JPH08313435A - 路面水分計測装置 - Google Patents

路面水分計測装置

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JPH08313435A
JPH08313435A JP12264995A JP12264995A JPH08313435A JP H08313435 A JPH08313435 A JP H08313435A JP 12264995 A JP12264995 A JP 12264995A JP 12264995 A JP12264995 A JP 12264995A JP H08313435 A JPH08313435 A JP H08313435A
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JP
Japan
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light
road surface
reflection
reflected
predetermined angle
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Application number
JP12264995A
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English (en)
Inventor
Fukumi Ueda
福美 上田
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、路面の水分計測領域を広く設定
し、水分検出分解能と水分検出精度を向上させるととも
に、設置時の光学系の調整を簡便にする路面水分計測装
置を提供することである。 【構成】 発光器12は路面に対して垂直に赤外線ビー
ムを照射する位置に配置され、発光器13は路面に対し
て垂直より角度θの傾きで赤外線ビームを照射する位置
に配置され、受光器14は2つの発光器12、13の中
間に配置され、正反射ビームと乱反射ビームを受光する
角度θ/2に設定されているため、このように2つの発
光器12、13と1つの受光器14を配置することによ
り、筐体11内で発光器12、13と受光器14を近付
けて取り付けることが可能となり、筐体1の外観寸法を
小型化することができる。また、発光器12、13の照
射ビーム角を大きくとって、正反射計測領域と乱反射計
測領域を大きくした場合でも、水分計測精度に与える影
響が小さく、角度選択の自由度が大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、個々の気象状態(降
雨、降雪、気温)により影響を受ける道路面の状態を、
当該道路面に投射した光の反射光レベルにより検知し、
乾燥、湿潤、積雪、凍結等の道路面状態を走行中のドラ
イバーに報知するために利用される路面水分計測装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の路面水分計測装置は、図7に示す
ように、筐体1内に発光器(T)2と、2つの受光器
(R)3、4が配置された構成となっており、路面から
約5.5mの高さ(H)に設置されて、発光器2から発
光される近赤外線ビームを道路面に照射し、この近赤外
線ビームによる道路面からの反射光を受光器3、4で受
光して、道路面の状態によって変化する反射光の反射レ
ベルに基づいて、道路面の乾燥、湿潤及び積雪状態を判
別して表示するようにしている。
【0003】筐体1内の発光器2と2つの受光器3、4
の配置角度の関係は、気象状況により変化する路面状態
を2つの路面からの反射光レベルにより検出するため、
反射レベルの変化量が大きくなるように配置されてお
り、発光器2と受光器3の配置間隔Dは、約60cmと
なっている。
【0004】すなわち、図7に示すように、発光器2か
ら路面に照射された発光ビームの入射角θと、このビー
ムが路面によって反射された反射ビームの反射角θが等
しい角度で受光できるように配置した受光器3を正反射
受光器とし、発光器2と正反射受光器3との間に配置
し、路面に照射された領域(図中の計測領域L=20c
m)に向けて角度を合わせたた受光器4を乱反射受光器
としている。
【0005】この路面水分計測装置における発光器2と
2つの受光器3、4との動作関係は、図8に示すよう
に、発光器2からの発光ビーム(同図(a))の発光タ
イミングに合わせて、正反射受光器3と乱反射受光器4
により受光され、その各反射光の受光レベル(同図
