JPH0783827A - 車両の路面状態検出装置 - Google Patents

車両の路面状態検出装置

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JPH0783827A
JPH0783827A JP23380693A JP23380693A JPH0783827A JP H0783827 A JPH0783827 A JP H0783827A JP 23380693 A JP23380693 A JP 23380693A JP 23380693 A JP23380693 A JP 23380693A JP H0783827 A JPH0783827 A JP H0783827A
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JP
Japan
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dry
road surface
wet
tire
vehicle
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Application number
JP23380693A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
Haruhisa Kore
治久 是
Satoru Matsuoka
悟 松岡
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 路面2に接して回転するタイヤ表面1aに光
を照射すると共に、その反射光を受光する光電センサ3
・4を設け、これら光電センサ3・4で検出される反射
光の強度から、タイヤ表面1aの乾湿状態を判定し、こ
れを路面の乾湿状態の判定結果とする。 【効果】 路面に光を照射してその反射光から乾湿状態
を直接判定する場合に比べ、例えば路面の凹凸等の路面
状況の影響を殆ど受けず、路面の乾湿状態をより的確に
判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行する路面が乾燥状
態であるか降雨等により湿潤状態であるか等の路面状態
を検出する車両の路面状態検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自車と前車との車間距離と自
車速度とに応じて前車との衝突を自動制動により回避す
る車両の安全装置が開発されている。このような安全装
置では、路面の状態、すなわち、乾燥路であるか、或い
は降雨によって濡れた路面(湿潤路)であるかによって
制動距離が異なってくるため、安全車間距離も路面状態
に応じて自動的に変更する機能を備えることが望まし
い。
【0003】このため、路面の乾湿状態を検出する装置
が必要となり、このような装置の一例が、例えば特開昭
55−156841号公報に開示されている。その装置
では、路面に光を照射し、路面からの反射光の強度を検
出することによって路面の乾湿状態を判定するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の装置
では、路面に光を照射して、その反射光の強度変化を検
出するものであるために、例えば路面の凹凸等の影響を
受け易く、この結果、乾燥路面と湿潤路面との差異を必
ずしも的確には判定し得ないという問題を有している。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的は、路面の乾湿状態をより的確に
判定し得ると共に、さらに全体をより安価に製作するこ
とが可能な車両の路面状態検出装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の車両の路面状態検出装置
は、路面に接して回転するタイヤ表面の乾湿状態を検出
する乾湿状態検出手段と、この乾湿状態検出手段での検
出信号に基づいて、路面の乾湿状態を判定する乾湿状態
判定手段とが設けられていることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項1記載の装置において、上記乾湿状態検
出手段が、タイヤ表面に光を照射する投光手段と、タイ
ヤ表面からの反射光の強度を検出する受光手段とを備
え、上記受光手段で検出される反射光の強度に基づい
て、上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態を判定する
ことを特徴としている。
【0008】請求項3記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2記載の装置において、上記受光手段
が、タイヤ表面からの乱反射光成分を受光するように、
タイヤ表面に対し斜め方向に配されていることを特徴と
している。
【0009】請求項4記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2記載の装置において、上記タイヤ表面
からの正反射光成分を受光する受光手段と乱反射光成分
とを受光する受光手段とが設けられ、これら受光手段で
検出される各反射光の強度の比に基づいて、上記乾湿状
態判定手段が路面の乾湿状態を判定することを特徴とし
ている。
【0010】請求項5記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2記載の装置において、上記タイヤ表面
からの乱反射光成分をそれぞれ受光する複数の受光手段
が設けられ、これら受光手段で検出される各反射光の強
度の和もしくは積に基づいて、上記乾湿状態判定手段が
路面の乾湿状態の判定を行うことを特徴としている。
【0011】請求項6記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2記載の装置において、上記受光手段
が、タイヤ表面からの反射光によりタイヤ表面の色合い
を検出するセンサを備え、この受光手段で検出される色
合いと反射光の強度とに基づいて、上記乾湿状態判定手
段が路面の乾湿状態を判定することを特徴としている。
【0012】請求項7記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2から6のいずれかに記載の装置におい
て、上記受光手段とタイヤ表面との間の距離の変化を検
出する距離検出手段がさらに設けられ、この距離検出手
段と上記受光手段との各検出信号に基づいて、上記乾湿
状態判定手段が路面の乾湿状態を判定することを特徴と
している。
【0013】請求項8記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項7記載の装置において、上記乾湿状態判
定手段が、上記距離検出手段により検出される距離に応
じて、上記受光手段で検出される反射光の強度に対する
湿潤判定のしきい値を変更することを特徴としている。
【0014】請求項9記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項7記載の装置において、上記乾湿状態判
定手段が、上記距離検出手段により検出される距離に応
じて、上記受光手段で検出される反射光の強度信号に対
する増幅率を変更することを特徴としている。
【0015】請求項10記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項7、8又は9記載の装置において、上記
乾湿状態判定手段が、上記距離検出手段により検出され
る距離が所定範囲を超えるときにはその時点での乾湿状
態の判定を行わないことを特徴としている。
【0016】請求項11記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2から10のいずれかに記載の装置にお
いて、自車速度を検出する車速検出手段がさらに設けら
れ、上記乾湿状態判定手段は、車速検出手段により検出
される車速が所定値以下のとき、その時点での乾湿状態
の判定を行わないことを特徴としている。
【0017】請求項12記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2から11のいずれかに記載の装置にお
いて、上記投光手段と受光手段とが車両の非操舵輪側の
タイヤ表面に対向する位置に設けられていることを特徴
としている。
【0018】請求項13記載の車両の路面状態検出装置
は、上記請求項2から11のいずれかに記載の装置にお
いて、上記投光手段と受光手段とが舵角変化を生じるタ
イヤ表面に対向する位置に設けられると共に、上記タイ
ヤの舵角を検出する舵角検出手段が設けられ、上記乾湿
状態判定手段は、舵角検出手段により検出された舵角が
所定値を超えたときに、その時点での乾湿状態の判定を
行わないことを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1記載の装置においては、まず、タイヤ
表面の乾湿状態が乾湿状態検出手段により検出される。
つまり、走行中のタイヤ表面は路面状態と同等の乾湿状
態となることから、タイヤ表面の乾湿状態を検出するこ
とで路面の乾湿状態の判定を行うことができる。そし
て、この場合には、例えば路面の凹凸等の路面状況の影
響が大幅に低減されるので、より的確な路面の乾湿状態
の判定を行うことが可能となる。
