JP4846207B2 - オイルミスト除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルミスト除去装置に関する。
この種のオイルミスト除去装置を概説すると、オイルミスト除去装置に設けた第1及び第2処理部の下方に設けた第1オイル溜部(第1オイル溜室)と、第3処理部の下方に設けた第2オイル溜部と、この第1及び第2オイル溜部にそれぞれ設けた第1及び第2排液パイプと、この第1及び第2排液パイプに設けたオイルタンクに連繋される第1及び第2ホースとで構成されており、この第1ホースは、オイルタンクに水没した状態に設け、また第2ホースは、このオイルタンクに設けた構造である。この第1及び第2ホースとオイルタンクの連繋を個別にする構造は、オイルミストを外気中から確実かつ効率的に第1及び第2処理部に導くこと、またこの第1及び第2処理部で分離されたオイルミストの微粒子を、スムーズに環状の第3処理部にできる限り万遍なく導き、オイルと切削粉及び/又は空気との分離又はオイルと空気とを分離(分離)する構造となっている。従って、このオイルと切削粉及び/又は空気との分離は、主として第1及び第2処理部側で、微粒子となったオイルと空気との分離は、主として第3処理部側で行う構造であり、原則として、分離は第1及び第2処理部側と第3処理部側のみで行う構成である。
しかし、この種のオイルミスト除去装置では、分離能力が十分でないこと、フィルター類の交換頻度が高く、経済的でないこと、又は廃棄するフィルターの後処理と、この後処理に起因する二次公害等が発生すること等の改良すべき問題が残っている。
またこのオイルミスト除去装置の大型化を採用し、分離能力を達成することは可能としても、加工機との関係、又は設置場所の確保等の関係等を考慮した場合には、現実味に欠けると考えられる。
尚、先行文献を調査した結果では、本発明が意図する内容に直接関係する発明は検索できなかった。
以上で説明した如く、従来のオイルミスト除去装置では、分離能力が十分でないこと、フィルター類の交換頻度が高く、経済的でないこと、又は廃棄するフィルターの後処理と、この後処理に起因する二次公害等が発生すること等の改良すべき問題が残っている。
また少なくともオイルミスト除去装置の後工程(オイルミスト除去装置とクーラントタンクとの間)において、この分離(第2排液パイプ側)を行う手段はなかった。
請求項1の発明は、オイルミスト除去装置のオイル分離能力の拡充(オイルミストを含んだ空気中のオイルの確実な油滴化)を図ること、またフィルター類の交換頻度を低くし、経済性の確保と、又は廃棄するフィルターの後処理の容易化と、二次公害等の発生回避を図ること等を意図する。また少なくともオイルミスト除去装置の後工程(オイルミスト除去装置とクーラントタンクとの間)において、このオイル分離を効率的に行い、かつ従来のオイルミスト除去装置の能力を保持しつつ、その利用範囲の活用を図ること等を意図する。
請求項1は、少なくとも吸込み口を備えたケーシングに、この吸込み口側より順次に、このケーシングに設けた、リンク支持体、及びリンク、並びにこのリンクに設けた衝突板とで構成した第1処理部と、この第1処理部に続いて、このケーシングに設けた、多数の孔を有する第1前方パンチング板、及び第1後方パンチング板、並びに第1多孔質部材、及び仕切り板とで構成した第2処理部と、この第2処理部に続いて、このケーシングに設けた、多数の孔を有する環状の第2パンチング板、又はこの第2パンチング板の外側に設けた多数の孔を有する環状の第3パンチング板、及び第2多孔質部材とで構成した第3処理部と、この第1処理部〜第3処理部に対してオイルミストを移送する吸込みファンと、この吸込みファン用のモータとを設け、またこのケーシングの第2処理部と第3処理部の下方に第1及び第2オイル溜部を設け、