(b)、(c))が出力される。
【0006】正反射受光器3は、路面の濡れている濡れ
の状態の大きさにほぼ比例する受光レベルが得られる湿
潤による指向性が強く、路面が水により鏡面状態の時、
受光レベルは最大となり、乱反射受光器4は、湿潤によ
る指向性は弱い。
【0007】この2つの受光器3、4の各受光レベルの
関係は、図9に示すように、路面が乾燥している時、正
反射光レベルRと乱反射光R′は等しい受光レベル、図
中の正反射光レベルR0 と乱反射光R0 ′となるように
調整されてバランスがとられている。この図9におい
て、路面が雪の場合は、正反射レベルRと乱反射レベル
R′は、図中に示す反射比率P=1に沿ってほぼ等しく
変化し、乾燥路面の場合より1.5〜10倍程度変化
し、積雪が白いほど各反射レベルR、R′は大きくな
り、走行車両により雪が汚れると小さくなる。また、図
9において、路面が降雨により濡れるに従って正反射レ
ベルRが乱反射レベルR′より増加し、2つのレベル比
率により路面の濡れの度合を検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の路面水分計測装置にあっては、予め定められ
た設置条件下で必要とする水分検出精度を満足するた
め、光学系の進路は幾何学的に決定され、これらの条件
により発光器及び受光器の外観寸法も決る構成となって
いたため、外観寸法が大きく、重量も重くなり、設置時
の発光器及び受光器の路面に対する角度調整が微妙に計
測精度に影響し、設置性が悪いという問題点があった。
【0009】また、従来の光学系の構造では、路面に照
射するビームの領域を大きくすると水分検出精度に悪影
響を及ぼすため、照射領域すなわち水分計測領域を小さ
くせざるを得なかった。このため、反射光の変動(ゆら
ぎ)が大きくなり計測精度を低下させ、特に車両通過の
影響により路面状態が変化した場合は、その影響が著し
く現れる。また、凹凸の大きな路面の場合は、光学的反
射法則からはずれて、水分検出精度が著しく低下する。
【0010】さらに、従来の路面水分計測装置では、図
9に示すように、雨あるいは雪により路面の濡れ始めの
水分検出分解能が悪く、汚れた積雪と湿潤小の検出を分
離できないという問題点もあった。
【0011】〔目的〕本発明の目的は、路面の水分計測
領域を広く設定し、水分検出分解能と水分検出精度を向
上させるとともに、設置時の光学系の調整を簡便にする
路面水分計測装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の路
面水分計測装置は、路面に対して垂直方向に光を照射す
る第1の発光器と、路面に対して垂直より所定角度の傾
きを持って光を照射する第2の発光器と、この第1及び
第2の発光器から路面に照射される光からの各反射光を
受光する位置に配置した受光器と、この受光器により受
光された各反射光の受光レベルを検出し、この検出した
各反射光の受光レベルに基づいて路面の湿潤度合を判定
する判定手段と、を備え、路面に対して前記第1の発光
器から発光される垂直照射光及び第2の発光器から発光
される所定角度照射光により、当該垂直方向と所定角度
方向の前記路面に水分計測領域を個々に形成し、この垂
直方向と所定角度方向の水分計測領域から反射される垂
直反射光と所定角度反射光を前記受光器で受光し、前記
判定手段により、この受光器により受光された垂直反射
光と所定角度反射光の受光レベルを検出し、この検出し
た垂直反射光と所定角度反射光の受光レベルに基づいて
路面の湿潤度合を判定することを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明の路面水分計測装置によれ
ば、路面に対して垂直方向に光を照射する第1の発光器
と、路面に対して垂直より所定角度の傾きを持って光を
照射する第2の発光器と、この第1及び第2の発光器か
ら路面に照射される光からの各反射光を受光する位置に
配置した受光器と、この受光器により受光された各反射
光の受光レベルを検出し、この検出した各反射光の受光
レベルに基づいて路面の湿潤度合を判定する判定手段
と、が備えられ、路面に対して前記第1の発光器から発
光される垂直照射光及び第2の発光器から発光される所
定角度照射光により、当該垂直方向と所定角度方向の前
記路面に水分計測領域が個々に形成され、この垂直方向
と所定角度方向の水分計測領域から反射される垂直反射
光と所定角度反射光が前記受光器で受光されると、前記
判定手段により、この受光器により受光された垂直反射
光と所定角度反射光の受光レベルが検出され、この検出
した垂直反射光と所定角度反射光の受光レベルに基づい
