JPH0785527A - 光磁気記録媒体の記録方法 - Google Patents
光磁気記録媒体の記録方法Info
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- JPH0785527A JPH0785527A JP5228539A JP22853993A JPH0785527A JP H0785527 A JPH0785527 A JP H0785527A JP 5228539 A JP5228539 A JP 5228539A JP 22853993 A JP22853993 A JP 22853993A JP H0785527 A JPH0785527 A JP H0785527A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低パワーのビームで消去を行なうことがで
き、また消し残りが生じにくい、光磁気記録媒体への記
録方法を提供する。 【構成】 記録すべき情報にしたがってピークパワー
（Ｐｗ）とそれよりも低いバイアスパワー（Ｐｂ）との
間で変調されたレーザービームを、該レーザービームに
対して高速で移動する光磁気記録媒体であって少なくと
もこれから記録が行なわれる領域の磁化の向きがあらか
じめ所定の向きに揃えられている媒体に記録磁場の作用
の下に照射し、ピークパワー（Ｐｗ）の照射を受けた媒
体領域における磁化の向きを、ピークパワーの照射によ
る熱および記録磁場の作用により反転させることにより
情報マークを記録する記録方法において、記録時にバイ
アスパワー（Ｐｂ）を、ピークパワー（Ｐｗ）の０．３
倍以上とする。好適には、記録時にバイアスパワー（Ｐ
ｂ）をピークパワー（Ｐｗ）の０．７倍以下とする。
き、また消し残りが生じにくい、光磁気記録媒体への記
録方法を提供する。 【構成】 記録すべき情報にしたがってピークパワー
（Ｐｗ）とそれよりも低いバイアスパワー（Ｐｂ）との
間で変調されたレーザービームを、該レーザービームに
対して高速で移動する光磁気記録媒体であって少なくと
もこれから記録が行なわれる領域の磁化の向きがあらか
じめ所定の向きに揃えられている媒体に記録磁場の作用
の下に照射し、ピークパワー（Ｐｗ）の照射を受けた媒
体領域における磁化の向きを、ピークパワーの照射によ
る熱および記録磁場の作用により反転させることにより
情報マークを記録する記録方法において、記録時にバイ
アスパワー（Ｐｂ）を、ピークパワー（Ｐｗ）の０．３
倍以上とする。好適には、記録時にバイアスパワー（Ｐ
ｂ）をピークパワー（Ｐｗ）の０．７倍以下とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体への情
報の記録方法の改良に関する。
報の記録方法の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】光磁気記録媒体は、一度記録した情報を
消去することによって何度でも記録再生が可能なことか
ら、最近注目を浴びている高密度記録媒体である。光磁
気記録媒体への情報の記録は、あらかじめ一方向に磁化
の向きを揃えておいた光磁気記録媒体に、記録磁場を印
加しながら、記録すべき情報に応じて変調したレーザー
ビームを照射照射することにより行なう。照射するレー
ザービームのパワーは図２に示されるように記録すべき
マークの長さに応じて変調したピークパワー（Ｐｗ）と
これよりも低いパワーのバイアスパワー（Ｐｂ）の２種
類のパワーを併用する。一般に、マークの記録はＰｗに
よる媒体の昇温を利用して行う。ピークパワー（Ｐｗ）
の照射により照射を受けた媒体上の領域の温度が上昇す
る。温度の上昇に伴って媒体の保磁力は室温の状態より
低下してゆき、やがてキュリー温度で保磁力は０にな
る。媒体の温度がキュリー温度近くまで達したところで
磁場の影響により媒体の磁化は反転し情報が記録され
る。この温度が記録温度（Ｔｗ）である。このときのＰ
ｂは記録が行われないように低く抑えられているのが普