この第1及び第2オイル溜部に設けた第1及び第2排液パイプにホースを設け、このホースに多孔体を配備したミスト排出器を設け、このミスト排出器を、クーラントタンクのクーラント液に陥没状に収容し、このミスト排出器内に圧送した、前記第1及び第2オイル溜部のオイルと空気を、このミスト排出器の上下面の透孔より、前記クーラント液中に放出した後、このオイルを、前記クーラント液面に浮上させるとともに、空気を、前記クーラント液より空中に排出する構成としたオイルミスト除去装置である。
請求項2の発明は、請求項1の発明の目的達成と、この目的達成に最適なミスト排出器の提供を意図する。
請求項2は、請求項1に記載されたオイルミスト除去装置において
前記ミスト排出器は、偏平空洞形状であって、空洞部の上部に多孔体を、またこの空洞部の下部にミスト排出口をそれぞれ備える構成としたオイルミスト除去装置である。
請求項1の発明は、少なくとも吸込み口を備えたケーシングに、吸込み口側より順次に、ケーシングに設けた、リンク支持体、及びリンク、並びにリンクに設けた衝突板とで構成した第1処理部と、第1処理部に続いて、ケーシングに設けた、多数の孔を有する第1前方パンチング板、及び第1後方パンチング板、並びに第1多孔質部材、及び仕切り板とで構成した第2処理部と、第2処理部に続いて、ケーシングに設けた、このケーシングに設けた、多数の孔を有する環状の第2パンチング板、又はこの第2パンチング板の外側に設けた多数の孔を有する環状の第3パンチング板、及び第2多孔質部材とで構成した第3処理部と、第1処理部〜第3処理部に対してオイルミストを移送する吸込みファンと、吸込みファン用のモータとを設け、またケーシングの第2処理部と第3処理部の下方に第1及び第2オイル溜部を設け、
第1及び第2オイル溜部に設けた第1及び第2排液パイプにホースを設け、ホースに多孔体を配備したミスト排出器を設け、ミスト排出器を、クーラントタンクのクーラント液に陥没状に収容し、ミスト排出器内に圧送した、第1及び第2オイル溜部のオイルと空気を、ミスト排出器の上下面の透孔より、クーラント液中に放出した後、オイルを、クーラント液面に浮上させるとともに、空気を、クーラント液より空中に排出する構成としたオイルミスト除去装置である。
従って、請求項1は、オイルミスト除去装置のオイル分離能力の拡充(オイルミストを含んだ空気中のオイルの確実な油滴化)が図れること、またフィルター類の交換頻度を低くし、経済性の確保と、又は廃棄するフィルターの後処理の容易化と、二次公害等の発生回避が図れること等の特徴がある。また少なくともオイルミスト除去装置の後工程(オイルミスト除去装置とクーラントタンクとの間)において、このオイル分離を効率的に行い得ることと、従来のオイルミスト除去装置の能力を保持しつつ、その利用範囲の活用が図れること等の実益がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたオイルミスト除去装置において
ミスト排出器は、偏平空洞形状であって、空洞部の上部に多孔体を、また空洞部の下部にミスト排出口をそれぞれ備える構成としたオイルミスト除去装置である。
従って、請求項2は、請求項1の発明の目的を達成し、またこの目的達成に最適なミスト排出器を提供できること等の特徴がある。
以下、本発明の実施の態様に採用できるオイルミストの処理の好ましい一例を説明する。