て路面の湿潤度合が判定される。
【0014】したがって、筐体が小さくなって取り付け
作業が容易になり、また、2つの発光器と1つの受光器
の光軸を合わせる角度調整も従来に比べて簡便に行うこ
とができる。また、路面の水分計測領域を正反射用と乱
反射用として個々に広く形成することができるため、従
来の湿潤度合検出特性に比べて雨あるいは雪により路面
の濡れ始めの水分検出分解能を良くすることができ、汚
れた積雪と湿潤小の検出領域を完全に分離することがで
きるとともに、乾燥路面においても、湿潤状態を示す領
域との距離が大きいため、僅かな湿潤でも乾燥路面と分
離して検出することができ、水分検出特性を向上させる
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の実施例
を詳細に説明する。図1〜図6は、本発明を適用した路
面水分計測装置10の一実施例を示す図である。
【0016】まず、構成を説明する。
【0017】図1は、路面水分計測装置10の概略構成
と計測状態を示す図である。この図1において、路面水
分計測装置10は、筐体11内に2つの発光器12、1
3と1つの受光器14から構成されている。
【0018】発光器12は路面に対して垂直に赤外線ビ
ームを照射する位置に配置され、発光器13は路面に対
して垂直より角度θの傾きで赤外線ビームを照射する位
置に配置され、受光器14は2つの発光器12、13の
中間に配置され、正反射ビームと乱反射ビームを受光す
る角度θ/2に設定されている。
【0019】このように2つの発光器12、13と1つ
の受光器14を配置することにより、筐体11内で発光
器12、13と受光器14を近付けて取り付けることが
可能となり、筐体1の外観寸法を小型化することができ
る。また、2つの発光ビーム角θは、発光器12、13
の照射ビーム角を大きくとって、図1に示すように正反
射計測領域と乱反射計測領域を大きくした場合でも、任
意に選択することができ、水分計測精度に与える影響が
小さく、角度選択の自由度が大きくなる。
【0020】なお、本実施例の路面水分計測装置10の
路面からの設置高さHは、従来と同様に5.5m程度で
よい。
【0021】図2は、路面水分計測装置10の制御系の
概略ブロック構成図である。この図2において、路面水
分計測装置10の制御系は、図1の発光器12に対応す
る発光ブロック21と、図1の発光器13に対応する発
光ブロック22と、図1の受光器14に対応する受光ブ
ロック23と、発振器24、25、増幅器26、整流器
27及び主制御部28により構成されている。
【0022】発光ブロック21は、パルスドライバ21
a、発光ダイオード21b及びレンズ21cにより構成
されており、発振器24から入力される発振パルス信号
によりパルスドライバ21aが発光ダイオード21bを
駆動して赤外線光を発光させ、その赤外線光をレンズ2
1cにより収束して正反射発光ビームを放射する。
【0023】発光ブロック22は、パルスドライバ22
a、発光ダイオード22b及びレンズ22cにより構成
されており、発振器24から入力される発振パルス信号
により発光ブロック21と同様に動作し、乱反射発光ビ
ームを放射する。
【0024】受光ブロック23は、レンズ23a、フォ
トダイオード23b及びバンドパスフィルタ(BPF)
23cにより構成されており、発光ブロック21及び発
光ブロック22により路面に照射される正反射光ビーム
と乱反射光ビームの各反射光による正反射受光ビーム及
び乱反射受光ビームをレンズ23aにより受光し、その
受光光をフォトダイオード23bにより光電変換し、バ
ンドパスフィルタ23cにより所定周波数帯域の正反射
受光信号及び乱反射受光信号を抽出して増幅器26に出
力する。
【0025】発振器24、25は、主制御部28から入
力される正反射送出指令及び乱反射送出指令に応じて所
定期間発振パルス信号を発光ブロック21、22に出力
するとともに、この発振タイミングに合わせてA/D変
換を要求する割込要求を主制御部28に出力する。
【0026】増幅器26は、受光ブロック23から入力
される正反射受光信号及び乱反射受光信号を所定増幅率
で増幅して整流器27に出力し、整流器27は、増幅器
26から入力される増幅された正反射受光信号及び乱反
射受光信号の高周波成分を除去して平滑化して主制御部
28内のA/D変換部28aに出力する。
【0027】主制御部28は、図2に示すようにA/D
変換部28a、CPU28b及びROM28c等により
構成されている。A/D変換部28aは、発振器24、
25から入力される割込要求に応じて整流器27から入