通である。なぜなら再生信号のＣ／ＮはＰｂが低いほど
良好になるからである。
消去することによって何度でも記録再生が可能なことか
ら、最近注目を浴びている高密度記録媒体である。光磁
気記録媒体への情報の記録は、あらかじめ一方向に磁化
の向きを揃えておいた光磁気記録媒体に、記録磁場を印
加しながら、記録すべき情報に応じて変調したレーザー
ビームを照射照射することにより行なう。照射するレー
ザービームのパワーは図２に示されるように記録すべき
マークの長さに応じて変調したピークパワー（Ｐｗ）と
これよりも低いパワーのバイアスパワー（Ｐｂ）の２種
類のパワーを併用する。一般に、マークの記録はＰｗに
よる媒体の昇温を利用して行う。ピークパワー（Ｐｗ）
の照射により照射を受けた媒体上の領域の温度が上昇す
る。温度の上昇に伴って媒体の保磁力は室温の状態より
低下してゆき、やがてキュリー温度で保磁力は０にな
る。媒体の温度がキュリー温度近くまで達したところで
磁場の影響により媒体の磁化は反転し情報が記録され
る。この温度が記録温度（Ｔｗ）である。このときのＰ
ｂは記録が行われないように低く抑えられているのが普
通である。なぜなら再生信号のＣ／ＮはＰｂが低いほど
良好になるからである。
【０００３】一方、記録された情報の消去には一般に変
調しないレーザービームの照射と磁場の印加を用いる。
記録時と同様にレーザービームの照射によって昇温され
保磁力の弱くなった媒体は外部から記録時とは逆向きの
磁場を印加することによって、磁化の向きが初期方向に
揃えられ、一度記録された情報が消去される。
調しないレーザービームの照射と磁場の印加を用いる。
記録時と同様にレーザービームの照射によって昇温され
保磁力の弱くなった媒体は外部から記録時とは逆向きの
磁場を印加することによって、磁化の向きが初期方向に
揃えられ、一度記録された情報が消去される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな記録方法で書き込んだ情報は、記録時と同程度のパ
ワーで消去した場合に消去されにくい。完全に消去でき
ない場合は後から記録した情報の再生信号のＣ／Ｎが低
下するという問題が生ずる。消去を完全にするために
は、消去に用いる変調しないレーザービームのパワーを
大きくすればよいが、そのような高パワーの消去ビーム
を用いると媒体が劣化するという問題があった。本発明
の目的はこれらの問題の解決にある。
うな記録方法で書き込んだ情報は、記録時と同程度のパ
ワーで消去した場合に消去されにくい。完全に消去でき
ない場合は後から記録した情報の再生信号のＣ／Ｎが低
下するという問題が生ずる。消去を完全にするために
は、消去に用いる変調しないレーザービームのパワーを
大きくすればよいが、そのような高パワーの消去ビーム
を用いると媒体が劣化するという問題があった。本発明
の目的はこれらの問題の解決にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録媒体
の記録方法は、記録すべき情報にしたがってピークパワ
ー（Ｐｗ）とそれよりも低いバイアスパワー（Ｐｂ）と
の間で変調されたレーザービームを、該レーザービーム
に対して高速で移動する光磁気記録媒体であって少なく
ともこれから記録が行なわれる領域の磁化の向きがあら
かじめ所定の向きに揃えられている媒体に記録磁場の作
用の下に照射し、ピークパワー（Ｐｗ）の照射を受けた
媒体領域における磁化の向きを、ピークパワーの照射に
よる熱および記録磁場の作用により反転させることによ
り情報マークを記録する記録方法において、バイアスパ
ワー（Ｐｂ）を、ピークパワー（Ｐｗ）の０．３倍以上
とすることによりその後の消去特性を向上させたもので
ある。より好適にはバイアスパワー（Ｐｂ）はピークパ
ワー（Ｐｗ）の０．３倍以上０．７倍以下とする。
の記録方法は、記録すべき情報にしたがってピークパワ
ー（Ｐｗ）とそれよりも低いバイアスパワー（Ｐｂ）と
の間で変調されたレーザービームを、該レーザービーム
に対して高速で移動する光磁気記録媒体であって少なく
