨房等からの排気中の油分を除去するもの
として説明したものであるが、この発明の構成からすれ
ば、厨房等からの排気に限らず、凡そバッフル原理で分
離される物質を含む排気等から、その分離可能物質を分
離する場合のフィルタ構造に利用され得ること勿論であ
り、その場合の作用及び効果が異ならないのも勿論であ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、フィ
ルタ構造が、例えば、厨房等からの油分を含む排気の屋
外等への放出のための所謂換気扇装置に利用される場合
には、所謂グリスフィルタとして機能するのは勿論のこ
と、給水装置と吸気装置がスイッチ操作で連動される場
合に、換気扇装置の利用を停止するためのスイッチ操作
のみで、油分を混入して汚れた水の排出が可能になる利
点がある。
【0059】そして、この汚れた水の排水の際には、フ
ィルタ上面の水がフィルタを通過してフィルタの下面側
に落下されることになるので、該フィルタに付着するこ
とがある油分が上記水で洗い流されることになり、該フ
ィルタの再生が図られることになる利点がある。
【0060】また、この発明によれば、給水装置と吸気
装置がスイッチ操作で連動される場合に、換気扇装置の
再利用のためのスイッチ操作で、フィルタ上面への所定
料の水の供給が可能になり、従来例に比較して、水の交
換作業が容易かつ確実に実行されることになる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るフィルタ構造を示す
正面縦断面図である。
【図2】図1中のY−Y線位置で示すフィルタ構造の側
面縦断面図である。
【図3】フィルタを示す斜視図である。
【図4】フィルタの他の実施例を示す斜視図である。
【図5】フィルタのさらに他の実施例を一部破断して示
す斜視図である。
【図6】従来例としてフィルタ構造を示す正面縦断面図
である。
【図7】従来フィルタ構造の使用状態を示す正面縦断面
半截図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 フィルタ 2a 通孔 3 給水装置 4 吸気装置 5 スイッチ装置 31 給水管 32 貯留槽 33 フロートバルブ W 水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端側と下端側とが開口するハウジング
    と、該ハウジング内を上端側と下端側とに区画するよう
    に該ハウジング内に水平に配在されたフィルタと、該フ
    ィルタの上面に適量の水を供給する給水装置とを有し、
    フィルタが多数の通孔を有してその下面側からの排気の
    流通及びその上面側からの水の流通を可能にするように
    形成されてなり、給水装置が給水管からの水を貯留する
    貯留槽と、該貯留槽内に配在されて給水管からの水の流
    出量を制御するフロートバルブと、を有してなり、貯留
    槽に形成の開口でフィルタの上面に供給される水量を設
    定するように形成されてなるフィルタ構造。
  2. 【請求項2】 ハウジング内からの吸気を可能にする吸
    気装置と、該吸気装置の駆動を選択するスイッチ装置と
    を有してなると共に、吸気装置に対するスイッチ装置の
    オン作動時にこれに連動されて給水装置における給水管
    に給水され、吸気装置に対するスイッチ装置のオフ作動
    時にこれに連動されて給水装置における給水管への給水
    が遮断されるように形成されてなる請求項1のフィルタ
    構造。
JP4337962A 1992-11-25 1992-11-25 フィルタ構造 Expired - Lifetime JPH0785770B2 (ja)

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