力される平滑化された正反射受光信号及び乱反射受光信
号をデジタル変換して、所定の正反射レベルデジタルデ
ータ及び乱反射レベルデジタルデータとしてCPU28
bに出力する。
【0028】CPU(Central Processing Unit )28
bは、発振器24、25の発振タイミングを制御する正
反射送出指令及び乱反射送出指令を発振器24及び発振
器25に交互に出力することにより、発光ブロック21
と発光ブロック22から正反射光ビームと乱反射光ビー
ムを交互に出力させるとともに、ROM28c内に格納
されている後述する路面情報処理を実行し、A/D変換
部28aから入力される正反射レベルデジタルデータ及
び乱反射レベルデジタルデータを順次サンプリングして
ピーク値を順次検出し、この検出した複数のピーク値を
統計処理し移動平均をとったデータを、ROM28c内
に格納する当該路面水分検出装置10の湿潤度合検出特
性テーブルを参照して路面状態を判定し、その判定した
路面状態を表示させる路面状態表示信号を生成して、図
外の図示しない表示板に出力して、判定した路面状態
(乾燥、湿潤、積雪等)を表示させる。
【0029】ROM(Read Only Memory)28cは、C
PU28bにより実行される路面情報処理プログラムを
格納するとともに、図3に示す当該路面水分検出装置1
0の湿潤度合検出特性テーブルを格納する。
【0030】この図3に示す当該路面水分検出装置10
の湿潤度合検出特性テーブルは、本実施例の路面水分検
出装置10が、図1に示した正反射用発光器12、乱反
射用発光器13及び受光器14を配置した結果、従来の
上記図10に示した湿潤度合検出特性に比べて雨あるい
は雪により路面の濡れ始めの水分検出分解能が良く、汚
れた積雪と湿潤小の検出を完全に分離できる。また、乾
燥路面においても、湿潤状態を示す領域との距離が大き
いため、僅かな湿潤でも乾燥路面と分離して検出できる
ことを示している。
【0031】さらに、この湿潤度合検出特性では、積雪
の場合は正反射レベルRと乱反射レベルR´はほぼ等し
く、白い雪ほど正反射レベルRと乱反射レベルR´は大
きくなり、車両の通過により汚れるに従って各レベルは
低下する特性を示している。
【0032】また、この図3の湿潤度合検出特性テーブ
ルは、図4(a)に示す路面の湿潤度合の変化を示すモ
デルに対して本実施例の路面水分検出装置10で正反射
レベルRと乱反射レベルR´を同図(b)及び(c)に
示すように測定し、この測定した正反射レベルRと乱反
射レベルR´の比率P(R´/R)をとったものを同図
(d)に示すように、これらの(b)〜(c)の測定デ
ータを二次元グラフ化したものである。
【0033】なお、この二次元グラフは、路面水分計測
装置10が設置される場所で、その路面の水分変化を実
際に計測することにより作成可能である。
【0034】次に、本実施例の動作を説明する。
【0035】まず、図2の路面水分検出装置10におい
て、発光ブロック21、22の発光過程から受光ブロッ
ク23の受光過程について図5に示す各制御ブロック部
の信号のタイミングチャートを参照して説明する。
【0036】図1に示したように路面水分検出装置10
は、路面からの高さHが5.5mほどに設置されて、発
光器12、13の発光角度及び受光器14の受光角度調
整や各反射光の受光レベルの調整等の初期調整が行われ
て、発光器12、13及び受光器14の動作が確認され
た後、通常運転が開始される。
【0037】図2の制御ブロック構成では、定常運転状
態において、まず、主制御部28内のCPU28bから
発振器24に対して図5(a)に示す正反射送出指令が
出力されると、発振器24から発振パルス信号が発光ブ
ロック21内のパルスドライバ21aに出力される。発
光ブロック21内では、パルスドライバ21aにより発
光ダイオード21bが、入力された発振パルス信号に基
づいて駆動されると、同図(c)に示すようにレンズ2
1cにより収束された正反射発光ビームが短時間出力さ
れて、図1に示した路面の正反射計測領域に照射され
る。
【0038】この正反射発光ビームが正反射計測領域に
反射した正反射受光ビームは、受光ブロック23内のレ
ンズ23aにより集光されてフォトダイオード23bに
より受光されて光電変換されてた後(同図(e)参
照)、バンドパスフィルタ23cにより所定周波数帯域
が抽出されて正反射受光信号として増幅器26に出力さ
れる。
【0039】そして、増幅器26により増幅された正反
射受光信号は、整流器27により整流されて同図(f)
に示す整流データとして主制御部28内のA/D変換部
28aに出力される。この時、発振器24から主制御部