【0020】請求項2記載の装置においては、タイヤ表
面に光を照射したときの反射光の強度を検出することに
よって、タイヤ表面の乾湿状態が判定され、路面の乾湿
状態が判定される。つまり、タイヤ表面が濡れていると
きと乾燥状態のときとでは、タイヤ表面に照射した光の
反射状態、すなわち、正反射光成分と乱反射光成分との
強度比が異なるものとなる。
【0021】したがって、例えば正反射光成分の強度変
化、或いは乱反射光成分の強度変化を検出することによ
り、タイヤ表面の乾湿状態を判定することができる。そ
して、この場合には、乾湿状態検出手段をフォトダイオ
ードやフォトトランジスタ等の光素子を用いて構成する
ことが可能であり、格別高価なセンサ手段等を設ける必
要がないので、全体をより安価に構成することができ
る。また、タイヤ表面は路面に比べて面形状や色合いが
安定しており、さらに、受光手段をより接近させて設け
ることができるので、上記のようにタイヤ表面からの反
射光を検出することで、より精度の高い湿潤状態の判定
を行うことができる。
【0022】請求項3記載の装置においては、受光手段
によってタイヤ表面からの乱反射光成分が受光される。
つまり、タイヤ表面からの正反射光成分を受光する場
合、タイヤ表面に砂等が付着している場合には、これに
よってタイヤ表面の反射率が大きくなるために、乾燥状
態においてもタイヤ面が濡れている場合と同等の強度と
なり、タイヤ表面の乾湿状態を的確には判別できなくな
る。
【0023】これに対し、乱反射光成分は、タイヤ表面
が濡れている場合には小さく、乾燥状態ではタイヤ表面
への砂の付着等にかかわらず、大きくなる。したがっ
て、この乱反射光成分の強度変化を検出することによっ
て、タイヤ表面への砂の付着等に影響されることなく、
タイヤ表面の乾湿状態、ひいては路面の乾湿状態をより
的確に判定することができる。
【0024】請求項4記載の装置においては、タイヤ表
面からの正反射光成分と乱反射光成分との比に基づいて
路面の乾湿状態の判定が行われる。つまり、タイヤ表面
が濡れている場合には、正反射光成分が乱反射光成分よ
りも十分に大きく、乾燥状態のときは、砂等の付着にか
かわらず、正反射光成分と乱反射光成分との差異は小さ
なものとなることから、上記のように比を採ることによ
り、タイヤ表面への砂の付着等に影響されることなく、
路面の乾湿状態をより的確に判定することが可能とな
る。
【0025】請求項5記載の装置においては、複数の受
光手段で検出される乱反射光成分の強度の和もしくは積
が演算される。これにより、各反射光成分における乾湿
状態の差異に対する強度変化が小さい場合でも、それら
の和もしくは積においては、タイヤ表面の乾湿状態に応
じて大きな差異を生じるものとなる。この結果、乾湿状
態の判定をより的確に行うことができる。
【0026】請求項6記載の装置においては、受光手段
によってタイヤ表面の色合いも検出され、これにより、
砂等の付着した白っぽいタイヤ面と、砂付着のない黒色
系のタイヤ面との識別が可能である。したがって、この
検出結果と、さらに反射光の強度による判別とを組み合
わせることで、砂等の付着の有無にかかわらず、タイヤ
表面の乾湿状態を的確に判定することができる。
【0027】請求項7記載の装置においては、受光手段
とタイヤ表面との間の距離の変化を検出する距離検出手
段がさらに設けられている。つまり、タイヤにサスペン
ションを介して連結された車体に上記の受光手段が取付
けられている場合、受光手段とタイヤ表面との距離の変
動が、受光手段で受光される反射光の強度に大きく影響
する。
【0028】そこで、上記のように距離検出手段を設
け、これにより検出される検出信号に基づいて、例えば
請求項8記載の装置のように、受光手段で検出される反
射光の強度に対する湿潤判定のしきい値を変更し、或い
は、請求項9記載の装置のように、受光手段で検出され
る反射光の強度信号に対する増幅率を変更することによ
って、受光手段とタイヤ表面との距離の変動が生じる場
合でも、タイヤ表面の乾湿状態に正確に対応した判定を
行うことができる。
【0029】請求項10記載の装置においては、上記距
離検出手段により検出される距離が所定範囲を超えると
きにはその時点での乾湿状態の判定を行わない。つま
り、タイヤ表面の測定点と受光手段とが一時的に近づき
過ぎたり、遠くなり過ぎて、受光手段における受光量に
応じた信号出力が確保されないときには、その時点での
乾湿状態の判定を行わないようにすることで、誤判定が
防止される。なお、この時には、それ以前の判定結果を
保持することにより、上記のような一時的な状態変化に
影響されずに、路面全体の乾湿状態をより正確に判定す
ることができる。
【0030】請求項11記載の装置においては、車速検
出手段により検出される車速が所定値以下のときには、
その時点での乾湿状態の判定は行わない。すなわち、タ
イヤ表面には溝形状のトレッドパターンが通常設けられ
ており、タイヤ表面の測定点が上記トレッドパターンの
溝に位置するときには、その溝深さ等に応じて受光手段
で受光する反射光の強度が低下する。したがって、受光
手段では、タイヤ表面での反射光とトレッドパターンの
溝位置に対応する強度の低下した反射光とを、タイヤの
回転に応じて交互に受光することとなる。この場合に、
例えば所定の判定期間を設け、この判定期間内に交互に
受光する光強度の平均値を求め、これをしきい値と比較
する等の信号処理を行うことで、タイヤ表面の乾湿状態
の変化に対応して差を生じる信号を得ることができ、こ
れにより、タイヤ表面の乾湿状態の判定を行うことがで
きる。
【0031】しかしながら、車両の停止状態でタイヤが
無回転時には、測定点がトレッドパターンの溝上に位置
している場合があり、このときには、タイヤ表面の乾湿
状態の判定はできなくなる。また、例えば上記した判定
期間内でのタイヤ表面とトレッドパターンの溝との切換
わり回数が極めて少なくなるような極く低速走行状態で
は、上記判定期間内でのタイヤ表面とトレッドパターン
の溝とからの反射状態の時間的比率が判定期間内におい
て変動し易く、タイヤ表面の乾湿状態に的確に対応する
ものとはならないおそれがある。
【0032】そこで、車両が停止状態や極く低速の走行
時等のトレッドパターンの影響を受け易いタイヤの無回
転時、或いは低回転時には判定を中止することで、上記
トレッドパターンの影響による誤判定が防止され、この
とき、例えばそれ以前の通常走行中に得られた判定結果
を保持することによって、路面全体の乾湿状態の正確な
判定結果を維持することができる。
【0033】請求項12記載の装置においては、投光手
段と受光手段とが車両の非操舵輪側のタイヤ表面に対向
する位置に設けられている。これにより、操舵輪側の操
作により車両の走行方向の向きが変わる場合でも、非操
舵輪側のタイヤ表面から、車体側に設けられる上記投光
手段と受光手段とによる測定点が外れることはなく、こ
のため、曲線走行時においてもタイヤの乾湿状態の判定
を継続することができ、路面全体の乾湿状態に対するよ
り正確な判定を行うことができる。
【0034】請求項13記載の装置においては、舵角変
化を生じるタイヤ表面に対向する位置に投光手段と受光
手段とが設けられる場合に、舵角検出手段により検出さ
れる舵角が所定値を超えたときには、その時点での乾湿
状態の判定を行わない。すなわち、車両の走行方向を大
きく変化させるような一時的な操作に伴って、タイヤ表
面から投光手段と受光手段との測定点が外れるときには
判定を中止することで、例えば4輪駆動車に上記の投光
手段と受光手段とを取付ける場合でも誤判定が防止さ
れ、それ以前の判定結果を保持することによって、路面
全体の乾湿状態の正確な判定結果を得ることができる。
【0035】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0036】本実施例に係る車両の路面状態検出装置
は、図1(a)(b)に示すように、乾湿状態検出手段
として、リアフェンダー5内に第1光電センサ3および
第2光電センサ4を備えている。これら第1・第2光電
センサ3・4は、それぞれ、路面2に接して回転するタ
イヤ表面、詳しくはタイヤ1の外周面(以下タイヤ面と
称する)1aに光を照射する投光手段としての例えば発
光ダイオードTからなる第1・第2投光器3a・4a
と、タイヤ面1aからの反射光を受光する受光手段とし
ての例えばフォトダイオードRからなる第1・第2受光
器3b・4bとを隣合わせて構成されている。
【0037】第1光電センサ3は、図1(b)に示すよ
うに、タイヤ面1aに対して垂直方向、即ちタイヤ面1
aに照射した光の正反射光成分を効率良く受光し得るよ
うに、投受光方向がタイヤ面1aの法線方向に一致する
方向に配設されている。一方、第2光電センサ4は、タ
イヤ面1aの法線に対し角度θだけ傾けた斜め方向に配
設されている。
【0038】上記の第1・第2光電センサ3・4での各
反射光の検出信号に基づいて、後述するように、タイヤ
面1aの乾湿状態が判定されるが、初めに、本実施例に
おいて上記のように一対の光電センサ3・4を設けた理
由について説明する。
【0039】図2は、タイヤ面1aが乾燥状態と、降雨
時等における濡れた路面を走行することにより濡れた状
態、すなわち、湿潤状態とにおいて、このタイヤ面1a
に垂直に光を照射したときの反射光の強度分布の模式図
である。図において、R1 は反射光のうち正反射光成分
を、また、R2 は乱反射光成分をそれぞれ示している。
