JP3057450B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP3057450B2 JP2036140A JP3614090A JP3057450B2 JP 3057450 B2 JP3057450 B2 JP 3057450B2 JP 2036140 A JP2036140 A JP 2036140A JP 3614090 A JP3614090 A JP 3614090A JP 3057450 B2 JP3057450 B2 JP 3057450B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有
する光磁気記録層に対してレーザ光を照射して情報の記
録,再生及び消去を行なう光磁気記録媒体に関する。
(従来の技術) 膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有する光磁気
記録層に対してレーザ光を照射して加熱し、加熱部の記
録層保磁力を低下して、保磁力が低下した部分の記録層
の磁化方向を、周囲の磁化方向とは逆向き又は同向に向
けて情報の記録又は消去をし、この磁化方向を磁気光学
力−効果を利用して再生する光磁気記録方法は、書換え
可能型光メモリの記録方法として実用の或に達してい
る。記録層材料としては主に、Gd,Tb,Dy等の希土類(R
E)とFe,Co等の遷移金属(TM)とを主成分とするRE−TM
膜が用いられているが、この理由はREの副格子磁化(M
RE)とTMの副格子磁化(MTM)とが逆向きに向いている
為に、全磁化Ms(=MRE−MTM)が比較的小さく、これに
起因して垂直磁化膜となり易く、しかるに高密度の記
録,再生が可能となる為である。Msが小さい事によるも
う1つの長所は、記録層のレーザ照射加熱領域において
磁化反転可能な温度になっている位置(rc)記録層が感
じる記録層自身の磁化に起因する自己漏洩磁界(Hs)が
比較的小さいので記録時と、消去時の外部磁界(Hex
の大きさがほぼ等しくとも、実用に供し得る信号強度が
得られやすい点にある。しかしながらより高品質の記録
動作を実行する上では、比較的小さくはあるものの有限
な大きさを有するHsを考慮して記録時もしくは消去時に
Hex方向のみならず大きさをも制御しなければならない
という繁雑さがあった。
磁界変調記録方式を用いた場合にはHsの信号をなくす
目的で特に特開昭63−146259に開示される如く、DCオフ
セットバイアス磁界を印加する等の工夫を要し又、一定
のHexを印加してレーザ強度を変えて記録と消去を行な
う光変調オーバライト方式においては、Hsの影響によっ
てHexのマージンもしくはパワーマージンがせまくなる
といった問題点を発生していた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は掲記した従来技術の有する課題に対してなさ
れたものであり、記録時もしくは消去時のHsを小さくす
る事によって、記録時と消去時のHexの大きさに意図的
に差をつけずとも高い信号強度が得られさらに一定のH
ex印加で記録と消去を行なう光変調オーバライト方式の
性能を向上する光磁気記録媒体を提供する事を目的とし
ている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、基体と、この基体上に形成された光磁気記
録層とを具備する光磁気記録媒体において、レーザ光を
集光照射して情報の記録,再生及び消去を行なう際、レ
ーザ光の照射部の記録層温度が記録層の磁化反転温度に
なっている位置(rc)における自己漏洩磁界が消去方向
を向いていることを特徴とするものである。
本発明の好ましい実施態様としては、記録層がメモリ
保持温度以上に補償点を有することであり、記録層の厚
さが厚い時でも実効的に磁化反転可能位置におけるHsを
消去方法にする事が容易である。
rcにおいて、レーザ光照射時の記録層温度が補償点に
なっている位置(rcomp)よりも冷却している部分から
の自己漏洩磁界の大きさが、rcompよりも加熱している
部分からの自己漏洩磁界の大きさよりも大きいのがよ
い。
(作用) 本発明では、磁化反転位置において記録層が感じる記
録層自体の磁化分布に起因するHsを小さくする事ができ
るので、記録時と消去時のHexの大きさを意図的に交え
る必要がなくなる。このため、Hex印加手段を簡便にで
き、磁界変調記録方式を用いる場合にDCバイアスを印加
する必要がなくなる他、一定のHexを印加してレーザ光
強度によって記録と消去を行なう光変調オーバライト方
式におけるHexマージンとパワーマージンを拡げる事が
可能となる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。第1図は本発明の一実施例の断面構成図であり、1
は基板であり(例えばガラス)2はRE−TM膜からなる記
録層(例えば50mm厚のTb24(Fe80Co2076膜)である。
第1図の媒体には保護層,反射層,熱拡散層等は特に示
していないが、記録層の保護や、カーエンハンスメント
等本発明とは直接関係のない目的で保護層,反射層が形
成されている媒体を用いてもかまわず、又、本発明に直