28内のA/D変換部28aに対して同図(g)に示す
A/D変換要求する割込要求が出力される。A/D変換
部28aでは、この割込要求に応じて整流器27から入
力される整流データがA/D変換され、同図(h)に示
すように正反射レベルデジタルデータとしてCPU28
bに出力される。
【0040】以上で1回分の正反射発光ビームの発光過
程及び受光過程の動作を終了する。
【0041】次に、CPU28bから発振器25に対し
て図5(b)に示す乱反射送出指令が出力されると、発
振器25から発振パルス信号が発光ブロック22内のパ
ルスドライバ22aに出力される。発光ブロック22内
では、パルスドライバ22aにより発光ダイオード22
bが、入力された発振パルス信号に基づいて駆動される
と、同図(c)に示すようにレンズ22cにより収束さ
れた乱反射発光ビームが短時間出力されて、図1に示し
た路面の乱反射計測領域に照射される。
【0042】この乱反射発光ビームが乱反射計測領域に
反射した乱反射受光ビームは、受光ブロック23内のレ
ンズ23aにより集光されてフォトダイオード23bに
より受光されて光電変換されてた後(同図(e)参
照)、バンドパスフィルタ23cにより所定周波数帯域
が抽出されて乱反射受光信号として増幅器26に出力さ
れる。
【0043】そして、増幅器26により増幅された乱反
射受光信号は、整流器27により整流されて同図(f)
に示す整流データとして主制御部28内のA/D変換部
28aに出力される。この時、発振器25から主制御部
28内のA/D変換部28aに対して同図(g)に示す
A/D変換要求する割込要求が出力される。A/D変換
部28aでは、この割込要求に応じて整流器27から入
力される整流データがA/D変換され、同図(i)に示
すように乱反射レベルデジタルデータとしてCPU28
bに出力される。
【0044】以上で1回分の乱反射発光ビームの発光過
程及び受光過程の動作を終了する。
【0045】以上の正反射発光ビーム及び乱反射発光ビ
ームの発光過程及び受光過程の動作が図5に示すように
交互に繰り返し実行される。正反射発光ビームと乱反射
発光ビームを交互に出力させる理由は、各発光ビームの
干渉を避けるためである。
【0046】次に、CPU28bにより実行される路面
情報処理について図6に示すフローチャートに基づいて
説明する。
【0047】まず、A/D変換部28bにより順次A/
D変換された正反射レベルデジタルデータ及び乱反射レ
ベルデジタルデータを順次サンプリングし、そのサンプ
リングデータの正・乱反射レベル(ピーク値)を順次検
出するとともに、大気温度及び路面温度データもサンプ
リングする(ステップS1)。このサンプリングして検
出した複数の正・乱反射レベルデータを統計処理して、
移動平均、標準偏差σを計算し(ステップS2)、以下
の方法で計測領域に車両が通過したか否かを判定する車
両感知を判定する(ステップS3)。
【0048】すなわち、計測領域に車両が通過した場合
は、正・乱反射レベルをマスクする必要があるため、次
式(1)、(2)に示す関係式に基づいて車両感知の反
射レベルか否かを判定する。
【0049】 反射レベル:|サンプリング値−移動平均|<(2σ+α)‥‥(1) 但し、αは路面状態によって変化する感度 路面温度:|サンプリング値−移動平均|<β‥‥(2) 但し、βは変化量の閾値 この式(1)において左辺の計算結果が右辺の計算結果
より大きい場合、または式(2)の計算結果がβより大
きい場合は、車両を感知した反射レベルに該当する、す
なわち、正・乱反射レベルが自然の路面からの反射レベ
ルに該当しないと判定して、この正・反射レベルデータ
を除去してステップS6に移行し、式(1)、(2)の
関係が整列する計算結果の場合は、車両感知に該当しな
い反射レベルであると判定してステップS4に移行す
る。
【0050】次いで、車両感知でないと判定した場合
は、サンプリングした正・乱反射レベルの比率、乾燥路
面レベルとの倍率、路面温度、直前に判定した路面状態
に基づいて図3に示したROM28c内に格納された本
実施例の湿潤度合検出特性テーブルを参照して状態遷移
する路面状態を判定する(ステップS4)。そして、一
定時間同じ状態に遷移する判定であった場合に、現在の
判定状態を遷移させ(ステップS5)、その判定した状
態(乾燥、湿潤、積雪)を表示させる路面状態表示信号
を図外の図示しない表示板に出力して、判定した路面状
態を表示させて(ステップS6)、ステップS1の処理
に戻る。
【0051】以上のように、本実施例の路面水分計測装
置10では、その内部に配置した2つの正反射用発光器
