JPH0784222B2 - 多層包装袋 - Google Patents

多層包装袋

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JPH0784222B2
JPH0784222B2 JP62273375A JP27337587A JPH0784222B2 JP H0784222 B2 JPH0784222 B2 JP H0784222B2 JP 62273375 A JP62273375 A JP 62273375A JP 27337587 A JP27337587 A JP 27337587A JP H0784222 B2 JPH0784222 B2 JP H0784222B2
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packaging bag
layer
bag
film
ethylene
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JP62273375A
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博 工藤
真司 川村
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多層包装袋に関し、ダイレクトメール、ダイレ
クト宅配等、同一形状包装物を多量に高速に包装するの
に好適に用いられる多層包装袋に関する。
〔従来の技術〕
従来、郵便用封筒としては、紙製のもの、一部樹脂フイ
ルムの窓付ものが用いられてきた。近時、日本において
も樹脂フイルム製の封筒が多く使用されるようになって
きた。
このフイルムとしては一般に単層フイルムが使用されて
いるが、封筒のシール性、印刷性、内容物の封入作業
性、透明性など総合的に優れたものが要求されている。
従来、樹脂フイルム製の封筒類の材質としては、低密度
ポリエチレンや高密度ポリエチレンが用いられている。
また実公昭61−23423号公報には、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどのポリオレフインフイルムを用いたプラ
スチックフイルム製の袋が記載されている。しかしなが
ら、高密度ポリエチレン製の袋は透明性がよくなく、低
密度ポリエチレン製の袋は剛性が低く、包装適性に劣っ
ている。
また、ポリプロピレン製の袋はシール製袋性がよくない
ので、ダイレクトメール、ダイレクト宅配等、同一形状
包装物の高速包装作業性が低いという問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、剛性、透明性、シール性、印刷性など包装袋
としての特性と高速包装機械適性に優れた包装袋の提供
を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは前記問題点を解決するために鋭意検討を行
った結果、フイルム製の包装袋のフイルムとして特定の
層構成の多層フイルムを用い、これを特定の構造でシー
ルすることにより、前記問題点を解決し得ることを見出
し、この知見に基いて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、多層フイルムを封筒状に背シール
してなる多層包装袋において、多層フイルムが結晶性プ
ロピレンホモポリマーの中間層と、結晶性プロピレンコ
ポリマー100〜50重量部と密度0.84〜0.94g/cm3のエチレ
ン系ポリマー0〜50重量部とからなる樹脂組成物の両外
層とからなっており、背シール部がヒートシールされて
いることを特徴とする多層包装袋を提供するものであ
る。
以下、本発明を図面に基いて説明する。第1図(a)は
本発明の多層包装袋の一例を示す平面図、第1図(b)
はA−A線の部分断面図で、包装袋が平袋の場合を示
し、第1図(c)は包装袋がガセット袋である他の例の
場合を示す。第1図(a)において背シール部1の封筒
状に折られたフイルムの重ね部分はヒートシールされて
いる。このヒートシール部2は重ね部分に線状、もしく
は帯状に設けられている。ヒートシール部は通常重ね部
分の中心部に設けられるが、端部に設けてもよい。袋の
下端部3は平シールまたはヒートカットシールされてい
る。このシールは折り返しシールであってもよい。この
袋に書類、伝票、雑誌、書籍、カタログ等の内容物を入
れた後上端部4も下端部と同様にヒートシールされ包装
される。なお、場合によっては、上端部4は粘着剤を用
いて再封可能にすることもできる。
本発明のフイルム製の包装袋においては、フイルム5
は、第2図に示すように、中間層6とその両外層7、8
からなる多層フイルムからなっており、中間層の結晶性
プロピレンホモポリマーとしては、通常MI(メルトイン
デックス)が0.5〜30g/10分のもの、好ましくはMIが1.0
〜20/10分のものが用いられる。中間層の結晶性プロプ
レンホモポリマーにはプロピレンランダムポリマーを50
重量%を超えない範囲で含有していてもよい。
両外層の樹脂組成物のプロピレンコポリマーとしては、
通常MIが0.5〜30g/10分のもの、好ましくはMIが1.0〜20
のプロピレン含量が70〜99重量%のランダムコポリマ
ー、多段重合で得られるランダムコポリマーとホモポリ
マーとの混合物またはグラフトコポリマーが用いられ
る。好ましくはエチレン、ブテン−1などの他のα−オ
レフィンとのランダムコポリマーが好適に用いられる。
プロピレンコポリマーに配合されるエチレン系ポリマー
は、密度が0.84〜0.94g/cm3の非晶性、低結晶性、結晶
性のポリマーが用いられ、好ましくは非晶性、低結晶性
のものが用いられる。このエチレン系ポリマーとして
は、高圧法低密度ポリエチレン;密度091〜0.93g/cm3
直鎖状低密度ポリエチレン、密度0.86〜0.91のエチレン
−プロピレンゴム、エチレン−ブテン−1−コポリマー
などのエチレン−αオレフィンコポリマー;エチレン−
プロピレン−ジエンゴムなどのエチレン−α−オレフィ
ン−ジエンコポリマー;エチレン−酢酸ビニルコポリマ
ー、エチレン−エチルアクリレートコポリマーなどのエ
チレン−不飽和カルボン酸コポリマー等が挙げられる。
前記プロピレンコポリマーとエチレン系ポリマーの配合