ケーシングに設けたモータの駆動で吸込みファンを回転し、この回転を利用して使用済、又は処理対象等のオイルミストを含んだ空気(オイルミスト空気とする)を、吸込み口よりケーシングに導入する「→1」。この導入されたオイルミスト空気は、吸込み口近傍に設けた衝突板(第1処理部の要部)に衝止し、その大部分は衝突板の表面に倣って拡散・誘導される「→2」。この衝突板に誘導されたオイルミスト空気は、衝突板のミスト通路用の孔(ミスト孔)及び/又はこの衝突板の底部とリンク(第1処理部の一部)との間に形成されたミスト孔を通過した後に、略収斂されてリンクの中央部方向の通路「→4」(第1処理部の一部)に至る流れと、当該衝突板とリンクとの間に形成した間隔を流れるリンクの内壁方向「→3」に至る流れとに分岐される。この際に、リンクが断面半截ドーナツ形状では、この半截曲面に倣って流れ、この「→3」と「→4」との衝突によるオイルミスト空気の拡散及び/又は集合(集合分離)が図れる。この第1処理部で処理されたオイルミスト空気は中央部に集積せず、図5に示した空気の流れとなり、第1パンチング板に対する略均等な負荷と、効率的な拡散と、吸込み空気量の迂回(滞留時間の確保)等が図れる。この拡散されたオイルミスト空気のオイルは、第2処理部に至るまでにオイルの粒径化(油滴「図中に言葉で示す」)が図れる。この油滴は、ケーシング下方の第1オイル溜部に集められる。尚、この衝突板において、比重の重いスラッジ類、加工屑類は、略確実に分離され、主としてケーシング下方の第1オイル溜部に集まる。
その後、第1処理部で処理されたオイルミストを少量含んだ空気(低オイルミスト空気とする)は、第2処理部に至る。そしてこの第2処理部で、第1パンチング板に接触(衝止)する。この第1パンチング板は、通常の形態でも可能であるが、この例では、この第1パンチング板にバーリングを形成する。このバーリングを形成することで、オイルの孔近傍での迂回効果を利用し、オイルの油滴化と滞留時間の拡充とを図り、オイルの滴下促進・捕捉拡充による油滴化(空気との分離効果)と、塵埃の確実な分離とが図れる。そして、この分離されたオイルは、ケーシングの下方に設けた第1オイル溜部に至る。また二枚の第1(前後方)パンチング板を設ける構成において、この二枚目の第1パンチング板に設けられた孔の位置を互い違いに(位相を変えて)設ける構成とすることで、油滴化、油滴の孔への流れ込みの回避、又は飛散の防止等が図れ、また滞留時間の拡充が図れる。またこの二枚の第1パンチング板の後方に僅かな間隔で配設した一枚又は数枚のフィルター等の第1多孔質部材で、低オイルミスト空気は濾過される。即ち、この第1多孔質部材を通過する低オイルミスト空気に含まれる塵埃、切削屑等の異物を、当該第1多孔質部材で、確実かつ効率よく捕捉し、また油滴化等の促進に役立てる。
この第1多孔質部材を通過した処理済みでオイルミストを微量に含む空気(微量オイルミスト空気とする)は、吸込みファンによる吸引と、拡散とを介して当該第2処理部の一部である仕切り板の中央部の突出形態の通路「→5」を通過し、第2及び第3パンチング板(第2及び第3衝突リンク)でなる第3処理部に至る。この微量オイルミスト空気は、第2及び第3パンチング板による拡散及び/又は油滴化の達成と、また吸込みファンの羽根車からオイルミスト空気の衝突及び/又は衝突回避との総合的な調和を図り効率的な処理を行うことが理想である。そして、本発明では、第2及び第3パンチング板の孔の向きに角度を付け、羽根車から出た風の流れの角度に対し、孔を通り抜ける風の流れの角度を鋭角にし、衝突せずに孔を通り抜ける確率を減らし、かつ滞留時間の拡充を図ることで、オイルの油滴化と、又は塵埃の分離効果の拡充を図る。この例では、孔にバーリングを設け、当該孔の向きに角度を付ける構成、及び/又は第2及び第3パンチング板に設けた孔の位置を互い違いに(位相を変えて)設ける構成では、油滴化、油滴の孔への流れ込みの回避、又は飛散の防止等が図れ、また滞留時間の拡充が図れる。
尚、この第2及び第3パンチング板の孔を通過した処理済み空気は、一枚又は数枚のフィルター等の第2多孔質部材にて濾過される。尚、図7に示す如く、二枚目の第2パンチング板は空気(風)の流れを整流化し、また空気は、第2パンチング板(第3パンチング板)の内周面及び/又は第3パンチング板(第2パンチング板)の孔壁面に衝止し、空気のみの通過を許し(油滴の通過を阻止し)、又は空気の通過促進に有効である。また周辺部に設けた第2多孔質部材の目詰まり防止、汚染防止等に有効であること、又は微細な塵埃、切削粉等の微細異物を捕獲できること等の実益がある。