12、乱反射用発光器13及び1つの受光器により構成
されたため、筐体11内で発光器12、13と受光器1
4を近付けて取り付けることが可能となり、筐体1の外
観寸法を小型化することができる。また、2つの発光ビ
ーム角θは、発光器12、13の照射ビーム角を大きく
とって、図1に示したように正反射計測領域と乱反射計
測領域を大きくした場合でも、任意に選択することがで
き、水分計測精度に与える影響が小さく、角度選択の自
由度を大きくすることができる。
【0052】その結果、路面水分計測装置10を設置す
る際には、筐体11が小さくなって取り付け作業が容易
になり、また、2つの発光器12、13と1つの受光器
14の光軸を合わせる角度調整も従来に比べて簡便に行
うことができる。
【0053】また、図1に示した正反射用発光器12、
乱反射用発光器13及び受光器14を配置した結果、従
来の上記図10に示した湿潤度合検出特性に比べて雨あ
るいは雪により路面の濡れ始めの水分検出分解能を良く
することができ、汚れた積雪と湿潤小の検出領域を完全
に分離することができる。また、乾燥路面においても、
湿潤状態を示す領域との距離が大きいため、僅かな湿潤
でも乾燥路面と分離して検出することができ、水分検出
特性を向上させることができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明の路面水分計測装置
によれば、筐体が小さくなって取り付け作業が容易にな
り、また、2つの発光器と1つの受光器の光軸を合わせ
る角度調整も従来に比べて簡便に行うことができる。ま
た、路面の水分計測領域を正反射用と乱反射用として個
々に広く形成することができるため、従来の湿潤度合検
出特性に比べて雨あるいは雪により路面の濡れ始めの水
分検出分解能を良くすることができ、汚れた積雪と湿潤
小の検出領域を完全に分離することができるとともに、
乾燥路面においても、湿潤状態を示す領域との距離が大
きいため、僅かな湿潤でも乾燥路面と分離して検出する
ことができ、水分検出特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した路面水分計測装置の概略構成
及び設置状態を示す図。
【図2】図1の路面水分計測装置内の制御系の概略ブロ
ック構成図。
【図3】図2のROM内に格納される本実施例の路面水
分計測装置の湿潤度合検出特性テーブルを示す図。
【図4】図3の湿潤度合検出特性データを作成する際に
利用される路面湿潤計測モデルデータを示す図。
【図5】本実施例の路面水分計測装置の発光過程と受光
過程を説明するための各制御ブロック部の信号のタイミ
ングチャート。
【図6】図2の主制御部内のCPUにより実行される路
面情報処理のフローチャート。
【図7】従来の路面水分計測装置の概略構成と計測状態
を示す図。
【図8】図7の路面水分計測装置内の発光器と受光器の
動作関係を示す図。
【図9】図7の路面水分計測装置の路面の湿潤状態検出
特性を示す図。
【符号の説明】
10 路面水分計測装置 11 筐体 12、13 発光器 14 受光器 21、22 発光ブロック 23 受光ブロック 24、25 発振器 26 増幅器 27 整流器 28 主制御部 28a A/D変換部 28b CPU 28c ROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面に対して垂直方向に光を照射する第1
    の発光器と、 路面に対して垂直より所定角度の傾きを持って光を照射
    する第2の発光器と、 この第1及び第2の発光器から路面に照射される光から
    の各反射光を受光する位置に配置した受光器と、 この受光器により受光された各反射光の受光レベルを検
    出し、この検出した各反射光の受光レベルに基づいて路
    面の湿潤度合を判定する判定手段と、 を備え、 路面に対して前記第1の発光器から発光される垂直照射
    光及び第2の発光器から発光される所定角度照射光によ
    り、当該垂直方向と所定角度方向の前記路面に水分計測
    領域を個々に形成し、 この垂直方向と所定角度方向の水分計測領域から反射さ
    れる垂直反射光と所定角度反射光を前記受光器で受光
    し、 前記判定手段により、この受光器により受光された垂直
    反射光と所定角度反射光の受光レベルを検出し、この検
    出した垂直反射光と所定角度反射光の受光レベルに基づ
    いて路面の湿潤度合を判定することを特徴とする路面水
    分計測装置。
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