ともこれから記録が行なわれる領域の磁化の向きがあら
かじめ所定の向きに揃えられている媒体に記録磁場の作
用の下に照射し、ピークパワー（Ｐｗ）の照射を受けた
媒体領域における磁化の向きを、ピークパワーの照射に
よる熱および記録磁場の作用により反転させることによ
り情報マークを記録する記録方法において、バイアスパ
ワー（Ｐｂ）を、ピークパワー（Ｐｗ）の０．３倍以上
とすることによりその後の消去特性を向上させたもので
ある。より好適にはバイアスパワー（Ｐｂ）はピークパ
ワー（Ｐｗ）の０．３倍以上０．７倍以下とする。
【０００６】
【作用】本発明者は、鋭意研究の結果、記録時のピーク
パワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐｂ）のパワー合計
を一定に保ちながらバイアスパワー（Ｐｂ）を高くし、
ピークパワー（Ｐｗ）を低くしたレーザービームを用い
て情報を記録することにより（具体的には、上記のよう
にバイアスパワー（Ｐｂ）をピークパワー（Ｐｗ）の
０．３倍以上とすることにより）、従来の消去方法を用
いても完全に消去されるマークが形成されるということ
を見いだした。
パワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐｂ）のパワー合計
を一定に保ちながらバイアスパワー（Ｐｂ）を高くし、
ピークパワー（Ｐｗ）を低くしたレーザービームを用い
て情報を記録することにより（具体的には、上記のよう
にバイアスパワー（Ｐｂ）をピークパワー（Ｐｗ）の
０．３倍以上とすることにより）、従来の消去方法を用
いても完全に消去されるマークが形成されるということ
を見いだした。
【０００７】この理由は定性的に以下のように考えられ
る。まず、情報を記録する場合の２通りのパワーの設定
とそれに対応する媒体の温度分布及びマークの形状の関
係を図１及び図２に示した。図１はバイアスパワー（Ｐ
ｂ）が高い場合の本発明の説明図、図２はバイアスパワ
ー（Ｐｂ）が低い場合の従来の技術の説明図を表す。図
１（ａ）及び図２（ａ）の縦軸はレーザーパワーを、横
軸はレーザー発光時間を表す。レーザービームはマーク
を記録するためのピークパワー（Ｐｗ１またはＰｗ２）
とマークを記録しないバイアスパワー（Ｐｂ１またはＰ
ｂ２）の間で変調される。図１（ａ）及び図２（ａ）の
ようなパターンでレーザービームを照射したときの媒体
の温度を、それぞれ模式的に図１（ｂ）及び図２（ｂ）
に示した。図１（ｂ）および図２（ｂ）において横軸は
媒体上の位置を表わす。図１及び図２に示すように、バ
イアスパワー（Ｐｂ１またはＰｂ２）を照射することに
より、媒体の温度は媒体環境温度（ＴA ）からそれぞれ
ＴL1またはＴL2まで上昇する。この状態でマークを書き
込むためには、マークの長さ分の時間ピークパワー（Ｐ
ｗ）を照射して記録温度（Ｔｗ）まで昇温すれば良い。
すなわち、媒体温度はバイアスパワー（Ｐｂ）によりす
でにＴL1またはＴL2となっているので、Ｐｗ１またはＰ
ｗ２は、ＴL1またはＴL2からＴｗまで昇温するための熱
量Ｑ１またはＱ２をそれぞれ供給すれば良い。そのた
め、図１のようにＰｂ１が高い場合はＱ１が少ない分だ
けＰｗ１を低くでき、図２のＰｂ２が低い場合と同じ長
さのマークを記録することが可能である。ただし、Ｐｗ
１とＰｂ１のパワーの合計をＰｗ２とＰｂ２のパワーの
合計と等しく保つようにすることが必要である。
る。まず、情報を記録する場合の２通りのパワーの設定
とそれに対応する媒体の温度分布及びマークの形状の関
係を図１及び図２に示した。図１はバイアスパワー（Ｐ
ｂ）が高い場合の本発明の説明図、図２はバイアスパワ
ー（Ｐｂ）が低い場合の従来の技術の説明図を表す。図
１（ａ）及び図２（ａ）の縦軸はレーザーパワーを、横
軸はレーザー発光時間を表す。レーザービームはマーク
を記録するためのピークパワー（Ｐｗ１またはＰｗ２）
とマークを記録しないバイアスパワー（Ｐｂ１またはＰ
ｂ２）の間で変調される。図１（ａ）及び図２（ａ）の