接関係する目的によって、媒体の熱応答特性を調整する
熱吸収層,熱拡散層等必要に応じて形成しても良い。又
記録層の材料もTb−Fe−Co以外に、Gd−Tb−Fe,Gd−Tb
−Co,Dy−Fe−Co,Dy−Nd−Fe−Co等、RE−TM膜全般とRE
−TM以外の垂直磁化膜が用いられてもかまわない。第1
図の媒体は、例えばTbターゲットとFe−Co合金ターゲッ
トを用いた2元同時DCマグネトロンスパッタ法による記
録層1の形成によって提供できる。第2図は第1図の媒
体の磁化(Ms)と保磁力(Hc)の膜温度(T)に対する
特性で例えばVSMによって測定できる。記録層として前
記した50mm厚のTb24(Fe80Co2076を用いた場合には、
メモリ保持温度Ta〜25℃)においてMs〜150emu/cc,Hc=
5 koeであり、補償点(Tcomp)がTa<Tcomp<Tc(キ
ュリー点)の温度範囲に依存してTcomp=150℃,キュリ
ー点(Tc)はTc=200℃であった。
第3図(3−a)は、第1図の媒体をレーザ光に対し
て8m/sで移動させ8mwのレーザパワー、200nsのパルス幅
で照射した時のトラック(媒体移動方向)とは垂直な方
向の記録層1の温度分布の計算結果で、レーザポット中
心点(r=o)においてT=320℃、r=0.4μm(レー
ザスポットの半値半幅)においてT=150℃となった。
第3図(3−b)は、(3−a)の熱分布になっている
時の記録層の磁化(Ms)の空間的分布を位置rに対して
描いたもので、記録層が補償点に至っている位置はr
comp=0.4μm,キュリー点に至っている位置はrc〜0.3μ
mである。rcompの位置ではHcは発散しrcに向って急激
に減少しているので、この場合rc及びその極く近傍でr
comp側の位置が記録層の磁化反転可能領域となってい
る。rcにおけるHsはr>rcompの領域のMs(r)からのH
s(r>rcomp)が下向きでrc<r<rcompの領域のMs
(r)からのHs(rc<r<rcomp)が上向きでHs(r>r
comp)よりも小さいのでトータルのHsは−20oe(下向き
すなわち消去方向)の小さな値をとる。この媒体を用い
て8m/sの線速で移動し、8mwのレーザ光をDC照射して外
部より±300oe変調磁界を1MHzで与えて記録実験を行な
った所、再生CNRとして50dBの値を得た。また、Hex=−
30oe(消去方向)の条件で記録パワーPW,消去パワーPE
の光強度変調でオーバライトした所10mW>PW>7mW、6mW
>PE>5mWの範囲でオーバライトができ、PO=8.5mw,PE
=5.5mw,の時、CNRとして30dB,消去化−30dBの値を得
た。
<比較例> 本発明の光磁気記録方式及び媒体の効果をより明らか
にする目的で従来技術に基づいて光磁気記録を試みた。
第4図は従来技術を用いて作成した媒体のMs(T)特
性,第5図は、レーザ照射部のMs(r)分布の模式図で
ある。
rcにおけるHsはこの場合記録方向(第5図で下向き)
に200oe印加した状態にある。これを前記した本発明の
実施例と同一の条件で磁界変調記録した所、最初のキロ
クは充分に行えたものの、書き換え時は消去が不良でノ
イズレベルが上昇しキャリアレベルが低下しCNRとして
は35dBまで、減少した。又光変調オーバライトは、Hex
が消去方向に100ve印加した範囲では記録はできるが消
去が不充分であり、一方でさらに消去方向に印加した場
合には、記録ができなくなり成立しなかった。
[発明の効果] 本発明の光磁気記録媒体を用いれば、記録もしくは消
去時に、磁化反転部分での自己漏洩磁界を低減できるの
で、直流的バイアス磁界の印加孔に安定した磁界変調記
録動作ができ、又、パワーマーシンのひろい光変調オー
バライト動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図,第3図は
本発明の一実施例の説明図、第4図,第5図は従来技術
の説明図である。 1……記録層,2……基板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と、この基体上に形成された光磁気記
    録層とを具備する光磁気記録媒体において、レーザ光を
    集光照射して情報の記録、再生及び消去を行なう際、レ
    ーザ光照射部の記録層温度が記録層の磁化反転温度にな
    っている位置(rc)における記録層の自己漏洩磁界が消
    去方向を向いており、レーザ光照射時の記録層温度が補
    償点になっている位置をrcompとして、rc<r<rcomp
    領域の記録層の自己漏洩磁界の大きさがrcomp<rの領
    域の記録層の自己漏洩磁界の大きさよりも小さいことを
    特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記光磁気記録層は、オーバーライト動作
    可能な記録層からなることを特徴とする請求項1記載の
    光磁気記録媒体。
JP2036140A 1990-02-19 1990-02-19 光磁気記録媒体 Expired - Fee Related JP3057450B2 (ja)

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