図のように、タイヤ面1aが乾燥状態のときには、R1
とR2 とにはそれほど差がなく、反射光は空間的にほぼ
一様な強度分布となる。一方、タイヤ面1aが湿潤状態
のときには、正反射光成分R1 が突出し、乱反射光成分
2 は小さくなる。したがって、少なくとも前記第1光
電センサ3によって、正反射光成分R1の強度変化を検
出すれば、タイヤ面1aの乾湿状態、ひいては路面の乾
湿状態の判定を行うことが可能である。
【0040】しかしながら、上記のような反射光の強度
分布は、タイヤ面1a自体の反射率の変化にも大きく影
響される。特に、砂や汚れが付着して白っぽくなったタ
イヤ面1aは、砂等の付着のない黒色系のタイヤ面1a
よりも反射率が大きくなり、この場合、上記の第1光電
センサ3のみの検出信号では的確な判定を行えなくな
る。すなわち、図3における左半分の下側欄に示してい
るように、砂等が付着しているときには、タイヤ面1a
が乾燥状態で、反射光が空間的に一様に分布する乱反射
状態であっても、第1光電センサ3に向かう反射光成分
31は、湿潤状態での正反射光成分R41に近い強度を有
するものとなる。このため、上記の第1光電センサ3で
は、湿潤状態の場合と、タイヤ面1aに砂等が付着した
乾燥状態(以下、砂付着乾燥状態と称する)の場合との
判別が困難となる。
【0041】一方、同図における右半分の下側欄に示し
ているように、タイヤ面1aに対して投受光方向を傾け
た前記第2光電センサ4によれば、砂付着乾燥状態と湿
潤状態との判別が可能である。すなわち、この場合に
は、湿潤状態では、第2光電センサ4に向かう反射光R
82は殆ど0であるのに対し、砂付着乾燥状態での上記第
2光電センサ4に向かう反射光R72の強度は充分に大き
く、これによって、砂付着乾燥状態と湿潤状態とを判別
することができる。
【0042】なお、第2光電センサ4では、同図の右半
分上側欄に示すように、さらに、タイヤ面1aに砂等の
付着のない乾燥状態においても、乱反射による比較的強
度の小さな反射光R52が検出される一方、湿潤状態で受
光する反射光R62は殆ど0である。これにより、この第
2光電センサ4によれば、砂付着の有無にかかわらず、
路面の湿潤状態と乾燥状態との判定を行うことが可能で
ある。
【0043】しかしながら、本実施例においては、上記
の入射光R52は強度的には小さいものであることから、
前記したように、第1光電センサ3と第2光電センサ4
との両者を設け、これらを組み合わせることによって、
確度の高い判定を行い得るように構成している。
【0044】すなわち、図4に、タイヤ面1aに垂直に
光を投光したとき、タイヤ面1aが湿潤状態および乾燥
状態、砂付着乾燥状態のときの各反射光の強度分布を、
湿潤時反射光強度分布6・乾燥時反射光強度分布7・砂
付着乾燥時反射光強度分布8として模式的に示している
が、第1光電センサ3で検出される前記の正反射光成分
1 (図中、縦軸に沿う成分)に対し、湿潤時反射光強
度分布6と乾燥時反射光強度分布7との間にしきい値T
1 を設定すると共に、第2光電センサ4で検出される前
記乱反射光成分R2 (図中、45°の傾斜軸線に沿う成
分)に対しても、湿潤時反射光強度分布6と乾燥時反射
光強度分布7との間にしきい値T2 を設定し、図5に示
すように、R1 >T1 で、かつ、R2 <T2 のときに、
タイヤ面1aが湿潤状態である、すなわち、湿潤路を走
行していると判定する方式を採用している。なお、この
場合、乾燥路走行時でタイヤ面1aに砂付着がないとき
には、R1 <T1 で、かつ、R2 >T2 となる。また、
砂付着時には、図6に示すように、R1 >T1 で、か
つ、R2 >T2 となる。
【0045】上記の第1・第2光電センサ3・4での各
検出信号は、図7に示すように、それぞれ低域フィルタ
(LPF)14・14を介して路面の乾湿状態を判定す
る乾湿状態判定手段としての判定部15に入力される。
この判定部15において、受光器3b・4bにより受光
した光の強度信号から、前記した判定を行い、その判定
結果は、例えば図8に示す衝突回避制御装置に入力され
る。
【0046】衝突回避制御装置は、自車と前車との車間
距離を検出する車間距離検出部16と、この車間距離検
出部16により検出された車間距離の時間変化に基づい
て相対速度を算出する相対速度演算部17と、この相対
速度演算部17により算出された相対速度および上記の
判定部15により判定された路面の乾湿状態と自車速度
とに基づいて衝突回避車間距離、警報開始車間距離、制
動解除車間距離をそれぞれ算出する車間距離演算部18
と、車間距離・衝突回避車間距離・警報開始車間距離お
よび制動解除車間距離の比較によって制動部20、およ
び警報装置21を作動させるか否かを制御する衝突回避
制御部19とを備えている。
【0047】なお、上記の車間距離検出部16は、例え
ばレーザ、電波、超音波等を前車に向けて出射し、前車
からの反射を受けて受信するまでの時間により、自車と
前車との車間距離を検出するようになっている。また、
上記の相対速度演算部17は、例えば上記の車間距離検
出部16により検出された車間距離の時間変化から自車
と前車との相対速度を算出するようになっている。
【0048】ここで、前記の判定部15および上記衝突
回避制御装置で行われる具体的な制御手順について、図
9および図10を参照して説明する。
【0049】まず、判定部15では、前述したように、
第1・第2光電センサ3・4で各々検出される正反射光
成分R1 ・乱反射光成分R2 をしきい値T1 ・T2 と比
較して路面の乾湿状態を判定する制御が行われる。すな
わち、図9に示すように、第1・第2光電センサ3・4
によりタイヤ面1aからの反射光の正反射光成分R1
乱反射光成分R2 を検出する(S11)。次いで、第1
光電センサ3での反射光成分R1 がT1 よりも大きいか
否かを判別する(S12)。R1 がT1 よりも大きけれ
ば、第2光電センサ4での反射光成分R2 をT2 と比較
し(S13)、R2 がT2 よりも大きければ、タイヤ面
1aが乾燥状態であり、走行路が「乾燥路」であると判
定する(S14)。一方、S13で、R2 がT2 以下で
あれば、タイヤ面1aは湿潤状態であり、走行路は「湿
潤路」であると判定する(S15)。
【0050】また、S12でR1 がT1 以下であれば、
次に、R2 とT2 との比較を行うが(S16)、このと
き、その比較結果にかかわらず、いずれも、走行路は
「乾燥路」であるとの判定結果を出力する(S17・S
18)。つまり、乾燥路の場合には、R2 はしきい値T
2 よりも大きくなる筈であるが、何らかの要因でこれと
異なる検出結果が生じた場合、例えば乾燥状態と湿潤状
態との変化途中のような場合には、第1光電センサ3で
の検出結果を優先した判定結果を出力するようにしてい
る(S18)。
【0051】次に、前記衝突回避制御装置では、図10
に示すように、まず、前記の車間距離検出部16で車間
距離L1 が、また、相対速度演算部17で相対速度V1
がそれぞれ検出されると共に(S61)、判定部15に
よる路面の乾湿状態の判定結果が入力されると(S6
2)、上記の車間距離L1 、相対速度V1 、路面の乾湿
状態に基づいて、衝突回避車間距離L0 、警報開始車間
距離L2 、制動解除車間距離L3 を決定する(S6
3)。
【0052】次いで、相対速度V1 が0以上であるか否
かを判別する(S64)。ここで、V1 が0以上であれ
ば、車間距離L1 が警報開始車間距離L2 よりも小さい
か否かを判別し(S65)、L1 がL2 よりも小さけれ
ば、警報装置21により音声および表示により警報を発
し(S66)、さらに、車間距離L1 が衝突回避車間距
離L0 よりも小さいか否かを判別して(S67)、L1
がL0 よりも小さければ、制動装置20等により自動制
動を行う(S68)。
【0053】一方、S64でV1 が0以上でなければ、
車間距離L1 が制動解除車間距離L3 よりも小さいか否
かを判別し(S69)、L1 がL3 よりも大きければ、
S68における自動制動を解除し(S70)、L1 がL
3 よりも小さければ自動制動状態を保持して、前記S6
1に戻る処理を行う。
【0054】以上の説明のように、車両走行の安全性を
自動制動等により確保しようとする場合、車間距離だけ
でなく路面の乾湿状態も大きく影響するが、本実施例に
おいては、路面の乾湿状態を、その路面に接して回転す
るタイヤ面1aの乾湿状態から間接的に判定する。この
ため、路面状況、例えば凹凸等に影響されることなく路
面の乾湿状態を判定することができ、より信頼性の高い
判定結果を得ることができる。
【0055】また、本実施例においては、タイヤ面1a
の乾湿状態が、これに光を照射したときの反射光の強度
を検出することによって行われるが、この場合、フォト
ダイオードやフォトトランジスタ等の光素子を用いて構
成することが可能であり、格別高価なセンサ手段を設け
る必要がないので、全体をより安価に構成することがで
きる。さらに、タイヤ面1aは路面に比べて面形状や色
合いが安定しており、また、光電センサ3・4をタイヤ
面1aに接近させて設けることができるので、上記のよ
うにタイヤ面1aからの反射光を検出する構成とするこ
とで、精度の高い判定を行うことができる。
【0056】なお、上記のように第1・第2光電センサ
3・4で各々検出される正反射光成分R1 ・乱反射光成
分R2 の強度は、これらセンサ3・4とタイヤ面1aと
の間の距離変化によって影響される。つまり、タイヤ1