割合は前者が100〜50重量部に対して後者が0〜50重量
部で、好ましくは前者が97〜70重量部に対して後者が3
〜30重量部である。エチレン系ポリマーを配合するとヒ
ートシール性が向上しシール強度が高く、また製袋速度
が大幅に向上する。これら各層の樹脂には必要により、
熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、着色剤を加えることもできる。
多層フイルムの厚さは5〜150μm、好ましくは0〜100
μmのものが用いられ、各層の厚みの比は、好ましくは
1〜30/40〜98/1〜30、さらに好ましくは3〜20/60〜94
/3〜20である。
このような多層フイルムは、Tダイを用いた押出成形、
インフレーション成形などにより得ることができる。多
層化は共押出等により成形時に行ってもよいし、また単
層フイルムをラミネートしておこなってもよい。
多層フイルム表面には、必要に応じ表面処理を行って、
部分不透明ないしは半透明化したり、筆記、スタンプ可
能化処理を行ってもよい。このような処理としては、例
えば、塩素化ポリプロピレン樹脂を炭化水素系溶剤で溶
かし、ワックス、シリカ、および顔料を加えた混合溶
剤、あるは、硝化綿系およびポリアミド系樹脂を炭化水
素系、エステル系、およびアルコール系溶剤で溶かし、
これにワックスとシリカから成る添加剤、および顔料を
加えた混合溶剤を塗布することにより行われる。
本発明の多層包装袋は、前記したダイレクトメールなど
の郵送用、宅配用への利用にとどまらず、書店等で販売
される雑誌、書籍、ノートなどの包装にも利用できる。
特にピロー包装機を用いた、連続製袋、充填(装入)、
シール方式の包装に好適に用いられる。
〔作用〕
包装袋のフイルムとして、従来の高密度ポリエチレンの
単層フイルムでは透明性がよくなく、また、低密度ポリ
エチレンの単層フイルムでは、強度、剛性が不足し高速
包装機械適性に劣るが、本発明においては特定の構成の
多層フイルムを用いることにより、中間層の結晶性プロ
ピレンホモポリマー層と両外層の結晶性プロピレンコポ
リマー層のそれぞれの特性を生かし、強度、透明性、剛
性に優れるとともに封筒状に背シールを行う場合のヒー
トシール性が良好で高速包装性に優れた包装袋とするこ
とができる。
また、通常、フイルムのシールは第3図に示すような合
掌貼りしたものを横に畳んでいるが、この方法ではシー
ル部のフイルムの重ね部分が4層になり、得られた包装
袋の積み重ねが困難となるが、本発明の包装袋は封筒状
に背シールしているのでこのような欠点はない。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 中間層(プロピレンホモポリマー、密度0.90g/cm3、MI
=7.5g/10分、出光石油化学(株)製 出光ポリプロ F
704N)、 両外層(プロピレンランダムポリマー〔エチレン含量4w
t%〕、密度0.90g/cm3、MI=7.0g/10分、出光石油化学
(株)製 出光ポリプロF740N)、 層比 1:5:1、厚み 40μmの多層フイルムをTダイ共
押出成形により得た。
このフイルムを用いてA4サイズの封筒状に重ね、この重
ね合わされた背シール部をシール温度230℃でヒートシ
ールしたところ、速度200袋/分で製袋できた。
得られた包装袋はシール性良好で高速製袋が可能である
とともに、雑誌を封入した場合においても、シール部の
剥離やシール部からの破袋の発生のない優れたものであ
った。
実施例2 両外層樹脂として、実施例1のプロピレンランダムポリ
マー90重量部と低結晶性エチレン−プロピレンコポリマ
ー(EPR)〔密度0.86g/cm3、MI=2.1g/10分、ムーニー
粘度 ML1+4(100℃)20、プロピレン含量 20重量%〕
10重量部を用いた以外は実施例1と同様にして封筒貼り
製袋を行った。シール温度215℃にしても、十分製袋可
能であった。
実施例3 両外層樹脂として、実施例1のプロピレンランダムコポ
リマー 75重量部と エチレン−オクテン−1 コポリ
マー(LLDPE)〔密度0.920g/cm3、MI=2.0g/10分、出光
石油化学(株)製 モアティック 0238N〕25重量部を
用いた以外は実施例1に準じて製袋を行った。シール温
度を210℃にしても、十分製袋可能であった。
〔発明の効果〕
本発明により得られた包装袋は、剛性、透明性、耐水
性、強度、シール性、印刷性など包装袋としての特性に
優れる上に、高速包装機械特性に優れ、郵便封筒、宅配
用封筒等としてその実用的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の多層包装袋の一例を示す平面図
であり、第1図(b)は第1図(a)のA−A線の断面
図であり、第1図(c)や他の例の断面図であり、第2
図は本発明の多層包装袋に用いられる多層フイルムの部
分断面図であり、第3図は合掌貼りシールの例を示す部
分断面図である。
フロントページの続き (56)参考文献 実願昭54−43499号(実開昭55−145444 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭60−136929号(実開昭62−45235 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層フイルムを封筒状に背シールしてなる
    多層包装袋において、多層フイルムが結晶性プロピレン
    ホモポリマーの中間層と、結晶性プロピレンコポリマー
    100〜50重量部と密度0.84〜0.94g/cm3のエチレン系ポリ
    マー0〜50重量部とからなる樹脂組成物の両外層とから
    なっており、背シール部がヒートシールされていること
    を特徴とする多層包装袋。
JP62273375A 1987-10-30 1987-10-30 多層包装袋 Expired - Lifetime JPH0784222B2 (ja)

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JPH01124558A JPH01124558A (ja) 1989-05-17
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