ようなパターンでレーザービームを照射したときの媒体
の温度を、それぞれ模式的に図１（ｂ）及び図２（ｂ）
に示した。図１（ｂ）および図２（ｂ）において横軸は
媒体上の位置を表わす。図１及び図２に示すように、バ
イアスパワー（Ｐｂ１またはＰｂ２）を照射することに
より、媒体の温度は媒体環境温度（ＴA ）からそれぞれ
ＴL1またはＴL2まで上昇する。この状態でマークを書き
込むためには、マークの長さ分の時間ピークパワー（Ｐ
ｗ）を照射して記録温度（Ｔｗ）まで昇温すれば良い。
すなわち、媒体温度はバイアスパワー（Ｐｂ）によりす
でにＴL1またはＴL2となっているので、Ｐｗ１またはＰ
ｗ２は、ＴL1またはＴL2からＴｗまで昇温するための熱
量Ｑ１またはＱ２をそれぞれ供給すれば良い。そのた
め、図１のようにＰｂ１が高い場合はＱ１が少ない分だ
けＰｗ１を低くでき、図２のＰｂ２が低い場合と同じ長
さのマークを記録することが可能である。ただし、Ｐｗ
１とＰｂ１のパワーの合計をＰｗ２とＰｂ２のパワーの
合計と等しく保つようにすることが必要である。
【０００８】レーザービームの照射による熱の広がり方
は等方的であるため、媒体が移動する方向ばかりでなく
横方向へも熱は広がってゆく。これによる記録マークの
広がりが消し残りの原因である。一定の長さのマークを
形成するためにＰｗを照射した場合、マークの後半の部
分は、図２（ｂ）に示すように前半部分へ照射したレー
ザービームによる熱の広がりの影響を受けてさらに媒体
の温度が高くなっている。そのため、マークの後半部分
はＴｗ以上の昇温した部分の面積が広くなり、マークの
形状は前半が細く後ろ側が膨らんだティアドロップ型と
なる。さらにこの現象は、ピークパワー（Ｐｗ）が高い
ほどマークの広がり方は顕著となり、図２（ｃ）に示す
ように記録を行うトラック１の幅いっぱいに、さらには
隣合ったトラックどうしの間を仕切っている溝部分２ま
でマークが書き込まれてしまう。このように一度広がっ
て書き込まれたマークは、通常の消去を行ってもチルト
やトラッキングのオフセットがあるため、消去時のレー
ザースポットからはみ出した分が生じて、その部分が消
し残りとなる。これが次に書き込みを行った場合のノイ
ズの上昇、すなわちＣ／Ｎ低下の原因となる。特に長い
マークを記録する場合にはＰｗを照射する時間に比例し
てマークの幅が太くなり消去されにくくなる。
は等方的であるため、媒体が移動する方向ばかりでなく
横方向へも熱は広がってゆく。これによる記録マークの
広がりが消し残りの原因である。一定の長さのマークを
形成するためにＰｗを照射した場合、マークの後半の部
分は、図２（ｂ）に示すように前半部分へ照射したレー
ザービームによる熱の広がりの影響を受けてさらに媒体
の温度が高くなっている。そのため、マークの後半部分
はＴｗ以上の昇温した部分の面積が広くなり、マークの
形状は前半が細く後ろ側が膨らんだティアドロップ型と
なる。さらにこの現象は、ピークパワー（Ｐｗ）が高い
ほどマークの広がり方は顕著となり、図２（ｃ）に示す
ように記録を行うトラック１の幅いっぱいに、さらには
隣合ったトラックどうしの間を仕切っている溝部分２ま
でマークが書き込まれてしまう。このように一度広がっ
て書き込まれたマークは、通常の消去を行ってもチルト
やトラッキングのオフセットがあるため、消去時のレー
ザースポットからはみ出した分が生じて、その部分が消
し残りとなる。これが次に書き込みを行った場合のノイ
ズの上昇、すなわちＣ／Ｎ低下の原因となる。特に長い
マークを記録する場合にはＰｗを照射する時間に比例し
てマークの幅が太くなり消去されにくくなる。
【０００９】一方、図１に示すように、バイアスパワー
（Ｐｂ）をピークパワー（Ｐｗ）の０．３倍以上に高く
設定し、マークを形成する位置の前後の媒体温度を上げ
て、Ｐｗを低くおさえることにより、マークの後半が太
くなることを防ぐことができる。この場合は、記録マー
クを細くできるため消去時の消し残りが減少し、消去特
性が向上する。
（Ｐｂ）をピークパワー（Ｐｗ）の０．３倍以上に高く