前述の手段を介して清澄化した空気は、第3処理部とケーシングの内壁面の通路「→6」を通過して第4処理部に至る。この第4処理部に設けた一枚又は数枚のパンチング板及び活性炭、ゼオライト、化学的薬剤、薬品等を含滲したフィルター等の第2多孔質部材にて濾過・脱臭される(「→7」で示す)。この濾過等された最終処理済みミスト(清澄化したミスト)は、排出口を介して大気中に拡散される(「→8」で示す)。尚、清澄化したミストは、排出口への迂回をなくし、第2オイル溜部に略全部を排出し、後述するミスト排出器に導くことも可能である。この構成では、第4処理部の負担の軽減化、構造の簡略化等に役立つ利点がある。またオイルは、ケーシングの下方に設けた第2オイル溜部に至る。また前記第2パンチング板の下側より略1/3〜1/4を遮蔽し、吸込みファンの拡散を、第2パンチング板の他の部分より、第2多孔質部材に供給する構成を採用し、広域的な拡散を図ること、又は第2多孔質部材の下側に発生し易い目詰まりの回避と、またオイルの垂れ流し回避、又は耐久性の向上等を図る。
前記第1オイル溜部に貯留されたオイルと、第2オイル溜部に貯留されたオイル及び/又は空気は、第1排液パイプ及び/又は第2排液パイプを介してミスト排出器に導かれる。このミスト排出器は、図9〜図11の例と、図12〜図14の例とがある。先ず、図9〜図11の例では、器体内の多孔体を利用し、空気とオイルとを分離し、空気をクーラント液より排出し、クーラントタンク外に排気するとともに、オイルをクーラントタンク内に導く構造であり、この空気とオイルとの分離を図って、オイルの純度を向上する。次に、図9〜図11の例では、器体内の吸着体を利用し、空気とオイルとを分離し、空気を器体内より外気に排気するとともに、吸着体より滴下したオイルをホースでクーラントタンク内に導く構造(図12、図13)か、又は直接的にクーラントタンク内に導く構造(図14)であり、この空気(切削粉等)とオイルとの精緻な分離を図って、オイルの純度を向上する。
またフィルター等の再利用頻度が向上すること、また排出する空気の臭気、刺激臭等の二次公害の回避が図れること等の特徴がある。尚、前記第1オイル溜部と第2オイル溜部に、ミスト排出器をそれぞれ設けることを基本とするが、同時に設けることもあり得る。またこの際に、必要によって、それぞれのミスト排出器の機能、寸法、付帯設備等を変更する等して対応することもあり得る。
従って、本発明では、オイルと切削粉及び/又は空気との分離は、主として第1及び第2処理部側で、微粒子となったオイルと空気との分離は、主として第3処理部側で行った後に、最終的にはミスト排出器で行う構成であり、分離、脱臭等の更なる向上と、オイルの略全体の有効利用と、二次公害の減少等に役立つ特徴がある。
以下、本発明の実施例の一例を説明する。
1は吸込み口2と排出口3とを備えたケーシングで、このケーシング1はカバー4で開閉自在に構成されている。後述する第1処理部、第2処理部、及び第3処理部、吸込みファン等の清掃の簡便化、部品の取替えの容易化、汚れの確認等が図れる。図中矢印は、風(オイルミスト、低オイルミスト空気等)の流れを示す。尚、排出口3への流れをなくして、清澄化したミストを、直接後述するミスト排出器に導くことも可能である。この例では、排出口3をなくすことも可能であり、簡略化、低コスト化等に役立つこと、室内の空気・臭気の汚染防止に有効であること等の特徴がある。