と車体とは、両者間に相対的な変位を生じ得るようにサ
スペンションを介して連結されている。この場合、上記
第1・第2光電センサ3・4が、タイヤ1との相対的な
変位を生じる箇所に取付けられている場合には、タイヤ
面1aとの距離の変化が、検出される反射光の強度に影
響する。
【0057】そこで、本実施例においては、例えば図1
1に示すように、タイヤ1に連結されているサスペンシ
ョン11のアーム12・12のうち、一方のアーム12
にセンサ取付け部材13を設け、この部材13に第1・
第2光電センサ3・4を固定している。したがって、こ
れらセンサ3・4は、車体が上下動する場合でもタイヤ
面1aとの距離は不変となるので、上記のような距離の
変化による影響を受けず、路面の乾湿状態の正確な判定
を行うことができる。
【0058】一方、上記の第1・第2光電センサ3・4
は、タイヤ面1a近くに対向させて設けられるものであ
るから、タイヤ面1aにより路面から巻き上げられる砂
塵等が表面に付着し易く、これによっても、反射光の検
出強度が影響される。
【0059】そこで、上記実施例においては、第1・第
2光電センサ3・4のセンサ面の汚れ状態を監視する制
御も、前記判定部15で併せて行うようになっている。
すなわち、図12に示すように、光電センサ3・4が汚
れてくると、検出される正反射光成分R1 ・乱反射光成
分R2 のいずれもが低下してくることから、この汚れに
よる低下を識別し得るしきい値T3 ・T4 を定め、図1
3に示すように、第1・第2光電センサ3・4で各々反
射強度R1 ・R2 を検出すると(S31)、R1 および
2 を上記のしきい値T3 ・T4 と比較し(S32)、
1 <T3 かつR2 <T4 であれば、車内に音声あるい
は表示により汚れ警報を発し(S33)、さらに、図示
してはいないが、第1・第2光電センサ3・4の表面に
例えばエアーの吹き付けを行って、自動的に洗浄を行う
ようになっている。
【0060】なお、上記の汚れ状態の監視は、第1・第
2光電センサ3・4のうち何れか一方の受光量の変化の
みを監視することによって行うことも可能である。
【0061】一方、タイヤ面1aには、走行安定性を得
るために、例えば図14(a)(b)に示すように、溝
(トレッドパターン)1bが形成されている。このた
め、タイヤ面1aに光を照射してその反射光を受光する
場合、その強度は、図15に示すように、上記の溝1b
の深さ等に応じた変動を示すことになる。
【0062】このようなトレッドパターンに影響にされ
ずに路面の湿潤判定を行うために、本実施例では、ま
ず、図16に示すように、照射光のスポット径aを溝1
bの幅よりも大きくしている。これによって、溝1bで
の反射強度の低下がより小さくなる。
【0063】さらに、上記のようにタイヤ面1aと溝1
bとに各々対応して変動する反射光に対し、図17に示
すように、反射光の強度がしきい値を超える状態から、
しきい値以下へと低下する一時的な反射光の強度変化に
対しては、しきい値を超える状態が継続しているとの信
号状態(ON状態)が保持されるようになっている。す
なわち、後述するように、溝1bの幅と車速に応じた所
定の遅れ時間(オフディレイ時間)を設定し、反射光の
強度がしきい値以下に低下した時間が上記のオフディレ
イ時間以上継続しない限り、ON状態からOFF状態へ
の出力変化が生じない制御を行っている。
【0064】これにより、タイヤ面1aからの例えば正
反射光成分R1 を受光する第1光電センサ3からの信号
に対し、例えばタイヤ面1aが湿潤状態のときには、タ
イヤ面1aへの照射スポットが溝1b以外のときにはし
きい値を超える信号出力がなされ、溝1bを通過する間
は、第1光電センサ3で受光する反射強度が低下して
も、その時間が上記のオフディレイ時間よりも短いこと
から、この間も、しきい値を超えるとの信号出力が継続
される。なお、タイヤ面1aが乾燥状態のときには、照
射スポットがタイヤ面1aと溝1bとのいずれを通過す
るときも、第1光電センサ3で受光する反射光の強度は
しきい値よりも小さいことから信号出力はOFF状態と
なる。そして、第2光電センサ4での受光強度に関して
も、上記と同様の信号処理により、トレッドパターン通
過時の反射光の変動による影響が除かれ、タイヤ面1a
の乾湿状態の判定を的確に行い得るものとなっている。
【0065】上記のオフディレイ時間は、タイヤ面1a
への照射スポットが溝1bを通過する時間が、表1に示
すように、溝幅と、タイヤ1の回転速度、すなわち、車
速とによって変化することから、例えば図18に示すよ
うに、検出される車速に応じて自動的に変更される。
【0066】
【表1】
【0067】なお、トレッドパターンによる上記のよう
な反射光の受光強度の変化が生じても、タイヤ面1aの
乾湿状態の判定を的確に行い得るように、例えば所定の
判定期間にわたる受光強度の平均値を求め、これをしき
い値と比較するように構成することも可能である。つま
り、上記の判定期間内に、照射スポットは、タイヤ1の
回転に応じてタイヤ面1aとトレッドパターンの溝1b
とを交互に横切ることとなる。このとき、交互に受光す
るタイヤ面1aからの反射光と溝1bを横切るときの反
射光との平均値を求めると、この平均値は、タイヤ面1
aの乾湿状態に応じたレベル差を生じる。したがって、
このレベル差を識別するためのしきい値を定め、上記し
た所定の判定期間毎の受光強度の平均値をしきい値と順
次比較することによって、タイヤ面1aの乾湿状態の判
定が可能となる。
【0068】このように、オフディレイ時間を設定した
信号処理や、所定の判定期間における平均値を求めるこ
と等によって、タイヤ面1aのトレッドパターンによる
誤判定を防止することができる。
【0069】なお、この場合、車両の停止状態では、照
射スポットが溝1b上に位置して不変の場合も想定さ
れ、このときには、当然に、タイヤ面1aの乾湿状態に
応じた反射光は受光されない。また、例えば上記した判
定期間内でのタイヤ面1aとトレッドパターンの溝1b
との切換わり回数が極端に少なくなるような極く低速走
行状態では、上記判定期間内でのタイヤ面1aとトレッ
ドパターンの溝1bとからの反射状態の時間的比率は、
例えばトレッドパターンの局部的な変形状態等によって
大きく変動する。したがって、この判定期間内における
平均値を求めたとしても、これは上記の時間的比率の変
動に伴っても変化するものとなって、タイヤ面1aの乾
湿状態を的確に反映するものとはならないおそれがあ
る。また、上記のような局部的な変形状態がある場合に
は、前述のオフディレイ時間を設定する場合でも、その
設定時間を超えてトレッドパターンの溝1bからの反射
状態が継続し、これによって、タイヤ面1aの乾湿状態
を誤判定するおそれがある。
【0070】そこで、上記実施例においては、トレッド
パターンの影響による誤判定を確実に防止するために、
車両の停止状態を含む所定の速度以下の極く低速走行状
態では、路面の乾湿状態の判定を停止する制御を行うよ
うになっている。なお、このときには、それ以前の通常
走行中に得られている判定結果を保持することで、走行
路全体の乾湿状態に対する的確な判定結果が維持され
る。
【0071】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図19を参照しながら説明すれば、以下の通りである。
尚、前記の実施例と同一機能を有する手段には同一符号
を付記し、その説明は省略する。後述するさらに他の実
施例についても同様とする。
【0072】前記実施例における判定部15では、正反
射光成分R1 がしきい値T1 以下であれば、乱反射光成
分R2 がしきい値T2 以下のときも、正反射光成分R1
の検出結果を優先し、前記の図9におけるS18にて、
「乾燥路」の判定結果を出力するように構成したが、こ
のように、R1 ・R2 の両者に相互に矛盾を生じるよう
な検出結果が得られる場合には、この時点での検出結果
に基づく判定を保留するように構成することも可能であ
る。
【0073】すなわち、図19に示すように、S21で
検出された正反射光成分R1 ・乱反射光成分R2 につい
て、まず、S22・S23・S25にて、R1>T1
つR2 <T2 のとき「湿潤路」の判定を、また、S22
・S26・S27にて、R1≦T1 かつR2 >T2 のと
き「乾燥路」の判定を、それぞれ前記実施例同様に行う
一方、R1>T1 かつR2 >T2 のとき(S22・S2
3・S24)、および、R1≦T1 かつR2 ≦T2 のと
きには(S22・S26・S28)、それぞれ、前回に
検出されたR1 ・R2 に基づく判定結果を保持して(S
24・S28)、S21に戻る処理を行うのである。
【0074】このような制御によれば、例えば水溜まり
を通過するとき等の一時的な路面の変化に影響されず
に、走行路全体として乾燥路であるか、降雨による湿潤
路であるかの的確な判定を行うことが可能となる。した
がって、前述の安全装置において例えば安全車間距離等
の算出結果が頻繁に切換わることが抑えられるので、よ
り安定した走行状態を維持することができる。
【0075】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図20ないし図26を参照しながら説明する。
【0076】本実施例では、光電センサ3・4は、路面
の凹凸に応じてタイヤ面1aに対し相対的に変位する車
体に取付けられている。例えば図20に示すように、各