設定し、マークを形成する位置の前後の媒体温度を上げ
て、Ｐｗを低くおさえることにより、マークの後半が太
くなることを防ぐことができる。この場合は、記録マー
クを細くできるため消去時の消し残りが減少し、消去特
性が向上する。
【００１０】
【実施例１】組成Ｄｙ25Ｆｅ64Ｃｏ11（添字は原子百分
率を表わす）の直径３０５ｍｍの光磁気記録媒体を回転
数１５００ｒｐｍで回転させ、半径９０ｍｍの箇所に
１．５ＭＨｚの信号を記録した。記録時に照射したＰｗ
は７ｍＷ、Ｐｂは３ｍＷであった。即ちＰｂはＰｗの約
０．４３倍である。印加した磁場の強度は３００Ｏｅで
あった。
率を表わす）の直径３０５ｍｍの光磁気記録媒体を回転
数１５００ｒｐｍで回転させ、半径９０ｍｍの箇所に
１．５ＭＨｚの信号を記録した。記録時に照射したＰｗ
は７ｍＷ、Ｐｂは３ｍＷであった。即ちＰｂはＰｗの約
０．４３倍である。印加した磁場の強度は３００Ｏｅで
あった。
【００１１】記録された情報を再生したところ、１．５
ＭＨｚでのキャリアレベルは−１５ｄＢｍ、ノイズレベ
ルは−７０ｄＢｍだった。即ちＣ／Ｎ比は５５ｄＢであ
る。前記の情報が記録された媒体に変調しないレザービ
ームを６．８ｍＷで照射させ、記録時とは反対方向に３
００Ｏｅの磁場を印加して消去を行った。その後再生を
行なったところ、再生信号には１．５ＭＨｚのキャリア
による信号は検出されなかった。次に初めと同じ記録・
再生を行ったが、初回と全く同じキャリアレベル、ノイ
ズレベルになった。
ＭＨｚでのキャリアレベルは−１５ｄＢｍ、ノイズレベ
ルは−７０ｄＢｍだった。即ちＣ／Ｎ比は５５ｄＢであ
る。前記の情報が記録された媒体に変調しないレザービ
ームを６．８ｍＷで照射させ、記録時とは反対方向に３
００Ｏｅの磁場を印加して消去を行った。その後再生を
行なったところ、再生信号には１．５ＭＨｚのキャリア
による信号は検出されなかった。次に初めと同じ記録・
再生を行ったが、初回と全く同じキャリアレベル、ノイ
ズレベルになった。
【００１２】
【実施例２】組成Ｔｂ25Ｆｅ71Ｃｏ4 （添字は原子百分
率）の直径２００ｍｍの光磁気記録媒体を回転数１５０
０ｒｐｍで回転させ、半径９０ｍｍの箇所に１．５ＭＨ
ｚの信号を記録した。記録時に照射したＰｗは６．０ｍ
Ｗ、Ｐｂは３．０ｍＷであった。即ちＰｂはＰｗの約
０．５倍である。印加した磁場の強度は３００Ｏｅであ
った。
率）の直径２００ｍｍの光磁気記録媒体を回転数１５０
０ｒｐｍで回転させ、半径９０ｍｍの箇所に１．５ＭＨ
ｚの信号を記録した。記録時に照射したＰｗは６．０ｍ
Ｗ、Ｐｂは３．０ｍＷであった。即ちＰｂはＰｗの約
０．５倍である。印加した磁場の強度は３００Ｏｅであ
った。
【００１３】記録された情報を再生したところ、１．５
ＭＨｚでのキャリアレベルは−１４ｄＢｍ、ノイズレベ
ルは−７０ｄＢｍだった。即ちＣ／Ｎ比は５６ｄＢであ
る。前記の情報が記録された媒体に変調しないレザービ
ームを前記実施例と同様に６．０ｍＷで照射させ、記録
時とは反対方向に４００Ｏｅの磁場を印加して消去を行
った。その後再生を行なったところ、再生信号には１．
５ＭＨｚのキャリアによる信号は検出されなかった。
次に初めと同じ記録・再生を行ったが、初回とほとんど
同じキャリアレベル、ノイズレベルになった。
ＭＨｚでのキャリアレベルは−１４ｄＢｍ、ノイズレベ
ルは−７０ｄＢｍだった。即ちＣ／Ｎ比は５６ｄＢであ
る。前記の情報が記録された媒体に変調しないレザービ
ームを前記実施例と同様に６．０ｍＷで照射させ、記録
時とは反対方向に４００Ｏｅの磁場を印加して消去を行
った。その後再生を行なったところ、再生信号には１．
５ＭＨｚのキャリアによる信号は検出されなかった。
次に初めと同じ記録・再生を行ったが、初回とほとんど
同じキャリアレベル、ノイズレベルになった。
【００１４】
【比較例１】直径３０５ｍｍの前記実施例１と同じ組成
の光磁気記録媒体を回転数１５００ｒｐｍで回転させ、
半径９０ｍｍの箇所に１．５ＭＨｚの信号を記録した。
記録時に照射したＰｗは９．２ｍＷ、Ｐｂは０．８ｍＷ