5は筒状の吸込み口2の後方に設けた第1処理部で、この第1処理部5は、ケーシング1の下面1aより垂設したリンク支持体6bに設けられ、かつこのケーシング1の内壁面に間隔1bをおいて設けたリンク6と、このリンク6の溝6aとの間に基端7aを有する傘状の衝突板7とで構成される。このリンク6と基端7aとの間には、分岐通路8が略環状に形成される。この略環状の分岐通路8は、衝突板7により誘導されたオイルミストを分岐する。図中9はリンク6の略中央に設けた筒状の通路を示す。尚、下面1aには、オイル落下用の孔100が開設されている。この例における衝突板7は、略筍形状とし、オイルミスト誘導面として機能する笠部70と取付け環状部71とで構成される。この取付け環状部71で、衝突板7をリンク6に着脱自在に取付ける。尚、図示しないが、この衝突板7に段付壁部とミスト孔を多数設ける構成とし、ミストの効率的な誘導及び/又は収歛化等を意図する。またミスト孔をバーリング構造とする例もある。尚、取付け環状部71とリンク6との間に流路を構成する。そして、この衝突板7の略全周面に通風路部を形成し、オイルミスト空気の広範な風の流れを確保し、吸込み空気量の低減化、スピード緩和が図れ、かつ第2処理部(後述する)への均一な負荷と、油滴の拡大化、又はオイルと比重の重い切削粉等との分離が効率的に行える。
10は第2処理部で、この第2処理部10は、多数の孔1100(1200)を有する第1前方パンチング板11(第1後方パンチング板12)と、第1不織布・プラスチック・複合材料フィルター、第1セラミックフィルター等の第1多孔質部材13と、筒状の通路1400とを備えた仕切り板14で構成される。この第1前方パンチング板11(第1後方パンチング板12)に開設した孔1100(1200)は、通常の貫通孔の構造と、孔1100(1200)の周辺部にバーリング1100a(1200a)を設け、低オイルミスト空気を迂回し、油滴化(オイルの凝集化)、オイルの滴下促進、又は塵埃の分離効果を図る構造とが考えられる。しかし、その他の例として、例えば、第1前方パンチング板11の孔1100と、第1後方パンチング板12の孔1200の開口位置を互い違いにする構造、また孔1100(1200)の孔径寸法を変更する構造、また孔1100(1200)の形状が相互に異なる構造等も可能である。また第1多孔質部材13においても、各種の構造が考えられる。例えば、一枚形状、多重枚形状等の枚数を異にする構造と、またその薄厚形状等の肉厚寸法を異にする構造等も可能である。また第1前方パンチング板11、第1後方パンチング板12、また第1多孔質部材13、仕切り板14との間には、それぞれ通路(イ)〜(ハ)が形成される。この通路(イ)〜(ハ)の幅、又は容量等は、装置の形状、処理物の種類等を考慮して変更し、最も効率的な寸法を確保する。
20は第3処理部で、この第3処理部20は、多数の孔2100(2100−1)を有する一枚又は数枚の衝突表面積を確保した、折曲げ、凹凸、山形等の衝突壁片の衝突環状体を構成する環状の内側の第2パンチング板21及び/又は外側の第3パンチング板21−1と、第2不織布・プラスチック・複合材料フィルター、第2セラミックフィルター等の環状の第2多孔質部材22とで構成される(環状は一例であるが、後述するファン等の設置と、分離の効率化又は装置の小型化等を考慮した場合には、有益である)。この第2パンチング板21(第3パンチング板21−1)の衝突壁片の交互に(望ましく)開設した孔2100(2100−1)は、通常の構造であるが、前述の孔1100(1200)の例に準ずる。また第2パンチング板21(第3パンチング板21−1)に開設した孔2100(2100−1)は、前記第1前方パンチング板11(第1後方パンチング板12)に開設した孔1100(1200)に対し、微細とした構造を採用する。これにより、第2処理部10の第1前方パンチング板11(第1後方パンチング板12)に開設した孔1100(1200)を介して油滴化及び/又は異物を大まかに回収及び/又は捕捉し、次に第3処理部20の第2パンチング板21(第3パンチング板21−1)に開設した孔2100(2100−1)を介して油滴化及び/又は異物を、最終的に回収及び/又は捕捉する構造にすることが理想である。