光電センサ3・4は、フェンダー9のホイールハウスに
おけるタイヤ面1aの対向面に、カバー10を設けて取
付けられている。
【0077】なお、カバー10は、タイヤ1の回転によ
って巻き上げられる塵埃の付着を防止するためのもの
で、これは、光電センサ3・4の投受光方向に開口を有
する円筒体や、図のように、光電センサ3・4を挟ん
で、タイヤ1の回転方向に直交する一対の面板で構成さ
れている。
【0078】また、光電センサ3・4のホイールハウス
における取付け位置は、タイヤ面1aにおける検出箇所
の変動が、前記したタイヤ1と車体との上下方向の相対
変位(以下、ストロークという)によっても極力小さく
なるように、また、上記した塵埃の付着が少なくなるよ
うに、前述の図1(a)に示す路面2との平行線Bに対
して角度φ(例えば45°)傾けた位置で、走行方向前
方側に設けることが望ましい。
【0079】上記のような取付状態により、光電センサ
3・4と、検出するタイヤ面1aとの距離の変化は極力
小さく抑えられるが、本実施例においては、その距離の
変化を検出し、この検出結果を加味して路面の湿潤状態
の判定を行うように構成されている。
【0080】このために、本実施例においては、図21
に示すように、タイヤ1に連結されたダンパー38とフ
ェンダー9との間に設けられたリニアポテンショメータ
から成るストロークセンサ34での検出信号が、前記判
定部15に入力される。なお、ストロークセンサ34と
しては、上記のリニアポテンショメータの他に、例えば
車体37とアーム12との間の接続部分39に、ロータ
リポテンショメータを設けて使用しても良い。この場
合、ロータリポテンショメータによりアーム12の回動
角が検出され、これがストロークとして判定部15に入
力される。
【0081】前記のような取付状態でストローク変化が
生じる場合、図22(a)に示すように、各光電センサ
3・4で検出される正反射光成分R1 ・乱反射光成分R
2 は、図中実線で示す基準状態のときに比べ、センサ3
・4とタイヤ面1aとの距離が例えば小さくなる(スト
ロークが小さくなる)と、図中二点鎖線で示すように、
全体的に大きくなる。このため、前記実施例のように各
しきい値T1 ・T2 を一律に設定したままでは、路面の
乾湿状態の変化にかかわらず、第1光電センサ3での正
反射光成分R1 ’はしきい値T1 を超え、また、湿潤時
における第2光電センサ4での乱反射光成分R2 ’もし
きい値T2 以上で保持されて、路面の湿潤状態の判定を
行えなくなる。
【0082】そこで、図22(b)に示すように、光電
センサ3・4で各々検出される反射光の強度変化とスト
ローク変化との関係を予め求めておき、これによって、
しきい値T1 ・T2 をストローク変化に応じて補正する
制御を行う。
【0083】このときの判定部15での具体的な制御手
順について、図23を参照して説明すると、まず、光電
センサ3・4での各正反射光成分R1 ・乱反射光成分R
2 およびストロークセンサ34でストローク量Xがそれ
ぞれ検出され、これらが入力されると(S71・S7
2)、次いで、ストローク量Xが、最小設定値Xsと最
大設定値XL との間にあるか否かを判別する(S7
3)。
【0084】上記の最小設定値Xsおよび最大設定値X
L は、検出されるストローク量Xによって路面の湿潤判
定可能範囲を制限するためのもので、図24に示すよう
に設定されている。すなわち、ストロークが、図22
(b)におけるS2 よりも小さくなった場合には、ま
ず、第1光電センサ3で、受光量に応じた信号出力が確
保できなくなる。したがって、このときのストロークS
2 が最小設定値Xsとして設定されている。一方、スト
ロークが極端に大きくなった場合には、各光電センサ3
・4での検出強度が小さくなり過ぎて、しきい値との大
小関係の比較を的確には行えなくなる。このときのスト
ロークS1 に対応させて最大設定値XL が設定されてい
る。
【0085】そこで、図23中のS73において、Xs
<X<XL でなければ、このときの前記R1 ・R2 に基
づく路面の湿潤状態の判定は行わずに、前回の判定結果
を保持する(S78)。
【0086】一方、S73でXs<X<XL であれば、
次に、しきい値T1 ・T2 を、Xが大きい程、それぞれ
小さくするような補正式に基づいて設定する(S7
4)。これにより、各しきい値T1 ・T2 は、図25に
示すしきい値補正グラフに従うように、その都度検出さ
れるストローク量Xに応じて変更される。
【0087】そして、上記のように求められたしきい値
1 ・T2 によって、図23におけるS75に示すよう
に、前記R1 をT1 と、また、R2 をT2 とそれぞれ比
較し、R1 >T1 でかつR2 <T2 であれば「湿潤路」
の判定を(S76)、また、そうでなければ「乾燥路」
の判定を行って出力する(S77)。
【0088】このように、本実施例においては、ストロ
ーク量Xの変化に応じた補正を行って路面の湿潤状態の
判定が行われるようになっているので、光電センサ3・
4がタイヤ1に対して相対変位を生じる位置に取付けら
れている場合でも、より精度の高い判定結果を得ること
ができると共に、光電センサ3・4の取付位置の自由度
が向上する。
【0089】なお、上記では、ストロークの変化に応じ
てしきい値を補正するように構成した例を挙げたが、例
えば図26に示すように、検出されるストロークに応じ
て、各光電センサ3・4での受光量を電気的に増幅する
ときの増幅率Z1 ・Z2 を変更するように構成すること
も可能である。
【0090】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図27を参照しながら説明すれば、以下の通りで
ある。
【0091】前述の実施例においては、光電センサ3・
4で各々検出される正反射光成分R1 と乱反射光成分R
2 とをそれぞれしきい値T1 ・T2 と個別に比較するこ
とで、路面の湿潤状態を判定したが、本実施例において
は、R1 とR2 との比によって路面の湿潤を判定する方
式を採用している。
【0092】すなわち、前記判定部15では、図27に
示すように、まず、光電センサ3・4で正反射光成分R
1 と乱反射光成分R2 とが検出されると(S1)、R2
/R1 を計算し、これをしきい値Tと比較する(S
2)。R2 /R1 ≧Tであれば「乾燥路」と判定し(S
3)、R2 /R1 >Tであれば、「湿潤路」であると判
定して出力する(S4)。
【0093】つまり、前述したように、湿潤状態のと
き、第1光電センサ3で検出される正反射光成分R1
突出し、第2光電センサ4で検出される乱反射光成分R
2 は小さいことから、これらの比を採ると、R2 /R1
は、より小さくなって0に近い値となる。一方、乾燥状
態のときのR1 とR2 とは、砂の付着にかかわらず、大
きな相違を生じないことから、R2 /R1 は1に近い値
となる。
【0094】そこで、これらの差異を判別するためのし
きい値Tを定め、上記のように、 R2 /R1 ≧Tのとき「乾燥路」 R2 /R1 <Tのとき「湿潤路」 と判定する。このように、両光電センサ3・4で検出さ
れる正反射光成分R1 と乱反射光成分R2 の比を演算す
ることで、砂付着の有無にかかわらず、路面の湿潤状態
の判定をより簡単かつ的確に判定することが可能とな
る。
【0095】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図28を参照しながら説明すれば、以下の通りで
ある。
【0096】本実施例は、光電センサ3・4での検出信
号に基づく路面の湿潤状態の判定に併せて、各光電セン
サ3・4の故障状態を検出する機能を備えるように構成
されている。
【0097】すなわち、判定部15では、図28に示す
ように、光電センサ3・4で正反射光成分R1 と乱反射
光成分R2 とが検出されると(S41)、次いで、S4
2でR1 について、また、S43でR2 について、それ
ぞれ、これらが0であるか否かを判別し、これらがいず
れも0でなければ、前記実施例同様に、R2 /R1 をし
きい値Tと比較し(S44)、R2 /R1 >Tであれば
「乾燥路」の判定を(S45)、また、そうでなければ
「湿潤路」の判定をして出力する(S46)。
【0098】一方、S42でR1 が0であれば、第1光
電センサ3は故障であると判定する。このとき、第2光
電センサ4での検出信号によって、確度は低くなるもの
の、乾湿状態の判定が可能である。そこで、乱反射光成
分R2 が0でないことをまず確認した上で(S47)、
前述したしきい値T2 と比較し(S48)、R2 >T2
のときは「乾燥路」との判定を行い(S49)、そうで
なければ「湿潤路」との判定を行って出力する(S5
0)。同時に、S54において、光電センサが故障であ
るとの警報を、音声あるいは表示により発生する。
【0099】また、前記S43でR2 が0であれば、第
2光電センサ4が故障であると判定し、このとき、第1
光電センサ3での正反射光成分R1 を前記のしきい値T
1 と比較し(S51)、R1 <T1 のときは「乾燥路」
との判定を行い(S52)、そうでなければ「湿潤路」
との判定をとりあえず行って出力すると共に(S5
3)、前記同様に、S54において、光電センサが故障
であるとの警報を発生する。なお、S47でR2 が0で
あることが判別された場合には、いずれの光電センサ3
・4も故障しており、当然ながら、乾湿状態の判定を行