であった。即ちＰｂはＰｗの約０．０８７倍である。印
加した磁場の強度は３００Ｏｅであった。記録された情
報を再生したところ、１．５ＭＨｚでのキャリアレベル
は−１５ｄＢｍ、ノイズレベルは−７０ｄＢｍだった。
即ちＣ／Ｎ比は５５ｄＢである。
の光磁気記録媒体を回転数１５００ｒｐｍで回転させ、
半径９０ｍｍの箇所に１．５ＭＨｚの信号を記録した。
記録時に照射したＰｗは９．２ｍＷ、Ｐｂは０．８ｍＷ
であった。即ちＰｂはＰｗの約０．０８７倍である。印
加した磁場の強度は３００Ｏｅであった。記録された情
報を再生したところ、１．５ＭＨｚでのキャリアレベル
は−１５ｄＢｍ、ノイズレベルは−７０ｄＢｍだった。
即ちＣ／Ｎ比は５５ｄＢである。
【００１５】前記の情報が記録された媒体に変調しない
レザービームを前記実施例１と同様に６．８ｍＷで照射
させ、記録時とは反対方向に４００Ｏｅの磁場を印加し
て消去を行った。その後再生を行なったところ、再生信
号の１．５ＭＨｚでのノイズレベルは−３５ｄＢｍであ
った。スペクトルアナライザーで観察した結果、低波数
領域でのノイズレベルの上昇も見られた。次に初めと同
じ記録・再生を行ったが、キャリアレベルは−１６ｄＢ
ｍに低下し、ノイズレベルは−６９ｄＢｍと高くなっ
た。即ちＣ／Ｎ比は５３ｄＢであり、最初のＣ／Ｎより
２ｄＢ低くなった。
レザービームを前記実施例１と同様に６．８ｍＷで照射
させ、記録時とは反対方向に４００Ｏｅの磁場を印加し
て消去を行った。その後再生を行なったところ、再生信
号の１．５ＭＨｚでのノイズレベルは−３５ｄＢｍであ
った。スペクトルアナライザーで観察した結果、低波数
領域でのノイズレベルの上昇も見られた。次に初めと同
じ記録・再生を行ったが、キャリアレベルは−１６ｄＢ
ｍに低下し、ノイズレベルは−６９ｄＢｍと高くなっ
た。即ちＣ／Ｎ比は５３ｄＢであり、最初のＣ／Ｎより
２ｄＢ低くなった。
【００１６】
【比較例２】直径２００ｍｍの前記実施例２と同じ組成
の光磁気記録媒体を回転数１５００ｒｐｍで回転させ、
半径９０ｍｍの箇所に１．５ＭＨｚの信号を記録した。
記録時に照射したＰｗは８．２ｍＷ、Ｐｂは０．８ｍＷ
であった。即ちＰｂはＰｗの約０．０９８倍である。印
加した磁場の強度は３００Ｏｅであった。記録された情
報を再生したところ、１．５ＭＨｚでのキャリアレベル
は−１４ｄＢｍ、ノイズレベルは−７０ｄＢｍだった。
即ちＣ／Ｎ比は５６ｄＢである。
の光磁気記録媒体を回転数１５００ｒｐｍで回転させ、
半径９０ｍｍの箇所に１．５ＭＨｚの信号を記録した。
記録時に照射したＰｗは８．２ｍＷ、Ｐｂは０．８ｍＷ
であった。即ちＰｂはＰｗの約０．０９８倍である。印
加した磁場の強度は３００Ｏｅであった。記録された情
報を再生したところ、１．５ＭＨｚでのキャリアレベル
は−１４ｄＢｍ、ノイズレベルは−７０ｄＢｍだった。
即ちＣ／Ｎ比は５６ｄＢである。
【００１７】前記の情報が記録された媒体に変調しない
レザービームを前記実施例２と同様に６．０ｍＷで照射
させ、記録時とは反対方向に４００Ｏｅの磁場を印加し
て消去を行った。その後再生を行なったところ、再生信
号の１．５ＭＨｚでのノイズレベルは−３５ｄＢｍであ
った。スペクトルアナライザーで観察した結果、低波数
領域でのノイズレベルの上昇も見られた。次に初めと同
じ記録・再生を行ったが、キャリアレベルは−１５ｄＢ
ｍに低下し、ノイズレベルは−６９ｄＢｍと高くなっ
た。即ちＣ／Ｎ比は５４ｄＢであり、最初のＣ／Ｎより
２ｄＢ低くなった。
レザービームを前記実施例２と同様に６．０ｍＷで照射
させ、記録時とは反対方向に４００Ｏｅの磁場を印加し
て消去を行った。その後再生を行なったところ、再生信
号の１．５ＭＨｚでのノイズレベルは−３５ｄＢｍであ
った。スペクトルアナライザーで観察した結果、低波数
領域でのノイズレベルの上昇も見られた。次に初めと同
じ記録・再生を行ったが、キャリアレベルは−１５ｄＢ
ｍに低下し、ノイズレベルは−６９ｄＢｍと高くなっ
た。即ちＣ／Ｎ比は５４ｄＢであり、最初のＣ／Ｎより
２ｄＢ低くなった。
【００１８】