尚、衝突壁片に開設した孔2100(2100−1)は、位相及び/又は開口方向をずらした構成とし、滞留時間を確保すること、この孔2100(2100−1)をストレートに通過することを回避することを意図する。即ち、ミストの粒径化の拡大と、この衝突面に微細なオイルミスト空気の衝突を図って、効率的な分離と、オイルミストの効率的な油滴化を図る。また前記孔2100(2100−1)にバーリング2100a(2100a−1)を設けることもできる。
尚、第2多孔質部材22を構成する第2フィルターは、一枚又は数枚とする構成、孔径を変更する構成等各種の対応が可能であり、装置の形状、処理物の種類等を考慮して変更し、最も効率的な構成を採用する。また第2パンチング板21、第2多孔質部材22、吸込みファン30との間には、通路(ニ)、(ホ)が形成されている。この通路(ニ)、(ホ)の幅、又は容量等は、前述の例に準ずる。尚、第2パンチング板21と第3パンチング板21−1の孔2100、2100−1の位相を変えることは、前述の第1前方パンチング板11と、第1後方パンチング板12の例に準ずる。また環状の第2パンチング板21、第3パンチング板21−1は、仕切り板14に取付けて、ケーシング1内に配備されるとともに、この環状の第2パンチング板21とケーシング1との間に、第2多孔質部材22挿入用のスペースと、通路(ホ)とが形成される。またこの仕切り板14に取付ける構造では、環状の第2パンチング板21、第3パンチング板21−1の取付け、取外しの容易化と、この両者間、また前記スペース等の間隔維持等が図れて有益である。
30は吸込みファンで、モータ31で回転する。
40は第4処理部で、この一枚又は数枚の活性炭、ゼオライト、化学的薬剤、薬品等を含滲した第3フィルターで構成し、前記ケーシング1の後部であって、通路(ホ)に設けられ、処理済みのオイルミストの濾過・脱臭等を図る。そして、この第3フィルターの構成は、基本的には、前述の例に準ずる。また図中(ヘ)は通路を示しており、この通路(ヘ)にモータ31が配備される。
図中50はオイルを回収する第1オイル溜部(回収部)、51は同第2オイル溜部(回収部)を示す。そして、この第1オイル溜部50、同第2オイル溜部51には、それぞれ第1及び第2排液パイプ50−1、51−1を設ける。
60はミスト排出器で、このミスト排出器60(オイル分離装置)は、例えば、図9〜図11の例と、図12〜図14の例とがある。先ず、図9〜図11の例では、器体60a内に多孔体61を配備し、この器体60aの上下面に透孔62、63を設け、上面の透孔62より空気を排出し、また下面の透孔63よりオイルを排出する。この透孔62、63の孔径は、同一とするか又は透孔62>透孔63として、オイルの排出を促進する。また器体60a及び/又は処理済オイルからの空気の排出を図るために、クーラントタンク80のクーラント液面80−1の近傍に陥没した状態に設置する。図中64はホースを示す。また図12〜図14の例では、器体60a内に吸着体65を配備し、この吸着体65の下方に間隔66をおいて予備タンク67を設ける。そして、この吸着体65とホース64とを接続する。尚、図12、図13の例では、器体60aとクーラントタンク80とをホース64で接続する。また図14の例では、この器体60aをクーラントタンク80に設置し、クーラント液面80−1との間に間隔66−1を設ける構造とする。図中68は吸着体65の支持体を示す。この支持体68は柵、網形状としてオイルの容易な滴下及び/又は空気の排出を図る。図中81はクーラントタンク80に設置したクーラント液の搬送手段を示す。