うことなく、故障警報のみを発することになる(S5
4)。
【0100】このように、本実施例においては、一対の
光電センサ3・4の一方が故障した場合でも、故障警報
を発すると共に、残りの光電センサでの検出信号に基づ
いて、路面の湿潤状態の判定を継続するようになってい
る。
【0101】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図29ないし図31を参照しながら説明する。
【0102】本実施例は、例えば四輪操舵(4Wheel St
eering:4WS)機構を採用した車両において、操舵角
を加味して路面の湿潤状態の判定を行うように構成した
ものである。
【0103】つまり、前輪駆動もしくは後輪駆動の車両
においては、非操舵輪側のタイヤに対向させて光電セン
サ3・4を設けることによって、これら光電センサ3・
4での測定位置がタイヤ面1aから外れることはない
が、4WS機構では、操舵輪としての前輪舵角が変化す
る場合、車速に応じて後輪側の舵角も変化する。例え
ば、上記の後輪は、所定の速度以上では、前輪の舵角と
同位相、所定の速度よりも小さければ、前輪の舵角と逆
位相の方向に変化するように構成されている。したがっ
て、後輪のタイヤ1を検出するように光電センサ3・4
を設けた場合でも、その検出位置がタイヤ面1aから外
れるおそれがある。
【0104】そこで、本実施例では、図29に示すよう
に、第1・第2光電センサ3・4の他に、自車の速度を
検出する車速センサ32および操舵輪の角度を検出する
舵角センサ33での各検出信号が、前記ストロークセン
サ34での検出信号と共に、それぞれ、低域フィルタ1
4…を介して判定部15に入力されるようになってい
る。
【0105】なお、上記の車速センサ32での検出信号
から、車速演算部35によって車速Vが演算され、ま
た、後輪舵角演算部36にて、上記車速Vと、舵角セン
サ33での舵角信号θとから、後輪の舵角θR が演算さ
れて、この舵角θR が判定部15に入力される。
【0106】すなわち、図30に示すように、正反射光
成分R1 ・乱反射光成分R2 が光電センサ3・4でそれ
ぞれ検出されると共に(S81)、操舵輪の舵角θと、
車速センサ32からの信号に基づく車速Vとが検出され
ると(S82)、まず、後輪舵角θR が演算される(S
83)。そして、この後輪舵角θR が検出限界舵角θ1
・θ2 の範囲内であるか否かを判別する。
【0107】上記検出限界舵角θ1 ・θ2 は、図31に
示すように、光電センサ3・4での検出位置からタイヤ
面1aが外れることのない左右方向の限界の舵角を予め
求めて設定された角度である。
【0108】したがって、図30におけるS84で、θ
1 <θr<θ2 であることが判別されれば、このときの
S81で得られた正反射光成分R1 ・乱反射光成分R2
は、タイヤ面1aを捕らえて得られた有効な検出信号で
あり、したがって、これらの信号R1 ・R2 に基づく路
面の湿潤判定を行う。すなわち、前記実施例同様に、R
2 /R1 を計算してしきい値Tと比較し(S85)、R
2 /R1 >Tであれば「乾燥路」の判定結果を出力し、
また、そうでなければ、「湿潤路」の判定結果を出力す
る。なお、S84で、θ1 <θr<θ2 でないと判定さ
れれば、前回の判定結果を保持する(S88)。
【0109】このような制御を行うことにより、例えば
4WS機構を採用した車両においても、タイヤ面1aか
らの反射光に基づく路面の乾湿状態の判定を誤りなく行
うことが可能となる。
【0110】なお、前輪駆動もしくは後輪駆動の車両に
おいては、光電センサ3・4は、車両の非操舵輪側のタ
イヤ表面に対向する位置に設けられる。これにより、操
舵輪側の操作により車両の走行方向の向きが変わる場合
でも、非操舵輪側のタイヤ表面から、上記光電センサ3
・4による測定点が外れることはなく、このため、曲線
走行時においてもタイヤの乾湿状態の判定を継続するこ
とができ、路面全体の乾湿状態に対するより正確な判定
を行うことができる。
【0111】また、上記した各実施例においては、図3
2(a)の左側に模式的に示すように、第1光電センサ
3と第2光電センサ4とによって、タイヤ面1aにおけ
るほぼ同一の測定箇所における正反射光成分R1 と乱反
射光成分R2 とを検出して、路面の湿潤状態を判定する
ように構成した例を挙げたが、同図右側に示すように、
タイヤ面1aにおける互いに異なる測定箇所での正反射
光成分R1 と乱反射光成分R2 とを検出して判定するよ
うに構成することも可能である。
【0112】さらに、乱反射光成分R2 によれば、前述
したように、強度変化は小さいものの、タイヤ面1aへ
の砂付着の有無にかかわらず路面の乾湿状態の判定が可
能であることから、タイヤ面1aに対して前記したよう
に斜めに配された第2光電センサ4のみを設けて、路面
状態検出装置を構成することも可能である。
【0113】また、上記のように乱反射光成分R2 を検
出する場合、同図(b)に示すように、それぞれ、複数
の光電センサで乱反射光成分R2 を検出するようにする
ことも可能であり、この場合にも、互いに同一箇所を測
定するように、或いは、互いに異なる箇所を測定するよ
うに構成することができる。
【0114】そして、特にこれらの場合には、両光電セ
ンサでの検出強度を相互に加算し、或いは、乗ずる演算
を予め行うことによって、乾燥路と湿潤路とに各々対応
する検出値の差異が大きくなり、これによって、より的
確な判定を行うことが可能となる。
【0115】〔実施例7〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図33および図34に基づいて説明する。
【0116】本実施例においては、前記各実施例におけ
る光電センサ3・4に代えて、図33に示すように、カ
ラーセンサ52を採用し、このカラーセンサ52でのタ
イヤ面1aからの反射光を受光することにより発せられ
る信号を判定部15に入力することによって、路面の乾
湿状態を判定するように構成されている。
【0117】上記のカラーセンサ52は、図34に示す
ように、タイヤ面1aに光を照射する投光器52aと、
タイヤ面1aからの反射光を受光する受光器52bとか
ら成っているが、例えば上記の受光器52bに所定のカ
ラーフィルタ(図示せず)を設けることによって、反射
光の中の特定の色成分を抽出して検出し得るものであ
り、本実施例においては、砂付着のない黒色タイヤ面
と、砂が付着した白っぽいタイヤ面とを、乾湿状態の差
異やツヤの有無にかかわらずに識別し得るようになって
いる。
【0118】上記のカラーセンサ52は、投受光方向が
タイヤ面1aに対して垂直になる位置に配置され、反射
光のうち正反射光成分を受光する。まず、同図における
上欄に示すように、タイヤ面1aに砂付着がない場合に
は、カラーセンサ52によりタイヤ面1aの色が黒であ
ると検出されると共に、上欄左側に示すように、乾燥路
面の場合には検出される反射強度R11’は小さな値とな
る一方、右欄に示すように、湿潤路面では検出される反
射強度R12’は大きな値となる。
【0119】したがって、上記の反射強度の差異に対す
るしきい値L1 を十分な判定感度と判定信頼性が得られ
るような値、例えばR11’とR12’とのほぼ中間の値
(L1=(R11’+R12’)/2)に設定し、前記判定
部15では、上記カラーセンサ52で検出される正反射
光成分の強度が、このL1 よりも大きいか否かによっ
て、砂付着がない場合における路面の乾湿状態を判定す
る。
【0120】一方、同図における下欄に示すように、タ
イヤ面1aに砂が付着している場合には、カラーセンサ
52により、まず、タイヤ面1aの色が白であると検出
される。このとき、下欄右側に示すように、湿潤路面で
検出される反射光強度R14’は上記のしきい値L1 より
も大きな値として検出されるが、下側左欄に示すよう
に、乾燥路面での反射光強度R13’は上記の反射光強度
14’よりも小さいものの、この場合も、上記のしきい
値L1 を超えるものとなる。そこで、タイヤ面1aが白
と検出された場合には、しきい値L1 よりも大きな第2
のしきい値L2 によって、R13’とR14’との差異を識
別し、これによって、乾燥路面と湿潤路面との判定を行
う。
【0121】このように、本実施例においては、タイヤ
面1aが黒色系か白色系かをも判別し得るカラーセンサ
52を設けることによって、一つのセンサ52で、タイ
ヤ面1aへの砂付着の有無を加味したうえでの路面の湿
潤状態の判定が可能であり、これによって、全体の構成
をより簡素なものとすることができる。
【0122】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
車両の路面状態検出装置は、路面に接して回転するタイ
ヤ表面の乾湿状態を検出する乾湿状態検出手段と、この
乾湿状態検出手段での検出信号に基づいて、路面の乾湿
状態を判定する乾湿状態判定手段とが設けられている構
成である。
【0123】これにより、路面に光を照射してその反射
光から路面の乾湿状態を直接判定する場合に比べ、例え
ば路面の凹凸等の路面状況の影響を殆ど受けずに、より
的確な路面の乾湿状態の判定を行うことができるという
効果を奏する。
【0124】請求項2記載の車両の路面状態検出装置
は、上記乾湿状態検出手段が、タイヤ表面に光を照射す
る投光手段と、タイヤ表面からの反射光の強度を検出す
る受光手段とを備え、上記受光手段で検出される反射光