【発明の効果】本発明では、記録時のＰｂを高くすると
同時にＰｗを低くすることにより、記録されたマークの
幅が広がることを防ぎ、低いパワーでの消去を行うこと
ができる。これにより消去時の消し残りがほとんど生じ
ず、また消去パワーが低いために媒体の劣化も起こりず
らいという効果がある。
同時にＰｗを低くすることにより、記録されたマークの
幅が広がることを防ぎ、低いパワーでの消去を行うこと
ができる。これにより消去時の消し残りがほとんど生じ
ず、また消去パワーが低いために媒体の劣化も起こりず
らいという効果がある。
【図１】本発明の比較的高いバイアスパワー（Ｐｂ）を
用いた記録方法を定性的に説明する図であり、（ａ）は
記録時のピークパワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐ
ｂ）及びＰｗの照射時間を、（ｂ）は（ａ）に示したレ
ーザービームの照射に対応した媒体の温度を、（ｃ）は
（ａ）に示したレーザービームの照射により形成された
マークの形状をそれぞれ模式的に示した図である。
用いた記録方法を定性的に説明する図であり、（ａ）は
記録時のピークパワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐ
ｂ）及びＰｗの照射時間を、（ｂ）は（ａ）に示したレ
ーザービームの照射に対応した媒体の温度を、（ｃ）は
（ａ）に示したレーザービームの照射により形成された
マークの形状をそれぞれ模式的に示した図である。
【図２】従来の比較的低いバイアスパワー（Ｐｂ）を用
いた記録方法を定性的に説明する図であり、（ａ）は記
録時のピークパワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐｂ）
及びＰｗの照射時間を、（ｂ）は（ａ）に示したレーザ
ービームの照射に対応した媒体の温度を、（ｃ）は
（ａ）に示したレーザービームの照射により形成された
マークの形状をそれぞれ模式的に示した図である。
いた記録方法を定性的に説明する図であり、（ａ）は記
録時のピークパワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐｂ）
及びＰｗの照射時間を、（ｂ）は（ａ）に示したレーザ
ービームの照射に対応した媒体の温度を、（ｃ）は
（ａ）に示したレーザービームの照射により形成された
マークの形状をそれぞれ模式的に示した図である。
１・・・マークを記録するトラック ２・・・隣合ったトラック間の溝部分 Ｐｗ・・記録時のピークパワー Ｐｂ・・記録時のバイアスパワー ＴA ・・媒体の環境温度 ＴL ・・バイアスパワーを照射したときの媒体の温度 Ｔｗ・・記録温度 Ｑ・・・ＴL の状態からマークが形成されるＴｗへ昇温
するために必要な熱
するために必要な熱
Claims (3)
- 【請求項１】 記録すべき情報にしたがってピークパワ
ー（Ｐｗ）とそれよりも低いバイアスパワー（Ｐｂ）と
の間で変調されたレーザービームを、該レーザービーム
に対して高速で移動する光磁気記録媒体であって少なく
ともこれから記録が行なわれる領域の磁化の向きがあら
かじめ所定の向きに揃えられている媒体に記録磁場の作
用の下に照射し、ピークパワー（Ｐｗ）の照射を受けた
媒体領域における磁化の向きを、ピークパワーの照射に
よる熱および記録磁場の作用により反転させることによ
り情報マークを記録する記録方法において、記録時にバ
イアスパワー（Ｐｂ）を、ピークパワー（Ｐｗ）の０．
３倍以上とすることを特徴とする光磁気記録媒体の記録
方法。 - 【請求項２】 請求項１記載の光磁気記録媒体の記録方
法において、記録時にバイアスパワー（Ｐｂ）をピーク
パワー（Ｐｗ）の０．７倍以下とすることを特徴とする
記録方法。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の光磁気記録媒体
の記録方法において、媒体の全記録領域を通じて、ピー
クパワー（Ｐｗ）とバイアスパワー（Ｐｂ）の比を一定
に保ちながら記録することを特徴とする前記請求項１ま
たは請求項２の記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5228539A JPH0785527A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 光磁気記録媒体の記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5228539A JPH0785527A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 光磁気記録媒体の記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0785527A true JPH0785527A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16877982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5228539A Withdrawn JPH0785527A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 光磁気記録媒体の記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0785527A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG120985A1 (en) * | 2002-02-25 | 2006-04-26 | Samsung Electronics Co Ltd | Method and apparatus for recording data on opticalrecording medium |
| US7869339B2 (en) | 2006-05-31 | 2011-01-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Multi-layer optical disc, information recording method and information reproducing method |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP5228539A patent/JPH0785527A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG120985A1 (en) * | 2002-02-25 | 2006-04-26 | Samsung Electronics Co Ltd | Method and apparatus for recording data on opticalrecording medium |
| US7869339B2 (en) | 2006-05-31 | 2011-01-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Multi-layer optical disc, information recording method and information reproducing method |
| US8218416B2 (en) | 2006-05-31 | 2012-07-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Multi-layer optical disc, information recording method and information reproducing method |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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