尚、このミスト排出器60は、第1排液パイプ50−1に設ける例と、図示の如く第2排液パイプ51−1に設ける例と、必要によりこの第1及び第2排液パイプ50−1、51−1にそれぞれ設ける例等があり、オイルミストの汚れ、量又は他の要因で適宜変更する。そして、第1排液パイプ50−1及び/又は第2排液パイプ51−1に切削粉捕捉用の手段を設けることも可能であり、適宜の状況で採用する。
本発明の一例を示した全体の断面図 図1の正面図 図1の背面図 第1処理部と空気の流れを示した拡大模式図 第1前後方パンチング板の孔と空気の流れを示した拡大断面図 図5の正面模式図 第2及び第3パンチング板の孔と空気の流れを示した拡大断面図 第2パンチング板の正面模式図 ミスト排出器とクーラントタンクとの関係を示した一部省略の全体模式図 図9の他の例を示した一部省略の全体模式図 図9のミスト排出器の他の例を示した断面図 他のミスト排出器とクーラントタンクとの関係を示した一部省略の全体模式図 図12のミスト排出器の拡大斜視図 図12のミスト排出器の他の例を示した断面図
1 ケーシング
1a 下面
1b 間隔
100 孔
2 吸込み口
3 排出口
4 カバー
5 第1処理部
6 リンク
6a 溝
6b リンク支持体
7 衝突板
7a 基端
70 笠部
71 取付け環状部
8 分岐通路
9 通路
10 第2処理部
11 第1前方パンチング板
1100 孔
1100a バーリング
12 第1後方パンチング板
1200 孔
1200a バーリング
13 第1多孔質部材
14 仕切り板
1400 通路
20 第3処理部
21 第2パンチング板
2100 孔
2100a バーリング
21−1 第3パンチング板
2100−1 孔
2100a−1 バーリング
22 第2多孔質部材
30 吸込みファン
31 モータ
40 第4処理部
50 第1オイル溜部
50−1 第1排液パイプ
51 第2オイル溜部
51−1 第2排液パイプ
60 ミスト排出器
60a 器体
61 多孔体
62 透孔
63 透孔
64 ホース
65 吸着体
66 間隔
66−1 間隔
67 予備タンク
68 支持体
80 クーラントタンク
80−1 クーラント液面
81 搬送手段
(イ)〜(ヘ) 通路

Claims (2)

  1. 少なくとも吸込み口を備えたケーシングに、この吸込み口側より順次に、このケーシングに設けた、リンク支持体、及びリンク、並びにこのリンクに設けた衝突板とで構成した第1処理部と、この第1処理部に続いて、このケーシングに設けた、多数の孔を有する第1前方パンチング板、及び第1後方パンチング板、並びに第1多孔質部材、及び仕切り板とで構成した第2処理部と、この第2処理部に続いて、このケーシングに設けた、多数の孔を有する環状の第2パンチング板、又はこの第2パンチング板の外側に設けた多数の孔を有する環状の第3パンチング板、及び第2多孔質部材とで構成した第3処理部と、この第1処理部〜第3処理部に対してオイルミストを移送する吸込みファンと、この吸込みファン用のモータとを設け、またこのケーシングの第2処理部と第3処理部の下方に第1及び第2オイル溜部を設け、
    この第1及び第2オイル溜部に設けた第1及び第2排液パイプにホースを設け、このホースに多孔体を配備したミスト排出器を設け、このミスト排出器を、クーラントタンクのクーラント液に陥没状に収容し、このミスト排出器内に圧送した、前記第1及び第2オイル溜部のオイルと空気を、このミスト排出器の上下面の透孔より、前記クーラント液中に放出した後、このオイルを、前記クーラント液面に浮上させるとともに、空気を、前記クーラント液より空中に排出する構成としたオイルミスト除去装置。
  2. 請求項1に記載されたオイルミスト除去装置において
    前記ミスト排出器は、偏平空洞形状であって、空洞部の上部に多孔体を、またこの空洞部の下部にミスト排出口をそれぞれ備える構成としたオイルミスト除去装置。
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