の強度に基づいて、上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿
状態を判定する構成である。
【0125】これにより、乾湿状態検出手段をフォトダ
イオードやフォトトランジスタ等の光素子を用いて路面
の乾湿状態を判定することが可能であり、格別高価なセ
ンサ手段等を設ける必要がないので、全体をより安価に
構成することができる。また、タイヤ表面は路面に比べ
て面形状や色合いが安定しており、さらに、受光手段を
より接近させて設けることができるので、上記のように
タイヤ表面からの反射光を検出することで、より精度の
高い湿潤状態の判定を行うことができるという効果を奏
する。
【0126】請求項3記載の車両の路面状態検出装置
は、上記受光手段が、タイヤ表面からの乱反射光成分を
受光するように、タイヤ表面に対し斜め方向に配されて
いる構成である。
【0127】このように、乱反射光成分の強度変化を検
出する構成とすることによって、タイヤ表面への砂の付
着等に影響されることなく、タイヤ表面の乾湿状態、ひ
いては路面の乾湿状態をより的確に判定することができ
るという効果を奏する。
【0128】請求項4記載の車両の路面状態検出装置
は、上記タイヤ表面からの正反射光成分を受光する受光
手段と乱反射光成分とを受光する受光手段とが設けら
れ、これら受光手段で検出される各反射光の強度の比に
基づいて、上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態を判
定する構成である。
【0129】このように、タイヤ表面からの正反射光成
分と乱反射光成分との比を採ることにより、タイヤ表面
への砂の付着等に影響されることなく、路面の乾湿状態
をより的確に判定することができるという効果を奏す
る。
【0130】請求項5記載の車両の路面状態検出装置
は、上記タイヤ表面からの乱反射光成分をそれぞれ受光
する複数の受光手段が設けられ、これら受光手段で検出
される各反射光の強度の和もしくは積に基づいて、上記
乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態の判定を行う構成で
ある。
【0131】これにより、各反射光成分における乾湿状
態の差異に対する強度変化が小さい場合でも、それらの
和もしくは積においては、タイヤ表面の乾湿状態に応じ
て大きな差異を生じるものとなるので、乾湿状態の判定
をより的確に行うことができるという効果を奏する。
【0132】請求項6記載の車両の路面状態検出装置
は、上記受光手段が、タイヤ表面からの反射光によりタ
イヤ表面の色合いを検出するセンサを備え、この受光手
段で検出される色合いと反射光の強度とに基づいて、上
記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態を判定する構成で
ある。
【0133】これにより、受光手段により検出される砂
等の付着した白っぽいタイヤ面と、砂付着のない黒色系
のタイヤ面との識別結果と、反射光の強度による乾湿状
態の判断とを組み合わせることで、砂等の付着の有無に
かかわらず、タイヤ表面の乾湿状態を的確に判定するこ
とができるという効果を奏する。
【0134】請求項7記載の車両の路面状態検出装置
は、上記受光手段とタイヤ表面との間の距離の変化を検
出する距離検出手段がさらに設けられ、この距離検出手
段と上記受光手段との各検出信号に基づいて、上記乾湿
状態判定手段が路面の乾湿状態を判定する構成であり、
また、請求項8記載の車両の路面状態検出装置は、上記
乾湿状態判定手段が、上記距離検出手段により検出され
る距離に応じて、上記受光手段で検出される反射光の強
度に対する湿潤判定のしきい値を変更する構成であり、
また、請求項9記載の車両の路面状態検出装置は、上記
乾湿状態判定手段が、上記距離検出手段により検出され
る距離に応じて、上記受光手段で検出される反射光の強
度信号に対する増幅率を変更する構成である。
【0135】これにより、距離検出手段により検出され
る検出信号に基づいて、例えば請求項8記載の装置のよ
うに、受光手段で検出される反射光の強度に対する湿潤
判定のしきい値を変更し、或いは、請求項9記載の装置
のように、受光手段で検出される反射光の強度信号に対
する増幅率を変更することによって、受光手段とタイヤ
表面との距離の変動が生じる場合でも、タイヤ表面の乾
湿状態に正確に対応した判定を行うことができるという
効果を奏する。
【0136】請求項10記載の車両の路面状態検出装置
は、上記乾湿状態判定手段が、上記距離検出手段により
検出される距離が所定範囲を超えるときにはその時点で
の乾湿状態の判定を行わない構成である。
【0137】このように、タイヤ表面の測定点と受光手
段とが一時的に近づき過ぎたり、遠くなり過ぎて、受光
手段において受光量に応じた信号出力が確保されないと
きには、その時点での乾湿状態の判定を行わないように
することで、誤判定が防止され、それ以前の判定結果を
保持することにより、上記のような一時的な状態変化に
影響されずに、路面全体の乾湿状態をより正確に判定す
ることができるという効果を奏する。
【0138】請求項11記載の車両の路面状態検出装置
は、自車速度を検出する車速検出手段がさらに設けら
れ、上記乾湿状態判定手段は、車速検出手段により検出
される車速が所定値以下のとき、その時点での乾湿状態
の判定を行わない構成である。
【0139】このように、車両が停止状態や極く低速の
走行時等には判定を中止することで、タイヤ表面に設け
られているトレッドパターンの影響による誤判定が防止
され、それ以前の判定結果を保持することによって、路
面全体の乾湿状態のより正確な判定結果を維持すること
ができるという効果を奏する。
【0140】請求項12記載の車両の路面状態検出装置
は、上記投光手段と受光手段とが車両の非操舵輪側のタ
イヤ表面に対向する位置に設けられている構成である。
【0141】これにより、操舵輪側の操作により車両の
走行方向の向きが変わる場合でも、非操舵輪側のタイヤ
表面から、車体側に設けられる上記投光手段と受光手段
とによる測定点が外れることはなく、このため、曲線走
行時においてもタイヤの乾湿状態の判定を継続すること
ができ、路面全体の乾湿状態に対するより正確な判定を
行うことができるという効果を奏する。
【0142】請求項13記載の車両の路面状態検出装置
は、上記投光手段と受光手段とが舵角変化を生じるタイ
ヤ表面に対向する位置に設けられると共に、上記タイヤ
の舵角を検出する舵角検出手段が設けられ、上記乾湿状
態判定手段は、舵角検出手段により検出された舵角が所
定値を超えたときに、その時点での乾湿状態の判定を行
わない構成である。
【0143】これにより、車両の走行方向を大きく変化
させるような一時的な操作に伴って、タイヤ表面から投
光手段と受光手段との測定点が外れるときには判定を中
止することで、例えば4輪駆動車に上記の投光手段と受
光手段とを取付ける場合でも誤判定が防止され、それ以
前の判定結果を保持することによって、路面全体の乾湿
状態の正確な判定結果を得ることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における車両の路面状態検出
装置に備えられた光電センサを示すものであって、同図
(a)は光電センサの配設状態を示す概略図、同図
(b)は同図(a)におけるA−A線矢視断面拡大模式
図である。
【図2】タイヤ面に垂直に光を照射したときのタイヤ面
が乾燥状態と湿潤状態とにおける各反射光の強度分布を
示す模式図である。
【図3】上記光電センサの取付状態とタイヤ面からの反
射光の強度との関係を説明するための説明図である。
【図4】タイヤ面に垂直に光を照射したときのタイヤ面
が湿潤状態・乾燥状態・砂付着状態での各反射光の強度
分布を示す模式図である。
【図5】乾燥路から湿潤路を走行するときに上記光電セ
ンサによって検出される反射光の強度変化を示すチャー
トである。
【図6】乾燥路を走行する途中でタイヤ面に砂が付着し
たときに上記光電センサによって検出される反射光の強
度変化を示すチャートである。
【図7】上記光電センサを備えた車両の路面状態検出装
置の制御ブロック図である。
【図8】上記路面状態検出装置による判定結果に基づい
て衝突回避動作を制御する車両の安全装置の制御ブロッ
ク図である。
【図9】上記路面状態検出装置における判定部での路面
の乾湿状態を判定する制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】上記安全装置における衝突回避制御装置でな
される制御手順を示すフローチャートである。
【図11】上記光電センサの車両への取付構造を示す概
略構成図である。
【図12】上記光電センサの汚れ量に対するこの光電セ
ンサで検出される反射光の強度変化を示す説明図であ
る。
【図13】上記判定部での汚れ検出のための制御手順を
示すフローチャートである。
【図14】タイヤのトレッドパターンを示すものであっ
て、同図(a)は斜視図、同図(b)は同図(a)にお
けるY−Y線矢視断面模式図である。
【図15】上記タイヤの表面からの反射光の強度変化を
模式的に示すチャートである。
【図16】上記タイヤのトレッドパターンを形成する溝
と、タイヤ面に照射する光のスポット径との関係を示す
模式図である。
【図17】上記タイヤ表面からの反射光の強度の時間変
化を示すチャートである。
【図18】上記トレッドパターンによる反射光の強度変
化を低減するために設定されるオフディレイ時間と車速
との関係を示すグラフである。
【図19】本発明の他の実施例での路面状態検出装置の
判定部でなされる路面の乾湿状態判定手順を示すフロー
チャートである。
【図20】本発明のさらに他の実施例での路面状態検出
装置における光電センサの車体への取付状態を示す概略
構成図である。
【図21】図20に示す実施例における車両の路面状態
検出装置に備えられたストロークセンサを示す概略構成
図である。
【図22】車体とタイヤとを連結するサスペンションの
ストローク変化と図20の光電センサで検出される反射
光の強度変化の関係を示すものであって、同図(a)は
乾燥路から湿潤路を走行するときの上記反射光の強度変
化を示すチャート、同図(b)は上記反射光の強度とス
トロークとの関係を示すグラフである。
【図23】図20に示す実施例における車両の路面状態
検出装置の判定部でなされる路面の乾湿状態判定手順を
示すフローチャートである。
【図24】図20に示す実施例における判定部での判定
許容範囲を示すストローク変化の模式図である。
【図25】図20に示す実施例における判定部でストロ
ーク変化に応じた補正を行うときのストロークとしきい
値との関係を示すグラフである。
【図26】本発明のさらに他の実施例での車両の路面状
態検出装置における判定部でストローク変化に応じた補
正を行うときのストロークと増幅率との関係を示すグラ
フである。
【図27】本発明のさらに他の実施例での車両の路面状
態検出装置の判定部でなされる路面の乾湿状態判定手順
を示すフローチャートである。
【図28】本発明のさらに他の実施例での車両の路面状
態検出装置の判定部でなされる光電センサの故障検出と
路面の乾湿状態判定との制御手順を示すフローチャート
である。
【図29】本発明のさらに他の実施例での車両の路面状
態検出装置の制御ブロック図である。
【図30】図29に示す路面状態検出装置での路面の乾
湿状態判定の制御手順を示すフローチャートである。
【図31】図29に示す実施例における判定部でのタイ
ヤの舵角に対する判定許容範囲を示す模式図である。
【図32】一対の光電センサの配置状態を示すものであ
って、同図(a)は一方を正反射光成分の受光用、他方
を乱反射光成分の受光用として各々配置するときの配置
図、同図(b)は両方とも乱反射光成分の受光用として
各々配置するときの配置図である。
【図33】カラーセンサを設けて構成した本発明のさら
に他の実施例における車両の路面状態検出装置の制御ブ
ロック図である。
【図34】図33に示す実施例におけるセンサとタイヤ
面からの反射光との関係を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 タイヤ 1a タイヤ面(タイヤ表面) 2 路面 3・4 光電センサ(乾湿状態検出手段) 3a・4a 投光器(投光手段) 3b・4b 受光器(受光手段) 15 判定部(乾湿状態判定手段) 32 車速センサ(車速検出手段) 33 舵角センサ(舵角検出手段) 34 ストロークセンサ(距離検出手段) 52 カラーセンサ R1 正反射光成分 R2 乱反射光成分

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面に接して回転するタイヤ表面の乾湿状
    態を検出する乾湿状態検出手段と、この乾湿状態検出手
    段での検出信号に基づいて、路面の乾湿状態を判定する
    乾湿状態判定手段とが設けられていることを特徴とする
    車両の路面状態検出装置。
  2. 【請求項2】上記乾湿状態検出手段が、タイヤ表面に光
    を照射する投光手段と、タイヤ表面からの反射光の強度
    を検出する受光手段とを備え、上記受光手段で検出され
    る反射光の強度に基づいて、上記乾湿状態判定手段が路
    面の乾湿状態を判定することを特徴とする請求項1に記
    載の車両の路面状態検出装置。
  3. 【請求項3】上記受光手段が、タイヤ表面からの乱反射
    光成分を受光するように、タイヤ表面に対し斜め方向に
    配されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の
    路面状態検出装置。
  4. 【請求項4】上記タイヤ表面からの正反射光成分を受光
    する受光手段と乱反射光成分とを受光する受光手段とが
    設けられ、これら受光手段で検出される各反射光の強度
    の比に基づいて、上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状
    態を判定することを特徴とする請求項2に記載の車両の
    路面状態検出装置。
  5. 【請求項5】上記タイヤ表面からの乱反射光成分をそれ
    ぞれ受光する複数の受光手段が設けられ、これら受光手
    段で検出される各反射光の強度の和もしくは積に基づい
    て、上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態の判定を行
    うことを特徴とする請求項2に記載の車両の路面状態検
    出装置。
  6. 【請求項6】上記受光手段が、タイヤ表面からの反射光
    によりタイヤ表面の色合いを検出するセンサを備え、こ
    の受光手段で検出される色合いと反射光の強度とに基づ
    いて、上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態を判定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両の路面状態検
    出装置。
  7. 【請求項7】上記受光手段とタイヤ表面との間の距離の
    変化を検出する距離検出手段がさらに設けられ、この距
    離検出手段と上記受光手段との各検出信号に基づいて、
    上記乾湿状態判定手段が路面の乾湿状態を判定すること
    を特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の車両の
    路面状態検出装置。
  8. 【請求項8】上記乾湿状態判定手段は、上記距離検出手
    段により検出される距離に応じて、上記受光手段で検出
    される反射光の強度に対する湿潤判定のしきい値を変更
    することを特徴とする請求項7に記載の車両の路面状態
    検出装置。
  9. 【請求項9】上記乾湿状態判定手段は、上記距離検出手
    段により検出される距離に応じて、上記受光手段で検出
    される反射光の強度信号に対する増幅率を変更すること
    を特徴とする請求項7に記載の車両の路面状態検出装
    置。
  10. 【請求項10】上記乾湿状態判定手段は、上記距離検出
    手段により検出される距離が所定範囲を超えるときには
    その時点での乾湿状態の判定を行わないことを特徴とす
    る請求項7、8又は9に記載の車両の路面状態検出装
    置。
  11. 【請求項11】自車速度を検出する車速検出手段がさら
    に設けられ、上記乾湿状態判定手段は、車速検出手段に
    より検出される車速が所定値以下のとき、その時点での
    乾湿状態の判定を行わないことを特徴とする請求項2か
    ら10のいずれかに記載の車両の路面状態検出装置。
  12. 【請求項12】上記投光手段と受光手段とが車両の非操
    舵輪側のタイヤ表面に対向する位置に設けられているこ
    とを特徴とする請求項2から11のいずれかに記載の車
    両の路面状態検出装置。
  13. 【請求項13】上記投光手段と受光手段とが舵角変化を
    生じるタイヤ表面に対向する位置に設けられると共に、
    上記タイヤの舵角を検出する舵角検出手段が設けられ、
    上記乾湿状態判定手段は、舵角検出手段により検出され
    た舵角が所定値を超えたときに、その時点での乾湿状態
    の判定を行わないことを特徴とする請求項2から11の
    いずれかに記載の車両の路面状態検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08313435A (ja) * 1995-05-22 1996-11-29 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 路面水分計測装置
JP2018025528A (ja) * 2016-04-06 2018-02-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 検知装置、検知方法及び検知プログラム
CN112537314A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 大陆汽车有限公司 用于确定湿路状况的系统和方法
WO2021166403A1 (ja) * 2020-02-18 2021-08-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 水分検知装置
CN113533148A (zh) * 2021-06-25 2021-10-22 山东诺方电子科技有限公司 一种尘荷有效数据提取系统及方法

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